JP3594448B2 - 樹脂製インテークマニホールド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂製インテークマニホールドに関するもので、より詳しくは、内燃機関のスロットルボデーを介して吸入される空気を機関の各気筒に分配するインテークマニホールドであって、特に樹脂で成形されたインテークマニホールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような樹脂製のインテークマニホールドは、装置の軽量化、樹脂による断熱効果、形状の自由度等が優れていることから採用されている。
【0003】
そして、このような樹脂製インテークマニホールドとして従来、図9乃至図13に示すように、スロットルボデー1に連通するサージタンク部2と、機関の各気筒にフランジ3を介して連通する吸気管部4と、上記サージタンク部2と吸気管部4とを連通する半円周状の接続管部5とを夫々合成樹脂で形成し、かつ、成形上から、上記サージタンク2の略上半部と上記吸気管部4と上記接続管部5の上半周部であってその内側半面を一体にセンターピースX1 として成形し、上記接続管部5の上半周部であってその外側半面を覆うアッパカバー4aをアッパピースY1 として成形し、更に上記サージタンク2の略下半部と上記接続管部5の下半周部をロアーピースZ1 として、これら3分割部品を溶着して形成している。
【0004】
更に、上記センターピースX1 とロアーピースZ1 との分割面6は、上記接続管部5を横断する面6aとサージタンク2を横断する面6bで形成され、この分割面6でセンターピースX1 とロアーピースZ1 が超音波溶着等で溶着されている。そのため、この溶着部は図11の太い破線W2 で示すラインとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような樹脂製インテークマニホールドにおいては、バックファイヤ等によりその内部に高圧(正圧)が発生する場合があり、特に受圧面積の大きいサージタンク部では耐圧性能が問題になる。
【0006】
しかし、上記従来のような分割構造においては、その分割部の溶着ラインW2 が、図11の太い破線で示すように、接続管部5における外側半周部とサージタンク部2の外周壁部となるため溶着総面積が少なく、そのため、その溶着部での受圧負荷が過大となって耐圧性能を十分確保することが困難な問題があった。
【0007】
そこで本発明は、上記の分割面、すなわち溶着面の総面積を広くして耐圧性能を向上し得る樹脂製インテークマニホールドを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、スロットルボデー(10)に接続するサージタンク部(12)と、機関の気筒に接続する吸気管部(14)と、上記サージタンク部(12)と吸気管部(14)を連通する接続管部(15)とからなるものにおいて、
上記接続管部(15)を半周屈曲させて形成し、
上記サージタンク部(12)の底部以外の部分と上記吸気管部14と、上記接続管部(15)の上半部と下半部における内側半面部(15a)と、接続管部(15)における中間部の全周面部(15b)とを樹脂により一体に成形したセンターピース(X)と、
上記接続管部(15)の上半部における上記センターピース(X)の内側半面部(15a)と上記中間部の全周面部(15b)を除く外側半面部を閉塞する樹脂製のアッパーピース(Y)と、
上記接続管部(15)の下半部における上記センターピース(X)の内側半面部(15a)と上記中間部の全周面(15b)を除く外側半面部と、上記サージタンク部(12)の底部を閉塞する樹脂製のロアーピース(Z)からなり、
上記センターピース(X)と上記アッパーピース(Y)とを上記接続管部(15)の軸方向に沿った分割面(17)で溶着し、
上記センターピース(X)と上記ロアーピース(Z)とを、上記接続管部(15)の軸方向に沿った分割面(19a)とサージタンク部(12)を横断する分割面(19b)で溶着した
ことを特徴とするものである。
【0009】
本発明においては、サージタンクと接続管部に渡る分割面の長さが従来の分割面に比べて接続管部の軸方向に沿った長さ分だけ長くなる。そのため、この分割面で溶着できる溶着長さ(溶着面の総面積)が増大し、受圧面積に対する溶着面積が大きくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図8に示す実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明する。本発明に係る樹脂製インテークマニホールドは、図1及び図2に示すように、スロットルボデー10にフランジ11を介して連通するサージタンク部12と、図示しない機関の各気筒にフランジ13を介して連通する吸気管部14と、上記サージタンク部12と吸気管部14とを連通する半円周状の接続管部15とで構成されている。図の実施例は4気筒用のもので、1個のサージタンク部12から4本の接続管部15と、これに続いて4本の吸気管部14が形成されている。
【0011】
更に、上記サージタンク部12の底部以外の部分と上記各吸気管部14と、上記各接続管部15の上半周部と下半周部における内側半面部15aと、各接続管部15における中間部の全周面部15bとが一体的にセンターピースXとして樹脂により成形されている。
【0012】
また、上記接続管部15における上半周部、すなわち略1/4周部であって上記内側半面部15aと中間部の全周面部15bを除く外側半面部は、上記センターピースXと別部品で分割成形されたアッパカバー16で閉塞され、これはアッパピースYとして樹脂により成形されている。そして、このアッパピースYは分割面17によってセンターピースXに溶着されている。このアッパカバー16における隣接する接続管部15の間は連結片16aで連結されている。
【0013】
更に、上記サージタンク部12の底部と上記接続管部15における下半周部、すなわち、略1/4周部であって上記内側半面部15aと中間部の全周面部15bを除く外側半面部は、上記センターピースXと別部品で分割成形されたロアーカバー18で閉塞され、これは、ロアーピースZとして樹脂により成形されている。このロアーカバー18における隣接する接続管部15の間は、図6及び図8に示すように連結片18aで連結されている。したがって、上記センターピースXとロアーピースZとの分割面19は、図6及び図7に示すように、各接続管部15の両側における軸方向の略1/4周に渡る長さの分割面19aと、サージタンク部12の外周壁の周長に渡る長さの分割面19bの総和長となる。そのため、上記分割面19での溶着を図6の太い破線で示すように行うことにより、従来構造の溶接ラインW2 に比べてW1 の部分だけ、すなわち各接続管部15における軸方向の略1/4の倍の長さ分だけ長くなる。
【0014】
このように溶着ラインWが長いことは、その溶着総面積が従来に比し増大し、溶着部での受圧負荷が従来に比して軽減され、耐圧性能を十分確保することができる。
【0015】
なお、上記各ピースX、Y、Zの分割面17,19には溶着用のフランジFが一体成形されている。
また、図3において、21,22はセンターピースXに一体形成した補強部を示す。
【0016】
また、上記各ピースX、Y、Zは合成樹脂材料により射出成形されており、その樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、ポリアセタール樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプチレンテレフタレート樹脂等が使用される。
【0017】
また、上記各ピースX、Y、Zにおける各分割面17,19の溶着は超音波溶着等で行う。
そして、上記の樹脂製インテークマニホールドを機関に装着して、スロットルボデー10より吸入された空気を、図示しない燃料噴射装置から噴射された燃料と混合させてサージタンク部12内に吸入し、該サージタンク部12から各接続管部15に分流させて各吸気管部14から機関の各気筒へ供給するようになっている。
【0018】
なお、上記実施例は接続管部15を図2に示すように半周屈曲させて反転させた場合の例である。
【0019】
【発明の効果】
以上のようであるから、請求項1記載の発明によれば、成形上から分割される樹脂製インテークマニホールドにおいて、そのサージタンクと接続管部に渡る分割面の長さを従来のものに比べて長くして、その溶接面の総面積を増大することができる。したがって、受圧面積に対する溶着面積が大きくなり、溶着部の負荷を軽減し、例えば、バックファイア等で樹脂製インテークマニホールド内に高圧が発生した場合での耐圧性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すインテークマニホールド全体の平面図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】図1におけるB−B線断面図。
【図4】図2におけるC−C線断面図。
【図5】図1におけるアッパカバーを外した平面図。
【図6】本発明の実施例におけるロアーカバーの平面図で太い破線は溶着ラインを示す。
【図7】図6におけるD−D線断面図。
【図8】図6におけるE−E線断面図。
【図9】従来のインテークマニホールドを示す平面図。
【図10】図9におけるF−F線断面図。
【図11】従来のインテークマニホールドにおけるロアーカバーの平面図。
【図12】図11におけるG−G線断面図。
【図13】図11におけるH−H線断面図。
【符号の説明】
10…スロットルボデー 12…サージタンク
14…吸気管部 15…接続管部
19…分割面
Claims (1)
- スロットルボデー(10)に接続するサージタンク部(12)と、機関の気筒に接続する吸気管部(14)と、上記サージタンク部(12)と吸気管部(14)を連通する接続管部(15)とからなるものにおいて、
上記接続管部(15)を半周屈曲させて形成し、
上記サージタンク部(12)の底部以外の部分と上記吸気管部14と、上記接続管部(15)の上半部と下半部における内側半面部(15a)と、接続管部(15)における中間部の全周面部(15b)とを樹脂により一体に成形したセンターピース(X)と、
上記接続管部(15)の上半部における上記センターピース(X)の内側半面部(15a)と上記中間部の全周面部(15b)を除く外側半面部を閉塞する樹脂製のアッパーピース(Y)と、
上記接続管部(15)の下半部における上記センターピース(X)の内側半面部(15a)と上記中間部の全周面(15b)を除く外側半面部と、上記サージタンク部(12)の底部を閉塞する樹脂製のロアーピース(Z)からなり、
上記センターピース(X)と上記アッパーピース(Y)とを上記接続管部(15)の軸方向に沿った分割面(17)で溶着し、
上記センターピース(X)と上記ロアーピース(Z)とを、上記接続管部(15)の軸方向に沿った分割面(19a)とサージタンク部(12)を横断する分割面(19b)で溶着した
ことを特徴とする樹脂製インテークマニホールド。
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JP10430197A JP3594448B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | 樹脂製インテークマニホールド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10430197A JP3594448B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | 樹脂製インテークマニホールド |
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Family
ID=14377109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10430197A Expired - Fee Related JP3594448B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | 樹脂製インテークマニホールド |
Country Status (1)
Country | Link |
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- 1997-04-22 JP JP10430197A patent/JP3594448B2/ja not_active Expired - Fee Related
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