JP2018156223A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同乗者が情報処理装置を操作するのを妨げずに、運転者が運転中に情報処理装置を操作するのを防止すること。【解決手段】運転者Uの視線Lが自装置から外された第1の時刻T1を特定する第1の特定部24と、運転者Uによって自動車の運転操作が開始された第2の時刻T2を特定する第2の特定部25と、特定した第2の時刻T2から所定時間Dだけ遡った期間W内に特定した第1の時刻T1があるときに、自装置の利用を制限する利用制限部23とを有する情報処理装置による。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置に関する。
スマートフォン等の情報処理装置の普及に伴い、自動車の運転中に情報処理装置を操作する事例が増えつつある。運転中に情報処理装置を操作したりその画面を注視したりすると注意力が不足して交通事故の原因になる。これを防ぐための法整備も進みつつあるが、情報処理装置の操作が原因の交通事故は後を絶たない。
運転中に情報処理装置を操作するのを防止するための方法が幾つか提案されているがいずれも実効性に欠ける。
例えば、運転者の視線を検知する車載器を自動車に設け、検知した視線に基づいて運転者が情報処理装置を操作していると車載器が判断した場合に、車載器が情報処理装置の操作を制限したり警告音を発したり方法が提案されている。
しかし、この方法は自動車に車載器があることを前提としているため、車載器がない自動車に適用することはできない。しかも、警告音等によって同乗者も情報処理装置を操作できなくなってしまうため、情報処理装置の使い勝手が悪い。
特開2014−106573号公報 特開平10−138791号公報
一つの側面では、同乗者が情報処理装置を操作するのを妨げずに、運転者が運転中に情報処理装置を操作するのを防止することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
一つの側面では、運転者の視線が自装置から外された第1の時刻を特定する第1の特定部と、前記運転者によって自動車の運転操作が開始された第2の時刻を特定する第2の特定部と、前記特定した第2の時刻から所定時間だけ遡った期間内に前記特定した第1の時刻があるときに、自装置の利用を制限する利用制限部とを有する情報処理装置が提供される。
一つの側面では、同乗者が情報処理装置を操作するのを妨げずに、運転者が運転中に情報処理装置を操作するのを防止することができる。
図1(a)は、自動車が停車しているときに運転者が情報処理装置を操作している状況を示す模式側面図であり、図1(b)は、運転者がこれから何らかの運転操作をしようとしているときの状況を示す模式側面図である。 図2は、視線の切り替わりと運転操作との相関関係について模式的に示すタイミングチャートである。 図3は、運転者が断続的に運転操作をしている場合の視線の切り替わりと運転操作との相関関係について模式的に示すタイミングチャートである。 図4は、同乗者の視線の切り替わりと運転者の運転操作との相関関係について模式的に示すタイミングチャートである。 図5は、本実施形態に係る情報処理装置の正面図である。 図6は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成図である。 図7は、本実施形態に係る情報処理装置の機能構成図である。 図8(a)、(b)は、本実施形態係るカメラが撮像した画像とそのときの運転者の状態とを模式的に示す図である。 図9は、運転者が操作中の本実施形態に係る情報処理装置の模式図である。 図10は、本実施形態における各パラメータの時間変化を示すグラフ(その1)である。 図11は、本実施形態における各パラメータの時間変化を示すグラフ(その2)である。 図12は、本実施形態において自動車がコーナを右に曲がるときの模式図である。 図13は、自動車がコーナを右に曲がるときの各パラメータの時間変化を示すグラフである。 図14は、時刻特定タスクについて説明するためのフローチャートである。 図15は、利用制限タスクについて説明するためのフローチャートである。
以下に、本実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、スマートフォン等の情報処理装置を操作しながら運転者が自動車を運転していることが判明した場合に情報処理装置の利用を制限する。このように運転中に情報処理装置を操作しているか否かを判定するには、以下のように運転者が視線を切り替えるタイミングを利用すればよい。
図1(a)は、自動車100が停車しているときに運転者Uが情報処理装置1を操作している状況を示す模式側面図である。
この場合には、運転者Uの視線Lは情報処理装置1を向いており、自動車100の進行方向Rに視線Lは向いていない。
一方、図1(b)は、運転者Uがこれから何らかの運転操作をしようとしているときの状況を示す模式側面図である。その運転操作としては、例えば、アクセルペダルやブレーキペダル等の踏み込みがある。また、ハンドルの回転も運転操作の一例である。
この場合は、運転操作に先立って予め安全を確認する必要があるため、視線Lが情報処理装置1から外されて進行方向Rに切り替わる。そして、視線Lが切り替わってからある程度の時間が経った後に実際の運転操作が行われることになる。
図2は、このような視線Lの切り替わりと運転操作との相関関係について模式的に示すタイミングチャートである。
図2の例では、第1の時刻T1において視線Lが情報処理装置1から外されて進行方向Rに切り替わり、それからある程度経過した第2の時刻T2において運転操作が開始されている。
運転者Uが情報処理装置1を操作しているときには、このように第1の時刻T1と第2の時刻T2との間にタイムラグが生じるという特徴がある。
そこで、本実施形態では、第2の時刻T2から所定時間Dだけ遡った期間W内に第1の時刻T1があるときに運転者Uが情報処理装置1を操作していると判断し、情報処理装置1の利用を制限するようにする。所定時間Dは、運転者Uが視線を切り替えてから運転操作を開始するのに要する最大の時間であり、経験的には1秒〜2秒程度である。
図3は、運転者が断続的に運転操作をしている場合の視線Lの切り替わりと運転操作との相関関係について模式的に示すタイミングチャートである。
図3に示すように、それぞれの運転操作に対応した各期間W内に第1の時刻T1がある。これにより、運転者が運転中に情報処理装置1を操作している場合には、期間W内に第1の時刻T1がある可能性が高いことが分る。
一方、図4は、同乗者の視線Lの切り替わりと運転者の運転操作との相関関係について模式的に示すタイミングチャートである。
図4に示すように、この場合には視線Lが切り替わるタイミングと運転操作との間には相関関係が殆どなく、各期間W内に第1の時刻T1がないことが多い。
よって、上記のように期間W内に第1の時刻T1があるか否かを判定することにより、運転者以外の同乗者が運転操作をしていると誤って判定する可能性を低減することができる。
次に、本実施形態に係る情報処理装置1の構成について説明する。
[全体構成]
図5は、本実施形態に係る情報処理装置の正面図である。
この情報処理装置1は、例えばスマートフォンであって、ディスプレイ2とカメラ3とを有する。
このうち、ディスプレイ2は、ブラウザ等のアプリケーションプログラムがコンテンツを表示する表示部と、ユーザがタッチすることにより入力を行う入力部とを兼ねたタッチパネルである。
また、カメラ3は、自装置を操作しているユーザの顔を撮像するためのCCD(Charge-Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。
[ハードウェア構成]
図6は、情報処理装置1のハードウェア構成図である。
図6に示すように、情報処理装置1は、ディスプレイ2、カメラ3、位置情報取得部4、加速度センサ5、角速度センサ6、記憶部7、メモリ8、及びプロセッサ9を備える。
このうち、ディスプレイ2は、前述のようにタッチパネルであり、各種のアプリケーションプログラムの画面を表示する表示部2aと、ユーザがタッチすることにより入力を行う入力部2bとを有する。
表示部2aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)であり、プロセッサ9からの指示に基づいて、文字、アイコン、及び画像等のオブジェクトを表示する。
また、入力部2bは、ユーザがタッチしている時間とタッチ位置の位置座標とをプロセッサ9に通知し、これに基づいてプロセッサ9がユーザの入力操作を解釈する。
位置情報取得部4は、GPS(Global Positioning System)により自装置の緯度と経度とを取得し、これらの情報から自装置の位置を特定する。
また、加速度センサ5は、自装置に生じる加速度を計測するセンサであって、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸の各々に沿った加速度の成分を計測する。計測した各成分の値は、加速度センサ5からプロセッサ9に通知される。
そして、角速度センサ6は、前述のX軸、Y軸、及びZ軸の各々を中心とした角速度を計測し、その計測値をプロセッサ9に通知する。
記憶部7は、例えば、ROM(Read Only Memory)、不揮発性RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、及びハードディスク等の不揮発性のストレージである。
その記憶部7には、情報処理プログラム11と道路情報42とが記憶される。
このうち、道路情報42は、地図上における国道、県道、及び高速道路等の位置を記憶した情報である。
また、情報処理プログラム11は、運転中にユーザが自装置を操作したときに情報処理装置1の利用を制限するためのプログラムである。
なお、その情報処理プログラム11をコンピュータが読み取り可能な記録媒体12に記録させておき、プロセッサ9に記録媒体12の情報処理プログラム11を読み取らせるようにしてもよい。
そのような記録媒体12としては、例えばCD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の物理的な可搬型記録媒体がある。また、フラッシュメモリ等の半導体メモリやハードディスクドライブを記録媒体12として使用してもよい。これらの記録媒体12は、物理的な形態を持たない搬送波のような一時的な媒体ではない。
更に、公衆回線、インターネット、及びLAN(Local Area Network)等に接続された装置に情報処理プログラム11を記憶させておき、プロセッサ9が情報処理プログラム11を読み出して実行するようにしてもよい。
また、メモリ8は、DRAM(Dynamic RAM)等のようにデータを一時的に記憶するハードウェアであって、その上に前述の情報処理プログラム11が展開される。
プロセッサ9は、自装置の各部を制御したり、メモリ8と協働して情報処理プログラム11を実行したりするCPU(Central Processing Unit)等のハードウェアである。
[機能構成]
次に、情報処理装置1の機能構成について説明する。
図7は、情報処理装置1の機能構成図である。
図7に示すように、情報処理装置1は、移動判定部21、利用判定部22、利用制限部23、視線特定部24、及び運転操作特定部25を備える。
これらの各部は、プロセッサ9がメモリ8と協働して情報処理プログラム11を実行することにより実現される。
このうち、移動判定部21は、第1の判定部の一例であって、自装置が自動車100と共に移動中であるかどうかを判定し、その判定結果を利用制限部23に通知する。
判定に際しては、移動判定部21は、位置情報取得部4から自装置の位置を取得し、位置の時間変化から自装置の速度を算出する。そして、位置と速度に基づいて自装置が道路情報42(図6参照)の道路に沿って移動しているかどうかを移動判定部21が判定する。そして、所定の速度で道路に沿って移動していると判定されたときに、移動判定部21は、自装置が自動車100と共に移動中であると判定する。
なお、その判定をする際に加速度センサ5と角速度センサ6の各々の計測値を併用してもよい。その場合は、これらの計測値に基づいて移動判定部21が走行中の自動車100に特有の揺れを検知し、その揺れがあったときに自装置が自動車100で移動中であると判定すればよい。
一方、利用判定部22は、第2の判定部の一例であって、ディスプレイ2にタッチがあったことを示す通知をディスプレイ2から受ける。その通知に基づいて、利用判定部22は、運転者により自装置が利用中かどうかを判定する。例えば、一定時間内にその通知があった場合には、利用判定部22は自装置が利用中であると判定する。判定の基準となる一定時間は例えば1分である。
また、その判定結果は、利用判定部22から利用制限部23に通知される。
なお、利用判定部22が上記の判定をする際に加速度センサ5の計測値を併用してもよい。その場合は、運転者の手から情報処理装置1に伝わる揺れを加速度センサ5の計測値から検知し、その揺れを検知した場合に自装置が利用中であると利用判定部22が判定する。これにより、運転者Uがディスプレイ2に触れずに表示部2aを注視している状態であっても、運転者Uが情報処理装置1を利用していると判定できる。
更に、カメラ3で取得した運転者の視線が自装置を向いているときに、自装置が利用中であると利用判定部22が判定してもよい。
利用制限部23は、運転者が自装置を操作していると判断される場合に自装置の利用を制限する。その判断に際しては、後述のように視線特定部24と運転操作特定部25の各々がメモリ8に格納した第1の時刻T1と第2の時刻T2を使用する。また、移動判定部21と利用判定部22の各々の判定結果もその判断に使用される。
利用制限部23による制限の仕方は特に限定されない。例えば、利用制限部23は、入力操作を無効にする指示をディスプレイ2に通知することにより、運転者が入力操作をできないようにする。
視線特定部24は、第1の特定部の一例であって、カメラ3が撮像した画像に基づいて運転者の視線が自装置から外された第1の時刻T1を特定する。その特定の仕方について、図8(a)、(b)を参照しながら説明する。
図8(a)、(b)は、カメラ3が撮像した画像とそのときの運転者Uの状態とを模式的に示す図である。
図8(a)のように運転者Uが情報処理装置1を操作している状態では、情報処理装置1がユーザUに正対するため、カメラ3の撮像範囲K内にユーザUが入り込む。更に、視線Lの方向が情報処理装置1に向くため、画像29にはユーザUの正面像が写り、ユーザUの虹彩IRは略円形となる。
一方、図8(b)のように運転者Uが運転操作をしている状態では、視線Lが情報処理装置1から外されて進行方向Rを向く。この場合にはユーザUを下から仰いだ像が画像29に映るため、ユーザUの虹彩IRは楕円状となる。
視線特定部24は、カメラ3から画像29を逐次取得し、その画像29から虹彩IRの輪郭を抽出する。そして、視線特定部24は、虹彩IRの輪郭が円形か楕円かに応じて視線Lの方向を求め、その方向が自装置から外されて進行方向Rに切り替わった第1の時刻T1を特定し、その値をメモリ8に格納する。
なお、運転中に運転者Uが情報処理装置1の向きを一時的に変えて所持している場合や、ダッシュボードやホルダに情報処理装置1が一時的に置かれる場合もある。その場合には撮像範囲Kから運転者Uが外れて画像29内に運転者Uの顔が写らない。このように画像29内に運転者Uの顔がない場合には、視線特定部24は、運転者の視線Lが自装置から外されたと判断する。
再び図7を参照する。
運転操作特定部25は、第2の特定部の一例であって、以下のようにして運転者によって自動車の運転操作が開始された第2の時刻T2を特定する。
図9は、運転者が操作中の情報処理装置1の模式図である。
この例では、加速度センサ5が計測する加速度の各成分のうち、Z軸方向をディスプレイ2の法線方向に平行にする。運転者Uが情報処理装置1を操作している場合には、運転者Uは情報処理装置1に正対するため、Z軸方向は進行方向Rにほぼ一致する。
また、Y軸方向を情報処理装置1の長手方向に設定する。運転者は情報処理装置1を縦長にして操作することが多いので、Y軸は鉛直線Gにほぼ一致する。そして、Z軸とY軸の各々に直交する方向にX軸を設定する。
図10は、このように各軸の向きを設定した場合の各パラメータの時間変化を示すグラフである。
そのパラメータには、アクセルペダルの開度、自動車の走行速度、及び加速度センサ5が計測したZ軸方向の加速度がある。
ここでは、運転操作の一例としてアクセルペダルの踏み込みを考える。そして、時刻Aにおいて運転者Uがアクセルペダルの踏み込みを開始した場合を想定する。この場合、時刻Aから踏み込みに対する自動車100の応答時間Δtが経過した時刻Bにおいて走行速度と加速度とが上昇をし始めることになる。
応答時間Δtは数100ミリ秒程度のオーダであって、例えば100ミリ秒〜1000ミリ秒程度である。
運転操作特定部25は、Z軸方向の加速度の成分を加速度センサ5から逐次取得し、その値が0から上昇した時刻Bを特定する。そして、運転操作特定部25は、その時刻Bから応答時間Δtだけ遡った時刻Aが運転操作が開始された第2の時刻T2であると特定する。
この例では運転操作としてアクセルペダルの踏み込みを例示したが、ブレーキペダルの踏み込みを運転操作として採用してもよい。
図11は、その場合の各パラメータの時間変化を示すグラフである。
図11の例では、時刻Aにおいて運転者Uがブレーキペダルの踏み込みを開始した場合を想定している。この場合、時刻Aから踏み込みに対する自動車100の応答時間Δtが経過した時刻Bにおいて走行速度と加速度が減少し始めることになる。
運転操作特定部25は、加速度センサ5から取得したZ軸方向の加速度値が0から減少した時刻Bを特定する。そして、運転操作特定部25は、その時刻Bから応答時間Δtだけ遡った時刻Aが運転操作が開始された第2の時刻T2であると特定する。
また、運転操作として以下のようにハンドルの回転を採用してもよい。
図12は、自動車100がコーナを右に曲がるときの模式図である。
この場合には、運転者Uは、時刻Cにおいてハンドルを右に切り始め、時刻Dにおいてハンドルを直進方向に戻すことになる。
図13は、この場合の各パラメータの時間変化を示すグラフである。
そのパラメータには、ハンドル101の回転角度と、角速度センサ6が計測するY軸(図9参照)周りの角速度がある。なお、ハンドル101の回転角度は、ハンドル101の向きを直進方向にしたときを0とし、そこからハンドル101を右に切ったときを正の角度としている。
図13に示すように、時刻Cにおいてハンドルの回転角が増加すると、それから応答時間Δtが経過した時刻EにおいてY軸周りの角速度が0から上昇をし始める。そして、時刻Dにおいてハンドルを直進方向に戻すと、それから応答時間Δtが経過した後にY軸周りの角速度が0に戻る。
この場合は、運転操作特定部25は、角速度センサ6からY軸周りの角速度を逐次取得し、その値が0から変化した時刻Eを特定する。そして、運転操作特定部25は、その時刻Eから応答時間Δtだけ遡った時刻Cが運転操作が開始された第2の時刻T2であると特定する。
[情報処理方法]
次に、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。
その情報処理方法は、以下のように時刻特定タスクと利用制限タスクとを実行することにより行われる。
図14は、時刻特定タスクについて説明するためのフローチャートである。
時刻特定タスクは、運転者Uの視線が情報処理装置1から外された第1の時刻T1を特定するためのタスクであって、以下のように実行される。
(ステップS1)
まず、視線特定部24が、運転者Uの視線Lが自装置から外されて進行方向Rに切り替わったか否かを判定する。その判定は、図8(a)、(b)を参照して説明したように、画像29を用いて視線特定部24が行う。
ここで、切り替わっていない(NO)と判定された場合にはステップS1を繰り返して行う。
一方、切り替わった(YES)と判定された場合には次のステップS2を行う。
(ステップS2)
視線特定部24が、視線Lが自装置から外された第1の時刻T1を特定し、その値をメモリ8に格納する。
その後に、再びステップS1に戻る。
これにより、メモリ8には常に最新の第1の時刻T1が格納されることになる。
次に、利用制限タスクについて図15を参照しながら説明する。
図15は、利用制限タスクについて説明するためのフローチャートである。
利用制限タスクは、情報処理装置1に利用制限を加えるために上記の時刻特定タスクと並行して行われるタスクであって、以下のように実行される。
(ステップS10)
移動判定部21が、自装置が自動車100と共に移動中であるかどうかを判定する。
ここで移動中である(YES)と判定された場合には次のステップS11に移り、移動中ではない(NO)と判定された場合にはステップS10を繰り返す。
このように移動中ではない場合に次にステップを実行しないことで、自動車で移動中ではない場合に後のステップで情報処理装置1に利用制限が加わるのを防ぐことができ、運転者が停車時等に情報処理装置1を利用することができる。
(ステップS11)
利用判定部22が、運転者により自装置が利用中かどうかを判定する。
ここで利用中である(YES)と判定された場合には次のステップS12に移り、利用中ではない(NO)と判定された場合にはステップS11を繰り返す。
このように利用中ではない場合に次にステップを実行しないことで、運転者が利用していない情報処理装置1に対して後のステップで不必要に利用制限が加わるのを防止できる。
これ以降のステップS12〜S16は、運転者が情報処理装置1を操作しているか否かを判定する判定処理となる。この例では、判定の確度を高めるためにその判定処理をn回繰り返して行う。nは2以上の整数であれば特に限定されず、例えばn=10とし得る。
(ステップS12)
運転操作特定部25が、運転操作が開始されたかどうかを判定する。
その判定は、図10、図11、及び図13に示したように、加速度や角速度が0から変化したか否かを基準にして運転操作特定部25が行う。
ここで、運転操作が開始された(YES)と判定された場合には次のステップS13に移り、開始されていないではない(NO)と判定された場合にはステップS12を繰り返す。
(ステップS13)
運転操作特定部25が、運転操作が開始された第2の時刻T2を特定し、その値をメモリ8に格納する。
(ステップS14)
利用制限部23が、メモリ8から第2の時刻T2を取得し、視線の切換えの有無を判定する期間Wを(T2 - D) 〜 T2の時間範囲に設定する。ここで、所定時間Dは、運転者Uが視線を切り替えてから運転操作を開始するのに要する最大の時間であり、その値は前述のように1秒〜2秒程度である。
(ステップS15)
利用制限部23が、メモリ8を参照して最新の第1の時刻T1を取得する。そして、その第1の時刻T1が期間Wの中に存在するかどうかを利用制限部23が判定する。
ここで存在しない(NO)と判定された場合であって、ステップS15の実行回数がn回に満たない場合にはステップS12に戻る。
(ステップS16)
ステップS15で存在する(YES)と判定された場合には、利用制限部23が判定カウントを1だけインクリメントする。
判定カウントは、異なる期間Wの中に第1の時刻T1があると判定した回数であって、その初期値は0である。
(ステップS17)
ステップS15の実行回数がn回となったときには、本ステップにおいて利用制限部23が存在率を算出する。存在率は、(判定カウント)/nで定義される値であって、複数の異なる期間Wの中に第1の時刻T1が存在する割合を示す。
そして、その存在率が基準値以上かどうかを利用制限部23が判定する。基準値は、運転者が情報処理装置1を操作している可能性が高いと判定し得る値であって、例えば0.5〜0.7程度である。
ここで、基準値以上ではない(NO)と判定された場合には、この利用制限タスクを終了する。
(ステップS18)
ステップS17において基準値以上である(YES)と判定された場合には、運転者が情報処理装置1を操作している可能性が高い。
そこで、本ステップでは利用制限部23が自装置の利用制限を行う。
利用制限の方法は特に限定されない。例えば、入力操作を無効にする指示を利用制限部23がディスプレイ2に通知することにより、運転者が入力操作をできないようにする。これに代えて、利用制限部23の制御下で情報処理装置1が警告音を発するようにしてもよい。
これにより、運転をしながら情報処理装置1を利用する行為を運転者があきらめるようになる。その結果、運転者の意識を運転操作に集中させることが可能となり、交通安全に資することができるようになる。
また、n回の判定うちの数回で同乗者の所作がたまたま運転者の所作に一致した程度ではステップS17の存在率が基準値を超えない。そのため、このように存在率が基準値を超えた場合にのみ利用制限を加えることにより、同乗者の情報処理装置1に誤って利用制限が加わるのを防止できる。
以上により、利用制限タスクの基本ステップを終了する。
上記した本実施形態によれば、第2の時刻T2から所定時間Dだけ遡った期間W内に第1の時刻T1があるときに情報処理装置1の利用を制限する。
図3及び図4に示したように、運転者Uが情報処理装置1を利用している場合には期間W内に第1の時刻T1が存在する可能性が高く、運転者U以外の同乗者が情報処理装置1を利用している場合には期間W内に第1の時刻T1が存在する可能性が低い。
よって、このように期間W内に第1の時刻T1があるか否かを判断基準にすることで、運転者Uの利用行為のみを制限しつつ、同乗者の情報処理装置1に誤って利用制限が加わるのを防止でき、情報処理装置1の使い勝手が向上する。
しかも、利用制限を加える判断材料となる運転操作や視線の切換えの検出を情報処理装置1自身が行うため、利用制限を行うために特別な車載器が不要となり、全ての自動車で情報処理装置1の利用制限を加えることができる。
1…情報処理装置、2…ディスプレイ、2a…表示部、2b…入力部、3…カメラ、4…位置情報取得部、5…加速度センサ、6…角速度センサ、7…記憶部、8…メモリ、9…プロセッサ、11…情報処理プログラム、12…記録媒体、21…移動判定部、22…利用判定部、23…利用制限部、24…視線特定部、25…運転操作特定部、42…道路情報、100…自動車、101…ハンドル。

Claims (6)

  1. 運転者の視線が自装置から外された第1の時刻を特定する第1の特定部と、
    前記運転者によって自動車の運転操作が開始された第2の時刻を特定する第2の特定部と、
    前記特定した第2の時刻から所定時間だけ遡った期間内に前記特定した第1の時刻があるときに、自装置の利用を制限する利用制限部と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記第2の特定部は、自装置に生じる加速度のうち前記自動車の進行方向の成分が0から変化した時刻から前記運転操作に対する前記自動車の応答時間だけ遡った時刻が前記第2の時刻であると特定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第2の特定部は、自装置に生じる角速度のうち鉛直線を中心とした成分が0から変化した時刻から前記運転操作に対する前記自動車の応答時間だけ遡った時刻が前記第2の時刻であると特定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記利用制限部は、n個(nは2以上の整数)の複数の前記第2の時刻ごとに前記期間内に前記第1の時刻があるかどうかを判定し、前記期間内に前記第1の時刻があると判定した回数を前記nで除した値が基準値以上のときに、自装置の利用を制限することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 自装置が前記自動車と共に移動中かどうかを判定する第1の判定部を更に有し、
    前記利用制限部は、前記第1の判定部により移動中であると判定された場合に限り、自装置の利用を制限することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記運転者により自装置が利用中かどうかを判定する第2の判定部を更に有し、
    前記利用制限部は、前記第2の判定部により利用中であると判定された場合に限り、自装置の利用を制限することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
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