JP2018153879A - 研磨パッド及び研磨装置 - Google Patents

研磨パッド及び研磨装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018153879A
JP2018153879A JP2017051069A JP2017051069A JP2018153879A JP 2018153879 A JP2018153879 A JP 2018153879A JP 2017051069 A JP2017051069 A JP 2017051069A JP 2017051069 A JP2017051069 A JP 2017051069A JP 2018153879 A JP2018153879 A JP 2018153879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
wafer
hole
slurry
polishing pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017051069A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6905362B2 (ja
Inventor
井上 雄貴
Yuki Inoue
雄貴 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2017051069A priority Critical patent/JP6905362B2/ja
Publication of JP2018153879A publication Critical patent/JP2018153879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6905362B2 publication Critical patent/JP6905362B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】研磨パッドの研磨面の全面にスラリーを均一に供給できるようにするとともに、ウエーハの厚みを正確に測定できるようにする。【解決手段】本発明に係る研磨パッド20は、円板21と、円板21の下面21bに接着する研磨部材22とを備え、円板21及び研磨部材22は、上下面の中心を貫通する第1の貫通孔23と、第1の貫通孔23から所定距離外周側の位置で上下面を貫通する第2の貫通孔24とを備え、研磨部材22は、円板21の中心を中心として第2の貫通孔24に連通するリング状の溝25を備えたため、例えば、第2の貫通孔24から溝25にスラリーを供給しながら研磨部材22の研磨面22bでウエーハの上面に接触させてCMP研磨を行うと、溝25にスラリーを溜めつつウエーハを研磨することができ、回転する研磨パッド20の遠心力で研磨面22bの全面に均一にスラリーをいきわたらせることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、ウエーハを研磨する研磨パッドと該研磨パッドを備える研磨装置とに関する。
ウエーハなどの被加工物を例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)と呼ばれる化学的機械的研磨法により研磨する研磨装置では、ウエーハに研磨パッドを当接させ、スラリーをウエーハに供給しながらウエーハの研磨を行う。ウエーハの研磨加工中は、ウエーハの厚みを測定し、所望の仕上がり厚みに達するように研磨を制御している。下記の特許文献1においては、研磨パッドの中心に大きな貫通孔を形成し、貫通孔を通じてウエーハに向けてスラリーを供給するとともに、厚み測定手段が貫通孔に沿って測定光を照射してウエーハの上面と下面との反射光の光路長差に基づいてウエーハの厚みを測定する研磨装置が提案されている。
特開2015−134383号公報
しかし、上記の研磨装置を用いても、研磨加工中のウエーハの上面にはスラリーが流れているため、厚み測定手段が反射光を受光できず、ウエーハの厚みを正確に測定できないという問題がある。この問題を解消するために、本出願人は、例えば、研磨パッドの中心を貫通させた第1の貫通孔からウエーハの厚みを測定できるようにするとともに、第1の貫通孔よりも外側のずれた位置にスラリーの供給路となる第2の貫通孔を形成してみたが、かかる構成の研磨パッドを用いてウエーハをCMP研磨しても、スラリーは研磨パッドの遠心力により研磨パッドの研磨面の一部分には供給されたものの、研磨面の全面にはスラリーがいきわたらないという現象が発生した。
また、回転する研磨パッドの遠心力により第2の貫通孔を中心としてスラリーが扇状に流れていくことから、研磨面のスラリーが供給されない部分が乾燥して、研磨パッドに振動が発生した。そのため、本出願人は、研磨面の全面に均一に研磨液を供給するために、研磨パッドに第2の貫通孔を複数形成してみたが、かかる構成の研磨パッドでは、研磨加工中に振動は発生しないが、研磨パッドの遠心力で複数の第2の貫通孔を中心として扇状にスラリーが流れていくため、研磨面に不均一にスラリーが供給されてウエーハの仕上げ厚み不良が発生した。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、研磨パッドの研磨面の全面にスラリーを均一に供給できるようにするとともに、ウエーハの厚みを正確に測定できるようにすることを目的としている。
本発明は、保持テーブルが保持したウエーハにCMP研磨を行う円板状の研磨パッドであって、該研磨パッドは、円板と、該円板の下面に接着する研磨部材と、を備え、該円板及び該研磨部材は、上下面の中心を貫通する第1の貫通孔と、該第1の貫通孔から所定距離外周側の位置で上下面を貫通する第2の貫通孔と、を備え、該研磨部材は、該円板の中心を中心として該第2の貫通孔に連通するリング状の溝を備えている。
また、本発明は、上記研磨パッドを用いてウエーハを研磨する研磨装置であって、ウエーハを保持する保持テーブルと、研磨パッドが回転可能に装着された研磨手段と、上記第2の貫通孔から上記溝に研磨液を供給する研磨液供給手段と、上記第1の貫通孔から研磨加工中のウエーハに測定光を照射し、ウエーハの上面とウエーハの下面とから反射した反射光を受光して該反射光の光路長差からウエーハの厚みを測定する厚み測定手段と、を備え、該第2の貫通孔から供給される該研磨液が該溝に溜められながら回転する該研磨パッドの遠心力で上記研磨部材の研磨面に供給されてウエーハを研磨することが可能となっている。
本発明に係る研磨パッドは、円板と、該円板の下面に接着する研磨部材と、を備え、該円板及び該研磨部材は、上下面の中心を貫通する第1の貫通孔と、該第1の貫通孔から所定距離外周側の位置で上下面を貫通する第2の貫通孔と、を備え、該研磨部材は、該円板の中心を中心として該第2の貫通孔に連通するリング状の溝を備えたため、例えば、該第2の貫通孔から該溝に研磨液を供給しながら該研磨部材の該研磨面でウエーハの上面に接触させてCMP研磨を行うと、該研磨面とウエーハの上面との間の該溝に該研磨液を溜めつつウエーハを研磨することが可能となり、回転する研磨パッドの遠心力で該研磨面に均一に研磨液をいきわたらせることができる。したがって、ウエーハの厚みにばらつきが発生するのを防止することができる。
本発明に係る研磨装置は、ウエーハを保持する保持テーブルと、研磨パッドが回転可能に装着された研磨手段と、第2の貫通孔から溝に研磨液を供給する研磨液供給手段と、第1の貫通孔から研磨加工中のウエーハに測定光を照射し、ウエーハの上面とウエーハの下面とから反射した反射光を受光してその光路長差からウエーハの厚みを測定する厚み測定手段とを備え、第2の貫通孔から供給される研磨液が溝に溜められながら、回転する研磨パッドの遠心力によって研磨部材の研磨面に供給されるように構成したため、研磨面の全面に研磨液を均一に供給することができるとともに、厚み測定手段によってウエーハの厚みを正確に測定することができる。
研磨装置の一例の構成を示す斜視図である。 研磨手段の構成を示す断面図である。 研磨パッドの研磨面側からみた底面図である。 研磨パッドの研磨面の構成を示すとともに、保持テーブルに保持されたウエーハの回転中心と研磨パッドの回転中心との位置関係を説明する説明図である。 保持テーブルに保持されたウエーハを研磨パッドでCMP研磨する状態を示す断面図である。 研磨パッドの研磨面におけるスラリーの流れる方向を説明する説明図である。 厚み測定手段でウエーハの厚みを測定する状態を説明する拡大側面図である。 マウント及び研磨パッドの構成の一例を示す分解斜視図である。
図1に示す研磨装置1は、ウエーハにCMP研磨を行う円板状の研磨パッド20を用いてウエーハを研磨する研磨装置の一例である。研磨装置1は、Y軸方向に延在する装置ベース2と、装置ベース2のY軸方向後部側に立設されたコラム3とを有している。装置ベース2の上面には、ウエーハを保持する保持テーブル4が配設されている。保持テーブル4の上面は、ウエーハを吸引保持する保持面5となっており、保持面5には、吸引源が接続されている。保持テーブル4は、Y軸方向に移動可能な移動基台6によって下方から支持されている。図示してないが、保持テーブル4の下方には、保持テーブル4を回転させる回転手段と、保持テーブル4を水平方向(Y軸方向)に加工送りする加工送り手段とが配設されている。加工送り手段によって移動基台6がY軸方向に移動することにより、保持テーブル4をY軸方向に移動させることができる。保持テーブル4の直径は、例えば300mmに形成されている。
コラム3の前方には、研磨パッド20が回転可能に装着された研磨手段10と、研磨手段10を保持テーブル4に対して接近及び離反する方向(Z軸方向)に研磨送りする研磨送り手段30と、研磨手段10に接続され保持テーブル4が保持するウエーハとに向けて研磨液(スラリー)を供給する研磨液供給手段40と、保持テーブル4に保持されたウエーハに測定光を照射してウエーハの厚みを測定する厚み測定手段50とを備えている。
研磨送り手段30は、Z軸方向に延在するボールネジ31と、ボールネジ31の一端に接続されたモータ32と、ボールネジ31と平行に延在する一対のガイドレール33と、一方の面が研磨手段10に固定された昇降板34とを備えている。一対のガイドレール33には昇降板34の他方の面が摺接し、昇降板34の内部に形成されたナットにはボールネジ31が螺合している。モータ32によってボールネジ31を回動させることにより、昇降板34とともに研磨手段10をZ軸方向に昇降させることができる。
研磨手段10は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心を有するスピンドル11と、スピンドル11を囲繞するスピンドルハウジング12と、スピンドルハウジング12を保持するホルダ14と、図2に示すスピンドル11の上端に連結され鉛直方向の軸心に中空を有するロータリージョイント13と、スピンドル11を鉛直方向の軸心を中心として回転させるモータ15と、マウント16を介してスピンドル11の下端に装着された研磨パッド20とを備えている。
図2に示すように、モータ15は、スピンドル11の上端側外周面に固定された図示しないロータと、ロータを囲繞するようにスピンドルハウジング12の内周面に固定されたステータ150とにより構成されている。ステータ150に所定の電圧を印加することにより、ロータが回転し、スピンドル11がその軸心を中心として回転する構成となっている。ステータ150の近傍には、ステータ150の熱を除去するための冷却路17が配設されている。冷却路17には、冷却水供給源18が接続され、冷却水を冷却路17に供給することにより、ステータ150を冷却することができる。
スピンドルハウジング12には、エア源19に接続されたエア供給路120と、スピンドルハウジング12とスピンドル11との間の隙間に高圧エアを噴出する噴出口121とを備えている。スピンドルハウジング12の内部に収容されたスピンドル11は、噴出口121から隙間に噴出される高圧エアによって非接触の状態で回転可能に支持されている。
マウント16は、円板状に形成され、その下面は、研磨パッド20が取り付けられる取り付け面16aとなっており、取り付け面16aは鉛直方向と直交する水平方向に平行な平坦面となっている。研磨パッド20は、円板21と、円板21の下面21bに接着する研磨部材22とを備えている。円板21は、その上面21aが図示しないボルト等によってマウント16に取り付けられる。研磨パッド20の直径は、マウント16と略同径であり、例えば450mmに形成されている。
円板21及び研磨部材22は、上下面の中心を貫通する第1の貫通孔23と、第1の貫通孔23から所定距離外周側の位置で上下面を貫通する第2の貫通孔24とを備えている。スピンドル11の中心部には、第1の貫通孔23に連通する第1の貫通孔110が形成されている。また、スピンドル11には、第2の貫通孔24の位置に対応して、第1の貫通孔110から所定距離外周側の位置に第2の貫通孔24に連通する第2の貫通孔111が形成されている。
研磨液供給手段40は、ロータリージョイント13を介して第2の貫通孔111の一端に接続された接続管41と、接続管41に接続されたスラリー供給源42とを備えている。接続管41とスラリー供給源42との間にはバルブ43が配設されており、バルブ43を開くことによって第2の貫通孔111,24とスラリー供給源42とを連通させることができる。本実施形態では、第2の貫通孔24,111がスラリーの流路となっている。
厚み測定手段50は、ロータリージョイント13を介して第1の貫通孔110の一端に接続されている。厚み測定手段50は、第1の貫通孔110,23を通じて下方に向けて測定光を照射するとともにウエーハの上面と下面とにおいて反射した測定光の反射光を受光する測定部51と、測定部51が照射した測定光を平行光に変換するコリメータレンズ52とを少なくとも備え、測定部51が受光した反射光の光路長差からウエーハの厚みを算出することができる。本実施形態では、第1の貫通孔23,110が測定部51の測定光の光路となっている。
次に、研磨部材22の構成について説明する。研磨部材22は、円板21に固定される上面22aと上面22aの反対側の面にウエーハに対して研磨を行う研磨面22bとを有している。研磨部材22は、例えば、不織布と発泡ウレタンとからなる研磨層の上に発泡ウレタンからなるクッション層が積層された2層構造となっている。図3に示すように、研磨部材22は、円板21の中心を中心として第2の貫通孔24に連通するリング状の溝25と、格子状の複数の案内溝26(黒色を施して図示した部分)とを備えている。研磨パッド20とウエーハとが接触した状態で、スラリー供給源42から第2の貫通孔24を通じて溝25にスラリーが供給されることによりスラリーを溜めておくことができる。
本実施形態に示す研磨部材22は、溝25の外側の大リング部220と溝25の内側の小リング部221とに分けられて構成される。小リング部221は、第1の貫通孔23の周囲を囲んでおり、研磨加工中に溝25に溜められたスラリーが、第1の貫通孔23の直下(小リング部221の内側)に進入するのを防ぐ壁となっている。溝25に溜められたスラリーは、回転する研磨パッド20の遠心力で格子状の案内溝26に流れ込む構成となっている。つまり、溝25に溜められたスラリーが回転する研磨パッド20の中心から放射状に流れると、案内溝26に沿って大リング部220の研磨面22bの全面にスラリーをいきわたらせることができる。
案内溝26の溝深さは、特に限定されないが、溝深さを深くしすぎるとスラリーが案内溝26から逃げてしまい、研磨面22bの全面にスラリーが拡がらないため、例えば、0.2〜0.6mmに形成されている。また、案内溝26の溝幅を狭くしたり、隣り合う案内溝26の間隔を大きくしたりすると、スラリーが放射状に流れにくくなるため、案内溝26の形状(溝深さ、溝幅、間隔、パターン等)は、加工条件に応じて適宜変更するとよい。
図4に示すように、研磨部材22の溝25の溝幅Lは、例えば1mm〜6mmの範囲で設定することが好ましい。もっとも溝幅Lを狭くした方が、スラリーが溝25に溜まりやすくなるが、溝幅Lを狭くしすぎると、第2の貫通孔24を通じて溝25に供給されるスラリーの供給量よりも研磨部材22の案内溝26に沿って遠心力で放射されるスラリーの放射量が多くなり、研磨面22bの全面にスラリーがいきわたらず、スラリーが供給されない部分の研磨面とウエーハとの接触部分の摩擦力が大きくなって振動が発生してしまう。したがって、溝幅Lは、少なくとも上記程度の幅を設ける必要がある。
本実施形態において、第2の貫通孔24が形成される上記の所定距離外周側の位置としては、図4に示すように、第1の貫通孔23から例えば所定距離Hを設けて離れた位置である。第2の貫通孔24を第1の貫通孔23の位置から遠くに設定して形成すれば、研磨加工中に溝25に溜められるスラリーが第1の貫通孔23の直下に進入するのを防いで、厚み測定手段50によるウエーハの厚み測定を精度よく行えるが、研磨パッド20の研磨面22bの全面にスラリーがいきわたらず、研磨パッド20に振動が発生するおそれがある。所定距離Hとしては、例えば25mmに設定することが好適である。
また、本実施形態では、研磨パッド20の回転中心20Cと保持テーブル4が保持したウエーハWの回転中心Woとのズレ量である距離H1が例えば75mmに設定されるとともに、保持テーブル4が保持したウエーハWの外周縁Wcと研磨パッド20の回転中心20Cとのズレ量である距離H2についても例えば75mmに設定されている。すなわち、研磨パッド20の回転中心20CからウエーハWの回転中心Wo及び外周縁Wcまで距離H1,H2を設けることで、保持テーブル4が保持した直径300mmのウエーハWの半径(150mm)の中心に研磨パッド20の回転中心20Cを位置付けることができる。よって、回転する研磨パッド20の遠心力によりスラリーを研磨面22bの全面に均一に供給するとともに、研磨パッド20とウエーハWとの接触面にスラリーを効率よく供給することが可能となる。このように構成される研磨パッド20を用いてCMP研磨を行うことで、研磨加工後のウエーハWの厚みにばらつきが発生するのを防止することができる。
次に、上記の研磨装置1を用いて、図5に示すウエーハWをCMP研磨する動作例について説明する。ウエーハWは、円形板状の被加工物の一例であって、その上面Waは、研磨が施される被加工面となっている。一方、上面Waと反対側の下面Wbには、例えば保護テープTが貼着され、保護テープTを介して保持テーブル4に保持される被保持面となっている。例えば、下記の表1に示す加工条件を研磨装置1に設定してCMP研磨を実施する。
[表1] 加工条件
Figure 2018153879
まず、図示しない搬入手段は、図1に示した保持テーブル4の保持面5にウエーハWを載置する。続いて、保持テーブル4は、吸引源の吸引力によって保持面5でウエーハWを吸引保持する。そして、保持テーブル4は、加工送り手段により移動基台6とともにY軸方向に移動して研磨手段10の下方側に移動する。
図5に示すように、研磨液供給手段40は、バルブ43を開いてスラリー供給源42と第2の貫通孔111,24とを連通させ、スラリー44を接続管41,第2の貫通孔111,24を通じてウエーハWの上面Waに向けて供給する。ウエーハWを保持した保持テーブル4は、図示しない回転手段によって、500rpmの回転速度で例えば矢印A方向に回転する。研磨手段10は、モータ15が駆動されて、スピンドル11が回転することにより研磨パッド20を500rpmの回転速度で例えば矢印A方向に回転させながら、図1に示した研磨送り手段30は、研磨パッド20をウエーハWに接近する方向に研磨送りする。そして、下降しながら回転する研磨部材22の研磨面22bをウエーハWの上面Waに接触させ、研磨部材22とウエーハWとを相対的に摺動させる。
研磨部材22の研磨面22bがウエーハWの上面Waに接触すると、研磨面22bと上面Waとの間の溝25が密閉した空間となるため、この状態において第2の貫通孔24からスラリー44が溝25に供給されると、溝25にスラリー44を溜めておくことができる。このようにして溝25にスラリー44を溜めながら、研磨部材22でウエーハWの上面Waを研磨することにより、回転する研磨パッド20の遠心力によって、図6に示すように、研磨パッド20の回転中心20Cから径方向外側にスラリー44(点線で図示した部分を参照)が放射状に流れていき、図3に示した案内溝26に沿って研磨面22bの全面にスラリー44をいきわたらせることができる。これにより、研磨加工中は、常に研磨面22bが濡れた状態を維持できる。また、小リング部221が壁となり、第1の貫通孔23の直下に位置付けられたウエーハWの上面Waにスラリー44が流れ込むのを抑えることができる。なお、図示してないが、研磨手段10の近傍には、研磨部材22の研磨面22bに水を供給するノズルが配設されており、研磨パッド20をウエーハWの上面Waから離反させた後に、研磨面22bに水を供給して、スラリー44が乾燥して研磨面22bに固着するのを防止している。
ウエーハWの研磨加工中は、図5に示す厚み測定手段50を用いてウエーハWの厚みを監視する。具体的には、測定部51から下方に向けて照射された測定光500は、コリメータレンズ52によって平行光に変換されて第1の貫通孔110,23を通じてウエーハWに向けて照射される。このとき、第1の貫通孔23の直下に位置するウエーハWの上面Waにはスラリー44が流れていないため、測定光500をウエーハWの上面Waに対して入射及び反射させることができる。測定部51は、図7に示すように、ウエーハWの上面Waにおいて反射した反射光500aとウエーハWの下面Wbにおいて反射した反射光500bとをそれぞれ受光して、反射光500aと反射光500bとの光路長差からウエーハWの厚みを測定する。ウエーハWが所望の仕上げ厚みに達したら、研磨手段10を上昇させ、1枚のウエーハWに対するCMP研磨を終了する。
このように、本発明に係る研磨装置1は、ウエーハWを保持する保持テーブル4と、研磨パッド20が回転可能に装着された研磨手段10と、第2の貫通孔24から溝25にスラリーを供給する研磨液供給手段40と、第1の貫通孔23から研磨加工中のウエーハWに測定光500を照射し、ウエーハWの上面WaとウエーハWの下面Wbとから反射した反射光500a,500bを受光してその光路長差からウエーハWの厚みを測定する厚み測定手段50とを備え、第2の貫通孔24から供給されるスラリー44が溝25に溜められながら、回転する研磨パッド20の遠心力によって研磨部材22の研磨面22bに供給されるように構成したため、研磨面22bの全面にスラリー44を均一に供給することができるとともに、厚み測定手段50によってウエーハWの厚みを正確に測定することができる。また、本発明によれば、スラリー44の供給量を少なくしても、溝25に溜められたスラリー44を遠心力で研磨面22bの全面に均一に供給することができる。
上記研磨パッド20で複数枚のウエーハWをCMP研磨すると、研磨部材22の研磨面22bに目詰まりが生じるため、定期的に研磨パッド20のドレッシングを行う。ドレッシングを行う毎に研磨部材22に形成された案内溝26の溝深さが次第に浅くなっていき、溝深さが全くなくなると、スラリーを研磨面22bの全面に均一にいきわたらせることができなくなるため、例えば、案内溝26の溝深さが0.2mm程度に達したら、新しい研磨パッド20に交換するとよい。
上記実施形態に示す研磨パッド20では、リング状の溝25にスラリー44を溜めながら、研磨パッド20の遠心力によって案内溝26に沿って研磨面22bの全面にいきわたらせることができるため、溝25に連通する第2の貫通孔24が1つで十分となっている。そのため、マウント16に対する研磨パッド20の円周方向の位置決め手段として、例えば、図8に示すように、マウント16の取り付け面16aに研磨パッド20の円周方向の位置決めをする位置決めピン7を備えておき、位置決めピン7の位置に対応して、円板21の上面21aに位置決めピン挿入孔8を形成しておくとよい。これにより、マウント16に研磨パッド20を装着する際に、位置決めピン7を位置決めピン挿入孔8に挿入してマウント16に円板21を当接させることにより、研磨パッド20側の第2の貫通孔24とマウント16側の第2の貫通孔111とを一致させることができる。また、図示していないが、マウント16の取り付け面16aまたは円板21の上面21aにリング状の溝を形成しておき、位置決め不要な構成にしてもよい。
1:研磨装置 2:装置ベース 3:コラム 4:保持テーブル 5:保持面
6:移動基台 7:位置決めピン 8:位置決めピン挿入孔
10:研磨手段 11:スピンドル 12:スピンドルハウジング
13:ロータリージョイント 14:ホルダ 15:モータ 150:ステータ
16:マウント 16a:取り付け面 17:冷却部 18:冷却水供給源
19:エア源 20:研磨パッド 21:円板 21a:上面 21b:下面
22:研磨部材 22a:上面 22b:研磨面
220:大リング部 221:小リング部 23:第1の貫通孔 24:第2の貫通孔
25:溝 26:案内溝
30:研磨送り手段 31:ボールネジ 32:モータ
33:ガイドレール 34:昇降板
40:研磨液供給手段 41:接続管 42:スラリー供給源 43:バルブ
50:厚み測定手段 51:測定部 52:コリメータレンズ

Claims (2)

  1. 保持テーブルが保持したウエーハにCMP研磨を行う円板状の研磨パッドであって、
    該研磨パッドは、円板と、該円板の下面に接着する研磨部材と、を備え、
    該円板及び該研磨部材は、上下面の中心を貫通する第1の貫通孔と、
    該第1の貫通孔から所定距離外周側の位置で上下面を貫通する第2の貫通孔と、を備え、
    該研磨部材は、該円板の中心を中心として該第2の貫通孔に連通するリング状の溝を備えた研磨パッド。
  2. 請求項1記載の研磨パッドを用いてウエーハを研磨する研磨装置であって、
    ウエーハを保持する保持テーブルと、
    該研磨パッドが回転可能に装着された研磨手段と、
    前記第2の貫通孔から前記溝に研磨液を供給する研磨液供給手段と、
    前記第1の貫通孔から研磨加工中のウエーハに測定光を照射し、ウエーハの上面とウエーハの下面とから反射した反射光を受光して該反射光の光路長差からウエーハの厚みを測定する厚み測定手段と、を備え、
    該第2の貫通孔から供給される該研磨液が該溝に溜められながら回転する該研磨パッドの遠心力で前記研磨部材の研磨面に供給されてウエーハを研磨する研磨装置。
JP2017051069A 2017-03-16 2017-03-16 研磨装置 Active JP6905362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017051069A JP6905362B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 研磨装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017051069A JP6905362B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 研磨装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018153879A true JP2018153879A (ja) 2018-10-04
JP6905362B2 JP6905362B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=63716048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017051069A Active JP6905362B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 研磨装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6905362B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019162704A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社東京精密 研磨装置
JP2020175464A (ja) * 2019-04-17 2020-10-29 株式会社ディスコ 研磨装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005023487A1 (ja) * 2003-08-29 2005-03-17 Toho Engineering Kabushiki Kaisha 研磨パッドおよびその製造方法と製造装置
JP2011206881A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Disco Corp 研磨装置
JP2015134383A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 株式会社ディスコ 研磨装置
JP2016209951A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 株式会社ディスコ 乾式研磨装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005023487A1 (ja) * 2003-08-29 2005-03-17 Toho Engineering Kabushiki Kaisha 研磨パッドおよびその製造方法と製造装置
JP2011206881A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Disco Corp 研磨装置
JP2015134383A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 株式会社ディスコ 研磨装置
JP2016209951A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 株式会社ディスコ 乾式研磨装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019162704A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社東京精密 研磨装置
JP7079635B2 (ja) 2018-03-20 2022-06-02 株式会社東京精密 研磨装置
JP2020175464A (ja) * 2019-04-17 2020-10-29 株式会社ディスコ 研磨装置
JP7216601B2 (ja) 2019-04-17 2023-02-01 株式会社ディスコ 研磨装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6905362B2 (ja) 2021-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI458589B (zh) 輪廓量測方法
JP2009050944A (ja) 基板の厚さ測定方法および基板の加工装置
JP6166958B2 (ja) チャックテーブル及び研磨装置
JP6239354B2 (ja) ウェーハ研磨装置
TWI758364B (zh) 板狀工件的保持方法
KR20190093122A (ko) 연삭 연마 장치 및 연삭 연마 방법
JP2018083266A (ja) 研削装置及び粗さ測定方法
JP5917850B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP7108450B2 (ja) 研磨装置
JP2018153879A (ja) 研磨パッド及び研磨装置
KR20150130914A (ko) 연삭 장치
US11574804B2 (en) Workpiece processing and resin grinding apparatus
JP2017034172A (ja) Cmp研磨装置
JP6767803B2 (ja) 加工装置
JP2010219461A (ja) ウエーハの研磨方法
TWI829865B (zh) 卡盤台
JPH07299738A (ja) ウエハ研磨装置
JP2006272546A (ja) 研磨装置及び研磨方法
JP2011224697A (ja) 研磨パッドの修正方法
JP2016198830A (ja) 乾式研磨装置
JP6456708B2 (ja) 研削装置
JP6534335B2 (ja) 研磨装置
JP7216601B2 (ja) 研磨装置
JP2018027604A (ja) 切削装置
JP2023178694A (ja) Cmp研磨装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210625

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6905362

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150