しかしながら、そのような接合装置を用いて相隣る溶接金網を接合させる場合、相隣る溶接金網を構成する各条材の端部同士を直線状に位置合わせしなければならず、かかる位置合わせ作業に時間を要する上に、接合装置によって各条材の端部同士を接合させる作業に比較的長時間を要するという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、未熟な作業員であっても短時間で確実に相互結合することができる格子状体を提供する。
(1)本発明に係る格子状体は、複数の縦条材を適宜の間隔で互いに平行に配し、また、前記各縦条材と交差する複数の横条材を適宜の間隔で互いに平行に配して各複数の枡目が形成してあり、各縦条材と各横条材とが交差する部分を固着してある格子状体において、適宜の縦条材及び/又は適宜の横条材の前記枡目を形成する部分に、他の格子状体を固定させる固定部が設けてあることを特徴とする。
本発明の格子状体にあっては、複数の縦条材を適宜の間隔で互いに平行に配し、また、前記各縦条材と交差する複数の横条材を適宜の間隔で互いに平行に配して各複数の枡目が形成してあり、各縦条材と各横条材とが交差する部分を固着してある。そして、適宜の縦条材及び/又は適宜の横条材の前記枡目を形成する部分に、他の格子状体を固定させる固定部が設けてある。ここで枡目としては、相隣る2本の縦条材及び相隣る2本の横条材にて形成される枡目でもよいが、1又は複数の縦条材の両側に位置する一対の縦条材、及び1又は複数の横条材の両側に位置する一対の横条材にて形成される枡目であってもよい。
本発明の格子状体を施工する場合、他の格子状体を相互に重畳させて敷設するが、適宜の縦条材及び/又は適宜の横条材の前記枡目を形成する部分に、他の格子状体を固定させる固定部が設けてあるため、当該格子状体とこれに重畳させた他の格子状体とをこの固定部によって相互に固定させる。
このとき、従来のような結束作業を行うことなく、固定部に他の格子状体を固定することができるため、未熟な作業員であっても短時間で確実に相互結合することができる。また、縦条材及び横条材と同じ材料で固定部を構成することができ、かかる場合は、コンクリート内に埋設された場合であっても異物とみなされない。
(2)本発明に係る格子状体は、前記固定部は、他の格子状体の縦条材又は横条材と結合する結合手段を備えており、該結合手段は、前記各縦条材又は各横条材にて形成される平面の一側又は他側へ屈曲された屈曲部と、前記他の格子状体の縦条材又は横条材に係止する係止部とを具備することを特徴とする。
本発明の格子状体にあっては、前述した固定部は、他の格子状体の縦条材又は横条材と結合する結合手段を備えている。この結合手段は、当該格子状体を構成する各縦条材又は各横条材にて形成される平面の一側又は他側へ屈曲された屈曲部と、他の格子状体の縦条材又は横条材に係止する係止部とを具備しており、従って係止部は前記平面からその一側又は他側へ突出する様態になっている。
そして、当該格子条体の固定部の位置に他の格子状体を重畳させ、固定部又は他の格子状体に押圧を印加することによって、係止部を他の格子状体の縦条材又は横条材に係止させて、他の格子状体の縦条材又は横条材と結合手段とを結合させる。これによって、当該格子状体とこれに重畳させた他の格子状体とをワンタッチで相互に固定させることができる。
(3)本発明に係る格子状体は、前記固定部は、横条材又は縦条材の適宜位置に外嵌され、互いに所定距離を隔てて配設された対をなす第1フレーム部材と、この対をなす両第1フレーム部材の間に架設された第2フレーム部材とを備え、前記第1フレーム部材は棒状の本体と、他の格子状体の縦条材又は横条材と結合する結合手段とを具備し、結合手段は、前記各縦条材又は各横条材にて形成される平面の一側又は他側へ屈曲された屈曲部と、前記他の格子状体の縦条材又は横条材に係止する係止部とを有し、前記第2フレーム部材の少なくとも両端部はそれぞれ、前記第1フレーム部材が外嵌された横条材又は縦条材と交差する縦条材又は横条材に係止させてあることを特徴とする。
本発明の格子状体にあっては、前述した固定部は、横条材又は縦条材の適宜位置に外嵌され、互いに所定距離を隔てて配設された対をなす第1フレーム部材と、この対をなす両第1フレーム部材の間に架設された第2フレーム部材とを備えており、両第1フレーム部材と両第1フレーム部材の間に架設され、それらを支持する第2フレーム部材とによって構造体が形成されている。
この第1フレーム部材は、棒状の本体と、他の格子状体の縦条材又は横条材と結合する結合手段とを具備しており、結合手段は、当該格子状体の各縦条材又は各横条材にて形成される平面の一側又は他側へ屈曲された屈曲部と、他の格子状体の縦条材又は横条材に係止する係止部とを有している。従って係止部は前記平面からその一側又は他側へ突出する様態になっている。そして、当該格子条体の固定部の位置に他の格子状体を重畳させ、固定部又は他の格子状体に押圧を印加することによって、係止部を他の格子状体の縦条材又は横条材に係止させて、他の格子状体の縦条材又は横条材と結合手段とを結合させる。これによって、当該格子状体とこれに重畳させた他の格子状体とをワンタッチで相互に固定させることができる。
一方、第2フレーム部材の少なくとも両端部はそれぞれ、前記第1フレーム部材が外嵌された横条材又は縦条材と交差する縦条材又は横条材に係止させてあり、これによって、両第1フレーム部材とそれらを支持する第2フレーム部材とによって形成された構造体が、当該格子状体を構成する縦条材及び横条材中に組み込まれて、そこに固定される。従って、当該格子状体を構成する縦条材及び横条材と固定部との間を溶接等によって固着してもよいが、そのような溶接等を行わなくとも固定部を、当該格子状体を構成する縦条材及び横条材に固定することができる。
(4)本発明に係る格子状体は、前記第1フレーム部材は、前記本体の両端部にそれぞれ結合手段が設けてなり、対をなす第1フレーム部材の両本体の長手方向であって両結合手段の近傍位置の間にそれぞれ第2フレーム部材が架設してあることを特徴とする。
本発明の格子状体にあっては、固定部の第1フレーム部材は、前述した本体の両端部にそれぞれ結合手段が設けて構成してあり、両結合手段は少なくとも2本の横条材又は2本の縦条材にそれぞれ外嵌されている。これら対をなす第1フレーム部材の両本体の長手方向であって両結合手段の近傍位置の間にそれぞれ第2フレーム部材が架設してあり、両第2フレーム部材の少なくとも両端部はそれぞれ、前記第1フレーム部材が外嵌された横条材又は縦条材と交差する縦条材又は横条材に係止させてある。これによって、溶接等を行わなくとも固定部を、当該格子状体を構成する縦条材及び横条材に固定することができる。
一方、固定部は両第1フレーム部材及び両第2フレーム部材によって平面視が井桁形状になっており、両第1フレーム部材の両端部にそれぞれ結合手段が設けてあるため、固定部は他の格子状体を4点で結合固定しており、これによって固定した他の格子状体が前記平面と並行をなす方向へずれることを可及的に防止することができる。
(5)本発明に係る格子状体は、前記第1フレーム部材の本体の一端側に結合手段が設けてあり、前記第1フレーム部材の本体の他端側に第2フレーム部材が固定してあり、対をなす両第1フレーム部材の結合手段の間に、前記第2フレーム部材と対峙するように配置された第3フレーム部材が架設してあり、該第3フレーム部材の少なくとも両端部はそれぞれ、前記第2フレーム部材を係止させた縦条材又は横条材に係止させてあることを特徴とする。
本発明の格子状体にあっては、固定部を構成する第1フレーム部材は、前記本体の一端側に結合手段が設けて構成してあり、この第1フレーム部材の本体の他端側に第2フレーム部材が固定してある。前述したように、第1フレーム部材は当該格子状体を構成する横条材又は縦条材に外嵌させてあり、第2フレーム部材の少なくとも両端部はそれぞれ、第1フレーム部材が外嵌された横条材又は縦条材と交差する縦条材又は横条材に係止させてある。更に、対をなす両第1フレーム部材の結合手段の間に、前記第2フレーム部材と対峙するように配置された第3フレーム部材が架設してあり、第3フレーム部材の少なくとも両端部はそれぞれ、前記第2フレーム部材を係止させた縦条材又は横条材に係止させてある。これによって、第1フレーム部材の本体の一端側に結合手段を設けた固定部であっても、溶接等を行うことなく、当該格子状体を構成する縦条材及び横条材に固定することができる。
(6)本発明に係る格子状体は、前記係止部は、そこに嵌合させる縦条材又は横条材の外周面に倣うように成形してあることを特徴とする。
本発明の格子状体にあっては、係止部は、そこに嵌合させる縦条材又は横条材の外周面に倣うように曲成してあり、かかる形状の係止部に縦条材又は横条材を嵌入させることによって、係止部を縦条材又は横条材にワンタッチで係止させることができる。
(7)本発明に係る格子状体は、前記係止部の先端は斜面になしてあることを特徴とする。
本発明の格子状体にあっては、前述した係止部の先端は斜面になしてあり、これによって、係止部の先端に当接した縦条材及び横条材は、当該先端の斜面上を摺動して係止部内へ嵌入されるため、係止部と縦条材及び横条材との結合作業を円滑に実施することができる。
(8)本発明に係る格子状体は、前記斜面と、前記各縦条材又は各横条材にて形成される面と平行な面とがなす角の角度は略45°であることを特徴とする。
本発明の格子状体にあっては、係止部の先端の斜面と、当該格子状体を構成する各縦条材又は各横条材にて形成される面と平行な面とがなす角の角度は略45°である。これによって、係止部と縦条材及び横条材との結合作業をより円滑に実施することができるとともに、結合手段に結合された縦条材及び横条材の周面に斜面の先端が係合し、結合手段からそこに結合された縦条材及び横条材が抜出することが防止される。
(9)本発明に係る格子状体は、その縁部及び該縁部と交差する縁部にそれぞれ1又は複数の固定部が設けてあり、両縁部に設けられた固定部の屈曲部は互いに逆向きに屈曲させてあることを特徴とする。
本発明の格子状体にあっては、格子状体の縁部及び該縁部と交差する縁部にそれぞれ1又は複数の固定部が設けてあり、両縁部に設けられた固定部の屈曲部は互いに逆向きに屈曲させてある。すなわち、格子状体は平面視が長方形状又は正方形状をなしており、一辺側の縁部に1又は複数の固定部が設けてある。また、当該辺と交わる辺側の縁部にも1又は複数の固定部が設けてある。そして、前者の固定部の屈曲部が当該格子状体を構成する各縦条材又は各横条材にて形成される平面の一側へ屈曲されている場合、後者の固定部の屈曲部は前記平面の他側へ屈曲されている。
例えば、前記平面の一側を鉛直方向の下側になし、前記平面の他側を鉛直方向の上側になした場合、施工対象の領域に既に配置してある他の格子状体の一辺側の部分の上に当該格子状体の一辺側の部分を重畳させる。このとき、当該格子状体の一辺側には下向きに屈曲された屈曲部を有する固定部が設けてあるため、当該固定部の結合手段が他の格子状体を構成する縦条材又は横条材の近傍に位置するので、固定部の上から当該固定部に押圧を印加することによって、結合手段を他の格子状体の縦条材又は横条材に結合させ、両格子状体をワンタッチで結合固定することができる。一方、当該格子状体の一辺側と交わる辺側に設けてある固定部の屈曲部は上に屈曲されているので、この固定部の上に更に他の格子状体の縁部を重畳させることによって、当該固定部の結合手段を更に他の格子状体を構成する縦条材又は横条材の近傍に位置させることができる。そして、更に他の格子状体に押圧を印加することによって、更に他の格子状体の縦条材又は横条材を当該固定部の結合手段に結合させ、両格子状体をワンタッチで結合固定することができる。かかる操作を繰り返すことによって、施工対象の領域の全面に複数の格子状体を敷き詰めることができ、相隣る格子状体をワンタッチで結合固定することができる。
本発明に係る格子状体を図面に基づいて詳述する。なお、本実施の形態で説明する格子状体は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含むことはいうまでもない。また、本発明に係る格子状体として、後述する溶接金網以外に網状のフェンス等にも適用することができる。
(発明を実施するための第1の形態)
図1は本発明に係る格子状体の一例を示す溶接金網の平面図であり、図中、W1は縦条材、W2は縦条材W1と交差する横条材である。溶接金網WM1は、互いに所定距離を隔てて平行に配した複数の縦条材W1,W1,…を具備している。これら縦条材W1,W1,…にて構成される面の一側には、縦条材W1,W1,…と交差する複数の横条材W2,W2,…を互いに所定距離を隔てて平行に配してあり、縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…にて複数の枡目M,M,…が形成されている。ここで、図1に示した溶接金網WM1にあっては、縦条材W1,W1,…の長さ寸法は横条材W2,W2,…の長さ寸法より短くしてあり、これによって長方形状の格子状体が形成されている。なお、縦条材W1,W1,…の長さ寸法は横条材W2,W2,…の長さ寸法より長くしてもよく、また、縦条材W1,W1,…の長さ寸法は横条材W2,W2,…の長さ寸法と同じにしてもよい。
溶接金網WM1の一長辺縁部に位置する一行の各枡目M,M,…の内、溶接金網WM1の両短辺から適宜距離を隔てた位置にある少なくとも2つの枡目M,Mには、当該溶接金網WM1に重畳される他の溶接金網WM1と結合するための固定部C,Cがそれぞれ縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…中に組み込まれてそこに固定されている。一方、溶接金網WM1の一短辺縁部に位置する一列の各枡目M,M,…の内の略中央の位置にある少なくとも1つの枡目Mには、当該溶接金網WM1に重畳される更に他の溶接金網WM1と結合するための固定部Cが、後述する如く溶接金網WM1の一長辺縁部に設けた両固定部C,Cと面対称の姿勢で、縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…中に組み込まれてそこに固定されている。
図2は図1に示した固定部Cの斜視図であり、図3は図1に示した溶接金網WM1の固定部Cの部分を示す部分斜視図である。なお、両図中、図1に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。図2に示したように、固定部Cは、一対の第1フレーム部材11,11を備えており、両第1フレーム部材11,11は、棒状の本体11a,11aの両端部にそれぞれ、重畳させた複数の溶接金網を相互に結合させるための結合手段11b,11b、11b,11bを設けて構成してある。対をなす第1フレーム部材11,11は両本体11a,11aが所定距離を隔てて互いに平行になるように配してあり、両本体11a,11aの両端部にそれぞれ棒状の第2フレーム部材12,12が、第1フレーム部材11,11と直交する姿勢で、所定距離を隔てて互いに平行に配してある。これら第2フレーム部材12,12と第1フレーム部材11,11の本体11a,11aとは、互いに当接する部分を溶接等によって固着させてある。
ここで、第1フレーム部材11,11及び第2フレーム部材12,12は施工対象の溶接金網と同じ材料になしてある。また、第1フレーム部材11,11及び第2フレーム部材12,12の直径は通常、施工対象の溶接金網を構成する条材の直径以下の適宜寸法になしてあるが、施工対象の溶接金網を構成する条材の直径を超える寸法の場合もある。
第1フレーム部材11,11の両本体11a,11aの長さ寸法は、図3に示したように、溶接金網WM1を構成する縦条材W1,W1の枡目Mを構成する部分の長さ寸法より長くしてあり、これによって結合手段11b,11b、11b,11bは当該枡目Mの外側に位置するようになっている。また、第2フレーム部材12,12の長さ寸法も、溶接金網WM1を構成する横条材W2,W2の前記枡目Mを構成する部分の長さ寸法より長くしてある。また、固定部Cの対をなす第2フレーム部材12,12間の外寸は溶接金網WM1の対応する両横条材W2,W2間の内寸より小さくしてあり、これによって固定部Cの両第2フレーム部材12,12は溶接金網WM1の対応する両横条材W2,W2の間に嵌入するようになっている。
図1及び図3に示した溶接金網WM1にあっては、各横条材W2,W2,…の上に各縦条材W1,W1,…が載置してあり、各横条材W2,W2,…を互いに所定距離を隔てて平行に配置した後、各横条材W2,W2,…上の所定位置に固定部C,Cを、対をなす結合手段11b,11b、11b,11bにて相隣る横条材W2,W2に外嵌してそれらを挟持する様態で配置する。その後、縦条材W1,W1,…を各横条材W2,W2,…上の所定位置に、対応する固定部C,Cの第2フレーム部材12,12、12,12の両端部が当接し得るように配置し、その状態で、縦条材W1,W1,…と横条材W2,W2,…とが交差する部分を溶接固定してある。これによって、縦条材W1,W1,…と横条材W2,W2,…とが格子状に連結されるとともに、固定部C,Cが溶接金網WM1の一長辺縁部に固定される。
一方、これに先立って、溶接金網WM1の一短辺縁部の所定位置に図2に示した固定部Cを、結合手段11b,11b、11b,11bが上を向く姿勢で配置しておき、横条材W2,W2,…を互いに所定距離を隔てて平行に配置する。このとき、固定部Cに対向する横条材W2,W2にあっては、両横条材W2,W2が当該固定部Cの対をなす結合手段11b,11b、11b,11bに外嵌挟持されるように配置しておく。その後、前同様、溶接金網WM1の一長辺縁部に固定部C,Cを配置し、縦条材W1,W1,…を各横条材W2,W2,…上の所定位置に、短辺側の固定部C及び長辺側の固定部C,Cの第2フレーム部材12,12、12,12、12,12の両端部が当接し得るように配置し、その状態で、縦条材W1,W1,…と横条材W2,W2,…とが交差する部分を溶接固定する。これによって、固定部Cが溶接金網WM1の一短辺縁部にも固定される。このとき、溶接金網WM1の一長辺縁部に配設された固定部C,Cと、溶接金網WM1の一短辺縁部に配設された固定部Cとは面対称の姿勢で固定されている。
なお、本実施の形態では、溶接金網WM1の一長辺縁部に配設した固定部C,Cと、溶接金網WM1の一短辺縁部に配設した固定部Cとは面対称の姿勢になしてあるが、本発明はこれに限らず、溶接金網WM1の一長辺縁部に配設した固定部C,Cと、溶接金網WM1の一短辺縁部に配設した固定部Cとを同じ姿勢で固定してもよいことは言うまでもない。ただし、溶接金網WM1の一長辺縁部に配設した固定部C,Cと、溶接金網WM1の一短辺縁部に配設した固定部Cとを面対称の姿勢になした場合、施工対象領域の所要位置に既に配設してある溶接金網WM1上に、後述するように当該溶接金網WM1を前記一長辺縁部が重畳するように配置して、当該溶接金網WM1に押圧を印加して両固定部C,Cと既配設の溶接金網WM1とを結合固定し、その状態で、当該溶接金網WM1上に、他の溶接金網WM1を前記一短辺縁部が重畳するように配置して、他の溶接金網WM1に押圧を印加して前記固定部Cと他の溶接金網WM1とを結合固定することができるため好適である。
図4〜図6は、図1に示した結合手段11b及びその近傍を示す部分拡大側面図、部分拡大底面図、部分拡大正面図である。なお、これらの図中、図1乃至図3に示した部分に対応する部分は同じ番号が付してある。
結合手段11bは、図4に示したように側面視において、その基端たる第1フレーム部材11の本体11aから、屈曲させて屈曲部pが形成してあり、更に、この屈曲部pは図6に示したように正面視において、本体11aの中心軸の外回りに曲げ加工してある。屈曲部pのかかる曲げ姿勢は適宜設定することができ、図1に示した固定部Cにあっては、第1フレーム部材11の両端の結合手段11b,11bは当該第1フレーム部材11の本体11aの中心軸回りに互いに同じ方向になしてあり、一方、対をなす第1フレーム部材11,11の一端の結合手段11b,11b、11b,11bは、両第1フレーム部材11,11の本体11a,11aの中心軸回りに互いに異なる方向になしてある。
更に、結合手段11bは図5に示したように底面視において、その基端たる第1フレーム部材11の本体11aの中心軸と平行をなす軸L回りに曲げ加工してなるフック部(係止部)fが成形してあり、このフック部fはそこに結合させる溶接金網の縦条材又は横条材の外周面に略倣う曲率になしてある。これによって結合手段11bは後述するように、当該結合手段11bのフック部f内に溶接金網の縦条材又は横条材を嵌入させ得るようになっている。
一方、図6に示したように正面視において、結合手段11bの先端は斜面Sになしてあり、該斜面Sと施工対象の溶接金網を構成する各縦条材又は各横条材によって形成される面と平行をなす平行面Tとがなす角αの値が略45°になしてある。これによって結合手段11bは後述するように、施工対象の溶接金網の縦条材又は横条材を結合させる際に、斜面Sが溶接金網の縦条材又は横条材に当接し、当該斜面Sが溶接金網の縦条材又は横条材上を摺動するため、結合手段11bのフック部f内へ溶接金網の縦条材又は横条材を容易に嵌入させることができ、結合作業を円滑に実施することができる。
ここで、結合手段11bの内高寸法Hは、例えば図4に示したように、当該溶接金網WM1を構成する横条材W2の直径又は固定部Cを構成する第2フレーム部材12の直径と、結合対象の他の溶接金網WM1を構成する縦条材W1の直径とを合計した値より僅かに大きい寸法になしてある。これによって、結合手段11bのフック部f内へ嵌入された他の溶接金網WM1の縦条材W1は、当該溶接金網WM1を構成する横条材W2又は固定部Cを構成する第2フレーム部材12と、結合手段11bの先端部との間に固着されるため、フック部fから一方の溶接金網WM1の縦条材W1が抜出することが防止される。
次に、本発明に係る溶接金網を相互に固定させる方法について説明する。
図7及び図8並びに図9及び図10は、本発明に係る2枚の溶接金網を相互に固定する方法を平面視で説明する説明図であり、図7及び図8は長方形状の溶接金網の長辺部分を重畳させた場合を、図9及び図10は長方形状の溶接金網の短辺部分を重畳させた場合をそれぞれ示している。また、図11は図8に示した溶接金網WM1の固定部Cの部分の部分拡大斜視図である。なお、これらの図中、図1〜図4に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。
溶接金網WM1は複数の縦条材W1,W1,…と横条材W2,W2,…とを適宜の距離を隔てて格子状に配してなり、図7から図10に示した溶接金網WM1にあっては、縦条材W1,W1,…の長さ寸法を横条材W2,W2,…の長さ寸法より短くして、長方形状の溶接金網WM1を形成してある。
図7に示したように、長方形状の溶接金網WM1,WM1を、両溶接金網WM1,WM1の縦条材W1,W1,…、W1,W1,…及び横条材W2,W2,…、W2,W2,…にて囲まれる複数の枡目M,M,…、M,M,…が相互に一行程度重畳するように、即ち両溶接金網WM1,WM1の長辺部分が相互に重畳するように配置する。このとき、重畳させた部分に固定部C,Cがある一方の溶接金網WM1を他方の溶接金網WM1の上に配置する。
そして、図8に示したように、両溶接金網WM1,WM1の相対位置を、両溶接金網WM1,WM1の枡目M,M,…、M,M,…が一致するように調整した後、一方の溶接金網WM1の固定部C,Cに押圧を印加することによって、図11に示したように、両固定部C,Cの結合手段11b,11b、11b,11bのフック部f,f、f,f内へ他方の溶接金網WM1の縦条材W1、W1を嵌入させ、一方の溶接金網WM1の結合手段11b,11b、11b,11bと他方の溶接金網WM1の縦条材W1、W1とを結合させ、両溶接金網WM1,WM1をワンタッチで相互に固定する。
このとき、図4及び図11に示したように、一方の溶接金網WM1を構成する横条材W2又は固定部Cを構成する第2フレーム部材12−他方の溶接金網WM1を構成する縦条材W1の順に配置されており、固定部Cを構成する結合手段11bのフック部f内へ前記他方の溶接金網WMの縦条材W1が嵌入されている。前述したように、結合手段11bの内高寸法Hは、一方の溶接金網WM1を構成する横条材W2の直径又は固定部Cを構成する第2フレーム部材12の直径と、他方の溶接金網WM1を構成する縦条材W1の直径とを合計した値より僅かに大きい寸法になしてあり、結合手段11bのフック部f内へ嵌入された他方の溶接金網WMの縦条材W1は、一方の溶接金網WM1の横条材W2等と結合手段11bの先端部との間に固着され、これによって両溶接金網WM,WMを相互に結合させて、両溶接金網WM,WMがワンタッチで固定される一方、結合手段11bから他方の溶接金網WMの縦条材W1が抜出することが防止される。
一方、前述した如く、結合手段11bの斜面Sと一方の溶接金網WMの各縦条材W1(W1,…)又は各横条材W2(W2,…)によって形成される面と平行をなす平行面Tとがなす角αの値が略45°になしてあるため、固定部Cに押圧を印加した場合、各結合手段11b,11b,…の先端に当接した縦条材W1(W1,…)又は各横条材W2(W2,…)が、当接した斜面S上を摺動し、これによって結合手段11b,11b,…のフック部f(f,…)内へ縦条材W1(W1,…)又は各横条材W2(W2,…)を嵌入させ作業を比較的小さな力で容易に実施することができる。
ところで、図9に示したように、長方形状の溶接金網WM1,WM1を、両溶接金網WM1,WM1の複数の枡目M,M,…、M,M,…が相互に一列程度重畳するように、即ち両溶接金網WM,WMの短辺部分が相互に重畳するように配置する。このとき、重畳させた部分に固定部Cがある一方の溶接金網WM1の上に他方の溶接金網WM1を配置する。
そして、図10に示したように、両溶接金網WM1,WM1の相対位置を、両溶接金網WM1,WM1の枡目M,M,…、M,M,…が一致するように調整した後、他方の溶接金網WM1の前記固定部Cに対向する部分に押圧を印加することによって、固定部Cの結合手段11b,11bのフック部f,f内へ他方の溶接金網WM1の横条材W2,W2を嵌入させ、一方の溶接金網WM1の結合手段11b,11bと他方の溶接金網WM1の横条材W2,W2とを結合させ、両溶接金網WM1,WM1をワンタッチで相互に固定する。
なお、本実施の形態では、固定部Cは溶接金網WM1の1つの枡目Mの寸法に応じた寸法になしてあるが、本発明はこれに限らず、溶接金網WM1の複数の枡目M,M,…の寸法に応じた寸法になしてもよい。
このように、本発明に係る溶接金網WM1にあっては、一方の溶接金網WM1と他方の溶接金網WM1とを前述した如く重畳させた後、各固定部C,C又は他方の溶接金網WM1に押圧を印加するだけで、両溶接金網WM1,WM1をワンタッチで固定させることができるため、未熟な作業員であっても短時間で確実に固定作業を実施することができる。また、各固定部C,C,…を溶接金網WM1と同じ材料で構成することによって、コンクリート内に埋設された場合であっても異物とみなされる虞が無い。更に、固定部Cを構成する第1フレーム部材11,11及び第2フレーム部材12,12の外径を従来より用いられていた針金状結束材の外径より大きく設定することができ、これによって耐火性を向上させることができる。
一方、前述したように結合手段11bのフック部fに嵌入した他方の溶接金網WM1の縦条材W1又は横条材W2は、結合手段11bの斜面Sの端縁によって挟持されてそこに固着されるため、両溶接金網WM1,WM1の重畳部分上で作業員が作業を行っても、両溶接金網WM1,WM1の固定が解除される虞が無い。
なお、図1から図4に示したように、固定部Cの結合手段11b,11b、11b,11bの各屈曲部p,p、p,pは、一方の第1フレーム部材11の一端側の結合手段11bと他方の第1フレーム部材11の一端側の結合手段11bとが互いに離隔する方向へ曲げ加工し、同様に、一方の第1フレーム部材11の他端側の結合手段11bと他方の第1フレーム部材11の他端側の結合手段11bとが互いに離隔する方向へ曲げ加工して、当該固定部Cに固定される他方の溶接金網WM1の枡目Mを構成する縦条材W1,W1の部分に結合するようになしてあるが、本発明はこれに限らず、固定部Cの結合手段11b,11b、11b,11bの各屈曲部p,p、p,pを、一方の第1フレーム部材11の一端側の結合手段11bと他方の第1フレーム部材11の一端側の結合手段11bとが互いに対向する方向へ曲げ加工し、同様に、一方の第1フレーム部材11の他端側の結合手段11bと他方の第1フレーム部材11の他端側の結合手段11bとが互いに対向する方向へ曲げ加工して、当該固定部Cに固定される他方の溶接金網WM1の枡目Mを構成する横条材W2,W2の部分に結合するようにしてもよい。
前者の場合、結合手段11b,11b、11b,11bの各フック部f,f、f,fの周面に、当該固定部Cに固定される他方の溶接金網WM1の枡目Mを構成する横条材W2,W2の部分が当接するようになしておくことによって、当該他方の溶接金網WM1が、他方の溶接金網WM1を構成する各縦条材W1,W1,…又は各横条材W2,W2,…にて形成される平面と平行な方向へずれることを防止することができる。同様に、後者の場合、結合手段11b,11b、11b,11bの各フック部f,f、f,fの周面に、当該固定部Cに固定される他方の溶接金網WM1の枡目Mを構成する縦条材W1,W1の部分が当接するようになしておくことによって、当該他方の溶接金網WM1が、他方の溶接金網WM1を構成する各縦条材W1,W1,…又は各横条材W2,W2,…にて形成される平面と平行な方向へずれることを防止することができる。
一方、本実施の形態では、固定部Cの第1フレーム部材11,11の両端にそれぞれ結合手段11b,11b、11b,11bを設けた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、固定部Cの第2フレーム部材12,12の両端にもそれぞれ、前述した結合手段11bと同様の結合手段を設けてもよい。
なお、本実施の形態では、固定部Cを溶接金網WM1の縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…の適宜位置内に組み込んだ場合について説明したが、本発明はこれに限らず、固定部Cを溶接金網WM1の縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…の適宜位置に、溶接等によって固定してもよい。なお、前者の場合にあっては、溶接金網WM1を構成する縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…については、両者の交差箇所以外の箇所には溶接が施されないため、溶接金網に対して設定されている既存の規格を考慮する必要が無く好適である。
ところで、固定部Cは、対をなす第1フレーム部材11,11の両端部にそれぞれ設けた一組の結合手段11b,11b、11b,11bを具備して構成してあるが、かかる結合手段11b,11b、11b,11bを直接、溶接金網WM1の縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…の適宜位置に固着させてもよい。この場合、溶接金網の長辺側の一縁部及び短辺側の一縁部に、それぞれ1又は複数組の結合手段11b,11b、11b,11bをそれぞれ配設し、各固定部を構成させる。
(発明を実施するための第2の形態)
図12は、発明を実施するための第2の形態に係る溶接金網の要部を示す部分斜視図であり、固定部を2つの部分で構成してある。また、図13は図12に示した固定部C1の斜視図であり、図14は図12に示した溶接金網WM2にて他の溶接金網WM2を固定した状態を示す部分斜視図である。なお、これらの図中、図1から図6及び図11に示した部分に対応する部分には対応する番号が付してある。
図12及び図13に示したように、固定部C1は第1固定部C11と該第1固定部C11に対向配置された第2固定部C12とを備えており、これら第1固定部C11及び第2固定部C12は、例えば図3に示した固定部Cについて、両第1フレーム部材11,11の中央の所定領域をそれぞれ取り除いたような構造になしてある。即ち、第1固定部C11(第2固定部C12)は、短寸棒状の第1フレーム部材11,11が互いに平行に配置してあり、両第1フレーム部材11,11の一端部にそれぞれ前述した屈曲部p及びフック部fを設けて結合手段11b,11bが形成されている。両第1フレーム部材11,11の周面であって、横条材W2に対向する部分には前述した第2フレーム部材12が、当該横条材W2と位置を異ならせて架設固定してあり、また、両結合手段11b,11bの屈曲部p,pとフック部f,fとの間の部分であって、前記第2フレーム部材12に対峙する位置には、第2フレーム部材12と略同じ長さの棒状の第3フレーム部材13が架設固定してある。
かかる構成の第1固定部C11が、図12に示した溶接金網WM2にあっては、当該溶接金網WM2の縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…中に、横条材W2の枡目Mを構成する部分に外嵌するように組み込まれている。また、第2固定部C12は、溶接金網WM2の縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…中に、前記枡目Mを構成する他の横条材W2であって、当該枡目Mを構成する部分に第1固定部C11と面対称になるように組み込まれている。
このような第1固定部C11及び第2固定部C12にあっては、結合手段11b,11bが横条材W2,W2の枡目Mを構成する部分に外嵌するとともに、この結合手段11b,11bを挟持する第2フレーム部材12,12の両端部及び第3フレーム部材13,13の両端部が対応する縦条材W1,W1の周面に係止されるため、結合手段11b,11bが外嵌した横条材W2,W2回りに第1固定部C11及び第2固定部C12が回動することが防止され、第1固定部C11及び第2固定部C12は縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…中に固着される。
本溶接金網WM2にあっては、図1に示した溶接金網WM1と同様に、長方形の溶接金網WM2の一長辺縁部に位置する一行の各枡目M,M,…の内、溶接金網WM2の両短辺から適宜距離を隔てた位置にある少なくとも2つの枡目M,Mに固定部C1,C1を配設し、溶接金網WM2の一短辺縁部に位置する一列の各枡目M,M,…の内の略中央の位置にある少なくとも1つの枡目Mに、前記両固定部C1,C1と面対称の姿勢になした固定部C1を配設することができる。
図14に示したように、このような固定部C1を備える溶接金網WM2にあっては、前同様、一方の溶接金網WM2と他方の溶接金網WM2とを前述した如く重畳させた後、各固定部C1,C1又は他方の溶接金網WM2に押圧を印加して、第1固定部C11の結合手段11b,11bのフック部f,f内へ他方の溶接金網WM2の縦条材W1,W1を嵌入させ、また、第2固定部C12の結合手段11b,11bのフック部f,f内へ他方の溶接金網WM2の縦条材W1、W1を嵌入させることによって、一方の溶接金網WM2の結合手段11b,11b、11b,11bと他方の溶接金網WM2の縦条材W1、W1とを結合させ、両溶接金網WM2,WM2をワンタッチで相互に固定する。
このように、溶接金網WM2は一方の溶接金網WM2と他方の溶接金網WM2とを重畳させた後、各固定部C1,C1又は他方の溶接金網WM2に押圧を印加するだけで、両溶接金網WM2,WM2をワンタッチで結合固定させることができる。従って、未熟な作業員であっても短時間で確実に固定作業を実施することができる。また、各固定部C1,C1,…を溶接金網WM2と同じ材料で構成することによって、コンクリート内に埋設された場合であっても異物とみなされる虞が無い。更に、固定部C1を構成する第1フレーム部材11,11、第2フレーム部材12,12及び第3フレーム部材13,13の外径を従来より用いられていた針金状結束材の外径より大きく設定することができ、これによって耐火性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、第1固定部C11及び第2固定部C12は溶接金網WM2の1つの枡目Mに配設してあるが、本発明はこれに限らず、例えば、溶接金網WM2の一の枡目Mに第1固定部C11を配設し、他の枡目Mに第2固定部C12を配設してもよい。
また、図14に示したように、第1固定部C11の結合手段11b,11bの各屈曲部p,p、及び第2固定部C12の結合手段11b,11bの各屈曲部p,pは、互いに離隔する方向へ曲げ加工して、当該固定部C1に固定される他方の溶接金網WM2の枡目Mを構成する縦条材W1,W1の部分に結合するようになしてあるが、本発明はこれに限らず、第1固定部C11の結合手段11b,11bの各屈曲部p,p、及び第2固定部C12の結合手段11b,11bの各屈曲部p,pを、第1固定部C11の第1フレーム部材11の一端側の結合手段11bと第2固定部C12の第1フレーム部材11の一端側の結合手段11bとが互いに対向する方向へ曲げ加工し、同様に、第1固定部C11の第1フレーム部材11の他端側の結合手段11bと第2固定部C12の第1フレーム部材11の他端側の結合手段11bとが互いに対向する方向へ曲げ加工して、当該固定部C1に固定される他方の溶接金網WM2の枡目Mを構成する横条材W2,W2の部分に結合するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、固定部C1を溶接金網WM2の縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…の適宜位置内に組み込んだ場合について説明したが、本発明はこれに限らず、固定部C1を溶接金網WM2の縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…の適宜位置に、溶接等によって固定してもよい。なお、前者の場合にあっては、溶接金網WM2を構成する縦条材W1,W1,…及び横条材W2,W2,…については、両者の交差箇所以外の箇所には溶接が施されないため、溶接金網に対して設定されている既存の規格を考慮する必要が無く好適である。