JP2018148722A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音の発生を抑制すると共に、より適正なタイミングでインバータの制御を切り換える。【解決手段】電圧の変調度が第1閾値以下であるときには、インバータの制御としてPWM制御を実行し、電圧の変調度が第1閾値を超えているときには、インバータの制御として弱め界磁PWM制御を実行し、弱め界磁PWM制御を実行しているときには、モータを過変調制御した場合のq軸電流指令とq軸自己インダクタンスとq軸電流とを用いて推定d軸電圧指令を演算し、モータを過変調制御した場合のd軸電流指令とd軸自己インダクタンスとd軸電流とを用いて推定q軸電圧指令を演算し、推定d軸,q軸電圧指令とインバータの入力電圧とを用いて推定変調度を演算し、推定変調度が第1閾値より大きい第2閾値以上となったときには、インバータの制御を弱め界磁PWM制御から矩形波制御へ切り換える。【選択図】図4

Description

本発明は、モータ駆動装置に関し、詳しくは、インバータと、制御装置と、を備えるモータ駆動装置に関する。
従来、この種のモータ駆動装置としては、インバータを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。インバータは、モータを駆動している。この装置では、電圧の変調度が第1閾値未満であるときにはインバータの制御としてPWM制御(正弦波制御)を実行し、電圧の変調度が第1閾値より大きく且つ第2閾値未満であるときには、過変調制御を実行し、電圧の変調度が第2閾値以上であるときには矩形波制御を実行している。
特開2014−82855号公報
上述のモータ駆動装置では、過変調制御を実行すると、三角波(搬送波)の周波数であるキャリア周波数によっては、インバータのスイッチングによる電磁騒音が大きくなることが知られている。騒音を回避する手法として、過変調制御に代えて、PWM制御と共に弱め界磁制御を行なうことが考えられる。しかしながら、この手法では、電圧の変調度が一定となるため、矩形波制御に切り換えるタイミングを把握することができない。
本発明のモータ駆動装置は、騒音の発生を抑制すると共に、より適正なタイミングでインバータの制御を切り換えることを主目的とする。
本発明のモータ駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のモータ駆動装置は、
モータを駆動するインバータと、前記インバータを制御する制御装置と、を備えるモータ駆動装置であって、
前記制御装置は、
電圧の変調度が第1閾値以下であるときには、前記インバータの制御としてPWM制御を実行し、
前記電圧の変調度が前記第1閾値を超えているときには、前記インバータの制御として弱め界磁PWM制御を実行し、
前記弱め界磁PWM制御を実行しているときには、前記モータを過変調制御した場合のq軸電流指令とq軸自己インダクタンスとq軸電流とを用いて推定d軸電圧指令を演算し、前記モータを前記過変調制御した場合のd軸電流指令とd軸自己インダクタンスとd軸電流とを用いて推定q軸電圧指令を演算し、前記推定d軸,q軸電圧指令と前記インバータの入力電圧とを用いて推定変調度を演算し、前記推定変調度が前記第1閾値より大きい第2閾値以上となったときには、前記インバータの制御を前記弱め界磁PWM制御から矩形波制御へ切り換える、
ことを要旨とする。
この本発明のモータ駆動装置では、電圧の変調度が第1閾値以下であるときには、インバータの制御としてPWM制御を実行し、電圧の変調度が第1閾値を超えているときには、インバータの制御として弱め界磁PWM制御を実行する。弱め界磁PWM制御を実行しているときには、モータを過変調制御した場合のq軸電流指令とq軸自己インダクタンスとq軸電流とを用いて推定d軸電圧指令を演算し、モータを過変調制御した場合のd軸電流指令とd軸自己インダクタンスとd軸電流とを用いて推定q軸電圧指令を演算し、推定d軸,q軸電圧指令とインバータの入力電圧とを用いて推定変調度を演算し、推定変調度が第1閾値より大きい第2閾値以上となったときには、インバータの制御を弱め界磁PWM制御から矩形波制御へ切り換える。これにより、過変調制御を実行しないから、騒音の発生を抑制することができる。また、推定した電圧の変調度が第2閾値以上であるときには、インバータの制御を弱め界磁PWM制御から矩形波制御へ切り換えるから、弱め界磁PWM制御から矩形波制御への切り換えを、変調度に基づいて切り換えるものに比してより適正なタイミングで行なうことができる。この結果、騒音の発生を抑制すると共に、より適正なタイミングでインバータの制御を切り換えることができる。
こうした本発明のモータ駆動装置において、前記弱め界磁PWM制御を実行している場合において、前記推定変調度が前記第1閾値以下となったときには、前記インバータの制御を前記弱め界磁PWM制御から前記PWM制御へ切り換えてもよい。こうすれば、弱め界磁PWM制御からPWM制御への切り換えを、より適正なタイミングで行なうことができる。
また、本発明のモータ駆動装置において、前記矩形波制御を実行している場合において、前記推定変調度が前記第2閾値未満となったときには、前記インバータの制御を前記矩形波制御から前記弱め界磁PWM制御へ切り換えてもよい。こうすれば、矩形波制御から弱め界磁PWM制御への切り換えを、より適正なタイミングで行なうことができる。
本発明の一実施例としてのモータ駆動装置20の構成の概略を示す構成図である。 電圧ベクトルの大きさが最大となる電圧円の一例を示す説明図である。 インバータ24の制御とd軸,q軸電流指令Id*,Iq*と推定電流指令Ids,Iqsとの関係の一例を示す説明図である。 弱め界磁PWM制御または矩形波制御によってインバータ24を制御しているときにCPUにより実行される所定時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変調度Rmが増加しているときの、インバータ24の制御と変調度Rmと推定変調度Rmsとの関係の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのモータ駆動装置20の構成の概略を示す構成図である。モータ駆動装置20は、モータMGを駆動する装置として構成されており、図示するように、インバータ24と、バッテリ26と、制御装置50と、を備える。なお、モータMGは、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。
インバータ24は、モータMGに接続されると共に電力ライン30を介してバッテリ26に接続されている。このインバータ24は、6つのトランジスタT11〜T16と、6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ電力ライン30の正極母線と負極母線とに対してソース側とシンク側になるように2個ずつペアで配置されている。6つのダイオードD11〜D16は、それぞれトランジスタT11〜T16に逆方向に並列接続されている。トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータMGの三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ24に電圧が作用しているときに、制御装置50によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータMGが回転駆動される。電力ライン30の正極母線と負極母線とには、平滑用のコンデンサ32が取り付けられている。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。
制御装置50は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポートを備える。
制御装置50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。制御装置50に入力される信号としては、例えば、コンデンサ32の電圧(電力ライン30の電圧)を検出する電圧センサ32aからの電圧VHや、モータMGの回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)43からのモータMGの回転子の回転位置θm、モータMGの各相に流れる電流を検出する電流センサ45V,45WからのモータMGに流れる相電流Iv,Iwを挙げることができる。また、バッテリ26の端子間に取り付けられた電圧センサからの電圧Vbや、バッテリ26の出力端子に取り付けられた電流センサからの電流Ibも挙げることができる。
制御装置50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。制御装置50から出力される信号としては、例えば、インバータ24のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号を挙げることができる。
制御装置50は、回転位置検出センサ43からのモータMGの回転子の回転位置θmに基づいてモータMGの電気角θeや回転数Nmを演算している。また、制御装置50は、電流センサからのバッテリ26の電流Ibの積算値に基づいてバッテリ26の蓄電割合SOCを演算している。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ26の全容量に対するバッテリ26から放電可能な電力の容量の割合である。
こうして構成された実施例のモータ駆動装置20では、モータMGがトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ24のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。
次に、こうして構成された実施例のモータ駆動装置20の動作、特に、インバータ24を制御する際に動作について説明する。
実施例では、インバータ24の制御として、正弦波PWM(パルス幅変調)制御(以下、「PWM制御」という),弱め界磁PWM制御,矩形波制御のいずれかを切り換えて実行する。PWM制御は、擬似的な三相交流電圧がモータMGに印加(供給)されるようにインバータ24を制御する制御である。弱め界磁PWM制御は、PWM制御を実行すると共に、界磁の力を弱める方向の電流(弱め界磁電流)がモータMGに流れるようにインバータ24を制御する制御である。矩形波制御は、矩形波電圧がモータMGに印加されるようにインバータ24を制御する制御である。
PWM制御では、まず、モータMGの3相コイルのU相,V相,W相に流れる相電流Iu,Iv,Iwの総和を値0としてモータMGの回転子の電気角θeを用いてU相,V相の相電流Iu,Ivをd軸,q軸の電流Id,Iqに座標変換(3相−2相変換)する。続いて、モータMGのトルク指令Tm*に応じてd軸,q軸の電流指令Id*,Iq*を設定し、d軸,q軸の電流Id,Iqが電流指令Id*,Iq*となるようにするためのフィードバック制御によってd軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*を計算する。そして、計算したd軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*をモータMGの回転子の電気角θeを用いてモータMGのU相,V相,W相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*に座標変換し、座標変換した電圧指令Vu*,Vv*,Vw*をインバータ24の複数のスイッチング素子をスイッチングするためのPWM信号に変換し、変換したPWM信号をインバータ24に出力して、インバータ24の複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう。なお、実施例では、PWM制御を実行する場合、正弦波電圧に3n次(例えば3次)高調波電圧を重畳して得られる重畳後電圧に基づくパルス幅変調電圧を擬似的な三相交流電圧としている。
矩形波制御では、まず、モータMGの3相コイルのU相,V相,W相に流れる相電流Iu,Iv,Iwの総和を値0としてモータMGの回転子の電気角θeを用いてU相,V相の相電流Iu,Ivをd軸,q軸の電流Id,Iqに座標変換(3相−2相変換)する。続いて、d軸,q軸の電流Id,Iqに応じてモータMGから出力されると推定される推定トルクTmestを求め、モータMGの推定トルクTmestがトルク指令Tm*となるようにするためのトルクフィードバック制御によって電圧位相指令θp*を計算する。そして、計算した電圧位相指令θp*に基づく矩形波電圧がモータMGに印加されるよう矩形波信号をインバータ24に出力して、インバータ24の複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう。
弱め界磁PWM制御では、まず、モータMGの3相コイルのU相,V相,W相に流れる相電流Iu,Iv,Iwの総和を値0としてモータMGの回転子の電気角θeを用いてU相,V相の相電流Iu,Ivをd軸,q軸の電流Id,Iqに座標変換(3相−2相変換)する。続いて、トルク指令Tm*に応じて弱め界磁のためのd軸,q軸の電流指令Id*,Iq*を設定し、d軸,q軸の電流Id,Iqが電流指令Id*,Iq*となるようにするためのフィードバック制御によってd軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*を計算する。そして、計算したd軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*をモータMGの回転子の電気角θeを用いてモータMGのU相,V相,W相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*に座標変換し、座標変換した電圧指令Vu*,Vv*,Vw*をインバータ24の複数のスイッチング素子をスイッチングするためのPWM信号に変換し、変換したPWM信号をインバータ24に出力して、インバータ24の複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう。
弱め界磁PWM制御では、d軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*をd軸,q軸成分とする電圧ベクトルが、PWM制御を実行したときに電圧ベクトルの大きさが最大となる電圧円上となるように、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*を設定する。図2は、電圧ベクトルの大きさが最大となる電圧円の一例を示す説明図である。図中、「C1」は、PWM制御を実行したときに電圧ベクトルの大きさが最大となる電圧円を示している。「C2」は、矩形波制御を実行したときの電圧ベクトルの大きさを示す電圧円を示している。「V1」は、PWM制御での電圧ベクトルの一例を示している。「V2」は、PWM制御で電圧ベクトルの大きさが最大となるときの電圧ベクトルの一例を示している。「V3」は、弱め界磁PWM制御での電圧ベクトルの一例を示している。「V4」は、矩形波制御での電圧ベクトルの一例を示している。「Vs」は、後述する推定電流指令Ids,Iqsをd軸,q軸の成分とする電圧ベクトルの一例を示している。過変調制御を実行すると、三角波(搬送波)の周波数であるキャリア周波数によっては、インバータのスイッチングによる電磁騒音が大きくなることが知られている。実施例では、過変調制御を実行せずに、弱め界磁PWM制御を実行するから、騒音の発生を抑制することができる。
ところで、PWM制御を実行する場合、変調度Rmは、値0〜0.707となる。変調度Rmは、インバータ24の入力電圧(電力ライン30の電圧VH)に対する出力電圧(モータMGの印加電圧)の実効値Veffの割合であって、次式(1)により演算される。出力電圧(モータMGの印加電圧)の実効値Veffは、電圧指令Vd*,Vq*とを用いて次式(2)により演算される。弱め界磁PWM制御を実行する場合、変調度Rmは、値0.707となる。矩形波制御を実行する場合、変調度Rmは、値0.78となる。実施例では、これらを踏まえて、変調度Rmまたは後述する推定変調度Rmsに基づいて、インバータ34の制御としてPWM制御,弱め界磁制御,矩形波制御のいずれかを実行する。
Rm=Veff/VH ・・・(1)
Veff=√(Vd*2+Vq*2)・・・(2)
具体的には、システムが起動されて、インバータ24の制御を開始する際には、PWM制御によってインバータ24を制御する。そして、PWM制御によってインバータ24を制御している最中に、変調度Rmが値R1(0.707)を超えたときに、PWM制御から弱め界磁PWM制御に切り換える。
弱め界磁PWM制御または矩形波制御によってインバータ24を制御している最中は、変調度Rmが一定であることから、変調度Rmに基づいて制御を切り換えることができない。そのため、推定変調度Rmsに基づいて制御の切り換えを行なう。推定変調度Rmsは、インバータ24の入力電圧(電力ライン30の電圧VH)に対する出力電圧(モータMGの印加電圧)の推定実効値Veffsの割合であり、次式(3)により演算される。推定実効値Veffsは、推定電圧指令Vds*,Vqs*とを用いて次式(4)により演算される。推定電圧指令Vds*,Vqs*は、過変調制御によってインバータ24を制御したと推定したときの推定電流指令Ids,Iqsを演算し、演算した推定電流指令Ids,Iqsと現在のd軸,q軸の電流Id,Iqと弱め界磁PWM制御または矩形波制御での電圧指令Vd*,Vq*とモータMGの固定子のd軸,q軸の自己インダクタンスLd,LqとモータMGの電気角速度ωとを用いて次式(5),(6)により演算する。推定電流指令Ids,Iqsは、モータMGのトルク指令Tm*に応じて上述のPWM制御でのd軸,q軸の電流指令Id*,Iq*と同様に設定される。d軸,q軸の自己インダクタンスLd,Lqは、予め計測してROMに記憶していたものを用いている。図3は、インバータ24の制御とd軸,q軸電流指令Id*,Iq*と推定電流指令Ids,Iqsとの関係の一例を示す説明図である。図中、「I1」,「I2」,「I3」,「I4」,「Is」は、図2における「V1」,「V2」,「V3」,「V4」,「Vs」を演算する際に用いる電流指令Id*,Iq*,推定電流指令Ids,Iqsを示している。推定電流指令Ids,Iqsは、PWM制御における電流指令Id*,Iq*と滑らかにつながる曲線(図における一点鎖線)となる。
Rms=Veffs/VH ・・・(3)
Veffs=√(Vds*2+Vqs*2) ・・・(4)
Vds*=Vd*-(Iqs-Iq)・ωLq ・・・(5)
Vds*=Vq*-(Iqs-Id)・ωLd ・・・(6)
図4は、弱め界磁PWM制御または矩形波制御によってインバータ24を制御しているときにCPUにより実行される所定時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、弱め界磁PWM制御または矩形波制御によってインバータ24を制御している際に所定時間毎(例えば、数msec毎)に実行される。
本ルーチンが実行されると、CPUは、推定変調度Rmsを入力する処理を実行し(ステップS100)、推定変調度Rmsを値R1,値R2と比較する(ステップS110)。値R1は、PWM制御によりインバータ24を制御しているときの変調度Rmの上限値であり、値0.707に設定される。値R2は、矩形波制御によりインバータ24を制御しているときの変調度Rmであり、値0.78に設定される。
ステップS110の処理で、推定変調度Rmsが値R1以下であると判定されたときには、PWM制御を実行し(ステップS120)、推定変調度Rmsが値R1より大きく値R2より小さいと判定されたときには、弱め界磁PWM制御を実行し(ステップS130)、推定変調度Rmsが値R2以上であると判定されたときには、矩形波制御を実行して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。これにより、弱め界磁PWM制御を実行している最中に推定変調度Rmsが値R2以上となったときには、弱め界磁PWM制御から矩形波制御へインバータ24の制御が切り換えられる。弱め界磁PWM制御を実行している最中に推定変調度Rmsが値R1未満となったときには、弱め界磁PWM制御からPWM制御へインバータ24の制御が切り換えられる。矩形波制御を実行している最中に、推定変調度Rmsが値R2未満となったときには、矩形波制御から弱め界磁PWM制御にインバータ24の制御が切り換えられる。
図5は、変調度Rmが増加しているときの、インバータ24の制御と変調度Rmと推定変調度Rmsとの関係の一例を示す説明図である。図中、実線はインバータ24の制御と変調度Rmとの関係の一例を示しており、破線は、インバータ24の制御と推定変調度Rmsとの関係の一例を示している。図示するように、弱め界磁PWM制御を実行しているときには、変調度Rmが一定であるから、変調度Rmに基づいて矩形波制御へ切り換えようとしても、切り換えタイミングを適正に把握することができない。実施例では、弱め界磁PWM制御を実行しているときには、推定変調度Rmsに基づいて矩形波制御へ切り換えるから、変調度Rmに基づいて切り換えるものに比して、弱め界磁PWM制御から矩形波制御へより適正なタイミングで切り換えることができる。また、弱め界磁PWM制御からPWM制御へ、矩形波制御から弱め界磁制御へも、より適正なタイミングで切り換えることができる。したがって、より適正なタイミングでインバータ24の制御を切り換えることができる。
以上説明した実施例のモータ駆動装置20では、変調度Rmが値R1以下であるときには、インバータ24の制御としてPWM制御を実行し、変調度Rmが値R1を超えているときには、インバータ24の制御として弱め界磁PWM制御を実行する。そして、弱め界磁PWM制御を実行しているときには、推定電流指令Iqsとq軸の自己インダクタンスLqとq軸の電流Iqとを用いて推定電圧指令Vdsを演算し、推定電流指令Idsとd軸の自己インダクタンスLdとd軸の電流Idとを用いて推定電圧指令Vqsを演算し、推定電圧指令Vds,Vqsと電力ライン30の電圧(インバータ24の入力電圧)とを用いて推定変調度Rmsを演算し、推定変調度Rmsが値R2以上となったときには、インバータ24の制御を弱め界磁PWM制御から矩形波制御へ切り換える。この結果、騒音の発生を抑制すると共に、より適正なタイミングでインバータ24の制御を切り換えることができる。
実施例のモータ駆動装置20では、PWM制御を実行する場合、正弦波電圧に3n次(例えば3次)高調波電圧を重畳して得られる重畳後電圧に基づくパルス幅変調電圧を擬似的な三相交流電圧としている。しかしながら、正弦波電圧に基づくパルス幅変調電圧を擬似的な三相交流電圧としてもよい。この場合、変調度Rmは値0〜0.61となることから、値R1を値0.61に設定すればよい。
実施例のモータ駆動装置20では、矩形波制御を実行している最中に、推定変調度Rmsが値R2未満となったときには、矩形波制御から弱め界磁PWM制御にインバータ24の制御を切り換えている。しかしながら、矩形波制御を実行している最中に、d軸,q軸の電流Id,Iqが所定のラインを下回ったときに、矩形波制御から弱め界磁PWM制御へインバータ24の制御を切り換えてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMGが「モータ」に相当し、インバータ24が「インバータ」に相当し、制御装置50が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、モータ駆動装置の製造産業などに利用可能である。
20 モータ駆動装置、24 インバータ、26 バッテリ、30 電力ライン、32 コンデンサ、32a 電圧センサ、43 回転位置検出センサ、45V,45W 電流センサ、50 制御装置、T11〜T16 トランジスタ、D11〜D16 ダイオード。

Claims (1)

  1. モータを駆動するインバータと、前記インバータを制御する制御装置と、を備えるモータ駆動装置であって、
    前記制御装置は、
    電圧の変調度が第1閾値以下であるときには、前記インバータの制御としてPWM制御を実行し、
    前記電圧の変調度が前記第1閾値を超えているときには、前記インバータの制御として弱め界磁PWM制御を実行し、
    前記弱め界磁PWM制御を実行しているときには、前記モータを過変調制御した場合のq軸電流指令とq軸自己インダクタンスとq軸電流とを用いて推定d軸電圧指令を演算し、前記モータを前記過変調制御した場合のd軸電流指令とd軸自己インダクタンスとd軸電流とを用いて推定q軸電圧指令を演算し、前記推定d軸,q軸電圧指令と前記インバータの入力電圧とを用いて推定変調度を演算し、前記推定変調度が前記第1閾値より大きい第2閾値以上となったときには、前記インバータの制御を前記弱め界磁PWM制御から矩形波制御へ切り換える、
    モータ駆動装置。
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