JP2018167584A - 積層体、当該積層体を含む電極及び配線材料、並びに当該電極を含む電気化学デバイス - Google Patents
積層体、当該積層体を含む電極及び配線材料、並びに当該電極を含む電気化学デバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018167584A JP2018167584A JP2018065315A JP2018065315A JP2018167584A JP 2018167584 A JP2018167584 A JP 2018167584A JP 2018065315 A JP2018065315 A JP 2018065315A JP 2018065315 A JP2018065315 A JP 2018065315A JP 2018167584 A JP2018167584 A JP 2018167584A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive
- conductive polymer
- resin layer
- laminate
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
Abstract
Description
上記に加え、導電性高分子のドーパントは酸性を示すものが多いため、ドーパント濃度によっては集電体等の電極材料を腐食してしまい、電気抵抗の上昇や酸化還元能の低下を招くおそれがある。
1.少なくとも導電性高分子を含む樹脂層と、導電性基材層とを含む積層体であって、
前記導電性高分子を含む樹脂層と前記導電性基材層とが接しており、
前記樹脂層に含まれる前記導電性基材層を構成する元素の濃度が0原子%以上10原子%以下である積層体。
2.前記導電性基材層を構成する材料が、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属の合金、グラフェン、活性炭、及びカーボンナノチューブからなる群から選択される1に記載の積層体。
3.前記導電性高分子を含む樹脂層に含まれる前記導電性基材層を構成する元素が、Al、Ni、Ag及びCuから選ばれる1種以上の金属元素、及び/又は、グラフェン、活性炭及びカーボンナノチューブから選ばれる1種以上に由来する炭素元素である1又は2に記載の積層体。
4.前記導電性高分子にドーパントがドープしており、前記導電性高分子に含まれるドーパントの濃度が30%以上200%以下である1〜3のいずれかに記載の積層体。
5.前記導電性高分子にドーパントがドープしており、前記導電性高分子に含まれるドーパントの濃度が35%以上100%以下である1〜3のいずれかに記載の積層体。
6.前記導電性高分子にドーパントがドープしており、前記導電性高分子に含まれるドーパントの濃度が40%以上80%以下である1〜3のいずれかに記載の積層体。
7.前記ドーパントが、芳香族スルホン酸、芳香族ポリスルホン酸、ヒドロキシ基を有する有機スルホン酸、カルボキシル基を有する有機スルホン酸、脂環式スルホン酸及びベンゾキノンスルホン酸からなる群から選ばれる1種以上である4〜6のいずれかに積層体。
8.前記導電性高分子が、ピロール、チオフェン、フラン及びアニリンから選ばれる1種以上の重合体もしくは共重合体、又は前記重合体もしくは共重合体の誘導体である1〜7のいずれかに積層体。
9.前記導電性高分子が、ポリアニリン又はポリアニリン誘導体である1〜8のいずれかに記載の積層体。
10.さらに、前記導電性基材層の、前記導電性高分子を含む樹脂層とは反対側の面に1以上の別の導電性基材層が積層されており、
該別の導電性基材層を構成する材料が、前記導電性基材層を構成する材料とは異なり、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる金属、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属の合金、グラフェン、活性炭及びカーボンナノチューブからなる群から選択される1〜9のいずれかに記載の積層体。
11.前記導電性高分子を含む樹脂層が、さらに導電性基材を含む1〜10のいずれかに記載の積層体。
12.前記導電性高分子を含む樹脂層に含まれる導電性基材が、グラフェン、活性炭、及びカーボンナノチューブからなる群から選択される1種以上である11に記載の積層体。
13.前記導電性高分子を含む樹脂層に含まれる導電性基材が、シート状のグラフェン、シート状の活性炭、又はシート状のカーボンナノチューブを含み、
前記導電性高分子が、前記シート状の導電性基材中に含浸されている11又は12に記載の積層体。
14.前記樹脂層に含まれる導電性基材が、粉末状のグラフェン、粉末状の活性炭、又は粉末状のカーボンナノチューブであり、
該粉末状の導電性基材が、前記導電性高分子を含む樹脂層中に分散されている11又は12に記載の積層体。
15.1〜14のいずれかに記載の積層体を含む電極。
16.15に記載の電極を含む電気化学デバイス。
17.15に記載の電極を含む電気二重層キャパシタ。
18.1〜16のいずれかに記載の積層体を含む配線材料。
本発明によれば、高容量で耐久性に優れた電極が提供できる。
少なくとも導電性高分子を含む樹脂層と、導電性基材層とを含む積層体であって、
前記導電性高分子を含む樹脂層と前記導電性基材層とが接しており、
前記樹脂層に含まれる前記導電性基材層を構成する元素の濃度が0原子%以上10原子%以下であることを特徴とする。
導電性基材層は、2層以上の積層構造を有していてもよい。
導電性高分子を含む樹脂層は、導電性基材を含んでいてもよい。この場合、導電性高分子はシート状に形成された導電性基材に含浸されていてもよいし、逆に導電性基材が導電性高分子を含む樹脂層に分散されていてもよい。
本発明の第2の態様の積層体は、前記導電性高分子を含む樹脂層が、さらに導電性基材を含有する。
本発明の第1及び第2の態様の積層体は、前記導電性基材層を2層以上有していてもよい。
本発明の第1の態様の積層体の一実施形態を図1及び図2に示す。
図1及び図2においては、導電性高分子を含む樹脂層5は、導電性基材を含有せず、当該樹脂層5がその一方の面で導電性基材層2と直接積層されている。
図2においては、第1の導電性基材層2a及び第2の導電性基材層2bを有し、2つの導電性基材層が積層構造を有している。
図3においては、粉末状の炭素系導電性基材13が、導電性高分子を含む樹脂層12中に分散されており、樹脂層が活性炭等の炭素系導電性基材のバインダとして機能する。樹脂層12はその一方の面で導電性基材層15と積層されている。
図4においては、樹脂層22は、導電性高分子が炭素系導電性基材からなるシートに含浸されて形成されており、導電性ペースト(活物質ペースト、導電性接着剤とも呼ばれる)からなる第1の導電性基材層25aを介して、第2の導電性基材層25bが積層されている。
本発明の第1の態様の積層体では、樹脂層が、導電性基材層を構成する元素を含み、樹脂層中の導電性基材を構成する元素の濃度が0原子%以上10原子%以下である。このような積層体を用いることで、導電性基材層の腐食を防止することができ、積層体を電極材料に用いた場合にドープ・脱ドープに伴うレドックス電流を安定的に取り出すことができる。
本発明の一実施形態の積層体では、樹脂層中の導電性基材層を構成する元素の濃度が所定の範囲となっており、導電性高分子と導電性基材層との間で不動態又はこれに類似した形態が形成されている推定され、上記問題が生じることがない。
以下、本発明の第1及び第2の態様の積層体の各構成部材をそれぞれ説明する。
導電性基材層は、上記材料のいずれか1つからなる単層でもよく、上記材料のいずれか1つからなる、材料の異なる単層が2以上積層した積層構造を有しいてもよい。図2には、材料の異なる単層2a及び2bが2以上積層した例が記載されている。導電性基材の厚みは例えば5nm〜1000μmである。導電性基材層が積層構造を有する場合は、両者を銀ペースト、カーボンペースト、ヒタゾル(日立化成品名)等の導電性接着剤(導電性ペースト、活物質ペーストとも呼ばれる)で接続してもよい。尚、上記導電性接着剤も、導電性基材層となり得る。
導電性高分子を含む樹脂層は、上記のようにして導電性基材層を構成する元素を含むこととなり、樹脂層中の導電性基材層を構成する元素の濃度が、0原子%以上10原子%以下であれば、導電性高分子を含む樹脂層と導電性基材層との間に不動態又はこれに類似した形態が形成され、導電性基材層と樹脂層の界面における電気抵抗の上昇、樹脂層の電気抵抗の上昇、樹脂層の密着性低下、樹脂層中の導電性高分子の酸化還元能の低下が生じない。導電性高分子中の導電性基材を構成する元素の濃度は、好ましくは2原子%以上8原子%以下である。
樹脂層に含まれる導電性基材層を構成する元素は、好ましくはAl、Ni、Ag及びCuから選ばれる1種以上の金属元素、及び/又は、グラフェン、活性炭及びカーボンナノチューブから選ばれる1種以上に由来する炭素元素である。
樹脂層中の導電性基材層を構成する元素(以下、「導電性基材層を構成する元素」を「導電性基材層元素」という場合がある)の濃度の測定方法は、ICP(誘導結合プラズマ)、XRF(蛍光X線)、オージェ、SIMS(二次イオン質量分析)、XPS(X線光電分光法)等の方法が使用可能である。
本発明では、樹脂層の膜厚が30nm以上の場合には、「樹脂層中の導電性基材層元素の濃度」を、樹脂層と導電性基材層の界面から樹脂層側に30nmの位置における濃度(原子%)と定義する。そのため、この界面からの距離が特定できる測定方法が好ましく、オージェ、SIMS、XPS等の表面分析法による深さ方向分析のうち、本発明ではXPSを用いる。
例えば導電性基材層が金とアルミニウムの積層構造を有し、樹脂層中に含まれる導電性基材層元素が金及びアルミニウムである場合、濃度を測定する導電性基材層元素は金元素とアルミニウム元素の両方であり、所定の位置における樹脂層中に含まれる全元素の含有量を100原子%としたときの(金元素+アルミニウム元素)の合計の割合(原子%)を求める。
樹脂層中に含まれる、導電性基材層を構成するグラフェン、活性炭、カーボンナノチューブ等の炭素系材料由来の炭素元素を評価する場合において、XPSを用いれば、炭素の結合状態から導電性高分子を含む樹脂層由来の炭素元素と導電性基材層由来の炭素元素を区別でき、樹脂層と導電性基材層の界面から樹脂層側30nmの位置における導電性基材層由来の炭素元素/全元素の割合(原子%)として求めることができる。
上記分子量及び分子量分布は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定できる。
ドーパントは、特には限定されないが、好ましくは芳香族スルホン酸、芳香族ポリスルホン酸、ヒドロキシ基を有する有機スルホン酸、カルボキシル基を有する有機スルホン酸、脂環式スルホン酸及びベンゾキノンスルホン酸から選ばれる1種以上である。
有機スルホン酸のイオン(アニオン)は、分子サイズが大きく高温雰囲気中で脱ドープしにくいため、導電性高分子を含む樹脂層の導電率の安定化に効果的である。
上記有機スルホン酸の具体例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ベンゼンジスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、フェノールスルホン酸、スルホイソフタル酸、スルホサリチル酸、カンファースルホン酸、アダマンタンスルホン酸、スルホコハク酸等を挙げることができる。
R13及びR14は、それぞれ独立に、炭化水素基又は−(R15O)r−R16基[ここで、R15はそれぞれ独立に炭化水素基又はシリレン基であり、R16は水素原子、炭化水素基又はR17 3Si−基(ここで、R17はそれぞれ独立に炭化水素基である)であり、rは1以上の整数である]である。)
R13及びR14における、R15が炭化水素基である場合の炭化水素基としては、例えば炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐状のアルキレン基、アリーレン基、アルキルアリーレン基、アリールアルキレン基である。また、R13及びR14における、R16及びR17が炭化水素基である場合の炭化水素基としては、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐状のアルキル基、アリール基、アルキルアリール基等が挙げられる。
rは、1〜10であることが好ましい。
フェノール性化合物は、アルキル基の炭素数が1〜20の、アルコキシフェノール、アルキルフェノール又はアルキルナフトールであることが好ましく、アミルフェノール、メトキシフェノール又はイソプロピルフェノールであることがより好ましく、p−tert−アミルフェノール、4−メトキシフェノール又は4−イソプロピルフェノールであることがさらに好ましい。
ポリアニリン又はポリアニリン誘導体にドーパントがドープしている導電性高分子複合体である場合、ドーパントが芳香族スルホン酸、芳香族ポリスルホン酸、ヒドロキシ基を有する有機スルホン酸、カルボキシル基を有する有機スルホン酸、脂環式スルホン酸及びベンゾキノンスルホン酸から選ばれる1種、並びに/又はArOH(ここで、Arはアリール基又は置換アリール基である)で示されるフェノール性化合物であり、導電性基材層の材料が、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属の合金、グラフェン、活性炭、又はカーボンナノチューブからなると好ましい。
・ドーパントがスルホコハク酸誘導体のみの場合:Al、Ni、Cu、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属の合金、グラフェン、活性炭、又はカーボンナノチューブからなる導電性基材
・ドーパントがスルホコハク酸誘導体とクレゾール系化合物の混合の場合:Al、Ni、Cu、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属の合金、グラフェン、活性炭、又はカーボンナノチューブからなる導電性基材
・ドーパントがスルホコハク酸誘導体とフェノール系化合物の混合の場合:Al、Ni、Cu、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属の合金、グラフェン、活性炭、又はカーボンナノチューブからなる導電性基材
・ドーパントがスルホコハク酸誘導体と強酸の混合の場合:Pt、Irから選ばれる1種以上の金属、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属の合金、グラフェン、活性炭、又はカーボンナノチューブからなる導電性基材
ここで、強酸とは、スルホン酸、塩酸、硝酸、過塩素酸、臭素酸、過臭素酸、過マンガン酸、チアシオン酸、テトラフルオロホウ酸及びヘキサフルオロホウ酸から選ばれる1種以上を示す。
スルホコハク酸誘導体はスルホン酸基を含むが、ポリアニリン骨格のプロトネーションに消費される。このため、ドーパントがスルホコハク酸誘導体のみのポリアニリン(導電性高分子複合体)を、Al、Ni、Cu等の非貴金属からなる導電性基材層に塗布しても、金属(不動態層含む)を浸食しないため、好適に使用できる。ただし、スルホコハク酸誘導体も過剰に存在すると、導電性基材層を構成する金属(不動態層含む)を浸食することがあり、用途によっては注意が必要である。
導電性高分子にドープしているドーパントは、その一部が脱落して導電性基材層側に溶出するが、ドーパント濃度が上記範囲であれば、導電性高分子の導電性が低下するおそれがない。
導電性高分子中のドーパント濃度とは、導電性高分子を構成するモノマーユニットに対するドーパント(カウンターアニオン)の濃度を意味する。例えば、導電性高分子がチオフェン環を有し、カウンターアニオンがスルホン酸を有していれば、チオフェンユニット:スルホン酸が1:1(モル比)のとき、ドーパント濃度は100%と定義される。また、導電性高分子がポリアニリンの場合は、アニリン環2つで一価のカチオンとなるため、例えばカウンターアニオンがスルホン酸を有していれば、アニリンユニット:スルホン酸が2:1のとき、ドーパント濃度は100%となる。
導電性高分子複合体中のドーパント濃度は、実施例に記載の方法で確認できる。
ドーパント濃度が200%を超えると、ドーパントの種類によっては導電性基材層の表面を腐食し、導電性高分子中に導電性基材層元素が規定量を超えて観測されるおそれがある。ドーパント濃度を調整することで、樹脂層中の導電性基材層元素の濃度を調整することができる。
バインダー基材は、の具体例としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、パーフルオロエチレンプロペンコポリマー(FEP)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、テトラフルオロエチレンパーフルオロジオキソールコポリマー(TFE/PDD)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンークロロトリフロオロエチレンコポリマー(ECTFE)等が挙げられる。
可塑剤の具体例としては、例えば、フタル酸エステル、アジピン酸エステル、トリメリット酸エステル、ポリエステル、リン酸エステル、クエン酸エステル、エポキシ化植物油、セバシン酸エステル、アゼライン酸エステル、マレイン酸エステル、安息香酸エステル等が挙げられる。
また上記樹脂の代わりに、また上記樹脂と共に、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、もしくはこれら熱硬化性樹脂を形成し得る前駆体を含んでもよい。
樹脂層は導電性高分子のみからなると好ましい。
電気絶縁性層は、例えば、光硬化性のエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、又はシロキサン系樹脂等からなると好ましい。
本発明の一態様の積層体を電気化学キャパシタ用電極として使用する場合、本発明の一態様の積層体は、例えば次のような方法で製造される。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の疎水性部分を有する界面活性剤が挙げられる。アニオン性界面活性剤の市販品としては、例えば、フォスファノールFP120(東邦化学工業株式会社製)等が挙げられる。
このようにして得られた溶液状態のポリアニリン複合体を導電性基材、例えば、金属や活性炭に塗布又は含浸させることで、樹脂層の導電性高分子が過剰量のドーパントを含む樹脂層、又は当該樹脂層と導電性基材層とを有する積層体を得ることができる。
1. 導電性高分子を含む樹脂層と導電性基材とを含む積層体であって、
前記樹脂層と前記導電性基材とが接しており、
前記導電性高分子が、前記導電性基材を構成する元素を含み、前記導電性高分子中の前記導電性基材を構成する元素の濃度が0原子%以上10原子%以下である積層体。
2. 前記導電性基材が、Al、Ni、Cu、Au,Pt及びIrから選ばれる1種以上の金属もしくは前記金属の合金、グラフェン、活性炭、又はカーボンナノチューブからなる1に記載の積層体。
3. 前記導電性高分子に含まれる前記導電性基材を構成する元素が、Al、Ni及びCuから選ばれる1種以上の金属元素、又は、グラフェン、活性炭及びカーボンナノチューブから選ばれる1種以上に由来する炭素元素である1又は2に記載の積層体。
4. 前記導電性高分子にドーパントがドープしており、前記導電性高分子に含まれるドーパントの濃度が30%以上200%以下である1〜3のいずれかに記載の積層体。
5. 前記導電性高分子にドーパントがドープしており、前記導電性高分子に含まれるドーパントの濃度が35%以上100%以下である1〜3のいずれかに記載の積層体。
6. 前記導電性高分子にドーパントがドープしており、前記導電性高分子に含まれるドーパントの濃度が40%以上80%以下である1〜3のいずれかに記載の積層体。
7. 前記ドーパントが、芳香族スルホン酸、芳香族ポリスルホン酸、ヒドロキシ基を有する有機スルホン酸、カルボキシル基を有する有機スルホン酸、脂環式スルホン酸及びベンゾキノンスルホン酸から選ばれる1種以上である4〜6のいずれかに積層体。
8. 前記導電性高分子が、ピロール、チオフェン、フラン及びアニリンから選ばれる1種以上の重合体もしくは共重合体、又は前記重合体もしくは共重合体の誘導体である1〜7のいずれかに積層体。
9. 前記導電性高分子が、ポリアニリン又はポリアニリン誘導体である1〜7のいずれかに記載の積層体。
10. 1〜9のいずれかに記載の積層体を含む電極。
11. 10に記載の電極を含む電気化学デバイス。
12. 10に記載の電極を含む電気二重層キャパシタ。
13. 1〜9のいずれかに記載の積層体を含む配線材料。
[導電性ポリアニリン組成物の調製]
(1)ポリアニリン複合体の調製
エーロゾルOT(スルホコハク酸誘導体であるジイソオクチルスルホコハク酸ナトリウム、純度75%以上、和光純薬工業製)5.4g(12mmol)、フォスファノールFP120(東邦化学工業株式会社製)0.66g(0.8mmol)をトルエン100mLに攪拌溶解して調製した溶液を、窒素気流下に置いた30Lのガラス反応器(機械式攪拌器、ジャケット、温度計及び滴下ロート付)に入れた。この溶液に、3.7g(40mmol)の原料アニリンを加え、攪拌溶解した。冷媒によるフラスコの攪拌冷却を開始し、1Mリン酸300mLを溶液にさらに添加した。溶液温度を5℃に保持した状態で、7.3g(32mmol)の過硫酸アンモニウムを1Mリン酸100mLに溶解した溶液を滴下ロートで滴下し、2時間で滴下を完了した。静置により二相に分離した水相(下相)を反応器下部から抜き出し、粗ポリアニリン複合体トルエン溶液を得た。
得られたポリアニリン複合体に、トルエン121g、イソプロピルアルコール6.5gを混合し、一晩撹拌後、超音波を20分かけた。さらに遠心分離機で2300rpm、30分の条件で処理し、上澄み70gを除去して、ポリアニリン固形分濃度が5%のポリアニリン組成物Aを得た。
イソプロピルアルコール12g、ナフタレンスルホン酸水和物0.6g、4−メトキシフェノール17.4gを混合した溶液Bを、上記で得られたポリアニリン組成物Aに添加、混合して、上記(1)のエーロゾルOTがドープしたポリアニリン複合体に、ナフタレンスルホン酸をさらにドープしたポリアニリン複合体を含む導電性ポリアニリン組成物Bを得た。
導電性ポリアニリン組成物Bから約10mlを取り出し、金を蒸着した30mm×30mm角のアルミ基板(導電性基材層)に塗布した後、窒素雰囲気下150℃で5分間乾燥して、ポリアニリン/金/アルミ基板から構成される積層体を得た。
ポリアニリン/Au/Al積層体の導電性高分子を含む樹脂層であるポリアニリン部分のC、H、N、S、O、Al及びAuの各元素の含有量から算出した、樹脂層中のAuとAlの合計の原子%((Au+Al)/全元素×100;%)の深さ依存性をXPSにより評価した。
NとSの合計に対するNの比率[N/(N+S)×100]は23%であったが、ポリアニリンを構成するアニリンユニット:スルホン酸の比が2:1のとき、ドーパント濃度が100%となるので、実施例1の導電性高分子に含まれるドーパントの濃度は23%×2=46原子%と算出した。
このラミネートセルをポテンショスタットに接続し、掃引速度5mV/s、掃引範囲2.5〜4.5Vの条件でサイクリックボルタンメトリー(CV)を行い、酸化還元の応答速度の指標として、酸化還元のピークセパレーションを評価した。ピークセパレーションが0.5V未満であれば、酸化還元の応答速度が非常に高いことを示し、ピークセパレーションが1.0Vを超えると応答速度が低すぎて電極として使用できないことを示す。結果を表1に示す。
(a)CVの酸化電流に流れた単位面積当たりの通電量をQ(C/cm2)とする。
(b)電極に塗布した導電性高分子の単位面積あたりの重量をM(g/cm2)とする。
(c)単位重量あたりの通電量を(a)/(b)により求める。
(d)容量を電圧の掃引範囲ΔV=2Vで除算して、単位重量あたりの容量(比容量)とする。
CVから求めた比容量は60F/gと高容量であった。
結果を表1に示す。
ポリアニリン組成物Bではなくポリアニリン組成物Aを用いて積層体を製造した他は、実施例1と同様にして積層体及びラミネートセルを製造し、評価した。結果を表1に示す。
金を蒸着した30mm×30mm角のアルミ基板の代わりに30mm×30mmのアルミ基板を用いた他は実施例1と同様にして積層体及びラミネートセルを製造し、評価した。結果を表1に示す。
また、導電性基材層であるAlの腐食により導電性高分子の酸化還元応答速度が低下し、比容量は30F/gであったが、ピークセパレーションが1V程度にまで広がり、キャパシタとしての性能に問題があった。
ポリアニリン組成物Bではなくポリアニリン組成物Aを用い、金を蒸着した30mm×30mm角のアルミ基板の代わりに30mm×30mmのアルミ基板を用いた他は実施例1と同様にして積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
イソプロピルアルコール12gと4−メトキシフェノール17.4gを混合した溶液Cを、ポリアニリン組成物Aに添加、混合し、実施例1の(1)のポリアニリン複合体に4−メトキシフェノールをさらにドープしたポリアニリン複合体を含む導電性ポリアニリン組成物Cを得た。
ポリアニリン組成物Bではなくポリアニリン組成物Cを用い、金を蒸着した30mm×30mm角のアルミ基板の代わりに30mm×30mmのアルミ基板を用いた他は実施例1と同様にして積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
ポリアニリン組成物Aに、クレゾール30gを添加し混合した。これにより実施例1の(1)のポリアニリン複合体にクレゾールをさらにドープしたポリアニリン複合体を含む導電性ポリアニリン組成物Dを得た。
ポリアニリン組成物Bではなくポリアニリン組成物Dを用い、金を蒸着した30mm×30mm角のアルミ基板の代わりに30mm×30mmのアルミ基板を用いた他は実施例1と同様にして積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
金を蒸着した30mm×30mm角のアルミ基板の代わりに30mm×30mmの銅基板を用いた他は、実施例2と同様にして積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
金を蒸着した30mm×30mm角のアルミ基板の代わりに30mm×30mmの銅基板を用いた他は実施例1と同様にして積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
30mm×30mm角のアルミ基板の代わりに30mm×30mmの銅基板を用いた他は実施例4と同様にして積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
30mm×30mm角のアルミ基板の代わりに30mm×30mmの銅基板を用いた他は実施例5と同様にして積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
金を蒸着した30mm×30mm角のアルミ基板の代わりに30mm×30mmの鉄基板を用いた他は実施例1と同様にして積層体を製造し、評価した。結果を表1に示す。
粉末状活性炭(株式会社クラレ製、クラレコール(登録商標))86g、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)7g、カーボンブラック7gを混合し、乳鉢でアセトンを追加しながら混練して、活性炭組成物を調製した。得られた活性炭組成物をロール成形機に投入し、シート状に成形した後、170℃×10hの条件で乾燥して活性炭シートを得た。続いてこの活性炭シートに、実施例1で得た導電性ポリアニリン組成物Bを塗布し、活性炭シート内部に導電性ポリアニリン組成物Bが到達するように減圧含浸した。次に、活性炭シート表面に残っている導電性ポリアニリン組成物Bをゴムヘラで除去し、さらに110℃、10分の条件で乾燥した。不要な溶媒を除去するため、さらに120℃、2時間の条件で真空乾燥し、導電性ポリアニリン含浸活性炭シートを製造した。
このようにして得た導電性ポリアニリン含浸活性炭シート(樹脂層)をアルミ箔(導電性基材層)に、炭素系材料と樹脂からなるキャパシタ用活物質ペースト「ヒタゾル」を用いて接着し、導電性ポリアニリン含浸活性炭シート/活物質ペースト層/Alの積層体を得た。ここで、活物質ペースト層(「ヒタゾル」からなる層)は第1の導電性基材層であり、Al箔は第2の導電性基材層である。続いて実施例1と同様にして、XPSによって樹脂層中の導電性基材層元素の原子%を求め、導電性基材層の腐蝕程度を評価した。
結果を表1に示す。尚、実施例9で製造した積層体は、図4に記載の構造を有する。
粉末状活性炭の代わりに酸化グラフェン(東京化成製)を用いた以外は、実施例9と同様にシート電極を製造し、評価した。結果を表1に示す。
粉末状活性炭の代わりにカーボンナノチューブ(東京化成製)を用いた以外は、実施例9と同様にシート電極を製造し、評価した。結果を表1に示す。
導電性高分子組成物として、導電性ポリアニリン組成物Bの代わりにPEDOT−PSS溶液(シグマアルドリッチ製;ポリ(4−スチレンスルホン酸)をドープしたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン))を用いた以外は実施例9と同様に、導電性高分子組成物を活性炭シートに塗布し、減圧含浸させ、乾燥し、PEDOT−PSS含浸活性炭シートを製造した。続いてPEDOT−PSS含浸活性炭シートを、キャパシタ用活物質ペースト「ヒタゾル」(第1の導電性基材層)を用いてアルミ箔(第2の導電性基材層)に接着し、PEDOT−PSS含浸活性炭シート/活物質ペースト層/Al積層体を得た。さらに実施例9と同様にして、評価した。結果を表1に示す。
粉末状活性炭(株式会社クラレ製、クラレコール(登録商標))86g、PTFE7g、カーボンブラック7gを混合し、乳鉢でアセトンを追加しながら混練して、活性炭組成物を調製した。得られた活性炭組成物をロール成形機に投入し、シート状に成形した後、170℃×10hの条件で乾燥して活性炭シートを得た。活性炭シートを、キャパシタ用活物質ペースト「ヒタゾル」(第1の導電性基材層)を用いてアルミ箔(第2の導電性基材層)に接着し、活性炭シート/活物質ペースト層/Al積層体を得た。
続いて上記で得た活性炭シート/活物質ペースト層/Al積層体の活性炭シートに、実施例1で得た導電性ポリアニリン組成物Bを塗布し、活性炭シート内部に導電性ポリアニリン組成物Bが到達するように減圧含浸した。次に、活性炭シート表面に残っている導電性ポリアニリン組成物Bをゴムヘラで除去し、さらに110℃、10分の条件で乾燥した。不要な溶媒を除去するため、さらに120℃、2時間の条件で真空乾燥し、導電性ポリアニリン含浸活性炭シート(樹脂層)/活物質ペースト層/Al積層体を製造した。
このようにして得た導電性ポリアニリン含浸活性炭シート/活物質ペースト層/Al積層体について、実施例9と同様にして、評価した。結果を表1に示す。
導電性ポリアニリン組成物Bの代わりにPEDOT−PSS溶液(シグマアルドリッチ製)を用いた以外は比較例4と同様の工程で、PEDOT−PSS含浸活性炭シート(樹脂層)/活物質ペースト層/Al積層体を製造した。このようにして得た導電性ポリアニリン含浸活性炭シート/活物質ペースト層/Al積層体について、実施例9と同様にして、評価した。結果を表1に示す。
PANI:ポリアニリン
AOT:エーロゾールOT
NSA:ナフタレンスルホン酸
4MP:4−メトキシフェノール
PEDOT:ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)
PSS:ポリ(4−スチレンスルホン酸)
CNT:カーボンナノチューブ
活物質ペースト:ヒタゾル、日立化成社製、炭素系材料と樹脂からなる
実施例9と比較例4との対比、及び実施例12と比較例5との対比から、樹脂層が導電性高分子を含浸させた活性炭シートを含み、該導電性高分子が、ドーパントとしてナフタレンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸(PSS)等の金属を腐食させる成分を含む場合に、導電性基材層の腐食を防止するためには、上記導電性高分子を活性炭シートに含浸させた後に、Al等の金属からなる導電性基材層と接着する必要があることがわかる。
2 導電性基材層
2a 第1の導電性基材層
2b 第2の導電性基材層
5 導電性高分子を含む樹脂層
10A、10B 第2の態様の積層体
12 導電性高分子を含む樹脂層
13 粉末状の炭素系導電性基材
15a 第1の導電性基材層
15b 第2の導電性基材層
22 導電性高分子が含浸されたシート状の炭素系導電性基材を含む樹脂層
25a 第1の導電性基材層(活物質ペーストの層)
25b 第2の導電性基材層(Al箔)
Claims (18)
- 少なくとも導電性高分子を含む樹脂層と、導電性基材層とを含む積層体であって、
前記導電性高分子を含む樹脂層と前記導電性基材層とが接しており、
前記樹脂層に含まれる前記導電性基材層を構成する元素の濃度が0原子%以上10原子%以下である積層体。 - 前記導電性基材層を構成する材料が、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属の合金、グラフェン、活性炭、及びカーボンナノチューブからなる群から選択される請求項1に記載の積層体。
- 前記導電性高分子を含む樹脂層に含まれる前記導電性基材層を構成する元素が、Al、Ni、Ag及びCuから選ばれる1種以上の金属元素、及び/又は、グラフェン、活性炭及びカーボンナノチューブから選ばれる1種以上に由来する炭素元素である請求項1又は2に記載の積層体。
- 前記導電性高分子にドーパントがドープしており、前記導電性高分子に含まれるドーパントの濃度が30%以上200%以下である請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
- 前記導電性高分子にドーパントがドープしており、前記導電性高分子に含まれるドーパントの濃度が35%以上100%以下である請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
- 前記導電性高分子にドーパントがドープしており、前記導電性高分子に含まれるドーパントの濃度が40%以上80%以下である請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
- 前記ドーパントが、芳香族スルホン酸、芳香族ポリスルホン酸、ヒドロキシ基を有する有機スルホン酸、カルボキシル基を有する有機スルホン酸、脂環式スルホン酸及びベンゾキノンスルホン酸からなる群から選ばれる1種以上である請求項4〜6のいずれかに積層体。
- 前記導電性高分子が、ピロール、チオフェン、フラン及びアニリンから選ばれる1種以上の重合体もしくは共重合体、又は前記重合体もしくは共重合体の誘導体である請求項1〜7のいずれかに積層体。
- 前記導電性高分子が、ポリアニリン又はポリアニリン誘導体である請求項1〜8のいずれかに記載の積層体。
- さらに、前記導電性基材層の、前記導電性高分子を含む樹脂層とは反対側の面に1以上の別の導電性基材層が積層されており、
該別の導電性基材層を構成する材料が、前記導電性基材層を構成する材料とは異なり、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる金属、Al、Ni、Cu、Au、Pt、Ag及びIrから選ばれる1種以上の金属の合金、グラフェン、活性炭及びカーボンナノチューブからなる群から選択される請求項1〜9のいずれかに記載の積層体。 - 前記導電性高分子を含む樹脂層が、さらに導電性基材を含む請求項1〜10のいずれかに記載の積層体。
- 前記導電性高分子を含む樹脂層に含まれる導電性基材が、グラフェン、活性炭、及びカーボンナノチューブからなる群から選択される1種以上である請求項11に記載の積層体。
- 前記導電性高分子を含む樹脂層に含まれる導電性基材が、シート状のグラフェン、シート状の活性炭、又はシート状のカーボンナノチューブを含み、
前記導電性高分子が、前記シート状の導電性基材中に含浸されている請求項11又は12に記載の積層体。 - 前記樹脂層に含まれる導電性基材が、粉末状のグラフェン、粉末状の活性炭、又は粉末状のカーボンナノチューブであり、
該粉末状の導電性基材が、前記導電性高分子を含む樹脂層中に分散されている請求項11又は12に記載の積層体。 - 請求項1〜14のいずれかに記載の積層体を含む電極。
- 請求項15に記載の電極を含む電気化学デバイス。
- 請求項15に記載の電極を含む電気二重層キャパシタ。
- 請求項1〜14のいずれかに記載の積層体を含む配線材料。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017065550 | 2017-03-29 | ||
JP2017065550 | 2017-03-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018167584A true JP2018167584A (ja) | 2018-11-01 |
JP7109960B2 JP7109960B2 (ja) | 2022-08-01 |
Family
ID=64020042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018065315A Active JP7109960B2 (ja) | 2017-03-29 | 2018-03-29 | 積層体、当該積層体を含む電極及び配線材料、並びに当該電極を含む電気化学デバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7109960B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021116457A (ja) * | 2020-01-27 | 2021-08-10 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 導電性被覆が形成された金属材料 |
CN114613617A (zh) * | 2022-03-25 | 2022-06-10 | 北京林业大学 | 一种木质基微型超级电容器的制备方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007123315A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Kaneka Corp | レドックスキャパシタ用電極の製造方法、その製造方法によって得られうるレドックスキャパシタ用電極、ならびにレドックスキャパシタ。 |
JP2007529586A (ja) * | 2004-03-18 | 2007-10-25 | オルメコン・ゲーエムベーハー | コロイド状導電性ポリマーおよび炭素を含む組成物 |
JP2012074541A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Otsuka Chem Co Ltd | 電気二重層キャパシタ用電解液及び電気化学デバイス |
WO2012102017A1 (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-02 | 出光興産株式会社 | ポリアニリン複合体、その製造方法及び組成物 |
JP2014133909A (ja) * | 2013-01-08 | 2014-07-24 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 無電解めっき物の製造方法 |
JP2016143505A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 株式会社Gsユアサ | 非水電解質蓄電素子用正極板、及び非水電解質蓄電素子 |
-
2018
- 2018-03-29 JP JP2018065315A patent/JP7109960B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007529586A (ja) * | 2004-03-18 | 2007-10-25 | オルメコン・ゲーエムベーハー | コロイド状導電性ポリマーおよび炭素を含む組成物 |
JP2007123315A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Kaneka Corp | レドックスキャパシタ用電極の製造方法、その製造方法によって得られうるレドックスキャパシタ用電極、ならびにレドックスキャパシタ。 |
JP2012074541A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Otsuka Chem Co Ltd | 電気二重層キャパシタ用電解液及び電気化学デバイス |
WO2012102017A1 (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-02 | 出光興産株式会社 | ポリアニリン複合体、その製造方法及び組成物 |
JP2014133909A (ja) * | 2013-01-08 | 2014-07-24 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 無電解めっき物の製造方法 |
JP2016143505A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 株式会社Gsユアサ | 非水電解質蓄電素子用正極板、及び非水電解質蓄電素子 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021116457A (ja) * | 2020-01-27 | 2021-08-10 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 導電性被覆が形成された金属材料 |
JP7488050B2 (ja) | 2020-01-27 | 2024-05-21 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ及び機械部品 |
CN114613617A (zh) * | 2022-03-25 | 2022-06-10 | 北京林业大学 | 一种木质基微型超级电容器的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7109960B2 (ja) | 2022-08-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5808796B2 (ja) | 導電性高分子溶液、導電性高分子材料およびその製造方法、並びに固体電解コンデンサ | |
US9793058B2 (en) | Capacitor with charge time reducing additives and work function modifiers | |
JP5465025B2 (ja) | 導電性高分子懸濁液およびその製造方法、導電性高分子材料、固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
US9455092B2 (en) | Electric conductive polymer suspension and method for producing the same, electric conductive polymer material, and electrolytic capacitor and method for producing the same | |
US8804312B2 (en) | Electroconductive polymer composition, method for producing the same, and solid electrolytic capacitor using electroconductive polymer composition | |
JP6016780B2 (ja) | 導電性高分子溶液及びその製造方法、導電性高分子材料、ならびにそれを用いた固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
CN106068543B (zh) | 电解电容器及其制造方法 | |
JP2013122016A (ja) | 導電性高分子組成物、導電性高分子材料、導電性基材、電極および固体電解コンデンサ | |
Cho et al. | Organogel electrolyte for high-loading silicon batteries | |
JP2013171956A (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法、並びに導電性高分子組成物 | |
CN111630617B (zh) | 电解电容器及其制造方法 | |
JP7109960B2 (ja) | 積層体、当該積層体を含む電極及び配線材料、並びに当該電極を含む電気化学デバイス | |
CN115552647A (zh) | 热电转换用n型材料及其制造方法、掺杂剂以及热电转换元件 | |
Boota et al. | MXene binder stabilizes pseudocapacitance of conducting polymers | |
CN107533920A (zh) | 电解电容器及其制造方法 | |
JP5575041B2 (ja) | 導電性高分子懸濁溶液およびその製造方法、導電性有機材料、ならびに電解コンデンサおよびその製造方法 | |
Lee et al. | Preparation of polypyrrole/sulfonated-poly (2, 6-dimethyl-1, 4-phenylene oxide) conducting composites and their electrical properties | |
KR20180113969A (ko) | 복합 재료, 도전성 재료, 도전성 입자 및 도전성 필름 | |
JP2015017230A (ja) | 導電性ポリマー組成物、及びその製造方法 | |
JP6050687B2 (ja) | 無電解めっき物の製造方法 | |
US10522296B2 (en) | Capacitor with charge time reducing additives and work function modifiers | |
JP2012153867A (ja) | 導電性組成物ならびにその製造方法とその導電性組成物を用いたキャパシタ | |
JP6266236B2 (ja) | 導電性高分子溶液及びその製造方法、導電性高分子材料、ならびに固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP6129569B6 (ja) | 導電性高分子溶液及びその製造方法、導電性高分子材料並びに固体電解コンデンサ | |
JP2006310384A (ja) | 多孔性電極の製造方法、多孔性電極、及び電気化学デバイス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220125 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220328 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220720 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7109960 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |