JP2018152486A - 太陽電池アレイの製造方法および太陽電池アレイ - Google Patents

太陽電池アレイの製造方法および太陽電池アレイ Download PDF

Info

Publication number
JP2018152486A
JP2018152486A JP2017048336A JP2017048336A JP2018152486A JP 2018152486 A JP2018152486 A JP 2018152486A JP 2017048336 A JP2017048336 A JP 2017048336A JP 2017048336 A JP2017048336 A JP 2017048336A JP 2018152486 A JP2018152486 A JP 2018152486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarity
elements
layer
photoelectric conversion
back electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017048336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6837877B2 (ja
Inventor
和樹 大木
Kazuki Oki
和樹 大木
翼 和田
Tsubasa Wada
翼 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2017048336A priority Critical patent/JP6837877B2/ja
Publication of JP2018152486A publication Critical patent/JP2018152486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6837877B2 publication Critical patent/JP6837877B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】太陽電池アレイを簡略に製造する。【解決手段】絶縁性を有する基材180と、基材180上に設けられた複数の素子100と、複数の素子100を互いに直列に接続する導電部191とを備える。基材180は、複数の素子100のうちの互いに隣接する素子100同士の間を仕切る仕切部181を含む。複数の素子100の各々は、基材180上に位置する裏面電極160と、裏面電極160上に位置する光電変換層とを含む。複数の素子100の各々において、裏面電極160上の光電変換層側に位置して裏面電極160と同じ極性である第1の極性を有する部分161を含む。導電部191は、仕切部181の上面および側面に沿って延在することにより、複数の素子100のうちの互いに隣接する素子100の第1の極性を有する部分161と、光電変換層の裏面電極160側とは反対側に位置して第1の極性とは異なる第2の極性を有する部分131とを電気的に接続している。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池アレイの製造方法および太陽電池アレイに関する。
集積化太陽電池の製造方法を開示した先行文献として、特開2013−149699号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された集積化太陽電池の製造方法においては、基板上に、第1の電極層および光電変換層を積層した後に、積層面側から第1の電極層が露出する深さの第1の素子分離溝を形成する。第1の素子分離溝の少なくとも一方の壁面を覆うように、絶縁材を塗布して絶縁部を形成する。絶縁部の一部に第1の電極層を露出させる導通用溝を形成する。導通用溝に導電材を充填し、第1の分離溝を挟んで隣接する一方の素子の第2の電極層と他方の素子の第1の電極層とを電気的に接続する。導電部を形成し、第1の素子分離溝であって導通用溝よりも他方の素子側の部分、もしくは第1の素子分離溝外の他方の素子側の部分に、第1の電極層を露出させる深さの第2の素子分離溝を形成する。
特開2013−149699号公報
基板とは異なる絶縁材料からなる絶縁部を基板上に形成する場合、製造工程が多くなる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、簡略に製造できる、太陽電池アレイの製造方法および太陽電池アレイを提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に基づく太陽電池アレイの製造方法は、基板上に光電変換層を形成する工程と、光電変換層上に裏面電極を形成する工程と、少なくとも光電変換層の一部を除去することにより素子分離溝を形成し、複数の素子に分離する工程と、素子分離溝を埋めるとともに裏面電極を覆うように、基材を形成する工程と、基材を形成する工程の後、基板を除去する工程と、複数の素子の各々の光電変換層の一部を除去して、裏面電極と同じ極性である第1の極性を有する部分を露出させる工程と、複数の素子の各々において、光電変換層の裏面電極側とは反対側に位置して上記第1の極性とは異なる第2の極性を有する部分の少なくとも一部、および、上記第1の極性を有する部分の一部を覆うとともに、素子分離溝上の一部を覆うように導電膜を形成する工程とを備える。複数の素子のうちの互いに隣接する素子の上記第1の極性を有する部分と、光電変換層の上記第2の極性を有する部分とが導電膜により電気的に接続されて、複数の素子が電気的に直列に接続される。
本発明の第2の局面に基づく太陽電池アレイの製造方法は、基板上に光電変換層を形成する工程と、光電変換層上に裏面電極を形成する工程と、裏面電極および光電変換層をエッチングすることにより素子分離溝を形成し、複数の素子に分離する工程と、素子分離溝を埋めるとともに裏面電極を覆うように、絶縁性を有する基材を形成する工程と、基材を形成する工程の後、基板を除去する工程と、複数の素子の各々の光電変換層の一部をエッチングして、裏面電極と同じ極性である第1の極性を有する部分を露出させる工程と、複数の素子の各々において、上記第1の極性を有する部分の一部を覆うように、パターニングされたレジストを形成する工程と、基材のレジストが形成された側を覆うように導電膜を形成する工程と、レジスト上に位置する部分の導電膜およびレジストをともに除去する工程とを備える。導電膜およびレジストをともに除去する工程により、導電膜のうちの残された部分によって、複数の素子のうちの互いに隣接する素子の上記第1の極性を有する部分の他の一部と、光電変換層の裏面電極側とは反対側に位置して上記第1の極性とは異なる第2の極性を有する部分とが電気的に接続されて、複数の素子が電気的に直列に接続される。
本発明の一形態においては、太陽電池アレイの製造方法は、上記光電変換層を形成する工程の前に、基板上に犠牲層を形成する工程をさらに備える。上記基板を除去する工程において、犠牲層をエッチングする。
本発明の一形態においては、光電変換層は、第1コンタクト層、エミッタ層、ベース層および第2コンタクト層がこの順に積層されて構成されている。第2コンタクト層は、裏面電極上に位置している。上記第1の極性を有する部分が、第2コンタクト層の一部である。
本発明に基づく太陽電池アレイは、絶縁性を有する基材と、基材上に設けられた複数の素子と、複数の素子を互いに直列に接続する導電部とを備える。基材は、複数の素子のうちの互いに隣接する素子同士の間を仕切る仕切部を含む。複数の素子の各々は、基材上に位置する裏面電極と、裏面電極上に位置する光電変換層とを含む。複数の素子の各々において、裏面電極上の光電変換層側に位置して裏面電極と同じ極性である第1の極性を有する部分を含む。導電部は、仕切部の上面および側面に沿って延在することにより、複数の素子のうちの互いに隣接する素子の上記第1の極性を有する部分と、光電変換層の裏面電極側とは反対側に位置して第1の極性とは異なる第2の極性を有する部分とを電気的に接続している。
本発明の一形態においては、上記第1の極性を有する部分が、裏面電極の一部である。
本発明の一形態においては、上記第1の極性を有する部分が、光電変換層の一部である。
本発明の一形態においては、光電変換層において、第1コンタクト層、エミッタ層、ベース層および第2コンタクト層がこの順に並んでいる。第2コンタクト層は、裏面電極上に位置している。上記第1の極性を有する部分が、第2コンタクト層の一部である。
本発明によれば、太陽電池アレイを簡略に製造できる。
本発明の一実施形態に係る太陽電池アレイの構成を示す平面図である。 図1の太陽電池アレイをII−II線矢印方向から見た断面図である。 基板上に化合物半導体層を形成した状態を示す断面図である。 化合物半導体層上に裏面電極を形成した状態を示す断面図である。 裏面電極上にレジストを形成した状態を示す断面図である。 メサエッチングにより素子分離溝を形成した状態を示す断面図である。 基材を設けた状態を示す断面図である。 基材上に補強材を貼り付けた状態を示す断面図である。 犠牲層をエッチングして基板を除去した状態を示す断面図である。 第1コンタクト層上にレジストを形成した状態を示す断面図である。 化合物半導体層をエッチングした状態を示す断面図である。 第1コンタクト層上のレジストを除去した状態を示す断面図である。 図12の素子をXIII−XIII線矢印方向から見た断面図である。 第1コンタクト層上に第2レジストを形成した状態を示す断面図である。 第2レジストをマスクを用いてパターンニングした状態を示す断面図である。 第2レジストをマスクとして、第1コンタクト層をエッチングした状態を示す断面図である。 第1コンタクト層上の第2レジストを除去した状態を示す断面図である。 複数の素子の各々において、表面電極の形状に合わせてパターニングされた第3レジストを形成した状態を示す断面図である。 図18の複数の素子をXIX−XIX線矢印方向から見た断面図である。 基材の第3レジストが形成された側を覆うように導電膜を形成した状態を示す断面図である。 第3レジスト上に位置する部分の導電膜およびレジストをともに除去した状態を示す断面図である。 変形例に係る太陽電池アレイの構造を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る太陽電池アレイの製造方法および太陽電池アレイについて説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係る太陽電池アレイの構成を示す平面図である。図2は、図1の太陽電池アレイをII−II線矢印方向から見た断面図である。なお、図1においては、後述する導電部191における表面電極となる櫛歯状に設けられている部分については図示していない。
図1,2に示すように、本発明の一実施形態に係る太陽電池アレイ10においては、薄膜化合物太陽電池である複数の素子100が電気的に直列に接続されている。太陽電池アレイ10は、絶縁性を有する基材180と、基材180上に設けられた複数の素子100と、複数の素子100を互いに直列に接続する導電部191とを備える。
基材180は、複数の素子100のうちの互いに隣接する素子100同士の間を仕切る仕切部181を含む。基材180は、円形状の外形を有している。ただし、基材180の外形は、円形状に限られず、楕円形状または多角形状などでもよい。
複数の素子100の各々は、基材180上に位置する裏面電極160と、裏面電極160上に位置する光電変換層200とを含む。裏面電極160は、矩形状の外形を有している。ただし、裏面電極160の外形は、矩形状に限られず、円形状または楕円形状などでもよい。裏面電極160の外周は、基材180に覆われている。光電変換層200は、第1コンタクト層130、エミッタ層140、ベース層141および第2コンタクト層150を含む。
複数の素子100の各々は、裏面電極160上の光電変換層200側に位置して裏面電極160と同じ極性である第1の極性を有する部分161を有する。本実施形態においては、第1の極性を有する部分161は、裏面電極160の一部である。光電変換層200の外周において第1の極性を有する部分161に沿って延在している部分は基材180に覆われておらず、それ以外の部分は基材180に覆われている。
導電部191は、仕切部181の上面および側面に沿って延在することにより、複数の素子100のうちの互いに隣接する素子100の第1の極性を有する部分161と、光電変換層200の裏面電極160側とは反対側に位置して第1の極性とは異なる第2の極性を有する部分131とを電気的に接続している。
具体的には、導電部191において仕切部181の上面に沿って延在する部分が、互いに隣接する素子100のうちの一方の素子の第2の極性を有する部分131と接続されている。導電部191において仕切部181の側面に沿って延在する部分が、互いに隣接する素子100のうちの他方の素子の第1の極性を有する部分161と接続されている。
導電部191において仕切部181の側面に沿って延在する部分と、互いに隣接する素子100のうちの他方の素子の光電変換層200とは、互いの間に隙間があり、互いに接していない。本実施形態においては、第1の極性はp型であり、第2の極性はn型である。ただし、第1の極性がn型であり、第2の極性がp型でもよい。
以下、太陽電池アレイ10の製造方法について説明する。
図3は、基板上に化合物半導体層を形成した状態を示す断面図である。図3に示すように、基板110上に、バッファ層121、犠牲層122、第1コンタクト層130、エミッタ層140、エミッタ層140とpn接合を形成するベース層141、および、第2コンタクト層150をこの順に積層することにより、単結晶薄膜からなる化合物半導体層を形成する。
基板110は、たとえば、ウエハ状の形態を有している。バッファ層121、犠牲層122、第1コンタクト層130、エミッタ層140、ベース層141および第2コンタクト層150を含む化合物半導体層は、たとえば、有機金属気相成長法などによってエピタキシャル成長させて積層することができる。
具体的には、基板110の材料として、Ge、GaPまたはGaAsなどを用いることができる。バッファ層121の材料として、Ge、GaPまたはGaAsなどを用いることができる。犠牲層122の材料として、AlAsを用いることができる。第1コンタクト層130の材料として、GaAsを用いることができる。エミッタ層140の材料として、n型のInGaPを用いることができる。ベース層141の材料として、p型のInGaPを用いることができる。第2コンタクト層150の材料として、GaAsを用いることができる。
なお、本実施形態においては化合物半導体層を6層構造としたが、化合物半導体層の積層数はこれに限られず、たとえば、化合物半導体層が、裏面電界層、窓層、多接合型太陽電池のトンネル接合層、多接合型太陽電池の他のエミッタ層、または、他のベース層などを含んでもよい。
すなわち、化合物半導体層は、少なくとも1つのpn接合を含んでいればよい。また、化合物半導体層は、GaAs系層をエッチングする第2のエッチング液とInGaP系層をエッチングする第3のエッチング液とに対してエッチングされ易く、かつ、犠牲層122をエッチングする第1のエッチング液に対してエッチングされ難い層と、第1のエッチング液に対してエッチングされ易い層とを含むものであればよい。前者の層は、第1コンタクト層130、エミッタ層140、ベース層141、第2コンタクト層150であり、後者の層は犠牲層122である。
図4は、化合物半導体層上に裏面電極を形成した状態を示す断面図である。図4に示すように、第2コンタクト層150上に裏面電極160を形成する。裏面電極160は、AlまたはAgなどの電極材料を、第2コンタクト層150上にマスクを用いて蒸着させて形成される。マスクは、後に形成される複数の素子の各々の形状に対応した形状を有している。
なお、第2コンタクト層150の上面全体に、電極材料を蒸着させて裏面電極160を形成してもよい。または、AlまたはAgなどの金属ペーストをスクリーン印刷により第2コンタクト層150の上面全体に塗布した後、熱処理を施して焼成することにより裏面電極160を形成してもよい。若しくは、光電変換層200上に、後に形成される複数の素子の各々の形状に対応したレジストパターンを形成し、レジストパターンが形成された状態の光電変換層200の全面に電極材料を蒸着した後、レジストパターンとともに電極材料をリフトオフすることにより、素子形状に対応した裏面電極160を形成してもよい。
このように裏面電極160を形成することにより、化合物半導体層の表面と裏面電極160との間の接触抵抗を低減するとともに、化合物半導体層の表面と裏面電極160との密着力を向上させることができる。
図5は、裏面電極上にレジストを形成した状態を示す断面図である。図5に示すように、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングされたレジスト170を裏面電極160上に形成する。
図6は、メサエッチングにより素子分離溝を形成した状態を示す断面図である。図6に示すように、レジスト170を形成した状態でメサエッチングすることにより、レジスト170で覆われていない部分の、第2コンタクト層150、ベース層141、エミッタ層140および第1コンタクト層130が除去されて、素子分離溝Gが形成される。光電変換層200は、素子分離溝Gによって、複数の素子に分離される。その後、レジスト170を除去する。なお、第2コンタクト層150の上面全体に裏面電極160が形成されている場合には、メサエッチングによりレジスト170で覆われていない部分の裏面電極160も除去される。
図7は、基材を設けた状態を示す断面図である。図7に示すように、基材180は、素子分離溝Gを埋めるとともに裏面電極160を覆うように設けられる。本実施形態においては、基材180はフィルム状の樹脂からなる。
樹脂としては、本実施形態においてはポリイミドを用いている。基材180は、常温においてワニス状の樹脂をスピンコート法などにより裏面電極160の上面全体および素子分離溝G内に塗布した後、焼成することにより形成される。素子分離溝G内に塗布されて焼成された樹脂が、仕切部181となる。
なお、本実施形態においては、ワニス状のポリイミドを焼成することにより基材180を形成したが、基材180の形成方法はこれに限られず、たとえば、熱融着型のフィルムを加熱しつつ圧着する方法を用いてもよい。
上記の方法で基材180を形成することにより、基材180が薄膜太陽電池の支持体として機能する。
図8は、基材上に補強材を貼り付けた状態を示す断面図である。補強材111は、製造プロセス中において化合物半導体層を補強する部材である。補強材111としては、紫外線を照射されると粘着力が低下する粘着材を一方の面に塗布されたPET(Polyethylene terephthalate)フィルムなどを用いることができる。
PETフィルムの粘着材が塗布された側の面と基材180の上面とを接触させることにより、図8に示すように、補強材111を基材180上に取り付けることができる。
図9は、犠牲層をエッチングして基板を除去した状態を示す断面図である。図9に示すように、補強材111を取り付けた後、第1のエッチング液を用いて、犠牲層122をエッチングして、基板110を除去する。第1のエッチング液としては、フッ酸水溶液を用いる。
犠牲層122がエッチングされた状態において、基板110およびバッファ層121は、基材180および光電変換層200から分離されて除去される。その結果、第1コンタクト層130の上面が露出する。このように基板110を除去することにより、基板110を再利用することが可能となる。
なお、バッファ層121および犠牲層122の代わりにエッチングストップ層が形成されて、化合物半導体層が5層構造であってもよい。この場合は、第1のエッチング液としては、基板110をエッチングすることができる、アルカリ水溶液を用いる。エッチングストップ層は第1のエッチング液によりエッチングされ難い層である。
この場合、第1のエッチング液を用いてエッチングすると、基板110がエッチングされてエッチングストップ層が露出した段階で、エッチングの進行が止まる。これにより、化合物半導体層のみを残して基板110だけを除去することができる。基板110を除去した後、第2のエッチング液を用いて、エッチングストップ層を除去する。その結果、第1コンタクト層130の上面が露出する。
図10は、第1コンタクト層上に第1レジストを形成した状態を示す断面図である。図10に示すように、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングされた第1レジスト171を第1コンタクト層130上に形成する。
図11は、化合物半導体層をエッチングした状態を示す断面図である。図11に示すように、第1レジスト171を形成した状態でエッチングすることにより、第1レジスト171で覆われていない部分の化合物半導体層が除去される。本実施形態においては、裏面電極160の上面が露出するまでエッチングを行なっている。ただし、第2コンタクト層150が残っている段階でエッチングを止めてもよい。
このように、複数の素子の各々の光電変換層200の一部をエッチングして、裏面電極160と同じ極性である第1の極性を有する部分161を露出させる。本実施形態においては、第1の極性を有する部分161は、裏面電極160の一部である。
図12は、第1コンタクト層上の第1レジストを除去した状態を示す断面図である。図13は、図12の素子をXIII−XIII線矢印方向から見た断面図である。図12,13に示すように、第1コンタクト層130上の第1レジスト171を除去する。これにより、光電変換層200の裏面電極160側とは反対側に位置して第1の極性とは異なる第2の極性を有する部分131が露出する。
図14は、第1コンタクト層上に第2レジストを形成した状態を示す断面図である。図14に示すように、第1コンタクト層130上に第2レジスト172を形成する。
図15は、第2レジストをマスクを用いてパターンニングした状態を示す断面図である。ガラス製のマスクを用いて、図15に示すように、第2レジスト172をパターニングする。
図16は、第2レジストをマスクとして、第1コンタクト層をエッチングした状態を示す断面図である。図16に示すように、第2レジスト172をマスクとして、第2のエッチング液を用いて、第1コンタクト層130をエッチングする。その結果、エミッタ層140の一部が露出する。
図17は、第1コンタクト層上の第2レジストを除去した状態を示す断面図である。図17に示すように、第1コンタクト層130上の第2レジスト172を有機洗浄などにより除去する。これにより、第1コンタクト層130が、表面電極の平面形状に対応してパターニングされる。
図18は、複数の素子の各々において、表面電極の形状に合わせてパターニングされた第3レジストを形成した状態を示す断面図である。図19は、図18の複数の素子をXIX−XIX線矢印方向から見た断面図である。
図18,19に示すように、複数の素子の各々において、露出しているエミッタ層140および第1の極性を有する部分161の一部を覆うようにパターニングされているとともに、表面電極の形状に合わせてパターニングされている第3レジスト173を形成する。具体的には、光電変換層200の上面のうちの第1コンタクト層130以外の部分、光電変換層200の露出している側面、および、裏面電極160の露出している上面の一部を覆うように、かつ、表面電極の平面形状に対応する形状を有するように、第3レジスト173を形成する。表面電極の平面形状は、たとえば、櫛歯形状である。
図20は、基材の第3レジストが形成された側を覆うように導電膜を形成した状態を示す断面図である。図20に示すように、基材180の第3レジスト173が形成された側を覆うように導電材料を蒸着させて導電膜190を形成する。本実施形態においては、AlまたはAgなどの導電材料を蒸着させて導電膜190を形成したが、たとえば、スクリーン印刷法により導電材料を塗布して導電膜190を形成してもよい。
図21は、第3レジスト上に位置する部分の導電膜およびレジストをともに除去した状態を示す断面図である。導電材料を堆積させた化合物半導体層をアセトンなどの有機溶剤に浸漬させる。すると、第3レジスト173が有機溶剤に溶解し、第3レジスト173上に堆積した導電材料が第3レジスト173とともに除去される。
その結果、図21に示すように、導電膜190のうちの残された部分である導電部191は、仕切部181の上面および側面に沿って延在する。導電部191によって、複数の素子のうちの互いに隣接する素子の第1の極性を有する部分161の他の一部と、光電変換層200の第2の極性を有する部分131とが電気的に接続されて、複数の素子が電気的に直列に接続されるとともに、表面電極が構成されている。すなわち、複数の素子の各々において、光電変換層200の裏面電極160側とは反対側に位置して第2の極性を有する部分131の少なくとも一部、および、第1の極性を有する部分161の一部を覆うとともに、素子分離溝G上の一部を覆うように、かつ、表面電極の平面形状に対応する形状を有するように、導電膜190を形成する。
次に、補強材111を薄膜化合物太陽電池から剥離する。剥離方法としては、粘着材に紫外線硬化型の材料を用いている場合、紫外線照射装置により紫外線を補強材111に照射することにより粘着材の粘着力を低下させて、補強材111を剥離させる。
補強材111の剥離後、導電部191を焼成する。熱処理を施すことにより、導電部191と裏面電極160との接触抵抗、および、導電部191と第1コンタクト層130との接触抵抗を低減できる。また、導電部191と裏面電極160との密着性、および、導電部191と第1コンタクト層130との密着性を向上することができる。
上記の方法により、太陽電池アレイ10を作製することができる。
ここで、図11に示すエッチングした状態において、第2コンタクト層150が残っている段階でエッチングを止めた場合の、変形例の太陽電池アレイについて説明する。
図22は、変形例に係る太陽電池アレイの構造を示す断面図である。図22においては、図2と同一の断面視にて示している。図22に示すように、変形例においては、第2コンタクト層150が残っている段階でエッチングを止めて、裏面電極160と同じ極性である第1の極性を有する部分151を露出させる。本変形例においては、第1の極性を有する部分151は、光電変換層200の一部である。具体的には、第1の極性を有する部分151は、第2コンタクト層150の一部である。
上記のように、本実施形態および変形例に係る太陽電池アレイ10においては、仕切部181を基材180の一部で構成することにより、簡略に太陽電池アレイ10を製造することができる。また、複数の素子の個片化、複数の素子の端面封止、および、複数の素子の直列接続の各工程を、簡略化することができる。
仮に、基板とは異なる絶縁材料からなる絶縁部を基板上に形成した場合には、基板と絶縁材料との熱膨張率の違いによって、温度サイクルを繰り返す経年劣化により、基板と絶縁部とが剥離する可能性がある。本実施形態および変形例に係る太陽電池アレイ10においては、仕切部181を基材180の一部で構成することにより、経年劣化によって仕切部181が基材180から剥離することを防止できる。これにより、太陽電池アレイ10の高寿命化を図ることができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 太陽電池アレイ、100 素子、110 基板、111 補強材、121 バッファ層、122 犠牲層、130 第1コンタクト層、131 第2の極性を有する部分、140 エミッタ層、141 ベース層、150 第2コンタクト層、151,161 第1の極性を有する部分、160 裏面電極、170 レジスト、171 第1レジスト、172 第2レジスト、173 第3レジスト、180 基材、181 仕切部、190 導電膜、191 導電部、200 光電変換層、G 素子分離溝。

Claims (8)

  1. 基板上に光電変換層を形成する工程と、
    前記光電変換層上に裏面電極を形成する工程と、
    少なくとも前記光電変換層の一部を除去することにより素子分離溝を形成し、複数の素子に分離する工程と、
    前記素子分離溝を埋めるとともに前記裏面電極を覆うように、基材を形成する工程と、
    前記基材を形成する工程の後、前記基板を除去する工程と、
    前記複数の素子の各々の前記光電変換層の一部を除去して、前記裏面電極と同じ極性である第1の極性を有する部分を露出させる工程と、
    前記複数の素子の各々において、前記光電変換層の裏面電極側とは反対側に位置して前記第1の極性とは異なる第2の極性を有する部分の少なくとも一部、および、前記第1の極性を有する部分の一部を覆うとともに、前記素子分離溝上の一部を覆うように導電膜を形成する工程とを備え、
    前記複数の素子のうちの互いに隣接する素子の前記第1の極性を有する部分と、前記光電変換層の前記第2の極性を有する部分とが前記導電膜により電気的に接続されて、前記複数の素子が電気的に直列に接続される、太陽電池アレイの製造方法。
  2. 基板上に光電変換層を形成する工程と、
    前記光電変換層上に裏面電極を形成する工程と、
    前記裏面電極および前記光電変換層をエッチングすることにより素子分離溝を形成し、複数の素子に分離する工程と、
    前記素子分離溝を埋めるとともに前記裏面電極を覆うように、絶縁性を有する基材を形成する工程と、
    前記基材を形成する工程の後、前記基板を除去する工程と、
    前記複数の素子の各々の前記光電変換層の一部をエッチングして、前記裏面電極と同じ極性である第1の極性を有する部分を露出させる工程と、
    前記複数の素子の各々において、前記第1の極性を有する部分の一部を覆うように、パターニングされたレジストを形成する工程と、
    前記基材の前記レジストが形成された側を覆うように導電膜を形成する工程と、
    前記レジスト上に位置する部分の前記導電膜および前記レジストをともに除去する工程とを備え、
    前記導電膜および前記レジストをともに除去する工程により、前記導電膜のうちの残された部分によって、前記複数の素子のうちの互いに隣接する素子の前記第1の極性を有する部分の他の一部と、前記光電変換層の裏面電極側とは反対側に位置して前記第1の極性とは異なる第2の極性を有する部分とが電気的に接続されて、前記複数の素子が電気的に直列に接続される、太陽電池アレイの製造方法。
  3. 前記光電変換層を形成する工程の前に、前記基板上に犠牲層を形成する工程をさらに備え、
    前記基板を除去する工程において、前記犠牲層をエッチングする、請求項1または請求項2に記載の太陽電池アレイの製造方法。
  4. 前記光電変換層は、第1コンタクト層、エミッタ層、ベース層および第2コンタクト層がこの順に積層されて構成されており、
    前記第2コンタクト層は、前記裏面電極上に位置しており、
    前記第1の極性を有する部分が、前記第2コンタクト層の一部である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の太陽電池アレイの製造方法。
  5. 絶縁性を有する基材と、
    前記基材上に設けられた複数の素子と、
    前記複数の素子を互いに直列に接続する導電部とを備え、
    前記基材は、前記複数の素子のうちの互いに隣接する素子同士の間を仕切る仕切部を含み、
    前記複数の素子の各々は、前記基材上に位置する裏面電極と、前記裏面電極上に位置する光電変換層とを含み、
    前記複数の素子の各々において、前記裏面電極上の光電変換層側に位置して前記裏面電極と同じ極性である第1の極性を有する部分を含み、
    前記導電部は、前記仕切部の上面および側面に沿って延在することにより、前記複数の素子のうちの互いに隣接する素子の前記第1の極性を有する部分と、前記光電変換層の裏面電極側とは反対側に位置して前記第1の極性とは異なる第2の極性を有する部分とを電気的に接続している、太陽電池アレイ。
  6. 前記第1の極性を有する部分が、前記裏面電極の一部である、請求項5に記載の太陽電池アレイ。
  7. 前記第1の極性を有する部分が、前記光電変換層の一部である、請求項5に記載の太陽電池アレイ。
  8. 前記光電変換層においては、第1コンタクト層、エミッタ層、ベース層および第2コンタクト層がこの順に並んでおり、
    前記第2コンタクト層は、前記裏面電極上に位置しており、
    前記第1の極性を有する部分が、前記第2コンタクト層の一部である、請求項7に記載の太陽電池アレイ。
JP2017048336A 2017-03-14 2017-03-14 太陽電池アレイの製造方法および太陽電池アレイ Active JP6837877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017048336A JP6837877B2 (ja) 2017-03-14 2017-03-14 太陽電池アレイの製造方法および太陽電池アレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017048336A JP6837877B2 (ja) 2017-03-14 2017-03-14 太陽電池アレイの製造方法および太陽電池アレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018152486A true JP2018152486A (ja) 2018-09-27
JP6837877B2 JP6837877B2 (ja) 2021-03-03

Family

ID=63681838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017048336A Active JP6837877B2 (ja) 2017-03-14 2017-03-14 太陽電池アレイの製造方法および太陽電池アレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6837877B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113272987A (zh) * 2019-12-12 2021-08-17 株式会社安能科多科技 元件的制造方法
JP2022085070A (ja) * 2020-11-27 2022-06-08 株式会社リコー 光電変換モジュール、電子機器、及び電源モジュール

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI798951B (zh) * 2021-11-22 2023-04-11 凌巨科技股份有限公司 半穿透式太陽能電池

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113272987A (zh) * 2019-12-12 2021-08-17 株式会社安能科多科技 元件的制造方法
JP2022085070A (ja) * 2020-11-27 2022-06-08 株式会社リコー 光電変換モジュール、電子機器、及び電源モジュール
US11832461B2 (en) 2020-11-27 2023-11-28 Ricoh Company, Ltd. Photoelectric conversion module, electronic device, and power supply module

Also Published As

Publication number Publication date
JP6837877B2 (ja) 2021-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6612906B2 (ja) 太陽電池
KR101404472B1 (ko) 스트레처블 기판, 스트레처블 광기전장치, 및 스트레처블 기기
JP5554772B2 (ja) 薄膜化合物太陽電池の製造方法
JP2018152486A (ja) 太陽電池アレイの製造方法および太陽電池アレイ
TW201523914A (zh) 太陽能電池模組中之太陽能電池之互連
KR101674629B1 (ko) 태양전지 제조 방법
US9560753B2 (en) Light emitting diode load board and manufacturing process thereof
JP2000196116A5 (ja)
EP2562134B1 (en) Capacitive transducer and methods of manufacturing and operating the same
JP2014017366A (ja) 薄膜化合物太陽電池セルおよびその製造方法
TWI496308B (zh) Thin film solar cell and manufacturing method thereof
JP2018092982A (ja) 太陽電池の製造方法
WO2016027530A1 (ja) 光電変換装置
JP2009212396A (ja) 太陽電池モジュール及びその製造方法
JP5840544B2 (ja) 薄膜化合物太陽電池およびその製造方法
JP6701810B2 (ja) 構造体及びその製造方法
JP2014103305A (ja) 太陽電池素子およびその製造方法
CN112531042B (zh) 柔性太阳能电池及电池制造方法
JP2006135017A (ja) 光電変換装置およびその製造方法
US20210066518A1 (en) Metallization method for a semiconductor wafer
CN111223947A (zh) 砷化镓电池外延结构及其制备方法
KR101148455B1 (ko) 층상구조 기판을 이용한 플라스틱 태양전지 제조방법, 이에 따라 제조된 플라스틱 태양전지
JP6748688B2 (ja) 光電変換装置
JP2002111021A (ja) 太陽電池の製造方法
JP6616632B2 (ja) 薄膜化合物太陽電池、薄膜化合物太陽電池の製造方法、薄膜化合物太陽電池アレイおよび薄膜化合物太陽電池アレイの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200923

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6837877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150