JP2018156579A - 入力装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
請求項2に記載の発明は、前記検知範囲についての前記拡張量は、対応する前記第一及び第二の被操作子が前記凸部から遠くに位置するほど狭くなる、請求項1に記載の入力装置である。
請求項3に記載の発明は、前記検知範囲についての前記拡張量は、前記第一及び第二の被操作子の前記操作面上での寸法に応じて定まる、請求項2に記載の入力装置である。
請求項4に記載の発明は、少なくとも前記凸部の近くに位置する前記第一の被操作子について定められている前記検知範囲は、当該第一の被操作子に対して当該凸部から遠ざかる方向に隣接する前記第二の前記被操作子の目視上の配置位置と部分的に重複している、請求項1に記載の入力装置である。
請求項5に記載の発明は、前記第一及び第二の被操作子は、前記凸部から遠ざかる方向にリスト形式で表示されている、請求項4に記載の入力装置である。
請求項6に記載の発明は、前記凸部の近くに位置する前記第一の被操作子は、表示画面上に表示されている、請求項1に記載の入力装置である。
請求項7に記載の発明は、前記検知範囲についての前記拡張量は、前記表示画面上に表示された前記第一及び第二の被操作子の配置に応じて定まる、請求項6に記載の入力装置である。
請求項8に記載の発明は、前記検知範囲の拡張対象となる前記第一及び第二の被操作子は、前記表示画面の表示内容に応じて定まる、請求項6に記載の入力装置である。
請求項9に記載の発明は、前記検知範囲の拡張対象となる前記第一及び第二の被操作子は、装置本体の回転による前記凸部との位置関係に応じて定まる、請求項6に記載の入力装置である。
請求項10に記載の発明は、前記凸部の近くに位置する前記第一の被操作子は、筐体表面に印刷されており、前記検知部は、前記第一の被操作子に対する操作入力を光学的に検知する、請求項1に記載の入力装置である。
請求項11に記載の発明は、装置本体に対して前記凸部を着脱できる場合、前記検知部は、当該凸部の取り付け位置に応じて前記検知範囲を拡張する対象を変更する、請求項1に記載の入力装置である。
請求項12に記載の発明は、前記装置本体に対する前記凸部の取り付け位置を、設定画面を通じて受け付ける、請求項11に記載の入力装置である。
請求項13に記載の発明は、前記凸部は、前記第一及び第二の被操作子に対する操作入力を光学的に検知する前記検知部を収容する構造体である、請求項1に記載の入力装置である。
請求項14に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、操作面に目視可能な状態で配置された複数の被操作子と、前記操作面から突き出るように配置される凸部と、入力物体の検知位置が前記被操作子について定められている検知範囲に含まれるとき、当該被操作子に対する操作の入力を検知する検知部とを有し、前記凸部の近くに配置された第一の被操作子の目視上の配置位置から当該凸部から遠ざかる方向への前記検知範囲の拡張量が、当該第一の被操作子よりも当該凸部から遠い位置に配置された第二の被操作子についての当該拡張量よりも大きく定められている、画像形成装置である。
請求項15に記載の発明は、操作面から突き出るように配置された凸部の近くに目視可能な状態で複数の被操作子が配置される場合に、コンピュータに入力物体の検知位置が前記被操作子について定められている検知範囲に含まれるとき、当該被操作子に対する操作の入力を検知する処理と、前記凸部の近くに配置された第一の被操作子の目視上の配置位置から当該凸部から遠ざかる方向への前記検知範囲の拡張量が、当該第一の被操作子よりも当該凸部から遠い位置に配置された第二の被操作子についての当該拡張量よりも大きくなるように設定する処理とを実行させるためのプログラムである。
請求項2記載の発明によれば、凸部から遠ざかるほど目視上の被操作子の配置位置と検知範囲とのずれを縮小できる。
請求項3記載の発明によれば、被操作子に対する操作の発生を高い精度で検知できる。
請求項4記載の発明によれば、凸部の近くに位置する被操作子に対する操作の発生を高い精度で検知できる。
請求項5記載の発明によれば、凸部の近くに位置する被操作子に対する操作の発生を高い精度で検知できる。
請求項6記載の発明によれば、被操作子の位置や形状が変化する場合でも、凸部の近くに配置された被操作子を容易に操作できる。
請求項7記載の発明によれば、被操作子の位置や形状が変化する場合でも、凸部の近くに配置された被操作子を容易に操作できる。
請求項8記載の発明によれば、表示内容が変化しても凸部の近くに配置された被操作子を容易に操作できる。
請求項9記載の発明によれば、表示内容が変化しても凸部の近くに配置された被操作子を容易に操作できる。
請求項10記載の発明によれば、印刷された被操作子が凸部の近くに配置されている場合でも、被操作子を容易に操作できる。
請求項11記載の発明によれば、操作面に対する凸部の取り付け位置が変化する場合でも、取り付け位置に応じて検知範囲を拡張する被操作子を変更できる。
請求項12記載の発明によれば、操作面に対する凸部の取り付け位置が変化する場合でも、取り付け位置に応じて検知範囲を拡張する被操作子を変更できる。
請求項13記載の発明によれば、被操作子に対する操作入力を光学的に検知する検知部の近くに配置された被操作子を容易に操作することができる。
請求項14記載の発明によれば、目視可能な被操作子に対する操作の検知に用いる検知範囲の拡張量を凸部との位置に関係なく設定する場合に比べ、凸部の近くに位置する被操作子の操作を容易にできる。
請求項15記載の発明によれば、目視可能な被操作子に対する操作の検知に用いる検知範囲の拡張量を凸部との位置に関係なく設定する場合に比べ、凸部の近くに位置する被操作子の操作を容易にできる。
ここでは、画像形成装置を例に説明する。本実施の形態で説明する画像形成装置は、記録材(以下、代表して「用紙」と記す場合もある。)に画像を形成する装置であり、コピー機能、スキャナ機能、ファックス送受信機能、印刷機能を備えている。もっとも、画像形成装置は、これら全ての機能を搭載する必要はなく、いずれか1つの機能に特化した装置、例えば複写機、スキャナ、ファックス送受信機、プリンタ(3次元プリンタを含む。)でもよい。
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置1の外観図である。図2は、実施の形態1に係る画像形成装置1の内部構造を示す図である。
画像形成装置1は、原稿の画像を読み取る画像読取装置100と、記録材上に画像を記録する画像記録装置200と、を備えている。また、画像形成装置1は、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行なうユーザインターフェース(UI)300を備えている。さらに、画像形成装置1は、画像形成装置1の全体動作を制御する制御装置500を備える。制御装置500は検知部の一例である。
画像読取装置100は、原稿の画像を読み取る画像読取部110と、この画像読取部110に原稿を搬送する原稿搬送部120と、を備えている。原稿搬送部120は、画像読取装置100の上部に配置され、画像読取部110は、画像読取装置100の下部に配置されている。
原稿搬送部120は、原稿を収容する原稿収容部121と、この原稿収容部121から搬送された原稿が排出される原稿排出部122とを有し、原稿収容部121から原稿排出部122へ原稿を搬送する。原稿搬送部120は、原稿自動送り装置(ADF:Auto Document Feeder)とも呼ばれる。
画像記録装置200は、用紙Pに画像を形成する画像形成部20と、画像形成部20に対して用紙Pを供給する用紙供給部60と、画像形成部20にて画像が形成された用紙Pを排出する用紙排出部70と、画像形成部20にて一方の面に画像が形成された用紙Pの表裏を反転させ、画像形成部20に向けて再度搬送する反転搬送部80と、を備えている。
もっとも、操作検知部として光学式の検知装置を採用する場合には、光学的に検知可能な範囲である限り、表示部以外の空間領域も検知領域として使用することができる。例えば筐体表面に印刷された記号などに対する操作も、表示部に表示されたソフトウェアキーと同等に検知される。
画像形成装置1は、以下のように動作する。
例えば、画像形成装置1は、画像形成装置1を使用して原稿をコピーすることができる。すなわち、画像形成装置1は、画像読取装置100によって読み取られた原稿の画像のデータを画像記録装置200に与え、原稿の画像を用紙Pに形成することができる。
また、画像形成装置1は、通信回線に接続された不図示のパーソナルコンピュータ(PC)等から印刷のジョブを受信し、受信した画像を用紙Pに形成することができる。すなわち、画像形成装置1は、通信回線を介して受信した印刷のジョブに含まれる画像データを画像記録装置200に与え、画像を用紙P上に形成することができる。
また、画像形成装置1は、ファクシミリの送受信を行なうことができる。すなわち、画像形成装置1は、画像読取装置100によって読み取られた原稿の画像データを、通信回線を介して送信することができる。
さらに、画像形成装置1は、原稿の画像データを保存することができる。すなわち、画像形成装置1は、装置の内部や通信回線を介して接続されたPCに原稿の画像データを保存することができる。
図3は、画像形成装置1を構成する制御装置500等の機能ブロック構成例を説明する図である。
制御装置500は、装置全体を制御する制御部(CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503)と、画像データ等の記憶に用いられる記憶装置504と、画像データが表す画像に色補正や階調補正などの画像処理を加える画像処理部505とを備える。制御装置500は情報処理装置の一例である。
記憶装置504は、ハードディスク装置や半導体メモリなどで構成され、画像読取装置100で読み取った原稿の画像や通信装置400を通じて受信した画像に関するデータを記憶する。また、記憶装置504は、必要に応じてプログラムの記憶にも用いられる。
画像処理部505は、例えば専用のプロセッサや処理ボードとして構成され、色補正や階調補正などの画像処理を実行する。
表示部301は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネルで構成される。
操作受付部302には、例えばボタン、スイッチなどのハードウェアキー、指やペンなどの入力物体と操作面(検知領域)との物理的な接触によって生じる物理量の変化を検出し、検出された情報に基づいて入力物体が接した座標位置を検出する接触型の座標入力デバイス、赤外線光などで構成される検出面を横切る入力物体の座標位置を非接触で検出する非接触型の座標入力デバイスなどが用いられる。入力物体とは、入力装置に対して何らかの指示を与える際に用いられる物体のことを指し、例としては指やペンなどが挙げられる。
接触型の座標入力デバイスは、表示部301の表面上に重ねて配置される。
いずれにしても、非接触型の座標入力デバイスは、表示部301の少なくとも一辺に沿うように配置される。このとき、非接触型の座標入力デバイスの一辺長は、検知対象とする領域範囲に応じて決定される。一般には、非接触型の座標入力デバイスの一辺長は表示部301の一辺長よりも大きい。
通信装置400は、例えばモデムやLANインターフェースで構成され、ファックス通信や外部装置との通信に用いられる。
続いて、ユーザインターフェース300と制御装置500(CPU501)との協働によって実現される操作入力検知機能部について説明する。操作入力検知機能部は、ユーザインターフェース300と制御装置500(CPU501)との協働によって実現される入力装置が提供する機能の一例である。もっとも、操作入力検知機能部は、ユーザインターフェース300単独の機能として実現してもよい。
なお、本実施の形態では、座標入力デバイスが入力物体の座標(入力座標)を検知できる範囲を検知領域という。当然、検知領域には、個々の被操作子に対応する検知範囲が含まれる。
図4では、操作受付部302として接触型の座標入力デバイスを用いる場合を想定する。この場合、操作受付部302は、表示部301の前面側に配置されるので、表示部301の表示領域と操作受付部302による入力物体の検知領域は一致する。
また、表示部301の4辺に沿うように枠(図6参照)が配置される場合を想定する。枠は、操作面としての表示部301から突き出るように配置されている点で凸部の一例である。
被操作子の一例であるソフトウェアキーには、機能が割り当てられているボタンやタブの表示が含まれる。また、被操作子の一例である表示項目には、リスト形式で表示される個別の行や列、ハイパーリンク付きの記述等が含まれる。
ここで、被操作子の情報には、被操作子の内容、配置、表示サイズ等が含まれる。被操作子の情報は、表示部301に表示されている表示画像に応じて定まる。
本実施の形態の場合、表示部301と枠の取り付け位置は固定であるので、表示画像の向き(表示上の上辺)と枠の位置関係は既知である。
操作入力検知機能部351は、表示部301に表示される表示画像が切り替わるたび、図5に示す検知範囲の設定動作を実行する。
まず、操作子情報取得部352が被操作子の情報を取得する(ステップ101)。
次に、検知範囲設定部353が操作受付部302の検知領域と枠との位置関係を取得する(ステップ102)。前述したように、本実施の形態の場合には、この位置関係は既知である。ステップ101の先にステップ102を実行してもよい。
この後、検知範囲設定部353は、個々の被操作子についての検知範囲を設定する(ステップ104)。ここでの設定は、一般には操作が難しい枠に沿った位置の被操作子でも容易に操作できるように、検知範囲を対象とする被操作子の表示上の配置位置よりも枠から遠ざかる方向に拡張することをいう。
検知範囲設定部353が表示画像に応じて検知範囲を設定するのは、表示画面上でリスト画像がスクロール表示される場合のように、被操作子としての行や列と枠との位置関係が変化する場合である。
図6は、表示部301と枠370との位置関係を説明する図である。
図6の場合、表示部301の4つの外縁を取り囲むように枠370が配置されている。枠370は筐体と一体的に形成されている。図6では、枠370のうち表示部301の周辺部分だけを表している。
図6の場合、表示部301には、連絡先A、B、C…Fの情報がリスト形式で表示画面の上から下に順番に配列されている。連絡先Aの情報が表示されている側の辺が表示画像の上辺であり、連絡先Fの情報が表示されている側の辺が表示画像の下辺である。
図6では、指先が触る位置(指示領域380)を楕円形状で示している。図6に示すように、指示領域380は、枠370から遠ざかる方向にずれている。ずれの原因は、枠370を避けようとする心理が無意識に働くためである。枠370を避けようとする心理は、枠370による段差が大きいほど強くなり易い。図6の例では、指示領域380が連絡先Aの表示領域と連絡先Bの表示領域に跨っている。
これに対し、本実施の形態では、上辺側の枠370側に位置する複数個の被操作子に対する検知範囲を上辺側の枠370から遠ざかる方向に拡張し、その際の拡張量を上限側の枠370に近いほど大きい値に設定する。この検知範囲の設定は、検知範囲設定部353(図4)が実行する。
図7では、連絡先A、B、C、…、Fに対応する検知範囲の幅を両方向矢印390A、390B、390C、…、390Fで示している。
図7の場合、検知範囲の幅を表示部301の上辺(上辺側の枠370)から遠ざかる方向に拡張しているのは連絡先A、B、Cの3つである。
連絡先の目視上の幅をLとすると、具体的な拡張量は、連絡先A、B、Cの順番にL/2、L/3、L/4である。すなわち、枠370の上辺の近くに位置する連絡先ほど拡張量が大きくなるように定められている。
図7の例では、リスト形式による表示であるので、連絡先A、B、C、…、Fの表示領域は連続している。このため、拡張後の連絡先A、B、Cに対応する検知範囲は、隣に表示される連絡先B、C、Dの表示領域と部分的に重複することになる。このため、連絡先A、B、C、…、Fに対応する検知範囲の幅は、順番に3L/2(=18L/12)、5L/6(=10L/12)、11L/12、3L/4(=9L/12)、L、Lとなる。
図7の例では、連絡先Fについては、下辺側の枠370から遠ざかる方向に検知範囲を拡張していないが、上辺側と同じように検知範囲を拡張してもよい。もっとも、下辺側の場合には、上辺側の場合のように、指先が枠370(凸部)を超える操作が不要であるので、指示領域380が目標とする被操作子を押し間違える可能性は少ない。
従って、操作検知部354は、指示領域380が連絡先Aの表示領域と連絡先Bの表示領域にまたがるようにずれていても、ユーザが指定したのは連絡先Aであると検知でき、ユーザの指示操作が容易になる。
図8の場合、表示部301に表示されている表示画面の内容が、図7の表示内容に対して上辺側にずれている。ずれ量は、連絡先の目視上の幅のL/2である。このため、表示部301の上辺側には連絡先Aの下半分だけが表示され、表示部301の下辺側には連絡先Gの上半分だけが表示されている。
図8の場合、連絡先A、B、C、…、F、Gに対応する検知範囲の幅は、順番にL、5L/6(=10L/12)、11L/12、3L/4(=9L/12)、L、L、L/2となる。
この例の場合、連絡先Aの表示画面上での表示幅は本来の半分であるが、検知範囲が拡張されているため、ユーザは連絡先Aを容易に操作できる。
このように、被操作子の表示部301上における表示位置や表示サイズが変化する場合でも、上辺側の枠370に沿った位置の被操作子に当たる連絡先Aの検知範囲が拡張されるため、指定操作の難しい上辺側の枠370に沿った位置の連絡先Aでも容易に操作できる。
図9は、表示部301にリスト形式の表示画像が表示されている場合における検知範囲の他の設定例を説明する図である。
図9の場合、連絡先A、B、Cに対する検知範囲の拡張幅をL/2、5L/12、L/4に設定している。
本実施の形態で説明した検知範囲の拡張技術により、指示操作の困難な領域を減らすことができる。結果的に、被操作子のレイアウトの自由度が向上される。例えば従前に比して被操作子のサイズを小さくしたり、枠370(凸部)により近い位置に被操作子を配置したりできる。
実施の形態1においては、画像形成装置1のように、表示部301に表示される表示画像の向き(上辺の位置)と枠370の位置関係が固定の場合について説明したが、本実施の形態では、この位置関係が変化し得る場合について説明する。
情報端末600は情報処理装置の一例である。情報端末600は、例えばスマートフォンやゲーム機でもよい。
情報端末600の装置本体601の上面には、表示画像を表示する表示部602と、光学的に入力物体の操作位置を検知する座標検知センサ603とが設けられている。
座標検知センサ603のうち表示部602が設けられている側の側面には、光を発する発光素子611と、光を受光する受光素子612が交互に配列されており、これらによって装置本体の601の上空には、上面に対して平行な検知面604が形成される。ここでの検知面604は検知領域の一例である。この形態の場合、これらの光学部品を収容する座標検知センサ603の筐体が凸部の一例を構成する。
図10に示すように、発光素子611と受光素子612は、交互に直線状に配置される。なお、図10における発光素子611と受光素子612のサイズや配置は、説明のために拡大されている。実際には、要求される検出精度に応じたサイズと密度で、発光素子611と受光素子612が配列される。
本実施の形態で使用する座標検知センサ603は、発光素子611と受光素子612の配列方向(X軸方向)における入力物体Tの位置を、入力物体Tの反射光をどの受光素子612で検出したかによって特定する。
また、座標検知センサ603は、座標検知センサ603から遠ざかる方向(Y軸方向)における入力物体Tの位置を、受光素子612が受光する光の強度によって特定する。
なお、座標検知センサ603は、複数の入力物体Tを一度に検出することができる。このため、いわゆるマルチタッチを検出できる。
ここでのアイコンは被操作子の一例である。なお、戻るボタン605Aは、表示部602に表示されているページ画面を1つ前のページに戻す指示などに使用される。また、ホームボタン605Bは、予め登録されたホーム画面に戻す指示に使用される。マルチタスクボタン605Cは、メニューやアプリケーションの一覧表示の指示に使用される。
アイコンに割り当てられている機能は一例である。
図12は、情報端末600を構成する制御部651等の機能ブロック構成例を説明する図である。
情報端末600は、装置全体を制御する制御部651と、画像の表示に使用される表示部602と、検知面604を横切る入力物体の座標位置を検知する座標検知センサ603と、各種のデータやプログラムの記憶に用いられる記憶部655と、外部装置との通信に用いられる通信部656と、装置本体601の使用状態における向き(姿勢)を検知する端末向き検知部657とを有している。
これらの各部は例えばバス658を通じて互いに接続されており、バス658を介してデータを受け渡しする。
本実施の形態における制御部651は、座標検知センサ603とともに入力装置としての機能を提供する。
座標検知センサ603は、装置本体601の表面に一体的に取り付けられている。
記憶部655は、ハードディスク装置や半導体メモリなどの記憶装置により構成される。
通信部656は、例えば無線LAN(Local Area Network)のインターフェースで構成される。
端末向き検知部657は、これら軸周りの回転情報と方位角の情報を用いて、装置本体601のどの辺が鉛直上方を向いているかを検知する。
続いて、本実施の形態における操作入力検知機能部について説明する。本実施の形態の場合、操作入力検知機能部は、制御部651(CPU652)と座標検知センサ603と端末向き検知部657との協働によって実現される。
本実施の形態の場合、座標検知センサ603が入力物体の座標(入力座標)を検知できる検知面604の最大範囲が検知領域となる。検知領域は、ソフトウェアキーやアイコンに対応付けられた個々の検知範囲を含む。
操作子情報取得部702は、表示画像データ(表示ページの情報やページ内のレイアウト情報など)とアイコン605A〜605Cの位置情報に基づいて検知面604内における被操作子の情報を取得する。被操作子の情報には、検知領域(検知面604)内に位置する被操作子の内容、配置、表示サイズ等が含まれる。
なお、表示画面の回転機能が有効になっている場合、操作子情報取得部702に入力される表示画像データの内容は、端末向き検知部657で検知された装置本体601の向き(使用上の上辺の位置)に応じて回転されている。
検知範囲設定部704は、端末向き検知部657の情報と、被操作子の情報と、座標検知センサ603の位置関係とに基づいて、画面上の被操作子毎に検知範囲を設定する。ここでの設定処理の内容は、実施の形態1における枠370と被操作子との位置関係を、座標検知センサ603と被操作子との位置関係に読み替えた内容と基本的に同じである。ただし、本実施の形態の場合には、検知範囲が表示部602ではなく、座標検知センサ603の検知面604で規定される。
操作検知部705は、設定された検知範囲と入力物体を検知した座標(入力座標)とを照合して操作を検知する。
図14及び図15を用いて検知範囲設定部704による検知範囲の設定例について説明する。
図14は、使用状態において座標検知センサ603が表示部602の上辺に位置する場合を説明する図である。
図15においては、情報端末600の回転に応じて表示部602に表示されるソフトウェアキーの配列も変更され、表示画面の1行目には4個のソフトウェアキーA〜Dが表示され、2行目にはソフトウェアキーE〜Hが表示され、3行目にはソフトウェアキーI〜Lが表示され、以下同様に、6行目まで表示されている。
このため、これら6個のソフトウェアキーについての検知範囲はいずれも、表示上の右端位置よりも座標検知センサ603から遠ざかる方向(2列目側)に拡張される。例えば表示上のボタンサイズの半分だけ座標検知センサ603から遠ざかる方向に検知範囲が拡張される。また例えば、2列目に表示される6個のソフトウェアキーについては例えば表示上のボタンサイズの3分の1、3列目に表示される6個のソフトウェアキーについては例えば表示上のボタンサイズの4分の1だけ表示上の右端位置よりも座標検知センサ603から遠ざかる方向に拡張される。
実施の形態2の場合には、凸部としての座標検知センサ603(図10)の近くに位置する被操作子が、表示部602に表示されたソフトウェアキーである場合について説明したが、光学式の座標検知センサ603を用いる場合には、装置本体601の上面に印刷されたアイコンに対する操作入力も検知対象となる。
また、操作性を考慮してアイコン605D〜605Hを座標検知センサ603から遠ざける方向に予めずらして配置する必要もなくなるので、アイコン605D〜605Hの配置上の自由度が高まる。また、検知範囲が実サイズ以上に拡張されるため、アイコン605D〜605Hの印刷サイズを小さくする等、デザイン上の自由度も高めることができる。
図17に示すタブレット型の情報端末900では、座標検知センサ603が表示部602より長く、筐体表面に印刷されたアイコン605I〜605Lも検知対象に含めている。
この例の場合、座標検知センサ603の近くに位置する被操作子は、表示部602に表示されたソフトウェアキーA〜Fと、アイコン605I、605Jの8つとなる。
この場合、ソフトウェアキーA〜Fに対応する検知範囲の拡張幅と、アイコン605I、605Jに対応する検知範囲の拡張幅は、それぞれの実サイズに応じて定められる。
前述の実施の形態の場合、凸部としての枠370(図6)や座標検知センサ603(図10)はいずれも装置本体と一体化(固定)されていたが、本実施の形態では、座標検知センサ603が装置本体に対して着脱自在の場合について説明する。
図18は、座標検知センサ603が着脱可能な実施の形態4に係る情報端末1000の外観構成例を説明する図である。この例の場合、情報端末1000はノート型のコンピュータである。情報端末1000の装置本体1001には電子基板やハードディスク装置が内蔵されており、蓋1002には表示部1003が配置されている。
図19は、情報端末1000を構成する制御部1101等の機能ブロック構成例を説明する図である。情報端末1000は、装置全体を制御する制御部1101と、画像の表示に使用される表示部1003と、各種のデータやプログラムの記憶に用いられる記憶部1105と、外部装置(例えば座標検知センサ603)との通信に用いられる通信部1106とを有している。
これらの各部は例えばバス1107を通じて互いに接続されており、バス1107を介してデータを受け渡しする。
本実施の形態における制御部1101は、座標検知センサ603とともに入力装置としての機能を提供する。
操作子情報取得部1112は、表示画像データ(表示ページの情報やページ内のレイアウト情報など)に基づいて表示部1003に表示される被操作子の情報を取得する。被操作子の情報には、検知領域(検知面604)内に位置する被操作子の内容、配置、表示サイズ等が含まれる。
図21は、座標検知センサ603の取付位置の受付用に表示部1003に表示されるインターフェース画面の一例を示す図である。ここでのインターフェース画面には、表示部1003の位置を示す矩形図形1200の4辺位置に取付位置候補1201〜1204が配置される。
因みに、取付位置候補1201は矩形図形1200の上辺に配置され、取付位置候補1202は矩形図形1200の右辺に配置され、取付位置候補1203は矩形図形1200の左辺に配置され、取付位置候補1204は矩形図形1200の下辺に配置される。
なお、本実施の形態の場合には、座標検知センサ603が表示部1003の外縁を規定する4辺のいずれかに沿って配置される場合を想定しているが、装置本体1001の外縁を規定する4辺のいずれかに沿って配置される場合も想定される場合には、想定される配置場所の指定が可能なインターフェース画面を用意する。
操作検知部1115は、設定された検知範囲と入力物体を検知した座標(入力座標)とを照合して操作を検知する。
従って、座標検知センサ603の取り付け位置によらず、座標検知センサ603の近くに位置する被操作子に対する操作を容易にできる。
なお、座標検知センサ603は、例えば17mmの高さ(取付面からの高さ)を有している。もっとも、この数値は一例であり、例えば10mm以上でもよい。前述した他の凸部について説明についても同様である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば実施の形態1に示す画像形成装置1では、接触型の座標入力デバイスを用いて表示部301に表示された被操作子に対する操作を検知しているが、前述した接触型の座標入力デバイスに代えて非接触型の座標入力デバイスを用いてもよい。
また、前述の実施の形態2においては、非接触型の座標入力デバイスを用いて表示部301に表示された被操作子に対する操作を検知しているが、接触型の座標入力デバイスを用いてもよい。
Claims (15)
- 操作面に目視可能な状態で配置された複数の被操作子と、
前記操作面から突き出るように配置される凸部と、
入力物体の検知位置が前記被操作子について定められている検知範囲に含まれるとき、当該被操作子に対する操作の入力を検知する検知部と
を有し、
前記凸部の近くに配置された第一の被操作子の目視上の配置位置から当該凸部から遠ざかる方向への前記検知範囲の拡張量が、当該第一の被操作子よりも当該凸部から遠い位置に配置された第二の被操作子についての当該拡張量よりも大きく定められている、入力装置。 - 前記検知範囲についての前記拡張量は、対応する前記第一及び第二の被操作子が前記凸部から遠くに位置するほど狭くなる、請求項1に記載の入力装置。
- 前記検知範囲についての前記拡張量は、前記第一及び第二の被操作子の前記操作面上での寸法に応じて定まる、請求項2に記載の入力装置。
- 少なくとも前記凸部の近くに位置する前記第一の被操作子について定められている前記検知範囲は、当該第一の被操作子に対して当該凸部から遠ざかる方向に隣接する前記第二の被操作子の目視上の配置位置と部分的に重複している、請求項1に記載の入力装置。
- 前記第一及び第二の被操作子は、前記凸部から遠ざかる方向にリスト形式で表示されている、請求項4に記載の入力装置。
- 前記凸部の近くに位置する前記第一の被操作子は、表示画面上に表示されている、請求項1に記載の入力装置。
- 前記検知範囲についての前記拡張量は、前記表示画面上に表示された前記第一及び第二の被操作子の配置に応じて定まる、請求項6に記載の入力装置。
- 前記検知範囲の拡張対象となる前記第一及び第二の被操作子は、前記表示画面の表示内容に応じて定まる、請求項6に記載の入力装置。
- 前記検知範囲の拡張対象となる前記第一及び第二の被操作子は、装置本体の回転による前記凸部との位置関係に応じて定まる、請求項6に記載の入力装置。
- 前記凸部の近くに位置する前記第一の被操作子は、筐体表面に印刷されており、
前記検知部は、前記第一の被操作子に対する操作入力を光学的に検知する、請求項1に記載の入力装置。 - 装置本体に対して前記凸部を着脱できる場合、前記検知部は、当該凸部の取り付け位置に応じて前記検知範囲を拡張する対象を変更する、請求項1に記載の入力装置。
- 前記装置本体に対する前記凸部の取り付け位置を、設定画面を通じて受け付ける、請求項11に記載の入力装置。
- 前記凸部は、前記第一及び第二の被操作子に対する操作入力を光学的に検知する前記検知部を収容する構造体である、請求項1に記載の入力装置。
- 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
操作面に目視可能な状態で配置された複数の被操作子と、
前記操作面から突き出るように配置される凸部と、
入力物体の検知位置が前記被操作子について定められている検知範囲に含まれるとき、当該被操作子に対する操作の入力を検知する検知部と
を有し、
前記凸部の近くに配置された第一の被操作子の目視上の配置位置から当該凸部から遠ざかる方向への前記検知範囲の拡張量が、当該第一の被操作子よりも当該凸部から遠い位置に配置された第二の被操作子についての当該拡張量よりも大きく定められている、画像形成装置。 - 操作面から突き出るように配置された凸部に沿う位置に目視可能な状態で複数の被操作子が配置される場合に、
コンピュータに
入力物体の検知位置が前記被操作子について定められている検知範囲に含まれるとき、当該被操作子に対する操作の入力を検知する処理と、
前記凸部の近くに配置された第一の被操作子の目視上の配置位置から当該凸部から遠ざかる方向への前記検知範囲の拡張量が、当該第一の被操作子よりも当該凸部から遠い位置に配置された第二の被操作子についての当該拡張量よりも大きくなるように設定する処理と
を実行させるためのプログラム。
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