JP7151513B2 - ローラ矯正方法 - Google Patents
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Description
ローラレベラは、複数本のロールを上下に千鳥状に配置したものであって、被矯正板の板厚よりも狭い上下のロール間隙に被矯正板を通板させることによって、被矯正板に繰り返し曲げを与え、被矯正板を平坦化するものである。
耳波や中波に対しては、ローラ矯正によって強い曲げを与えて加工度を高めるほど矯正効果は大きくなるが、薄手・高強度材に対して十分大きな加工度を与えることが難しいため、従来のローラ矯正方法では製品に要求される平坦度を満足できない懸念がある.ここで、被矯正板に付与される曲率の絶対値を該被矯正板の降伏曲率で除した値を加工度と称している。
これに対して、今回本発明者等は、ローラ矯正に付される被矯正板には、矯正前の熱間圧延や冷却過程で与えられた応力のうち、大部分は座屈変形として板形状に表れているが、一部は形状に表れない残留応力として内在しており、そのため、形状として板表面のプロフィルに表れている伸びひずみ差だけをローラ矯正での目標伸びひずみ差に設定した場合、形状に表れていなかった残留応力が板の切断によって開放されることにより、横曲がり等の変形が生じてしまうことを新規に認識した。
ローラレベラ20は、例えば合計9本のワークロール(以下、単にロールとも記載する)1A、1Bからなるローラレベラであり、4本のワークロール1Aからなる上ロール群3と5本のワークロール1Bからなる下ロール群2とが、それぞれ等間隔に、千鳥状に配置されている。すなわち、上ロール1Aと下ロール1Bは、水平方向(図1中左右方向)に伸びる矯正設備ラインLに対して上下に配置され、かつローラレベラ20の上面から見た際に、上ロール1Aと下ロール1Bの回転軸が互いに同一位置に位置しないように、互いにずれた状態で配置されている。
ここで、ウェッジ調整機構10は、図1に示すように上ロール群3の全てのワークロール1Aに対して同時に調整を行う構成となっており、上記板幅中央部に対応する部分が下に凸となるロールベンディングの負荷は上ロール群3の全てのワークロール1Aに対して行われる。
なおここでは、上ロール1Aによる押し込み量を、ロールが真直である状態での押し込み量とする。そして真直状態での押し込み位置と、真直状態からベンディングした時の上ロールの最も大きな押し込み位置との差(撓み量:上ロール1Aにおける板幅中央部と板幅端部の押し込み量との差)をベンディング量ΔBeとしている。
Δεcl=Δεvis ・・・(1)
としていた。
しかるに本発明のローラ矯正方法では、矯正前の被矯正板における残留応力として被矯正板の形状には表れずに内在する板幅方向の伸びひずみ差Δεintを求め、前記の板表面のプロフィルから求められた伸びひずみ差Δεvisと内在する伸びひずみ差Δεintとを合算(Δεtot)して、目標伸びひずみ差Δεclとする。すなわち、
Δεtot=Δεvis+Δεint ・・・(2)
Δεcl=Δεtot
=Δεvis+Δεint ・・・(3)
とする。
すなわち図5に示すように、板幅方向各位置での板長方向の波プロフィルPrを平坦度計によって測定して、板幅方向各位置での波プロフィルPrの測定結果を用い、板に沿う長さ(線長)を算出して伸びひずみの板幅方向分布を求め,板幅端部と中央部における伸びひずみ差Δεvisを算出する。このような板幅方向各位置での板長方向の波プロフィルから求めた伸びひずみの板幅方向分布の一例を図6に示す。伸びひずみ差Δεvisは、板幅中央部の伸びひずみと板幅端部の伸びひずみとの差として求められる。
すなわち、例えばストレッチャとテーパゲージを用い、板表面の波プロフィルの波長Lと波高さhとを測定して、急峻度λ=h/Lを求め、次の(4)式から伸びひずみ差Δεvisを算出することができる。
Δεvis=(π/2×λ)2 ・・・(4)
板厚:7mm
板幅:3500mm
機械特性:降伏応力σy=40kgf/mm2
ヤング率E=20000kgf/mm2
矯正前の形状:中波
Δεvis=0.00028
Δεint=0.00006
目標伸びひずみ差:Δεcl=Δεvis=0.00028
(この目標伸びひずみ差Δεclは、波プロフィルから求めた伸びひずみ差と等しい。)
押込量mm(入側,出側)=(30.0mm,0.0mm)
ベンディング量 6.5mm(中凸)
目標伸びひずみ差:Δεcl=Δεtot
=Δεvis+Δεint
=0.00034
(この目標伸びひずみ差Δεclは、波プロフィルから求めた伸びひずみ差に、板に内在する伸びひずみ差を合算した分に相当する。)
押込量mm(入側,出側)=(30.0mm,0.0mm)
ベンディング量:7.5mm(中凸)
1B 下ロール
2 下ロール群
3 上ロール群
7 平坦度計
9 被矯正板
10 ウエッジ調整機構(ベンディング機構)
20 ローラレベラ
Claims (1)
- 複数本のロールが上下に千鳥状に配置され、かつロールを被矯正板の板幅方向に撓ませるベンディング機構を有するローラレベラを用い、ロールを被矯正板の板幅方向に撓ませながら上下のロール間に被矯正板を通して繰り返し曲げを与えることにより、被矯正板を平坦化する被矯正板のローラ矯正方法であって、
被矯正板の矯正前の板表面のプロフィルから求められる被矯正板の板幅方向の伸びひずみ差と、被矯正板の矯正前の残留応力により被矯正板に内在する板幅方向の伸びひずみ差とを合算して、その合算値を、矯正すべき目標伸びひずみ差とし、その目標伸びひずみ差を解消するようにロールを被矯正板の板幅方向に撓ませながら行うローラ矯正のみにより、被矯正板の切断後における横曲がりを抑制することを特徴とするローラ矯正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019013081A JP7151513B2 (ja) | 2019-01-29 | 2019-01-29 | ローラ矯正方法 |
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JP5257559B1 (ja) | 2012-10-03 | 2013-08-07 | 新日鐵住金株式会社 | 歪み演算方法及び圧延システム |
JP2015058437A (ja) | 2013-09-17 | 2015-03-30 | Jfeスチール株式会社 | 鋼板の矯正方法 |
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