JP2009236018A

JP2009236018A - インテークマニホールド

Info

Publication number: JP2009236018A
Application number: JP2008083561A
Authority: JP
Inventors: Yasuhisa Kameda; 康寿亀田
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 2008-03-27
Filing date: 2008-03-27
Publication date: 2009-10-15
Anticipated expiration: 2028-03-27
Also published as: JP4483965B2; US8037859B2; US20090241886A1

Abstract

【課題】横置き型のエンジンに取り付けられるインテークマニホールド１に関し、車両に大きな衝撃が発生してインテークマニホールド１が割れた場合に、割れたインテークマニホールド１の一部が上方に移動して燃料系統を傷付ける虞を低減する。
【解決手段】インテークマニホールド１の第１ピース１５ａは、第２ピース１５ｂの上側配置部１８の下流端部２３を上側から覆う庇２２を有する。これにより、第１、第２ピース１５ａ、１５ｂの溶着部１６に割れが生じて第１ピース１５ａと第２ピース１５ｂとが分離しても、第２ピース１５ｂは、庇２２により上方への移動が妨げられる。このため、第２ピース１５ｂが上方に移動して燃料系統を傷付ける虞を低減することができる。
【選択図】図４

Description

本発明は、エンジンの各気筒に吸気を送り込むための分岐管（インテークマニホールド）に関する。

従来から、インテークマニホールドは、樹脂成形された複数のピースを、例えば振動溶着により一体化することで設けられている。例えば、図５ないし図７には、４気筒エンジンに吸気を送り込むためのインテークマニホールド１００が示されており、このインテークマニホールド１００は、４つのピース１０１を溶着することで設けられている。

ところで、ＦＦ式の車両に搭載されるエンジンは、車両の車幅方向に気筒が並ぶように横置きされ、横置き型のエンジンでは、インテークマニホールド１００も、各気筒に通じる吸気ポート１０２が車幅方向に並ぶように取り付けられる。

そして、燃料を噴射するインジェクタ１０３やインジェクタ１０３に燃料を分配するフューエルレール１０４等の燃料系統は、図８に示すように、インテークマニホールド１００の上側に配される。このため、車両に大きな衝撃が発生してインテークマニホールド１００が割れた場合、割れたインテークマニホールド１００の一部が上方に移動して燃料系統を傷付ける虞がある。

そこで、インテークマニホールド１００において割れの虞が最も高い溶着部１０５が燃料系統の下側に配されないように、インテークマニホールド１００を設ける技術が考えられている（例えば、特許文献１参照）。

すなわち、特許文献１のインテークマニホールド１００によれば、図９に示すように、エンジンへの接続部（以下、エンジン接続部１０６とする）を有するとともに第２ピース１０１ｂと溶着される第１ピース１０１ａに関して、その形態を改良することで第２ピース１０１ｂとの溶着部１０５を燃料系統の下側に配さないようにしている。つまり、第１ピース１０１ａのエンジン接続部１０６を直線状に長めに設けるとともに下方に傾斜させることで、溶着部１０５が燃料系統の下側に配されないようにしている。

しかし、エンジンルームにおける各種機器の搭載事情から、エンジン接続部１０６を長くしたり、傾斜させたりできない場合もある。このため、エンジン接続部１０６を長くしたり、傾斜させたりできない場合に備えて、溶着部１０５が燃料系統の下側に配されても、溶着部１０５の割れにより分離したピース１０１等によって燃料系統が傷付かないようにしておく必要がある。
特開２００３−３２２０５９号公報

本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、横置き型のエンジンに取り付けられるインテークマニホールドに関し、車両に大きな衝撃が発生してインテークマニホールドが割れた場合に、割れたインテークマニホールドの一部が上方に移動して燃料系統を傷付ける虞を低減することにある。

〔請求項１の手段〕
請求項１に記載のインテークマニホールドは、車両の車幅方向に気筒が並ぶように横置きされたエンジンに取り付けられるものであり、車幅方向に横長の複数の樹脂製ピースを溶着することで設けられている。
また、複数の樹脂製ピースには、エンジンへの接続部を有する第１ピースと、第１ピースに溶着される第２ピースとが含まれ、第２ピースは、接続部に溶着されるとともに接続部以外の第１ピースの部分に上側から重なって溶着される上側配置部を有する。さらに、接続部には、直線状の出口流路が設けられ、上側配置部は、第１ピースに溶着されて出口流路の上流側の流路を形成する。
そして、第１ピースは、上側配置部の内で上流側の流路の下流端を形成する部分を上側から覆う庇を有する。

これにより、溶着部に割れが生じて第１ピースと第２ピースとが分離しても、第２ピースは、庇により上方への移動が妨げられる。このため、第２ピースが上方に移動して燃料系統を傷付ける虞を低減することができる。なお、車両に大きな衝撃が発生してインテークマニホールドが割れる場合、溶着部において割れる虞が最も高い。

そこで、溶着部の割れにより第２ピースが上方に移動できるようになった場合を想定し、第２ピースの上方移動を妨げるように庇を設けることで、衝撃発生時に割れたインテークマニホールドによって燃料系統が傷付けられる虞を大幅に低減することができる。

最良の形態のインテークマニホールドは、車両の車幅方向に気筒が並ぶように横置きされたエンジンに取り付けられるものであり、車幅方向に横長の複数の樹脂製ピースを溶着することで設けられている。
また、複数の樹脂製ピースには、エンジンへの接続部を有する第１ピースと、第１ピースに溶着される第２ピースとが含まれ、第２ピースは、接続部に溶着されるとともに接続部以外の第１ピースの部分に上側から重なって溶着される上側配置部を有する。さらに、接続部には、直線状の出口流路が設けられ、上側配置部は、第１ピースに溶着されて出口流路の上流側の流路を形成する。
そして、第１ピースは、上側配置部の内で上流側の流路の下流端を形成する部分を上側から覆う庇を有する。

〔実施例１の構成〕
実施例１のインテークマニホールド１の構成を、図１ないし図４を用いて説明する。
インテークマニホールド１は、例えば、ＦＦ式車両のエンジンルームに横置きされて搭載される４気筒エンジンに吸気を供給するものである。なお、「横置き」とは、車両の車幅方向に気筒が並ぶようにエンジンルームに配されることであり、ＦＦ式車両では、エンジンが横置きされることが多い。

そして、インテークマニホールド１も、横置きされたエンジンに吸気を供給するために、各気筒に通じる吸気ポート２が車幅方向に並ぶようにエンジンに取り付けられる。
なお、吸気に燃料を噴射するインジェクタ３やインジェクタ３に燃料を分配するフューエルレール４等の燃料系統は、インテークマニホールド１の上側に配される（図４参照）。

インテークマニホールド１は、吸気ポート２が形成される本体部６、スロットル装置等の上流側に配される装置または配管と接続される上流側接続部７、エンジンヘッド８に接続されるエンジン接続部９、排気ガスの一部（ＥＧＲガス）を吸入して吸気に還流するためのＥＧＲ接続部１０、エンジンのクランク室から排出される換気ガス（ＰＣＶガス）を吸入するためのＰＣＶ接続部１１等を有する。また、本体部６には、各気筒に通じる吸気ポート２、および、上流側接続部７から吸気を受け入れて各吸気ポート２に供給するサージタンク１２等が形成されている。

また、インテークマニホールド１は、例えば図３に示すように、樹脂成形された４つのピース１５を振動溶着により一体化することで設けられている。すなわち、ピース１５同士の溶着部１６には一方のピース１５に溶着ビードが設けられ、この溶着ビードが振動により溶融することでピース１５同士が溶着する。

〔実施例１の特徴〕
実施例１のインテークマニホールド１の特徴を、図１ないし図４を用いて説明する。
インテークマニホールド１を構成する４つのピース１５は、上流側接続部７およびエンジン接続部９を有する第１ピース１５ａと、ＰＣＶ接続部１１を有し、第１ピース１５ａに反エンジン側から溶着されて吸気ポート２の下流部分を第１ピース１５ａとともに形成する第２ピース１５ｂと、ＥＧＲ接続部１０を有し、第１ピース１５ａにエンジン側から溶着されて第１ピース１５ａとともにサージタンク１２を形成する第３ピース１５ｃと、第３ピース１５ｃにエンジン側から溶着されて第３ピース１５ｃとともに吸気ポート２の上流部分を形成する第４ピース１５ｄとである（図３参照）。

また、第２ピース１５ｂは、エンジン接続部９に溶着されるとともにエンジン接続部９以外の第１ピース１５ａの部分に上側から重なって溶着される上側配置部１８を有する。ここで、エンジン接続部９には、エンジン側の吸気流路に連通する４つの出口流路１９が直線状に設けられており、上側配置部１８は、第１ピース１５ａに溶着されて４つの出口流路１９の上流側に４つの上流側流路２０を形成する。なお、４つの出口流路１９および４つの上流側流路２０は、吸気ポート２の下流部分の一部である。

また、第１ピース１５ａには、上側配置部１８を部分的に覆う４つの庇２２が設けられている。庇２２は、出口流路１９の上流端を形成するエンジン接続部９の上流端部の上側で、反エンジン側に伸びるように設けられている。そして、第１、第２ピース１５ａ、１５ｂが互いに溶着することで、庇２２は、上流側流路２０の下流端を形成する上側配置部１８の下流端部２３の上側に配される。つまり、第１、第２ピース１５ａ、１５ｂが互いに溶着することで、庇２２は、下流端部２３を上側から覆うように配される。

〔実施例１の効果〕
実施例１のインテークマニホールド１は、横置き型のエンジンに取り付けられるものであり、車幅方向に横長の４つのピース１５を溶着することで設けられている。また、４つのピース１５には、エンジン接続部９を有する第１ピース１５ａと、第１ピース１５ａに反エンジン側から溶着される第２ピース１５ｂとが含まれている。さらに、エンジン接続部９には、直線状の出口流路１９が設けられ、第２ピース１５ｂの上側配置部１８は、第１ピース１５ａに溶着されて出口流路１９の上流側で上流側流路２０を形成する。そして、第１ピース１５ａは、上側配置部１８の下流端部２３を上側から覆う庇２２を有する。

これにより、第１、第２ピース１５ａ、１５ｂの溶着部１６に割れが生じて第１ピース１５ａと第２ピース１５ｂとが分離しても、第２ピース１５ｂは、庇２２により上方への移動が妨げられる。このため、第２ピース１５ｂが上方に移動して燃料系統を傷付ける虞を低減することができる。

なお、車両に大きな衝撃が発生してインテークマニホールド１が割れる場合、溶着部１６において割れる虞が最も高い。そこで、溶着部１６の割れにより第２ピース１５ｂが上方に移動できるようになった場合を想定し、第２ピース１５ｂの上方移動を妨げるように庇２２を設けることで、衝撃発生時に割れたインテークマニホールド１によって燃料系統が傷付けられる虞を大幅に低減することができる。

〔変形例〕
実施例１のインテークマニホールド１は４気筒エンジンに取り付けられていたが、３気筒エンジンにインテークマニホールド１を取付けてもよく、さらに、６気筒または８気筒のＶ型エンジンにインテークマニホールド１を取付けてもよい。
また、実施例１のインテークマニホールド１は、４つのピース１５を溶着することで設けられていたが、３つ以下または５つ以上のピース１５を溶着することでインテークマニホールド１を設けるようにしてもよい。

さらに、実施例１のインテークマニホールド１によれば、第１ピース１５ａに上流側接続部７が設けられ、第２ピース１５ｂにＰＣＶ接続部１１が設けられ、第３ピース１５ｃにＥＧＲ接続部１０が設けられていたが、上流側接続部７、ＥＧＲ接続部１０およびＰＣＶ接続部１１等を設けるピース１５は任意であって、特に限定されるものではない。

インテークマニホールドの斜視図である（実施例１）。（ａ）はインテークマニホールドの正面図であり、（ｂ）は、（ａ）のＡ−Ａ断面図である（実施例１）。インテークマニホールドをピース毎に分解した分解斜視図である（実施例１）。インテークマニホールド、エンジンおよび燃料系統を示す側面図である（実施例１）。インテークマニホールドの斜視図である（従来例）。（ａ）はインテークマニホールドの正面図であり、（ｂ）は、（ａ）のＢ−Ｂ断面図である（従来例）。インテークマニホールドをピース毎に分解した分解斜視図である（従来例）。インテークマニホールド、エンジンおよび燃料系統を示す側面図である（従来例）。インテークマニホールド、エンジンおよび燃料系統を示す側面図である（従来例）。

符号の説明

１インテークマニホールド
９エンジン接続部（接続部）
１５ピース（樹脂製ピース）
１５ａ第１ピース
１５ｂ第２ピース
１８上側配置部
１９出口流路
２０上流側流路（上流側の流路）
２２庇
２３下流端部（上流側の流路の下流端を形成する部分）

Claims

車両の車幅方向に気筒が並ぶように横置きされたエンジンに取り付けられるインテークマニホールドにおいて、
前記車幅方向に横長の複数の樹脂製ピースを溶着することで設けられ、
前記複数の樹脂製ピースには、前記エンジンへの接続部を有する第１ピースと、この第１ピースに溶着される第２ピースとが含まれ、
この第２ピースは、前記接続部に溶着されるとともに前記接続部以外の前記第１ピースの部分に上側から重なって溶着される上側配置部を有し、
前記接続部には、直線状の出口流路が設けられ、
前記上側配置部は、前記第１ピースに溶着されて前記出口流路の上流側の流路を形成し、
前記第１ピースは、前記上側配置部の内で前記上流側の流路の下流端を形成する部分を上側から覆う庇を有することを特徴とするインテークマニホールド。