JP2021068237A - 注文支援システム、注文支援方法、及び注文支援プログラム - Google Patents

注文支援システム、注文支援方法、及び注文支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】飲食店において注文された飲食物の配膳位置を容易に把握することが可能な注文支援システム、注文支援方法、及び注文支援プログラムを提供すること。【解決手段】本発明に係る注文支援システムは、飲食店において利用者に提供する飲食物の選択操作を受け付ける受付処理部と、前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置に基づいて、前記飲食物の配膳位置を特定する特定処理部と、前記受付処理部により受け付けられる前記選択操作に対応する前記飲食物の注文情報と、前記特定処理部により特定される前記配膳位置を示す位置情報とを互いに関連付けて出力する出力処理部と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、飲食店において商品(飲食物)の注文を受け付けることが可能な注文支援システム、注文支援方法、及び注文支援プログラムに関する。
飲食店では、例えば店員(接客担当者)が客の注文を受け付けて、注文内容及び当該客が利用するテーブル番号を操作端末に入力すると、入力された注文の注文データが前記テーブル番号に関連付けられて厨房端末に送信される。また、客がテーブルに設置された操作端末(セルフオーダー端末、テーブルトップ端末など)を利用して注文を入力した場合に、操作端末が当該注文の注文データを前記テーブル番号に関連付けて厨房端末に送信するセルフオーダーシステムも利用されている。
特開2011−210008号公報
店員は、前記注文の料理が完成すると当該料理を、注文を受け付けたテーブルに配膳する。ここで、前記テーブルを複数の客(例えばグループ)で利用している場合において、店員が当該料理を注文した客を覚えていない場合には、店員は前記テーブルにおいて当該料理を注文した客を確認する手間が生じる。前記テーブルの利用人数が多くなると、確認作業に多くの時間がかかったり、配膳位置を間違えたりする問題が生じる。
本発明の目的は、飲食店において注文された飲食物の配膳位置を容易に把握することが可能な注文支援システム、注文支援方法、及び注文支援プログラムを提供することにある。
本発明の一の形態は、飲食店において利用者に提供する飲食物の選択操作を受け付ける受付処理部と、前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置に基づいて、前記飲食物の配膳位置を特定する特定処理部と、前記受付処理部により受け付けられる前記選択操作に対応する前記飲食物の注文情報と、前記特定処理部により特定される前記配膳位置を示す位置情報とを互いに関連付けて出力する出力処理部と、を備える注文支援システムである。
本発明の他の形態は、飲食店において利用者に提供する飲食物の選択操作を受け付ける受付ステップと、前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置に基づいて、前記飲食物の配膳位置を特定する特定ステップと、前記受付ステップにおいて受け付けられる前記選択操作に対応する前記飲食物の注文情報と、前記特定ステップにおいて特定される前記配膳位置を示す位置情報とを互いに関連付けて出力する出力ステップと、を一又は複数のプロセッサにより実行する注文支援方法である。
本発明の他の形態は、飲食店において利用者に提供する飲食物の選択操作を受け付ける受付ステップと、前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置に基づいて、前記飲食物の配膳位置を特定する特定ステップと、前記受付ステップにおいて受け付けられる前記選択操作に対応する前記飲食物の注文情報と、前記特定ステップにおいて特定される前記配膳位置を示す位置情報とを互いに関連付けて出力する出力ステップと、を一又は複数のプロセッサに実行させるための注文支援プログラムである。
本発明によれば、飲食店において注文された飲食物の配膳位置を容易に把握することが可能な注文支援システム、注文支援方法、及び注文支援プログラムが提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る注文支援システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態に係る注文支援システムで使用される注文情報の一例を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る飲食店に配置されるテーブルに対応する分割領域の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る飲食店に配置されるテーブルに対応する分割領域の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る操作端末に表示される選択ページの表示例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る操作端末に表示される選択ページの表示例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る操作端末に表示される選択ページの表示例を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る操作端末に表示される注文ページの表示例を示す図である。 図9は、本発明の実施形態に係る厨房端末から出力される注文票の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施形態に係る厨房端末から出力される注文票の一例を示す図である。 図11は、本発明の実施形態に係る注文支援システムで実行される注文支援処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、本発明の実施形態に係る厨房端末から出力される注文票の一例を示す図である。 図13は、本発明の実施形態に係る厨房端末から出力される注文票の一例を示す図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[注文支援システム100]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る注文支援システム100は、注文支援装置1と厨房端末2と一又は複数の操作端末3とを含む。注文支援装置1、厨房端末2、及び操作端末3は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
注文支援装置1は、飲食店を利用する利用者(客)の注文情報を取得し管理する情報処理装置である。注文支援装置1は、予約、会計、勤怠などを管理する機能を備えてもよい。注文支援装置1は、飲食店内に設置されるレジ端末又は管理端末であってもよいし、飲食店外に設置されるサーバであってもよい。厨房端末2は、飲食店の厨房に設置され、注文情報を外部に出力する情報処理装置である。厨房端末2は、前記注文情報を、紙媒体(注文票)に印刷(プリントアウト)してもよいし、表示装置に表示させてもよい。操作端末3は、飲食店が提供する商品(飲食物)を選択する選択操作、選択された飲食物の注文を確定する確定操作、会計処理に関する会計操作などを受け付ける端末装置である。操作端末3は、飲食店に配置される各テーブル(個室を含む)に設置され、利用者が操作する端末装置(セルフオーダー端末、テーブルトップ端末など)であってもよいし、飲食店の店員が操作する端末装置(店員端末)であってもよい。また、操作端末3は、利用者が所有するスマートフォンなどの携帯端末(利用者端末)であってもよい。例えば、利用者は、飲食店に持参した携帯端末により、飲食店が提供する飲食店サイトの注文ページにおいて前記選択操作、前記確定操作などを行ってもよい。なお、前記選択操作の対象は、飲食店が提供する商品(飲食物)に限定されず、飲食店において店員が客に配膳(配達)するあらゆる物(提供物)が含まれる。例えば、前記選択操作の対象(前記提供物)には、飲食店において客が店員から受け取る、食器類(コップ、皿、箸、フォーク、ナイフ、スプーンなど)、おしぼり、調味料、メニュー表、会計伝票などが含まれる。以下では、前記選択操作の対象として、飲食物を例に挙げて説明する。
本実施形態では、注文支援装置1単体が本発明に係る注文支援システムに相当する。但し、本発明に係る注文支援システムは、注文支援装置1、厨房端末2、及び操作端末3のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、注文支援装置1、厨房端末2、及び操作端末3のうち複数の構成要素が協働して後述する各種の注文支援処理(図11参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る注文支援システムとして捉えることが可能である。
[注文支援装置1]
図1に示されるように、注文支援装置1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、及び通信I/F14などを備える。注文支援装置1は、例えばパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。注文支援装置1は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、注文支援装置1で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサによって分散して実行されてもよい。
通信I/F14は、注文支援装置1を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して厨房端末2、操作端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部12には、注文情報121などのデータが記憶される。注文情報121には、利用者が注文した商品(飲食物)に関する情報(注文情報)が登録される。
図2は、注文情報121の一例を示す図である。図2に示されるように、注文情報121には、注文商品ごとに、対応する「注文ID」、「注文商品」、「配膳位置」、「テーブル番号」、「利用人数」などの情報が含まれる。「注文ID」は、注文商品の識別情報であり、操作端末3において飲食物が選択されるごとに付与されて登録される。よって、1つの商品ごとに1つの注文IDが登録される。例えば、利用者が操作端末3において1つの商品を選択した場合に、制御部11が、選択された商品と注文IDとを互いに関連付けて注文情報121に登録する。「配膳位置」は、注文商品を配膳する位置を示す情報であり、制御部11により特定されて登録される。例えば、利用者が操作端末3において1つの商品を選択した場合に、制御部11が、選択された商品の配膳位置を特定して注文情報121に登録する。「テーブル番号」は、注文商品を選択した利用者が利用するテーブルの識別情報である。操作端末3が各テーブルに設置されるセルフオーダー端末である場合は、制御部11が操作端末3から取得する注文情報に含まれるテーブル情報からテーブル番号を取得して注文情報121に登録する。また操作端末3が従業員端末である場合は、制御部11が、店員が入力したテーブル番号を取得して注文情報121に登録する。「利用人数」は、注文商品を選択した利用者が利用するテーブルの利用人数を示す情報である。制御部11は、例えば利用者(客)又は店員が操作端末3に入力した利用人数を取得して注文情報121に登録する。注文情報121の各情報は、操作端末3に対する商品の選択操作が受け付けられるごとに登録される。
なお、他の実施形態として、注文情報121などの情報の一部又は全部が、注文支援装置1から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されてもよい。この場合、注文支援装置1の制御部11は、前記他のサーバから前記情報を取得して、後述の注文支援処理(図11参照)などの各処理を実行してもよい。
また、記憶部12には、操作端末3に表示させる各種ページ、例えば商品の選択操作を受け付ける選択ページ(図5等参照)、注文商品の一覧を表示して注文を確定させる注文ページ(図8参照)などのデータも記憶される。なお、操作端末3には、メニュー(ジャンル、カテゴリーなど)を選択するメニューボタンK1、注文ページを表示させる注文ページボタンK2などが表示される。また、前記選択ページのメニュー欄F1には、利用者が選択可能な1又は複数の商品(飲食物)の情報(例えば画像情報)が一覧表示される。
さらに、記憶部12には、制御部11に後述の注文支援処理(図11参照)を実行させるための注文支援プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記注文支援プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、注文支援装置1が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより注文支援装置1を制御する。
ところで、飲食店において、テーブルを複数の利用者(例えばグループ)で利用している場合において、店員が飲食物を注文した利用者を覚えていない場合、店員は前記テーブルにおいて当該飲食物を注文した利用者を確認する手間が生じる。前記テーブルの利用人数が多くなると、確認作業に多くの時間がかかったり、当該飲食物の配膳位置を間違えたりする問題が生じる。これに対して、本実施形態に係る注文支援システム100では、以下で説明するように、飲食店において注文された飲食物の配膳位置を容易に把握することが可能である。
具体的に、制御部11は、図1に示されるように、受付処理部111、位置取得処理部112、特定処理部113、出力処理部114などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記CPUで前記注文支援プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記注文支援プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
受付処理部111は、飲食店において利用者に提供する商品(飲食物)の選択操作を受け付ける。受付処理部111は、本発明の受付処理部の一例である。具体的には、制御部11は、操作端末3(例えばセルフオーダー端末)に利用者が飲食物を選択するための前記選択ページを表示させる。例えば、図5に示すように、テーブル番号「T01」に設置された操作端末3Aに表示された前記選択ページにおいて、利用者A1が「定食M4」を選択(タッチ操作)した場合、受付処理部111は、操作端末3Aから当該選択操作を受け付ける。受付処理部111は、操作端末3Aから前記選択操作を受け付けると、当該選択操作に対応する情報を注文情報121(図2参照)に登録する。例えば、受付処理部111は、注文ID「006」と注文商品「定食M4」とテーブル番号「T01」と利用人数「6人」とを互いに関連付けて注文情報121に登録する。
位置取得処理部112は、前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置を取得する。具体的には、位置取得処理部112は、前記飲食物が選択されたときの操作端末3の位置を取得する。位置取得処理部112は、例えば、GPS(Global Positioning System)(登録商標)、ビーコンなどの通信機能を利用して操作端末3から位置情報を取得することが可能である。例えば、図5に示すように、操作端末3Aに表示された前記選択ページにおいて利用者A1が「定食M4」を選択(タッチ操作)した場合、位置取得処理部112は、利用者A1が選択した時点の操作端末3の位置情報を取得する。
特定処理部113は、前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置に基づいて、前記飲食物の配膳位置を特定する。特定処理部113は、本発明の特定処理部の一例である。具体的には、特定処理部113は、位置取得処理部112が操作端末3から取得する前記位置情報に基づいて前記配膳位置を特定する。
ここで、制御部11は、前記テーブルごとに、前記テーブルの領域を複数の分割領域に分割し、前記テーブルに対する各分割領域の位置(分割位置)を示す位置情報を記憶部12に登録する。例えば、図3に示すように、テーブル番号「T01」のテーブルについて、制御部11は、5つの分割領域に対応する分割位置P11,P12,P13,P14,P00の位置情報を記憶部12に登録する。例えば、分割位置P11はテーブルに対して東側に位置し、分割位置P12はテーブルに対して西側に位置し、分割位置P13はテーブルに対して南側に位置し、分割位置P14はテーブルに対して北側に位置し、分割位置P00はテーブルに対して中央に位置する。前記分割領域は、前記テーブルに対応する席ごとに分割されてもよい。この場合、各分割位置は、席の位置に対応する。
また、前記分割領域の大きさ及び分割数は、テーブルの利用可能人数に応じて設定されてもよい。例えば図4に示すように、利用可能人数が「4人」のテーブル(テーブル番号「T02」)では、制御部11は、前記テーブルの領域を3つの分割領域に分割し、テーブルに対して東側の分割位置P21、テーブルに対して西側の分割位置P22、及び、テーブルに対して中央の分割位置P00の各位置情報を記憶部12に登録する。例えば、制御部11は、テーブルの利用可能人数が多い程、前記分割領域の分割数が多くなるように設定する。
特定処理部113は、前記テーブルに対応する複数の分割領域のうち、位置取得処理部112が操作端末3から取得する前記位置情報(操作端末3の位置)に対応する分割領域を抽出し、抽出した分割領域の位置(分割位置)を前記配膳位置として特定する。例えば、図5に示す例では、利用者A1が操作端末3Aにおいて「定食M4」を選択した場合、特定処理部113は、図3に示す5つの分割領域のうち、操作端末3Aから取得する操作端末3Aの位置を含む分割領域を抽出し、抽出した分割領域の分割位置P14を前記配膳位置として特定する。
ここで、操作端末3Aから取得する操作端末3Aの位置を含む分割領域が複数存在する場合、特定処理部113は、いずれか1つの分割位置を前記配膳位置として特定してもよいし、複数の分割位置を前記配膳位置として特定してもよい。例えば、テーブルの利用可能人数が多い程、注文商品の配膳位置の間違いが生じ易くなるため、特定処理部113は、前記テーブルの利用可能人数が多い程、多くの分割位置を前記配膳位置として特定することが望ましい。例えば、図5に示す例では、操作端末3Aの位置が分割位置P12の分割領域と分割位置P14の分割領域とに含まれるため、特定処理部113は、操作端末3Aの位置を含む2つの分割領域を抽出し、抽出した分割領域の分割位置P12,P14を前記配膳位置として特定する。これにより、より詳細は配膳位置を特定することが可能となる。
また、特定処理部113は、飲食店における店員の配膳作業の作業効率を考慮して前記配膳位置を特定してもよい。例えば、前記配膳位置として特定される分割位置が多くなる程、詳細な位置が配膳位置として特定されるため、店員の配膳作業の作業効率が低下することも考えられる。そこで、飲食店の管理者が前記作業効率を考慮して分割領域の大きさ、分割数、前記配膳位置の細かさ(詳細度)などを設定し、特定処理部113が設定情報に基づいて前記配膳位置を特定してもよい。
特定処理部113は、特定した前記配膳位置の位置情報を注文情報121(図2参照)に登録する。例えば、図5に示す例では、特定処理部113は、利用者A1が選択した「定食M4」に関連付けて、分割位置P14を前記配膳位置として登録する(図2の注文ID「006」参照)。上述のように、特定処理部113は、利用者A1が選択した「定食M4」に関連付けて、分割位置P12,P14を前記配膳位置として登録してもよい。また例えば、図6に示す例では、特定処理部113は、利用者A5が選択した「定食M1」に関連付けて、分割位置P11を前記配膳位置として登録する(図2の注文ID「001」参照)。
ところで、注文商品が複数の利用者によりシェアされるような商品(盛り合わせメニュー、大皿メニュー、パーティメニューなど)である場合には、当該注文商品を、注文(選択操作)した利用者に対応する位置(利用者の前)に配膳する必要性が低い場合がある。また、注文商品がドリンクである場合には、同じドリンクが同時に複数個注文される場合があるため、当該注文商品を、注文(選択操作)した利用者に対応する位置に配膳する必要性が低い場合がある。そこで、注文商品が、個人で消費するメニューのジャンル(本発明の第1ジャンルの一例)の商品である場合には、特定処理部113は、前記選択操作に対応する位置を前記配膳位置として特定する一方、注文商品が、ドリンクメニュー、複数人で消費するメニューなどのジャンル(本発明の第2ジャンルの一例)の商品である場合には、特定処理部113は、予め設定された設定位置を前記配膳位置として特定してもよい。
例えば、複数の利用者が一つの商品をシェアし易いように、テーブルの中央の分割位置が前記設定位置として予め設定される。この場合、特定処理部113は、テーブルに対して中央の分割位置P00を前記設定位置として、注文情報121の前記配膳位置に登録する。図7に示す例では、利用者A4が「刺身盛り合わせ」を選択した場合に、特定処理部113は、「刺身盛り合わせ」に関連付けて、分割位置P00を前記配膳位置として登録する(図2の注文ID「002」参照)。また、テーブル番号「T01」のいずれかの利用者が連続して「ドリンクD1」を3回選択した場合に、特定処理部113は、それぞれの選択操作に対応する「ドリンクD1」に関連付けて、分割位置P00を前記配膳位置として登録する(図2の注文ID「007」,「008」,「009」参照)。
出力処理部114は、受付処理部111により受け付けられる前記選択操作に対応する前記飲食物の注文情報と、特定処理部113により特定される前記配膳位置を示す位置情報とを互いに関連付けて出力する。出力処理部114は、本発明の出力処理部の一例である。具体的には、出力処理部114は、注文情報121(図2参照)に登録された各情報を厨房端末2に出力(送信)する。例えば、図2に示す注文情報121について、出力処理部114は、注文ID、注文商品、配膳位置、テーブル番号の各情報を互いに関連付けて厨房端末2に出力する。
ここで、受付処理部111は、前記飲食物の前記選択操作を受け付けた場合に、さらに、選択された前記飲食物の注文を確定する確定操作を操作端末3から受け付ける。すなわち、受付処理部111は、操作端末3に対する入力操作に基づいて、前記選択操作及び前記確定操作を受け付ける。例えば、操作端末3において、テーブル番号「T01」の利用者が飲食物を選択する操作を行った後に注文ページボタンK2を押下した場合、受付処理部111は、図8に示す注文ページを表示させる。前記注文ページには、利用者により選択された商品の一覧が表示される。利用者は、前記注文ページにおいて必要に応じて数量の変更、削除などを行い、確定ボタンK4を押下(確定操作)する。出力処理部114は、受付処理部111により前記確定操作が受け付けられた場合に、前記注文情報及び前記配膳位置の位置情報を厨房端末2に出力する。このように、利用者が所望の飲食物を選択した場合に、当該飲食物の注文情報及び当該飲食物の配膳位置の位置情報が記憶部12(注文情報121)に登録され、その後、利用者が確定操作を行った場合に、前記注文情報及び前記位置情報が厨房端末2に出力される。
厨房端末2が印刷機能を有する場合、出力処理部114は、厨房端末2に、前記注文情報及び前記位置情報を含む注文票を印刷させる。また、厨房端末2が表示機能を有する場合、出力処理部114は、厨房端末2に、前記注文情報及び前記位置情報を表示させる。
[厨房端末2]
図1に示されるように、厨房端末2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備える。厨房端末2は、例えばプリンタ装置、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。なお、厨房端末2は、注文支援装置1と同一の機能を備えてもよいし、注文支援装置1と同一の情報処理装置(例えばタブレット端末)であってもよい。ここでは、厨房端末2は印刷機能を有するプリンタ装置である。
通信I/F24は、厨房端末2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して注文支援装置1、操作端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部22には、注文支援装置1、操作端末3との間で各種の情報を送受信するための制御プログラムなどが記憶される。例えば、前記制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、厨房端末2に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。また、記憶部22に、制御部21に後述の注文支援処理(図11参照)を実行させるための注文支援プログラムなどの制御プログラムが記憶されてもよい。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより厨房端末2を制御する。
具体的に、制御部21は、図1に示されるように、注文取得処理部211、出力処理部212などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
注文取得処理部211は、注文支援装置1から出力される前記注文情報及び前記位置情報などを取得する。例えば、注文取得処理部211は、操作端末3において利用者が前記確定操作を行った場合に、注文支援装置1から前記注文情報及び前記位置情報を取得する。
出力処理部212は、注文取得処理部211により取得される前記注文情報及び前記位置情報を外部に出力させる。例えば図9に示されるように、出力処理部212は、注文取得処理部211により取得される注文情報X2及び位置情報X1を紙媒体(注文票T1)に印刷させる印刷処理を画像形成部(不図示)に実行させる。1枚の注文票T1には、1つの注文商品の注文情報X2と、当該注文商品の配膳位置の位置情報X1とが含まれる。同一の注文商品が同時に複数個注文された場合には、出力処理部212は、1枚の注文票T1に複数個分の注文情報X2と位置情報X1とを出力させる。例えば、利用者がドリンクD1を同時に3つ注文(確定操作)した場合には、出力処理部212は、図9に示すように、1枚の注文票T1に「ドリンクD1 3点」の注文情報X2と共通の位置情報X1とを出力させる。また、出力処理部212は、位置情報X1として、店員が一見して把握可能な情報を注文票T1に出力させる。例えば、出力処理部212は、テーブルを基準とした方角(例えば「東」、「西」、「南」、「北」)、方向(例えば「入口方向」、「厨房方向」、「レジ方向」)などの情報を注文票T1に出力させる。
各注文票T1には、注文ID、テーブル番号、注文日時(確定操作の日時)の各情報が含まれる。厨房端末2は、例えば厨房端末2に内蔵されたロール紙を出力処理部212により印刷された注文票T1ごとに切断して外部に排出する。厨房スタッフは、注文票T1を受け取ると、注文商品を用意(調理など)する。注文商品が用意されると、店員(接客担当者)は、注文商品を注文票T1に記載された配膳位置に配膳する。このように、注文票T1は、厨房スタッフが注文商品を把握するために利用されたり、店員(接客担当者)が当該注文商品の配膳位置を把握するために利用されたりする。
他の実施形態として、出力処理部212は、1枚の注文票T1に複数の注文商品の情報を出力してもよい。例えば、異なる2つの注文商品が同時に注文(確定操作)された場合であって、各注文商品の配膳位置が近い(例えば隣接する)場合に、出力処理部は、2つの注文商品の情報を1枚の注文票T1に出力する。これにより、配膳位置が近い2つの注文商品を同時に配膳することができるため、店員の配膳作業の作業効率を向上させることができる。また、例えば、異なる2つの注文商品が同時に注文(確定操作)された場合であって、各注文商品のジャンル(メニュー、調理法など)が同一又は類似する場合に、出力処理部は、2つの注文商品の情報を1枚の注文票T1に出力してもよい。これにより、2つの注文商品の調理の完成タイミングを合わせることができ、2つの注文商品を同時に配膳することができるため、店員の配膳作業の作業効率を向上させることができる。
他の実施形態として、出力処理部212は、図10に示すように、注文票T1において、テーブルに対する相対的な配膳位置を図示してもよい。また、出力処理部212は、テーブル画像において対応する配膳位置に飲食物の画像を図示してもよい。また、出力処理部212は、注文票T1とは異なる媒体(店内地図など)に、テーブル、飲食物、配膳位置の情報(文字情報、画像情報など)を出力してもよい。これにより、店員は注文票T1を見て容易に配膳位置を把握することが可能となる。
[操作端末3]
図1に示されるように、操作端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。操作端末3は、例えばタブレット端末、携帯電話、スマートフォン、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。なお、操作端末3は、注文支援装置1と同一の機能を備えてもよいし、注文支援装置1と同一の情報処理装置であってもよい。例えば、操作端末3は、飲食店のテーブルに設置され客が注文商品を入力するセルフオーダー端末、客が所有し自身で注文商品を入力する携帯端末(利用者端末)であってもよいし、飲食店の店員が客の注文商品を入力するオーダー端末(店員端末)であってもよい。
通信I/F34は、操作端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して注文支援装置1、厨房端末2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、注文支援装置1、厨房端末2との間で各種の情報を送受信するための制御プログラムなどが記憶される。例えば、前記制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、操作端末3に電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部32に記憶される。
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより操作端末3を制御する。
例えば、制御部31は、操作表示部33に、商品の選択操作を受け付ける選択ページ(図5等参照)、選択された商品の一覧を表示して注文を確定させる注文ページ(図8参照)などを表示させる。前記選択ページにおいて客が商品を選択すると、制御部31は、選択された商品の注文情報と、選択操作が行われたときの操作端末3の位置情報と、操作端末3に対応するテーブルの識別情報(テーブル番号)とを互いに関連付けて注文支援装置1に送信する。また、前記注文ページにおいて客が確定操作(確定ボタンK4を押下)を行うと、制御部31は、前記確定操作を受け付けて、確定した注文商品の情報を注文支援装置1に出力する。注文支援装置1では、受付処理部111が、前記確定操作が行われたことを示す情報を取得し、出力処理部114が、前記注文情報及び前記配膳位置の位置情報を厨房端末2に出力する。
ここで、図8に示す注文ページにおいて利用者が注文商品の数量を変更した場合、注文支援装置1は、変更に係る注文商品の配膳位置の情報を更新してもよい。例えば、図8に示す注文ページにおいて利用者が「定食M2」の数量を「3」から「2」に減らした場合、注文支援装置1は、2つの「定食M2」の配膳位置を選択する選択画面を操作端末3に表示させて、利用者に選択させてもよい。利用者が配膳位置を選択した場合、注文支援装置1は、注文情報121を更新する。
また例えば、制御部31は、客から会計処理の要求を受けると、テーブルの識別情報及び会計指示を含む会計情報を注文支援装置1に送信する。
[注文支援処理]
以下、図11を参照しつつ、注文支援システム100において実行される注文支援処理について説明する。具体的に、本実施形態では、注文支援装置1の制御部11によって前記注文支援処理が実行される。また、制御部11は、飲食店において複数の操作端末3のそれぞれから商品(飲食物)の選択操作を受け付けるごとに注文支援処理を並行して実行することが可能である。
なお、本発明は、前記注文支援処理に含まれる一又は複数のステップを実行する注文支援方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記注文支援処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記注文支援処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部31によって前記注文支援処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサによって当該注文支援処理における各ステップが分散して実行される注文支援方法も他の実施形態として考えられる。なお、以下では、前記注文支援処理が、注文支援装置1の制御部11によって実行される例を示す。
先ず、ステップS11において、制御部11は、飲食店において利用者に提供する商品(飲食物)の選択操作を受け付ける。具体的には、制御部11は、操作端末3に表示される前記選択ページ(図5等参照)において、利用者が所望の飲食物を選択(タッチ操作)した場合に、操作端末3から当該選択操作を受け付ける。制御部11は、操作端末3から前記選択操作を受け付けると、当該選択操作に対応する情報、例えば注文ID、注文商品(飲食物)、テーブル番号、利用人数などの情報を注文情報121(図2参照)に登録する。ステップS11は、本発明の受付ステップの一例である。
次に、ステップS12において、制御部11は、前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置を取得する。具体的には、制御部11は、前記飲食物が選択されたときの操作端末3の位置を取得する。例えば、制御部11は、GPS、ビーコンなどの通信機能を利用して操作端末3から操作端末3の位置情報を取得する。
次に、ステップS13において、制御部11は、前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置に基づいて、前記飲食物の配膳位置を特定する。具体的には、制御部11は、ステップS12において取得した操作端末3の前記位置情報に基づいて前記配膳位置を特定する。例えば、制御部11は、テーブルに対応する複数の分割領域(図3、図4参照)のうち、操作端末3から取得する前記位置情報(操作端末3の位置)に対応する分割領域を抽出し、抽出した分割領域の位置(分割位置)を前記配膳位置として特定する。制御部11は、特定した前記配膳位置の位置情報を注文情報121(図2参照)に登録する。ステップS13は、本発明の特定ステップの一例である。
次に、ステップS14において、制御部11は、操作端末3から確定操作を取得したか否かを判定する。すなわち、制御部11は、利用者が、選択した飲食物の注文を確定させたか否かを判定する。前記確定操作を取得した場合(S14:Yes)、処理はステップS15に移行する。前記確定操作を取得しない場合(S14:No)、処理はステップS11に戻り、引き続き、操作端末3から利用者による飲食物の選択操作を受け付ける。
ステップS15において、制御部11は、前記確定操作に対応する前記飲食物の注文情報と、ステップS13において特定した前記配膳位置を示す位置情報とを互いに関連付けて厨房端末2に出力する。具体的には、制御部11は、注文情報121に登録された各情報、例えば図2に示す注文情報121に登録された、注文ID、注文商品、配膳位置、テーブル番号の各情報を互いに関連付けて厨房端末2に出力する。ステップS15の処理は、本発明の出力ステップの一例である。ステップS11〜S15の処理は、各操作端末3において商品(飲食物)の選択操作を受け付けるごとに繰り返し実行される。
以上説明したように、本実施形態に係る注文支援システム100は、飲食店において利用者に提供する飲食物の選択操作を受け付け、前記飲食物が選択されたとき(前記選択操作が行われたタイミング)の前記選択操作に対応する位置に基づいて前記飲食物の配膳位置を特定する。また、注文支援システム100は、前記選択操作に対応する前記飲食物の注文情報と、前記特定した前記配膳位置を示す位置情報とを互いに関連付けて出力する。例えば、注文支援システム100は、注文された飲食物の情報と、当該飲食物の配膳位置の情報とが示された注文票T1(図9、図10参照)を厨房端末2から出力する。これにより、飲食店の店員は、注文された飲食物の配膳位置を容易に把握することが可能になる。よって、配膳作業の作業効率を向上させることができ、また配膳位置の間違えを防止することができる。
本発明の注文支援システムは、上述の実施形態に限定されない。
本発明の他の実施形態として、出力処理部114は、飲食店に配置されるテーブルを利用する利用者の人数が所定人数以上の場合に、当該テーブルの前記利用者に対応する前記注文情報を前記位置情報を関連付けて出力する一方、前記テーブルを利用する前記利用者の人数が所定人数未満の場合には、当該テーブルの前記利用者に対応する前記注文情報を前記位置情報を関連付けずに出力してもよい。
すなわち、テーブルの利用人数が所定人数(例えば4人)以上である場合には、出力処理部114は注文商品の情報に配膳位置の情報を付与して厨房端末2に出力する一方、テーブルの利用人数が所定人数(例えば4人)未満である場合には、出力処理部114は注文商品の情報を厨房端末2に出力して配膳位置の情報を厨房端末2に出力しない。これにより、例えば6人用テーブルに対応する注文票T1には、注文商品と配膳位置とが示され、3人用テーブルに対応する注文票T1には、注文商品が示され配膳位置が示されない。これは、前記利用人数が大人数である場合には配膳位置の間違いが生じ易く、前記利用人数が少人数である場合には配膳位置の間違いが生じ難いためである。このように利用人数に応じて配膳位置を出力する構成によれば、配膳作業の作業効率を向上させることができる。
なお、出力処理部114は、配膳位置が付与された飲食物に対応する注文票T1と、配膳位置が付与されない飲食物に対応する注文票T1とを識別可能な情報を各注文票T1に出力してもよい。例えば、出力処理部114は、配膳位置が付与された飲食物に対応する注文票T1において、背景色、文字色、文字サイズ、フォントなどを変更してもよいし、特定文字又は特定記号を付与してもよい。
また上記構成によれば、注文支援装置1と厨房端末2との間のデータ通信量などが抑制され、通信トラフィックの低減、及びコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
また本発明の他の実施形態として、特定処理部113は、上述したように、テーブルに対応する複数の分割領域のうち複数の分割領域で特定される位置を前記配膳位置として特定してもよい。例えば、図5に示す例において、特定処理部113は、操作端末3Aから取得する操作端末3Aの位置を含む2つの分割領域を抽出し、抽出した分割領域の分割位置P12,P14(図3参照)で特定される位置を「定食M4」の配膳位置として特定する。このようにして配膳位置を詳細に特定する構成では、出力処理部114は、図12に示すように、テーブルに対する相対的な配膳位置を詳細に図示する。これにより、店員は、注文商品を確実に注文者に配膳することが可能となる。なお、図12に示す配膳位置の位置情報X1は、分割位置P12,P14の重複した領域に図示される。
また本発明の他の実施形態として、特定処理部113は、利用者により飲食物が選択されたときの操作端末3の位置を前記飲食物の配膳位置として特定してもよい。この場合、飲食物を選択した利用者の位置が、当該飲食物の配膳位置として登録される。これにより、店員は、注文商品を確実に注文者に配膳することが可能となる。
また本発明の他の実施形態として、出力処理部114は、ドリンクメニュー、複数人で消費するメニューなどのジャンル(本発明の第2ジャンルの一例)の商品に対して特定された配膳位置(予め設定された設定位置)が付与された飲食物に対応する注文票T1と、個人で消費するメニューのジャンル(本発明の第1ジャンルの一例)の商品に対して特定された配膳位置が付与された飲食物に対応する注文票T1とを識別可能な情報を各注文票T1に出力してもよい。例えば図13に示すように、出力処理部114は、テーブルに対して中央の分割位置P00(前記設定位置)が付与された注文票T1の表記を白背景に黒文字で出力させ、テーブルに対して前記設定位置以外の配膳位置が付与された注文票T1の表記を黒背景に白抜き文字で出力させる。これにより、店員は、配膳位置が詳細に特定された注文商品を容易に把握することが可能となるため、配膳作業の作業効率を向上させることができる。
また本発明の他の実施形態として、特定処理部113は、同一の注文商品又は同一ジャンルの注文商品が所定時間以内に複数個注文(選択操作)された場合には、複数個の注文商品の配膳位置として同一の位置(例えば設定位置P00)を特定する一方、同一の注文商品又は同一ジャンルの注文商品が所定時間を超えて複数個注文(選択操作)された場合には、各注文商品の配膳位置として前記選択操作に応じた位置を特定してもよい。例えば、同じドリンクを所定時間以内に続けて3つ選択操作された場合には、特定処理部113は、3つのドリンクに対して設定位置P00を配膳位置として特定する。これに対して、同じドリンクを所定時間を超えて3つ選択操作された場合には、特定処理部113は、各ドリンクに対して各選択操作の位置に応じた配膳位置を特定する。
ところで、飲食店では、利用人数に応じて複数のテーブルを結合する場合がある。例えば、利用者グループの利用人数が10人の場合、6人用テーブル(テーブル番号「T01」)(図4参照)と、4人用テーブル(テーブル番号「T02」)(図5参照)とを結合する。この場合、結合されたテーブルには2台の操作端末3A,3Bが存在し、利用者グループは結合された1つのテーブルにおいて2台の操作端末3A,3Bを利用することが可能となる。そこで、他の実施形態として、特定処理部113は、操作端末3A,3Bに対する前記選択操作に対応する位置に基づいて、結合後のテーブルに対応する位置を前記配膳位置として特定する。また、この場合には、制御部11は、結合後のテーブルに対して複数の分割領域を設定する。
また本発明の他の実施形態として、注文支援システム100は、厨房から注文商品の配膳位置までの経路を示す経路案内情報を、注文票T1又は他の媒体に出力してもよい。また、注文支援システム100が、注文商品を利用者のテーブルまで搬送する搬送システムを備える場合、前記搬送システムは、注文支援装置1により特定される配膳位置に前記注文商品を搬送する。
1 :注文支援装置
2 :厨房端末
3 :操作端末
100 :注文支援システム
111 :受付処理部
112 :位置取得処理部
113 :特定処理部
114 :出力処理部
121 :注文情報
211 :注文取得処理部
212 :出力処理部

Claims (11)

  1. 飲食店において利用者に提供する飲食物の選択操作を受け付ける受付処理部と、
    前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置に基づいて、前記飲食物の配膳位置を特定する特定処理部と、
    前記受付処理部により受け付けられる前記選択操作に対応する前記飲食物の注文情報と、前記特定処理部により特定される前記配膳位置を示す位置情報とを互いに関連付けて出力する出力処理部と、
    を備える注文支援システム。
  2. 前記受付処理部は、前記飲食物の前記選択操作を受け付けた場合に、さらに、選択された前記飲食物の注文を確定する確定操作を受け付け、
    前記出力処理部は、前記受付処理部により前記確定操作が受け付けられた場合に、前記注文情報及び前記位置情報を前記飲食店に配置される厨房端末に出力する、
    請求項1に記載の注文支援システム。
  3. 前記受付処理部は、前記利用者又は前記飲食店の店員が操作可能な操作端末に対する入力操作に基づいて、前記選択操作及び前記確定操作を受け付け、
    前記特定処理部は、前記飲食物が選択されたときの前記操作端末の位置に基づいて前記配膳位置を特定する、
    請求項2に記載の注文支援システム。
  4. 前記出力処理部は、前記飲食店に配置されるテーブルを利用する前記利用者の人数が所定人数以上の場合には、当該テーブルの前記利用者に対応する前記注文情報を前記位置情報を関連付けて出力する一方、前記テーブルを利用する前記利用者の人数が前記所定人数未満の場合には、当該テーブルの前記利用者に対応する前記注文情報を前記位置情報を関連付けずに出力する、
    請求項2又は3に記載の注文支援システム。
  5. 前記出力処理部は、選択された前記飲食物が第1ジャンルの飲食物である場合には前記注文情報を前記位置情報を関連付けて出力する一方、選択された前記飲食物が第2ジャンルの飲食物である場合には前記注文情報を前記位置情報を関連付けずに出力する、
    請求項2又は3に記載の注文支援システム。
  6. 前記飲食店に配置されるテーブルを利用する前記利用者の人数に基づいて前記テーブルを複数の分割領域に分割し、
    前記特定処理部は、前記複数の分割領域のうち前記注文情報に対応する分割領域に基づいて前記配膳位置を特定し、
    前記出力処理部は、前記配膳位置の前記分割領域を示す前記位置情報と前記注文情報とを互いに関連付けて出力する、
    請求項1〜5のいずれかに記載の注文支援システム。
  7. 前記出力処理部は、選択された前記飲食物が第1ジャンルの飲食物である場合には前記注文情報と前記特定処理部により特定される前記配膳位置を示す前記位置情報とを互いに関連付けて出力する一方、選択された前記飲食物が第2ジャンルの飲食物である場合には前記注文情報と予め設定された設定位置を示す前記位置情報と互いに関連付けて出力する、
    請求項1〜6のいずれかに記載の注文支援システム。
  8. 前記出力処理部は、前記飲食店に配置される厨房端末において、前記注文情報及び前記位置情報を含む注文票を出力させる、
    請求項1〜7のいずれかに記載の注文支援システム。
  9. 前記出力処理部は、前記厨房端末において、前記飲食店に配置されるテーブルに対する前記配膳位置と、前記配膳位置に対応する前記飲食物の前記注文情報とが表示された前記注文票を出力させる、
    請求項8に記載の注文支援システム。
  10. 飲食店において利用者に提供する飲食物の選択操作を受け付ける受付ステップと、
    前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置に基づいて、前記飲食物の配膳位置を特定する特定ステップと、
    前記受付ステップにおいて受け付けられる前記選択操作に対応する前記飲食物の注文情報と、前記特定ステップにおいて特定される前記配膳位置を示す位置情報とを互いに関連付けて出力する出力ステップと、
    を一又は複数のプロセッサにより実行する注文支援方法。
  11. 飲食店において利用者に提供する飲食物の選択操作を受け付ける受付ステップと、
    前記飲食物が選択されたときの前記選択操作に対応する位置に基づいて、前記飲食物の配膳位置を特定する特定ステップと、
    前記受付ステップにおいて受け付けられる前記選択操作に対応する前記飲食物の注文情報と、前記特定ステップにおいて特定される前記配膳位置を示す位置情報とを互いに関連付けて出力する出力ステップと、
    を一又は複数のプロセッサに実行させるための注文支援プログラム。
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