JP6456708B2 - 研削装置 - Google Patents

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本発明は、削装置に関する。
研削装置でウエーハを研削する場合、デバイスが形成されている面にBGテープ(バックグラインドテープ)等の保護部材が貼着され、ウエーハは、保護部材を介してチャックテーブル上に保持される。そして、保護部材が貼着された面とは反対の面が研削砥石によって研削されることにより、ウエーハが所定の厚みに薄化される(例えば、特許文献1参照)。
特許第4488581号公報
ところで、上記した保護部材を研削加工に用いる場合、保護部材をウエーハに貼着する工程や、研削後にウエーハから保護部材を剥離する工程が必要である。また、ウエーハ毎に保護部材が必要なため、保護部材にかかるコストが不経済であるという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、保護部材を用いることなくウエーハを保持することができる研削装置を提供することを目的とする。
本発明の研削装置は、面がウエーハの面積に対応した面積の保持面と、保持面から液体を噴出させる噴出口を有し噴出口から噴出される液体によって負圧を生成させる負圧生成部と、ウエーハの外周を支持する少なくとも3つの外周支持部と、を備え、外周支持部によってウエーハの外周を支持し、噴出口から所定の流速で噴出される液体によって負圧生成部が負圧を生成しウエーハを保持面に向かって引き寄せると共に保持面とウエーハとの間に液体によって所定の隙間を形成させてウエーハを保持するチャックテーブルと、チャックテーブルを装着させチャックテーブルが保持するウエーハを回転させる回転手段と、回転手段で回転するウエーハを研削する研削手段と、研削手段とチャックテーブルとを相対的に接近及び離反させる研削送り手段と、保持面と保持面が保持するウエーハとの間に形成された隙間を検出する隙間検出部と、隙間検出部が検出する隙間を維持して研削送り手段の送り速度を制御する制御部と、を備え、制御部と隙間検出部とにより隙間を維持しつつチャックテーブルでウエーハを非接触で保持して研削手段でウエーハの中央部を研削して外周部に環状の凸部を形成することを特徴とする
この構成によれば、外周支持部によってウエーハの外周が支持されるため、ウエーハの径方向の位置決めがなされる。また、噴出口から液体が噴出される液体によって保持面上に負圧が生成されるため、液体を介してウエーハを非接触で保持面に保持することができる。よって、ウエーハの径方向の位置決めをした状態で、保護部材を用いることなくウエーハを保持することができる。
また、本発明の上記チャックテーブルにおいて、少なくとも3つの外周支持部のうち少なくとも1つの外周支持部がウエーハのノッチ又はオリエンテーションフラットに接触してウエーハの円周方向を支持する。
本発明によれば、噴出口から噴出される液体によって生じる負圧でウエーハの下面を非接触で保持面に保持させることにより、保護部材を用いることなくウエーハを保持することができる。
本実施の形態に係るチャックテーブル及び当該チャックテーブルが適用される研削装置の模式図である。 本実施の形態に係るチャックテーブルでウエーハを保持するときの模式図である。 本実施の形態に係る研削装置でウエーハを研削する際の動作説明図である。 変形例に係るチャックテーブルの斜視図である。 変形例に係るチャックテーブルが適用される研削装置でウエーハを研削する際の動作説明図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係るチャックテーブル及び当該チャックテーブルが適用される研削装置について説明する。図1は、本実施の形態に係るチャックテーブル及び当該チャックテーブルが適用される研削装置の模式図である。なお、図1においては、本実施の形態に係るチャックテーブルが研削装置に適用される。また、本実施の形態に係る研削装置は、研削加工専用の装置構成に限定されず、例えば、研削加工、研磨加工、洗浄加工等の一連の加工が全自動で実施されるフルオートタイプの研削装置に組み込まれてもよい。また、チャックテーブルについては、説明の便宜上、断面図で示している。
図1に示すように、研削装置1は、多数の研削砥石24を円環状に並べた研削ホイール22を装着する研削手段2を用いて、チャックテーブル3に保持されたウエーハWを研削するように構成されている。研削装置1は、チャックテーブル3の回転軸と研削手段2の回転軸とが平行な状態でウエーハWの面方向にずらされ、円環状に並んだ研削砥石24がウエーハWの上面(被研削面)に円弧状に接触すると共にウエーハWの中心を研削砥石24が通過することで、ウエーハWを研削し薄化する。なお、ウエーハWは、サファイア、炭化ケイ素等の硬質なウエーハに限らず、シリコン、ガリウム砒素等の半導体基板でもよいし、樹脂や金属等で形成された基板でもよい。また、ウエーハWの外周には、オリエンテーションフラットF又はノッチが形成されている。
本実施の形態に係る研削装置1は、いわゆるTAIKO(登録商標)研削用の研削装置1であり、研削ホイール22の外径がウエーハWの半径より小さくなっている点で、通常の研削装置と異なる。ここで、TAIKO研削とは、ウエーハWの中央部を研削し薄化することにより外周部を残し、ウエーハWの外周部に環状の凸部を形成する加工をいう。TAIKO研削加工によれば、ウエーハWの外周部の環状の凸部によって強度が維持され、ウエーハWの反りや搬送時の不具合を防止することができる。
研削手段2は、円筒状のスピンドル20の下端にマウント21を設けて構成されている。マウント21の下面には、ホイール基台23に複数の研削砥石24が真円の環状に装着された研削ホイール22が保持されている。複数の研削砥石24は、例えば、ダイヤモンド砥粒をレジンボンド、ビトリファイドボンド等のボンド剤で固めたセグメント砥石で構成される。また、研削手段2が、研削送り手段10によって鉛直方向に昇降移動されることにより、研削手段2とチャックテーブル3とが相対的に接近及び離間される。研削送り手段10は、例えば、モータ駆動のガイドアクチュエータで構成される。
チャックテーブル3は、円板状の保持部30の上面(保持面31)でウエーハを非接触で保持するいわゆるベルヌーイ方式のチャックテーブルで構成される。保持部30は、ウエーハWの直径以上の面積で形成され、保持面31がウエーハWの面積に対応した面積を有している。チャックテーブル3には、保持面31に負圧を生成させる負圧生成部32と、ウエーハWの外周を支持する3つの外周支持部4とが設けられている。負圧生成部32は、保持部30に高圧な液体を供給する液体供給源33と、液体供給源33から供給される液体を所定の流速で保持面から噴出させる環状の噴出口34とを含んで構成される。
噴出口34は、保持面31の中央付近に形成されており、保持面31の中心を環状に囲うように形成されている。また、保持部30には、液体供給源33と噴出口34とを連通する流路35が形成されている。流路35は、保持部30の下面から鉛直方向に延び、保持部30の中心軸に沿う第1の流路36と、第1の流路36の上端から放射状に延び、噴出口34に連通する複数(図1Bでは4つ)の第2の流路37とで構成される。第1の流路36は、保持部30の内部であって保持部30の上面(保持面31)付近で第2の流路37に連通する。第2の流路37は、保持部30の中心から径方向外側に向かって僅かに上方に傾斜するように形成されている。
3つの外周支持部4は、保持面31の外周部において周方向に保持面31の中心を囲んで並んで配設されている。外周支持部4は、例えば、ゴム材料や樹脂材料、又は、スポンジ材で形成され、鉛直方向に延びる円柱形状を有している。外周支持部4の上端には、面取り部40が形成されている。詳細は後述するが、3つの外周支持部4は、側面をウエーハWの外周部(3つのうち1つの外周支持部4はオリエンテーションフラットF)に当接させ、ウエーハWの径方向及び周方向の移動を規制する。また、チャックテーブル3は、電動モータ等で構成される回転手段5により、保持部30の中心を軸に回転可能に構成される。
研削装置1は、保持面31に保持されるウエーハWの下面と保持面31との間に形成される隙間を検出する隙間検出部6を備えている。隙間検出部6は、例えば、非接触タイプの分光干渉式センサで構成され、ウエーハWの下面及び保持面31からの反射光の光路差によってウエーハWと保持面31の距離を検出する。本実施の形態では、隙間検出部6が保持面31の上方に設けられ、ウエーハWの上面側から隙間G(図2参照)が測定される。
また、研削装置1には、装置各部を統括制御する制御部7が設けられている。制御部7は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成される。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。制御部7は、研削加工動作中、隙間検出部6で検出したウエーハWと保持面31の隙間を維持するように研削送り手段10の送り速度を制御する。
ところで、ベルヌーイパッドのようにベルヌーイの定理を利用した非接触式の搬送手段は従来から存在した。しかしながら、ベルヌーイの定理をチャックテーブルに適用し、ウエーハを非接触保持した状態で加工するものは存在しなかった。例えば、ベルヌーイの定理をそのままチャックテーブルに適用することも考えられる。この場合、チャックテーブルに非接触保持されたウエーハを上面から研削手段等で加工しようとすると、チャックテーブルの保持面とウエーハとの間に隙間があるため、研削手段の押圧力によってウエーハの下面が保持面に接触し、ウエーハの下面に傷がついてしまうという問題がある。
そこで、本件発明者は、研削装置において、ウエーハの下面を非接触で保持する際のウエーハと保持面との隙間を監視し、その隙間を一定に保つように研削手段の送り量を制御することに想到した。これにより、ウエーハの下面を非接触保持した状態で研削することが可能になり、ウエーハのデバイス面にBGテープ等の保護部材を貼着する必要がなくなった。
ここで、図2を参照して、本実施の形態に係るチャックテーブルでウエーハを保持する動作について説明する。図2は、本実施の形態に係るチャックテーブルでウエーハを保持するときの模式図である。
図2に示すように、ウエーハWは、図示しない搬送手段によってチャックテーブル3の真上に位置付けられ、ウエーハWの外周部に外周支持部4が当接するように保持面31上に載置される。ウエーハWは、外周支持部4の面取り部40に当接し、面取り部40によって径方向にガイドされながら降下する。そして、ウエーハWの外周エッジが各外周支持部4の側面41に当接することで、ウエーハWは3点支持される。このとき、図1Bに示すように、3つの外周支持部4のうち1つは、ウエーハWのオリエンテーションフラットFに当接し、残り2つの外周支持部4は、ウエーハWの外周エッジに当接する。この結果、ウエーハWは、3つの外周支持部4によって径方向及び円周方向の移動が規制され、チャックテーブル3に対するウエーハWの位置決めがなされる。
また、保持部30には、液体供給源33から高圧水が供給されており、高圧水は、保持部30内の流路35(第1の流路36及び第2の流路37)を伝って噴出口34から所定の流速で噴出されている。噴出口34から噴出される高圧水は、ウエーハWの下面と保持面31との間を保持面31の中心(噴射口34)から保持面31の外周に向かって保持面31に沿って流れ込む。この高圧水の流速によってウエーハWと保持面31との間には負圧が生成される。すなわち、ウエーハWと保持面31との間に存在する高圧水によって引き起こされるベルヌーイ効果により、ウエーハWの下面から保持面31側に向かう吸引力が発生する。
このように、噴出口34から噴出される高圧水によって保持面31に負圧が生成され、ウエーハWが保持面31に向かって引き寄せられる。このとき、ウエーハWと保持面31との間には高圧水の層Lが形成され、ウエーハWの下面は、高圧水の層Lによって所定の隙間を空けた状態で保持面31に非接触で吸引保持される。なお、本実施の形態では、高圧水を用いたことにより、高圧水の層LがウエーハWを押し上げているため、研削手段22による研削加工負荷に耐えることができる。また、高圧水の層Lを形成する高圧水がウエーハWの外周から排出されることにより、TAIKO研削中にウエーハWの下面に研削屑が付着するのを防止している。
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る研削装置の研削動作について説明する。図3は、本実施の形態に係る研削装置でウエーハを研削する際の動作説明図である。なお、図3においては、説明の便宜上、高圧水の層を省略している。
図3に示すように、ウエーハWが保持面31に吸引保持された状態で、チャックテーブル3が研削手段2の下方に位置付けられる。より具体的には、チャックテーブル3の回転軸と研削ホイール22の回転軸とが平行な状態で保持面31の面方向にずらされウエーハWの半径領域内に研削ホイール22の回転軸が位置するように、チャックテーブル3が研削手段2の下方に位置付けられる。そして、研削ホイール22をスピンドル20で回転させると共に、チャックテーブル3を回転手段5によって回転させる。このとき、噴出口34からは高圧水が噴出されており、ウエーハWの下面は高圧水を介してチャックテーブル3に吸引保持され、ウエーハWは高圧水により保持面31から浮上された状態になっている。しかしながら、ウエーハWの外周(特にオリエンテーションフラットF)が外周支持部4によって支持され、ウエーハWの円周方向の移動が規制されているため、ウエーハWは、チャックテーブル3(保持部30)と共に回転される。
研削ホイール22及びウエーハWが回転された状態で、研削手段2を研削送り手段10により下降させる。そして、研削砥石24の研削面とウエーハWの被研削面とが接触され、ウエーハWの中央部を薄化研削することで外周部に環状凸部Bを形成するTAIKO研削が実施される。また、研削加工中は、隙間検出部6によってウエーハWと保持面31との隙間Gが常時検出されている。そして、その隙間Gを維持するように、制御部7が研削送り手段10の送り速度を制御する。
具体的に、研削装置1は、隙間検出部6でウエーハWの下面と保持面31との距離を検出し、制御部7は、その距離に基づいて研削送り手段10の送り速度を制御する。例えば、研削砥石24がウエーハWに押し付けられることで隙間Gが所定の隙間(距離)より小さくなる場合には、研削送り手段10の送り速度を遅くする。これにより、ウエーハWの下面が保持面31に対して非接触の状態で、ウエーハWの上面を研削することができる。以上により、ウエーハWの中央部だけが薄化され、ウエーハWの外周には環状の凸部Bが形成される。
以上のように、本実施の形態に係るチャックテーブル3によれば、外周支持部4によってウエーハWの外周(オリエンテーションフラットF及び外周エッジ)が支持されるため、ウエーハWの径方向及び円周方向の位置決めがなされる。また、噴出口34から噴出される高圧水によって保持面31上に負圧が生成されるため、水を介してウエーハWの下面を非接触で保持面31に保持することができる。よって、ウエーハWの位置決めをした状態で、保護部材を用いることなくウエーハWを保持することができる。
また、本実施の形態に係る研削装置1によれば、外周支持部4によって円周方向の移動が規制されているため、ウエーハWの下面が保持面31に対して非接触で保持された状態でも、保持面31上のウエーハWを保持部30と共に回転させることができる。よって、ウエーハWと研削砥石24とを回転接触させて研削することができる。さらに、隙間検出部6によってウエーハWの隙間Gを監視し、制御部7によって隙間Gを維持するように研削手段2の送り速度を制御することで、ウエーハWの下面が保持面31に接触することなく、ウエーハWの上面をTAIKO研削することができる。
次に図4、図5を参照して、変形例に係るチャックテーブル及び当該チャックテーブルが適用される研削装置について説明する。図4は、変形例に係るチャックテーブルの斜視図である。図5は、変形例に係るチャックテーブルが適用される研削装置でウエーハを研削する際の動作説明図である。なお、本実施の形態では、チャックテーブルに保持されたウエーハとチャックテーブル(円板部)とを一体的に回転させているのに対し、変形例では、チャックテーブルに保持されるウエーハのみを回転させる点で相違する。また、本実施の形態では、オリエンテーションフラットが形成されたウエーハを外周支持部で支持したが、変形例では、オリエンテーションフラットが形成されていない代わりにノッチが形成されている円形状のウエーハを外周支持部で支持する点でも相違する。以下、図4、図5においては、相違点を重点的に説明し、本実施の形態と共通する部分は一部説明を省略する。特に、研削手段の構成は本実施の形態と同一とし、その説明は省略する。また、図5においては、説明の便宜上、高圧水の層を省略している。
図4及び図5に示すように、変形例に係るチャックテーブル103は、上面に保持面131が形成された円板状の保持部130と、保持面131に負圧を生成させる負圧生成部132と、ウエーハWの外周を支持する3つの外周支持部104とを備えている。負圧生成部132は、保持部130に高圧な液体を供給する液体供給源133と、液体供給源133から供給される液体を所定の流速で保持面から噴出させる環状の噴出口134とを含んで構成される。
噴出口134は、保持面131の中央付近に形成されており、保持面131の中心を環状に囲うように形成されている。また、保持部130には、液体供給源133と噴出口134とを連通する流路135が形成されている。流路135は、保持部130の下面から鉛直方向に延び、保持部30の中心軸に沿う第1の流路136と、第1の流路136の上端から放射状に延び、噴出口134に連通する複数の第2の流路137とで構成される。第1の流路136は、保持部130の内部であって保持部130の上面(保持面131)付近で第2の流路137に連通する。第2の流路137は、保持部130の中心から径方向外側に向かって僅かに上方に傾斜するように形成されている。
3つの外周支持部104は、保持面131の外周部において周方向に並んで配設されている。外周支持部104は、例えば、ゴム材料や樹脂材料、又はスポンジ材で形成され、鉛直方向に延びる円柱形状を有している。外周支持部104は、保持面131に対し垂直方向に延びている方が好ましい。外周支持部104の上端には、面取り部140が形成されている。また、各外周支持部104の下端には、軸心に鉛直方向に延びるシャフト142が固定されている。
シャフト142は、保持部130を貫通する長さを有しており、シャフト142の下端には、プーリ143が一体固定されている。各プーリ143には、ベルト144が巻き掛けられており、ベルト144に対してモータ145からの駆動力が付与されることにより、各外周支持部104(プーリ143及びシャフト142を含む)に回転力が伝達される。詳細は後述するが、変形例においては、モータ145やベルト144がウエーハWを回転させる回転手段を構成する。また、変形例では、隙間検出部106が保持部130に配設され、ウエーハWの下面側から隙間Gが測定される。
変形例に係る研削装置101においても、ウエーハWは、図示しない搬送手段によってチャックテーブル103の真上に位置付けられ、ウエーハWの外周部に外周支持部104が当接するように保持面131上に載置される。ウエーハWは、外周支持部104の面取り部140に当接し、面取り部140によって径方向にガイドされながら降下する。そして、ウエーハWの外周エッジが各外周支持部104の側面141に当接することで、ウエーハWが3点支持される。なお、変形例では、ウエーハWの円弧部分でウエーハWを支持していて、3つの外周支持部104によって径方向の移動が規制され、径方向の位置決めがなされるものの、円周方向においては、外周支持部104が回転されることにより、チャックテーブル3に対してウエーハWが自由に回転移動可能になっている。すなわち、保持部130は回転せず固定され外周支持部104の回転によってウエーハWが回転する。
また、保持部130には、液体供給源133から高圧水が供給されており、高圧水は、保持部130内の流路135(第1の流路136及び第2の流路137)を伝って噴出口134から所定の流速で噴出されている。高圧水は、保持面131の中心から外周に向かって保持面131に沿って流れ込み保持面131の外周から排出される。このとき、ウエーハWと保持面31との間には負圧が生成され、ウエーハWが保持面131に向かって引き寄せられる。このとき、ウエーハWと保持面との間には高圧水の層が形成され、ウエーハWの下面は、高圧水の層により所定の隙間を空けた状態で保持面131に非接触で吸引保持される。
研削加工の際には、ウエーハWが保持面131に吸引保持された状態で、各プーリ143の回転によって回転されるウエーハWの回転軸と研削ホイール122の回転軸とが平行な状態で保持面131の面方向にずらされウエーハWの半径領域内に研削ホイール122の回転軸が位置するように、チャックテーブル103が研削手段102の下方に位置付けられる。研削ホイール122をスピンドル120で回転させると共にモータ145を駆動させると、各プーリ143には、ベルト144を介してモータ145の回転力が伝達される。各プーリ143には、シャフト142を介して円柱状の外周支持部104が一体固定されているため、外周支持部104もシャフト142を中心に回転駆動される。3つ外周支持部104によって支持されているウエーハWは、保持面131から浮上されていると共に、円周方向の移動が規制されていない。このため、3つの外周支持部104が同一方向に回転されることにより、ウエーハWは、外周支持部104からの回転力を受けてウエーハWの中心を軸に回転する。このように、変形例では、チャックテーブル103に対して保持面131上のウエーハWのみが回転される。
研削ホイール122及びウエーハWが回転された状態で、研削手段102を研削送り手段110により下降させる。そして、研削砥石124の研削面とウエーハWの被研削面とが接触され、ウエーハWの中央部を薄化研削することで外周部に環状の凸部Bを形成するTAIKO研削がされる。研削加工中は、隙間検出部106によってウエーハWと保持面131との隙間Gが常時検出されている。そして、その隙間Gを維持するように、制御部107が研削送り手段110の送り速度を制御する。これにより、研削加工中に、ウエーハWが保持面に接触するのを防止しながら、ウエーハWの上面を研削することができる。以上により、ウエーハWの中央部だけが薄化され、ウエーハWの外周には環状の凸部Bが形成される。また、隙間検出部106が保持部130に配設され、保持面131側から隙間Gが測定される構成では、研削砥石124の直下に隙間検出部106を配設することで研削荷重によるウエーハWの沈みを正確に検出することができる。
以上のように、変形例に係るチャックテーブル103においても、外周支持部104によってウエーハWの外周エッジが支持されるため、ウエーハWの径方向の位置決めがなされる。また、噴出口134から噴出される高圧水によって保持面131上に負圧が生成されるため、水を存在させウエーハWを非接触で保持面131に保持することができる。よって、ウエーハWの位置決めをした状態で、保護部材を用いることなくウエーハWを保持することができる。
また、変形例に係る研削装置101によれば、ウエーハWの下面がチャックテーブル103に対して非接触で保持された状態で、チャックテーブル3上のウエーハWを回転させることができ、ウエーハWと研削砥石124とを回転接触させて研削することができる。さらに、隙間検出部106によってウエーハWと保持面131との隙間Gを監視し、制御部107によってその隙間Gを維持するように研削手段102の送り速度を制御することで、ウエーハWの下面が保持面131に接触することなく、ウエーハWの上面をTAIKO研削することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した本実施の形態では、隙間検出部6(106)を保持面31(131)とウエーハWのとの隙間Gを測定するためだけに配設する構成としたが、非接触で測定できればウエーハWの厚みを測定する厚み測定器を用いてもよい。その場合、制御部7(107)は、ウエーハWの厚みを測定しつつ隙間Gを測定し、さらに、研削送り速度を制御する。すなわち、隙間Gがゼロにならないように研削送り速度を制御する。また、非接触で保持面31(131)とウエーハWの下面を測定可能であれば光学式以外に超音波式でもよい。また、隙間検出部6(106)は、ウエーハWの上面側から隙間Gを測定してもよいし、保持面31(131)側から測定してもよい。
また、上記した実施の形態では、環状の噴出口34が保持面31の中央部分に1つ形成される構成としたが、この構成に限定されない。噴出口34を保持面31を中心とする円周上に均等間隔で複数配設する構成としてもよい。
また、環状の噴出口34から噴出する高圧水に洗浄水を用いた場合、ウエーハWの下面および外周縁を洗浄することが可能になる。洗浄水はウエーハWの下面から外周縁を伝って放出されるまで洗浄効果を発揮する。また、外周支持部104が回転する場合には、外周支持部104をスポンジ材で形成することで、外周支持部104に洗浄水を浸透させることができる。よって、ウエーハWの外周縁の洗浄を効果的に行なうことができる。また、洗浄水に、界面活性剤を添加するとさらによい。
また、上記した実施の形態では、隙間検出部6(106)が検出する隙間Gを維持するように研削送り手段10(110)の送り速度を制御している。ここで、隙間Gを維持するとは、隙間Gを一定の距離に維持するだけでなく、隙間Gがゼロにならないように維持することも含むものとする。研削加工中は、ウエーハWが研削手段2(102)に押し込まれても、ウエーハWの下面が保持面31(131)に接触しない程度の隙間Gが維持されればよい。
以上説明したように、本発明は、保護部材を用いることなくウエーハを保持することができるという効果を有し、特に、ウエーハを保持するチャックテーブル及び研削装置に有用である。
W ウエーハ
F オリエンテーションフラット
G 隙間
B 凸部
1、101 研削装置
2、102 研削手段
3、103 チャックテーブル
31、131 保持面
34、134 噴出口
32、132 負圧生成部
4、104 外周支持部
5 回転手段
6、106 隙間検出部
7、107 制御部
10、110 研削送り手段

Claims (2)

  1. 面がウエーハの面積に対応した面積の保持面と、該保持面から液体を噴出させる噴出口を有し該噴出口から噴出される液体によって負圧を生成させる負圧生成部と、ウエーハの外周を支持する少なくとも3つの外周支持部と、を備え、該外周支持部によってウエーハの外周を支持し、該噴出口から所定の流速で噴出される液体によって該負圧生成部が負圧を生成しウエーハを該保持面に向かって引き寄せると共に該保持面とウエーハとの間に該液体によって所定の隙間を形成させてウエーハを保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルを装着させ該チャックテーブルが保持するウエーハを回転させる回転手段と、
    該回転手段で回転するウエーハを研削する研削手段と、
    該研削手段と該チャックテーブルとを相対的に接近及び離反させる研削送り手段と、
    該保持面と該保持面が保持するウエーハとの間に形成された該隙間を検出する隙間検出部と、
    該隙間検出部が検出する該隙間を維持して該研削送り手段の送り速度を制御する制御部と、を備え、
    該制御部と該隙間検出部とにより該隙間を維持しつつ該チャックテーブルでウエーハを非接触で保持して該研削手段でウエーハの中央部を研削して外周部に環状の凸部を形成することを特徴とする研削装置。
  2. 少なくとも3つの該外周支持部のうち少なくとも1つの該外周支持部がウエーハのノッチ又はオリエンテーションフラットに接触してウエーハの円周方向を支持する請求項1記載の研削装置
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