以下、本発明の実施形態に係る注文管理システム1について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る注文管理システム1の構成を示している。この注文管理システム1は、注文を受け付ける注文入力装置100と、注文入力装置100が受け付けた注文を管理する注文管理装置200と、注文管理装置200からの出力指示に基づいて調理指示を出力する出力装置300とから構成される。注文入力装置100は、注文管理装置200とネットワーク400を介して接続されている。また、注文管理装置200は、出力装置300と接続されている。
ネットワーク400は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの所定の通信プロトコルに基づくLAN(Local Area Network)などの通信ネットワークである。
注文入力装置100は、接客担当者により携帯され、接客担当者により入力された顧客の注文や食事状況に関する情報を注文管理装置200に送信する。注文入力装置100は、入力部110と、表示部120と、通信部130と、記憶部140と、制御部150とを備える。
入力部110は、接客担当者からの操作入力を受け付けるためのタッチパネル、キー、ボタン等から構成される。具体的には、入力部110は、例えば、後述する新規注文処理、追加注文処理、調理指示処理、表示開始設定処理、進捗表示処理といった各処理の実行を開始するためのキー、各処理において要求される内容を入力するためのキー等から構成される。
また、入力部110は、コース料理入力部111と、追加料理入力部112と、調理指示入力部113と、表示開始設定入力部114と、表示指示入力部115として機能する。
コース料理入力部111は、提供順序が予め決められた複数の料理品目から構成されるコース料理において、そのコース料理を構成する料理品目の入力を受け付ける。コース料理における料理品目の提供順序は、その料理品目が属する部門によって決定される。ここで、部門とは、各種料理品目を所定のルールによりグループ分けしたものを表す。本実施形態に係るコース料理においては、料理品目の内容に基づいて、「前菜」、「スープ」、「魚料理」、「肉料理」、「デザート」といった5つの部門が設定されており、各料理品目は、これらのうちいずれかの部門に属する。また、各部門には、部門番号が設定されており、部門番号が若い順に客に料理品目が提供される。
また、コース料理入力部111は、具体的には、接客担当者の操作入力により、接客担当者が注文を受けるテーブル番号と、コース料理を構成する料理品目との入力を受け付ける。ここで、テーブル番号とは、店舗内に設置された顧客が利用するテーブルを識別するための番号である。本実施形態において、店舗内に設置されたテーブルの総数はMであり、各テーブルには、それぞれ1〜Mのテーブル番号が予め設定されている。入力されたこれらの情報は新規注文情報として、制御部150により、通信部130を介して注文管理装置200に送信される。
追加料理入力部112は、コース料理入力部111により料理品目が入力された後に、料理品目の入力を受け付ける。具体的には、追加料理入力部112は、コース料理入力部111により入力された新規注文情報が注文管理装置200に送信された後に、接客担当者の操作入力により、料理品目と、その料理品目を提供するテーブル番号との入力を受け付ける。入力されたこれらの情報は追加注文情報として、制御部150により、通信部130を介して注文管理装置200に送信される。
調理指示入力部113は、コース料理入力部111及び追加料理入力部112により入力された料理品目の調理指示の入力を受け付ける。具体的には、調理指示入力部113は、接客担当者の操作入力により、調理指示に係るテーブル番号と、調理指示に係る部門番号とを含む調理指示情報の入力を受け付ける。入力された調理指示情報は、制御部150により、通信部130を介して注文管理装置200に送信される。
表示開始設定入力部114は、接客担当者が提供を完了した料理品目について、その料理品目の食事の進捗状況の表示を開始する際に用いる情報の入力を受け付ける。具体的には、表示開始設定入力部114は、接客担当者の操作入力により、接客担当者が料理品目の提供を完了したテーブルのテーブル番号の入力を受け付ける。制御部150は、入力されたテーブル番号を用いて、後述する表示開始設定処理を実行する。
表示指示入力部115は、料理品目の食事の進捗状況を表示部120に表示させるための表示指示の入力を受け付ける。具体的には、表示指示入力部115は、接客担当者の操作入力により、各テーブルの食事の進捗状況を表す進捗画像を表示させるための表示指示の入力を受け付ける。制御部150は、表示指示入力部115に入力された表示指示を契機として、後述する進捗表示処理を実行し、表示部120に進捗画像を表示する。
表示部120は、例えば、液晶表示装置(LCD;Liquid Crystal Display)等の表示装置から構成される。具体的には、表示部120は、接客担当者により入力された注文の内容や、各テーブルの食事の進捗状況を表す進捗画像を表示する。
図2に進捗画像の一例を示す。図2に示す進捗画像Iには、店舗内を上から俯瞰した際のテーブル及びイスの位置に対応して、模式的に表されたテーブル及びイスの画像が含まれている。各テーブルの画像内の領域(以下、テーブル領域At)は、現在飲食されている料理品目の部門に対応する描画色で、テーブル領域Atの左端からその料理品目の飲食が終わるまでにかかる時間に対応する幅の分だけ描画されている。また、各テーブル領域At内には、テーブル番号と、現在飲食されている料理品目の部門とが表示されている。なお、現在飲食が行われていないテーブルのテーブル領域At内には、部門の代わりに、「準備中」と表示されている。従って、接客担当者は、表示部120に表示された進捗画像Iを視認することにより、各テーブルの食事の進捗状況を容易に把握することができる。例えば、テーブル番号が「3」のテーブル領域Atは、部門「魚料理」の描画色により半分程度描画されている。そのため、接客担当者は、テーブル番号が「3」のテーブルでは、部門が「魚料理」の料理品目の飲食が半分程度進んでいることを認識することができる。また、例えば、テーブル番号が「5」のテーブル領域Atは、全て部門「スープ」の描画色により描画されている。そのため、接客担当者は、テーブル番号が「5」のテーブルでは、部門が「スープ」の料理品目の飲食が開始された直後であることを認識することができる。
図1に戻って、通信部130は、例えば、無線LAN(Local Area Network)カードから構成される。通信部130は、制御部140の制御のもと、無線通信によりネットワーク400を介して、注文管理装置200とのデータの送受信を行う。
記憶部140は、ハードディスク装置等の記憶装置から構成される。記憶部140には、図1に示すように、テーブル情報DB(データベース)141と、食事時間DB142と、描画色情報DB143と、表示情報DB144とが格納される。
テーブル情報DB141は、店舗内に設置されたテーブルの情報を表すテーブル情報を格納する。図3にテーブル情報DB141の一例を示す。図3に示すように、テーブル情報は、「テーブル番号」と、そのテーブル番号のテーブルに設置されたイスの数を表す「席数」とを含む。
食事時間DB142は、料理品目を顧客が食するのに費やす時間を示す食事時間情報を格納する。図4に食事時間DB142の一例を示す。図4に示すように、食事時間情報は、「品目番号」と、「料理品目」と、「部門番号」と、「平均食事時間」とを含む。ここで、「品目番号」は、料理品目を識別するための番号である。「平均食事時間」は、顧客が料理品目を食するのに費やす平均時間を示す。例えば、品目番号が「1」の品目である「グリーンサラダ」は、部門が「1」であり、平均食事時間は「10分」である。なお、平均食事時間は、料理品目毎に予め統計的に求められた食事時間の平均値であるが、平均値に限られず、例えば、最頻値や中央値であってもよい。
描画色情報DB143は、部門毎の、進捗画像において進捗状況を表示する際に用いられる描画色を示す描画色情報を格納する。図5に描画色情報DB143の一例を示す。図5に示すように、描画色情報は、「部門番号」と、「部門」と、「描画色」とを含む。なお、部門毎の描画色は、予め設定されていても、後述する表示設定処理において、接客担当者の操作入力により適宜設定されてもよい。
表示情報DB144は、テーブル毎の、進捗画像における進捗状況の表示態様を示す表示情報を格納する。図6に表示情報DB144の一例を示す。図6に示すように、表示情報は、「テーブル番号」と、「部門番号」と、「表示状態」と、「表示開始時刻」と、「消去する幅」と、「残り時間」と、「表示する幅」とを含む。表示状態は、進捗状況の表示の実行状態を表し、「実行中」は進捗状況の表示が実行されている状態、「待機中」は進捗状況の表示が実行されていない状態をそれぞれ表す。「表示開始時刻」は、進捗状況の表示に実行が開始された時刻を表す。「消去する幅」は、図2に示す進捗画像Iのテーブル領域内において、描画色で描画する幅の単位時間あたりに減少させる量を表す。残り時間は、現在提供されている料理品目の食事が終わるまでにかかると推定される時間を表す。表示する幅は、図2に示す進捗画像Iのテーブル領域内において、描画色で描画する幅を表す。
図1に戻って、制御部150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)、CPUが実行する各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、現在時刻を計時するタイマ等(いずれも図示せず)を備える。制御部150は、ROMに格納されている動作プログラム(例えば、オペレーティングシステム、後述する各種処理のためのプログラム等)を読み出して実行することにより、注文入力装置100の各部を制御する。
具体的には、制御部150は、コース料理入力部111及び追加料理入力部112により入力された料理品目に係る送信状態を設定する。ここで送信状態とは、料理品目の調理指示を出力装置300に出力するための出力指示の送信状態を表す。本実施形態においては、送信状態として、「送信待ち状態」、「送信可能状態」、「送信済み状態」の3つの状態がある。送信待ち状態は、注文管理装置200による出力装置300への出力指示の送信を許容しない状態を表す。また、送信可能状態は、注文管理装置200による出力装置300への出力指示の送信を許容する状態を表す。送信済み状態は、注文管理装置200による出力装置300への出力指示が送信された状態を表す。制御部150は、コース料理入力部111または追加料理入力部112により入力された料理品目に基づいて、又は接客担当者の操作入力に基づいて、入力された料理品目に係る送信状態を送信待ち状態または送信可能状態に設定する。そして、制御部150は、コース料理入力部111により入力された料理品目と、その料理品目について設定した送信情報とを含む新規注文情報を注文管理装置200に送信する。また、制御部150は、追加料理入力部112により入力された料理品目と、その料理品目について設定した送信情報とを含む追加注文情報を注文管理装置200に送信する。
また、制御部150は、調理指示入力部113により入力された調理指示情報を注文管理装置200に送信する。そして、制御部150は、調理指示情報に基づいて、表示部120に進捗画像を表示する際に用いる情報を表示情報DB144に設定する。
また、制御部150は、表示開始設定入力部114により入力された表示開始指示を契機として、その表示開始指示に係るテーブルにおける食事の進捗状況の表示を開始するための情報を表示情報DB144に設定する。そして、制御部150は、表示指示入力部115により入力された表示指示を契機として、表示情報DB144を参照して、表示部120に進捗画像を表示する。
次に、注文管理装置200の構成について説明する。注文管理装置200は、注文入力装置100から顧客の注文や食事状況に関する情報を受信し、受信した情報に基づいて、料理品目の調理指示の出力指示を出力装置300に送信する。注文管理装置200は、記憶部210と、通信部220と、制御部230とを備える。
記憶部210は、ハードディスク装置等の記憶装置から構成される。記憶部210には、送信状態DB211が格納される。
送信状態DB211は、注文入力装置100から受信した新規注文情報及び追加注文情報に基づいて、料理品目と、その送信状態とを対応付けて記憶する。この料理品目及び送信状態は、制御部230の制御の元、送信状態DB211に記憶される。また、送信状態DB211に記憶された送信状態は、制御部230により、更新される。図7に、送信状態DB211の一例を示す。図7に示すように、送信状態DB211は、テーブル番号毎に、各注文を識別するための明細番号と、その注文に係る料理品目と、その料理品目の部門番号と、その送信状態とを含む注文情報を記憶する。注文情報には、注文入力装置100から受信した新規注文情報と、追加注文情報とが含まれる。なお、追加注文情報を受信しない場合、すなわち接客担当者が追加注文を受けていない場合には、注文情報に追加注文情報は含まれない。例えば、図7に示すように、受信された新規注文情報にN個の料理品目が含まれている場合、新規注文情報は、制御部230により、その新規注文情報に含まれる料理品目に1〜Nの明細番号を対応付けられて、新規注文情報に含まれる送信状態とともに注文情報として記憶される。さらに追加注文情報が受信された場合、その追加注文情報は、制御部230により、その追加注文情報に含まれる料理品目にN+1以降の明細番号を順番に対応付けられて、追加注文情報に含まれる送信状態とともに注文情報として記憶される。
図1に戻って、通信部220は、例えば、NIC(Network Interface Card)やルータ等の通信装置から構成される。通信部220は、注文入力装置100及び出力装置300と、ネットワーク400を介してデータの送受信を行う。
制御部230は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)、CPUが実行する各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)等(いずれも図示せず)を備える。制御部230は、ROMに格納されている動作プログラム(例えば、オペレーティングシステム、後述する各種処理のためのプログラム等)を読み出して実行することにより、注文管理装置200の各部を制御する。
具体的に、制御部230は、注文入力装置100のコース料理入力部111により入力された料理品目及び追加料理入力部112により入力された料理品目を、注文入力装置100の制御部150により設定された送信状態と対応付けて送信状態DB211に記憶させる。
また、制御部230は、送信状態DB211に記憶された送信状態が送信可能状態を示すと判別した場合、送信可能状態を示すと判別した送信状態に対応する料理品目の調理指示の出力指示を出力装置300に送信する。
また、制御部230は、注文入力装置100から受信した調理指示に係る料理品目に基づいて、送信状態DB211に記憶された送信状態を送信待ち状態から送信可能状態に更新する。また、制御部230は、出力装置300に送信した出力指示に係る料理品目に基づいて、送信状態DB211に記憶された送信状態を送信可能状態から送信済み状態に更新する。
出力装置300は、厨房に設置された、プリンタ等の出力装置から構成される。出力装置300は、例えば、注文管理装置200から受信した出力指示に係るテーブル番号と料理品目とが記載された伝票を印刷する。調理担当者は、出力装置300により印刷された伝票に基づいて、調理を開始する。
次に、本発明の実施形態に係る注文管理システム1において、注文入力装置100及び注文管理装置200の処理動作について、図面を参照して説明する。
まず、注文入力装置100の制御部150が実行する新規注文処理の動作を、図8のフローチャートを参照して説明する。新規注文処理は、例えば、接客担当者による入力部110への操作入力により、制御部150が新規注文処理の開始を示す入力信号を受信したことを契機として開始される。
制御部150は、入力部110からテーブル番号を取得する(ステップS101)。例えば、接客担当者は、新規の注文を受ける場合、その注文を受けるテーブルを示すテーブル番号を入力部110を介して入力する。
制御部150は、注文を受ける人数をカウントするためのカウンタiを0に設定する(ステップS102)。
次に、制御部150は、カウンタiに1を追加する(ステップS103)。
次に、制御部150は、部門をカウントするカウンタjを0に設定する(ステップS104)。
次に、制御部150は、カウンタjに1を追加する(ステップS105)。
次に、制御部150は、部門番号jの料理品目を取得する(ステップS106)。具体的には、接客担当者は、顧客から注文を受けた部門番号jの料理品目を入力部110を介して入力する。制御部150は、入力部110により入力された料理品目をステップS101において取得したテーブル番号と、部門番号jと対応付けて記憶部140に記憶させる。
次に、制御部150は、部門番号jが1か否かを判別する(ステップS107)。
制御部150は、部門番号jが1であると判別した場合(ステップS107;Yes)、ステップS106で取得した料理品目に対応する送信状態を送信可能状態に設定する(ステップS108)。
制御部150は、部門番号jが1でないと判別した場合(ステップS107;No)、ステップS106で取得した料理品目に対応する送信状態を送信待ち状態に設定する(ステップS109)。
次に、制御部150は、カウンタjが全部門数である5と等しいか否かを判別する(ステップS110)。カウンタjが5と等しくないと判別した場合(ステップS110;No)、ステップS105に戻って処理を繰り返す。この処理をカウンタjが5と等しいと判別するまで繰り返すことにより、1名分のコース料理を構成する部門番号が1〜5の料理品目が入力される。
また、制御部150は、カウンタjが5と等しいと判別した場合(ステップS110;Yes)、ステップS101において取得したテーブル番号に対応する席数Ncをテーブル情報DB141から取得し、カウンタiが取得した席数Ncと等しいか否かを判別する(ステップS111)。
制御部150は、カウンタiがNcと等しくないと判別した場合(ステップS111;No)、全員分の注文が入力されたか否かを判別する(ステップS112)。具体的には、制御部150は、表示部120に「全員分入力済み?」というメッセージを表示し、入力部110から受信した入力信号が「Yes」を示すか否かを判別する。そして、制御部150は、入力信号が「Yes」を示すと判別した場合、全員分の注文が入力されたと判別する。また、制御部150は、入力信号が「Yes」を示さない、すなわち「No」を示すと判別した場合、全員分の注文が入力されていないと判別する。
制御部150は、全員分の注文が入力されていないと判別した場合(ステップS112;No)、ステップS103に処理を戻す。これにより、制御部150は、全員分の注文が入力されたと判別するまで上述の処理を繰り返す。
制御部150は、カウンタiがNcと等しいと判別した場合(ステップS111;Yes)、及び全員分の注文がされたと判別した場合(ステップS112;Yes)、ステップS101で取得したテーブル番号と、ステップS106で取得した料理品目と、その料理品目の部門番号と、ステップS108、S109で設定した送信状態とを対応づけた新規注文情報を注文管理装置200に送信する(ステップS113)。そして、制御部150は、新規注文処理を終了する。これにより、例えば、注文を受けるテーブルの席数と、注文を受けた顧客の人数とが等しい場合には、接客担当者が全員分の注文を入力したか確認することなく、新規注文情報が送信される。また、注文を受けるテーブルの席数と、注文を受けた顧客の人数とが等しくない場合、制御部150は、接客担当者に全員分の注文を入力したか否か確認する。接客担当者は、例えば、席数よりも少ない人数の顧客座っているテーブルについて、すでに全員分の注文の入力をした場合、全員分の注文の入力が済んだことを示す操作入力を行うことにより、新規注文情報が送信される。すなわち、注文を受けるテーブルの席数と、注文を受けた顧客の人数とが等しくなくても、接客担当者による確認の上で、新規注文情報が送信される。
次に、制御部150が実行する追加注文処理について図9のフローチャートを参照して説明する。追加注文処理は、例えば、接客担当者による入力部110への操作入力により、制御部150が追加注文処理の開始を示す入力信号を受信したことを契機として開始される。
制御部150は、入力部110からテーブル番号を取得する(ステップS201)。例えば、接客担当者は、追加の注文を受ける場合、その注文を受けるテーブルを示すテーブル番号を入力部110を介して入力する。
次に、制御部150は、料理品目を取得する(ステップS202)。具体的には、接客担当者は、顧客から受けた追加注文に係る料理品目を入力部110を介して入力する。制御部150は、入力部110により入力された料理品目を、ステップS201において取得したテーブル番号と、食事時間DB142を参照して取得した、その料理品目に対応する部門番号と対応付けて記憶部140に記憶させる。
次に、制御部150は、ステップS202で取得した料理品目に対応する送信状態を送信待ち状態に設定するか否かを判別する(ステップS203)。そして、送信待ち状態に設定すると判別した場合(ステップS203;Yes)、制御部150はステップS202で取得した料理品目に対応する送信状態を送信待ち状態に設定する(ステップS204)。また、送信待ち状態に設定しないと判別した場合(ステップS203;No)、制御部150はステップS202で取得した料理品目に対応する送信状態を送信可能状態に設定する(ステップS205)。
具体的には、制御部150は、表示部120に「送信待ち状態に設定?」というメッセージを表示し、入力部110から受信した入力信号が「Yes」を示すか否かを判別する。そして、制御部150は、入力信号が「Yes」を示すと判別した場合、ステップS202で取得した料理品目に対応する送信状態を送信待ち状態に設定する。また、制御部150は、入力信号が「Yes」を示さない、すなわち「No」を示すと判別した場合、ステップS202で取得した料理品目に対応する送信状態を送信可能状態に設定する。
次に、制御部150は、その他の追加注文があるか否かを判別する(ステップS206)。その他の追加注文があると判別した場合(ステップS206;Yes)、制御部150は、処理をステップS202に戻す。また、その他の追加注文がないと判別した場合(ステップS206;No)、ステップS201で取得したテーブル番号と、ステップS202で取得した料理品目と、その料理品目の部門番号と、ステップS204、S205で設定した送信状態とを対応づけた追加注文情報を注文管理装置200に送信する(ステップS207)。そして、制御部150は、追加注文処理を終了する。
具体的には、制御部150は、表示部120に「その他の追加注文あり?」というメッセージを表示し、入力部110から受信した入力信号が「Yes」を示すか否かを判別する。そして、制御部150は、入力信号が「Yes」を示すと判別した場合、処理をステップS202に戻す。また、制御部150は、入力信号が「Yes」を示さない、すなわち「No」を示すと判別した場合、ステップS201〜S205の処理で取得した追加注文情報を注文管理装置200に送信する。
次に、制御部150が実行する調理指示処理について図10のフローチャートを参照して説明する。調理指示処理は、例えば、接客担当者による入力部110への操作入力により、制御部150が調理指示処理の開始を示す入力信号を受信したことを契機として開始される。具体的には、接客担当者は、顧客の食事の進捗状況を直接または進捗画像を視認することにより、現在飲食されている料理品目の次の提供順序である料理品目の調理指示を出すタイミングであると判断した場合、入力部110を介して、調理指示を入力する。そして、制御部150は、入力部110から調理指示を示す入力信号を受信したことを契機として、調理指示処理の実行を開始する。
制御部150は、入力部110からテーブル番号を取得する(ステップS301)。例えば、接客担当者は、調理指示に係るテーブルのテーブル番号を入力部110を介して入力する。
次に、制御部150は、入力部110から部門番号を取得する(ステップS302)。例えば、接客担当者は、調理指示に係る部門番号、すなわち現在飲食されている料理品目の部門番号の次の部門番号を入力部110を介して入力する。
次に、制御部150は、ステップS301で取得したテーブル番号と、ステップS302で設定した部門番号とを対応付けた調理指示情報を注文管理装置200に送信する(ステップS303)。
次に、制御部150は、ステップS303で送信した調理指示情報に係るテーブルにおける、その調理指示情報に係る部門番号の料理品目の食事の進捗状況を表示する際に用いられる情報を設定する表示設定処理を実行する(ステップS304)。
ここで、制御部150が実行する表示設定処理について図11のフローチャートを参照して説明する。
制御部150は、ステップS301で取得したテーブル番号と、ステップS302で取得した部門番号とに基づいて、調理指示に係る料理品目を取得する(ステップS401)。具体的には、制御部150は、注文管理装置200に対し、送信状態DB211に格納された、ステップS301で取得したテーブル番号に対応する注文情報の中から、ステップS302で取得した部門番号に対応する料理品目の送信要求を送信する。そして、注文管理装置200の制御部230は、制御部150からの送信要求に応じて、その料理品目を送信状態DB211から取得し、制御部150に送信する。これにより、制御部150は、調理指示に係る料理品目を受信する。
次に、制御部150は、食事時間DB142を参照して、ステップS401で取得した料理品目の中から、最短の平均食事時間を取得し、取得した平均食事時間を、ステップS301で取得したテーブル番号に対応する残り時間Tminとして表示情報DB144に設定する(ステップS402)。また、制御部150は、ステップS302で取得した部門番号も、ステップS301で取得したテーブル番号に対応する部門番号として表示情報DB144に設定する。
次に、制御部150は、テーブル情報DB141を参照して、ステップS301で取得したテーブル番号に対応する席数Ncを取得する(ステップS403)。
次に、制御部150は、ステップS403で取得した席数Ncが8に等しいか否かを判別する(ステップS404)。席数Ncが8に等しいと判別した場合(ステップS404;Yes)、制御部150は、ステップS301で取得したテーブル番号に対応する表示する幅Dtlとして、230[dot]を表示情報DB144に設定する(ステップS405)。
席数Ncが8に等しくないと判別した場合(ステップS404;No)、制御部150は、席数Ncが6に等しいか否かを判別する(ステップS406)。席数Ncが6に等しいと判別した場合(ステップS406;Yes)、制御部150は、ステップS301で取得したテーブル番号に対応する表示する幅Dtlとして、160[dot]を表示情報DB144に設定する(ステップS407)。
席数Ncが6に等しくないと判別した場合(ステップS406;No)、制御部150は、席数Ncが4に等しいか否かを判別する(ステップS408)。席数Ncが4に等しいと判別した場合(ステップS408;Yes)、制御部150は、ステップS301で取得したテーブル番号に対応する表示する幅Dtlとして、110[dot]を表示情報DB144に設定する(ステップS409)。
席数Ncが4に等しくないと判別した場合(ステップS408;No)、制御部150は、ステップS301で取得したテーブル番号に対応する表示する幅Dtlとして、50[dot]を表示情報DB144に設定する(ステップS410)。
なお、ステップS404、S406、S408において席数Ncと比較される値、及びステップS405、S407、S409、S410において設定される表示する幅Dtlは、店舗内に設置されたテーブルの大きさやテーブルに備えられた席の数に応じて、適宜設定可能である。
次に、制御部150は、ステップS301で取得したテーブル番号に対応する消去する幅Ddとして、Dtl/Tminの整数値を表示情報DB144に設定する(ステップS411)。そして、図10に戻って、制御部150は、調理指示処理を終了する。
次に、注文管理装置200の制御部230が実行する送信状態更新処理について図12のフローチャートを参照して説明する。送信状態更新処理は、例えば、制御部230が、注文入力装置100から、新規注文情報、追加注文情報、または調理指示情報のいずれかを受信したことを契機として、開始される。
制御部230は、注文入力装置100から受信した新規注文情報、追加注文情報、または調理指示情報に基づいて、送信状態DB211を更新する(ステップS501)。
具体的には、制御部230は、新規注文情報を受信した場合、その新規注文情報に含まれるテーブル番号に対応する注文情報として、その新規注文情報に含まれる料理品目及び送信状態に明細番号を対応付けて、送信状態DB211に記憶させる。
また、制御部230は、追加注文情報を受信した場合、その追加注文情報に含まれるテーブル番号に対応する注文情報として、その追加注文情報に含まれる料理品目及び送信状態に、すでに記憶された料理品目及び送信状態の明細番号の後の明細番号を対応付けて、送信状態DB211に記憶させる。
また、制御部230は、調理指示情報を受信した場合、送信状態DB211を参照して、その調理指示情報に含まれるテーブル番号に対応する注文情報において、その調理指示情報に含まれる部門番号に対応する送信状態を送信待ち状態から送信可能状態に更新する。
次に、制御部230は、送信状態DB211に格納された注文情報について、送信状態が送信可能状態である料理品目と、そのテーブル番号とを取得する(ステップS502)。
次に、制御部230は、ステップS502で取得した料理品目と、そのテーブル番号とを含む出力指示情報を出力装置300に送信する(ステップS503)。
次に、制御部230は、ステップS503で送信した出力指示情報に係るテーブル番号と、料理品目とに対応する送信状態を、送信可能状態から送信済み状態に更新する(ステップS504)。そして、制御部230は、送信状態更新処理を終了する。
次に、注文入力装置100の制御部150が実行する表示開始設定処理について図13のフローチャートを参照して説明する。表示開始設定処理は、例えば、接客担当者による入力部110への操作入力により、制御部150が表示開始設定処理の開始を示す入力信号を受信したことを契機として開始される。具体的には、接客担当者は、顧客に料理品目の提供を完了すると、入力部110を介して、その料理品目を提供したテーブルにおける表示開始設定処理の実行を開始するための操作を入力する。そして、制御部150は、入力部110から表示開始設定処理の実行開始を示す入力信号を受信したことを契機として、本処理の実行を開始する。
制御部150は、入力部110からテーブル番号を取得する(ステップS601)。例えば、接客担当者は、顧客に料理品目の提供を完了すると、その料理品目を提供したテーブルのテーブル番号を入力部110を介して入力する。
次に、制御部150は、表示情報DB144を参照して、ステップS601において取得されたテーブル番号に対応する表示開始時刻Tstartを、タイマから取得した現在時刻に設定する(ステップS602)。
次に、制御部150は、表示情報DB144を参照して、ステップS601において取得されたテーブル番号に対応する表示状態を実行中に設定する(ステップS603)。そして、制御部150は、表示開始設定処理を終了する。
次に、注文入力装置100の制御部150が実行する進捗表示処理について図14のフローチャートを参照して説明する。進捗表示処理は、例えば、接客担当者による入力部110への操作入力により、制御部150が進捗表示処理の開始を示す入力信号を受信したことを契機として開始される。具体的には、接客担当者は、表示部120に表示された進捗画像により、各テーブルの食事の進捗状況を確認する際、入力部110を介して、進捗表示処理の実行を開始するための操作を入力する。そして、制御部150は、入力部110から進捗表示処理の実行開始を示す入力信号を受信したことを契機として、本処理の実行を開始する。
制御部150は、テーブル番号をカウントするためのカウンタmを0に設定する(ステップS701)。
次に、制御部150は、カウンタmに1を追加する(ステップS702)。
次に、制御部150は、表示情報DB144を参照して、テーブル番号mに対応する表示状態が実行中か否かを判別する(ステップS703)。実行中でないと判別した場合(ステップS703;No)、制御部150は、処理をステップS711に進める。
実行中であると判別した場合(ステップS703;Yes)、制御部150は、Tnowにタイマから取得した現在時刻を設定する(ステップS704)。
次に、制御部150は、表示情報DB144を参照して、テーブル番号mに対応する表示開始時刻Tstartについて、Tnow−Tstartが1分以上か否かを判別する(ステップS705)。Tnow−Tstartが1分以上でないと判別した場合(ステップS705;No)、すなわち、テーブル番号mのテーブル領域内の描画を開始してから1分以上経過していない場合には、制御部150は、処理をステップS711に進める。
Tnow−Tstartが1分以上であると判別した場合(ステップS705;Yes)、制御部150は、表示情報DB144を参照して、テーブル番号mに対応する残り時間Tminが1分よりも長いか否かを判別する(ステップS706)。
残り時間Tminが1分よりも長いと判別した場合(ステップS706;Yes)、制御部150は、表示情報DB144を参照して、テーブル番号mに対応する表示する幅Dtlに、Dtl−Ddを設定する(ステップS707)。
そして、制御部150は、表示情報DB144を参照して、テーブル番号mに対応する残り時間Tminに、Tmin−1を設定する(ステップS708)。そして、制御部150は処理をステップS711に進める。
また、Tminが1分よりも長くない、すなわちTminが1分以内であると判別した場合(ステップS706;No)、制御部150は、表示情報DB144を参照して、テーブル番号mに対応する表示する幅Dtlに、0を設定する(ステップS709)。
そして、制御部150は、表示情報DB144を参照して、テーブル番号mに対応する残り時間Tminに、0を設定する(ステップS710)。
次に、制御部150は、カウンタmがMiに等しいか否かを判別する(ステップS711)。ここで、Miは、進捗画像内で表示するテーブル領域の総数を表し、本実施形態では、店舗内に設置されたテーブルの総数Mに等しいものとする。すなわち、制御部150は、全てのテーブルについて、現在時刻に基づいて表示情報DB144に格納された表示情報が更新されたか否かを判別する。カウンタmがMに等しくないと判別した場合(ステップS711;No)、制御部150は、ステップS702に処理を戻す。
カウンタmがMに等しいと判別した場合(ステップS711;Yes)、制御部150は、表示情報DB144を参照して、進捗画像を表示部120に表示する(ステップS712)。具体的には、制御部150は、表示情報DB144を参照して、表示状態が実行中であるテーブル番号について、そのテーブル番号に対応する部門番号の描画色を描画色情報DB143から取得し、表示する幅Dtlを表示情報DB144から取得する。そして、テーブル番号に対応する進捗画像のテーブル領域内を、そのテーブル領域の左端から、取得した表示する幅Dtl分だけ、取得した描画色で表示する。また、制御部150は、進捗画像のテーブル領域内に、テーブル情報DB141を参照して、そのテーブル領域に対応するテーブル番号と、そのテーブル番号に対応する部門番号が示す部門とを表示する。また、制御部150は、表示情報DB144を参照して、表示状態が待機中であるテーブル番号について、その番号に対応する進捗画像のテーブル領域内を、各部門の描画色と異なる描画色で表示する。そして、そのテーブル領域内に、テーブル番号と、「準備中」という文字を表示する。これにより、表示状態が待機中であるテーブル番号のテーブルについては、食事の進捗状況を表す代わりに、料理品目がまだ提供されていないことを表す。
そして、制御部150は、処理をステップS701に戻し、例えば、接客担当者による入力部110への操作入力により、制御部150が進捗表示処理の終了を示す入力信号を受信するまで、処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係る注文管理システム1において、顧客により注文された各料理品目は、出力装置300への調理指示の送信状態と対応付けられて送信状態DB211に記憶されている。そして、接客担当者は、注文入力装置100に調理指示を入力することにより、調理指示に係る料理品目に対応する送信状態を送信可能状態に更新することができる。そのため、接客担当者は、顧客の食事の進捗状況に応じて、任意のタイミングで調理指示を行うことができる。また、これにより、適切なタイミングで料理品目を顧客に提供することができるため、顧客満足度が向上するとともに、食材のロスを軽減することができる。
また、本実施形態に係る注文管理システム1において、注文入力装置100は、入力された料理品目が、コース料理において1番目に提供される料理品目である場合、その料理品目の送信状態を送信可能状態に設定する。従って、新規注文情報が、注文入力装置100から注文管理装置200へ送信されると、注文管理装置200は、その新規注文情報に含まれる提供順序が1番目の料理品目の出力指示を出力装置300に送信する。そのため、接客担当者は、コース料理において1番目に提供される料理品目については、調理指示を送信する必要がない。
また、本実施形態に係る注文管理システム1において、注文入力装置100は、各テーブルの食事の進捗状況を表す進捗画像を表示する。そのため、接客担当者は、その進捗画像を視認することにより、直接テーブルを確認しなくても、食事の進捗状況を確認することができ、容易に次に提供すべき料理品目の調理指示を入力するタイミングを認識することができる。
また、本実施形態に係る注文管理システム1において、注文入力装置100は、コース料理を構成する料理品目だけでなく、追加して注文される料理品目についても、送信状態を設定することができる。そのため、追加の料理品目についても、接客担当者は、顧客の食事の進捗状況に応じて、任意のタイミングで調理指示を行うことができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変形、応用が可能である。
例えば、上記の実施形態では、新規注文処理において、制御部150は、部門番号が1である料理品目に対応する送信状態を送信可能状態に設定する(図8のステップS108参照)。しかし、制御部150は、入力部110を介して入力された送信可能状態または送信待ち状態のいずれかを、部門番号が1である料理品目に対応する送信状態に設定してもよい。
上記の変形例に係る新規注文処理を図15のフローチャートを参照して説明する。なお、図8に示す上記の実施形態に係る新規注文処理と同様の処理については同一の符号で示し、その詳細な説明については省略する。
制御部150は、部門番号jが1であると判別した場合(ステップS107;Yes)、ステップS106で取得した料理品目に対応する送信状態を送信可能状態に設定するか否か判別する(ステップS1108)。
制御部150は、部門番号jが1でないと判別した場合(ステップS107;No)、ステップS106で取得した料理品目に対応する送信状態を送信待ち状態に設定する(ステップS109)。そして、送信可能状態に設定すると判別した場合(ステップS1108;Yes)、制御部150はステップS106で取得した料理品目に対応する送信状態を送信可能状態に設定する(ステップS108)。また、送信可能状態に設定しないと判別した場合(ステップS1108;No)、制御部150はステップS106で取得した料理品目に対応する送信状態を送信待ち状態に設定する(ステップS109)。
具体的には、制御部150は、表示部120に「送信可能状態に設定?」というメッセージを表示し、入力部110から受信した入力信号が「Yes」を示すか否かを判別する。そして、制御部150は、入力信号が「Yes」を示すと判別した場合、ステップS106で取得した料理品目に対応する送信状態を送信可能状態に設定する。また、制御部150は、入力信号が「Yes」を示さない、すなわち「No」を示すと判別した場合、ステップS106で取得した料理品目に対応する送信状態を送信待ち状態に設定する。
これにより、上記の変形例に係る注文管理システム1において、注文入力装置100は、入力された料理品目が、コース料理において1番目に提供される料理品目である場合、その料理品目の送信状態を入力部110を介して入力された送信状態に設定する。従って、例えば、テーブルに顧客全員が揃っておらず、揃っている顧客の分だけ注文し、食事は全員揃ってから開始することを顧客が望んでいる場合、接客担当者は、揃っている顧客からの注文において、提供順序が1番目である料理品目の送信状態として送信待ち状態を入力する。そして、顧客が全員揃ってから、提供順序が1番目である料理品目の調理指示を入力する。これにより、接客担当者は、顧客が全員揃っているタイミングで、料理品目を提供することができる。また、テーブルに顧客全員が揃っていないが、揃っていない状態で食事を開始することを顧客が望んでいる場合、接客担当者は、揃っている顧客からの注文において、提供順序が1番目である料理品目の送信状態として送信可能状態を入力する。この場合、接客担当者は、上記の実施形態と同様に、1番目に提供される料理品目については、調理指示を送信する必要がない。このように、接客担当者は、顧客の要望に応じた、1番目の提供する料理品目の調理指示を行うことができる。
また、上記の実施形態では、注文入力装置100と出力装置300とは別々の装置から構成される例について記載したが、これに限られない。例えば、注文入力装置100と出力装置300とは1つの装置として構成されてもよい。すなわち、注文入力装置100は、さらに出力装置300の機能を有する出力部を備え、注文管理装置200からの出力指示に応じて、調理指示を出力してもよい。この場合、接客担当者は、進捗画像を視認し、顧客の食事の進捗状況に応じて調理指示に係る伝票を出力部から出力し、出力された伝票を調理担当者に渡す。これにより、上記の実施形態と同様に、接客担当者は、顧客の食事の進捗状況に応じて、任意のタイミングで調理指示を行うことができる。
なお、この発明の実施の形態にかかる注文管理システムは、専用の装置によらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークカード等を備えたコンピュータに上述の処理を実行するためのプログラムを格納した媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)から当該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する注文管理システムを構成することができる。
また、コンピュータにプログラムを供給するための手法は任意である。例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システム等を介して供給してもよい。一例を挙げると、通信ネットワークの掲示板(BBS)に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して搬送波に重畳して配信することにより、上述の処理を実行することができる。
本発明の実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
注文を受け付ける注文入力装置と、該注文入力装置が受け付けた注文を管理する注文管理装置と、該注文管理装置からの出力指示に基づいて調理指示を出力する出力装置とから構成される注文管理システムであって、
前記注文入力装置は、
提供順序が予め決められた複数の料理品目から構成されるコース料理において、該コース料理を構成する料理品目の入力を受け付けるコース料理入力手段と、
前記コース料理入力手段により入力された前記料理品目の調理指示を前記出力装置に出力するための出力指示の送信状態を設定する送信状態設定手段と、
前記コース料理入力手段により入力された前記料理品目の調理指示の入力を受け付ける調理指示入力手段と、
を備え、
前記注文管理装置は、
前記コース料理入力手段により入力された前記料理品目を、前記送信状態設定手段により設定された前記送信状態と対応付けて送信状態記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態が送信可能状態を示すと判別した場合、送信可能状態を示すと判別した前記送信状態に対応する前記料理品目に係る前記出力指示を前記出力装置に送信する出力指示送信手段と、
前記調理指示入力手段により入力された前記調理指示に係る前記料理品目に基づいて、前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態を送信待ち状態から送信可能状態に更新し、前記出力指示送信手段により送信された前記出力指示に係る前記料理品目に基づいて、前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態を送信可能状態から送信済み状態に更新する送信状態更新手段と、
を備えることを特徴とする注文管理システム。
(付記2)
前記送信状態設定手段は、前記コース料理入力手段により入力された前記料理品目のうち提供順序が最も早いと判別した前記料理品目に係る前記送信状態を送信可能状態に設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の注文管理システム。
(付記3)
前記注文入力装置は、前記コース料理入力手段により入力された前記料理品目のうち提供順序が最も早いと判別した前記料理品目に係る前記送信状態として、送信可能状態または送信待ち状態のいずれかの入力を受け付ける送信状態入力部をさらに備え、
前記送信状態設定手段は、前記コース料理入力手段により入力された前記料理品目のうち提供順序が最も早いと判別した前記料理品目に係る前記送信状態を、前記送信状態入力手段により入力された前記送信状態に設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の注文管理システム。
(付記4)
前記注文入力装置は、
料理品目と、該料理品目の食事時間とを対応付けて記憶する食事時間記憶手段と、
現在時刻を計時する計時手段と、
料理品目の食事の進捗状況を表示手段に表示させるための表示指示の入力を受け付ける表示指示入力手段と、
前記表示指示入力手段により入力された前記表示指示に係る前記料理品目に対応する前記食事時間を前記食事時間記憶手段から取得し、取得した前記食事時間と、前記計時手段から取得した、前記表示指示入力手段により前記表示指示が入力された時刻と、前記計時手段から取得した現在時刻とに基づいて、前記料理品目の食事の進捗状況を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1つに記載の注文管理システム。
(付記5)
前記注文入力装置は、前記コース料理入力手段により前記料理品目が入力された後に、料理品目の入力を受け付ける追加料理入力手段をさらに備え、
前記送信状態設定手段は、前記追加料理入力手段により入力された前記料理品目の調理指示を前記出力装置に出力するための出力指示の送信状態を設定し、
前記調理指示入力手段は、前記追加料理入力手段により入力された前記料理品目の調理指示の入力を受け付け、
前記記憶制御手段は、前記追加料理入力手段により入力された前記料理品目を、前記送信状態設定手段により設定された前記送信状態と対応付けて送信状態記憶手段に記憶させる、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1つに記載の注文管理システム。
(付記6)
注文入力装置から、提供順序が予め決められた複数の料理品目から構成されるコース料理において、該コース料理を構成する料理品目と、該料理品目の調理指示を出力装置に出力するための出力指示の送信状態とを取得し、対応付けて送信状態記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態が送信可能状態を示すと判別した場合、送信可能状態を示すと判別した前記送信状態に対応する前記料理品目に係る前記出力指示を前記出力装置に送信する出力指示送信手段と、
前記注文入力装置から取得した調理指示に係る料理品目に基づいて、前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態を送信待ち状態から送信可能状態に更新し、前記出力指示送信手段により送信された前記出力指示に係る前記料理品目に基づいて、前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態を送信可能状態から送信済み状態に更新する送信状態更新手段と、
を備えることを特徴とする注文管理装置。
(付記7)
注文入力装置から、提供順序が予め決められた複数の料理品目から構成されるコース料理において、該コース料理を構成する料理品目と、該料理品目の調理指示を出力装置に出力するための出力指示の送信状態とを取得し、対応付けて送信状態記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、
前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態が送信可能状態を示すと判別した場合、送信可能状態を示すと判別した前記送信状態に対応する前記料理品目に係る前記出力指示を前記出力装置に送信する出力指示送信ステップと、
前記注文入力装置から取得した調理指示に係る料理品目に基づいて、前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態を送信待ち状態から送信可能状態に更新し、前記出力指示送信ステップにおいて送信された前記出力指示に係る前記料理品目に基づいて、前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態を送信可能状態から送信済み状態に更新する送信状態更新ステップと、
を備えることを特徴とする注文管理方法。
(付記8)
コンピュータを、
注文入力装置から、提供順序が予め決められた複数の料理品目から構成されるコース料理において、該コース料理を構成する料理品目と、該料理品目の調理指示を出力装置に出力するための出力指示の送信状態とを取得し、対応付けて送信状態記憶手段に記憶させる記憶制御手段、
前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態が送信可能状態を示すと判別した場合、送信可能状態を示すと判別した前記送信状態に対応する前記料理品目に係る前記出力指示を前記出力装置に送信する出力指示送信手段、
前記注文入力装置から取得した調理指示に係る料理品目に基づいて、前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態を送信待ち状態から送信可能状態に更新し、前記出力指示送信手段により送信された前記出力指示に係る前記料理品目に基づいて、前記送信状態記憶手段に記憶された前記送信状態を送信可能状態から送信済み状態に更新する送信状態更新手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。