JP2018156916A - 集電体及びその製造方法 - Google Patents

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忠司 稲葉
実海 西村
Miu Nishimura
実海 西村
充明 加藤
Mitsuaki Kato
充明 加藤
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

【課題】Fe−Cr系ステンレス鋼の表面に、接触抵抗が低いコーティング膜が形成された集電体、及びその製造方法を提供すること。【解決手段】集電体は、Fe−Cr系ステンレス鋼基板と、基材表面に形成されたコーティング膜とを備えている。コーティング膜は、La(Ni1-vAv)O3(A=Mn、Co、Fe、又はCr。0.1≦v≦0.9。)からなるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物と、(MnxCo3-x)O4(0≦x≦3)からなるCo−Mn系酸化物との混合物からなる混合物層を備えている。このような集電体は、Fe−Cr系ステンレス鋼基板の表面に、La(Ni1-xAx)O3粉末と、平均粒径が500nm以下である(MnxCo3-x)O4粉末との混合粉をコーティングし、基板を還元雰囲気下において熱処理し、さらに基板を酸化雰囲気下において焼成することにより得られる。【選択図】なし

Description

本発明は、集電体及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、高温型燃料電池に用いられる集電体及びその製造方法に関する。
高温型燃料電池の集電体には、従来、LaCrO3のような酸化物が用いられていた。しかし、近年、高温型燃料電池の動作温度を低下させる技術が開発されたこと、高温での耐酸化性に優れたステンレス鋼が開発されたことなどから、集電体として安価なステンレス鋼が用いられるようになってきた。しかし、ステンレス鋼はCrを含むため、
(a)集電体の表面に高抵抗のCr23が形成される、
(b)大気と反応してCr含有ガスが発生し、電極劣化を誘発させる
などの課題がある。そのため、ステンレス鋼の表面を導電性の高い酸化物でコーティングする方法が検討されている。
例えば、特許文献1には、
(a)MnCo24(d50=1μm、比表面積=2.3m2/g)、及びLiNO3を含む油性スラリーを作製し、
(b)Crを含む耐熱合金からなる板体の表面に油性スラリーを塗布し、
(c)水素を含む窒素雰囲気下において、板体を800℃で2時間還元処理し、
(d)空気雰囲気下において、板体を800℃で12〜24時間焼成する
固体酸化物形燃料電池用インターコネクタへの保護膜コーティング方法が開示されている。
同文献には、
(A)LiNO3は、MnCo24の低温焼結助剤として機能する点、及び
(B)LiNO3添加量が2モル%である場合、断面に比較的大きな孔が観察されるのに対し、LiNO3添加量が3モル%では、断面に細孔がまばらに観察される点
が記載されている。
非特許文献1、2には、
(a)MnCo24スピネル酸化物のスラリーに焼結助剤としてLiNO3を加え、
(b)スクリーン印刷によりFe−Crフェライト系合金の表面にスラリーを塗布し、
(c)還元雰囲気下においてスピネルでコートされた試料を800℃で2時間焼成し、
(d)さらに大気中において試料を850℃で10時間焼成する
SOFC用インターコネクタの製造方法が開示されている。
同文献には、
(A)MnCo24スピネルは、低温において十分に緻密化しないのに対し、LiNO3を添加すると緻密なスピネルコーティングが得られる点、及び
(B)Fe−Crフェライト系合金の表面にMnCo24スピネルコーティングを施すと、酸化増量が減少する点
が記載されている。
非特許文献3には、フェライト系ステンレス鋼の表面に、MnxCoyFe3-x-y4粉末を溶射する方法が開示されている。
同文献には、
(A)ステンレス鋼表面のCr23とMnxCoyFe3-x-y4とが反応してMn3-zCrz4が生成する点、及び
(B)Cr23より電気導電率の高いMn3-zCrz4の形成により、ASR(Area Specific Resistance)が改善される点、
が記載されている。
ステンレス鋼の表面に形成されるコーティング膜は、接触抵抗が低いこと、及びCrの拡散を抑制可能な程度の緻密性を有することが求められる。MnCo24スピネルは、従来、単独では緻密な膜を得ることができず、焼結助剤としてLiNO3を添加することが必須とされていた。しかし、LiNO3を添加して緻密化させた膜は、接触抵抗が高く、燃料電池の高出力化、高効率化の障壁になっていた。
一方、非特許文献3には、フェライト系ステンレス鋼の表面にMnxCoyFe3-x-y4粉末を溶射する方法が開示されている。しかし、MnxCoyFe3-x-y4粉末を溶射することにより得られるコーティング膜もまた、接触抵抗が高い。これは、コーティング膜とステンレス鋼の界面に、抵抗の高いCr23やMnCr23が形成されるためである。
特開2009−152016号公報
Journal of Power Sources 196, 7251(2011) Electrochemistry, 80, 155(2012) 燃料電池、12, 64(2013)
本発明が解決しようとする課題は、Fe−Cr系ステンレス鋼の表面に、接触抵抗が低いコーティング膜が形成された集電体、及びその製造方法を提供することにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、Fe−Cr系ステンレス鋼の表面に、接触抵抗が低く、かつ緻密なコーティング膜が形成された集電体、及びその製造方法を提供することにある。ここでいう「接触抵抗」とは、面積抵抗(ASR)と同義である。
上記課題を解決するために本発明に係る集電体は、以下の構成を備えていることを要旨とする。
(1)前記集電体は、
Fe−Cr系ステンレス鋼からなる基板と、
前記基材表面に形成されたコーティング膜と
を備えている。
(2)前記コーティング膜は、
La(Ni1-vv)O3(A=Mn、Co、Fe、又はCr。0.1≦v≦0.9。)からなるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物と、
(MnxCo3-x)O4(0≦x≦3)からなるCo−Mn系酸化物と
の混合物からなる混合物層を備えている。
(3)前記コーティング膜は、接触抵抗が2mΩ・cm2以下である。
本発明に係る集電体の製造方法は、
Fe−Cr系ステンレス鋼からなる基板の表面に、La(Ni1-vv)O3(A=Mn、Co、Fe、又はCr。0.1≦v≦0.9。)からなるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物粉末と、(MnxCo3-x)O4(0≦x≦3)からなり、平均粒径が500nm以下であるCo−Mn系酸化物粉末との混合粉をコーティングするコーティング工程と、
前記基板を還元雰囲気下において熱処理する還元工程と、
前記基板を酸化雰囲気下において焼成する焼成工程と
を備えている。
Fe−Cr系ステンレス鋼からなる基板の表面に、La(Ni1-vv)O3粉末、及び(MnxCo3-x)O4粉末を塗布し、熱処理によってコーティング膜を形成する場合において、平均粒径が500nm以下である(MnxCo3-x)O4粉末を用いると、焼結助剤を用いることなく、緻密なコーティング膜を得ることができる。
このようにして得られた集電体は、基板の表面にLa(Ni1-vv)O3からなるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物と、(MnxCo3-x)O4からなるCo−Mn系酸化物との混合物からなる混合物層が形成され、Cr23やMnCr23の形成が抑制される。
(MnxCo3-x)O4は、ステンレス鋼表面のCr23と反応し、CoxCr3-x4を形成することにより、界面の抵抗低減と、Crの拡散の抑制をもたらす。但し、(MnxCo3-x)O4のみでは、接触抵抗の低減に限界がある。
一方、LaNiO3系ペロブスカイトは、AサイトにSrを含まないため、Crとの反応性は小さい。また、LaNiO3系ペロブスカイトは、ステンレス鋼との間に良好な界面(低抵抗界面)を形成し、電子伝導性も高い。
そのため、これらの役割の異なる酸化物を混合し、基板表面に緻密な膜を形成することにより、Cr拡散が抑制されると同時に、接触抵抗も低減することができる。
以下、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。
[1. 集電体]
本発明に係る集電体は、
Fe−Cr系ステンレス鋼からなる基板と、
前記基材表面に形成されたコーティング膜と
を備えている。
[1.1. 基板]
基板は、Fe−Cr系ステンレス鋼(又は、フェライト系ステンレス鋼)からなる。基板の組成は、燃料電池の使用温度域において十分な耐熱性を示すものである限りにおいて、特に限定されない。また、基板の形状も特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な形状を選択することができる。
基板を構成するFe−Cr系ステンレス鋼としては、例えば、
(a)Fe−0.02%C−0.50%Mn−0.26%Ni−21.97%Cr−0.22%Zr−0.04%La−0.40%Si−0.21%Al合金、
(b)Fe−0.03%C−0.47%Mn−0.26%Ni−22.14%Cr−0.20%Zr−0.04%La−0.40%Si−0.21%Al合金、
(c)Fe−0.02%C−0.48%Mn−0.33%Ni−22.04%Cr−0.20%Zr−0.08%La合金、
(d)Fe−0.01%C−0.18%Si−0.20%Mn−22.1%Cr−0.09%Al−1.20%Mo−0.23%Nb−0.19%Ti合金、
(e)Fe−0〜0.12%C−0〜0.75%Si−0〜1.00%Mn−16.00〜18.00%Cr−0〜0.040%P−0〜0.030%S合金、
(f)Fe−24.0%Cr−0.03%C−0.8%Mn−0.5%Si−0.5%Al−0.5%Cu−0.2%Ti−0.2%La−0.02%S−0.05%P合金、
(g)0.02%C−0.08%Si−0.46%Mn−0.34%Ni−21.8%Cr−0.05%Al−0.19%Zr−0.05%La合金、
(h)0.03%C−0.01%Si−0.27%Mn−0.38%Ni−23.8%Cr−0.01%Al−0.25%Zr−0.09%La−1.98%W合金、
(i)0.03%C−0〜0.01%Si−0.27%Mn−0.37%Ni−23.7%Cr−0.01%Al−0.28%Zr−0.07%La−1.80%W−0.94%Cu合金、
などがある。
[1.2. コーティング膜]
[1.2.1. 組成]
コーティング膜は、
La(Ni1-vv)O3(A=Mn、Co、Fe、又はCr。0.1≦v≦0.9。)からなるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物と、
(MnxCo3-x)O4(0≦x≦3)からなるCo−Mn系酸化物と
の混合物からなる混合物層を備えている。
前記コーティング膜は、前記混合物層と前記基板との間に形成された、CoyCr3-y4(0.1≦y≦2.9)からなるCo−Cr系酸化物層をさらに備えていても良い。
[A. 混合物層]
混合物層は、LaNiO3系ペロブスカイト型酸化物と、Co−Mn系酸化物との混合物からなる。本発明において、「LaNiO3系ペロブスカイト型酸化物(以下、単に「ペロブスカイト」ともいう)」とは、La(Ni1-vv)O3(A=Mn、Co、Fe、又はCr。0.1≦v≦0.9。)で表される組成を持つペロブスカイト型酸化物をいう。
ペロブスカイトに含まれるNiの量が過剰になると、導電性が低下する。従って、vは、0.1以上である必要がある。vは、好ましくは、0.2以上、さらに好ましくは、0.3以上である。
一方、Niの量が少なすぎると、導電性が低下する。従って、vは、0.9以下である必要がある。vは、好ましくは、0.8以下、さらに好ましくは、0.7以下である。
Niサイトを置換する元素Aは、Mn、Co、Fe、又はCrからなる。元素Aは、これらのいずれか1種であっても良く、あるいは、2種以上であっても良い。Niサイトの一部をこれらの元素Aで置換すると、導電性が向上する。
混合物層に含まれるペロブスカイトの割合(Wp)は、コーティング層の特性に影響を与える。Wpが少なすぎると、導電性が低下する。従って、Wpは、20wt%以上が好ましい。Wpは、好ましくは、25wt%以上である。
一方、Wpが過剰になると、緻密性が低下する。従って、Wpは、80wt%以下が好ましい。Wpは、好ましくは、70wt%以下、さらに好ましくは、60wt%以下である。
本発明において、「Co−Mn系酸化物」とは、(MnxCo3-x)O4(0≦x≦3)で表される組成を持つ酸化物をいう。
Co−Mn系酸化物に含まれるCo量が多くなるほど、導電性が高くなる。従って、xは、2.5以下が好ましい。xは、好ましくは、2.3以下、さらに好ましくは、2.0以下である。
混合物層の厚さは、集電体の耐酸化性に影響を与える。混合物層が薄くなりすぎると、十分な耐酸化性が得られない。従って、混合物層の厚さは、50nm以上が好ましい。混合物層の厚さは、好ましくは、100nm以上、さらに好ましくは、1000nm以上である。
一方、混合物層の厚さが厚くなりすぎると、導電性が低下する。従って、混合物層の厚さは、30000nm以下が好ましい。混合物層の厚さは、好ましくは、10000nm以下、さらに好ましくは、5000nm以下である。
[B. Co−Cr系酸化物層]
後述する方法を用いると、混合物層と基板との間に、Co−Cr系酸化物層が形成される場合がある。本発明において、「Co−Cr系酸化物層」とは、CoyCr3-y4(0.1≦y≦2.9)で表される組成を持つ層いう。Co−Cr系酸化物層は、混合物層中のCoと基板中のCrとが反応することにより生成する。Co−Cr系酸化物層は、抵抗が低いので、集電体の接触抵抗を増加させることはない。
Co−Cr系酸化物層中のCo量(y)は、製造条件に応じて、0.1〜2.9の範囲で変動する。
また、Co−Cr系酸化物層の厚さも、製造条件に応じて変動する。通常、Co−Cr系酸化物層の厚さは、100nm〜3000nm程度である。
[1.2.2. 接触抵抗]
本発明に係る集電体において、コーティング膜は、接触抵抗を増大させるような高抵抗の反応層が生成しない。また、製造条件を最適化すると、緻密なコーティング膜が得られる。そのため、本発明に係る集電体は、コーティング膜の接触抵抗が従来のコーティング膜に比べて低い。製造条件を最適化すると、コーティング膜の接触抵抗は、2mΩ・cm2以下となる。製造条件をさらに最適化すると、コーティング膜の接触抵抗は、1.5mΩ・cm2以下、あるいは1.0mΩ・cm2以下となる。
[1.2.3. 空隙率]
後述する方法を用いると、焼結助剤を用いることなく、緻密なコーティング膜が得られる。製造条件を最適化すると、コーティング膜の空隙率は、30%以下となる。製造条件をさらに最適化すると、コーティング膜の空隙率は、25%以下、20%以下、あるいは、10%以下となる。
ここで、「空隙率」とは、(ρ0−ρ)×100/ρ0で表される値をいう。ここで、「ρ0」はコーティング膜の理論密度、「ρ」はコーティング膜の実際の膜密度である。
[2. 集電体の製造方法]
本発明に係る集電体の製造方法は、
Fe−Cr系ステンレス鋼からなる基板の表面に、La(Ni1-vv)O3(A=Mn、Co、Fe、又はCr。0.1≦v≦0.9。)からなるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物粉末と、(MnxCo3-x)O4(0≦x≦3)からなり、平均粒径が500nm以下であるCo−Mn系酸化物粉末との混合粉をコーティングするコーティング工程と、
前記基板を還元雰囲気下において熱処理する還元工程と、
前記基板を酸化雰囲気下において焼成する焼成工程と
を備えた集電体の製造方法。
[2.1. コーティング工程]
まず、Fe−Cr系ステンレス鋼からなる基板の表面に、La(Ni1-vv)O3(A=Mn、Co、Fe、又はCr。0.1≦v≦0.9。)からなるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物粉末と、(MnxCo3-x)O4(0≦x≦3)からなり、平均粒径が500nm以下であるCo−Mn系酸化物粉末との混合粉をコーティングする(コーティング工程)。
出発原料であるCo−Mn系酸化物粉末には、平均粒径が500nm以下であるものを用いる。平均粒径が1μm程度のCo−Mn系酸化物粉末を用いてコーティング膜を作製する場合、焼結助剤なしでは、緻密なコーティング膜を得ることはできない。一方、平均粒径が500nm以下である粉末を用いると、焼結助剤を用いることなく、緻密なコーティング膜を得ることができる。Co−Mn系酸化物粉末の平均粒径は、好ましくは、200nm以下、さらに好ましくは、100nm以下である。
LaNiO3系ペロブスカイト酸化物粉末(以下、単に「ペロブスカイト粉末」ともいいう)の平均粒径は、特に限定されないが、緻密なコーティング膜を得るためには、ペロブスカイト粉末の平均粒径は、小さいほど良い。ペロブスカイト粉末の平均粒径は、好ましくは、1000nm以下、さらに好ましくは、800nm以下である。
ペロブスカイト粉末とCo−Mn系酸化物粉末とは、目的とする組成が得られるように混合する。コーティング工程は、混合粉に含まれるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物の割合(Wp)が20wt%以上80wt%以下となるように、LaNiO3系ペロブスカイト型酸化物とCo−Mn系酸化物粉末とを混合するのが好ましい。
混合粉のコーティング方法は、特に限定されるものではなく、種々の方法を用いることができる。コーティング方法としては、例えば、
(a)粉末、バインダ、可塑剤、及び溶媒を含むスラリーを作製し、基板をスラリーに浸漬するディップコート法、
(b)粉末、バインダ、可塑剤、及び溶媒を含むスラリーを作製し、基板表面にスラリーを塗布するスクリーン印刷法、
(c)粒子を高速で噴射するエアロゾルデポジション法、
などがある。
[2.2. 還元工程]
次に、基板表面を混合粉でコーティングした後、基板を還元雰囲気下において熱処理する(還元工程)。混合粉の還元処理は、緻密なコーティング膜を形成するために必要である。混合粉を還元処理すると、Co−Mn系酸化物粉末が還元され、部分的に金属Coが生成する。この金属Coがコーティング膜の焼結を促進させると考えられている。
還元は、水素雰囲気下で混合粉がコーティングされた基板を熱処理することにより行う。熱処理温度が低すぎると、Co−Mn系酸化物粉末の還元が不十分となる。従って、熱処理温度は、400℃以上が好ましい。熱処理温度は、好ましくは、500℃以上、さらに好ましくは、600℃以上である。
一方、熱処理温度が高すぎると、粒子が粗大化し、コーティング膜の緻密性を低下させる。従って、熱処理温度は、850℃以下が好ましい。熱処理温度は、好ましくは、830℃以下、さらに好ましくは、800℃以下である。
熱処理時間は、熱処理温度に応じて、最適な時間を選択する。一般に、熱処理温度が高くなるほど、短時間で還元処理が完了する。最適な熱処理時間は、熱処理温度にもよるが、通常、2〜24時間である。
[2.3. 焼成工程]
基板を還元処理した後、基板を酸化雰囲気下において焼成する(焼成工程)。これにより、基板表面に還元粉が焼き付けられると同時に、還元粉が緻密化し、コーティング膜となる。
焼成温度が低すぎると、緻密化が不十分となる。従って、焼成温度は、750℃以上が好ましい。焼成温度は、好ましくは、800℃以上である。
一方、焼成温度が高すぎると、混合粉末が相互に反応し、導電性が低下する。従って、焼成温度は、900℃以下が好ましい。焼成温度は、好ましくは、850℃以下である。
焼成時間は、焼成温度に応じて、最適な時間を選択する。一般に、焼成温度が高くなるほど、短時間で緻密化が完了する。最適な焼成時間は、焼成温度にもよるが、通常、1〜24時間である。
[3. 作用]
Fe−Cr系ステンレス鋼からなる基板の表面に、La(Ni1-vv)O3粉末、及び(MnxCo3-x)O4粉末を塗布し、熱処理によってコーティング膜を形成する場合において、平均粒径が500nm以下である(MnxCo3-x)O4粉末を用いると、焼結助剤を用いることなく、緻密なコーティング膜を得ることができる。
このようにして得られた集電体は、基板の表面にLa(Ni1-vv)O3からなるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物と、(MnxCo3-x)O4からなるCo−Mn系酸化物との混合物からなる混合物層が形成され、Cr23やMnCr23の形成が抑制される。
(MnxCo3-x)O4は、ステンレス鋼表面のCr23と反応し、CoxCr3-x4を形成することにより、界面の抵抗低減と、Crの拡散の抑制をもたらす。但し、(MnxCo3-x)O4のみでは、接触抵抗の低減に限界がある。
一方、LaNiO3系ペロブスカイトは、AサイトにSrを含まないため、Crとの反応性は小さい。また、LaNiO3系ペロブスカイトは、ステンレス鋼との間に良好な界面(低抵抗界面)を形成し、電子伝導性も高い。
そのため、これらの役割の異なる酸化物を混合し、基板表面に緻密な膜を形成することにより、Cr拡散が抑制されると同時に、接触抵抗も低減することができる。
(実施例1〜8、比較例1〜3)
[1. 試料の作製]
[1.1. 比較例1]
LaNi0.6Fe0.44粉末(以下、「LNF粉末」という)(平均粒径:500nm)、バインダ、可塑剤、及びエタノール含有有機溶剤をポットに入れ、ボールミルにて混合し、スラリーを作製した。ディップコート法を用いて、Fe−Cr系ステンレス鋼基板の表面にスラリーをコートした。コートした基板を乾燥させた後、4%H2/N2雰囲気下において、700℃で8時間還元処理した。さらに、基板を大気雰囲気下において、850℃で2時間焼成した。
[1.2. 実施例1]
LNF粉末(平均粒径:500nm)、Mn1.5Co1.54粉末(以下、「MCO粉末」ともいう)(平均粒径:200nm以下)、バインダ、可塑剤、及びエタノール含有有機溶剤をポットに入れ、ボールミルにて混合し、スラリーを作製した。ここで、LNF粉末とMCO粉末の重量比を8:2とした。ディップコート法を用いて、Fe−Cr系ステンレス鋼基板の表面にスラリーをコートした。コートした基板を乾燥させた後、4%H2/N2雰囲気下において、700℃で8時間還元処理した。さらに、基板を大気雰囲気下において、800℃で2時間焼成した。
[1.3. 実施例2、3]
LNF粉末とMCO粉末の重量比を4:6(実施例2)、又は2:8(実施例3)とした以外は、実施例1と同様にして集電体を作製した。
[1.4. 実施例4]
LNF粉末(平均粒径:500nm)、Co34粉末(平均粒径:50nm以下)、バインダ、可塑剤、及びエタノール含有有機溶剤をポットに入れ、ボールミルにて混合し、スラリーを作製した。ここで、LNF粉末とCo34粉末の重量比を8:2とした。ディップコート法を用いて、Fe−Cr系ステンレス鋼基板の表面にスラリーをコートした。コートした基板を乾燥させた後、4%H2/N2雰囲気下において、700℃で8時間還元処理した。さらに、基板を大気雰囲気下において、800℃で2時間焼成した。
[1.5. 実施例5]
LNF粉末とCo34粉末の重量比を2:8とした以外は、実施例4と同様にして集電体を作製した。
[1.6. 実施例6]
LaNi0.6Co0.44粉末(以下、「LNC粉末」ともいう)(平均粒径:500nm)、Co34粉末(平均粒径:50nm以下)、バインダ、可塑剤、及びエタノール含有有機溶剤をポットに入れ、ボールミルにて混合し、スラリーを作製した。ここで、LNC粉末とCo34粉末の重量比を8:2とした。ディップコート法を用いて、Fe−Cr系ステンレス鋼基板の表面にスラリーをコートした。コートした基板を乾燥させた後、4%H2/N2雰囲気下において、700℃で8時間還元処理した。さらに、基板を大気雰囲気下において、800℃で2時間焼成した。
[1.7. 実施例7]
LNC粉末とCo34粉末の重量比を2:8とした以外は、実施例4と同様にして集電体を作製した。
[1.8. 比較例2]
Co34粉末(平均粒径:50nm以下)、バインダ、可塑剤、及びエタノール含有有機溶剤をポットに入れ、ボールミルにて混合し、スラリーを作製した。ディップコート法を用いて、Fe−Cr系ステンレス鋼基板の表面にスラリーをコートした。コートした基板を乾燥させた後、4%H2/N2雰囲気下において、700℃で8時間還元処理した。さらに、基板を大気雰囲気下において、800℃で2時間焼成した。
[1.9. 実施例8]
LNF粉末(平均粒径:500nm)、MCO粉末(平均粒径:1000nm)、バインダ、可塑剤、及びエタノール含有有機溶剤をポットに入れ、ボールミルにて混合し、スラリーを作製した。ここで、LNF粉末とMCO粉末の重量比を4:6とした。ディップコート法を用いて、Fe−Cr系ステンレス鋼基板の表面にスラリーをコートした。コートした基板を乾燥させた後、4%H2/N2雰囲気下において、700℃で8時間還元処理した。さらに、基板を大気雰囲気下において、800℃で2時間焼成した。
[1.10. 比較例3]
LNF粉末(平均粒径:500nm)、MCO粉末(平均粒径:1000nm)、バインダ、可塑剤、及びエタノール含有有機溶剤をポットに入れ、ボールミルにて混合し、スラリーを作製した。ここで、LNF粉末とMCO粉末の重量比を2:8とした。ディップコート法を用いて、Fe−Cr系ステンレス鋼基板の表面にスラリーをコートした。コートした基板を乾燥させた後、4%H2/N2雰囲気下において、700℃で8時間還元処理した。さらに、基板を大気雰囲気下において、800℃で2時間焼成した。
[2. 試験方法]
[2.1. 接触抵抗]
各コーティング試料にPtリード線を取り付け、大気中、700℃における接触抵抗を4端子法にて測定した。
[2.2. 空隙率]
各コーティング膜の緻密性を評価するために、コーティング膜の重量と厚さを測定し、膜密度を算出した。この膜密度と理論密度の比を用いて空隙率を算出した。ここで、Co34の理論密度は6.11g/cm3、LNFの理論密度は7.02g/cm3とした。
[3. 結果]
表1に、結果を示す。コーティング膜がLNF又はLNCとCo−Mn系酸化物との混合物からなる実施例1〜8は、いずれもコーティング膜がCo34のみからなる比較例2より接触抵抗が低く、LNF又はLNCの混在が接触抵抗の低減に効果的であることがわかった。一方、空隙率は、LNFの増加と共に大きくなる傾向が見られた。空隙率の増加は、緻密性の低下、すなわちCr拡散の抑制効果の低下を意味する。
従って、接触抵抗の低減とCr拡散の抑制を両立させるためには、ペロブスカイト型酸化物の混合比を20〜80wt%とし、かつ、Co−Mn系酸化物の粒径を500nm以下とするのが効果的であることがわかった。
Figure 2018156916
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
本発明に係る集電体は、固体酸化物形燃料電池などの高温型燃料電池の集電体(インターコネクタ)として使用することができる。

Claims (6)

  1. 以下の構成を備えた集電体。
    (1)前記集電体は、
    Fe−Cr系ステンレス鋼からなる基板と、
    前記基材表面に形成されたコーティング膜と
    を備えている。
    (2)前記コーティング膜は、
    La(Ni1-vv)O3(A=Mn、Co、Fe、又はCr。0.1≦v≦0.9。)からなるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物と、
    (MnxCo3-x)O4(0≦x≦3)からなるCo−Mn系酸化物と
    の混合物からなる混合物層を備えている。
    (3)前記コーティング膜は、接触抵抗が2mΩ・cm2以下である。
  2. 前記コーティング膜は、空隙率が30%以下である請求項1に記載の集電体。
  3. 前記コーティング膜は、前記混合物層と前記基板との間に形成された、CoyCr3-y4(0.1≦y≦2.9)からなるCo−Cr系酸化物層をさらに備えている請求項1又は2に記載の集電体。
  4. 前記混合物層に含まれる前記LaNiO3系ペロブスカイト型酸化物の割合(Wp)は、20wt%以上80wt%以下である請求項1から3までのいずれか1項に記載の集電体。
  5. Fe−Cr系ステンレス鋼からなる基板の表面に、La(Ni1-vv)O3(A=Mn、Co、Fe、又はCr。0.1≦v≦0.9。)からなるLaNiO3系ペロブスカイト型酸化物粉末と、(MnxCo3-x)O4(0≦x≦3)からなり、平均粒径が500nm以下であるCo−Mn系酸化物粉末との混合粉をコーティングするコーティング工程と、
    前記基板を還元雰囲気下において熱処理する還元工程と、
    前記基板を酸化雰囲気下において焼成する焼成工程と
    を備えた集電体の製造方法。
  6. 前記コーティング工程は、前記混合粉に含まれる前記LaNiO3系ペロブスカイト型酸化物の割合(Wp)が20wt%以上80wt%以下となるように、前記LaNiO3系ペロブスカイト型酸化物と前記Co−Mn系酸化物粉末とを混合するものからなる請求項5に記載の集電体の製造方法。
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