JP6332192B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの吸気装置に関する。
エンジンに装着される吸気マニホールドは、エンジンのシリンダヘッドの吸気ポートに接続された吸気管と、この吸気管の上流側端部に接続されたサージタンクと、このサージタンクの上流側端部に接続されるとともに吸気(新気)を導入する吸気導入管とを有する。吸気導入管の上流端部には、新気の吸入量を調節するスロットルバルブが接続される。
従来の吸気マニホールドとしては、吸気導入管の車両前方側の面に配管を接続し、この配管を介してEGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスを吸気導入管に導入することにより、吸気導入管内で新気とEGRガスを合流させ、それらの混合気を吸気ポートに導くようにしたものがある。
EGRガスを導入する配管が接続された上記吸気マニホールドにおいて、スロットルバルブが吸気導入管の下方に配置される場合には、以下のような問題が生じる虞がある。
すなわち、外気温が低いとき(0℃以下)にエンジンを作動させた場合には、吸気マニホールドの温度が低いため、EGRガスに含まれる水蒸気が吸気マニホールドの内面で結露する。そして、結露が生じた状態でエンジンを停止させると、吸気マニホールドの温度が氷点下まで降下することにより結露水が氷結し、その氷がスロットルバルブへ落下して、その落下した氷をスロットルバルブが噛み込むことにより、スロットルバルブの作動不良を招く虞がある。
なお、特許文献1には、下流端にフランジ部が設けられたEGRパイプの当該フランジ部に温水通路が形成されるとともに、このフランジ部にEGRバルブが接続された構造のEGR装置が開示されている。このEGR装置は、EGRガスに含まれる水蒸気が結露してEGRバルブに氷結することを防止するためのものであるが、上記スロットルバルブの作動不良の問題に対処するために、当該技術を転用することが考えられる。すなわち、温水通路をスロットルバルブ付近に設けること(温水通路の転用)により、スロットルバルブに落下した氷を溶かすことが考えられる。
特開2013−53558号公報
しかしながら、特許文献1に記載の温水通路をスロットルバルブ付近に設ける場合には、エンジンで暖められた水をスロットルバルブ付近へ導く配管が必要となるため、構造が複雑となり、コストアップに繋がるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、構造の複雑化を回避しながら、EGRガスに含まれる水蒸気が吸気マニホールド内で結露してその結露水が氷結し、その氷がスロットルバルブに噛み込まれるのを防止することができるエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、シリンダブロックとシリンダヘッドとを備えるエンジンの前記シリンダヘッドの吸気ポートに接続された吸気管と、当該吸気管の上流側端部に接続されたサージタンクと、当該サージタンクの上流側端部に接続された吸気導入管とを有し、前記エンジンの側面に沿って配置される吸気マニホールドと、前記サージタンクおよび前記吸気導入管の反エンジン側の壁面に沿って形成され、EGRガスを前記吸気導入管内に導くEGRガス導入流路と、前記吸気導入管のエンジン側の壁面であって前記EGRガス導入流路が設けられる面に対向する面に設けられ、ブローバイガスを前記吸気導入管内に導入するブローバイガス導入部と、が設けられていることを特徴とする、エンジンの吸気装置を提供する。
本発明によれば、EGRガスがEGRガス導入流路を流れることにより、サージタンクおよび吸気導入管が暖められるため、EGRガスに含まれる水蒸気がサージタンクおよび吸気導入管の内面で結露した場合であっても、その結露水が氷結する前に結露水を流下させることが可能となる。これにより、サージタンクおよび吸気導入管の内面で氷結した氷が落下してスロットルバルブが氷を噛み込むことが防止される。しかも、特許文献1に記載されているような温水通路を設ける必要がないため、構造の複雑化を回避することができる。
また、この構成によれば、ブローバイガスにより吸気導入管が暖められるため、EGRガスに含まれる水蒸気が吸気導入管の内面で結露した場合であっても、その結露水が氷結することがより確実に防止される。また、ブローバイガスに含まれる水蒸気が吸気マニホールド内で結露することがあっても、サージタンクおよび吸気導入管がEGRガスおよびブローバイガスにより暖められるため、その結露水が氷結することが防止される。
また、この構成によれば、EGRガスおよびブローバイガスにより、吸気導入管をその全周に亘って万遍なく暖めることができる。
本発明においては、前記ブローバイガス導入部が、前記EGRガス導入流路の下流側端部よりも前記吸気導入管における下流側に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ブローバイガス導入部がEGRガス導入流路の下流側端部よりもエンジンに近い側に配置されることになるため、ブローバイガスに含まれる水蒸気が吸気マニホールド内で結露しても、その結露水がエンジンの熱を受けやすくなり、その結果、ブローバイガスに起因する結露水が氷結することがより確実に防止される。
本発明においては、前記サージタンクおよび前記吸気導入管の内壁面に取り付けられるガス流路構成部材をさらに備え、前記サージタンクには、EGRガスを導入するEGRガス導入口が形成され、前記EGRガス導入流路は、前記ガス流路構成部材と、前記サージタンクおよび前記吸気導入管の内壁面との間に形成されて、前記ガス導入口から導入されたEGRガスを前記吸気導入管の上流部に導くことが好ましい。
この構成によれば、サージタンクにEGRガス導入口が設けられ、このEGRガス導入口からサージタンクに導入されたEGRガスを吸気導入管の上流部に導くEGRガス導入流路が吸気マニホールドの内側に設けられているので、EGRガスを吸気導入管に導くための配管を吸気導入管に接続することなく、EGRガスを吸気導入管に導入することができる。しかも、EGRガス導入流路は、サージタンクおよび吸気導入管の内壁面に取り付けられるガス流路構成部材と、サージタンクおよび吸気導入管の内壁面との間に形成されるため、簡単な構成でEGRガス導入流路を形成することができる。
本発明においては、前記サージタンクおよび前記吸気導入管は、前記シリンダヘッドの気筒列方向と直交する方向に分割された複数の分割体から構成され、前記EGRガス導入流路は、前記複数の分割体のうち前記シリンダヘッドから最も離れている分割体と前記ガス流路構成部材との間に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、シリンダヘッドから最も離れている分割体の内壁面にガス流路構成部材を取り付けた後、複数の分割体同士を接合することにより、内部にEGRガス導入流路が設けられた吸気マニホールドを容易に製造することができる。
本発明においては、前記ガス流路構成部材は、前記EGRガス導入口から前記EGRガス導入流路に導入されたEGRガスを前記吸気導入管内に導出するEGRガス導出管部を有し、前記EGRガス導出管部は、前記吸気導入管の外壁側から径方向中心側へ延びていることが好ましい。
この構成によれば、吸気導入管の径方向中心側へEGRガス導出管部からEGRガスが導出されるので、EGRガスと新気の混合効率を高めることができる。
本発明においては、前記EGRガス導出管部の先端部に、当該先端部から導出されるEGRガスを衝突させる衝突壁が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、EGRガス導出管部から導出されるEGRガスが衝突壁に衝突することにより、吸気導入管内におけるEGRガスの拡散が促進されるので、EGRガスと新気の混合効率をさらに高めることができる。
本発明においては、前記シリンダヘッドから最も離れている分割体の外壁部に、内面が外向きに膨出することにより外面が外向きに隆起した隆起部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、隆起部内にEGRガス導入流路を形成することができるため、吸気マニホールドを大型化させることなく、EGRガス導入流路を確保することができる。
本発明においては、前記EGRガス導入流路は、前記EGRガス導出管部の内壁面で囲まれる下流側流路と、その上流側の上流側流路とを有し、前記上流側流路と前記下流側流路は、湾曲して繋がっていることが好ましい。
この構成によれば、湾曲部を介して上流側流路から下流側流路へガスを導くことができる。これにより、EGRガスを勢いよく衝突壁に衝突させることができ、吸気導入管内におけるEGRガスの拡散を促進して、EGRガスと新気の混合効率を高めることができる。
なお、上記の課題を解決するための本発明の他の一の局面に係るエンジンの吸気装置は、エンジンのシリンダヘッドの吸気ポートに接続された吸気管と、当該吸気管の上流側端部に接続されたサージタンクと、当該サージタンクの上流側端部に接続された吸気導入管とを有する吸気マニホールドと、EGRガスを前記吸気導入管に導くEGRガス導入流路と、前記サージタンクおよび前記吸気導入管の内壁面に取り付けられるガス流路構成部材とを備え、前記サージタンクには、EGRガスを導入するEGRガス導入口が形成され、前記EGRガス導入流路は、前記ガス流路構成部材と、前記サージタンクおよび前記吸気導入管の内壁面との間に形成されて、前記ガス導入口から導入されたEGRガスを前記吸気導入管の上流部に導くように前記サージタンクおよび前記吸気導入管の壁面に沿って設けられ、前記サージタンクおよび前記吸気導入管は、前記シリンダヘッドの気筒列方向と直交する方向に分割された複数の分割体から構成され、前記EGRガス導入流路は、前記複数の分割体のうち前記シリンダヘッドから最も離れている分割体と前記ガス流路構成部材との間に形成され、前記シリンダヘッドから最も離れている分割体の外壁部に、内面が外向きに膨出することにより外面が外向きに隆起した隆起部が形成されているものである。
以上説明したように、本発明によれば、構造の複雑化を回避しながら、EGRガスに含まれる水蒸気が吸気マニホールド内で結露してその結露水が氷結し、その氷がスロットルバルブに噛み込まれるのを防止することができる。
本発明の実施形態におけるエンジンおよびその吸気装置を示す斜視図であり、EGRクーラおよびEGRバルブを省略した状態で示す図である。 図1における吸気装置を示す斜視図である。 図2に示す吸気装置をD方向から見た側面図である。 本発明の実施形態における吸気装置を示す斜視図であり、EGRクーラおよびEGRバルブを図示した状態で示す図である。 吸気装置を気筒列方向中央部で切断した状態で示す断面図である。 図2に示す吸気マニホールドの前部分割体を内側(車両後方側)から見た斜視図である。 EGRガス導入流路を形成するためのガス流路構成部材を示す斜視図である。 ブローバイガス通路形成部材を取り付けた状態の後部分割体を車両前方側から見た図である。 ブローバイガス通路形成部材を取り付けた状態の後部分割体を車両前方側から見た斜視図である。 吸気装置を車両後方側から見た図である。 ブローバイガス通路形成部材を取り外した状態のガス分配部を車両前方側から見た斜視図である。 ブローバイガス通路形成部材を取り付けた状態の後部分割体を水平面で切断した状態で示す断面図であり、(a)は、ガス通路の上流側端部を示す図、(b)は、ガス通路における(a)よりも下流側部分を示す図、(c)は、ガス通路における(b)よりも下流側部分を示す図である。 ブローバイガス通路形成部材を裏面側から見た斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
本発明の実施形態におけるエンジン4(図1参照)は、燃焼室内に燃料をダイレクトに噴射するいわゆる直噴エンジンであり、4つの気筒#1〜#4が直列に並んだ直列4気筒エンジンである。また、エンジン4は、車両前部のエンジンルームに気筒列方向が車幅方向を向くように横置きに配置される横置き型のエンジンである。
エンジン4は、各気筒の吸気ポートおよび排気ポート(いずれも図示略)が形成されたシリンダヘッド40と、シリンダヘッド40の下側に設けられたシリンダブロック41とを備えている。
以下の説明においては、図1に示されるAの方向を車両前後方向とし、Bの方向を上下方向とし、Cの方向を気筒列方向(車幅方向)とする。
図1に示されるように、本実施形態に係るエンジンの吸気装置1は、吸気マニホールド2を備えている。
吸気マニホールド2は、エンジン4の車両前方側に位置している。図2に示されるように、吸気マニホールド2は、4つの吸気管5と、サージタンク6と、吸気導入管7とを備えている。吸気マニホールド2は、軽量化のために合成樹脂材により構成されている。
図3に示されるように、吸気管5、サージタンク6、および吸気導入管7は、車両前後方向A(気筒列方向Cと直交する方向)に各々2つに分割されている。具体的には、吸気管5、サージタンク6、および吸気導入管7は、エンジン4に近い側の後部分割体20と、エンジン4から遠い側の前部分割体21とから構成されている。後部分割体20と前部分割体21は、振動溶着により一体化されている。
すなわち、後部分割体20は、吸気管5、サージタンク6、および吸気導入管7のエンジン4に近い側の部分により構成されている。一方、前部分割体21は、吸気管5、サージタンク6、および吸気導入管7のエンジン4から遠い側の部分により構成されている。
図3に示されるように、前部分割体21と後部分割体20の境界線12は、吸気管5およびサージタンク6においては、車両前後方向Aにおける中央部に位置している。吸気導入管7の下流側端部から長手方向中央部に亘る部分においても同様である。
一方、吸気導入管7の長手方向中央部から上流側端部に近づくにつれて、境界線12は吸気導入管7の前面に次第に近づくように傾斜している。そして、境界線12は、吸気導入管7の上流側端部付近(上流側端部より若干下流側の部分)において、吸気導入管7の前面(車両前方側の面)に達している。
つまり、吸気導入管7の上流側端部付近から上流側端部に亘る部分は、エンジン4に近い部分およびエンジン4から遠い部分の双方(吸気導入管7の周方向全体)が後部分割体20として構成されている。
図1に示されるように、各吸気管5の下流側端部が、エンジン4のシリンダヘッド40に設けられた各気筒#1〜#4の吸気ポートに接続されている。以下の説明では、吸気管5のうち第1気筒#1に接続されたものを第1吸気管5aと、第2気筒#2に接続されたものを第2吸気管5bと、第3気筒#3に接続されたものを第3吸気管5cと、第4気筒#4に接続されたものを第4吸気管5dと称する。吸気管5は、新気、EGR(Exhaust Gas Recirculation)ガス、およびブローバイガスの混合気を吸気ポートに供給する。
吸気管5がシリンダヘッド40に固定されることにより、吸気マニホールド2はシリンダヘッド40に片持ち状態で支持されている。つまり、サージタンク6および吸気導入管7は、吸気管5を介してエンジン4に間接的に支持されており、エンジン4に直接的には支持されていない。
図1,2に示されるように、サージタンク6は、気筒列方向Cに延びており、気筒列方向Cにおける中心部から両端部に向かうにつれて次第に上下方向Bの幅が小さくなるように形成されている。図3,5に示されるように、サージタンク6の前面(車両前方側の面)は、気筒列方向Cから見て車両前方側に凸の円弧状をなしている。
サージタンク6の上面には、4つの吸気管5の上流側端部が接続されている。サージタンク6と4つの吸気管5との接続部位は、サージタンク6の上面において、気筒列方向Cに一定間隔で並んでいる。
気筒列方向Cにおけるサージタンク6の中心部の下端部には、吸気導入管7の下流側端部が接続されている。サージタンク6は、吸気導入管7から導入された新気、EGRガス、およびブローバイガスの混合気を一時的に貯留するとともに、その混合気をさらに混合させて4つの吸気管5に供給する。サージタンク6の車両前方側の外壁上部には、EGRガスを導入するガス導入口6cが形成されている。ガス導入口6cは、後述のEGRガス導入流路8の上流側端部に位置している。
図5に示されるように、吸気マニホールド2の内側における車両前方側部分(エンジン4とは反対側の部分)には、EGRガスを吸気導入管7の上流部(吸気導入管7内)に導くEGRガス導入流路8が設けられている。EGRガス導入流路8の上流側端部は、EGR通路9の下流側端部に接続されている。EGR通路9は、エンジン4の排気ポートから排出された排気ガスの一部を、EGRクーラ18(図4参照)およびEGRバルブ19を介してEGRガス導入流路8に導く管路である。
図5に示されるように、EGRガス導入流路8は、サージタンク6および吸気導入管7の車両前方側部分(前部分割体21)に形成された隆起部61と、後述のガス流路構成部材10のガイド部10b(図7参照)とを流路壁としている。隆起部61は、サージタンク6の前面および吸気導入管7の前面に、当該各前面から車両前方側に隆起するように形成されている。隆起部61は、前部分割体21の外壁部の内面が外向きに膨出して、当該外壁部の外面が外向きに隆起することにより形成されている。
つまり、図5に示されるように、EGRガス導入流路8は、隆起部61と、隆起部61の車両後方側に設けられたガス流路構成部材10との間に形成されている。隆起部61とガス流路構成部材10との間の空間が、EGRガス導入流路8となっている。ガス流路構成部材10は、サージタンク6および吸気導入管7の内壁面7a(図6参照)に、振動溶着によって一体化されている。
EGRガス導入流路8をEGRガスが流れることにより、EGRガスの熱が隆起部61およびガス流路構成部材10に伝達され、その熱はさらに周囲へ伝達されていく。これにより、サージタンク6および吸気導入管7が昇温される。
図1,2に示されるように、隆起部61は、気筒列方向Cにおけるサージタンク6の中心部の位置で、サージタンク6の前面および吸気導入管7の前面に亘って形成されている。隆起部61は、サージタンク6の前面から隆起する上側隆起部61aと、吸気導入管7の前面から隆起する下側隆起部61bとを有している。上側隆起部61aはサージタンク6の前面に沿うように上下方向Bに延びており、下側隆起部61bは吸気導入管7の前面に沿うように上下方向Bに延びており、これらは互いに連続している。
図2〜5に示されるように、上側隆起部61aは、上下方向Bの全体に亘って、サージタンク6の前面から均一の突出長(車両前後方向Aの長さ)を有している。一方、下側隆起部61bは、上側から下側へ向かうにつれて次第に突出長が大きくなる傾斜部610(図3参照)と、傾斜部610の下端から吸気導入管7側へ湾曲する湾曲部611とを有している。湾曲部611の最も車両前方側へ迫り出した部分の突出長(車両前後方向Aの長さ)は、上側隆起部61aの突出長および突起部60の突出長よりも大きい。
図7に示されるように、ガス流路構成部材10は、固定部10aと、ガイド部10bと、貫通孔10cと、ガス導出管部10dと、衝突壁部10eとを有しており、各部分が合成樹脂により一体成形されている。
固定部10aは、隆起部61の根元部分の輪郭に沿ったリング状に形成されている。固定部10aは、サージタンク6および吸気導入管7の内壁面(車両後方側の面)7a(図7参照)に固定される。
ガイド部10bは、隆起部61の内壁面(車両後方側の面)7b(図6参照)に対向する板状部分である。ガイド部10bの外側(車両前方側)の面は、隆起部61の稜線に沿った形状を有している。
貫通孔10cは、ガイド部10bの下端部から車両後方側へ貫通する孔である。
ガス導出管部10dは、貫通孔10cの車両後方側端部から車両後方側へ延びる筒状部分である。つまり、ガス導出管部10dは、吸気導入管7の外壁側から径方向中心側へ延びている。ガス導出管部10dの先端部(車両後方側端部)は、吸気導入管7の径方向中央部付近に位置している。
衝突壁部10eは、上方から見てU字状に湾曲した板状部分であり、気筒列方向Cにおける両端部がガス導出管部10dの先端部に支持されている。図5に示されるように、衝突壁部10eは、吸気導入管7の径方向中央部付近に位置している。
EGR通路9からEGRガス導入流路8に流入したEGRガスは、EGRガス導入流路8内を流れ、ガス導出管部10dの先端から導出されて、衝突壁部10eに衝突する。EGRガスは、衝突壁部10eに衝突することにより拡散するため、後述のスロットルボディ11(図1〜5参照)を介して吸気導入管7に流入する新気、およびオイルセパレータ16(図3参照)を介して吸気導入管7内に流入するブローバイガスと十分に混合される。これにより、新気、EGRガス、およびブローバイガスが十分に混合された混合気が、サージタンク6および吸気管5を介してエンジン4の気筒内に供給される。
図5に示されるように、吸気導入管7の上流側端部である下端部には、スロットルボディ11の上端部が接続されている。また、吸気導入管7の長手方向中央部における車両後方側の外壁部には、ブローバイガス導入口23(図5,11,12参照)が形成されている。つまり、ブローバイガス導入口23は、吸気導入管7におけるEGRガス導入流路8が設けられる面に対向する面に設けられている(図5参照)。ブローバイガス導入口23は、本発明における「ブローバイガス導入部」に相当する。
ブローバイガス導入口23から導入されるブローバイガスの温度は、低外気温時に、例えば、約40℃である。図11に示されるように、ブローバイガス導入口23には、ブローバイガス通路22の下流側端部が接続されている。ブローバイガス通路22は、オイルセパレータ16で潤滑油が除去されたブローバイガスを吸気導入管7に導く管路である。ブローバイガス通路22は、気筒列方向Cに延びている。ブローバイガス通路22内のブローバイガスは、気筒列方向Cの第4吸気管5d側から第1吸気管5a側に流れる。
吸気導入管7は、エアクリーナ(図示略)およびスロットルボディ11を介して吸気導入管7に供給された新気を、EGRガスおよびブローバイガスと混合してサージタンク6内に導入する。吸気導入管7は、その長手方向に沿った中心軸が車両前方側で下がるように、前下がりに傾斜している。
図5に示されるように、スロットルボディ11は、エアクリーナにおいて塵や埃が除去された新気の吸入量を調節するスロットルバルブ11aと、スロットルバルブ11aを収容保持する円筒状のバルブケース11bとを有している。バルブケース11bは、その中心軸が車両前方側で下がるように前下がりに傾斜している。スロットルボディ11の上流側端部には、新気をスロットルボディ11に導く可撓性の配管17(図2,3参照)が接続されている。
図5,8,11,12に示されるように、吸気導入管7の内壁面には、上述の如くブローバイガス導入口23が形成されるとともに、ブローバイガス導入口23に導入されたブローバイガスを分配するガス分配部24が設けられている。ガス分配部24は、ブローバイガス導入口23から導入されたブローバイガスをサージタンク6の気筒列方向中央部の下端部から各吸気管5a〜5dに略均等に分配することにより、ブローバイガスに含まれる水分がサージタンク6(吸気マニホールド2)内で凍結又は氷結することを抑制する。
以下、ブローバイガス導入口23及びガス分配部24について詳細に説明する。
ブローバイガス導入口23及びガス分配部24は、吸気導入管7の下流側端部(下流側端部から、当該下流側端部よりも若干上流側の部分までに亘る部分)における車両後方側部分(エンジン4側の部分)の内壁面に配設されている。ブローバイガス導入口23は、EGRガス導入流路8の下流側端部よりも吸気導入管7における下流側に設けられている(図5参照)。ブローバイガス導入口23及びガス分配部24が吸気導入管7の下流側端部に配設されることにより、ブローバイガス導入口23及びガス分配部24と吸気管5の上流側端部との間の距離は小さくなる。これにより、ブローバイガス導入口23から導入されたブローバイガスを各吸気管5a〜5dに分配することが容易になる。吸気導入管7の車両後方側部分は、エンジン4の熱で暖められる。これにより、ブローバイガスに含まれる水分が吸気導入管7内で凍結又は氷結することが抑制される。
図11に示されるように、ブローバイガス導入口23は、車両前方側から見て、気筒列方向Cに延びる矩形状をなしている。ブローバイガス導入口23における気筒列方向Cの第1吸気管5a側の端部は、後述する対向通路26よりも気筒列方向外側に延びており、これにより、後述の衝突壁部28b(図5参照)を収容可能となっている。
図5,12に示されるように、ガス分配部24は、吸気導入管7の下流側端部における車両後方側部分の内壁面と、当該内壁面との間に扁平断面(扁平状)のガス通路25を形成するブローバイガス通路形成部材(以下、「BG通路形成部材」と称する)28とにより構成されている。
ガス通路25は、ブローバイガス導入口23から導入されたブローバイガスが通過する通路である。図12,13に示されるように、ガス通路25は、車両前方側から見てY字状をなしている。ガス通路25は、対向通路26と、この対向通路26に連続する2つの分岐通路27とを有している。対向通路26は、ガス通路25のうち、ブローバイガス導入口23に対向する部分である。2つの分岐通路27は、対向通路26の下流側端部から斜め上方に二股状に分岐した通路である。以下の説明では、2つの分岐通路27のうち、第1吸気管5a及び第2吸気管5b側のものを第1分岐通路27aと称し、第3吸気管5c及び第4吸気管5d側のものを第2分岐通路27bと称する。
図11〜13に示されるように、分岐通路27a,27bは、下側(上流側)から上側(下流側)に向かうにつれて次第に両分岐通路27a,27bの間の距離が大きくなるように形成されている。
第1分岐通路27aの下流側端部は、第2吸気管5bの下側に配置されている(図8参照)。これにより、第1分岐通路27aは、ブローバイガス導入口23から導入されたブローバイガスをサージタンク6内における第1吸気管5aと第2吸気管5bとの間に向かって導出することができる(図8の矢印を参照)。
第2分岐通路27bの下流側端部は、第3吸気管5cの下側に配置されている(図8参照)。これにより、第2分岐通路27bは、ブローバイガス導入口23から導入されたブローバイガスをサージタンク6内における第3吸気管5cと第4吸気管5dとの間に向かって導出することができる(図8の矢印を参照)。
ブローバイガス導入口23から対向通路26に導入されたブローバイガスは、2つの分岐通路27a,27bから導出されるため、分岐通路27a,27bからブローバイガスが分散して導出される。
図5,8,9,12に示されるように、吸気導入管7の下流側端部における車両後方側部分の内壁面には、BG通路形成部材28が設けられている。扁平断面(扁平状)のガス通路25を通過するブローバイガスは、その熱でBG通路形成部材28、ひいては吸気マニホールド2を暖めることにより、ブローバイガスに含まれる水分が吸気マニホールド2内で凍結又は氷結することを抑制する。
BG通路形成部材28は、合成樹脂材で構成されている。BG通路形成部材28は、吸気導入管7の内壁面に沿うように湾曲した板状部材である。BG通路形成部材28は、車両前方側から見てY字状をなしている。
図5,11,12に示されるように、吸気導入管7の内壁面におけるBG通路形成部材28に対応する(対向する)部分には、凹部7aが形成されている。凹部7aは、BG通路形成部材28を収容保持する部分であり、車両後方側へ凹んだ部分である。凹部7aは、BG通路形成部材28と相補的な形状をなしており、BG通路形成部材28の輪郭と略同じ輪郭を有している。BG通路形成部材28は、吸気導入管7の凹部7aの内壁面に振動溶着により一体化されている。BG通路形成部材28は、その表面(車両前方側の面)が吸気導入管7の内壁面と面一となるように、吸気導入管7の凹部7a内に配設されている。これにより、吸気導入管7を通過するガスの流れが乱れることが抑制される。
図5,11〜13に示されるように、ガス通路25は、吸気導入管7の凹部7aにおける車両後方側の面に、当該面から車両後方側へ凹むように形成された溝部7b(図5,11参照)と、BG通路形成部材28の裏面(車両後方側の面)に、当該面から車両前方側へ凹むように形成された窪み部28a(図5,13参照)とを流路壁とする通路(流路)である。つまり、ガス通路25は、溝部7bと、当該溝部7bの車両前方側に設けられた(溝部7bに対向する位置に設けられた)窪み部28aとの間に形成された空間である。溝部7bは、車両前方側から見てY字状をなしており、窪み部28aは、車両後方側から見てY字状をなしている。溝部7bは、吸気導入管7の凹部7aの車両後方側の面に形成された凹部状のブローバイガス導入口23と上下方向に連続している。
図5,13に示されるように、BG通路形成部材28の車両後方側の面には、衝突壁部28bが形成されている。具体的には、衝突壁部28bは、BG通路形成部材28におけるブローバイガス導入口23の気筒列方向Cの第1吸気管5a側の端部に対応する部分に形成されている。衝突壁部28bは、BG通路形成部材28の車両後方側の面から車両後方側へ突出する板状部分である。衝突壁部28bは、ブローバイガス導入口23における気筒列方向Cの第1吸気管5a側の端部内に挿入配置されている。ブローバイガス導入口23には、ブローバイガス通路22を通じて、気筒列方向Cにおける第4気筒#4側からブローバイガスが導入される。ブローバイガス導入口23に導入されたブローバイガスは、衝突壁部28bに衝突することにより流速が落ちるとともに拡散されるため、各分岐通路27a,27bに略均等に分配される。
図5,13に示されるように、BG通路形成部材28における溝部7bの中心部(Y字の分岐点付近)の車両前方側の面には、ブローバイガス導出孔28cが形成されている。ブローバイガス導出孔28cは、BG通路形成部材28をその厚み方向(車両前後方向A)に貫通することにより、吸気導入管7内とガス通路25とを連通させている。ブローバイガス導出孔28cは、略円形状をなしている。ブローバイガス導出孔28cは、当該ブローバイガス導出孔28cからのブローバイガスの導出量が少量(例えば、対向通路26を通過するブローバイガスの全量の約20%)になるように小穴に形成されている。
ブローバイガス導入口23から対向通路26に導入されたブローバイガスは、その一部がブローバイガス導出孔28cから吸気導入管7に導出される。このため、ブローバイガス導出孔28cを設けない場合と比べて、各分岐通路27a,27bから吸気導入管7への導出量が低減される。これにより、各分岐通路27a,27bから導出されたブローバイガスに含まれる水分がサージタンク6内で凍結又は氷結することが抑制される。
また、BG通路形成部材28は、ガス通路25を通過するブローバイガスの熱で暖められ、その熱はBG通路形成部材28の周辺の部材に伝達される。これにより、ブローバイガス導出孔28cから導出されるブローバイガスに含まれる水分がBG通路形成部材28や、その周辺の部材(吸気導入管7等)の内面で凍結又は氷結することが抑制される。
図5,8,9,11に示されるように、サージタンク6におけるガス分配部24(BG通路形成部材28)の下流側部分(上側部分)の内壁面には、突条部6a(突起部)が形成されている。突条部6aは、ブローバイガスに含まれる水分がサージタンク6内で結露しても、その結露水が分岐通路27a,27bを介してブローバイガス導入口23に到達しないように、水垂れを抑制する部分である。つまり、結露水は、突条部6aに沿って流れて、分岐通路27a,27bの下流側端部を迂回して流れ落ちる。
突条部6aは、気筒列方向Cに延びており、その両端部はガス分配部24(BG通路形成部材28)よりも外側に位置している。さらに、突条部6aは、気筒列方向Cにおける中央部から両側へ斜め下向きに緩やかに傾斜している。気筒列方向Cにおける突条部6aの中央部は、後述する隆起部6bよりも上側に位置する。一方、気筒列方向Cにおける突条部6aの両端部は、隆起部6bよりも下側に位置する。
図5,10に示されるように、サージタンク6(吸気マニホールド2)におけるガス分配部24(BG通路形成部材28)の下流側部分の外壁面には、冷却水通路29が設けられている。冷却水通路29は、サージタンク6付近では、気筒列方向Cに延びている。
図2,9,11に示されるように、サージタンク6における冷却水通路29の配設部分の車両前方側の面(内壁面)には、当該配設部分の車両後方側の面(外壁面)が車両前方側に凹むとともに当該配設部分の車両前方側の面(内壁面)が車両前方側(内向き)に隆起することにより、隆起部6bが形成されている。隆起部6bは、気筒列方向Cに延びている。サージタンク6の冷却水通路29を通過する冷却水は、エンジン4から奪った熱でサージタンク6、ひいては吸気マニホールド2を暖めることにより、ブローバイガスに含まれる水分が吸気マニホールド2内で凍結又は氷結することを抑制する。
図10に示されるように、冷却水通路29は、スロットルボディ11(バルブケース11b)にも設けられている。冷却水通路29を通過する冷却水は、その熱でスロットルボディ11を暖める。冷却水通路29内の冷却水は、エンジン4のシリンダヘッド40からサージタンク6及びスロットルバルブ11aを通過した後にウォーターポンプ(図示せず)の吸入側に戻る。
次に、EGRガスおよびブローバイガスの流れについて説明する。
EGRクーラ18で冷却されたEGRガスは、EGR通路9を介してガス導入口6cに導かれ、ガス導入口6cからEGRガス導入流路8に流入する。EGRガスは、隆起部61の稜線に沿って流れ、湾曲部611を経由してガス導出管部10dに流入する。EGRガスは、湾曲部611に沿って流れることにより、実質的にその流速を低下させることなく流れの向きを変える。
EGRガスは、ガス導出管部10dの先端から導出され、衝突壁部10eに衝突する。EGRガスは、衝突壁部10eに衝突することによって速やかに拡散し、その拡散により新気およびブローバイガスと十分に混合される。
さらに、EGRガス導入流路8内をEGRガスが流れることにより、EGRガスの熱がEGRガス導入流路8を囲む部材(吸気導入管7、サージタンク6、およびガス流路構成部材10)に伝達され、これらの部材の温度を上昇させる。これにより、EGRガスおよびブローバイガスに含まれる水分(水蒸気)が吸気導入管7、サージタンク6、およびガス流路構成部材10の内面で結露しても、その結露水が氷結する前に結露水を流下させることが可能となる。
ブローバイガス通路22からブローバイガス導入口23を介してガス通路25に流入したブローバイガスは、対向通路26内を流れた後に各分岐通路27a,27bを流れ、各分岐通路27a,27bの下流側端部から吸気導入管7内に導出されて、サージタンク6内における第1吸気管5aと第2吸気管5bとの間及び第3吸気管5cと第4吸気管5dとの間にそれぞれ向かう。これにより、ブローバイガスは、サージタンク6内に分散導入される。
さらに、ブローバイガスが吸気導入管7内に導入されることにより、ブローバイガスの熱が吸気導入管7、サージタンク6、およびガス流路構成部材10に伝達され、これらの部材の温度を上昇させる。これにより、EGRガスに含まれる水分(水蒸気)が吸気導入管7、サージタンク6、およびガス流路構成部材10の内面で結露しても、EGRガスによる熱と相まって、その結露水が氷結する前に結露水を流下させることが可能となる。
新気、EGRガス、およびブローバイガスの混合気は、サージタンク6内で一時的に貯留されるとともにさらに混合される。これにより、サージタンク6内の混合気は、EGRガスおよびブローバイガスの濃度が全体的に均一となる。EGRガスおよびブローバイガスの濃度が均一化された混合気は、各吸気管5に分配されて、エンジン4の各気筒#1〜#4に供給される。
以上説明したように、本実施形態によれば、EGRガスがEGRガス導入流路8を流れることにより、サージタンク6および吸気導入管7が暖められるため、EGRガスに含まれる水蒸気がサージタンク6および吸気導入管7の内面で結露した場合であっても、その結露水が氷結する前に結露水を流下させることが可能となる。これにより、サージタンク6および吸気導入管7の内面で氷結した氷が落下してスロットルバルブ11aが氷を噛み込むことが防止される。しかも、特許文献1に記載されているような温水通路を設ける必要がないため、構造の複雑化を回避することができる。
また、本実施形態においては、吸気導入管7の壁面に、ブローバイガスを導入するブローバイガス導入口23が設けられているため、ブローバイガスにより吸気導入管7が暖められる。これにより、EGRガスに含まれる水蒸気が吸気導入管7の内面で結露した場合であっても、その結露水が氷結することがより確実に防止される。また、ブローバイガスに含まれる水蒸気が吸気マニホールド2内で結露することがあっても、サージタンク6および吸気導入管7がEGRガスおよびブローバイガスにより暖められるため、その結露水が氷結することが防止される。
また、本実施形態においては、ブローバイガス導入口23は、吸気導入管7におけるEGRガス導入流路8が設けられる面に対向する面に設けられているため、EGRガスおよびブローバイガスにより、吸気導入管7をその全周に亘って万遍なく暖めることができる。
また、本実施形態によれば、ブローバイガス導入口23が、EGRガス導入流路8の下流側端部よりも吸気導入管7における下流側に設けられているため、ブローバイガス導入口23がEGRガス導入流路8の下流側端部よりもエンジン4に近い側に配置されることになる。このため、ブローバイガスに含まれる水蒸気が吸気マニホールド2内で結露しても、その結露水がエンジン4の熱を受けやすくなり、その結果、ブローバイガスに起因する結露水が氷結することがより確実に防止される。
また、本実施形態によれば、サージタンク6にEGRガス導入口6cが設けられ、このEGRガス導入口6cからサージタンク6に導入されたEGRガスを吸気導入管7の上流部に導くEGRガス導入流路8が吸気マニホールド2の内側に設けられているので、EGRガスを吸気導入管7に導くための配管を吸気導入管7に接続することなく、EGRガスを吸気導入管7に導入することができる。しかも、EGRガス導入流路8は、サージタンク6および吸気導入管7の内壁面に取り付けられるガス流路構成部材10と、サージタンク6および吸気導入管7の内壁面との間に形成されるため、簡単な構成でEGRガス導入流路8を形成することができる。
また、本実施形態によれば、シリンダヘッド40から最も離れている前部分割体21の内壁面にガス流路構成部材10を取り付けた後、前部分割体21と後部分割体20とを相互に接合することにより、内部にEGRガス導入流路8が設けられた吸気マニホールド2を容易に製造することができる。
また、本実施形態によれば、吸気導入管7の径方向中心側へEGRガス導出管部10dからEGRガスが導出されるので、EGRガス、ブローバイガス、および新気の混合効率を高めることができる。
また、本実施形態によれば、EGRガス導出管部10dから導出されるEGRガスが衝突壁部10eに衝突することにより、吸気導入管7内におけるEGRガスの拡散が促進されるので、EGRガス、ブローバイガス、および新気の混合効率をさらに高めることができる。
また、本実施形態によれば、隆起部61内にEGRガス導入流路8を形成することができるため、吸気マニホールド2を大型化させることなく、EGRガス導入流路8を確保することができる。
また、本実施形態によれば、湾曲部611を介して(隆起部61とガイド部10bで囲まれる流路)から下流側流路(ガス導出管部10dで囲まれる流路)へEGRガスを導くことができる。これにより、EGRガスが上流側流路から下流側流路へ移動する際にその流速を実質的に低下しないので、EGRガスを勢いよく衝突壁部10eに衝突させることができ、吸気導入管7内におけるEGRガスの拡散を促進して、EGRガス、ブローバイガス、および新気の混合効率を高めることができる。
なお、上記実施形態においては、サージタンク6および吸気導入管7は、車両前後方向Aに分割された2つの分割体(前部分割体21および後部分割体20)から構成されているが、これに限られない。例えば、サージタンク6および吸気導入管7は、車両前後方向Aに分割された3つ以上の分割体から構成されていてもよい。サージタンク6および吸気導入管7を3つ以上の分割体から構成する場合には、EGRガス導入流路8は、3つ以上の分割体のうちの最も車両前方側の分割体と、当該分割体の内壁面に取り付けられたガス流路構成部材10との間に形成される。
また、上記実施形態においては、エンジン4は、横置き型のエンジンであるが、これに代えて、縦置き型のエンジン、すなわち車両前部のエンジンルームに気筒列方向が車両前後方向を向くように縦置きに配置されたエンジンを採用してもよい。縦置き型のエンジンを採用する場合には、吸気マニホールド(図示略)は、横置き型のエンジン4の車両前方側に配置される吸気マニホールド2を右回り方向または左回り方向に90度回転させた向きに配置される。このように配置された吸気マニホールドは、車幅方向(気筒列方向と直交する方向)に分割された2つの分割体から構成される。この吸気マニホールドにおけるガス導入流路は、2つの分割体のうち、シリンダヘッドから最も離れている分割体とガス流路構成部材との間に形成される。
縦置き型のエンジンを採用する場合においては、吸気マニホールドを、車幅方向に分割された3つ以上の分割体から構成してもよい。吸気マニホールドを3つ以上の分割体から構成する場合には、ガス導入流路は、3つ以上の分割体のうちのシリンダヘッドから最も離れている分割体と、当該分割体の内壁面に取り付けられたガス流路構成部材との間に形成される。
1 エンジンの吸気装置
2 吸気マニホールド
20 後部分割体
21 前部分割体
4 エンジン
40 シリンダヘッド
5 吸気管
6 サージタンク
6c ガス導入口
61 隆起部
7 吸気導入管
8 EGRガス導入流路
10 ガス流路構成部材
10d ガス導出管部
10e 衝突壁部
23 ブローバイガス導入口

Claims (9)

  1. シリンダブロックとシリンダヘッドとを備えるエンジンの前記シリンダヘッドの吸気ポートに接続された吸気管と、当該吸気管の上流側端部に接続されたサージタンクと、当該サージタンクの上流側端部に接続された吸気導入管とを有し、前記エンジンの側面に沿って配置される吸気マニホールドと、
    前記サージタンクおよび前記吸気導入管の反エンジン側の壁面に沿って形成され、EGRガスを前記吸気導入管内に導くEGRガス導入流路と
    前記吸気導入管のエンジン側の壁面であって前記EGRガス導入流路が設けられる面に対向する面に設けられ、ブローバイガスを前記吸気導入管内に導入するブローバイガス導入部と、が設けられていることを特徴とする、エンジンの吸気装置。
  2. 前記ブローバイガス導入部が、前記EGRガス導入流路の下流側端部よりも前記吸気導入管における下流側に設けられていることを特徴とする、請求項に記載のエンジンの吸気装置。
  3. 前記サージタンクおよび前記吸気導入管の内壁面に取り付けられるガス流路構成部材をさらに備え、
    前記サージタンクには、EGRガスを導入するEGRガス導入口が形成され、
    前記EGRガス導入流路は、前記ガス流路構成部材と、前記サージタンクおよび前記吸気導入管の内壁面との間に形成されて、前記ガス導入口から導入されたEGRガスを前記吸気導入管の上流部に導くことを特徴とする、請求項1又は2に記載のエンジンの吸気装置。
  4. 前記サージタンクおよび前記吸気導入管は、前記シリンダヘッドの気筒列方向と直交する方向に分割された複数の分割体から構成され、
    前記EGRガス導入流路は、前記複数の分割体のうち前記シリンダヘッドから最も離れている分割体と前記ガス流路構成部材との間に形成されていることを特徴とする、請求項に記載のエンジンの吸気装置。
  5. 前記ガス流路構成部材は、前記EGRガス導入口から前記EGRガス導入流路に導入されたEGRガスを前記吸気導入管内に導出するEGRガス導出管部を有し、
    前記EGRガス導出管部は、前記吸気導入管の外壁側から径方向中心側へ延びていることを特徴とする、請求項に記載のエンジンの吸気装置。
  6. 前記EGRガス導出管部の先端部に、当該先端部から導出されるEGRガスを衝突させる衝突壁が設けられていることを特徴とする、請求項に記載のエンジンの吸気装置。
  7. 前記シリンダヘッドから最も離れている分割体の外壁部に、内面が外向きに膨出することにより外面が外向きに隆起した隆起部が形成されていることを特徴とする、請求項乃至のいずれかに記載のエンジンの吸気装置。
  8. 前記EGRガス導入流路は、前記EGRガス導出管部の内壁面で囲まれる下流側流路と、その上流側の上流側流路とを有し、
    前記上流側流路と前記下流側流路は、湾曲して繋がっていることを特徴とする、請求項またはに記載のエンジンの吸気装置。
  9. エンジンのシリンダヘッドの吸気ポートに接続された吸気管と、当該吸気管の上流側端部に接続されたサージタンクと、当該サージタンクの上流側端部に接続された吸気導入管とを有する吸気マニホールドと、
    EGRガスを前記吸気導入管に導くEGRガス導入流路と、
    前記サージタンクおよび前記吸気導入管の内壁面に取り付けられるガス流路構成部材とを備え、
    前記サージタンクには、EGRガスを導入するEGRガス導入口が形成され、
    前記EGRガス導入流路は、前記ガス流路構成部材と、前記サージタンクおよび前記吸気導入管の内壁面との間に形成されて、前記ガス導入口から導入されたEGRガスを前記吸気導入管の上流部に導くように前記サージタンクおよび前記吸気導入管の壁面に沿って設けられ、
    前記サージタンクおよび前記吸気導入管は、前記シリンダヘッドの気筒列方向と直交する方向に分割された複数の分割体から構成され、
    前記EGRガス導入流路は、前記複数の分割体のうち前記シリンダヘッドから最も離れている分割体と前記ガス流路構成部材との間に形成され、
    前記シリンダヘッドから最も離れている分割体の外壁部に、内面が外向きに膨出することにより外面が外向きに隆起した隆起部が形成されていることを特徴とする、エンジンの吸気装置。
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