JP2018144856A - 軟包材容器用中間材、軟包材容器の製造方法及び軟包材容器包装体の製造方法 - Google Patents

軟包材容器用中間材、軟包材容器の製造方法及び軟包材容器包装体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 充填材封入部に充填材をより容易に充填することが可能な軟包材容器用中間材、軟包材容器の製造方法及び軟包材容器包装体の製造方法を提供すること。【解決手段】 軟包材容器用中間材A1は、第1シート11及び当該第1シート11に対して内側に位置する第2シート12と、第2シート12の内側に設けられた収容部と、第1シート11を含む複数箇所が接合された主シール部30と、第1シート11及び第2シート12の一部ずつが接合された副シール部40と、第1シート11及び第2シート12の非接合領域によって構成された充填材59を封入するための充填材封入部50と、収容部60と外部を通じさせ且つ第2シート12の一部同士に挟まれたスパウト70と、を備えた軟包材容器用中間材A1であって、スパウト70に形成されたスパウト貫通孔75及び第2シート12に形成されたシート貫通孔123を通じて、充填材封入部50が外部に通じている。【選択図】 図1

Description

本発明は、軟包材容器用中間材、軟包材容器の製造方法及び軟包材容器包装体の製造方法に関する。
軟包材容器は、各種の洗剤や飲料及び食品等の内容物を収容する容器として広く用いられている。一般的に、軟包材容器は、可撓性を有する、柔軟性に富んだ合成樹脂製のシートを用いて形成されている。このような軟包材容器においては、内容物を収容した軟包材容器包装体となった状態で、一定の外形を保つことは容易ではない。
特許文献1には、一定の外形を保つのに適した構成の軟包材容器が開示されている。同文献に開示された軟包材容器は、充填材封入部を有する。充填材封入部は、積層されたシートの間に設けられた非接合領域によって構成されており、内容物以外の空気や水等の充填材が封入されることにより、軟包材容器の剛性を向上させる機能を果たす。充填材封入部を有することにより、軟包材容器の外形が一定形状により確実に維持される。
しかしながら、充填材が内容物に混入することは確実に避ける必要があるため、充填材封入部は、内容物を収容するための収容部とは隔離されたものであることが求められる。このため、同文献においては、図23及び図24に示すように、充填材封入部に開口部(符号117)が設けられている。このような開口部は、可撓性を有する柔軟性に富んだシートからなるため、充填材の封入が困難であるという問題がある。
特表2015−520707号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、充填材封入部に充填材をより容易に充填することが可能な軟包材容器用中間材、軟包材容器の製造方法及び軟包材容器包装体の製造方法を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される軟包材容器用中間材は、第1シート及び当該第1シートに対して内側に位置する第2シートと、前記第2シートの内側に設けられた収容部と、前記第1シートを含む複数箇所が接合された主シール部と、前記第1シート及び前記第2シートの一部ずつが接合された副シール部と、前記第1シート及び前記第2シートの非接合領域によって構成された充填材を封入するための充填材封入部と、前記収容部と外部を通じさせ且つ前記第2シートの一部同士に挟まれたスパウトと、を備えた軟包材容器用中間材であって、前記スパウトに形成されたスパウト貫通孔及び前記第2シートに形成された第2シート貫通孔を通じて、前記充填材封入部が外部に繋がっていることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2シートに対して内側に位置する第3シートを更に備え、前記収容部は、前記第3シートによって形成されており、前記充填材封入部は、前記スパウト貫通孔及び前記第2シート貫通孔と、前記第3シートに形成された第3シート貫通孔とを通じて外部に通じている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記収容部は、前記第2シートによって形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1シート及び前記第2シートが前記スパウトとは反対側において折られた底部と、当該底部を挟んで配置された一対の胴部と、を備えており、前記充填材封入部は、前記胴部にそれぞれ形成された一対の胴部充填材封入部を含み、前記一対の胴部充填材封入部は、前記底部を介して互いの内部が通じている。
本発明の第2の側面によって提供される軟包材容器の製造方法は、本発明の第1の側面によって提供される軟包材容器用中間材の前記スパウトから充填材を注入することにより、前記スパウト貫通孔及び前記第2シート貫通孔を通じて前記充填材封入部に前記充填材を封入する充填材封入工程と、前記第1シートを含む複数箇所を接合することにより、前記スパウト貫通孔及び前記第2シート貫通孔を封鎖する封鎖シール部を形成する封鎖工程と、を備えることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記充填材封入工程においては、前記充填材を前記収容部に充填することにより前記収容部のリークチェックを行う。
本発明の第3の側面によって提供される軟包材容器包装体の製造方法は、本発明の第2の側面によって提供される軟包材容器の製造方法の後に、前記スパウトから前記収容部に内容物を充填する内容物充填工程を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記充填材封入部は、前記第2シート貫通孔及び前記スパウト貫通孔を介して、外部と繋がっている。前記スパウトから前記充填材を吹き込むと、前記スパウト貫通孔及び前記第2シート貫通孔を介して、前記充填材を前記充填材封入部へと充填することが可能である。したがって、例えば前記第1シート及び前記第2シートからなる胴部等に設けられた充填口から前記充填材を充填する場合と比べて、より容易に前記充填材を前記充填材封入部に充填することができる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法を示す要部斜視図である。 図2のIII−III線に沿う要部断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法を示す要部斜視図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器用中間材を示す斜視図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器の製造方法を示す斜視図である。 図8のIX−IX線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器を示す斜視図である。 図10のXI−XI線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器包装体の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器包装体を示す斜視図である。 図13のXIV−XIV線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法の変形例を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器の製造方法の変形例を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法の変形例を示す要部斜視図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器用中間材の変形例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器包装体の変形例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法を示す要部斜視図である。 図20のXXI−XXI線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態に基づく軟包材容器用中間材を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に基づく軟包材容器の製造方法を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に基づく軟包材容器包装体を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に基づく軟包材容器包装体を示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
[第1実施形態]
図1〜図5は、本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法を示している。本実施形態の軟包材容器用中間材の製造方法は、図6及び図7に示す軟包材容器用中間材A1を製造するための方法である。軟包材容器用中間材A1は、後述する軟包材容器B1及び軟包材容器包装体C1の製造に用いられるものである。
図1に示すように、本実施形態の製造方法においては、第1原反シート110、第2原反シート120及び第3原反シート130を用いる。これらの第1原反シート110、第2原反シート120及び第3原反シート130は、複数の軟包材容器用中間材A1を製造するための複数の第1シート11、第2シート12及び第3シート13を形成可能である原反シートである。ただし、軟包材容器用中間材A1の製造方法はこれらの原反シートを用いる方法に限定されず、例えば1つの軟包材容器用中間材A1を製造するための第1シート11、第2シート12及び第3シート13を用いる方法であってもよい。
[第1重合工程]
まず、図1に示すように、第1重合工程を行う。第1重合工程は、第1原反シート110と第2原反シート120とを重ね合わせる工程である。第1原反シート110は、後述の第1シート11よりも十分に大きなサイズの合成樹脂製のシートであり、図示された例においては、帯状の原反状態のシートが用いられている。第2原反シート120は、後述の第2シート12よりも十分に大きなサイズの合成樹脂製のシートであり、図示された例においては、帯状の原反状態のシートが用いられている。
ここで、第1原反シート110及び第2原反シート120は、後述する工程を経ることにより、軟包材容器用中間材A1を形成可能なものであれば、その具体的な材料や層構成は特に限定されない。第1原反シート110及び第2原反シート120は、後述する内容物や充填材を密閉状態で適切に収容し、適度な強度及び柔軟性を有するものであればよい。また、第1原反シート110及び第2原反シート120は、軟包材容器用中間材A1を形成するために選択される接合手法を施すことが可能な材質等によって形成されればよい。
本実施形態においては、第1原反シート110が外面111及び内面112を有しており、第2原反シート120が外面121及び内面122を有している。第1原反シート110と第2原反シート120とは、内面112と外面121とが対面するように重ね合わされる。この後の接合工程において、例えばヒートシールが用いられる場合、第1原反シート110の内面112と第2原反シート120の外面121とは、ともにヒートシールが可能なヒートシール性を有するシーラントフィルム層によって構成される。
また、第1原反シート110の外面111は、軟包材容器用中間材A1の最外表面となるものであるため、適度な強度や耐摩耗性及び耐熱性等を有する基材フィルム層によって構成されることが好ましい。第2原反シート120の内面122は、ヒートシール性の有無や、適度な強度や耐摩耗性及び耐熱性の有無は特に限定されないが、後述する第3原反シート130との接合をヒートシールによって行えることから、外面121と同様のシーラントフィルム層によって構成されることが好ましい。
以上より、図示された例においては、第1原反シート110の内面112、第2原反シート120の外面121及び内面122が、同種のシーラントフィルム層によって構成され、第1原反シート110の外面111が、基材フィルム層によって構成されている。また、第1原反シート110及び第2原反シート120に高いガスバリア性や遮光性が要求される場合には、第1原反シート110及び第2原反シート120は、中間層としてのバリアフィルム層を有することが好ましい。
ここで、基材フィルム層、シーラントフィルム層及びバリアフィルム層の構成材料を例示する。なお、これら各層の積層は、慣用のラミネート法、例えば、共押出しラミネーション、接着剤によるドライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱により接着させる熱ラミネーション等により行うことができる。
基材フィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)等)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66等)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)等から構成される一層又は二層以上の延伸又は未延伸フィルムが例示できる。なお、基材フィルム層を構成するフィルムが二層以上の場合は、各層が同種の樹脂であっても異種の樹脂であってもよい。
シーラントフィルム層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又は未延伸フィルムが例示できる。なお、シーラントフィルム層を構成するフィルムが二層以上の場合は、各層が同種の樹脂であっても異種の樹脂であってもよい。
バリアフィルム層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等の樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、基材フィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物等を蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
第1原反シート110及び第2原反シート120には、内容物の商品名や原材料・使用上の注意事項等の商品説明、その他各種デザイン等を表示するための印刷層(図示せず)を設けることができる。例えば、印刷層は、グラビア印刷等の公知の方法により、基材フィルム層の内側の面に形成できる。なお、上述した第1原反シート110及び第2原反シート120の構成は、後述する胴部21及び底部22などに継承される。
[封入部形成工程]
次いで、図1〜図3に示すように、封入部形成工程を行う。封入部形成工程は、第1原反シート110及び第2原反シート120に充填材封入部50を形成する工程である。充填材封入部50は、後述する充填材59が密閉状態で封入される部位である。充填材封入部50の形成は、第1原反シート110の内面112と第2原反シート120の外面121とを部分的に接合し非接合領域を残存させることによりおこなう。この第1原反シート110と第2原反シート120との非接合領域によって充填材封入部50が構成される。第1原反シート110と第2原反シート120との接合手法は特に限定されず、ヒートシール接合、接着剤による接着や圧着等が挙げられる。中でも好ましくは、製造工程の煩雑化を防止することができるヒートシール結合であり、本実施形態においては、ヒートシール接合によって行われている。なお、ヒートシール接合とは、加熱されたヒートシール金型(金型の形状は、棒形状、板形状、ロール形状等、通常公知の金型を用いることができる)による熱溶着に限定されず、超音波シール、高周波シール等、接合部を熱により溶着することができる全ての熱溶着を意味する。また、ヒートシール金型による熱溶着は、第1原反シート110或いは第2原反シート120のいずれか或いは双方に熱溶着を阻害する剥離剤等を印刷等により所定の形状に設けた後、全面をヒートシール金型で加熱することにより行ってもよいし、所定の熱溶着形状を加工形成したヒートシール金型を用いて行ってもよい。
封入部形成工程の一例においては、第1段階において、図示しないヒートシール金型によって第1原反シート110及び第2原反シート120が挟まれる。当該ヒートシール金型は、第1原反シート110の内面112と第2原反シート120の外面121とを適切にヒートシール接合可能な程度に第1原反シート110及び第2原反シート120を加熱するものである。このヒートシール金型には、非加熱領域が設定されており、この非加熱領域の形状は、充填材封入部50の形状とされている。ヒートシール金型の加熱によって互いにヒートシール接合された第1原反シート110及び第2原反シート120の部分は、副シール部40を構成する。次いで、図示しない冷却金型によって、第1原反シート110及び第2原反シート120を冷却する。これにより、第1原反シート110及び第2原反シート120が部分的にヒートシール接合された部位である副シール部40が形成される。また、平面視において副シール部40に囲まれた第1原反シート110及び第2原反シート120の非接合領域によって充填材封入部50が構成される。
図2及び図3に示された例においては、副シール部40は、一対の胴部副シール部41、底側副シール部42及び一対の天側副シール部43を有する。胴部副シール部41は、第1原反シート110の幅方向に互いに離れて設けられており、その形状等は特に限定されず、図示された例においては、各々が互いに平行である4本の細い帯状領域を含む。底側副シール部42は、一対の胴部副シール部41の間に設けられており、一対の胴部副シール部41を繋いでいる。一対の天側副シール部43は、一対の胴部副シール部41に対して底側副シール部42とは反対側に繋がっている。図中下方の天側副シール部43は、図中下方の胴部副シール部41の図中両側の帯状領域の下端を繋ぐ帯状である。図中上方の天側副シール部43は、図中上方の胴部副シール部41の図中両側の帯状領域の上端から各々が延びる2つの帯状領域を含む。これらの帯状領域は、互いの端部が離間している。
副シール部40の各部の形状は特に限定されず、意図した形状の充填材封入部50を形成しうるものであればよい。
充填材封入部50は、第1原反シート110と第2原反シート120との間に隙間が生じうる部位であり、副シール部40によって囲まれている。図示された例においては、充填材封入部50は、一対の胴部充填材封入部51及び底部充填材封入部52を有する。胴部充填材封入部51は、胴部副シール部41及び天側副シール部43によって区画された部分である。底部充填材封入部52は、底側副シール部42によって区画された部分であり、一対の胴部充填材封入部51を繋いでいる。即ち、一対の胴部充填材封入部51と底部充填材封入部52は、その一部が連続して繋がっている一つの充填材封入部50となっている。また、図中上方の胴部充填材封入部51は、図中上方の天側副シール部43の隙間から外部に通じている。なお、図3においては、理解の便宜上、充填材封入部50において第1原反シート110と第2原反シート120とが明瞭に離れた態様で示されているが、充填材封入部50において第1原反シート110と第2原反シート120とが互いに接した態様となることもある。
[第2重合工程]
次いで、図1に示すように、第2重合工程を行う。第2重合工程は、第3原反シート130を第2原反シート120側に重ね合わせる工程である。第3原反シート130は、本実施形態により形成される軟包材容器用中間材A1において後述する内容物69を収容するための収容部60を構成する第3シート13になる原反シートである。第3原反シート130の材質及び層構造は、内容物69を適切に収容することが可能であり、収容部60を有する軟包材容器用中間材A1形成するための接合手法等に適したものが好ましい。本実施形態においては、接合手法としてヒートシール接合を採用することから、第3原反シート130の外面131及び内面132は、上述したシーラントフィルム層によって構成される。また、第3原反シート130に所定のバリア性を付与することが好ましい場合、外面131を構成するシーラントフィルム層と内面132を構成するシーラントフィルム層との間に上述したバリアフィルム層を設けることが好ましい。また、第3原反シート130も上述した第1原反シート110及び第2原反シート120と同様に、内容物の商品名や原材料・使用上の注意事項等の商品説明、その他各種デザイン等を表示するための印刷層(図示せず)を設けることができる。なお、本実施形態とは異なり、第3原反シート130を用いることなく、第1原反シート110及び第2原反シート120を用いて軟包材容器用中間材を製造してもよい。この場合、後述する収容部60は、例えば第2シート12によって構成される。
なお、第2原反シート120側に第3原反シート130を重ねた状態で、第2原反シート120及び第3原反シート130の複数箇所同士を接合してもよい。この接合部は、第3原反シート130の位置ずれを防止するものであり、軟包材容器用中間材の製造を阻害しない範囲であれば、その位置、数、形状、大きさ等は特に限定されない。このような接合部は、例えば第2原反シート120の内面122と第3原反シート130の外面131とをヒートシール接合することによって形成される。なお、当該接合部を形成するための他の接合手法としては、例えば接着剤による接着や圧着等が挙げられる。
[折りたたみ工程]
次いで、図4に示すように、折りたたみ工程を行う。折りたたみ工程は、第1原反シート110が外側となり第3原反シート130の内面132同士が対面するように、重ね合わされた第1原反シート110、第2シート12及び第3原反シート130を折りたたむ工程である。また、本実施形態の折りたたみ工程においては、充填材封入部50が、その内部が通じた状態で後述する折り位置を介した両側の所定の面に存在するように折りたたむ。図示された例においては、図1における図中上下方向略中央部分において、第1原反シート110、第2原反シート120および第3原反シート130を二つ折りに折り曲げることにより、図4に示す折りたたまれた状態の第1原反シート110、第2原反シート120および第3原反シート130が得られる。
また、折りたたみ工程においては、折りたたまれたことにより互いに対面する第3原反シート130の部分の間に、スパウト70を挿入する。スパウト70は、軟包材容器用中間材A1において内容物69を摂取するための開口となる部位であり、また内容物69を充填するための充填口として用いられてもよい。図4および図5に示すように、スパウト70は、外筒部71、フランジ部72、内筒部73を有する。外筒部71は、軟包材容器用中間材A1の外部に配置される筒状部位であり、例えば後述するキャップ74を取り付けるための雄ねじが形成されている。フランジ部72は、外筒部71の下端に位置しており、外筒部71とフランジ部72との境界となっている。内筒部73は、軟包材容器用中間材A1において内部に配置される筒状部位であり、後述の工程において例えば第3原反シート130の内面132が接合される。また、本実施形態においては、スパウト70にスパウト貫通孔75が形成されている。スパウト貫通孔75は、内筒部73を貫通しており、内筒部73の内部と外部とを通じさせている。
[補助接合工程]
次いで、図4及び図5に示すように、補助接合工程を行う。本実施形態の補助接合工程においては、第2原反シート120および第3原反シート130のうちスパウト70のスパウト貫通孔75を覆う領域を、例えばヒートシールによってスパウト70の内筒部73に接合する。図示された例においては、第2原反シート120および第3原反シート130のうちスパウト貫通孔75を覆う円形領域がヒートシールによってスパウト70の内筒部73に接合されることにより、補助シール部49が形成されている。補助接合工程により、スパウト70のスパウト貫通孔75は、第2原反シート120および第3原反シート130によって塞がれた状態となる。
[貫通孔形成工程]
次いで、図4及び図5に示すように、貫通孔形成工程を行う。貫通孔形成工程は、第2原反シート120及び第3原反シート130に第2シート貫通孔128及び第3シート貫通孔138を形成する工程である。第2シート貫通孔128及び第3シート貫通孔138は、それぞれが第2原反シート120及び第3原反シート130に設けられた貫通孔であり、スパウト70のスパウト貫通孔75と重なる位置に設けられている。これにより、スパウト70の内筒部73の内部は、スパウト貫通孔75、第3シート貫通孔138及び第2シート貫通孔128を通じて外部に通じた状態となる。第2シート貫通孔128及び第3シート貫通孔138を形成する手法は特に限定されず、レーザー加工、穿刺加工等の従来公知の様々な手法を適宜採用できる。図示された例においては、レーザーヘッド85から発せられるレーザー光Lによって第2原反シート120及び第3原反シート130に第2シート貫通孔128及び第3シート貫通孔138を形成するレーザー加工が採用されている。また、本実施形態とは異なり、上述の折りたたみ工程に先立って、第2原反シート120及び第3原反シート130に第2シート貫通孔128及び第3シート貫通孔138を予め形成しておいてもよい。
[収容部形成工程]
次いで、図6及び図7に示すように、収容部形成工程を行う。収容部形成工程は、第1原反シート110、第2原反シート120及び第3原反シート130に主シール部30を形成する工程である。主シール部30の形成に用いられる接合手法としては、特に限定されないが、所望の部位を確実に接合しうることから、ヒートシール接合が好ましい。本実施形態においては、ヒートシール金型を用いて、図6において左斜め上方から右斜下方に向かう線からなるハッチングが施された領域を加熱した後に当該領域を冷却する。主シール部30を形成するための他の接合手法としては、例えば接着剤による接着や圧着等が挙げられる。なお、本実施形態とは異なり、第3原反シート130が用いられない構成の場合、主シール部30は、例えば第2原反シート120同士を接合することによって形成される。
収容部形成工程においては、第1原反シート110の内面112及び第2原反シート120の外面121と、第2原反シート120の内面122及び第3原反シート130の外面131と、第3原反シート130の内面132同士と、を接合する。また、第3原反シート130の内面132とスパウト70の内筒部73とを接合する。これにより、一対のサイド主シール部31、底側主シール部32および天側主シール部33を有する主シール部30が得られる。サイド主シール部31は、副シール部40の胴部副シール部41と一部が重なる様に形成されている。底側主シール部32は、一対のサイド主シール部31の下端部分を便宜上底側主シール部32として定義している。天側主シール部33は、第1原反シート110、第2原反シート120及び第3原反シート130が積層されて接合された両側部分と、第1原反シート110、第2原反シート120、第3原反シート130及びスパウト70の内筒部73が接合された中央部分とを有する。ただし、天側主シール部33は、少なくとも第2シート貫通孔128及び第3シート貫通孔138を避けた領域に設けられており、補助シール部49と部分的に重なることが許容される。なお、図示された状態は、主シール部30を形成した後の切断工程によって、第1原反シート110、第2原反シート120及び第3原反シート130が所定の形状に切断されたものであり、第1シート11、第2シート12及び第3シート13を有する軟包材容器用中間材A1が完成した状態を示している。主シール部30の形成により、第3シート13の内面132によって規定された空間が収容部60となっている。収容部60は、スパウト70の外筒部71及び内筒部73を通じて外部に通じている。
[軟包材容器用中間材A1]
図6及び図7に示すように、本実施形態の製造方法によって形成された軟包材容器用中間材A1は、第1シート11、第2シート12、第3シート13及びスパウト70によって形成されており、一対の胴部21、底部22、主シール部30、副シール部40、充填材封入部50及び収容部60を有している。
一対の胴部21は、収容部60を挟むように前後に位置する部分であり、それぞれが充填材封入部50の胴部充填材封入部51を有している。また、一対の胴部21の両側方同士は、主シール部30のサイド主シール部31によって互いに繋がっている。
底部22は、一対の胴部21の底辺同士を繋ぐ部位であり、本実施形態においては二つ折りに折り返された部分である。底部22は、充填材封入部50の底部充填材封入部52を有している。また、底部22の両側方は、主シール部30の底側主シール部32によって閉じられている。
スパウト70は、一対の胴部21の上端部分の間に配置されており、天側主シール部33が形成されていることにより、第3原反シート130の内面132と接合されている。上述した通り、スパウト70は、外筒部71、フランジ部72及び内筒部73を有しており、スパウト貫通孔75が形成されている。胴部21のうちスパウト貫通孔75を覆う部分には、上述した第2シート貫通孔128及び第3シート貫通孔138が形成されている。
図示された状態の充填材封入部50は、未だ充填材59が充填されておらず、平坦な形状にしぼんでいる。図7によく表れているように、本実施形態においては、充填材封入部50の一方の胴部充填材封入部51が、第2シート貫通孔128、第3シート貫通孔138及びスパウト貫通孔75を介して内筒部73の内部空間に通じている。内筒部73の内部空間は、外筒部71の内部空間を通じて外部に通じている。また、外筒部71及び内筒部73の内部空間は、収容部60に通じている。したがって、本実施形態においては、充填材封入部50は、第2シート貫通孔128、第3シート貫通孔138、スパウト貫通孔75及び内筒部73の内部空間を介して、収容部60と通じている。
収容部60は、内容物69を収容するための空間であり、第3シート13によって構成されている。なお、本実施形態とは異なり、第3シート13を備えない構成の場合、収容部60は、第2シート12によって構成される。
[軟包材容器B1の製造方法]
図8及び図9は、軟包材容器用中間材A1を用いた軟包材容器B1の製造方法の一例を示している。図示された製造方法においては、充填材封入部50に充填材59を充填する工程が、収容部60のリークチェック工程を兼ねている。収容部60のリークチェックとは、軟包材容器用中間材A1を用いて形成される後述の軟包材容器包装体C1において、内容物69を気密状態で収容する収容部60に意図しない漏れが生じていないかを確認する工程である。
図示された例においては、スパウト70の外筒部71に充填材ノズル86が装填されている。充填材ノズル86は、図示しない充填材59の供給源に繋げられている。充填材59としては、窒素、空気等の気体、水、水溶液、油剤から選ばれる流体を好ましく用いることができる。ただし、後述の軟包材容器包装体C1の製造方法において収容部60に充填される内容物69との不当な混合を回避することが要請されること及び充填の容易性や軽量化の観点から、充填材59としては、窒素、空気等の気体がより好ましい。
充填材59として例えば空気を採用した場合、充填材59の充填は、充填材ノズル86からスパウト70の外筒部71に空気を吹き込むことにより行えばよい。外筒部71に吹き込まれた空気である充填材59は、外筒部71及び内筒部73を通じて収容部60に充填される。また、充填材59は、外筒部71及び内筒部73からスパウト貫通孔75へと分岐し、第3シート貫通孔138及び第2シート貫通孔128を通じて充填材封入部50へと充填される。すなわち、軟包材容器用中間材A1を用いた軟包材容器B1の製造方法においては、スパウト70に吹き込まれた充填材59が充填材封入部50及び収容部60の双方に同時に充填される。なお、図9においては、理解の便宜上、充填材59に複数の離散点からなるハッチングを付している。
この充填材59の充填が完了した状態で、収容部60から充填材59である空気の漏れの有無を確認する。これが、リークチェック工程である。充填材59の漏れが生じていなければ、その軟包材容器用中間材A1は適切に製造されたと判断できる。一方、充填材59の漏れが確認された軟包材容器用中間材A1は、例えば、不良品として扱われる。
次いで、図10及び図11に示すように、封止シール部39を形成する。封止シール部39の形成は、例えばヒートシールによって行う。すなわち、第1シート11のうちスパウト貫通孔75を覆う部分、図示された例においては補助シール部49と重なる略矩形部分をヒートシール金型81によって加熱する。これにより、図11によく表れるように、第1シート11が、第2シート貫通孔128、第3シート貫通孔138及びスパウト貫通孔75を塞ぐ状態となる。また、補助シール部49を構成する第1シート11の内面112は、第2シート12の外面121に接合されている。これにより、充填材封入部50がスパウト70を介して外部や収容部60に通じる経路が遮断され、充填材59が充填された状態で充填材封入部50が密閉される。なお、図10および図11においては、充填材ノズル86によって充填材59を吹き込んだ後に、充填材ノズル86をスパウト70に装填した状態で、リークチェック工程を行い、これに引き続いて封止シール部39を形成する例を記載している。この場合、充填材ノズル86は、充填材59を吹き込んだ後のリークチェック工程や封止シール部39を形成する工程において、充填材封入部50や収容部60の気密性を保持する。なお、充填材封入部50や収容部60の気密性を保持する手段として、充填材ノズル86以外に、例えばスパウト70を封止する栓(図示略)をスパウト70に装着してもよい。
図10に示すように、軟包材容器B1の充填材封入部50は、各所が膨らんだ形状となる。即ち、胴部21は、充填材封入部50の胴部充填材封入部51が膨らむことにより、上下方向に沿った形状をより強固に維持するものとなる。また、底部22は、充填材封入部50の底部充填材封入部52が膨らむことにより、一対の胴部21を強固に連結する部位となる。このように、充填材封入部50が膨らむことにより、軟包材容器B1が完成する。軟包材容器B1は、例えば軟包材容器用中間材A1と比べて外形が一定形状により確実に維持されている。
[軟包材容器包装体C1の製造方法]
図12は、軟包材容器B1を用いた軟包材容器包装体の製造方法を示している。同図に示すように、内容物69の充填を行う。具体的には、スパウト70に内容物ノズル87を装填し、内容物ノズル87からスパウト70を通じて、各種の洗剤や飲料及び食品等の内容物69を収容部60に充填する。なお、この際には、スパウト70のスパウト貫通孔75が封止シール部39によって塞がれているため、内容物69は、収容部60のみに充填される。この後は、キャップ74によってスパウト70を閉じる等の工程を経ることにより、図13及び図14に示す軟包材容器包装体C1が得られる。
次に、軟包材容器用中間材A1、軟包材容器B1の製造方法及び軟包材容器包装体C1の製造方法の作用について説明する。
本実施形態によれば、図7に示すように、充填材封入部50は、第2シート貫通孔128、第3シート貫通孔138及びスパウト貫通孔75を介して、外部と繋がっている。このため、図9に示すように、スパウト70の外筒部71から充填材59を吹き込むと、スパウト貫通孔75、第3シート貫通孔138及び第2シート貫通孔128を介して、充填材59を充填材封入部50へと充填することが可能である。したがって、例えば第1シート11及び第2シート12からなる胴部21等に設けられた充填口から充填材59を充填する場合と比べて、より容易に充填材59を充填材封入部50に充填することができる。
また、スパウト70は、内容物69の充填や内容物69の注出に用いられるものである。このため、軟包材容器用中間材A1には、充填材封入部50に充填材59を充填するための専用の充填口を形成する必要がない。したがって、軟包材容器用中間材A1の外観をより美麗に仕上げることが可能である。また、専用の充填口を形成することに付随して、第1原反シート110及び第2原反シート120に余剰部分が生じることを回避することができる。
図9に示すように、本実施形態においては、スパウト70から充填材封入部50へと充填材59を充填する充填工程において、充填材59が収容部60にも充填される。このため、収容部60から充填材59が漏れているか否かを確認するリークチェックを充填工程と一括して行うことができる。言い換えると、充填材封入部50を有さない軟包材容器用中間材を対象として実施されるリークチェックと同じ作業を行うことにより、充填材封入部50への充填材59の充填を行うことが可能である。これは、軟包材容器B1および軟包材容器包装体C1の製造効率の向上に好ましい。
軟包材容器用中間材A1は、第3シート13によって収容部60が形成されている。これにより、第2シート12として、例えば充填材封入部50を形成するのに好ましい層構造や材料のシートを用い、第3シート13として内容物69を密閉状態で収容するのに適した層構造や材料のシートを用いることができる。
軟包材容器用中間材A1においては、充填材封入部50が一対の胴部充填材封入部51を有している。一対の胴部充填材封入部51は、一対の胴部21に分かれて設けられており、底部充填材封入部52を介して互いの内部が通じている。これにより、スパウト貫通孔75を介して片方の胴部充填材封入部51に充填材59を充填すると、底部充填材封入部52を介して他方の胴部充填材封入部51にも充填材59を充填することができる。また、一対の胴部21のそれぞれに胴部充填材封入部51が設けられていることにより、軟包材容器用中間材A1の外形をより確実に維持することができる。
図15〜図26は、本発明の変形例および他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
[第1変形例]
図15は、本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法の第1変形例における一工程を示している。本変形例においては、スパウト70の内筒部73に2つのスパウト貫通孔75が形成されている。2つのスパウト貫通孔75は、互いに反対側に位置するように設けられている。上述の補助接合工程においては、第2原反シート120及び第3原反シート130のうち、2つのスパウト貫通孔75を覆う2つの領域がスパウト70の内筒部73に接合されており、2つの補助シール部49が形成されている。貫通孔形成工程においては、2つの補助シール部49のそれぞれに第2シート貫通孔128及び第3シート貫通孔138が形成される。
図16は、本変形例の軟包材容器用中間材A1を用いた軟包材容器の製造方法を示している。本変形例においては、充填材ノズル86から充填材59を吹き込むと、2つのスパウト貫通孔75のそれぞれから第3シート貫通孔138及び第2シート貫通孔128を介して一対の胴部充填材封入部51の双方に充填材59が同時に充填される。充填材59の充填が完了した後は、2つのスパウト貫通孔75を塞ぐように、2つの封止シール部39を形成する。
本変形例によっても、より容易に充填材59を充填材封入部50に充填することができる。また、本変形例によれば、充填材封入部50への充填材59の充填時間を短縮することが可能である。本変形例から理解されるように、スパウト70に設けるスパウト貫通孔75の個数は特に限定されず、3つ以上であってもよい。また、図示された例とは異なり、一対の胴部充填材封入部51が互いの内部が通じていない構成であっても、各々の胴部充填材封入部51に充填材59を適切に充填することができる。これらの点は、以降の実施形態においても同様である。
[第2変形例]
図17は、本発明の第1実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法の第2変形例における一工程を示している。同図は、上述した図2と同様の工程を示しており、上述した第1重合工程により互いに重ね合わされた第1原反シート110及び第2原反シート120に、封入部形成工程により副シール部40及び充填材封入部50が形成されている。本変形例においては、副シール部40は、一対の胴部副シール部41、底側副シール部42及び一対の天側副シール部43に加えて、一対の把持部副シール部45を有している。一対の把持部副シール部45は、第1原反シート110及び第2原反シート120の幅方向に離間して設けられており、一対の胴部副シール部41及び一対の天側副シール部43に繋がっている。把持部副シール部45の形状は特に限定されず、図示された例においては、L字形状の領域を囲む形状とされている。
本変形例の充填材封入部50は、一対の胴部充填材封入部51及び底部充填材封入部52に加えて一対の把持部充填材封入部55を有している。一対の把持部充填材封入部55は、一対の把持部副シール部45によって囲まれた部位であり、各々が胴部充填材封入部51に繋がっている。
図18は、本変形例の軟包材容器用中間材A1を示している。本変形例においては、軟包材容器用中間材A1は、一対の胴部21及び底部22に加えて、一対の把手部25を有している。一対の把手部25は、一対の胴部21から延出しており、その内部に上述した把持部副シール部45および把持部充填材封入部55を有している。図示された例においては、一対の把手部25同士は、把持部主シール部35が形成されることによって互いに接合されている。また、図示された例においては、把手部25に貫通孔251が形成されている。貫通孔251は、把持部副シール部45と胴部副シール部41との間に設けられている。
図19は、本変形例の軟包材容器用中間材A1を用いて製造された軟包材容器包装体C1(軟包材容器B1)を示している。本変形例においては、充填材封入部50に充填材59が充填されると、把持部充填材封入部55を有する把手部25の剛性が高められる。これにより、把手部25は、胴部21から側方に延出する比較的高剛性な部位となる。
本変形例によっても、より容易に充填材59を充填材封入部50に充填することができる。また、充填材封入部50に充填材59を充填することにより、剛性が高められた把手部25が得られる。把手部25は、軟包材容器包装体C1の内容物を注出する際などに、軟包材容器包装体C1を把持するために使用される部位として好ましい。
[第2実施形態]
図20及び図21は、本発明の第2実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法の一工程を示している。本実施形態においては、材料となるシートとして第1原反シート110及び第2原反シート120のみが用いられており、上述した実施形態の第3原反シート130は用いられていない。このため、図示された工程においては、折りたたみ工程により折りたたまれた第2原反シート120の内面122同士の間に、スパウト70が配置されている。そして、補助接合工程では、第2原反シート120のうちスパウト貫通孔75を覆う部分とスパウト70の内筒部73とがヒートシールによって接合されることにより、補助シール部49が形成されている。また、貫通孔形成工程では、レーザーヘッド85を用いたレーザー光Lによる開孔が、第2原反シート120のみに対して施され、第2シート貫通孔128が形成される。
図22は、本実施形態によって製造された軟包材容器用中間材A2を示している。軟包材容器用中間材A2は、第1シート11及び第2シート12を備えており、収容部60が第2シート12によって形成されている。充填材封入部50は、第2シート貫通孔128及びスパウト貫通孔75を介して内筒部73及び外筒部71の内部空間、収容部60及び外部に通じている。
図23は、軟包材容器用中間材A2を用いた軟包材容器の製造方法を示している。本実施形態においても、スパウト70の外筒部71に装填された充填材ノズル86から充填材59が吹き込まれている。これにより、第2シート12によって形成された収容部60に充填材59が充填されると同時に、スパウト貫通孔75及び第2シート貫通孔128を介して充填材封入部50に充填材59が充填される。
図23に示した充填工程の後に、封止シール部39を形成することにより本実施形態の軟包材容器B2が得られ、さらに内容物69の充填及びキャップ74の取付けを経ることにより、図24に示す軟包材容器包装体C2が得られる。軟包材容器包装体C2においては、第2シート12の内面122によって規定された収容部60に内容物69が収容されており、第2シート12の外面121によって規定された充填材封入部50に充填材59が充填されている。
本実施形態によっても、より容易に充填材59を充填材封入部50に充填することができる。また、シート材料として第3シート13を用いずに第1シート11及び第2シート12のみによって軟包材容器用中間材A2を構成することにより、製造工程の簡略化、製造コストの低減及び軟包材容器包装体C2(軟包材容器B2)の軽量化を図ることができる。
[第3実施形態]
図25は、本発明の第3実施形態に基づく軟包材容器用中間材の製造方法の一工程を示している。本実施形態においては、第1重合工程により重ね合わせた第1原反シート110及び第2原反シート120に封入部形成工程において形成する副シール部40及び充填材封入部50の構成が、上述した実施形態と異なっている。本実施形態においては、底側副シール部42及び底部充填材封入部52が、上述した実施形態よりも大きな部位として形成されている。底側副シール部42は、図中左右に分かれた2つの帯状部分と中央の矩形状部分とを有する。底部充填材封入部52は、互いに略平行となった2つの帯状部分を有する。
図26は、本実施形態の軟包材容器包装体を示している。本実施形態の軟包材容器包装体C3は、図25に示した第1原反シート110及び第2原反シート120から製造された軟包材容器B3が用いられている。一対の胴部21は、サイド主シール部31によって互いに接合されているが、底側副シール部42及び底部充填材封入部52が比較的大きい領域として形成されていることから、底部22が、全体として平坦な略矩形状部分として形成された構成となっている。充填材封入部50に充填材59が充填されていることにより、底部22は、底部充填材封入部52によって剛性が高められている。
このような実施形態によれば、例えば店頭の陳列棚の上面に底部22を載置する姿勢で、軟包材容器包装体C3を自立させることが可能である。
本発明に係る軟包材容器用中間材、軟包材容器の製造方法及び軟包材容器包装体の製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る軟包材容器用中間材、軟包材容器の製造方法及び軟包材容器包装体の製造方法の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1,A2:軟包材容器用中間材
B1〜B3:軟包材容器
C1〜C3:軟包材容器包装体
11 :第1シート
12 :第2シート
13 :第3シート
110 :第1原反シート
111 :外面
112 :内面
120 :第2原反シート
121 :外面
122 :内面
128 :第2シート貫通孔
130 :第3原反シート
131 :外面
132 :内面
138 :第3シート貫通孔
21 :胴部
22 :底部
25 :把手部
251 :貫通孔
30 :主シール部
31 :サイド主シール部
32 :底側主シール部
33 :天側主シール部
35 :把持部主シール部
39 :封止シール部
40 :副シール部
41 :胴部副シール部
42 :底側副シール部
43 :天側副シール部
45 :把持部副シール部
49 :補助シール部
50 :充填材封入部
51 :胴部充填材封入部
52 :底部充填材封入部
55 :把持部充填材封入部
59 :充填材
60 :収容部
69 :内容物
70 :スパウト
71 :外筒部
72 :フランジ部
73 :内筒部
74 :キャップ
75 :スパウト貫通孔
85 :レーザーヘッド
86 :充填材ノズル
87 :内容物ノズル

Claims (7)

  1. 第1シート及び当該第1シートに対して内側に位置する第2シートと、
    前記第2シートの内側に設けられた収容部と、
    前記第1シートを含む複数箇所が接合された主シール部と、
    前記第1シート及び前記第2シートの一部ずつが接合された副シール部と、
    前記第1シート及び前記第2シートの非接合領域によって構成された充填材を封入するための充填材封入部と、
    前記収容部と外部を通じさせ且つ前記第2シートの一部同士に挟まれたスパウトと、を備えた軟包材容器用中間材であって、
    前記スパウトに形成されたスパウト貫通孔及び前記第2シートに形成された第2シート貫通孔を通じて、前記充填材封入部が外部に繋がっていることを特徴とする、軟包材容器用中間材。
  2. 前記第2シートに対して内側に位置する第3シートを更に備え、
    前記収容部は、前記第3シートによって形成されており、
    前記充填材封入部は、前記スパウト貫通孔及び前記第2シート貫通孔と、前記第3シートに形成された第3シート貫通孔とを通じて外部に通じている、請求項1に記載の軟包材容器用中間材。
  3. 前記収容部は、前記第2シートによって形成されている、請求項1に記載の軟包材容器用中間材。
  4. 前記第1シート及び前記第2シートが前記スパウトとは反対側において折られた底部と、当該底部を挟んで配置された一対の胴部と、を備えており、
    前記充填材封入部は、前記胴部にそれぞれ形成された一対の胴部充填材封入部を含み、
    前記一対の胴部充填材封入部は、前記底部を介して互いの内部が通じている、請求項1ないし3のいずれかに記載の軟包材容器用中間材。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の軟包材容器用中間材の前記スパウトから充填材を注入することにより、前記スパウト貫通孔及び前記第2シート貫通孔を通じて前記充填材封入部に前記充填材を封入する充填材封入工程と、
    前記第1シートを含む複数箇所を接合することにより、前記スパウト貫通孔及び前記第2シート貫通孔を封鎖する封鎖シール部を形成する封鎖工程と、を備えることを特徴とする、軟包材容器の製造方法。
  6. 前記充填材封入工程においては、前記充填材を前記収容部に充填することにより前記収容部のリークチェックを行う、請求項5に記載の軟包材容器の製造方法。
  7. 請求項5または6に記載の軟包材容器の製造方法の後に、
    前記スパウトから前記収容部に内容物を充填する内容物充填工程を備えることを特徴とする、軟包材容器包装体の製造方法。
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