JP6828563B2 - 入力装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、前記第2の操作機能が割り当てられる領域は、前記表示部の外側である、請求項1に記載の入力装置である。
請求項3に記載の発明は、前記表示部の外側への前記第2の操作機能の割り当ての実行を通知する、請求項2に記載の入力装置である。
請求項4に記載の発明は、前記検知領域への前記第2の操作機能の割り当ては、ユーザの選択操作を通じて実行される、請求項1に記載の入力装置である。
請求項5に記載の発明は、前記検知領域には、ユーザが選択した種類の前記第2の操作機能が割り当てられる、請求項1に記載の入力装置である。
請求項6に記載の発明は、前記検知領域上における前記第2の操作機能の割り当て位置は、ユーザにより選択される、請求項1に記載の入力装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第2の操作機能に紐付けられる検知範囲のサイズは、ユーザにより選択される、請求項6に記載の入力装置である。
請求項8に記載の発明は、前記割当部は、前記作業画面の表示内容に応じて前記検知領域に割り当てる前記第2の操作機能を決定する、請求項1に記載の入力装置である。
請求項9に記載の発明は、前記割当部は、実行中のアプリケーションの種類に応じて前記検知領域に割り当てる前記第2の操作機能を決定する、請求項1に記載の入力装置である。
請求項10に記載の発明は、前記検知領域上に割り当てられた前記第2の操作機能の内容と配置上のレイアウトを前記作業画面に表示する、請求項1に記載の入力装置である。
請求項11に記載の発明は、前記第2の操作機能の割り当て位置に対応する光源を点灯させる、請求項1に記載の入力装置である。
請求項12に記載の発明は、装置本体に対して前記検知部を着脱できる場合、当該検知部の位置関係を予め設定する、請求項1に記載の入力装置である。
請求項13に記載の発明は、前記装置本体に対する前記検知部の取り付け位置を、設定画面を通じて受け付ける、請求項12に記載の入力装置である。
請求項14に記載の発明は、前記検知部は、前記表示部と並んで配置される、請求項1に記載の入力装置である。
請求項15に記載の発明は、前記検知部の長さは、当該検知部が配置される側の前記表示部の1辺の長さよりも長い、請求項14に記載の入力装置である。
請求項16に記載の発明は、前記第2の操作機能が可変的に割り当てられる可動部材を更に有する、請求項1に記載の入力装置である。
請求項17に記載の発明は、前記作業画面には、前記検知領域に割り当てられている前記第2の操作機能のレイアウトを印刷するための操作キーが表示される、請求項1に記載の入力装置である。
請求項18に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、作業画面が表示される表示部と、操作入力を光学的に検知する検知部と、前記検知部の検知領域上に、割り当て位置を視覚的に把握可能な第1の操作機能とは異なる非可視の第2の操作機能を可変的に割り当てる割当部とを有し、前記割当部は、前記表示部に表示されている前記第1の操作機能を実行するための操作ボタンに触れた状態から前記表示部の外に引き出すユーザの操作入力があると、当該表示部から当該操作ボタンの表示を消すとともに、当該表示部の外部の前記検知領域上に当該操作ボタンの機能を前記第2の操作機能として割り当てる、画像形成装置である。
請求項19に記載の発明は、コンピュータに、操作入力を光学的に検知する処理と、検知領域上に、割り当て位置を視覚的に把握可能な第1の操作機能とは異なる非可視の第2の操作機能を可変的に割り当てる処理とを実行させるためのプログラムであって、前記第2の操作機能を可変的に割り当てる処理は、表示部に表示されている前記第1の操作機能を実行するための操作ボタンに触れた状態から前記表示部の外に引き出すユーザの操作入力があると、当該表示部から当該操作ボタンの表示を消すとともに、当該表示部の外部の前記検知領域上に当該操作ボタンの機能を前記第2の操作機能として割り当てる、ことを特徴とするプログラムである。
請求項2記載の発明によれば、表示部の外側の空間に操作機能を可変的に割り当てることで、情報の視認性と操作機能の割り当て上の自由度を共に向上できる。
請求項3記載の発明によれば、表示部の外側への操作機能の割り当てがユーザの意図とは無関係に実行された場合でもユーザによる操作機能の利用が可能になる。
請求項4記載の発明によれば、意図せぬ操作機能の割り当ての実行を避けることができる。
請求項5記載の発明によれば、必要とする種類の操作機能を選択的に割り当てることができる。
請求項6記載の発明によれば、使い勝手の良い位置に操作機能を割り当てることができる。
請求項7記載の発明によれば、使い勝手の良いサイズで操作機能を使用できる。
請求項8記載の発明によれば、表示内容に応じた内容の操作機能を使用できる。
請求項9記載の発明によれば、アプリケーションに応じた操作機能を使用できる。
請求項10記載の発明によれば、割り当てられている操作機能の内容とレイアウトを確認することができる。
請求項11記載の発明によれば、操作機能が割り当てられている位置を視覚的に確認できる。
請求項12記載の発明によれば、装置本体に対して検知部が後付けされる場合でも検知部の位置関係を予め設定できる。
請求項13記載の発明によれば、検知部の取付位置の入力を容易に行うことができる。
請求項14記載の発明によれば、表示部を検知領域に含めることができる。
請求項15記載の発明によれば、表示部とその隣接領域を検知領域に含めることができる。
請求項16記載の発明によれば、装置本体の外側を用いた操作入力を容易にできる。
請求項17記載の発明によれば、装置本体の外側を用いた操作入力を容易にできる。
請求項18記載の発明によれば、光学式の座標入力デバイスによる操作入力の検知領域上に操作機能が固定的に割り当てられる場合に比べ、表示部に表示される情報の視認性を向上することができる。また、非可視の第2の操作機能への操作ボタンの割り当てにユーザのジェスチャを用いるので、ユーザは迷うことなく割り当て後の第2の操作機能を操作できる。
請求項19記載の発明によれば、光学式の座標入力デバイスによる操作入力の検知領域上に操作機能が固定的に割り当てられる場合に比べ、表示部に表示される情報の視認性を向上することができる。また、非可視の第2の操作機能への操作ボタンの割り当てにユーザのジェスチャを用いるので、ユーザは迷うことなく割り当て後の第2の操作機能を操作できる。
ここでは、画像形成装置を例に説明する。本実施の形態で説明する画像形成装置は、記録材(以下、代表して「用紙」と記す場合もある。)に画像を形成する装置であり、コピー機能、スキャナ機能、ファックス送受信機能、印刷機能を備えている。もっとも、画像形成装置は、これら全ての機能を搭載する必要はなく、いずれか1つの機能に特化した装置、例えば複写機、スキャナ、ファックス送受信機、プリンタ(3次元プリンタを含む。)でもよい。
画像形成装置は入力装置の一例であり、本実施の形態では、入力装置のうちで記録材に画像を形成する機構を備えるものを「画像形成装置」という。
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置1の外観図である。図2は、実施の形態1に係る画像形成装置1の内部構造を示す図である。
画像形成装置1は、原稿の画像を読み取る画像読取装置100と、記録材上に画像を記録する画像記録装置200と、を備えている。また、画像形成装置1は、ユーザからの操作入力の受け付けやユーザに対する各種情報の表示を行なうユーザインターフェース(UI)300を備えている。さらに、画像形成装置1は、画像形成装置1の全体動作を制御する制御装置500を備える。制御装置500は検知部の一例である。
画像読取装置100は、原稿の画像を読み取る画像読取部110と、この画像読取部110に原稿を搬送する原稿搬送部120と、を備えている。原稿搬送部120は、画像読取装置100の上部に配置され、画像読取部110は、画像読取装置100の下部に配置されている。
原稿搬送部120は、原稿を収容する原稿収容部121と、この原稿収容部121から搬送された原稿が排出される原稿排出部122とを有し、原稿収容部121から原稿排出部122へ原稿を搬送する。原稿搬送部120は、原稿自動送り装置(ADF:Auto Document Feeder)とも呼ばれる。
画像記録装置200は、用紙Pに画像を形成する画像形成部20と、画像形成部20に対して用紙Pを供給する用紙供給部60と、画像形成部20にて画像が形成された用紙Pを排出する用紙排出部70と、画像形成部20にて一方の面に画像が形成された用紙Pの表裏を反転させ、画像形成部20に向けて再度搬送する反転搬送部80と、を備えている。
本実施の形態の場合、操作検知部として光学式の座標入力デバイスを採用する。光学式の座標入力デバイスは検知部の一例である。光学式の座標入力デバイスは、光学的に検知可能である限り、表示部以外の空間領域も検知領域として使用することができる。例えば筐体表面に印刷された記号等に対する操作も、表示部に表示されたソフトウェアキーと同等に検知される。
画像形成装置1は、以下のように動作する。
例えば、画像形成装置1は、画像形成装置1を使用して原稿をコピーすることができる。すなわち、画像形成装置1は、画像読取装置100によって読み取られた原稿の画像のデータを画像記録装置200に与え、原稿の画像を用紙Pに形成することができる。
また、画像形成装置1は、通信回線に接続された不図示のパーソナルコンピュータ(PC)等から印刷のジョブを受信し、受信した画像を用紙Pに形成することができる。すなわち、画像形成装置1は、通信回線を介して受信した印刷のジョブに含まれる画像データを画像記録装置200に与え、画像を用紙P上に形成することができる。
また、画像形成装置1は、ファクシミリの送受信を行なうことができる。すなわち、画像形成装置1は、画像読取装置100によって読み取られた原稿の画像データを、通信回線を介して送信することができる。
さらに、画像形成装置1は、原稿の画像データを保存することができる。すなわち、画像形成装置1は、装置の内部や通信回線を介して接続されたPCに原稿の画像データを保存することができる。
図3は、画像形成装置1を構成する制御装置500等の機能ブロック構成例を説明する図である。
制御装置500は、装置全体を制御する制御部(CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503)と、画像データ等の記憶に用いられる記憶装置504と、画像データが表す画像に色補正や階調補正等の画像処理を加える画像処理部505とを備える。制御装置500は情報処理装置の一例である。
記憶装置504は、ハードディスク装置や半導体メモリ等で構成され、画像読取装置100で読み取った原稿の画像や通信装置400を通じて受信した画像に関するデータを記憶する。また、記憶装置504は、必要に応じてプログラムの記憶にも用いられる。
画像処理部505は、例えば専用のプロセッサや処理ボードとして構成され、色補正や階調補正等の画像処理を実行する。
表示部301は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネルで構成される。
また、検知領域とは、座標入力デバイスが入力物体の座標(入力座標)を検知できる範囲をいう。
センサ部には撮像カメラを用いる方式と受光素子を用いる方式がある。例えば撮像カメラを用いる場合、撮像カメラは検知面を構成する一辺の両端位置に配置される。PD(Photodiode)等の受光素子を用いる場合、受光素子をLED(Light Emitting Diode)等の発光素子と対向する位置に配置する方式や受光素子を発光素子と互い違いに一列に配置する方式等がある。
非接触型の座標入力デバイスの一辺長は、検知領域の大きさに応じて決定される。本実施の形態の場合、非接触型の座標入力デバイスの一辺長は、配置される側の表示部301の一辺長よりも長く設定される。
通信装置400は、例えばモデムやLANインターフェースで構成され、ファックス通信や外部装置との通信に用いられる。
続いて、本実施の形態で使用するユーザインターフェース300について説明する。
図4(A)はユーザインターフェース300を上面側から見た図、図4(B)は側面側から見た図、図4(C)は正面側から見た図である。画像読取装置100の筐体面でもある装置本体303の上面には、表示画像を表示する表示部301と、光学的に入力物体の操作位置を検知する操作受付部302が設けられている。
本実施の形態の場合、操作受付部302は、表示部301を規定する4辺のうちの一辺に沿うように配置されている。また、本実施の形態における操作受付部302の長さは、操作受付部302が取り付けられる側の表示部301の一辺長よりも長く定められている。もっとも、操作受付部302の長さが表示部301の一辺長より長いことが必須ではない。従って、操作受付部302の長さが表示部301の一辺長とほぼ同じでもよい。
なお、操作受付部302は、装置本体303の上面から突き出るように装置本体303に対して固定的に取り付けられている。
図4(C)に示すように、発光素子311と受光素子312は、交互に直線状に配置される。なお、図4(C)における発光素子311と受光素子312のサイズや配置は、説明のために拡大されている。実際には、要求される検出精度に応じたサイズと密度で、発光素子311と受光素子312が配列される。
本実施の形態における操作受付部302は、表示部301に表示されたソフトウェアキーに対する操作入力だけでなく、装置本体303の上面に印刷されたアイコンに対する操作入力や装置本体303に物理的に配置されたハードウェアキーに対する操作入力も検知することができる。
本実施の形態で使用する操作受付部302は、発光素子311と受光素子312の配列方向(X軸方向)における入力物体Tの位置を、入力物体Tの反射光をどの受光素子312で検出したかによって特定する。
また、操作受付部302は、操作受付部302から遠ざかる方向(Y軸方向)における入力物体Tの位置を、受光素子312が受光する光の強度によって特定する。
なお、操作受付部302は、複数の入力物体Tを一度に検出することができる。このため、いわゆるマルチタッチを検出できる。
図6(A)及び(B)に示すように、操作受付部302の検知領域320は、装置本体303(表示部301を含む)の表面に沿うように、表面から予め定めた距離だけ離れた上空位置に、操作受付部302から遠ざかる方向(Y軸方向)に形成される。
もっとも、検知領域320として使用可能な範囲の外縁は使用環境の影響も受けるため、その外縁は必ずしも明確ではない。
続いて、ユーザインターフェース300と制御装置500(CPU501)との協働によって実現される操作入力検知機能部について説明する。操作入力検知機能部は、ユーザインターフェース300と制御装置500(CPU501)との協働によって実現される入力装置が提供する機能の一例である。もっとも、操作入力検知機能部は、ユーザインターフェース300単独の機能として実現してもよい。
被操作子とは、ユーザによる操作入力の対象となる対象物であり、それを操作することで何らかの操作入力を与えることができるものである。
検知範囲とは、検知された操作入力を個々の被操作子に紐付けるために使用される小領域であり、検知領域の部分領域を構成する。
一般的に、検知範囲は、1つの検知領域内に排他的に配置される。もっとも、1つの検知領域内に重複的に検知範囲を配置し、検知された操作入力を検知範囲が重複する複数の被操作子のいずれに対応付けるかを制御装置500側で決定してもよい。
視覚的に存在を把握できる被操作子(可視キー)には、装置本体303の筐体面上に物理的に配置されるハードウェアキー(ボタン、スイッチ等)、装置本体303の筐体面上に印刷された印刷キー(アイコン、マーク、文字等)、表示画面上に表示されるソフトウェアキー(記号、絵柄等)が含まれる。装置本体303の筐体面に印刷される印刷キーは、割り当てられる機能と物理的な位置との関係が固定である点で、ハードウェアキーの一例でもある。なお、可視キーに紐付けられる操作機能は第1の操作機能の一例である。
非可視キーは、視覚的に存在を把握できないので、可視キーとは無関係に割り当てることができる。従って、検知領域内の可視キーと同じ位置に非可視キーを割り当てることも可能である。ここで、非可視キーに紐付けられる操作機能は第2の操作機能の一例である。
本実施の形態において、可変的とは、割り当て領域の位置やサイズが固定されないという意味で使用する。換言すると、可視キーとは無関係に、第2の操作機能の割り当て領域の位置及びサイズを定めることができることをいう。
図7は、本実施の形態で使用する操作入力検知機能部600の機能構成を説明する図である。
操作入力検知機能部600は、操作機能を検知領域上に割り当てる操作機能割当部601と、割り当てられた操作機能に対応する検知範囲と入力座標を照合して操作入力の内容を検知する操作検知部602と、操作機能の割り当てをサポートする操作サポート部603とを有している。
検知領域情報は、操作機能を割り当てることができる範囲の外縁を与えるために使用される。
ハードウェアキー情報は、検知領域内に存在するハードウェアキーの位置情報(座標情報)又はその検知範囲の情報である。
表示画像情報は、表示画面上におけるソフトウェアキーの内容と表示位置の取得に用いられる。
非可視キー情報は、検知領域内に第2の操作機能を割り当てるために使用される情報であり、例えばユーザから指定のあった非可視キーの割り当て位置やサイズ等の情報を含む。
操作サポート部603は、非可視キーとして使用する操作機能や割り当て位置等に関する操作をサポートする機能を提供する。具体的には、視覚的には存在を把握できない被操作子(非可視キー)が割り当てられていることをユーザに通知する機能、ユーザの操作を通じて非可視キーを検知領域内に割り当てる機能等を提供する。この操作サポート部603によって提供される機能の具体例については後述する。
図8は、操作入力検知機能部600による検知動作の実行例を説明するフローチャートである。
操作入力検知機能部600の動作は2段階で実行される。1段目の動作は、例えば表示画面の切り替えごとに実行される動作であり、検知領域内に処理時点で使用可能な被操作子(可視キー及び非可視キー)を割り当てる動作である。1段目の動作は、操作機能割当部601が実行する。2段目の動作は、入力物体による新たな操作入力が検出されるたびに実行される動作である。2段目の動作は、操作検知部602が実行する。
続いて、操作機能割当部601は、表示画像情報を取得する(ステップ103)。表示画像情報には、例えばユーザの確認に供されるコンテンツと、コンテンツに対する操作を与えるためのソフトウェアキーの情報も含まれる。
必要とする情報が取得されると、操作機能割当部601は、各処理時点で使用可能な可視キーと非可視キーの検知領域上における割り当てを特定する(ステップ105)。
この後、操作機能割当部601は、可視キーと非可視キーのそれぞれについて検知範囲を設定する(ステップ106)。
入力座標がそもそも存在しない場合や検知されていた入力座標が消滅した場合、操作検知部602は、否定結果を得て実行中の検知処理を終了する。検知処理が終了すると、新たな検知処理が開始される。
入力物体の存在が検知された場合、操作検知部602は、入力物体の座標を取得する(ステップ108)。操作検知部602は、認識された入力物体毎にサンプリングされた複数の座標列(移動軌跡)を取得する。
操作検知部602は、入力座標がいずれかの検知範囲に含まれる場合であってタップ等の指示が検知されると、被操作子(可視キー、非可視キー)に紐付けられている操作機能に対する操作を有効とみなす。
図9は、操作サポート部603による非可視キーの割り当て通知機能の実行例を説明するフローチャートである。図9に示す機能は、視覚的には存在を確認できない非可視キーの割り当てをユーザに通知するために用意されている。
次に、操作サポート部603は、検知領域内に非可視キーが割り当てられているか否かを判定する(ステップ202)。割り当てが無い場合(否定結果の場合)、操作サポート部603は処理を終了する。
通知機能がオンの場合、操作サポート部603は、非可視キーに割り当てられている操作機能と割り当て位置を表示部301に表示する(ステップ204)。この表示により、ユーザの操作とは無関係に操作機能の非可視キーへの割り当てが実行された場合でも、ユーザは視覚的には存在しない非可視キーを認識して操作を行うことができる。
図10は、ユーザによる非可視キーの割り当て作業をサポートする機能の実行例を説明するフローチャートである。この機能も操作サポート部603が実行する。
操作サポート部603は、繰り返し、非可視キーの割り当ての操作入力があったか否かを判定する(ステップ301)。
操作入力を確認できない場合(否定結果の場合)、操作サポート部603は処理を終了する。一方、操作入力を確認できた場合(肯定結果の場合)、操作サポート部603は、非可視キーを割り当てる領域の受け付け処理を実行する(ステップ302)。この処理では、後述する作業画面等を通じて割り当て位置を受け付ける。
割り当て対象とする操作機能が表示画面等の関係から1つに特定される場合や予め割り当てられる処理機能が設定されている場合等、指定の必要がない場合(否定結果の場合)、操作サポート部603は処理を終了する。一方、未定である場合(肯定結果の場合)、操作サポート部603は、表示部301を通じて非可視キーに割り当てられる操作機能の受け付け処理を実行する(ステップ304)。受け付け終了後、操作サポート部603は処理を終了する。
ここでは、本実施の形態に係る操作入力検知機能部600を通じて実現されるユーザの操作例や表示画面例について説明する。
図11(A)及び(B)は、操作ボタンを表示部301に表示する場合(可視キーに割り当てる場合)と表示部301の下側の筐体表面に仮想的に配置する場合(非可視キーに割り当てる場合)による表示画面の変化を説明する図である。
図11(A)及び(B)は、4つの操作ボタンを可視キーに割り当てる場合と非可視キーに割り当てる場合を示している。ここでの4つの操作ボタンは、表示部301の左辺側から右辺側へ順番に、「戻る」、「拡大」、「再読み込み」、「進む」である。
同じ表示画面には、確認対象ページのイメージの他、送りボタン、別ページをスキャンによって取り込むためのボタン等が配置されているが、いずれの表示面積も、表示画面の下辺に沿って表示される4つの操作ボタンのために縦方向について小さくなっている。
この場合、表示画面に4つの操作ボタンを表示する必要がないため、縦方向について表示空間が拡張され、結果的に、確認対象ページのイメージ、送りボタン等の表示サイズが上段の図に比べて拡大され、視認性が向上される。
また、4つの操作ボタンには、表示部301に表示される場合よりも大きな検知範囲を割り当てることができるため、押し間違いによる誤操作も低減することができる。もっとも、視覚的には割り当て位置を確認できないため、ボタンとボタンの間は押し間違いが生じない程度に離すことが望まれる。
なお、操作ボタンを割り当てている位置は一例であり、原理的には、操作受付部302の検知領域内であればどの位置にも割り当てることができる。例えば表示部301の右側の筐体表面、装置本体303の更に外側の空間、表示部301の上空の空間にも割り当てることができる。
図11(B)を用いて説明したように、操作機能の一部を表示部301の表示空間の外側の空間に割り当てることで表示部301に表示される表示画像の表示サイズを、割り当てない場合よりも拡大することができるが、一方で非可視キーは視覚的には存在を確認できないため、予備知識のないユーザは非可視キーの存在に気づくことができない。
図12(A)は、本機能による通知前のユーザインターフェース300の状態を表している。実際には非可視キーとして操作機能の一部が割り当てられているが、ユーザインターフェース300を見ても、ユーザは非可視キーの存在に気づくことができない。特に、ユーザの指示操作に基づかない場合、非可視キーの割り当てに気づくことは困難である。
図12(C)は、通知終了後のユーザの操作入力を表している。この段階のユーザは、先の通知により表示部301の右側の領域部分に縦方向に画面をスクロールするスライダーが割り当てられていることを知っている。このため、人差し指305で装置本体303の筐体表面をなぞるように下側に移動させ、表示画面を下方に進めている。
ここでは、ユーザが操作機能の割り当て位置を指定する場合の画面例について説明する。
図13は、操作サポート部603が提供する操作機能の割り当て位置の受付画面の一例を示す図である。図13の例では、割り当て位置の候補として3つの領域321〜323が模式的に提示されるとともに、いずれかの領域を指定するように促すテキスト文が示されている。
ここで、領域321は、表示部301と操作受付部302の間に存在する細長い領域であり、その長さは操作受付部302の長さとほぼ同じである。領域322は、表示部301の右側に位置する装置本体303の筐体表面の領域である。領域323は、表示部301の下側に位置する装置本体303の筐体表面の領域である。なお、選択対象となる領域の数は3つに限らない。
なお、図13の場合には、3つの領域の中から選択的に1つの領域を指定する例を表しているが、この指定の後に又は指定の前に、割り当て対象である操作機能を指定する画面を用意してもよい。
また、図13の場合には、3つの領域の中から選択的に1つの領域を指定する例を表しているが、操作機能を割り当てる位置をユーザが自由に指定できるようにしてもよい。この場合、割り当て可能な範囲(設計上の検知領域の外縁が限界)をなぞる等して画面上に示すことが望ましい。
ところで、図13に示す画面が表示されるタイミングは、操作機能の一部を非可視キーに割り当てるタイミングに限らず、予め非可視キーを割り当てる領域を設定するタイミングでもよい。
ここでは、ユーザが操作機能を割り当てる範囲のサイズを指定する場合の画面例について説明する。
図14は、操作サポート部603が提供する操作機能の割り当て範囲のサイズ受付画面の一例を示す図である。図14に示す受付画面では、3種類のサイズの中から一つを選択的に受け付けることができる。図では、狭めの幅が選択されている。
図14の場合、表示部301の表示画面には、選択候補である「狭め」、「標準」、「広め」による割り当て幅の違いが模式的に示されている。
このように、操作機能を割り当てる領域の範囲をユーザが指定できる仕組みを設けることで、ユーザにとって操作の容易な範囲を非可視キーに割り当てることができる。
図14では、操作機能に割り当てる領域を横方向に拡張又は縮小する例を示したが、領域を縦方向に拡張又は縮小できるようにしても、横方向と縦方向の両方について拡張又は縮小できるようにしてもよい。
また、図14の場合には、予め用意した候補の中から1つを選択的に指定しているが、ユーザの操作入力を通じて範囲を指定できるようにしてもよい。
ここでは、ユーザによって指定された位置に割り当てる操作機能を指定する場合の画面例について説明する。
図15は、操作サポート部603が提供する操作機能の受付画面の一例を示す図である。図15に示す受付画面では、5種類の操作機能の中から一つを選択的に受け付けることができる。具体的には、縦方向に画面をスクロールするためのスライダー、横方向に画面をスクロールするためのスライダー、テンキー、キーボード、操作ボタンの5つである。図では、テンキーが選択されている。
なお、図15の例では、指定された操作機能について用意されているボタン類の配列や配置が示されていないが、配列等も画面上に模式的に表示してもよい。ボタン類の配列等が事前に分かれば、ユーザは誤らずに非表示のボタン類を操作することができる。
ここでは、表示部301の画面上に表示されている操作機能を非可視キーに変更するための操作例について説明する。
図16(A)及び(B)は、操作機能の非可視化にボタン操作を使用する例を説明する図である。
図16(A)には、表示部301の表示画面に表示されている変更ボタン330を、ユーザが人差し指305でタップする様子が示されている。なお、図16(A)の表示画面には縦方向に表示画面をスクロールするスライダーが画面の右端に表示されている。
もっとも、表示位置を示す役割を示すスライドバーについては視覚的に確認できないこともあり、特定の領域が割り当てられない。ただし、ユーザの指が最初にタッチした位置をスライドバーの位置とみなし、スクロールを実現してもよい。
この操作例は、変更ボタン330がタップされた場合に非可視キーに割り当てられたスライダーがどの位置に割り当てられたかをユーザが知っていることが前提となる。
図17(A)は、表示部301の表示画面に表示されているスライダーにタッチしている人差し指305を画面の外(具体的には右方向)に引き出すジェスチャーを行う様子が示されている。
図17(B)は、ジェスチャー後のユーザインターフェース300を示している。図17(B)に示すように、表示部301の表示画面上からはスライダーの表示が消え、表示部301に対して右側に位置する装置本体303の筐体表面上に割り当てられている。ユーザのジェスチャーを用いるので、ユーザは迷うことなくスライダーを操作することができる。また、ここでのジェスチャーは、非可視化する操作機能を特定する操作入力としても使用できる。
ここでは、使用中に非可視キーの割り当て状況を確認したい場合の操作例について説明する。
前述したように、システムの側から非可視キーの割り当て状況を通知する機能も設けられているが、ユーザが知りたいときに通知されるとは限らない。
そこで、ユーザの操作入力をトリガーとして非可視キーの割り当て状況を通知する機能について説明する。割り当て状況とは、割り当ての有無、割り当てられている操作機能の種類や割り当て位置等の情報である。
図18(A)は、表示部301の表示画面に表示されている確認ボタン331を人差し指305でタップする様子を表している。確認ボタン331は、非可視キーの割り当て状況の確認用に用意された仕組みの一例である。確認ボタン331のタップ操作の代わりに、予め定めた領域のタップ操作やダブルタップ操作等の特定の操作を用いてもよい。
この例の場合、非可視キーは表示部301の右側の領域、すなわち装置本体303の筐体表面のうち表示部301の右側の領域に配置されている。また、割り当てられている操作機能の内容が割り当て領域に対応付けて示されている。
この例の場合、「戻る」、「拡大」、「再読み込み」、「進む」で構成される操作ボタンが表示されている。この表示により、ユーザは、どの領域部分をどのようにタップすればどのような操作が実行されるかを、何時でも必要な時に理解することができる。
ここでは、非可視キーとして割り当てられる操作機能の自動切換え機能について説明する。すなわち、表示部301に表示されている表示内容や実行されているアプリケーションに応じて、非可視キーとして割り当てる操作機能が自動的に切り替わる場合について説明する。
図19(A)は、内容Aが表示部301に表示されている場合に、表示部301の右側の領域に上下方向にスクロールするためのスライダーが割り当てられている様子を示している。例えばテキスト文書が表示されている場合に当たる。
図19(B)は、内容Bが表示部301に表示されている場合に、表示部301の右側の領域にテンキーが割り当てられている様子を示している。例えば会計書類や表計算シートが表示されている場合に当たる。
図20(A)は、アプリケーションAが表示部301に表示されている場合に、表示部301の右側の領域に上下方向にスクロールするためのスライダーが割り当てられている様子を示している。例えばワープロソフトが実行されている場合に当たる。
図20(B)は、アプリケーションBが表示部301に表示されている場合に、表示部301の右側の領域にテンキーが割り当てられている様子を示している。例えば会計ソフトや表計算ソフトが実行されている場合に当たる。
前述の説明においては、非可視キーを割り当てる領域として、操作受付部302の検知領域のうち表示部301の領域の外側を用いる場合について説明したが、表示部301の上空を利用することもできる。
図21は、表示部301と重なる検知領域内に、表示上の被操作子(すなわちソフトウェアキー)とは別にテンキーを非可視キーとして割り当てる例を示す図である。
また、表示部301に表示されている被操作子(可視キー)と重ならないように非可視キーが割り当てられるようにしてもよい。
実施の形態1においては、画像形成装置1のユーザインターフェース300に非可視キーの割り当て機能を適用する場合について説明したが、本実施の形態では、携帯型の情報端末に適用する場合について説明する。
情報端末700は情報処理装置の一例である。情報端末700は、例えばスマートフォンやゲーム機でもよい。
情報端末700の装置本体701の上面には、表示画像を表示する表示部702と、光学的に入力物体の操作位置を検知する操作受付部302とが設けられている。操作受付部302は、実施の形態1で説明したように非接触型の座標入力デバイスである。実施の形態1との違いは、操作受付部302の長さが表示部702のX軸方向の長さと同じである点である。
マーク705Aは、近接無線通信に対応する機器との通信の際に目印として使用される。また、ホームボタン705Bは、予め登録されたホーム画面に戻す指示に使用される。電源ボタン705Cは、動作電源のオン又はオフに使用される。勿論、これらのアイコンに割り当てられている機能は一例である。
情報端末700は、装置全体を制御する制御部751と、画像の表示に使用される表示部702と、検知面を横切る入力物体の座標位置を検知する操作受付部302と、各種のデータやプログラムの記憶に用いられる記憶部755と、外部装置との通信に用いられる通信部756と、装置本体701の使用状態における向き(姿勢)を検知する端末向き検知部757とを有している。
これらの各部は例えばバス758を通じて互いに接続されており、バス758を介してデータを受け渡しする。
本実施の形態における制御部751は、操作受付部302とともに入力装置としての機能を提供する。
操作受付部302は、装置本体701の表面に一体的に取り付けられている。
記憶部755は、ハードディスク装置や半導体メモリ等の記憶装置により構成される。
通信部756は、例えば無線LAN(Local Area Network)のインターフェースで構成される。
端末向き検知部757は、これら軸周りの回転情報と方位角の情報を用いて、装置本体701のどの辺が鉛直上方を向いているかを検知する。
図24は、本実施の形態で使用する情報端末700に特徴的な割り当て領域781及び782を示す図である。
割り当て領域781は、表示部702と操作受付部302との間の空間であり、例えば横方向の画像をスクロールするスライダーの割り当てに使用される。割り当て領域782は、表示部702とアイコン(マーク705A、ホームボタン705B、電源ボタン705C)との間の空間であり、例えば操作ボタン(「戻る」、「拡大」、「再読み込み」、「進む」)の割り当てに使用される。
図25(A)は、表示部702に操作ボタン(「戻る」、「拡大」、「再読み込み」、「進む」)が表示されている様子を表している。
図25(B)は、表示部702に表示されていた操作ボタンが非可視キーとして割り当て領域782に割り当てられた結果として、表示部702に表示されている確認対象ページのイメージ等が拡大された様子を表している。
この例の場合も、実施の形態1の場合と同様、視覚的には存在を確認できない非可視キーに対する操作入力を操作受付部302によって検知し、対応する動作を実行することができる。
図26は、必要に応じて引き出して使用できるボード791を収容する情報端末700の例を説明する図である。
図26の例では、ボード791の表面にテンキーが印刷されている。図26に示すように、引き出した状態でのボード791の端部は検知領域320の内側に位置している。このため、ボード791に対する操作入力を操作受付部302によって検知可能である。
ボード791にボタン類が印刷されていると、検知領域320内に割り当てられている非可視キーを、可視キーと同じように扱うことが可能になる。
なお、図26の例の場合には、ボード791にテンキーが印刷されているが、印刷される内容はアルファベットが配列されたキーボード、数字が配列されたキーボード、特定の言語に対応したキーボードでもよい。
また、図26の例では、ボード791を装置本体701から引き出して使用しているが、板状の可動部材を用いてもよい。この板状の可動部材は、折り畳まれた状態で装置本体701に収容されていてもよいし、不使用時には装置本体701の表面を保護するために使用される回転式やスライド式の蓋でもよいし、使用時には装置本体701の裏面側から表面側に回転式に取り出される板状の部材でもよい。
なお、実施の形態1で説明したように、非可視キーとして割り当てられた操作機能について用意されたボタン類の配列や配置は表示部702の表示画面上で確認できることが望ましい。
図27に示す情報端末700では、表示部702の画面上に非可視キーとして割り当てられた操作機能を印刷するための印刷ボタン801が表示されている。この印刷ボタン801は、非可視キーが割り当てられている場合だけ表示される設定でもよい。
ここで、ユーザが印刷ボタン801をタップすると、情報端末700は通信可能な印刷装置(不図示)と通信し、割り当てられている操作機能のイメージのプリントアウトを命じる。図27の場合、割り当てられた操作機能がテンキーであるので、紙に印刷されたテンキー(以下「紙テンキー」という)811がプリントアウトされる。
このように、本来は視覚的に存在を確認できない非可視キーであるが、表示部702に印刷ボタン801を用意することで、不慣れなユーザであっても非可視キーの割り当て位置を確認しながら操作入力を行うことができる。
なお、図27の場合には、情報端末700の装置本体701に非可視キーの割り当て領域に相当する空き領域が存在しているが、この空間にはハードウェアキーが配置されていてもよいし、そもそも装置本体701上に空き空間が存在しなくてもよい。例えば情報端末700を机の上で使用する場合、机の上に紙テンキー811を置くことで同様の操作入力を行うことができる。
勿論、プリントアウトされる内容は割り当てられている非可視キーの種類によるので紙テンキーに限らない。
図28(A)及び(B)の場合には、7個のLED851が配置されている。LED851は、非可視キーの割り当て状態と割り当て位置の目安として使用される。
図28(A)は、非可視キーが割り当てられていない状態を表している。このため、7個のLED851はいずれも非点灯である。
図28(B)は、非可視キーが割り当てられた状態を表している。この例の場合、左側から2番目、3番目、4番目、5番目に位置するLED851が点灯し、この4つのLED851の範囲に非可視キーが割り当てられていることを示している。図28に示す情報端末700の場合、ユーザは、非可視キーの具体的な割り当て位置までは分からないものの、非可視キーが割り当てられているおおよその位置を分かった上で操作することができ、誤操作の可能性が小さくなる。
横方向に画面をスクロールするスライダーが非可視キーとして割り当てられている場合、表示位置を示すスライドバーの位置は可変するため、前述の例では割り当てを行っていなかったが、図29(A)及び(B)のようにLED851が配列されている場合には、LED851の点灯位置によってスライドバーを表現することが可能である。この例の場合、ユーザは表示位置が全体のどの位置にあるかを意識しながらスクロール操作を行うことができる。
図30(A)は、非可視キーが割り当てられていない状態を表している。このため、LEDパネル900はいずれも点灯していない。
図30(B)は、非可視キーが割り当てられた状態を表している。この例の場合、LEDパネル900に画面を横方向にスクロールするスライダーが割り当てられており、LEDパネル900には左方向にスクロールするボタンと、スライドバーと、右方向にスクロールするボタンが表示されるようにLEDが点灯している。
図30(A)及び(B)に示す情報端末700の場合、ユーザは、非可視キーの具体的な割り当て位置を理解した上で操作でき、誤操作の可能性が小さくなる。
勿論、図30(A)及び(B)に示したスライダーは一例であり、割り当てられた操作機能に応じた図柄をLEDパネル900に表示すればよい。
前述の実施の形態の場合、操作受付部302(図4等)が装置本体303等と一体化(固定)されていたが、本実施の形態では、操作受付部302が装置本体に対して着脱可能な場合について説明する。
図31は、操作受付部302が着脱可能な実施の形態3に係る情報端末1000の外観構成例を説明する図である。この例の場合、情報端末1000はノート型のコンピュータである。情報端末1000の装置本体1001には電子基板やハードディスク装置が内蔵されており、蓋1002には表示部1003が配置されている。
図32は、情報端末1000を構成する制御部1051等の機能ブロック構成例を説明する図である。情報端末1000は、装置全体を制御する制御部1051と、画像の表示に使用される表示部1003と、各種のデータやプログラムの記憶に用いられる記憶部1055と、外部装置(例えば操作受付部302)との通信に用いられる通信部1056とを有している。
これらの各部は例えばバス1057を通じて互いに接続されており、バス1057を介してデータを受け渡しする。
本実施の形態における制御部1051は、操作受付部302とともに入力装置としての機能を提供する。
図33は、操作受付部302の取付位置の受け付け用に表示部1003に表示されるインターフェース画面の一例を示す図である。ここでのインターフェース画面には、表示部1003の位置を示す矩形図形1150の4辺位置に取付位置候補1151〜1154が配置される。
因みに、取付位置候補1151は矩形図形1150の上辺に配置され、取付位置候補1152は矩形図形1150の右辺に配置され、取付位置候補1153は矩形図形1150の左辺に配置され、取付位置候補1154は矩形図形1150の下辺に配置される。
なお、操作受付部302は、例えば17mmの高さ(取付面からの高さ)を有している。もっとも、この数値は一例であり、例えば10mm以上でもよい。前述した他の実施の形態についても同様である。
このように、操作受付部302と表示部1003との位置関係が可変する場合でも(すなわち検知領域が可変する場合でも)、非可視キーを割り当てる位置を情報端末1000において特定し、操作入力として受け付けることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
また、前述の実施の形態においては、操作受付部302を使用する入力装置を応用する装置として画像形成装置1、情報端末700、1000を例示したが、スマートフォン、携帯ゲーム機、ナビゲーション装置、乗車券の販売機、チケットの販売機、現金自動預け払い機等の入力装置として使用できる。
Claims (19)
- 作業画面が表示される表示部と、
操作入力を光学的に検知する検知部と、
前記検知部の検知領域上に、割り当て位置を視覚的に把握可能な第1の操作機能とは異なる非可視の第2の操作機能を可変的に割り当てる割当部と
を有し、
前記割当部は、前記表示部に表示されている前記第1の操作機能を実行するための操作ボタンに触れた状態から前記表示部の外に引き出すユーザの操作入力があると、当該表示部から当該操作ボタンの表示を消すとともに、当該表示部の外部の前記検知領域上に当該操作ボタンの機能を前記第2の操作機能として割り当てる、入力装置。 - 前記第2の操作機能が割り当てられる領域は、前記表示部の外側である、請求項1に記載の入力装置。
- 前記表示部の外側への前記第2の操作機能の割り当ての実行を通知する、請求項2に記載の入力装置。
- 前記検知領域への前記第2の操作機能の割り当ては、ユーザの選択操作を通じて実行される、請求項1に記載の入力装置。
- 前記検知領域には、ユーザが選択した種類の前記第2の操作機能が割り当てられる、請求項1に記載の入力装置。
- 前記検知領域上における前記第2の操作機能の割り当て位置は、ユーザにより選択される、請求項1に記載の入力装置。
- 前記第2の操作機能に紐付けられる検知範囲のサイズは、ユーザにより選択される、請求項6に記載の入力装置。
- 前記割当部は、前記作業画面の表示内容に応じて前記検知領域に割り当てる前記第2の操作機能を決定する、請求項1に記載の入力装置。
- 前記割当部は、実行中のアプリケーションの種類に応じて前記検知領域に割り当てる前記第2の操作機能を決定する、請求項1に記載の入力装置。
- 前記検知領域上に割り当てられた前記第2の操作機能の内容と配置上のレイアウトを前記作業画面に表示する、請求項1に記載の入力装置。
- 前記第2の操作機能の割り当て位置に対応する光源を点灯させる、請求項1に記載の入力装置。
- 装置本体に対して前記検知部を着脱できる場合、当該検知部の位置関係を予め設定する、請求項1に記載の入力装置。
- 前記装置本体に対する前記検知部の取り付け位置を、設定画面を通じて受け付ける、請求項12に記載の入力装置。
- 前記検知部は、前記表示部と並んで配置される、請求項1に記載の入力装置。
- 前記検知部の長さは、当該検知部が配置される側の前記表示部の1辺の長さよりも長い、請求項14に記載の入力装置。
- 前記第2の操作機能が可変的に割り当てられる可動部材を更に有する、請求項1に記載の入力装置。
- 前記作業画面には、前記検知領域に割り当てられている前記第2の操作機能のレイアウトを印刷するための操作キーが表示される、請求項1に記載の入力装置。
- 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
作業画面が表示される表示部と、
操作入力を光学的に検知する検知部と、
前記検知部の検知領域上に、割り当て位置を視覚的に把握可能な第1の操作機能とは異なる非可視の第2の操作機能を可変的に割り当てる割当部と
を有し、
前記割当部は、前記表示部に表示されている前記第1の操作機能を実行するための操作ボタンに触れた状態から前記表示部の外に引き出すユーザの操作入力があると、当該表示部から当該操作ボタンの表示を消すとともに、当該表示部の外部の前記検知領域上に当該操作ボタンの機能を前記第2の操作機能として割り当てる、画像形成装置。 - コンピュータに、
操作入力を光学的に検知する処理と、
検知領域上に、割り当て位置を視覚的に把握可能な第1の操作機能とは異なる非可視の第2の操作機能を可変的に割り当てる処理と
を実行させるためのプログラムであって、
前記第2の操作機能を可変的に割り当てる処理は、表示部に表示されている前記第1の操作機能を実行するための操作ボタンに触れた状態から前記表示部の外に引き出すユーザの操作入力があると、当該表示部から当該操作ボタンの表示を消すとともに、当該表示部の外部の前記検知領域上に当該操作ボタンの機能を前記第2の操作機能として割り当てる、
ことを特徴とするプログラム。
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