JP2018177262A - プラスチックボトル - Google Patents

プラスチックボトル Download PDF

Info

Publication number
JP2018177262A
JP2018177262A JP2017076330A JP2017076330A JP2018177262A JP 2018177262 A JP2018177262 A JP 2018177262A JP 2017076330 A JP2017076330 A JP 2017076330A JP 2017076330 A JP2017076330 A JP 2017076330A JP 2018177262 A JP2018177262 A JP 2018177262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
central axis
plastic bottle
side wall
corner
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017076330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6910180B2 (ja
Inventor
将人 石川
Masahito Ishikawa
将人 石川
祐也 近藤
Yuya Kondo
祐也 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Original Assignee
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Soft Drinks Co Ltd filed Critical Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority to JP2017076330A priority Critical patent/JP6910180B2/ja
Publication of JP2018177262A publication Critical patent/JP2018177262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6910180B2 publication Critical patent/JP6910180B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

【課題】 高い自販機適性を有しつつ小容量化が可能なプラスチックボトルを実現するための技術を提案する。【解決手段】 プラスチックボトルの長手方向の中心軸12を基準として4点の最大距離点Saを結んでなる水平断面32を形成する胴部30を有し、胴部の水平断面32は、最大距離点Saを含む4箇所の弧状のコーナー部36k,38kと、隣り合うコーナー部36k,38k同士を結ぶ4箇所の側壁面部36s,38sと、を有して構成され、コーナー部36k,38kの一つに対面する対角側面視において表れる胴部の輪郭形状は、中心軸12と略平行な略直線形状であり、側壁面部36s,38sの一つに対面する側面視において表れる胴部の輪郭形状は、中心軸12側に湾曲する弧状形状である、プラスチックボトル1とする。【選択図】図1

Description

本発明は、飲料が充填されるプラスチックボトルに関し、特に角筒状のボトルにおいて、自販機適性(自動販売機適性)を維持しつつ、小容量化を図る技術に関する。
従来、特許文献1に開示されるように、飲料が充填されたプラスチックボトルを自動販売機にて販売する場合に、自動販売機内での詰まりなどの不具合が生じることが知られており、特に、角筒状(角型)のプラスチックボトルで不具合が顕著になることが一般に知られている。
特許文献1にも記載されるように、このような不具合を生じさせないようにするための特性は自販機適性(ベンダー適性)として知られており、特許文献1では、特に、使用する樹脂量を減らしてボトルの軽量化をしたとしても自販機適性を得ることを課題としている。
特開2012−180122号公報
上述した自販機適性の観点から、自販機に充填して販売できるプラスチックボトルの全高や胴径の寸法には制約があり、特に、自動販売機内での詰まりを考慮すると、寸法の下限を超えないことが重要となる。
他方、消費者ニーズや価格競争力強化などの理由により、プラスチックボトルの小容量化が求められる場合がある。ただし、この場合にも自販機適性を考慮する必要があり、必要な全高、胴径を維持しつつ小容量化を実現する手段として、胴部全体にボトル内側に湾曲する「くびれ形状」を付与することが考えられる。
しかしながら、角筒状プラスチックボトルにおいて、胴部全体にくびれを付与すると、最大径となる部分を確保できず、自販機適性が低下するという問題が生じる。例えば、図4(A)(B)の概念図において、プラスチックボトルの胴部全体にくびれが付与されたものであるとすると、最大径部分を構成するストレート部分(直線部分)の占める割合が少なくなり、これにより、自販機内の経路に設けられる上部ストッパー91とボトル80の接触部分が少なくなってしまう。そして、上部ストッパー91がボトル80を水平なまま抑えることができず傾いた状態になると、上部ストッパー91が開いて戻る間の時間にボトル80が完全に落ち切らず、ラック壁95と上部ストッパー91の間にボトル80が挟まれ、上部ストッパー91の戻り不良が生じることになる(図4(B))。
また、胴部全体にくびれを付与すると、大きく張り出したボトル80の対角部(肩部)が上部ストッパー91が戻るときに、上部ストッパー91の間隙部に挟み込まれ、上部ストッパー91の戻り不良が起こり易くなる。
また、最大径部分を構成するストレート部分が少ないと、商品払い出し時に自販機通路内をボトル80が落下する際に、通路中に設けられた姿勢制御ダンパー96への当たりが弱くなり、姿勢制御作用が小さくなり、通路中での落下姿勢を水平に保てずに、縦向きになって経路中で詰まってしまうことが懸念される。
本願発明は以上の課題に鑑みたものであり、高い自販機適性を有しつつ小容量化が可能なプラスチックボトルを実現するための技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本願発明は、
プラスチックボトルの長手方向の中心軸を基準として4点の最大距離点を結んでなる水平断面を形成する胴部を有し、
胴部の水平断面は、最大距離点を含む4箇所の弧状のコーナー部と、隣り合うコーナー部同士を結ぶ箇所の側壁面部と、を有して構成され、
コーナー部の一つに対面する対角側面視において表れる胴部の輪郭形状は、中心軸と略平行な略直線形状であり、
側壁面部の一つに対面する側面視において表れる胴部の輪郭形状は、中心軸側に湾曲する弧状形状である、
プラスチックボトルとする。
また、好ましくは、
胴部は、周溝により中心軸の軸方向において、上胴部と下胴部の二つの部位に分割される、こととする。
また、好ましくは、
上胴部における中心軸から最大距離点までの距離と、
下胴部における中心軸から最大距離点までの距離は、
略同一である、
また、好ましくは、
胴部の周溝を除く部分の水平断面の側壁面部に、前記中心軸からの距離が最も小さくなる最小距離点が配置され、
最小距離点は、中心軸の軸方向において、
周溝から離れるに従って大きくなる、こととする。
また、好ましくは、
周溝の水平断面は、最大距離点を含む箇所の弧状のコーナー部と、隣り合うコーナー部同士を結ぶ箇所の側壁面部と、を有して構成される、こととし、
上胴部のコーナー部と側壁面部の境界部、
周溝のコーナー部と側壁面部の境界部、
下胴部のコーナー部と側壁面部の境界部、
の各境界部を中心軸の軸方向に結んでなる稜線が形成される、こととする。
また、好ましくは、
上胴部に、少なくとも一つの減圧吸収パネルが設けられる、こととする。
また、好ましくは、
下胴部に、減圧吸収パネルが設けられない、こととする。
本発明の構成によれば、高い自販機適性を有しつつ小容量化が可能なプラスチックボトルを実現することができる。
(A)は本願発明の一実施例に係るプラスチックボトルの側面図。(B)は同じく対角側面図。 (A)は図1(A)のA−A線断面図。(B)は同じくA−A線断面図。(C)は同じくC−C線断面図。(D)は同じくD−D線断面図。(E)は同じくE−E線断面図。(F)は同じくF−F線断面図。 プラスチックボトルの輪郭について説明する図。 (A)は自販機適性について説明する図。(B)はプラスチックボトルが自販機内で詰まった様子について説明する図。
図1(A)(B)は、本願発明の一実施形態に係るプラスチックボトル1を示すものであり、(A)は側面図、(B)は対角側面図である。図2(A)(B)は図1(A)のA−A線断面図、図2(C)は同じくC−C線断面図、(D)は同じくD−D線断面図、(E)は同じくE−E線断面図、(F)は同じくF−F線断面図である。
この図1(A)(B)、及び、図2(A)〜(F)に示すように、プラスチックボトル1は、
円筒状の口部10と、
口部10と連続し、口部10の中心軸12と直交し、口部10から離れるに従って拡大する水平断面22であって、中心軸12を基準として4点の最大距離点Saを結んでなる水平断面22を形成する肩部20と、
肩部20と連続し、中心軸12を基準として4点の最大距離点Saを結んでなる水平断面32を形成する胴部30と、
胴部30と連続する底部40と、を順に有してなり、
胴部30には、中心軸12の方向に胴部を二分して上胴部36と下胴部38に区分けする周溝50が設けられる構成としている。
このプラスチックボトル1には、各種清涼飲料、乳酸菌飲料、乳飲料、茶、コーヒー、水などの各種飲料が充填され得るものであり、特に、一般に非炭酸飲料といわれるものに好適に用いることが想定される。
プラスチックボトル1は、従来ペットボトル(PETボトル)として周知のものであり、プリフォームを二軸延伸ブロー成形法により加工することで成形されるものである。
また、以下の説明では、口部10側に近い側を上側とし、底部40側に近い側を下側とし、中心軸12から離れる方向を左右方向として説明する。
図1(A)(B)に示すように、円筒状の口部10の外周には、雄螺子部が設けられており、図示せぬキャップを螺着できるようになっている。また、口部10の中心軸12が、プラスチックボトル1の中心軸となる。
肩部20は、口部10との境界部K12から胴部30との境界部K23の範囲を構成するものであり、図1(A)に示す側面視の輪郭において略直線形状の傾斜面をなし、図1(B)に示す対角側面視の輪郭においても略直線形状の傾斜面をなす。
図2(A)は、図1(A)のA−A線断面図であり、肩部20の水平断面22の形状の概略を示すものであり、この水平断面22の輪郭により肩部20の形状を説明することを目的とするものである。
この水平断面22は、中心軸12を基準として4点の最大距離点Sa,Saを結んでなるものであり、各最大距離点Sa,Saは、中心軸12を中心として周方向に均等(90度間隔)に配置され、中心軸12から半径R1の距離に位置するものである。
また、水平断面22において、隣り合う2点の最大距離点Sa,Saの中央部において、中心軸12から最も短い距離にある最小距離点Sbが形成される。最小距離点Sbは、中心軸12から半径R2の距離に位置するものである。そして、最大距離点Saと最小距離点Sbが結ばれることで水平断面22の輪郭が形成される。
また、水平断面22において、図1(A)において紙面と平行に表れる面が側壁面部26sとされ、図1(B)において紙面左右方向の中心部と、左右方向端部に表れる部位がコーナー部26kとされ、図2(A)に示すように、4つの側壁面部26sが4つの弧状のコーナー部26kによって接続される水平断面22が構成されるようになっている。また、コーナー部26kに最大距離点Saが配置され、当該コーナー部26kが半径R1の円弧をなす。
図2(A)に示すように、境界部K23(図1(A))の部位では、コーナー部26kは中心軸12を中心とする約40度(角度θ)の円弧をなし、それ以外の側壁面部26sの部位は、略直線をなすように構成されている。
これにより、図1(A)(B)に示すように、側壁面部26sは平坦な傾斜面を構成し、また、コーナー部26kと側壁面部26sの境い目が稜線Qとして表れるようになっている。
図1(A)に示すように、胴部30は、肩部20との境界部K23から底部40との境界部K34の間の範囲を構成するものであり、図1(A)に示す側面視の輪郭Raにおいて中心軸12の軸方向の上下方向の中央部が中心軸12側に屈曲する弧状形状をなし(周溝50部分を除く)、図1(B)に示す対角側面視の輪郭Rbにおいて中心軸12と平行な略直線形状をなす(周溝50部分を除く)。なお、図1(A)(B)それぞれにおいて、輪郭Ra,Rbは、右の位置にずらして二点鎖線にて表している。
また、図1(B)の輪郭Rcは弧状形状の輪郭Ra(図1(A))に対応するものであり、これにより、胴部30において、上下方向の中央部が内側になだらかに湾曲していることを明確にしている。また、図1(B)の輪郭Rdは略直線形状の輪郭Rbに対応するものである。
また、胴部30には、中心軸12の方向に胴部を二分して上胴部36と下胴部38に区分けする周溝50が設けられる。周溝50は、底部に僅かな平坦部を有する略V字状断面を構成し、中心軸12と直交する周方向に連続して設けられる。周溝50と上胴部36の境界部K65、及び、周溝50と下胴部38の境界部K85から、それぞれ傾斜面を経て最深点S5に到達する。
上胴部36において、図1(A)において紙面と平行に表れる面が側壁面部36sとされ、図1(B)において紙面左右方向の中心部と、左右方向端部に表れる部位がコーナー部36kとされ、図2(B)に示すように、4つの側壁面部36sが4つの弧状のコーナー部36kによって接続される水平断面32が構成されるようになっている。なお、この図2(B)に示す水平断面32は、肩部20との境界部23Kの断面であり、上述した水平断面22(図2(A)と同じものであって、コーナー部36kに半径R1の最大距離点Saが配置され、また、側壁面部36sに半径R2の最小距離点Sbが配置される。
また、図1(A)(B)に示すように、上胴部36の側壁面部36sには、台形形状の減圧吸収パネルP1と、減圧吸収パネルP1の上方に配置される横線状(一文字状)の減圧吸収パネルP2(横リブ)が設けられる。これら減圧吸収パネルP1,P2は、強度確保や小容量化を目的として適宜設計されることができ、配置されないものとしてもよい。
また、図2(C)に示される上胴部36の水平断面32は、図1のC−C線断面図であり、図2(B)と同様に、4つの側壁面部36sが4つの弧状のコーナー部36kによって接続される水平断面32が構成される。コーナー部36kに最大距離点Saが配置され、当該コーナー部36kが半径R1の円弧をなす。
ここで、図2(C)に示される水平断面32は、図2(B)と比較してコーナー部36kの範囲が狭く(角度θ:略16度)、側壁面部36sの範囲が広く構成される。これにより、図1(A)においては、上から下に行くに従って中心軸12から離れる方向に広がる稜線Qが表れ、図1(B)においては、上から下に行くに従って中心軸12に近づく稜線Qが表れる。
また、図2(B)(C)に示すように、上胴部36の境界部K23におけるコーナー部36kの半径R1(図2(B))と、境界部K65におけるコーナー部36kの半径R1(図2(C))は、略同一に設定される。
このように、上胴部36においてコーナー部36kの中心軸12からの距離(半径R1)を略一定の値とすることで、図1(B)に示すように、対角側面視における上胴部36のコーナー部36kの輪郭Rbが略直線形状となって表れる。
他方、図2(B)(C)に示すように、上胴部36の境界部K23における側壁面部36sの半径R2(図2(B))と比較して、境界部K65における側壁面部36sの半径R2(図2(C))は、小さくなるように構成される。具体的には、例えば、境界部K23の半径R2に対し、境界部K65の半径R2の長さを85%〜95%とするなどである。
このように、上胴部36では、上から下に行くに従って、半径R2が小さくなるように設計されることで、図1(A)に示すように、側面視における上胴部36の側壁面部36sにおいて、上から下に向かって中心軸12に近づくように湾曲する輪郭Raが形成される。
また、図1(A)(B)に示すように、下胴部38は、境界部K85から境界部K34までの間を構成するものであり、図1(A)に示すE−E、F−Fの部位の断面をそれぞれ図2(E)(F)に水平断面32として表す。
下胴部38においても上胴部36と同様に、図1(A)において紙面と平行に表れる面が側壁面部38sとされ、図1(B)において紙面左右方向の中心部と、左右方向端部に表れる部位がコーナー部38kとされ、図2(E)(F)に示すように、4つの側壁面部38sが4つの弧状のコーナー部38kによって接続される水平断面32が構成されるようになっている。
そして、図2(E)(F)に示すように、下胴部38においても上胴部36と同様に、境界部K85におけるコーナー部38kの半径R1(図2(E))と、境界部K34におけるコーナー部38kの半径R1(図2(F))は、略同一に設定される。
このように、下胴部38においてもコーナー部38kの中心軸12からの距離(半径R1)を略一定の値とすることで、図1(B)に示すように、対角側面視における下胴部38のコーナー部38kの輪郭Rbが略直線形状となって表れる。
他方、図2(E)(F)に示すように、下胴部38の境界部K85における側壁面部38sの半径R2(図2(E))と比較して、境界部K34における側壁面部38sの半径R2(図2(F))は、大きくなるように構成される。具体的には、例えば、境界部K85の半径R2に対し、境界部K34の半径R2の長さを85%〜95%とするなどである。
このように、下胴部38において、上から下に行くに従って、半径R2が大きくなるように設計されることで、図1(A)に示すように、側面視における下胴部38の側壁面部38sにおいて、上から下に向かって中心軸12から離れるように湾曲する輪郭Raが形成される。
なお、本実施例では、境界部K85(図2(E))におけるコーナー部38kの範囲が狭く(角度θ:略16度)、境界部K34(図2(F))におけるコーナー部38kの範囲が狭く(角度θ:略40度)構成としている。また、下胴部38の水平断面32において、側壁面部38sは中心軸12側に向かって湾曲する円弧形状としているが、直線形状であってもよい。また、境界部K85(図2(E))の水平断面32の形状は、境界部K65(図2(C))を同一形状とする他、別形状としてもよい。
また、図2(D)に示すように、周溝50の水平断面32についても、コーナー部37kと側壁面部37sを有する構成とすることで、境界部K65と境界部K85の間においても稜線Qが表れる構成とする。
これにより、上胴部36の上端部(境界部K23)から下胴部38の下端部(境界部K34)まで連続する稜線Qを形成することができる。なお、本実施例では、境界部K65(図2(C))と境界部K85(図2(E))の水平断面32は同一形状であり、この形状を縮小したものにより周溝50の水平断面32が形成されるものとしている。
そして、以上のように、上胴部36と下胴部38のそれぞれにおいて、4つの側壁面部が4つのコーナー部にて接続される構成とすることで、全体として角筒型のプラスチックボトル1が構成される。
下胴部38の下部には底部40が形成される。下胴部38と底部40の間には境界部K34が形成され、上述した境界部K85から境界部K34の間が下胴部38として定義され、境界部K34よりも下の部位が底部40として定義される。底部40の上下寸法は、下胴部38の約1/4弱とし、図1(A)の側面視において表れる底部40の輪郭は中心軸12と略平行な略直線形状であり、図1(B)の対角側面図に表れる底部40の輪郭は最下部の底面に向けてなだらかに中心軸12側に向かう直線形状である。
図3は、図2の各断面を抽出しプラスチックボトルの形状を示すものであり、コーナー部の輪郭Rbが略直線形状(ストレート形状))であり、壁面部の輪郭Raが弧状形状であることを表している。
この図3からも明らかなように、コーナー部の輪郭Rbが略直線形状であることにより、全体として角筒状のプラスチックボトルを構成することができる。そして、略直線形状の輪郭Rbは、胴部の略全長に渡って形成されることにより、最大径部分を構成するストレート部分の占める割合を大きくすることができ、これにより、自販機内の経路に設けられるストッパーとボトルの接触部分を多く確保することができることとなって、高い自販機適性を得ることができる。
なお、「輪郭Rbが略直線形状」とは、輪郭Rbの上下方向中心部(周溝50付近)が中心軸12側に近づくような大きな湾曲を意図的に形成していないことを意味するものであり、その逆側への僅かな湾曲、つまり、輪郭Rbの上下方向中心部(周溝50付近)が中心軸12から離れるように湾曲を形成するものも含むものである。具体的には、中心軸12側に近づく湾曲形状については輪郭Rbの曲率が0.0004以下(半径2500mm以上)であり、中心軸12側から離れる湾曲形状については輪郭Rbの曲率が0.001以下(半径1000mm以上)である範囲であれば、本願発明にいうところの「輪郭Rbが略直線形状」に相当するものである。
また、壁面部の輪郭Raが弧状形状であることにより、壁面部の輪郭を直線形状とする場合と比較して、プラスチックボトルの小容量化を図ることが可能となる。つまり、高い自販機適性を確保しながらも、少容量化のニーズにも対応することができる。また、輪郭Rbを略直線形状とすることで自販機適性が確保することができるため、他の部位のデザインの自由度を高めることができる。
なお、「輪郭Raが弧状形状」の範囲については、好ましくは、輪郭Raの曲率が0.001〜0.003(半径300mm〜900mm)とする。
以上のようにして本発明を実現することができる。
即ち、図1乃至図3に示すように、
プラスチックボトルの長手方向の中心軸12を基準として4点の最大距離点Saを結んでなる水平断面32を形成する胴部30を有し、
胴部の水平断面32は、最大距離点Saを含む4箇所の弧状のコーナー部36k,38kと、隣り合うコーナー部36k,38k同士を結ぶ4箇所の側壁面部36s,38sと、を有して構成され、
コーナー部36k,38kの一つに対面する対角側面視において表れる胴部の輪郭形状(輪郭Rb)は、中心軸12と略平行な略直線形状であり、
側壁面部36s,38sの一つに対面する側面視において表れる胴部の輪郭(輪郭Ra)形状は、中心軸12側に湾曲する弧状形状である、プラスチックボトル1とする。
以上の構成により、高い自販機適性を有しつつ小容量化が可能なプラスチックボトルを実現することができる。
また、図1(A)(B)に示すように、
胴部30は、周溝50により中心軸12の軸方向において、上胴部36と下胴部38の二つの部位に分割される、こととする。
この周溝50により、必要な強度を確保することができる。
上胴部36における中心軸12から最大距離点Saまでの距離(半径R1)と、
下胴部38における中心軸12から最大距離点Saまでの距離(半径R1)は、
略同一である、こととする。
これにより、上胴部36と下胴部38における最大径を一致させることができ、コーナー部36k,38kの直線形状を実現することができる。
胴部30の周溝50を除く部分の水平断面32の側壁面部36s,38sに、中心軸12からの距離が最も小さくなる最小距離点Sbが配置され、
最小距離点Sbは、中心軸12の軸方向において、
周溝50から離れるに従って大きくなる、こととする。
これにより、輪郭Raを構成する弧状形状において、中心軸12の軸方向において周溝50付近が最も深くなるように構成することができ、周溝50を基準として中心軸12の事項方向においてバランスのよいデザインを実現できる。また、周溝50付近の径が小さくなることで、手で掴み易い構成とすることができる。
また、図2(D)に示すように、周溝50の水平断面32は、最大距離点Saを含む4箇所の弧状のコーナー部37kと、隣り合うコーナー部37k同士を結ぶ4箇所の側壁面部37sと、を有して構成される、こととし、
上胴部36のコーナー部36kと側壁面部36sの境界部、
周溝50のコーナー部37kと側壁面部37sの境界部、
下胴部38のコーナー部38kと側壁面部38sの境界部、
の各境界部を中心軸12の軸方向に結んでなる稜線Q(図1(A),(B))が形成される、こととする。
これにより、稜線Qの形状を利用してプラスチックボトルのデザインを構成できる。
また、図1(A)に示すように、上胴部36に、少なくとも一つの減圧吸収パネルP1、P2が設けられる、こととする。
これにより、減圧吸収パネルにより、適宜必要な強度を確保することや、少容量化を図ることができる。また、これにより、下胴部38については、減圧吸収パネルや横リブを設けないこととすることが可能となり、デザインの自由度を高めることができる。
また、図1(A)に示すように、下胴部38に、減圧吸収パネルが設けられない、こととする。
これにより、下胴部38に減圧吸収パネルを設けない構成が実現可能となり、デザインの自由度を高めることができる。
10 口部
12 中心軸
20 肩部
22 水平断面
23K 境界部
30 胴部
32 水平断面
Sa 最大距離点
Sb 最小距離点
36 上胴部
36k コーナー部
36s 側壁面部
38 下胴部
38k コーナー部
38s 側壁面部
40 底部
50 周溝
P1 減圧吸収パネル
P2 減圧吸収パネル
Q 稜線
Ra 輪郭
Rb 輪郭

Claims (7)

  1. プラスチックボトルの長手方向の中心軸を基準として4点の最大距離点を結んでなる水平断面を形成する胴部を有し、
    前記胴部の水平断面は、最大距離点を含む4箇所の弧状のコーナー部と、隣り合うコーナー部同士を結ぶ箇所の側壁面部と、を有して構成され、
    前記コーナー部の一つに対面する対角側面視において表れる胴部の輪郭形状は、前記中心軸と略平行な略直線形状であり、
    前記側壁面部の一つに対面する側面視において表れる胴部の輪郭形状は、前記中心軸側に湾曲する弧状形状である、
    プラスチックボトル。
  2. 前記胴部は、周溝により前記中心軸の軸方向において、上胴部と下胴部の二つの部位に分割される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラスチックボトル。
  3. 前記上胴部における前記中心軸から前記最大距離点までの距離と、
    前記下胴部における前記中心軸から前記最大距離点までの距離は、
    略同一である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のプラスチックボトル。
  4. 前記胴部の前記周溝を除く部分の水平断面の側壁面部に、前記中心軸からの距離が最も小さくなる最小距離点が配置され、
    前記最小距離点は、中心軸の軸方向において、
    前記周溝から離れるに従って大きくなる、
    ことを特徴とする請求項3に記載のプラスチックボトル。
  5. 前記周溝の水平断面は、最大距離点を含む箇所の弧状のコーナー部と、隣り合うコーナー部同士を結ぶ箇所の側壁面部と、を有して構成される、こととし、
    上胴部のコーナー部と側壁面部の境界部、
    周溝のコーナー部と側壁面部の境界部、
    下胴部のコーナー部と側壁面部の境界部、
    の各境界部を前記中心軸の軸方向に結んでなる稜線が形成される、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  6. 前記上胴部に、少なくとも一つの減圧吸収パネルが設けられる、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  7. 前記下胴部に、減圧吸収パネルが設けられない、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。


JP2017076330A 2017-04-07 2017-04-07 プラスチックボトル Active JP6910180B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017076330A JP6910180B2 (ja) 2017-04-07 2017-04-07 プラスチックボトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017076330A JP6910180B2 (ja) 2017-04-07 2017-04-07 プラスチックボトル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018177262A true JP2018177262A (ja) 2018-11-15
JP6910180B2 JP6910180B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=64280998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017076330A Active JP6910180B2 (ja) 2017-04-07 2017-04-07 プラスチックボトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6910180B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5873536A (ja) * 1981-10-23 1983-05-02 帝人株式会社 プラスチツク容器
JPS63203542A (ja) * 1987-02-17 1988-08-23 株式会社吉野工業所 壜体底壁構造
JPH03105409U (ja) * 1990-02-09 1991-10-31
JP2002326619A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd ブローボトル
JP2007246126A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Coca Cola Co:The 合成樹脂製角型ボトル
US20080245762A1 (en) * 2007-04-09 2008-10-09 Kenshi Matsuoka Square bottle manufactured from synthetic resin
JP2011213394A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製角型ボトル
JP2012180122A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Kirin Brewery Co Ltd プラスチックボトル及びそれを用いた飲料製品
JP2013139263A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Dainippon Printing Co Ltd プラスチックボトル
JP2015221682A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 キョーラク株式会社 プラスチックボトル

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5873536A (ja) * 1981-10-23 1983-05-02 帝人株式会社 プラスチツク容器
JPS63203542A (ja) * 1987-02-17 1988-08-23 株式会社吉野工業所 壜体底壁構造
JPH03105409U (ja) * 1990-02-09 1991-10-31
JP2002326619A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd ブローボトル
JP2007246126A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Coca Cola Co:The 合成樹脂製角型ボトル
US20080245762A1 (en) * 2007-04-09 2008-10-09 Kenshi Matsuoka Square bottle manufactured from synthetic resin
JP2011213394A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製角型ボトル
JP2012180122A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Kirin Brewery Co Ltd プラスチックボトル及びそれを用いた飲料製品
JP2013139263A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Dainippon Printing Co Ltd プラスチックボトル
JP2015221682A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 キョーラク株式会社 プラスチックボトル

Also Published As

Publication number Publication date
JP6910180B2 (ja) 2021-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5143686B2 (ja) プラスチックボトル
US10513363B2 (en) Resin container
JP2007076717A (ja) プラスチックボトル
RU2019114139A (ru) Пластиковая бутылка с основанием как в бутылке для шампанского и способы ее производства
JP4192303B2 (ja) 丸型プラスチックボトル
JP6335475B2 (ja) プラスチックボトル
JP5631183B2 (ja) プリフォーム
JP2009154959A (ja) プラスチックボトル
JP6461720B2 (ja) 耐圧ボトル
JP2018177262A (ja) プラスチックボトル
JP6602528B2 (ja) プラスチックボトル
JP6242366B2 (ja) プラスチックボトル
JP6647759B2 (ja) 合成樹脂製ブロー成形ボトル
JP6773508B2 (ja) 合成樹脂製容器
CN110494368B (zh) 合成树脂制容器
JP6537773B2 (ja) プラスチックボトル
JP6910157B2 (ja) プラスチックボトル
JP6902934B2 (ja) ブローボトル
JP6804290B2 (ja) プラスチックボトル
CN110114275A (zh) 树脂制容器
JP7451989B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP6886815B2 (ja) ボトル
JP2018108825A (ja) 樹脂製容器
JP5232274B2 (ja) プラスチックボトル
JP6880569B2 (ja) 合成樹脂製容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6910180

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150