<実施形態1>
以下、図1〜図11を参照して、本発明の一実施形態に係る注文受付システムについて説明する。
(注文受付システムの概要)
本実施形態に係る注文受付システムの概要について図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る注文受付システムのシステム構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る注文受付システムは、サーバ100、スマートフォン200、3つのビーコン機器300(300−1〜300−3)、店員用端末400、ルータ500、及び、キッチンプリンタ600を含んでいる。このうち、スマートフォン200は、顧客が携帯している端末であり、その他の各機器は、店舗が管理している機器である。また、店員用端末400は、店員(配膳人)が携帯しているハンディターミナルである。なお、ビーコン機器300は、4つ以上であってもよい。
顧客は、スマートフォン200を用いて、店舗に注文を出すことができるようになっているが、サーバ100は、店員のリクエストに応じて、注文データを送信してきたスマートフォン200から、スマートフォン200の現在位置を示す端末位置情報を取得するようになっている。そして、サーバ100は、注文データ(注文商品情報等)と、端末位置情報と、を関連付けて管理した上で、スマートフォン200の現在位置が示された座席マップデータを店員用端末400に送信する。
店員は、店員用端末400が表示した座席マップを確認することにより、商品を配膳する際に、その商品を注文した顧客がどこにいるかを把握することができる。
以上、注文受付システムの概要について簡単に説明した。
(注文受付システムに含まれる主要な装置の構成)
次に、本実施形態に係る注文受付システムに含まれる主要な装置の構成について図2〜図4を参照しながら説明する。図2は、サーバ100、スマートフォン200、ビーコン機器300及び店員用端末400のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、サーバ100のCPUによって実現される主要な機能を示す機能ブロック図である。図4は、スマートフォン200及び店員用端末400の各CPUによって実現される主要な機能を示す機能ブロック図である。
まず、各装置のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。
(サーバ100のハードウェア構成)
図2の(a)に示すように、サーバ100は、記憶部110、制御部120、及び、イーサネット(登録商標)部130を備えている。
記憶部110は、各種プログラムが記録されている記録媒体である。記憶部110にはデータベースが記録されている。本実施形態において記憶部110はハードディスクドライブであるが、記憶部110は他の種類のデバイス(例えば、フラッシュメモリ)であってもよい。
制御部120は、CPUであり、サーバ100全体を制御する。
イーサネット(登録商標)部130は、他の装置(スマートフォン200等)とIP通信を行うために設けられたイーサネット(登録商標)インタフェースである。
(スマートフォン200のハードウェア構成)
スマートフォン200は、BLE通信を用いて発信されたビーコン信号を受信する機能を備えた機器(セントラル)である。なお、セントラルとして機能する機器は、スマートフォン200ではなく、他の種類の機器(例えば、タブレット端末やモバイルPC)であってもよい。
図2の(b)に示すように、スマートフォン200は、記憶部210、制御部220、3G通信モジュール部230、BLE通信モジュール部240、及び、タッチパネル式表示部250を備えている。
記憶部210は、各種プログラムが記録されている記録媒体である。本実施形態において記憶部210はフラッシュメモリであるが、記憶部210は他の種類のデバイスであってもよい。
制御部220は、CPUであり、スマートフォン200全体を制御する。
3G通信モジュール部230は、キャリアの無線基地局との間で3G通信を行うための通信モジュールである。スマートフォン200は、他の装置とのIP通信を、3G通信モジュール部230を介して行う。なお、スマートフォン200は、IP通信に利用する通信モジュールとして、3G通信モジュール部230の代わりに、3.5G通信(HSPA+等)、3.9G通信(WiMAXやLTE等)、又は、4G通信(WiMAX2やLTE−Advanced等)を行うための通信モジュール(図示せず)を備えていてもよい。
BLE通信モジュール部240は、ビーコン機器300との間でBLE(Bluetooth(
登録商標) Low Energy)通信を行うための通信モジュールである。
タッチパネル式表示部250は、操作受付部として機能する表示デバイスである。
(ビーコン機器300のハードウェア構成)
ビーコン機器300は、BLE通信を用いてビーコン信号を発信する機器(ペリフェラル)である。なお、本実施形態におけるビーコン機器300は、自機をペリフェラルとして機能させるためのプログラムがインストールされた汎用機器(スマートフォン、PC等)であるが、ビーコン機器300は、壁に固定するタイプの専用機器であってもよい。
図2の(c)に示すように、ビーコン機器300は、記憶部310、制御部320、WiFi通信モジュール部330、及び、BLE通信モジュール部340を備えている。
記憶部310は、各種プログラムが記録されている記録媒体である。本実施形態において記憶部310はフラッシュメモリであるが、記憶部210は他の種類のデバイスであってもよい。
制御部320は、CPUであり、ビーコン機器300全体を制御する。
WiFi通信モジュール部330は、無線LANアクセスポイント(ルータ500)との間でWiFi通信を行うための通信モジュールである。ビーコン機器300は、他の装置とのIP通信を、WiFi通信モジュール部330を介して行う。
BLE通信モジュール部340は、セントラルとして機能する機器(スマートフォン200等)との間でBLE通信を行うための通信モジュールである。
なお、本実施形態では、BLE通信のペリフェラルとしてビーコン機器300を用いているが、この場合、ビーコン機器300にはWiFi通信モジュール部330を設けなくてもよい。
(店員用端末400のハードウェア構成)
図2の(d)に示すように、店員用端末400は、記憶部410、制御部420、WiFi通信モジュール部430、及び、タッチパネル式表示部440を備えている。
記憶部410は、各種プログラムが記録されている記録媒体である。本実施形態において記憶部410はフラッシュメモリであるが、記憶部210は他の種類のデバイスであってもよい。
制御部420は、CPUであり、店員用端末400全体を制御する。
WiFi通信モジュール部430は、無線LANアクセスポイントとの間でWiFi通信を行うための通信モジュールである。店員用端末400は、他の装置とのIP通信を、WiFi通信モジュール部430を介して行う。
タッチパネル式表示部440は、操作受付部として機能する表示デバイスである。
以上、主要な装置のハードウェア構成について説明したが、本実施形態に係る注文受付システムに含まれるその他の装置について触れておく。
(ルータ500)
ルータ500は、無線LANアクセスポイントとして機能するルータである。
(キッチンプリンタ600)
キッチンプリンタ600は、注文の内容が示された伝票を印刷するためのプリンタであある。キッチンプリンタ600は、ルータ500にWiFi接続されており、印刷用の伝票データをサーバ100から受信すると、伝票データが表す伝票を印刷する。
次に、サーバ100、スマートフォン200、及び店員用端末400がCPUによって実現する機能について図3〜図5を参照しながら説明する。
図3は、サーバ100の制御部120によって実現される主要な機能を示す機能ブロック図である。図4は、スマートフォン200の制御部220、及び、店員用端末400の制御部420によって実現される主要な機能を示す機能ブロック図である。図5は、サーバ100に予め記録されている、各ビーコン機器300の位置を示す位置データを模式的に例示した図である。
(サーバ100がCPUによって実現する機能について)
サーバ100の制御部120は、各種プログラムを読み出すことによって、図3に示すように、位置情報取得処理部121、注文情報取得処理部122、顧客番号生成処理部123、座席マップデータ送信処理部124、及び、印刷処理部125として機能する。
位置情報取得処理部121は、顧客の携帯端末の位置が示された座席マップデータの送信リクエストを店員用端末400から受信する度に、その顧客の携帯端末(スマートフォン200等)の現在位置を示す端末位置情報を、その携帯端末から取得する。
注文情報取得処理部122は、顧客の注文の内容を示す注文商品情報を、その顧客の携帯端末(スマートフォン200等)から取得する。また、注文情報取得処理部122は、顧客の携帯端末から、注文商品情報と一緒に、その携帯端末に固有の情報である端末固有情報を取得する。なお、端末固有情報は、端末IDであってもよいし、端末のMACアドレスであってもよいし、端末のシリアル番号であってもよい。
顧客番号生成処理部123は、注文情報取得処理部122が端末固有情報を取得したことをトリガとして、その端末固有情報に対応する新たな顧客番号を生成する。なお、顧客番号生成処理部123は、新たな顧客番号をランダムに生成してもよいし、直近で生成した顧客番号に1を加えることにより、新たな顧客番号を生成してもよい。
座席マップデータ送信処理部124は、顧客の携帯端末の位置が示された座席マップデータの送信リクエストを店員用端末400から受信する度に、その顧客の顧客番号と、その携帯端末の現在位置を示す端末位置情報と、座席マップ(店舗の内部を示すマップ)を
表す画像データと、を含む座席マップデータを店員用端末400に送信する。
印刷処理部125は、顧客番号と注文商品情報とを含む、印刷用の伝票データを生成し、生成した伝票データをキッチンプリンタ600に送信する。
(スマートフォン200がCPUによって実現する機能について)
スマートフォン200の制御部220は、注文用のプログラムを読み出すことによって、図4の(a)に示すように、注文関連処理部221、及び、位置情報生成処理部222として機能する。
注文関連処理部221は、注文用のプログラムが起動すると、各ビーコン機器300の位置を示す位置データ(図5のデータ)と注文画面のデータとをサーバ100に要求し、サーバ100からこれらのデータを取得し、注文画面をタッチパネル式表示部250に表示する。
また、注文関連処理部221は、ユーザが注文画面を通じて注文内容(各注文商品の名称及び注文個数)を入力すると、ユーザの注文内容を示す注文商品情報を、スマートフォン200の端末固有情報と一緒にサーバ100に送信する。
位置情報生成処理部222は、各ビーコン機器300から送信されるビーコン信号の受信強度と各ビーコン信号に含まれるAdvertisingフレームに含まれている参照RSSIと
に基づいて、各ビーコン機器300との間の距離を算出する。参照RSSIは、ビーコン機器300とスマートフォン200との間の距離が1mである場合の受信強度の参考値である。
位置情報生成処理部222は、算出した距離と、各ビーコン機器300の位置を示す位置データと、に基づいて、三点測量によりスマートフォン200の位置を特定する。位置情報生成処理部222は、特定した位置を示す位置情報を生成する。なお、位置情報生成処理部222は、各ビーコン機器300から送信されるビーコン信号の受信強度に基づき、フィンガープリンティング法によりスマートフォン200の位置を特定してもよい。
(店員用端末400がCPUによって実現する機能について)
店員用端末400の制御部420は、各種プログラムを読み出すことによって、図4の(b)に示すように、顧客番号送信処理部421、及び、座席マップ表示処理部422として機能する。
顧客番号送信処理部421は、タッチパネル式表示部440を介して、注文した商品を待っている顧客の顧客番号を入力する操作を受け付けると、入力された顧客番号をサーバ100に送信する。ここでの顧客番号を入力する操作は、注文した商品を待っている複数の顧客のうちどの顧客について、携帯端末の現在位置を示す端末位置情報を表示させるか、を指定するための操作である。
座席マップ表示処理部422は、座席マップデータを受信すると、座席マップデータから、画像データ、端末位置情報、及び、顧客番号を抽出し、顧客番号、及び、画像データが表す座席マップをタッチパネル式表示部440に表示する。
更に、座席マップ表示処理部422は、座席マップ上の端末位置情報が示す位置に、所定のマークを表示する。すなわち、座席マップ表示処理部422は、店員が入力した顧客番号に対応する顧客が携帯している端末の現在位置を示す情報をタッチパネル式表示部440に表示させる。
以上、サーバ100、スマートフォン200、及び店員用端末400がCPUによって実現する機能について説明した。
(注文受付システムの動作)
次に、本実施形態に係る注文受付システムの動作について図6〜図11を参照しながら説明する。なお、以下に説明する動作が開始される前に、スマートフォン200に注文画面が表示されているものとする。
図6は、本実施形態に係る注文受付システムの動作を示すシーケンス図である。図7は、スマートフォン200に表示される注文画面を例示した図である。図8は、サーバ100が注文データを送信してきたスマートフォン200に関して記録するデータを模式的に例示した図である。図9は、キッチンプリンタ600が印刷する伝票を例示した図である。図10は、店員用端末400に表示される顧客番号入力画面を例示した図である。図11は、店員用端末400がテーブルスペースに居る顧客の顧客番号の入力を受け付けた場合に表示する店舗内マップ(座席マップ)を例示した図である。
S1において、注文関連処理部221は、スマートフォン200のユーザによる注文操作を受け付ける。具体的には、注文関連処理部221は、注文商品情報を入力した上で図7に示されている「注文」ボタンを押す操作を受け付ける。
S1の後、注文関連処理部221は、注文操作によって入力された注文商品情報を、スマートフォン200の端末固有情報と一緒にサーバ100に送信する(S2)。
S2の後、商品注文情報および端末固有情報を受信したサーバ100の顧客番号生成処理部123は、受信した端末固有情報に対応する顧客番号を生成する(S3)。
S3の後、印刷処理部125は、生成された顧客番号と、受信した商品注文情報とを用いて、印刷用の伝票データを生成し、生成した伝票データをキッチンプリンタ600に送信する(S4)。
S4の後、顧客番号生成処理部123は、商品注文情報、端末固有情報、顧客番号、及び、スマートフォン200のIPアドレスを含む新規のレコードを、データベースの注文テーブルに登録する(S5)。なお、注文テーブルは、携帯端末を用いて注文した商品を待っている顧客に対して商品を配膳するのに必要な情報を含んでいる。
一方、伝票データを受信したキッチンプリンタ600は、受信した伝票データが表す伝票を印刷する(S6)。例えば、S5にて登録した新規のレコードが図8の(a)に示すようなレコードである場合、キッチンプリンタ600は、図9に示すような伝票を印刷する。
その後、S6にて印刷された伝票を見た料理人は、注文された商品を完成させ、注文された商品を伝票と一緒に配膳人に渡したものとする。そして、配膳人は、商品を注文した顧客(具体的には、スマートフォン200を携帯している顧客)を探すために、店員用端末400を手に取り、図10に示す顧客番号入力画面に顧客番号を入力したものとする。
S7において、顧客番号送信処理部421は、タッチパネル式表示部440に表示されている操作画面(例えば、図10に示す顧客番号入力画面)を介して、配膳人による顧客番号(伝票に記載された顧客番号)の入力を受け付ける。
S7の後、店員用端末400の顧客番号送信処理部421は、入力された顧客番号をサーバ100に送信する(S8)。
S8の後、店員用端末400から顧客番号を受信したサーバ100の位置情報取得処理部121は、データベースの注文テーブルを参照することで、その顧客番号に対応する顧客の携帯端末のIPアドレスを特定する。そして、位置情報取得処理部121は、端末位置情報の送信リクエストを、特定したIPアドレス宛に(即ち、スマートフォン200に)送信する(S9)。
S9の後、端末位置情報の送信リクエストを受信したスマートフォン200の位置情報生成処理部222は、スマートフォン200の現在位置を示す端末位置情報を生成し、生成した端末位置情報をサーバ100に送信する(S10)。
S10の後、端末位置情報を取得したサーバ100の位置情報取得処理部121は、S8の後に受信した顧客番号を含むレコードを注文テーブルの中から探し出す。そして、位置情報取得処理部121は、取得した端末位置情報が該当レコードに含まれるように、該当レコードを更新する(S11)。
例えば、更新前の該当レコードが図8の(a)に示すレコードであり、端末位置情報が座標値(5.00,1.50)である場合、位置情報取得処理部121は、該当レコードを図8の
(b)に示すような内容に更新する。なお、本実施形態において、座標(A、B)は、ビーコン機器300−1が設置されている位置を原点とする座標系における座標である。座標(A、B)は、具体的には、矩形のテーブルスペースの短手方向の距離が原点からAメートルだけ離れ、尚且つ、テーブルスペースの長手方向の距離が原点からBメートルだけ離れた位置を示している。
S11の後、座席マップデータ送信処理部124は、端末位置情報及び顧客番号を該当レコードから読み出すとともに、座席マップを表す画像データを記憶部110から読み出す。そして、座席マップデータ送信処理部124は、端末位置情報、顧客番号、及び、画像データを含む座席マップデータを店員用端末400に送信する(S12)。
S12の後、座席マップデータを受信した店員用端末400の座席マップ表示処理部422は、顧客番号及び座席マップをタッチパネル式表示部440に表示するとともに、座席マップ上の端末位置情報が示す位置に黒丸のマークを表示する(S13)。例えば、座席マップ表示処理部422は、図11の(a)に示すような画像をタッチパネル式表示部440に表示する。
以上、本実施形態に係る注文受付システムの動作について説明した。
なお、S2にて送信された端末固有情報と同じ値の端末固有情報を含むレコードが注文テーブル内に存在している場合には、顧客番号生成処理部123は、顧客番号を新たに生成しなくてもよい。
この場合、代わりに、注文情報取得処理部122が、S2にて送信された端末固有情報と同じ値の端末固有情報が記録されているレコードを注文テーブルの中から特定し、特定したレコードの注文商品情報フィールドの値を、S2にて送信された注文商品情報を用いて更新してもよい。すなわち、注文情報取得処理部122は、更新前から注文商品情報フィールドの値として記録されている文字列(注文商品情報を示す文字列)と、S2にて送信された注文商品情報を示す文字列との両方を含むように、注文商品情報フィールドの値を更新してもよい。
これにより、サーバ100は、同じ顧客からの複数回の注文を受け付けることができる。
(サーバ100の利点)
以上のように、サーバ100は、顧客の注文の内容を示す注文商品情報を取得する注文情報取得処理部122と、上記顧客が携帯するスマートフォン200の現在位置を示す端末位置情報を取得する位置情報取得処理部121と、を備えている。
また、サーバ100の制御部220(具体的には、位置情報取得処理部121及び顧客番号生成処理部123)は、端末位置情報と注文商品情報とを関連付けて記憶部110に記録する。
上記の構成によれば、サーバ100は、顧客が注文を行うと、顧客の注文内容を示す注文商品情報を取得するとともに、注文を行った顧客の現在位置を示す位置情報を取得する。そして、サーバ100は、端末情報と注文商品情報とを関連付けて記憶部110に記録する。
そして、サーバ100を利用している店舗は、注文された商品が出来上がった時に注文商品情報に関連付けられている位置情報を確認することで、商品を渡す相手の位置を特定することができる。
従って、サーバ100は、来店した顧客に特定のテーブルを割り当てない店舗でも利用可能であると言える。
(スマートフォン200の利点)
以上のように、スマートフォン200は、ユーザの注文の内容を示す注文商品情報をサーバ100に送信する注文関連処理部221と、注文情報の送信先であるサーバ100に自機の現在位置を示す位置情報を送信する位置情報生成処理部222と、を備えている。
上記の構成によって、スマートフォン200は、「ユーザが、サーバ100が設置されている店舗において自機を用いて注文を出すこと」を可能にする。
上記の構成により、注文を出したユーザが携帯しているスマートフォン200は、自機の現在位置を示す位置情報を注文情報の送信先であるサーバ100に送信する。従って、スマートフォン200は、そのユーザが訪れた店舗が顧客に特定のテーブルを割り当てる店舗であるか否かに関わらず、注文を出したそのユーザ(顧客)の位置を店員に知らせることができる。
また、ユーザは、スマートフォン200を用いて注文を出す前に、スマートフォン200を他の機器(携帯端末に記録されている情報を読み取る読取装置等)をかざす必要がない。従って、スマートフォン200は、ユーザが簡単に注文を出すことを可能にしていると言える。
(店員用端末400の利点)
以上のように、店員用端末400は、顧客番号送信処理部421および座席マップ表示処理部422を備えている。
顧客番号送信処理部421は、注文した商品を待っている複数の顧客のうちどの顧客について、携帯端末の現在位置を示す情報を座席マップ表示処理部422に表示させるべき
かを指定する操作を受け付ける。
座席マップ表示処理部422は、指定された顧客の携帯端末(スマートフォン200等)の現在位置を示す情報をタッチパネル式表示部440に表示する。
上記の構成によって、店員用端末400は、注文した商品を待っている任意の顧客の位置を店員に把握させることができる。
(注文受付システムの利点)
本実施形態に係る注文受付システムを実現するために、携帯端末に記録されている情報を読み取る読取装置をテーブル毎(座席毎)に設置する必要はない。従って、本実施形態に係る注文受付システムは、店舗による低コストでの運用を可能にしていると言える。
<実施形態2>
以下、図12及び図13を参照して、本発明の別の一実施形態に係る注文受付システムについて説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と全く同じ機能又は略同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、基本的にその説明を省略する。
(注文受付システムの概要)
本実施形態に係る注文受付システムは、基本的に実施形態1に係る注文受付システムと同様のものであるが、以下の点で実施形態1に係る注文受付システムと異なっている。
すなわち、本実施形態に係る注文受付システムは、店員が顧客番号を入力した時にその顧客番号に対応する顧客がテーブルスペース内に居ない場合における動作が、実施形態1に係る注文受付システムと異なっている。
具体的には、実施形態1に係る注文受付システムでは、上記の場合に、店員用端末400は、座席マップを表示するものの、所定のマークを座席マップ上に表示しないようになっている。一方、本実施形態に係る注文受付システムでは、上記の場合に、店員用端末400は、座席マップを表示するとともに、座席マップ上の顧客が戻って来ると推定される位置に白丸のマークを表示するようになっている。
(注文受付システムの構成について)
本実施形態における注文受付システムの構成は、実施形態1に係る注文受付システムの構成と全く同じである。従って、注文受付システムの構成についての説明は省略する。
(注文受付システムの動作)
次に、本実施形態に係る注文受付システムの動作について図12及び図13を参照しながら説明する。なお、以下に説明する動作が開始される前に、スマートフォン200に注文画面が表示されているものとする。
図12は、本実施形態に係る注文受付システムの動作を示すシーケンス図である。図113は、店員用端末400が、テーブルスペースに居ない顧客の顧客番号の入力を受け付けた場合に表示する店舗内マップ(座席マップ)を例示した図である。
S21において、注文関連処理部221は、スマートフォン200のユーザによる注文操作を受け付ける。
S21の後、注文関連処理部221は、注文操作によって入力された注文商品情報を、
スマートフォン200の端末固有情報及び端末位置情報と一緒にサーバ100に送信する。これと略同時に、位置情報生成処理部222は、スマートフォン200の現在位置を示す端末位置情報を生成し、生成した端末位置情報をサーバ100に送信する(S22)。
S22の後、商品注文情報、端末固有情報及び端末位置情報を受信したサーバ100の顧客番号生成処理部123は、受信した端末固有情報に対応する顧客番号を生成する。これと略同時に、位置情報取得処理部121は、受信した端末位置情報を用いて、端末位置情報のログデータ(レコード内に、端末位置情報の受信時刻と、端末位置情報と、を含んでいるログデータ)を生成する(S23)。
S23の後、印刷処理部125は、生成された顧客番号と、受信した商品注文情報とを用いて、印刷用の伝票データを生成し、生成した伝票データをキッチンプリンタ600に送信する(S24)。
S24の後、顧客番号生成処理部123は、商品注文情報、端末固有情報、顧客番号、端末位置情報、及び、スマートフォン200のIPアドレスを含む新規のレコードを、データベースの注文テーブルに登録する(S25)。伝票データを受信したキッチンプリンタ600は、受信した伝票データが表す伝票を印刷する(S26)。
また、S22の後、スマートフォン200は、以下に説明するS27の工程を繰り返し、サーバ100は、以下に説明するS28の工程を繰り返す。
すなわち、S27において、位置情報生成処理部222は、スマートフォン200の現在位置を示す端末位置情報を生成し、生成した端末位置情報をサーバ100に送信する。
そして、S28において、位置情報取得処理部121は、端末位置情報の受信時刻と、端末位置情報と、を含むレコードを端末位置情報のログデータに追加することにより、当該ログデータを更新する。
その後、S26にて印刷された伝票を見た料理人は、注文された商品を完成させ、注文された商品を伝票と一緒に配膳人に渡したものとする。そして、配膳人は、商品を注文した顧客(具体的には、スマートフォン200を携帯している顧客)を探すために、店員用端末400を手に取り、顧客番号入力画面に顧客番号を入力したものとする。
顧客番号が入力された後、注文受付システムは、S29〜S33の処理を行う。S29〜S33の処理は、実施形態1で説明したS7〜S11の処理と同じであるので、S29〜S33の処理の説明は省略する。
S33の後、座席マップデータ送信処理部124は、端末位置情報及び顧客番号を該当レコードから読み出すとともに、座席マップを表す画像データ、及び、端末位置情報のログデータを記憶部110から読み出す。そして、座席マップデータ送信処理部124は、端末位置情報、顧客番号、画像データ、及び、ログデータを含む座席マップデータを店員用端末400に送信する(S34)。
S34の後、座席マップデータを受信した店員用端末400の座席マップ表示処理部422は、顧客番号及び座席マップをタッチパネル式表示部440に表示するとともに、座席マップ上に黒丸または白丸のマークを表示する(S35)。
具体的には、座席マップ表示処理部422は、端末位置情報が示す位置がテーブルスペース(所定の範囲)内に入っているか否かを判定し、端末位置情報が示す位置がテーブル
スペース内に入っていると判定した場合に、座席マップ上の端末位置情報が示す位置に黒丸のマークを表示する。
一方、座席マップ表示処理部422は、端末位置情報が示す位置がテーブルスペース内に入っていないと判定した場合、端末位置情報のログデータを参照する。そして、座席マップ表示処理部422は、ログデータに基づき、S34にて送信された顧客番号に対応する顧客が戻って来ると推定されるテーブルスペース内の位置を特定する。座席マップ表示処理部422は、図13に示すように、特定した位置に白丸のマークを表示する。
具体的には、座席マップ表示処理部422は、ログデータの全レコードの端末位置情報を参照して、顧客が注文後に全座席(全テーブル)のうちどの座席(どのテーブル)の付近に最も長く居たかを判定し、該当する座席(テーブル)が描かれた位置の近傍に白色のマークを表示してもよい。あるいは、座席マップ表示処理部422は、直近の一定期間(例えば、直近の1分間)に記録されたレコードの端末位置情報を参照して、顧客が当該一定期間において全座席(全テーブル)のうちどの座席(どのテーブル)の付近に最も長く居たかを判定し、該当する座席(テーブル)が描かれた位置の近傍に白色のマークを表示してもよい。
あるいは、座席マップ表示処理部422は、ログデータの全レコードの端末位置情報(座標値)を参照して座標値の代表値(平均値または最頻値)を求め、座標値の代表値が示す位置を、顧客が戻って来ると推定される位置として取り扱ってもよい。また、あるいは、座席マップ表示処理部422は、直近の一定期間に記録されたレコードの端末位置情報(座標値)を参照して座標値の代表値を求め、座標値の代表値が示す位置を、顧客が戻って来ると推定される位置として取り扱ってもよい。
以上、本実施形態に係る注文受付システムの動作について説明した。
(店員用端末400の利点)
以上のように、店員用端末400は、顧客番号送信処理部421および座席マップ表示処理部422を備えている。
顧客番号送信処理部421は、注文した商品を待っている複数の顧客のうちどの顧客について、携帯端末の現在位置を示す情報を座席マップ表示処理部422に表示させるべきかを指定する操作を受け付ける。
座席マップ表示処理部422は、指定された顧客の携帯端末(スマートフォン200等)の現在位置がテーブルスペース内にある場合には、当該携帯端末の現在位置を示す情報をタッチパネル式表示部440に表示する。一方、座席マップ表示処理部422は、指定された顧客の携帯端末の現在位置がテーブルスペース内にない場合には、当該顧客が戻って来ると推定されるテーブルスペース内の位置を示す情報をタッチパネル式表示部440に表示する。
上記の構成によって、店員用端末400は、注文された商品の完成時に、その商品を待っている顧客がテーブルスペース内に居ない場合(例えば、トイレに行っている場合)であっても、その商品の配膳先となるテーブル(座席)を店員に把握させることができる。
<実施形態3>
以下、図14〜図16を参照して、本発明の更に別の一実施形態に係る注文受付システムについて説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と全く同じ機能又は略同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、基本的にその説明を省略す
る。
(注文受付システムの概要)
本実施形態に係る注文受付システムの概要について図14を参照しながら説明する。図14は、本実施形態に係る注文受付システムのシステム構成図である。
図14に示すように、本実施形態に係る注文受付システムは、サーバ100’、スマートフォン200’、3つのビーコン機器300’、店員用端末400、ルータ500、及び、キッチンプリンタ600を含んでいる。
本実施形態に係る注文受付システムは、基本的に実施形態1に係る注文受付システムと同様のものであるが、以下の点で実施形態1に係る注文受付システムと異なっている。
すなわち、実施形態1に係る注文受付システムでは、店員が顧客番号を入力した場合、サーバ100は、その顧客番号に対応する顧客の携帯端末(スマートフォン200等)から端末位置情報を取得するように構成されていた。
これに対し、本実施形態に係る注文受付システムでは、店員が顧客番号を入力した場合、サーバ100’は、3つのビーコン機器300’の各々から、該ビーコン機器とその顧客番号に対応する顧客の携帯端末(スマートフォン200’等)との間の距離を示す距離情報を取得するようになっている。そして、サーバ100’は、3つのビーコン機器300’の各々の位置を示す位置情報と、各距離情報とに基づいて、顧客の携帯端末の現在位置を特定するようになっている。また、本実施形態に係る注文受付システムでは、スマートフォン200’は、ペリフェラルとして動作するようになっている。
(本実施形態に係る注文受付システムの構成)
次に、本実施形態に係る注文受付システムに含まれる主要な装置の構成について説明する。なお、本実施形態に係る各装置のハードウェア構成は、実施形態1に係る各装置と同様であるので、本実施形態に係る各装置のハードウェア構成の説明は省略する。
サーバ100’、スマートフォン200’、及び、ビーコン機器300’がCPUによって実現する機能について、図15を参照しながら説明する。図15は、ビーコン機器300’及びサーバ100’の各CPUによって実現される主要な機能を示す機能ブロック図である。
(ビーコン機器300’がCPUによって実現する機能について)
ビーコン機器300’の制御部320は、各種プログラムを読み出すことによって、図15の(a)に示すように、距離情報送信処理部321、及び、距離測定部322として機能する。
距離測定部322は、携帯端末(スマートフォン200’等)から発信される信号の受信強度、及び、その携帯端末から受信する参照RSSIに基づいて、その携帯端末との間の距離を測定する。
距離情報送信処理部321は、端末位置情報の送信リクエストをサーバ100’から受信した場合に、送信リクエストに含まれている端末固有情報を特定し、その端末固有情報に対応する携帯端末との間の距離を距離測定部322に測定させる。距離情報送信処理部321は、距離測定部322によって測定された距離を示す距離情報を、該端末固有情報と一緒にサーバ100’に送信する。
(サーバ100’がCPUによって実現する機能について)
サーバ100’の制御部120は、各種プログラムを読み出すことによって、図15の(b)に示すように、端末位置特定処理部121’、注文情報取得処理部122、顧客番号生成処理部123、座席マップデータ送信処理部124、及び、印刷処理部125として機能する。
端末位置特定処理部121’は、3つのビーコン機器300’の各々の位置を示す位置情報と、各距離情報とに基づいて、3点測量により、顧客の携帯端末の現在位置を特定するようになっている。なお、この位置情報は、3つのビーコン機器300’の設置時に、記憶部110に記録されたものである。
(スマートフォン200’がCPUによって実現する機能について)
スマートフォン200’の制御部220は、注文用のプログラムを読み出すことによって、注文関連処理部221として機能する。なお、スマートフォン200’は、注文用のプログラムを読み出しても、位置情報生成処理部222としては機能しないようになっている。
以上、サーバ100’、スマートフォン200’、及び、ビーコン機器300’がCPUによって実現する機能について説明した。
(注文受付システムの動作)
次に、本実施形態に係る注文受付システムの動作について図16を参照しながら説明する。なお、以下に説明する動作が開始される前に、スマートフォン200’に注文画面が表示されているものとする。
図16は、本実施形態に係る注文受付システムの動作を示すシーケンス図である。
S41において、注文関連処理部221は、スマートフォン200’のユーザによる注文操作を受け付ける。
S41の後、注文関連処理部221は、注文操作によって入力された注文商品情報を、スマートフォン200’の端末固有情報と一緒にサーバ100に送信する(S42)。
S42の後、スマートフォン200’の信号送信処理部(図示せず)は、周囲の各ビーコン機器300’への信号の送信(S43)を定期的に行う。この信号には、スマートフォン200’の端末固有情報や参照RSSI等の情報が含まれている。
また、S42の後、商品注文情報および端末固有情報を受信したサーバ100’の顧客番号生成処理部123は、受信した端末固有情報に対応する顧客番号を生成する(S44)。
その後、注文受付システムは、S45〜S49の処理を行う。S45〜S49の処理は、実施形態1で説明したS4〜S8の処理と同じであるので、S45〜S49の処理の説明は省略する。
S49の後、サーバ100’の端末位置特定処理部121’は、S49で受信した顧客番号に対応する顧客の携帯端末について、該携帯端末との間の距離を示す距離情報の送信リクエストを各ビーコン機器300’に送信する(S50)。なお、以下では、該携帯端末がスマートフォン200’であるものとして、S51以降の説明を行う。
S50の後、送信リクエストを受信した各ビーコン機器300’の距離情報送信処理部321は、スマートフォン200’との間の距離を距離測定部322に測定させる。距離測定部322は、直近でスマートフォン200’から発信された信号の受信強度、及び、スマートフォン200’から受信した参照RSSIに基づいて、スマートフォン200’との間の距離を測定する。そして、距離情報送信処理部321は、距離測定部322によって測定された距離を示す距離情報を、スマートフォン200’の端末固有情報と一緒にサーバ100’に送信する(S51)。
S51の後、3つのビーコン機器300’の各々から端末固有情報及び距離情報を取得したサーバ100’の端末位置特定処理部121’は、3つのビーコン機器300’の各々の位置を示す位置情報を記憶部110から読み出す。そして、端末位置特定処理部121’は、読み出した位置情報と、3つのビーコン機器300’の各々から取得した距離情報とに基づいて、3点測量により、スマートフォン200’の現在位置を特定する(S52)。
S52の後、端末位置特定処理部121’は、S49の後に受信した顧客番号を含むレコードを注文テーブルの中から探し出す。そして、位置情報取得処理部121は、S52で特定したスマートフォン200’の現在位置を示す端末位置情報が該当レコードに含まれるように、該当レコードを更新する(S53)。
その後、注文受付システムは、S54及びS55の処理を行う。S54及びS54の処理は、それぞれ、実施形態1で説明したS12及びS13の処理と同じであるので、S54及びS55の処理の説明は省略する。
以上、本実施形態に係る注文受付システムの動作について説明した。
(スマートフォン200’の利点)
以上のように、スマートフォン200’は、ユーザの注文の内容を示す注文商品情報をサーバ100’に送信する注文関連処理部221を備えている。
上記の構成によって、スマートフォン200’は、「ユーザが、サーバ100’が設置されている店舗において自機を用いて注文を出すこと」を可能にする。
また、スマートフォン200’は、スマートフォン200’からの信号に基づいてスマートフォン200’との間の距離を測定する3つのビーコン機器300’と組み合わされることで、スマートフォン200’の現在位置をサーバ100’に特定させることができる。
従って、スマートフォン200’は、そのユーザが訪れた店舗が顧客に特定のテーブルを割り当てる店舗であるか否かに関わらず、注文を出したそのユーザ(顧客)の位置を店員に知らせることができる。
<実施形態4>
以下、図17及び図18を参照して、本発明の更に別の一実施形態に係る注文受付システムについて説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と全く同じ機能又は略同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、基本的にその説明を省略する。
(注文受付システムの概要)
本実施形態に係る注文受付システムは、基本的に実施形態1に係る注文受付システムと
同様のものであるが、以下の点で実施形態1に係る注文受付システムと異なっている。
すなわち、実施形態1に係る注文受付システムでは、店員は、注文した商品を待っている顧客の携帯端末の位置が示された座席マップを店員用端末400に表示させるために、その顧客の顧客番号を店員用端末400に入力するようになっていた。
これに対し、本実施形態に係る注文受付システムは、顧客番号の入力を受け付けるように構成されていない。本実施形態に係る注文受付システムでは、店員用端末400’は、座席マップを表示させる操作を受け付けた場合、注文した商品を待っている全顧客の携帯端末の位置が示された座席マップを表示するようになっている。
(注文受付システムの構成について)
本実施形態における注文受付システムの構成は、実施形態1に係る注文受付システムの構成と類似しているが、店員用端末400’の機能構成が、店員用端末400の機能構成と異なっている。なお、店員用端末400’のハードウェア構成は、図2に示した店員用端末400のハードウェア構成と同じである。
店員用端末400’の制御部420は、各種プログラムを読み出すことによって、座席マップ表示処理部422として機能する。なお、制御部420は、注文用のプログラムを読み出しても、顧客番号送信処理部421としては機能しないようになっている。
座席マップ表示処理部422は、座席マップデータを受信すると、座席マップデータから画像データを抽出するとともに、座席マップデータから、注文した商品を待っている各顧客の顧客番号、及び、当該各顧客の携帯端末の端末位置情報を抽出する。
座席マップ表示処理部422は、抽出した画像データが表す座席マップをタッチパネル式表示部440に表示する。更に、座席マップ表示処理部422は、注文した商品を待っている各顧客について、座席マップ上における、該顧客の携帯端末の端末位置情報が示す位置に、該顧客の顧客番号が付されたマークを表示する。
(注文受付システムの動作)
次に、本実施形態に係る注文受付システムの動作について図17及び図18を参照しながら説明する。なお、以下に説明する動作が開始される前に、スマートフォン200に注文画面が表示されているものとする。
図17は、本実施形態に係る注文受付システムの動作を示すシーケンス図である。図18は、店員用端末400’によって表示される情報提示画面(注文した商品を待っている全顧客の携帯端末の位置が示された情報提示画面)を例示した図である。
S61において、注文関連処理部221は、スマートフォン200のユーザによる注文操作を受け付ける。
S61の後、注文受付システムは、S62〜S66の処理を行う。S62〜S66の処理は、実施形態1で説明したS2〜S6の処理と同じであるので、S62〜S66の処理の説明は省略する。
その後、S66にて印刷された伝票を見た料理人は、注文された商品を完成させ、注文された商品を伝票と一緒に配膳人に渡したものとする。そして、配膳人は、商品を注文した顧客(具体的には、スマートフォン200を携帯している顧客)を探すために、店員用端末400を手に取り、座席マップを表示させる操作を行ったものとする。
S67において、座席マップ表示処理部422は、座席マップを表示させる操作を受け付ける。S67の後、座席マップデータの送信リクエストをサーバ100に送信する(S68)。
S68の後、送信リクエストしたサーバ100の位置情報取得処理部121は、データベースの注文テーブルの全レコードを参照し、各レコードのIPアドレス(即ち、注文した商品を待っている各顧客の携帯端末のアドレス)を特定する(S69)。そして、位置情報取得処理部121は、端末位置情報の送信リクエストを、特定した各IPアドレス宛に(即ち、スマートフォン200を含む各携帯端末に)送信する(S70)。
S70の後、端末位置情報の送信リクエストを受信したスマートフォン200の位置情報生成処理部222は、スマートフォン200の現在位置を示す端末位置情報を生成し、生成した端末位置情報をサーバ100に送信する(S71)。同様に、送信リクエストを受信した他の各携帯端末も、自身の現在位置を示す端末位置情報をサーバ100に送信する。
S71の後、サーバ100が、注文した商品を待っている各顧客の携帯端末から端末位置情報を取得すると、位置情報取得処理部121は、各顧客について、顧客の携帯端末から取得した端末位置情報がその顧客に関するレコードに含まれるように、全レコードを更新する(S72)。
S72の後、座席マップデータ送信処理部124は、端末位置情報と顧客番号とのペアを各レコードから読み出すとともに、座席マップを表す画像データを記憶部110から読み出す。そして、座席マップデータ送信処理部124は、データベースの注文テーブルから読み出された各ペア、及び、画像データを含む座席マップデータを、店員用端末400’に送信する(S73)。
S73の後、座席マップデータを受信した店員用端末400’の座席マップ表示処理部422は、座席マップをタッチパネル式表示部440に表示する(S74)。更に、座席マップ表示処理部422、座席マップデータに含まれている各ペアについて、座席マップ上における、当該ペアを成している端末位置情報が示す位置に、当該ペアを成している顧客番号が付されたマークを表示する。
例えば、注文した商品を待っている顧客が5人いる場合、タッチパネル式表示部440は、図18の(b)に例示されているような情報提示画面(座席マップ)を表示する。
以上、本実施形態に係る注文受付システムの動作について説明した。
(実施形態4に関する付記事項1)
タッチパネル式表示部440は、情報提示画面として、座席マップを表示するのではなく、図18の(a)に例示されているような態様の情報提示画面を表示してもよい。
すなわち、店員用端末400’は、S67において、座席マップとは異なる態様の情報提示画面を表示させる操作を受け付けるようになっていてもよい。
この場合、サーバ100は、S73において、端末位置情報と顧客番号とのペアを各レコードから読み出し、読み出した各ペアのみを店員用端末400’に送信してもよい。
そして、店員用端末400’は、S74において、受信した各ペアについて、当該ペア
を成している端末位置情報が示す位置が全座席のうちどの座席に最も近いかを判定してもよい。そして、店員用端末400’は、図18の(a)に例示されているような情報提示画面を表示してもよい。
すなわち、店員用端末400’がS74において表示する情報提示画面においては、注文した商品を待っている各顧客について、当該顧客の携帯端末の端末位置情報が示す位置の最も近くにある座席の座席番号の欄の右隣の欄に、当該顧客の顧客番号が示されていてもよい。
これにより、顧客番号2の顧客が注文した商品を配膳する配膳人は、図18の(a)に例示されているような情報提示画面を確認することで、その顧客が座席番号06の座席の付近にいることを把握できる。なお、言うまでもなく、配膳人は、図18の(b)に例示されているような情報提示画面を確認することによっても、注文した商品を待っている顧客の位置を確認できる。
(実施形態4に関する付記事項2)
S62の後、注文した商品を待っている顧客の端末(例えば、スマートフォン200)は、自機の現在位置を示す端末位置情報を繰り返しサーバ100に送信してもよい。また、サーバ100は、当該端末から端末位置情報を受信する度に、当該端末の端末位置情報のログデータの更新と、注文テーブルの該当レコードの更新と、を行ってもよい。
この場合、サーバ100は、S69の後、S70〜S72の処理を実行する代わりに、以下の処理を行ってもよい。即ち、サーバ100は、注文した商品を待っている各顧客について、当該顧客が利用している座席の座席番号を、当該顧客の端末の端末位置情報のログデータに基づいて推定してもよい。
例えば、図18に示すように座席の総数が20席であり、顧客Aの端末が、S69の時点までに、1〜20までの各iについて座席番号iの座席の近傍を示す端末位置情報をサーバ100にNi回送信した場合を考える。この場合において、N1〜N20のうちの最大値がN6であるときは、サーバ100は、「顧客Aが利用している座席の座席番号は06で
ある」と推定してもよい。
そして、店員用端末400’は、図18の(a)又は(b)に例示されているような情報提示画面を表示する場合、S74において、注文した商品を待っている各顧客について、当該顧客が利用していると推定される座席の座席番号の隣に、当該顧客の顧客番号を表示してもよい。
(付記事項1)
実施形態1〜3の店員用端末400は、座席マップを表示する工程(S13、S35、S55)において、座席マップの画像として、図11の(a)に示すような画像ではなく、店員が入力した顧客番号とその顧客番号に対応する顧客の座席番号(即ち、商品の配膳先の座席番号)とが座席マップ上に示された画像を表示してもよい。
あるいは、実施形態1〜3の店員用端末400は、座席マップを表示する工程の代わりに、図11の(b)に示すような画面(店員が入力した顧客番号とその顧客番号に対応する顧客の座席番号とが示された画面)を表示する工程を実行してもよい。
すなわち、店員用端末400は、自身が指定した顧客が店舗内のどの座席に座っているかを店員に把握させることができるような画面を表示するようになっていればよく、当該画面の表示形式に特に制限はない。
(付記事項2)
実施形態1、2、4の各注文受付システムでは、スマートフォンは、周囲の複数のビーコン機器からのビーコン信号を参照することにより、自機の現在位置を特定するようになっていた。
しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、スマートフォンは、屋内GPS(例えば、IMES)により自機の現在位置を特定してもよい。あるいは、スマートフォンは、接続している基地局から送信される位置情報を用いて、自機の現在位置を特定してもよい。
あるいは、スマートフォンは、周囲にある複数の無線LANアクセスポイントからの電測情報(各無線LANアクセスポイントのMACアドレス、及び、電波強度)に基づいて、自機の位置を特定してもよい。
また、注文受付システムを屋外に設置された店舗で利用する場合、スマートフォンは、GPSにより自機の現在位置を特定するようにしてもよい。
(付記事項3)
実施形態1〜3の各注文受付システムでは、店員用端末は、タッチパネル表示部に対する操作を通じて、顧客番号の入力を受け付けていた。しかしながら、本発明はこれに限定されない。すなわち、店員用端末は、テンキー(物理キー)を備えていてもよい。そして、店員用端末は、テンキーを押下する操作を通じて、顧客番号の入力を受け付けてもよい。
また、店員用端末は、注文した商品を待っている顧客の顧客番号をサーバに問い合わせることにより、注文した商品を待っている顧客の顧客番号の一覧表を表示するようになっていてもよい。この場合、店員用端末は、顧客番号の入力操作ではなく、一覧表の中から顧客番号を選択する操作を受け付けるように構成されていてもよい。
(付記事項4)
実施形態1〜4の各注文受付システムでは、サーバとキッチンプリンタとが別々の場所の設置されていた。しかしながら、本発明はこのような構成に限定されない。すなわち、サーバとキッチンプリンタとを用いる代わりに、当該サーバの機能と当該キッチンプリンタの機能とを兼ね備えたPOSレジ端末を用いてもよい。
(付記事項5)
実施形態3に係る注文受付システムでは、各ビーコン機器300’が、スマートフォン200’との間の距離を示す距離情報をサーバ100’に送信し、サーバ100’が、各ビーコン機器300’から受信した距離情報と各ビーコン機器300’の位置を示す位置情報に基づいて、スマートフォン200’の現在位置を特定した。
しかしながら、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、サーバ100’とは別に、スマートフォン200’の現在位置を特定するためのサーバ(端末位置特定サーバ)を用いてもよい。この場合、各ビーコン機器300’が、スマートフォン200’との間の距離を示す距離情報を端末位置特定サーバに送信し、端末位置特定サーバが、各ビーコン機器300’から受信した距離情報と各ビーコン機器300’の位置を示す位置情報とに基づいて、スマートフォン200’の現在位置を特定してもよい。そして、端末位置特定サーバは、スマートフォン200’の現在位置を示す端末位置情報をサーバ100’に送信してもよい。
(付記事項6)
実施形態1〜4に係る注文受付システムでは、サーバ100またはサーバ100’を1つだけ用いていた。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されず、サーバを複数用いてもよい。この場合、サーバ100(サーバ100’)の制御部で実現される各機能(位置情報取得処理部121(端末位置特定処理部121’)、注文情報取得処理部122、顧客番号生成処理部123、座席マップデータ送信処理部124、及び、印刷処理部125の各機能)について、当該機能が上記複数のサーバのうちのいずれかのサーバの制御部によって実現されればよい。また、上記複数のサーバはすべて1つの事業者によって提供されてもよいし、上記複数のサーバのうちの一部のサーバはある事業者によって提供され、上記複数のサーバのうちの残りのサーバは別の事業者によって提供されてもよい。
<実施形態5>
実施形態1〜4のサーバ、スマートフォン、及び、店員用端末の制御ブロック(特に、位置情報取得処理部、注文情報取得処理部、顧客番号生成処理部、座席マップデータ送信処理部、位置情報生成処理部、注文関連処理部、顧客番号送信処理部、及び、座席マップ表示処理部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによ
って実現してもよい。
後者の場合、サーバ、スマートフォン、及び、店員用端末は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る注文受付装置(サーバ100)は、顧客の注文の内容を示す注文情報(注文商品情報)を取得する注文情報取得手段(位置情報取得処理部121)と、上記顧客の機器(スマートフォン200)の現在位置を示す位置情報(端末位置情報)を取得する位置情報取得手段(注文情報取得処理部122)と、上記位置情報と上記注文情報とを関連付けて記憶部(記憶部110)に記録する記録手段(位置情報取得処理部121および顧客番号生成処理部123)と、を備えている。
上記の構成によれば、上記注文受付装置は、顧客が注文を行うと、顧客の注文内容を示す注文情報を取得するとともに、注文を行った顧客の現在位置を示す位置情報を取得する。そして、上記注文受付装置は、上記端末情報と上記注文情報とを関連付けて記憶部に記録する。
そして、上記注文受付装置を利用している店舗は、注文された商品が出来上がった時に注文情報に関連付けられている位置情報を確認することで、商品を渡す相手の位置を特定することができる。
従って、上記注文受付装置は、来店した顧客に特定のテーブルを割り当てない店舗でも利用可能であると言える。
本発明の態様2に係る注文受付装置は、上記態様1において、上記位置情報取得手段が、上記注文情報取得手段が上記注文情報を取得するのと同時期に上記位置情報を取得してもよい。
従って、上記注文受付装置を利用している飲食店(宅配サービスを行っていない飲食店)は、上記注文装置が取得した位置情報を確認することで、注文した人が注文をした時点において店の中に居るか否かを把握できる。すなわち、上記飲食店は、上記注文装置が取得した位置情報をすぐに確認することで、店に居ない人が悪戯で注文した商品を作り出す前に悪戯の事実に気付くことができる。
本発明の態様3に係る注文受付装置は、上記態様1又は2において、上記位置情報取得手段が、上記注文情報取得手段が上記注文情報を取得した後、上記位置情報を繰り返し取得してもよい。
従って、上記注文受付装置を利用している飲食店は、上記注文装置が上記位置情報を取得する度にその位置情報を確認することで、商品を注文した人の動きを把握できる。
本発明の態様4に係る注文受付装置は、上記態様3において、上記位置情報取得手段が、上記位置情報を上記注文受付装置に取得させる指示を受け付ける度に、当該位置情報を取得するようになっていてもよい。
従って、上記注文受付装置を利用している飲食店は、注文した商品を待っている顧客の位置を所望のタイミングで確認することができる。例えば、飲食店は、注文した商品を待っている顧客の位置を、その顧客に当該商品を配膳しようとするタイミングで確認することができる。
本発明の態様5に係る注文受付装置は、上記態様1から4のいずれかの態様において、上記機器は、当該機器の現在位置を示す位置情報を外部に送信することが可能な機器であり、上記位置情報取得手段は、上記機器から上記位置情報を取得してもよい。
本発明の態様6に係る注文受付装置は、上記態様1から5のいずれかの態様において、上記機器の固有情報を取得する固有情報取得手段を更に備え、上記記録手段は、上記位置情報と上記注文情報と上記固有情報とを関連付けて上記記憶部に記録してもよい。
従って、上記注文受付装置を利用している飲食店は、注文した商品が出来上がった時に、注文した商品を待っている顧客が携帯している機器の固有情報を表示器に表示させることができる。これにより、注文した商品を待っている顧客は、表示器に自分の機器の固有情報が表示されたことを確認することで、注文した商品がこれから配膳されてくることを把握できる。
本発明の態様7に係る注文受付装置は、上記態様6において、上記固有情報取得手段が上記機器の固有情報を取得した場合に、当該機器を携帯している顧客の顧客識別値を生成する生成手段(顧客番号生成処理部123)と、店舗の内部を示すマップを表示する端末から上記顧客識別値を取得した場合に、当該顧客識別値に対応する顧客が携帯している機器の現在位置を示す位置情報を上記端末に向けて送信する送信手段(座席マップデータ送信処理部124)と、を更に備えていてもよい。
上記の構成によれば、上記注文受付装置は、上記端末に、顧客が携帯している機器の現在位置を示す位置情報が示されたマップを表示させることができる。すなわち、上記注文受付装置は、上記端末を使用する店員に、上記顧客が店舗内のどこに居るかを把握させることができる、という効果を奏する。
本発明の態様8に係る注文受付システムは、注文受付装置(注文受付装置100)と、顧客が携帯する機器(スマートフォン200)と、を含む注文受付システムであって、上記機器の現在位置を示す位置情報を上記機器から取得する位置情報取得手段(位置情報取得処理部121)を備え、上記注文受付装置は、上記顧客の注文の内容を示す注文情報を上記機器から取得する注文情報取得手段(注文情報取得処理部122)と、上記位置情報と上記注文情報とを関連付けて記憶部に記録する記録手段(端末位置特定処理部121’及び顧客番号生成処理部123)と、を備え、上記機器は、当該機器の現在位置を示す位置情報を上記注文受付装置に送信する送信手段(位置情報生成処理部222)を備えている。なお、顧客が携帯する機器は、顧客が所有する機器であってもよいが、店舗が顧客に貸与する機器であってもよい。例えば、顧客が携帯する機器は、顧客が商品を注文してからその商品を受け取るまで顧客に貸与される機器であってもよい。
上記の構成によれば、上記注文受付システムは、本発明の態様1に係る注文受付装置と同様に、来店した顧客に特定のテーブルを割り当てない店舗でも利用可能であると言える。
本発明の態様9に係る注文受付システムは、注文受付装置(注文受付装置100’)と、複数のビーコン機器(ビーコン機器300’)と、を含む注文受付システムであって、上記複数のビーコン機器の各々から、当該ビーコン機器と顧客が携帯する機器(スマートフォン200’)との間の距離を示す距離情報を取得する距離情報取得手段(端末位置特定処理部121’)と、上記距離情報取得手段が取得した各距離情報と上記複数のビーコン機器の各々の位置を示す情報とを参照することで、上記機器の現在位置を特定する特定手段(端末位置特定処理部121’)と、を備え、上記注文受付装置は、上記顧客の注文の内容を示す注文情報を取得する注文情報取得手段(注文情報取得処理部122)と、上記機器の現在位置を示す位置情報と上記注文情報とを関連付けて記憶部に記録する記録手段(端末位置特定処理部121’及び顧客番号生成処理部123)と、を備え、上記複数のビーコン機器の各々は、上記機器との間の距離を測定する距離測定手段(距離測定部322)と、上記距離を示す距離情報を上記注文受付装置に送信する送信手段(距離情報送信処理部321)と、を備えている。
上記の構成によれば、上記注文受付システムは、本発明の態様8に係る注文受付システムと同様に、来店した顧客に特定のテーブルを割り当てない店舗でも利用可能であると言える。
本発明の態様10に係る注文受付方法は、顧客の注文を受け付ける注文受付装置(サーバ100)による注文受付方法であって、上記注文の内容を示す注文情報を取得する注文情報取得工程(工程S2)と、上記顧客が携帯する機器の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得工程(工程S10)と、上記位置情報と上記注文情報とを関連付けて記憶部(記憶部110)に記録する記録工程(工程S11)と、を含んでいる。
上記の構成によれば、本発明に係る注文受付方法は、本発明の態様1に係る注文受付装置と同様に、来店した顧客に特定のテーブルを割り当てない店舗でも利用可能であると言える。
本発明の態様11に係る端末(店員用端末400)は、顧客が携帯する機器の現在位置
を示す情報を表示部に表示する表示制御手段(座席マップ表示処理部422)と、複数の顧客のうちどの顧客に関する上記情報を上記表示制御手段に表示させるべきかを指定する操作を受け付ける操作受付手段(顧客番号送信処理部421)と、を備えている。
上記の構成によれば、上記端末は、当該端末を用いる店員がある顧客を指定する操作を行った場合に、その顧客の位置を示す情報を上記表示部に表示する。
従って、上記端末は、顧客がどこに居るかを店員に把握させることができる、という効果を奏する。
本発明の態様12に係る携帯機器は、ユーザの注文の内容を示す注文情報を送信する注文情報送信手段と、上記注文情報の送信先に、自機の現在位置を示す位置情報を送信する位置情報送信手段と、を備えている。
上記の構成によれば、上記携帯機器は、注文を受け付けた店舗に、自機の現在位置を把握させることができる。従って、上記携帯機器は、上記携帯機器を携帯し、注文した商品を待っている顧客の位置を、上記店舗の店員に把握させることができる、という効果を奏する。
なお、本発明の態様1から態様7に係る注文受付装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記注文受付装置が備える各手段として動作させることにより当該各手段をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
また、本発明の態様11に係る端末は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記端末が備える上記表示制御手段及び上記操作受付手段として動作させることにより上記表示制御手段及び上記操作受付手段をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
同様に、本発明の態様12に係る携帯機器は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記携帯機器が備える上記注文情報送信手段及び上記位置情報送信手段として動作させることにより上記注文情報送信手段及び上記位置情報送信手段をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
顧客の注文の内容を示す注文情報を取得する注文情報取得手段と、
上記顧客が携帯する機器の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
上記位置情報と上記注文情報とを関連付けて記憶部に記録する記録手段と、を備えていることを特徴とする注文受付装置。
上記位置情報取得手段は、上記注文情報取得手段が上記注文情報を取得するのと同時期に上記位置情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の注文受付装置。
上記位置情報取得手段は、上記注文情報取得手段が上記注文情報を取得した後、上記位置情報を繰り返し取得する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の注文受付装置。
上記位置情報取得手段は、上記位置情報を上記注文受付装置に取得させる指示を受け付ける度に、当該位置情報を取得するようになっている、ことを特徴とする請求項3に記載の注文受付装置。
上記機器は、当該機器の現在位置を示す位置情報を外部に送信することが可能な機器であり、
上記位置情報取得手段は、上記機器から上記位置情報を取得する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の注文受付装置。
上記機器の固有情報を取得する固有情報取得手段を更に備え、
上記記録手段は、上記位置情報と上記注文情報と上記固有情報とを関連付けて上記記憶部に記録する、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の注文受付装置。
上記固有情報取得手段が上記機器の固有情報を取得した場合に、当該機器を携帯している顧客の顧客識別値を生成する生成手段と、
店舗の内部を示すマップを表示する端末から上記顧客識別値を取得した場合に、当該顧客識別値に対応する顧客が携帯している機器の現在位置を示す位置情報を上記端末に向けて送信する送信手段と、を更に備えている、ことを特徴とする請求項6に記載の注文受付装置。
注文受付装置と、顧客が携帯する機器と、を含む注文受付システムであって、
上記機器の現在位置を示す位置情報を上記機器から取得する位置情報取得手段を備え、
上記注文受付装置は、上記顧客の注文の内容を示す注文情報を上記機器から取得する注文情報取得手段と、上記位置情報と上記注文情報とを関連付けて記憶部に記録する記録手段と、を備え、
上記機器は、当該機器の現在位置を示す位置情報を上記注文受付装置に送信する送信手段を備えている、ことを特徴とする注文受付システム。
注文受付装置と、複数のビーコン機器と、を含む注文受付システムであって、
上記複数のビーコン機器の各々から、当該ビーコン機器と顧客が携帯する機器との間の距離を示す距離情報を取得する距離情報取得手段と、
上記距離情報取得手段が取得した各距離情報と上記複数のビーコン機器の各々の位置を示す情報とを参照することで、上記機器の現在位置を特定する特定手段と、を備え、
上記注文受付装置は、
上記顧客の注文の内容を示す注文情報を取得する注文情報取得手段と、
上記機器の現在位置を示す位置情報と上記注文情報とを関連付けて記憶部に記録する記録手段と、を備え、
上記複数のビーコン機器の各々は、
上記機器との間の距離を測定する距離測定手段と、
上記距離を示す距離情報を上記注文受付装置に送信する送信手段と、を備えている、ことを特徴とする注文受付システム。
顧客の注文を受け付ける注文受付装置による注文受付方法であって、
上記注文の内容を示す注文情報を取得する注文情報取得工程と、
上記顧客が携帯する機器の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得工程と、
上記位置情報と上記注文情報とを関連付けて記憶部に記録する記録工程と、を含んでいることを特徴とする注文受付方法。
顧客が携帯する機器の現在位置を示す情報を表示部に表示する表示制御手段と、
複数の顧客のうちどの顧客に関する上記情報を上記表示制御手段に表示させるべきかを指定する操作を受け付ける操作受付手段と、を備えている、ことを特徴とする端末。
ユーザの注文の内容を示す注文情報を送信する注文情報送信手段と、
上記注文情報の送信先に、自機の現在位置を示す位置情報を送信する位置情報送信手段と、を備えている、ことを特徴とする携帯機器。
請求項1から7のいずれか1項に記載の注文受付装置が備える上記各手段と してコン
ピュータを機能させるためのプログラム。
請求項11に記載の端末が備える上記表示制御手段及び上記操作受付手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
請求項12に記載の携帯機器が備える上記注文情報送信手段及び上記位置情報送信手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。