JP2018167325A - 被矯正板のローラ矯正方法およびローラ矯正設備 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、このような場合には、被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するために必要なロールベンディング量をゼロに近付けた(ロールたわみを抑制した)矯正パスを追加することが好ましい。
(1)複数本のロールが上下に千鳥状に配置され、ロール押込量の板幅方向分布を調整する機構を有するローラレベラにおいて、当該複数本のロール間に被矯正板を通して繰り返し曲げを与えることによって被矯正板を平坦化する被矯正板のローラ矯正方法であって、ローラ矯正中のロールベンディング量を、矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量と、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量と、の合算として設定することを特徴とする、被矯正板のローラ矯正方法。
(2)前記(1)に記載の被矯正板のローラ矯正方法において、前記矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量は、前記ローラレベラにおいて被矯正板に対し最後の塑性曲げを付与するロールに作用する矯正荷重に基づいて設定されても良い。
(3)前記(1)に記載の被矯正板のローラ矯正方法において、前記矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量は、前記ローラレベラにおいて被矯正板に対し最大の曲げを付与するロールに作用する矯正荷重に基づいて設定されても良い。
(4)前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の被矯正板のローラ矯正方法において、被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布に応じてローラ矯正中に被矯正板に付与すべき最大加工度を求め、ローラ矯正中に被矯正板に付与すべき最大加工度が達成可能な場合には、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量をゼロに近い所定の値とした上で該最大加工度を上回る最大加工度が得られる矯正条件にてローラ矯正を実施し、ローラ矯正中に被矯正板に付与すべき最大加工度が達成不可能な場合には、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布と相反する方向の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与する方向に設定してローラ矯正を実施しても良い。
(5)前記(4)に記載の被矯正板のローラ矯正方法において、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量がゼロに近い所定の値であるときの、ローラ矯正前の板幅中央における伸びひずみ差と板幅端部における伸びひずみ差との偏差と、ローラ矯正後の板幅中央における伸びひずみ差と板幅端部における伸びひずみ差との偏差との比が、ローラ矯正中に被矯正板に付与される最大加工度を引数とする関数で表現される場合に、当該関数に係る関係式を用いて、被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布に応じてローラ矯正中に被矯正板に付与すべき最大加工度を求めても良い。
(6)前記(1)に記載の被矯正板のローラ矯正方法において、ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルと、被矯正板の前記ローラレベラにおける長手方向軌跡長差率の板幅方向分布プロフィルと、が相似かつ符号が逆となるようなロール押込量の板幅方向分布に近付けるように、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を設定しても良い。
(7)前記(1)に記載の被矯正板のローラ矯正方法において、被矯正板の板幅センタ位置とローラレベラの幅方向センタ位置とをずらすことで、ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルと、該被矯正板の該ローラレベラにおける長手方向軌跡長差率の板幅方向分布プロフィルと、が相似かつ符号が逆となるようなロール押込量の板幅方向分布に近付けるように、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を設定しても良い。
(8)前記(6)又は(7)に記載の被矯正板のローラ矯正方法において、ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルを、板幅方向座標を引数とする近似関数で表現しても良い。
(9)前記(6)又は(7)に記載の被矯正板のローラ矯正方法において、ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルの近似関数を、板幅中心をゼロとする板幅方向座標の偶関数で表現しても良い。
(10)前記(6)又は(7)に記載の被矯正板のローラ矯正方法において、ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルの近似関数を、板幅中心をゼロとする板幅方向座標の偶関数と板幅中心をゼロとする板幅方向座標の一次関数との和で表現しても良い。
(11)前記(6)〜(10)のいずれかに記載の被矯正板のローラ矯正方法において、被矯正板のローラレベラにおける長手方向軌跡長を、板幅方向位置において、各ロール直上および直下を結ぶ直線で評価しても良い。
(12)前記(6)〜(11)のいずれかに記載の被矯正板のローラ矯正方法において、被矯正板のローラレベラにおける長手方向軌跡長を、最大加工度を付与するロールの1本入側のロールから、最大加工度を付与するロールの1本出側のロールまでの区間で評価しても良い。
(13)前記(6)〜(12)のいずれかに記載の被矯正板のローラ矯正方法において、被矯正板のローラレベラにおける長手方向軌跡長を、ローラレベラの最入側から2本目のロールから、ローラレベラの最入側から4本目のロールまでの区間で評価しても良い。
(14)前記(6)〜(12)のいずれかに記載の被矯正板のローラ矯正方法において、被矯正板のローラレベラにおける長手方向軌跡長を、ローラレベラの最入側から3本目のロールから、ローラレベラの最入側から5本目のロールまでの区間で評価しても良い。
(15)前記(1)〜(3)のいずれかに記載の被矯正板のローラ矯正方法において、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布と相反する方向の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与する方向に設定してローラ矯正を実施した場合、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量をゼロに近い所定の値とする矯正パスを追加しても良い。
(16)前記(1)〜(3)のいずれかに記載の被矯正板のローラ矯正方法において、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布と相反する方向の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与する方向に設定してローラ矯正を実施した場合、矯正パスを追加しなくても良い。
(17)複数本のロールが上下に千鳥状に配置され、ロール押込量の板幅方向分布を調整する機構を有するローラレベラにおいて、当該複数本のロール間に被矯正板を通して繰り返し曲げを与えることによって被矯正板を平坦化するローラ矯正設備であって、ローラ矯正中のロールベンディング量を、矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量と、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量と、の合算として設定する制御を行う制御部と、を具備するローラ矯正設備。
(18)前記(17)に記載のローラ矯正設備において、ローラレベラの幅方向センタ位置に対する被矯正板の板幅センタ位置を調整できるオフセンタ装置を更に具備しても良い。
(19)前記(17)又は(18)に記載のローラ矯正設備において、被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルを測定できる平坦度計を更に具備しても良い。
(20)前記(19)に記載のローラ矯正設備において、前記平坦度計は、前記ローラレベラの入側に設置されても良い。
(a)被矯正板9について、ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布を求める(定量化する)。ここで、伸びひずみ差は、被矯正板の長手方向に沿う長さとその板幅方向分布の平均値との差を該平均値で除したものとして求める。これは、ローラレベラの入側に設置された平坦度計7により測定されたデータを用いて算出できる。このとき、ローラ矯正前の伸びひずみ差の板幅方向分布を板幅中心をゼロとする板幅方向座標を引数とする近似式で近似することが好ましい。加えて、ローラ矯正前の伸びひずみ差の板幅方向分布の近似式を、板幅中心をゼロとする板幅方向座標の偶関数式、あるいは、板幅中心をゼロとする板幅方向座標の偶関数式と板幅中心をゼロとする板幅方向座標の一次式との和で表現することが好ましい。
(b)被矯正板9について、ローラ矯正前の伸びひずみ差の板幅方向分布に基づき、ローラ矯正後の伸びひずみ差の板幅方向分布の目標値を達成するために必要な最大加工度を計算する。このとき、ローラ矯正前の板幅中央における伸びひずみ差と板幅端部における伸びひずみ差との偏差Δεinとローラ矯正後の板幅中央における伸びひずみ差と板幅端部における伸びひずみ差との偏差ΔεOutとの比は、最大加工度Kmaxを引数とする関係式(以下に示す(式1))を用いる。
(d)該最大加工度が実現可能な場合、ウェッジ調整機構10を調整して矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量を付与することで、矯正反力に伴うロールたわみを補償した上で、該最大加工度を上回る最大加工度が得られる矯正条件にて該被矯正板9のローラ矯正を実施する。矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量は、該被矯正板9に最後に塑性曲げを付与するロールに作用する矯正荷重に基づいて設定しても良い。もしくは、矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量は、該被矯正板9に最大の曲げを付与するロールに作用する矯正荷重に基づいて設定しても良い。
(e)一方、該最大加工度が実現不可能な場合、被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布と相反する方向の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与する方向に設定して該被矯正板9のローラ矯正を実施する。このとき、該被矯正板9について、ローラ矯正前の段階で、板幅中央部の伸びひずみよりも板幅端部の伸びひずみのほうが長い場合にはローラ矯正中の板幅中央部のロール押し込み量がローラ矯正中の板幅端部のロール押し込み量よりも大きくなるように、板幅中央部の伸びひずみよりも板幅端部の伸びひずみのほうが短い場合にはローラ矯正中の板幅中央部のロール押し込み量がローラ矯正中の板幅端部のロール押し込み量よりも小さくなるように、それぞれウェッジ調整機構10を調整して、上ロール群3をたわませて該被矯正板9のローラ矯正を実施する。
ここで、被矯正板9のローラレベラ20における長手方向軌跡長差率の板幅方向分布プロフィルがローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルと相似かつ符号が逆となるロール押込量の板幅方向分布に近づけるロールベンディング量を実現するようにウェッジ調整機構10を設定する。このとき、特に被矯正板9が板幅中心に関して非対称な伸びひずみ差の板幅方向分布を有する場合は、被矯正板9の板幅センタ位置とローラレベラ20の幅方向センタ位置とをずらすことで、ローラ矯正前の被矯正板9の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルと被矯正板9のローラレベラ20における長手方向軌跡長差率の板幅方向分布プロフィルとの相似度を高めることが好ましい。また、ローラレベラ20における長手方向軌跡長を各ロール直上および直下を結ぶ直線で評価しても良いし、また、最大加工度を付与するロールの1本入側のロールから、最大加工度を付与するロールの1本出側のロールまでの区間で評価しても良い。また、通常は最大加工度が付与されるロールはローラレベラ20の最入側から3本目あるいは4本目であると言われていることから、ローラレベラ20の最入側から2本目のロールから4本目のロールまでの区間、もしくは、ローラレベラ20の最入側から3本目のロールから5本目のロールまでの区間で評価しても良い。
(f)前記(e)のように被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布と相反する方向の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与する方向に設定してローラ矯正を実施した場合には、被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量をゼロに近い所定の値とする矯正パスを追加しても良い。もしくは、前記(e)のように被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布と相反する方向の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与する方向に設定してローラ矯正を実施した場合には、矯正パスを追加しなくても良い。
図5は、被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量がゼロであるときの、伸びひずみ差矯正効果と最大加工度との関係を示すグラフである。ここで、伸びひずみ差矯正効果とは「矯正前の伸びひずみ差/矯正後の伸びひずみ差」で示す値であり、図5に示すデータは「板厚3〜12mm、板幅1200〜4200mm、引張強度300〜1200MPaの厚鋼板」を用いた実験結果から得られたものである。
実施例1として、板厚2〜10mm、板幅1000〜4000mm、引張強度300〜1150MPaの鋼板を、図1に示した構成である矯正設備ラインLにおいて本発明にかかる被矯正板のローラ矯正方法で矯正した。このとき、被矯正板9の板厚、板幅、材料特性、および、伸びひずみ差の板幅方向分布の目標値がプロセスコンピュータ8に伝送、記憶されている。
実施例2として、板厚2〜10mm、板幅1000〜4000mm、引張強度300〜1150MPaの鋼板を、図1に示した構成である矯正設備ラインLにおいて本発明にかかる被矯正板のローラ矯正方法で矯正した。なお、本実施例が対象とする鋼板は、いずれも条切断の上、利用されるものであり、該条切断に伴う反り変形の抑制が強く求められているものである。
実施例3として、板厚2〜10mm、板幅1000〜4000mm、引張強度300〜1150MPaの鋼板を、図1に示した構成である矯正設備ラインLにおいて本発明にかかる被矯正板のローラ矯正方法で矯正した。なお、本実施例が対象とする鋼板は、いずれも条切断の上、利用されるものであり、該条切断に伴う横曲り変形の抑制が強く求められているものである。
図1に示すローラレベラにおける板のローラ矯正に本発明を適用する実施例4を考える。このとき、被矯正板9の板厚、板幅、材料特性がプロセスコンピュータ8に伝送、記憶されている。
図1に示すローラレベラにおける板のローラ矯正に本発明を適用する実施例5を考える。このとき、被矯正板9の板厚、板幅、材料特性がプロセスコンピュータ8に伝送、記憶されている。
図1に示す矯正設備ラインにおける板のローラ矯正に本発明を適用する実施例6を考える。但し、本実施例6で用いるローラレベラは図2に図示したものであるが、板幅端部のウェッジ調整量(図2中の機構10cによるウェッジ調整量)と板幅中央部のウェッジ調整量(図2中の機構10aによるウェッジ調整量)とは異なる値に設定できるものの、2箇所の板幅端部(両端部)におけるウェッジ調整量(複数の機構10c間同士でのウェッジ調整量)はいずれも同じ値にしか設定できない構造となっている。また、このとき、被矯正板9の板厚、板幅、材料特性がプロセスコンピュータ8に伝送、記憶されている。
図6に示す構成のローラレベラにおいて本発明を適用する実施例7を考える。但し、図6に示すローラレベラは、図2に示した構成のローラレベラ20に比べ、ウェッジ機構10の機構数(図2における10a、10c)が5箇所に増えた部分のみ相違しており、その他の構成要素については図2に示すローラレベラ20と同一であるため、同一の構成要素については同一の符号を付してその説明は省略する。なお、図6に記載のウェッジ機構10においては、板幅方向中央部に機構10aが配置され、板幅方向端部に機構10cが配置され、更に、機構10aと10cの間(板幅方向クォータ部)に機構10bが配置されているものとする。このとき、被矯正板9の板厚、板幅、材料特性がプロセスコンピュータ8に伝送、記憶されている。
図1および図2に示すローラレベラにおける板のローラ矯正に本発明を適用する実施例8を考える。このとき、被矯正板9の板厚、板幅、材料特性がプロセスコンピュータ8に伝送、記憶されている。
図1および図2に示すローラレベラにおける板のローラ矯正に本発明を適用する実施例9を考える。このとき、被矯正板9の板厚、板幅、材料特性がプロセスコンピュータ8に伝送、記憶されている。
図7に示す矯正設備ラインにおける板のローラ矯正に本発明を適用する実施例10を考える。ここで、図7に示す矯正設備ラインは、図1に示す矯正設備ラインLと同様の構成を有しており、平坦度計7とローラレベラ20との間に、オフセンタ装置としてサイドガイド11を具備している点が相違している。図7においては図1に示す矯正設備ラインLと同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
実施例11として、板厚2〜10mm、板幅1000〜4000mm、引張強度300〜1150MPaの鋼板を、図1に示した構成である矯正設備ラインLにおいて本発明にかかる被矯正板のローラ矯正方法で矯正した。なお、本実施例が対象とする鋼板は、いずれも条切断せずに利用されるものであり、ローラ矯正後の被矯正板としての平坦度が強く求められているものである。
1(i)…i番目のワークロール(ロール)
2…下ロール群
2a…下ロール群フレーム
3…上ロール群
3a…上ロール群フレーム
4…入側押し込み装置
5…出側押し込み装置
6…ハウジング
7…平坦度計
8…プロセスコンピュータ
9…被矯正板
10…ウェッジ調整機構
10a…板幅方向中央部のウェッジ調整機構
10b…板幅方向クォータ部のウェッジ調整機構
10c…板幅方向端部のウェッジ調整機構
11…サイドガイド
20…ローラレベラ
L…矯正設備ライン
Claims (20)
- 複数本のロールが上下に千鳥状に配置され、ロール押込量の板幅方向分布を調整する機構を有するローラレベラにおいて、当該複数本のロール間に被矯正板を通して繰り返し曲げを与えることによって被矯正板を平坦化する被矯正板のローラ矯正方法であって、
ローラ矯正中のロールベンディング量を、矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量と、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量と、の合算として設定することを特徴とする、被矯正板のローラ矯正方法。 - 前記矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量は、前記ローラレベラにおいて被矯正板に対し最後の塑性曲げを付与するロールに作用する矯正荷重に基づいて設定されることを特徴とする、請求項1に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- 前記矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量は、前記ローラレベラにおいて被矯正板に対し最大の曲げを付与するロールに作用する矯正荷重に基づいて設定されることを特徴とする、請求項1に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- 被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布に応じてローラ矯正中に被矯正板に付与すべき最大加工度を求め、
ローラ矯正中に被矯正板に付与すべき最大加工度が達成可能な場合には、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量をゼロに近い所定の値とした上で該最大加工度を上回る最大加工度が得られる矯正条件にてローラ矯正を実施し、
ローラ矯正中に被矯正板に付与すべき最大加工度が達成不可能な場合には、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布と相反する方向の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与する方向に設定してローラ矯正を実施することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の被矯正板のローラ矯正方法。 - 被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量がゼロに近い所定の値であるときの、ローラ矯正前の板幅中央における伸びひずみ差と板幅端部における伸びひずみ差との偏差と、ローラ矯正後の板幅中央における伸びひずみ差と板幅端部における伸びひずみ差との偏差との比が、ローラ矯正中に被矯正板に付与される最大加工度を引数とする関数で表現される場合に、
当該関数に係る関係式を用いて、被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布に応じてローラ矯正中に被矯正板に付与すべき最大加工度を求めることを特徴とする、請求項4に記載の被矯正板のローラ矯正方法。 - ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルと、被矯正板の前記ローラレベラにおける長手方向軌跡長差率の板幅方向分布プロフィルと、が相似かつ符号が逆となるようなロール押込量の板幅方向分布に近付けるように、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を設定することを特徴とする、請求項1に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- 被矯正板の板幅センタ位置とローラレベラの幅方向センタ位置とをずらすことで、ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルと、該被矯正板の該ローラレベラにおける長手方向軌跡長差率の板幅方向分布プロフィルと、が相似かつ符号が逆となるようなロール押込量の板幅方向分布に近付けるように、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を設定することを特徴とする、請求項1に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルを、板幅方向座標を引数とする近似関数で表現することを特徴とする、請求項6又は7に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルの近似関数を、板幅中心をゼロとする板幅方向座標の偶関数で表現することを特徴とする、請求項6又は7に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- ローラ矯正前の被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルの近似関数を、板幅中心をゼロとする板幅方向座標の偶関数と板幅中心をゼロとする板幅方向座標の一次関数との和で表現することを特徴とする、請求項6又は7に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- 被矯正板のローラレベラにおける長手方向軌跡長を、板幅方向位置において、各ロール直上および直下を結ぶ直線で評価することを特徴とする、請求項6〜10のいずれか一項に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- 被矯正板のローラレベラにおける長手方向軌跡長を、最大加工度を付与するロールの1本入側のロールから、最大加工度を付与するロールの1本出側のロールまでの区間で評価することを特徴とする、請求項6〜11のいずれか一項に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- 被矯正板のローラレベラにおける長手方向軌跡長を、ローラレベラの最入側から2本目のロールから、ローラレベラの最入側から4本目のロールまでの区間で評価することを特徴とする、請求項6〜11のいずれか一項に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- 被矯正板のローラレベラにおける長手方向軌跡長を、ローラレベラの最入側から3本目のロールから、ローラレベラの最入側から5本目のロールまでの区間で評価することを特徴とする、請求項6〜11のいずれか一項に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- 被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布と相反する方向の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与する方向に設定してローラ矯正を実施した場合、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量をゼロに近い所定の値とする矯正パスを追加することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- 被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量を被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布と相反する方向の伸びひずみ差の板幅方向分布を付与する方向に設定してローラ矯正を実施した場合、矯正パスを追加しないことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の被矯正板のローラ矯正方法。
- 複数本のロールが上下に千鳥状に配置され、ロール押込量の板幅方向分布を調整する機構を有するローラレベラにおいて、当該複数本のロール間に被矯正板を通して繰り返し曲げを与えることによって被矯正板を平坦化するローラ矯正設備であって、
ローラ矯正中のロールベンディング量を、矯正反力に伴うロールたわみを補償するためのロールベンディング量と、被矯正板に伸びひずみ差の板幅方向分布を付与するためのロールベンディング量と、の合算として設定する制御を行う制御部と、
を具備するローラ矯正設備。 - ローラレベラの幅方向センタ位置に対する被矯正板の板幅センタ位置を調整できるオフセンタ装置を更に具備することを特徴とする、請求項17に記載のローラ矯正設備。
- 被矯正板の伸びひずみ差の板幅方向分布プロフィルを測定できる平坦度計を更に具備することを特徴とする、請求項17又は18に記載のローラ矯正設備。
- 前記平坦度計は、前記ローラレベラの入側に設置されることを特徴とする、請求項19に記載のローラ矯正設備。
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