JP4781210B2 - サージタンク内ガス導入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気系に設けられたサージタンク内の吸入空気中にガスを導入するサージタンク内ガス導入装置に関する。
従来、ブローバイガスなどのガスを、サージタンクを介して気筒間で偏らないように各気筒に導入する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1の技術ではブローバイガスのスロットルバルブ側への逆流や、各気筒への分配の偏りを防止するために、サージタンクの上流側に、スロットルボディーと同径の筒部とこの筒部の外側に大径の吸気管とを配置したガス還流装置を取り付けている。このガス還流装置の吸気管にガス還流管を接続することで、ブローバイガスの逆流を防止し、吸入空気中に均一にガス分散させて気筒間でのガスの偏りを防止している。
特開平9−317569号公報(第3−4頁、図1〜4)
しかしエンジンルーム内におけるスペース上の制約のため、サージタンクの上流側にガス還流装置が取り付けられるとは限らない。又、ガス還流装置の取り付けが可能であったとしても、この位置にあるガス還流装置に対してブローバイガスを供給するガス還流管を配管できるスペースが確保できない場合がある。
このようにスロットルボディーとの関係により配置が制約されたガス還流装置では車両などで実際に適用できるとは限らない。適用するためには内燃機関の配置スペースを拡大する必要が生じ、車体重量化等の問題を生じる。
本発明は、ガスを吸入空気中に均一分散できると共にガス導入位置の自由度を高めたサージタンク内ガス導入装置の提供を目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載のサージタンク内ガス導入装置は、内燃機関の吸気系に設けられたサージタンク内の吸入空気中にガスを導入するサージタンク内ガス導入装置であって、サージタンク内壁に開口するガス導入口よりも吸入空気流上流側にて、下流に向かうにつれてサージタンク内壁から次第に剥離する板状に形成された吸入空気流誘導板を備え、前記吸入空気流誘導板は、サージタンクの吸入空気流上流側に設けられたカーブ状をなす吸入空気導入部の下流端近傍におけるカーブ外周から略カーブ接線方向にサージタンク内空間に先端が飛び出した状態で形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載のサージタンク内ガス導入装置では、請求項1において、サージタンクは複数のピースの接合体であり、前記吸入空気流誘導板と前記ガス導入口との位置関係が2つのピースを組み合わせて形成されていると共に、一方のピースには下流に向かうにつれて内壁から次第に剥離する前記吸入空気流誘導板を備え、他方のピースには前記一方のピースの内壁に当接又は近接することで前記ガス導入口が形成されるガス導入用仕切板を備えると共に、該ガス導入用仕切板が前記吸入空気流誘導板の下方に挿入されていることを特徴とする。
そして、請求項3に記載のサージタンク内ガス導入装置は、内燃機関の吸気系に設けられたサージタンク内の吸入空気中にガスを導入するサージタンク内ガス導入装置であって、サージタンク内壁に開口するガス導入口よりも吸入空気流上流側にて、下流に向かうにつれてサージタンク内壁から次第に剥離する板状に形成された吸入空気流誘導板を備え、サージタンクは複数のピースの接合体であり、前記吸入空気流誘導板と前記ガス導入口との位置関係が2つのピースを組み合わせて形成されていると共に、一方のピースには下流に向かうにつれて内壁から次第に剥離する前記吸入空気流誘導板を備え、他方のピースには前記一方のピースの内壁に当接又は近接することで前記ガス導入口が形成されるガス導入用仕切板を備えると共に、該ガス導入用仕切板が前記吸入空気流誘導板の下方に挿入されていることを特徴とする。
請求項1や請求項3に係る発明において、吸入空気流誘導板は、下流に向かうにつれてサージタンク内壁から次第に剥離する板状に形成されたものである。このような形状であればサージタンク内の広い範囲で内壁に形成することが可能である。この形状によりガス導入口よりも上流側にてサージタンク内壁に吸入空気流誘導板を形成すれば、サージタンク内壁に沿って流れてくる吸入空気流をサージタンク内壁部分から浮き上がらせることができる。したがってガス導入口部分に直接、吸入空気流が接触することはないので、サージタンクに導入されたガスが十分に吸入空気に均一分散される前に吸入空気流にて運ばれる状況が生じることが無く、気筒間でガスの分配が偏ることがない。
ガス導入口から導入されたガスは、当初はサージタンク内において吸入空気流誘導板により生じた吸入空気流がない空間に導入されることになるので、吸入空気流がない空間から吸入空気流がある空間へは両者の空間の境界部分全体から穏やかな流れや拡散により移動する。すなわち導入ガスはガス導入口よりも広い範囲から吸入空気流の中に穏やかに分散してゆく。このため導入ガスが偏ることなく吸入空気に均一に分散して気筒側に供給される。このため気筒が複数であっても特定の気筒に導入ガスが偏ることがない。
吸入空気流誘導板の配置の自由度が高いと共に、ガス導入口についても吸入空気流誘導板の下流であれば良く、更に吸入空気流誘導板の長さも任意に選択できることから、ガス導入口の形成位置は広い範囲に配置できるのでガス導入位置の自由度が高い。
このことにより、請求項1や請求項3に係る発明のサージタンク内ガス導入装置は、ガスを吸入空気中に均一分散できると共にガス導入位置の自由度を高めることができる
また、請求項1に係る発明においては、特にサージタンクの吸入空気導入部をカーブ状とした場合に、吸入空気導入部の下流端近傍におけるカーブ外周から略カーブ接線方向にサージタンク内空間に先端が飛び出した状態で吸入空気流誘導板を形成することにより、サージタンク内壁に吸入空気流誘導板を設けても、吸入空気流の圧力損失を抑制した状態で、ガスを吸入空気中に均一分散できると共にガス導入位置の自由度を高めることができる。
そして、請求項2や請求項3に係る発明においては、吸入空気流誘導板とガス導入用仕切板とを別々のピースに形成したものを接合して一体化することにより、サージタンク内ガス導入装置が形成されているので、複雑な形状を単純なピースの組み合わせとして形成できる。したがってガスを吸入空気中に均一分散させると共にガス導入位置の自由度を高めたサージタンク内ガス導入装置が容易に製造できる。
特にガス導入用仕切板が相手ピースの内壁に近接したものである場合には、ガスはガス導入用仕切板の下からガス導入用仕切板に沿って形成されている相手ピースの内壁との間隙から少しずつ吸入空気流がある空間へ流れ込む。このガス導入用仕切板と相手ピースの内壁との間隙は吸入空気流誘導板の下方かつ下流にあり、吸入空気流は直接に接触しにくい位置にある。少なくとも吸入空気流誘導板に近い側(上流側)においては、上記間隙は吸入空気流に曝されることはない。このためガスは、ガス導入用仕切板に沿って少しずつ吸入空気流内へと流れ込み、穏やかに吸入空気流中に混合されてゆく。したがってこのガス導入用仕切板の下では、外部からのガスは上流から下流までのいずれの位置に外部から供給しても、ガスを吸入空気中に均一分散させることができ、ガス導入位置の自由度を高める効果がより顕著となる。
請求項に記載のサージタンク内ガス導入装置では、請求項2又は3において、前記他方のピースは、複数気筒に吸入空気を分配する気筒供給口の配列方向のほぼ全長に渡って前記ガス導入用仕切板が形成され、前記ガス導入用仕切板より下方に外部からの前記ガスの供給を受けるガス供給口を形成していることを特徴とする。
このように気筒供給口の配列方向のほぼ全長に渡ってガス導入用仕切板が形成されているので、ガス供給口の配置範囲を広範囲で選択でき、外部からのガス導入位置の自由度が非常に高い。
請求項に記載のサージタンク内ガス導入装置では、請求項2〜4のいずれかにおいて、前記ピースは樹脂にて成形されていることを特徴とする。
このようにピースを樹脂にて成形することにより、サージタンク内ガス導入装置を備えたサージタンクを軽量なものとでき、更に射出成形などにより製造も容易となり、ピース同士の接合も容易である。
請求項6に記載のサージタンク内ガス導入装置では、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記吸入空気流誘導板は前記ガス導入口の上方に到達していることを特徴とする。
特に吸入空気流誘導板はガス導入口の上方に到達させることにより、より確実に吸入空気流がない空間をガス導入口の周辺に生じさせることができる。
請求項7に記載のサージタンク内ガス導入装置では、請求項1〜6のいずれかにおいて、前記ガス導入口はサージタンク内における吸入空気流の上流側のみ、又は上流から下流に渡って形成されていることを特徴とする。
ガス導入口は上述のごとく形成することにより、ガスが吸入空気中に、より均一に分散されるようになる。
請求項8に記載のサージタンク内ガス導入装置では、請求項1〜7のいずれかにおいて、前記ガスは内燃機関のブローバイガス、内燃機関の排気、及び燃料タンクからの燃料蒸発に由来する燃料蒸気のいずれか1つ又は複数であることを特徴とする。
このようなガスをサージタンク内の吸入空気中に導入するにおいて、ガスを吸入空気中に均一分散させると共にガス導入位置の自由度を高めることができる。
[実施の形態1]
図1の斜視図に車両の内燃機関に用いられるインテークマニホールド2の外観を表す。図2,3はインテークマニホールド2に一体化されているサージタンク3を表す図面であり、図2は縦断面図、図3は横断面図である。
インテークマニホールド2は4つのピース4,6,8,10から構成されている。これらのピース4〜10はそれぞれ樹脂にて成形され、これらの各縁部に形成された接合部4a,6a,6b,8a,8b,10aにて振動溶着などの手法にて一体に接合されてサージタンク3を含めたインテークマニホールド2として形成されている。
インテークマニホールド2を第2ピース6と第3ピース8との間で分解し、開いた状態の図を図4の斜視図に示す。図4の(A)が第1ピース4と第2ピース6との接合体であり、(B)が第3ピース8と第4ピース10との接合体である。
インテークマニホールド2はその吸入空気導入部12にて接続しているスロットルバルブから吸入空気を供給される。吸入空気導入部12にてサージタンク内空間3aに入った吸入空気(図2,3にて一点鎖線矢印で示す)は、サージタンク内空間3aから各気筒(ここでは4気筒)の気筒供給口13a,13b,13c,13dに吸い込まれて、導出路14a,14b,14c,14dを介して各気筒に分配されている。
スロットルバルブに接続されている吸入空気導入部12はカーブ状をなし、この吸入空気導入部12の下流端近傍には、カーブ外周にて吸入空気流誘導板16が、第3ピース8に一体に形成されている。吸入空気流誘導板16はカーブ外周から略カーブ接線方向に形成されており、サージタンク内空間3aに先端が飛び出した状態で形成されている。このことにより吸入空気流誘導板16は、下流に向かうにつれてサージタンク3の内壁から次第に剥離する板状をなしている。
第2ピース6には第3ピース8側に向けて長尺状のガス導入用仕切板18が形成され、側縁部18aは第3ピース8の内壁に接触間際まで近接している。このことにより、図2の縦断面図に示したごとくガス導入用仕切板18の下部には、気筒供給口13a〜13dの配列方向のほぼ全長に渡って、ブローバイガスのガス導入路20が形成されている。尚、ブローバイガスの導入パイプはPCVユニオン22に接続されて、ガス導入路20に開口するガス供給口22aを介してブローバイガスをガス導入路20内に供給する。
ガス導入用仕切板18には矩形状の切り欠きが側縁部18aに形成されていることにより、第3ピース8の内壁へ近接配置すると、ガス導入路20からサージタンク内空間3aへブローバイガスを導入するためのガス導入口24が形成される。このことによりPCVユニオン22から供給され、ガス導入路20を通過してきたブローバイガスは図2,3にて破線矢印にて示すごとくガス導入口24からサージタンク内空間3aへと導入される。更にガス導入路20内のブローバイガスは、ガス導入用仕切板18の側縁部18aと第3ピース8側の内壁との間に形成されている気筒供給口13a〜13dの配列方向のほぼ全長に渡る間隙18bからも、破線矢印のごとくサージタンク内空間3aへと導入される。
サージタンク内空間3aは流入したブローバイガスは、吸入空気流誘導板16の存在により、直接、吸入空気流に曝されることはない。すなわち図2,3に一点鎖線矢印にて示すごとく、吸入空気導入部12からサージタンク内空間3aへ流入してくる吸入空気は、ガス導入口24の直前で吸入空気流誘導板16に誘導されることにより、吸入空気流はサージタンク内壁部分から次第に浮き上がり、ガス導入口24よりも上方を通過することになる。
すなわち図5の(A)に示すごとく、ブローバイガスは、サージタンク内空間3aにおいて、吸入空気流誘導板16の存在によって吸入空気導入部12からの吸入空気流が直接流れ込まないことにより吸入空気流に直接影響されない空間(以下、吸入空気流非影響空間と称する)3bに導入されることになる。ガス導入用仕切板18の側縁部18aとサージタンク内壁との間隙18bから導入されるブローバイガスについても同じである。
したがってブローバイガスは、サージタンク内空間3aにおいて吸入空気流非影響空間3bから吸入空気流が存在する空間(以下、吸入空気流空間と称する)3cへの移動は、穏やかな流れや拡散によりなされることになる。すなわちこのため吸入空気流非影響空間3bから吸入空気流空間3cへは両者の空間の境界面全体から穏やかな流れや拡散によりブローバイガスが移動する。すなわちブローバイガスはガス導入口24や間隙18bよりも広い範囲にて吸入空気流の中に分散してゆく。このためブローバイガスが偏ることなくかつ吸入空気中に均一に分散し、図2に示したごとく気筒供給口13a〜13dに吸い込まれ、導出路14a〜14d(図1)を介して各気筒側に供給されることになる。
尚、図5の(A)では、吸入空気流誘導板16の先端は、ガス導入用仕切板18の板面に垂直な方向から見て、ガス導入口24の全面は覆っていない。ただし、ガス導入口24からのブローバイガスの流速が高ければ、図5の(B)に示すごとく、吸入空気流誘導板16にてガス導入口24の上方全面を完全に覆うようにしても良い。このことによりガス導入口24からのブローバイガスがその勢いにより吸入空気流中に直接入り込まないようにでき、偏ることなくかつ均一に吸入空気流にブローバイガスを分散できる。
逆にガス導入口24からのブローバイガスの流速が低ければ、図5の(C)に示すごとく、吸入空気流誘導板16にてガス導入口24の上方は覆わず、吸入空気流誘導板16は吸入空気流の誘導のみとしても良い。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).第2ピース6と第3ピース8との接合により、ガス導入口24及び間隙18bの上流側に、上述したごとく下流に向かうにつれてサージタンク内壁から次第に剥離する吸入空気流誘導板16が形成されている。このことによりサージタンク内空間3aにおいてガス導入口24の周辺及び間隙18bの周辺に吸入空気流非影響空間3bが形成される。こうして、前述したごとく、サージタンク3に導入されたブローバイガスが十分に吸入空気に混合される前に気筒に供給されることがなく、吸入空気流非影響空間3bから吸入空気流空間3cへは両者の空間の境界面全体から穏やかな流れや拡散によりブローバイガスは移動する。このためブローバイガスが偏ることなく吸入空気中に均一に分散して気筒側に供給される。このため4気筒においても特定の気筒にブローバイガスが偏ることがない。
吸入空気流誘導板16の配置は、ガス導入口24や間隙18bの上流側であれば良く、更に吸入空気流誘導板16は吸入空気導入部12の入口12a(図4)に設ける必要はない。したがって吸入空気流誘導板16とガス導入口24や間隙18bとの配置は、サージタンク内空間3aでの広い範囲に適用することができる。
更にガス導入口24と間隙18bとを含めたガス導入口についても吸入空気流誘導板16の下流であれば良く、更に吸入空気流誘導板16の長さも任意に選択できることから、ガス導入口の形成位置は広い範囲に配置できるのでガス導入位置の自由度が高い。
このように本実施の形態のサージタンク内ガス導入装置は、ブローバイガスを吸入空気中に均一分散させると共にガス導入位置の自由度を高めることができる。このためサージタンク3を含めたインテークマニホールド2の設計の自由度が高くなり、狭いエンジンルーム内に配置してブローバイガスを導入することが容易となる。このことにより車両の軽量化にも貢献できる。
(ロ).吸入空気導入部12がカーブ状であり、吸入空気流誘導板16は吸入空気導入部12の下流端近傍におけるカーブ外周から略カーブ接線方向にサージタンク内空間3aに先端が飛び出した状態で形成されている。このためサージタンク内壁に吸入空気流誘導板16を設けても、吸入空気流の圧力損失を抑制できることから、燃費も良好に維持できる。
(ハ).インテークマニホールド2は4つのピース4〜10を接合したものであり、特にサージタンク内ガス導入装置を構成している吸入空気流誘導板16については第3ピース8に形成され、ガス導入用仕切板18については第2ピース6に形成されている。この第2ピース6と第3ピース8とが接合されることで、ガス導入口24及び間隙18bが形成されると共に、ガス導入口24に対して吸入空気流誘導板16が上流側から重なるように配置される。
このように吸入空気流誘導板16とガス導入用仕切板18とを別々のピース6,8に形成したものを一体化することにより、サージタンク内ガス導入装置が形成されているので、複雑な形状を単純なピース6,8の組み合わせとして形成できる。したがってサージタンク内ガス導入装置が容易に製造できる。
(ニ).ガス導入用仕切板18は気筒供給口13a〜13dの配列方向のほぼ全長に渡って形成され、下流側においてガス導入用仕切板18の下側ではガス供給口22aが形成されている。このことによりピース6,8同士を接合するとガス導入用仕切板18のガス導入用仕切板18の側縁部18aが相手方の第3ピース8の内壁に近接することで気筒供給口13a〜13dの配列方向のほぼ全長に渡ってガス導入路20が形成される。
この近接によりガス導入路20には間隙18bが存在するので、ブローバイガスがガス導入路20に沿って少しずつ、サージタンク内空間3aに流れ込む。この間隙18bは吸入空気流誘導板16の下方でかつ下流側にあり、吸入空気流は直接に接触しにくい位置にある。少なくとも吸入空気流誘導板16に近い、上流側においては、間隙18bは吸入空気流に曝されることはない。
このためガス導入路20に沿って少しずつサージタンク3内に流れ込むブローバイガスが、吸入空気流に乱されずに穏やかに吸入空気流に混合されてゆく。したがってこのガス導入路20へは、外部からのブローバイガスを上流から下流までのいずれの位置に供給しても、ブローバイガスを吸入空気中に均一分散させることができ、ガス導入位置の自由度を高める効果がより顕著となる。
(ホ).各ピース4〜10を樹脂にて成形することにより、上述したサージタンク3を備えたインテークマニホールド2を軽量なものとでき、更に射出成形などにより製造も容易となり、ピース4〜10同士の接合も容易である。したがって内燃機関の重量化を抑制できるインテークマニホールド2を容易に製造できる。
[実施の形態2]
本実施の形態のサージタンク103では、図6の縦断面図、図7の横断面図及び図8の縦断面図に示すごとく、第3ピース108においては、吸入空気流誘導板116以外に間隙仕切板117が、第2ピース106側のガス導入用仕切板118の上方に突出して形成されている。このことにより、ガス導入口124近傍を除いて、第2ピース106側のガス導入用仕切板118と第3ピース108の内壁との間隙118bの上方は、全長に渡って間隙仕切板117にて覆われている。
このような構成により、吸入空気流誘導板116にて誘導された吸入空気流が図8の(A)に示したごとく、間隙118b方向に流れる状態であっても、間隙仕切板117により、直接に間隙118bからガス導入路120内に吸入空気流が流れ込むのを防止できる。このためガス導入路120から間隙118bを通過したブローバイガスは、間隙仕切板117とガス導入用仕切板118との間の全長に渡って、サージタンク内空間103aへ流れ込む。
もしガス導入路120内部に吸入空気流が流れ込むと、ブローバイガスが押し込まれて、吸入空気流の下流側に偏った位置からサージタンク内空間103aへブローバイガスが流れ込むことになり、気筒間でブローバイガスの量に偏りが生じる。
尚、図8の(B)のごとく間隙仕切板117をガス導入口124まで覆うようにしても良い。
第3ピース108以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態1の効果を生じると共に、間隙仕切板117の存在により、吸入空気流が間隙118bからガス導入路120内に流れ込むことが阻止されて、前記実施の形態1の効果をより確実なものとできる。
[その他の実施の形態]
(a).前記各実施の形態では、サージタンク内にブローバイガスを導入する例を示したが、これ以外の導入ガスにも適用できる。例えば、EGRのための内燃機関の排気の導入、燃料タンクからの燃料蒸発に由来する燃料蒸気、すなわち燃料タンクやその燃料蒸気を吸着しているキャニスターからの蒸発燃料ガスである。
このようなガスをサージタンク内の吸入空気中に導入するに際して、各実施の形態に述べたごとくガスを吸入空気中に均一分散できると共にガス導入位置の自由度を高めることができる。
(b).前記実施の形態1(図1〜5)において、ガス導入用仕切板18の側縁部18aは相手方の第3ピース8の内壁に当接させることで、間隙18bを設けないようにしても良い。この場合は、ガス導入口24のみからのブローバイガス導入となるが、前記実施の形態1にてガス導入口24の効果を述べたごとく、ブローバイガスをサージタンク内の吸入空気中に導入するにおいて、ブローバイガスを吸入空気中に均一分散できると共にガス導入位置の自由度を高めることができる。
(c).前記実施の形態2(図6〜8)では、第3ピース108には吸入空気流誘導板116と間隙仕切板117とを別々に設けたが、図9に示すごとく間隙仕切板を同じ高さにして一体化した形状の吸入空気流誘導板216のみでも、吸入空気流が間隙からガス導入路220内に吹き込むのを防止できる。この吸入空気流誘導板216により、ブローバイガスを吸入空気中に均一分散できると共にガス導入位置の自由度を高めることができる。
(d).前記実施の形態2(図6〜8)では間隙仕切板117をガス導入用仕切板118の上方に配置したが、間隙仕切板117をガス導入用仕切板118の下方に配置しても良い。このようにしても、ガス導入路120内への吸入空気流の浸入を困難にさせることができる。
実施の形態1のサージタンク内ガス導入装置が適用されたインテークマニホールドの外観を示す斜視図。 実施の形態1のサージタンクの要部を、気筒供給口の配列方向に垂直な面で切断して示す縦断面図。 実施の形態1のサージタンクの要部を、水平面で切断して示す横断面図。 実施の形態1のインテークマニホールドを第2ピースと第3ピースとの間で分解し展開して示す斜視図。 実施の形態1のサージタンクの要部における流動状態を、気筒供給口の配列方向に平行な鉛直面で切断して示す説明図。 実施の形態2のサージタンクの要部を、気筒供給口の配列方向に垂直な面で切断して示す縦断面図。 実施の形態2のサージタンクの要部を、水平面で切断して示す横断面図。 実施の形態2のサージタンクの要部における流動状態を、気筒供給口の配列方向に平行な鉛直面で切断して示す説明図。 その他の実施の形態のサージタンクの要部における流動状態を、気筒供給口の配列方向に平行な鉛直面で切断して示す説明図。
符号の説明
2…インテークマニホールド、3…サージタンク、3a…サージタンク内空間、3b…吸入空気流非影響空間、3c…吸入空気流空間、4,6,8,10…ピース、4a,6a,6b,8a,8b,10a…接合部、12…吸入空気導入部、12a…入口、13a,13b,13c,13d…気筒供給口、14a,14b,14c,14d…導出路、16…吸入空気流誘導板、18…ガス導入用仕切板、18a…側縁部、18b…間隙、20…ガス導入路、22…PCVユニオン、22a…ガス供給口、24…ガス導入口、103…サージタンク、103a…サージタンク内空間、106,108…ピース、116…吸入空気流誘導板、117…間隙仕切板、118…ガス導入用仕切板、118b…間隙、120…ガス導入路、124…ガス導入口、216…吸入空気流誘導板、220…ガス導入路。

Claims (8)

  1. 内燃機関の吸気系に設けられたサージタンク内の吸入空気中にガスを導入するサージタンク内ガス導入装置であって、
    サージタンク内壁に開口するガス導入口よりも吸入空気流上流側にて、下流に向かうにつれてサージタンク内壁から次第に剥離する板状に形成された吸入空気流誘導板を備え
    前記吸入空気流誘導板は、サージタンクの吸入空気流上流側に設けられたカーブ状をなす吸入空気導入部の下流端近傍におけるカーブ外周から略カーブ接線方向にサージタンク内空間に先端が飛び出した状態で形成されていることを特徴とするサージタンク内ガス導入装置。
  2. 請求項1において、サージタンクは複数のピースの接合体であり、前記吸入空気流誘導板と前記ガス導入口との位置関係が2つのピースを組み合わせて形成されていると共に、一方のピースには下流に向かうにつれて内壁から次第に剥離する前記吸入空気流誘導板を備え、他方のピースには前記一方のピースの内壁に当接又は近接することで前記ガス導入口が形成されるガス導入用仕切板を備えると共に、該ガス導入用仕切板が前記吸入空気流誘導板の下方に挿入されていることを特徴とするサージタンク内ガス導入装置。
  3. 内燃機関の吸気系に設けられたサージタンク内の吸入空気中にガスを導入するサージタンク内ガス導入装置であって、
    サージタンク内壁に開口するガス導入口よりも吸入空気流上流側にて、下流に向かうにつれてサージタンク内壁から次第に剥離する板状に形成された吸入空気流誘導板を備え、
    サージタンクは複数のピースの接合体であり、前記吸入空気流誘導板と前記ガス導入口との位置関係が2つのピースを組み合わせて形成されていると共に、一方のピースには下流に向かうにつれて内壁から次第に剥離する前記吸入空気流誘導板を備え、他方のピースには前記一方のピースの内壁に当接又は近接することで前記ガス導入口が形成されるガス導入用仕切板を備えると共に、該ガス導入用仕切板が前記吸入空気流誘導板の下方に挿入されていることを特徴とするサージタンク内ガス導入装置。
  4. 請求項2又は3において、前記他方のピースは、複数気筒に吸入空気を分配する気筒供給口の配列方向のほぼ全長に渡って前記ガス導入用仕切板が形成され、前記ガス導入用仕切板より下方に外部からの前記ガスの供給を受けるガス供給口を形成していることを特徴とするサージタンク内ガス導入装置。
  5. 請求項2〜4のいずれかにおいて、前記ピースは樹脂にて成形されていることを特徴とするサージタンク内ガス導入装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記吸入空気流誘導板は前記ガス導入口の上方に到達していることを特徴とするサージタンク内ガス導入装置。
  7. 請求項1〜のいずれかにおいて、前記ガス導入口はサージタンク内における吸入空気流の上流側のみ、又は上流から下流に渡って形成されていることを特徴とするサージタンク内ガス導入装置。
  8. 請求項1〜のいずれかにおいて、前記ガスは内燃機関のブローバイガス、内燃機関の排気、及び燃料タンクからの燃料蒸発に由来する燃料蒸気のいずれか1つ又は複数であることを特徴とするサージタンク内ガス導入装置。
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