JP2018143682A - 浴室衣類乾燥機及び給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユーザに対して使い勝手の良い浴室衣類乾燥機を提供する。【解決手段】浴室1内に温風を送入し、浴室1内の空気を吸い込み外部に排出して、浴室1内を暖房換気することで浴室1内の衣類等の洗濯物を乾燥させる乾燥運転を行う乾燥機本体部20と、洗濯機の脱水処理の終了予定時刻に関する第1情報の入力を受け付け、乾燥運転を制御する制御部10とを備えた浴室衣類乾燥機であって、制御部10が、乾燥運転の開始時刻を第1情報が示す終了予定時刻より前に設定し、開始時刻に乾燥運転を開始する制御を行う。【選択図】 図1
Description
本発明は、浴室内を暖房換気することで乾燥室として機能させて衣類を乾燥する浴室衣類乾燥機に関する。更に、本発明は、浴室衣類乾燥機の乾燥機本体部に高温水を循環供給する給湯装置に関する。
従来より、浴室の天井部等に、浴室側に向けて開口した吹出口と吸込口を設けた乾燥機本体部を設置して、吹出口から吹出す温風により、浴室上部に設けた物干し竿等に干された衣類を加熱し、蒸発した水分を含む浴室内の空気を吸込口から乾燥機本体部内に吸込み、屋外に排出することで、浴室内に干した衣類を乾燥させる浴室衣類乾燥機が、実用に供されている(例えば、下記の特許文献1及び2等参照)。
従来の浴室衣類乾燥機は、一般的に、乾燥機本体部内に設けた循環用ファン及び換気用ファンを作動させるとともに、熱交換器に外部の熱源機から供給される高温の熱媒体(例えば、高温水)を供給し、循環用ファンの作動により乾燥機本体部内に吸い込まれた空気を高温の熱媒体との熱交換により加熱し、浴室内に温風を送入するとともに、乾燥機本体部内に吸い込まれた空気の一部を換気ファンによって屋外に排出する乾燥運転モードと、換気用ファンを作動させずに循環用ファンと熱交換器を作動させて、浴室内に温風を送入して浴室内を暖房する暖房運転モードと、循環用ファンと熱交換器を作動させず、換気ファンのみを作動させて、浴室内の空気の換気のみを行う換気運転モードの3つの運転モードを備える。尚、換気用ファンを乾燥機本体部内に設けずに乾燥機本体部と屋外を連通する排気ダクトに設ける場合もある。
上記各運転モードの運転開始及び停止の制御は、浴槽内へのお湯張りのオンオフ、温度設定等の給湯システムに対する制御を行う浴室内に設置された浴室リモコン或いは台所等に設置された主リモコンから、ユーザが手動で行う場合、タイマーを備え、タイマーの設定値に基づいて時間的制御を行う場合、更には、浴室内に湿度計を設けて衣類の乾燥状態をモニターすることで、衣類の乾燥度合いに応じて乾燥運転を自動的に停止する場合、等の種々の制御方法が採用されている。
一般に普及している家庭用の洗濯機は、一旦洗濯が開始すると、洗濯物の量や洗濯モードに応じて、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥等の工程を自動的に行い、自動的に終了する。そして、乾燥機能のない機種、或いは、乾燥処理を行わない場合には、脱水処理後に自動的に終了する。この場合、ブザー等で脱水処理の終了をユーザに報知する機能が設けられている。
一方、浴室衣類乾燥機の一般的なユーザは、洗濯機を浴室の隣にある脱衣室或いは洗面室に設置し、脱水処理が完了するタイミングで、浴室衣類乾燥機の乾燥運転を開始し、当該脱水処理後の衣類を浴室内に干して乾燥させていた。この場合、ユーザは、洗濯機の脱水処理の終了を待って、或いは、当該終了のタイミングを計って、浴室リモコン等を操作して、浴室衣類乾燥機の乾燥運転を手動で開始する必要があった。
また、浴室の使用時間帯と洗濯機の使用時間帯は、ユーザによって様々であり、浴室使用後あまり時間が経過していない期間に洗濯機の脱水処理が終了する場合は、浴室内の湿度が高く、浴室衣類乾燥機の乾燥運転を開始しても、直ぐには衣類の乾燥に適さない場合があり得る。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗濯機との連携を強化して、ユーザに対して使い勝手の良い浴室衣類乾燥機を提供することにある。
本発明に係る浴室衣類乾燥機は、浴室内に温風を送入し、前記浴室内の空気を吸い込み外部に排出して、前記浴室内を暖房換気することで前記浴室内の衣類等の洗濯物を乾燥させる乾燥運転を行う乾燥機本体部と、洗濯機の脱水処理の終了予定時刻に関する第1情報の入力を受け付け、前記乾燥運転を制御する制御部と、を備え、
前記制御部が、前記乾燥運転の開始時刻を、前記入力部が受け付けた前記第1情報が示す前記終了予定時刻より前に設定し、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始することを第1の特徴とする。
前記制御部が、前記乾燥運転の開始時刻を、前記入力部が受け付けた前記第1情報が示す前記終了予定時刻より前に設定し、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始することを第1の特徴とする。
上記第1の特徴の浴室衣類乾燥機によれば、洗濯機の脱水処理が終了する前から浴室衣類乾燥機の乾燥運転が開始されるため、ユーザは、脱水処理の終わった衣類等の洗濯物を直ぐに浴室内に干すことができ、脱水処理後の乾燥を効率的に行える。
更に、上記第1の特徴の浴室衣類乾燥機は、前記制御部が、前記洗濯機との間に形成されたデータ通信路を介して、前記第1情報を前記洗濯機から受信するデータ受信回路を備えていることが好ましい。
前記データ受信回路を備えることで、ユーザが介在せずに第1情報の入力が行えるため、ユーザの使い勝手がより向上する。
更に、本発明に係る浴室衣類乾燥機は、上記第1の特徴に加えて、前記第1情報、及び、前記洗濯機が脱水処理した洗濯物を干す予定場所に関する第2情報の少なくとも一方を入力するユーザの入力操作を受け付けるユーザ入力装置を備えることを第2の特徴とする。
更に、上記第2の特徴の浴室衣類乾燥機は、前記ユーザ入力装置が前記第2情報を受け付け可能に構成されており、前記ユーザ入力装置が、前記予定場所が前記浴室でないという前記第2情報を受け付けた場合には、前記制御部が、前記本体部の乾燥運転の開始時刻を設定しないか、或いは、既に設定された開始時刻を解除することが好ましい。
上記第2の特徴の浴室衣類乾燥機によれば、ユーザ入力装置がユーザによる第1情報の入力を受け付ける場合は、ユーザは自らの洗濯機の使用予定に合わせて任意に脱水処理の終了予定時刻を調整することができる。また、ユーザ入力装置がユーザによる第2情報の入力を受け付ける場合は、制御部は、第2情報に応じた乾燥運転の制御が可能となり、例えば、第2情報によって、ユーザが脱水処理後の洗濯物を浴室以外において乾燥させることが確認できる場合には、乾燥運転を自動的に開始しない選択が可能となる。
更に、本発明に係る浴室衣類乾燥機は、上記第1または第2の特徴に加えて、前記浴室内の温度及び相対湿度を測定する温湿度センサを備え、前記制御部が、前記温湿度センサとの間に形成されたデータ通信路を介して、前記温湿度センサが測定した温度及び相対湿度の測定値を前記温湿度センサから受信し、設定した前記開始時刻またはその直前における前記温度及び相対湿度の測定値から導出される洗濯物の乾き易さを示す指数が、所定の基準値以上の場合には、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始せず、前記基準値未満の場合には、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始することを第3の特徴とする。
上記第3の特徴の浴室衣類乾燥機によれば、設定した開始時刻またはその直前において、浴室内が既に洗濯物の乾燥に適した温度及び湿度状態である場合に、無駄な乾燥運転の開始を回避することができる。
更に、上記第3の特徴の浴室衣類乾燥機は、前記制御部が、設定した前記開始時刻またはその直前における前記指数が、所定の基準値以上の場合には、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始せず、前記開始時刻の経過後に、前記指数が前記基準値未満になった場合に、前記乾燥運転を開始することが好ましい。
設定した開始時刻またはその直前において、浴室内が既に洗濯物の乾燥に適した温度及び湿度状態であっても、洗濯物を干した後に浴室内の水分量が上昇して乾燥運転が必要となった場合に、当該必要な乾燥運転を自動的に開始することができる。これにより、乾燥運転が洗濯物の乾燥に必要な場合だけ実施されるため、エネルギ消費量の増加を抑制できる。
更に、本発明に係る浴室衣類乾燥機は、上記第1または第2の特徴に加えて、前記制御部が、前記浴室内のシャワー等の給湯栓及び浴槽への給湯を行う給湯システムの制御装置から、前記制御装置との間に形成されたデータ通信路を介して、前記浴室内への給湯に係る給湯量に関する第3情報を受信し、前記第3情報に基づいて、前記開始時刻より前の所定期間の給湯量が、所定の第1基準量未満の場合には、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始せず、前記第1基準量以上の場合には、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始することを第4の特徴とする。
上記第4の特徴の浴室衣類乾燥機によれば、開始時刻より前の所定期間の給湯量が多い程、開始時刻直前における浴室内の湿度が高くなるため、第1基準量を適切に設定することで、開始時刻直前における浴室内の湿度状態が、洗濯物の乾燥に適した湿度であるか否かを推し量ることができ、設定した開始時刻直前において、浴室内が既に洗濯物の乾燥に適した湿度状態である場合に、無駄な乾燥運転を回避することができる。
更に、上記第4の特徴の浴室衣類乾燥機は、前記制御部が、前記第3情報に基づいて、前記開始時刻より前の前記所定期間の給湯量が前記第1基準量以上の場合には、前記所定期間の給湯量が多いほど、前記開始時刻の設定時刻をより早い時刻に再設定すること、及び、前記浴室に送入する空気の温度を高く設定することの少なくとも一方を行うことが好ましい。
設定された開始時刻(初期設定値)より前の所定期間の給湯量が多い程、開始時刻直前における浴室内の湿度が高くなるため、開始時刻の設定時刻を初期設定値より早めて脱水処理の終了予定時刻までの乾燥運転時間を長くすること、或いは、当該乾燥運転時の送風温度を高めることで、脱水処理の終了予定時刻における浴室内を、洗濯物の乾燥に適した湿度状態にすることができる。
更に、上記何れかの特徴の浴室衣類乾燥機は、外部の情報源との間に形成されたデータ通信路を介して、天候及び空気質に関する第4情報を、前記情報源から受信し、前記第4情報の内容、或いは、前記第4情報から導出される洗濯物を干すのに好適な場所に関する第5情報を、所定の表示装置に表示する情報出力部を備えることが好ましい。
ユーザは、表示装置に表示された第4情報または第5情報に基づいて、脱水処理の終わった後の洗濯物を、浴室内に干した方が良いか否かを判断することができる。ユーザが、第4情報または第5情報に基づいて、浴室以外に洗濯物を干すと決めた場合には、例えば、浴室衣類乾燥機の乾燥運転の制御を手動で停止するか、或いは、上述の第2の特徴における第2情報の入力操作を行うことで、不要な乾燥運転を防止できる。
本発明に係る給湯装置は、上記何れかの特徴の浴室衣類乾燥機の前記乾燥機本体部に高温水を循環供給する給湯装置であって、浴槽と給湯栓と前記乾燥機本体部を含む給湯負荷への高温水の供給を制御する給湯制御部を備え、
前記給湯制御部が、前記洗濯機との間に形成された第1データ通信路を介して、前記第1情報を前記洗濯機から受信すると、前記制御部との間に形成された第2データ通信路を介して、前記第1情報を前記制御部に転送するデータ転送部を備え、前記第2データ通信路を介して、前記制御部から前記乾燥運転の開始を知らせる乾燥運転開始信号を受信すると、前記乾燥機本体部への高温水の循環供給を開始することを第1の特徴とする。
前記給湯制御部が、前記洗濯機との間に形成された第1データ通信路を介して、前記第1情報を前記洗濯機から受信すると、前記制御部との間に形成された第2データ通信路を介して、前記第1情報を前記制御部に転送するデータ転送部を備え、前記第2データ通信路を介して、前記制御部から前記乾燥運転の開始を知らせる乾燥運転開始信号を受信すると、前記乾燥機本体部への高温水の循環供給を開始することを第1の特徴とする。
本発明に係る給湯装置は、上記何れかの特徴の浴室衣類乾燥機の前記乾燥機本体部に高温水を循環供給する給湯装置であって、浴槽と給湯栓と前記乾燥機本体部を含む給湯負荷への高温水の供給を制御する給湯制御部を備え、
前記制御部の一部または全部が、前記給湯制御部内に構成されており、
前記給湯制御部内に構成された前記制御部が、前記洗濯機との間に形成されたデータ通信路を介して、前記第1情報を前記洗濯機から受信すると、前記乾燥運転の開始時刻を前記第1情報が示す前記終了予定時刻より前に設定し、前記開始時刻が到来すると、前記給湯制御部が、前記乾燥機本体部への高温水の循環供給を開始するとともに、前記乾燥機本体部に対して前記乾燥運転の開始を指示する乾燥運転開始信号を送信することを第2の特徴とする。
前記制御部の一部または全部が、前記給湯制御部内に構成されており、
前記給湯制御部内に構成された前記制御部が、前記洗濯機との間に形成されたデータ通信路を介して、前記第1情報を前記洗濯機から受信すると、前記乾燥運転の開始時刻を前記第1情報が示す前記終了予定時刻より前に設定し、前記開始時刻が到来すると、前記給湯制御部が、前記乾燥機本体部への高温水の循環供給を開始するとともに、前記乾燥機本体部に対して前記乾燥運転の開始を指示する乾燥運転開始信号を送信することを第2の特徴とする。
上記第1または第2の特徴の給湯装置によれば、給湯装置と洗濯機と浴室衣類乾燥機が連携して、給湯装置から供給される高温水を用いて、洗濯機の脱水処理が終了する前から浴室衣類乾燥機の乾燥運転が自動的に開始される。
本発明に係る浴室衣類乾燥機によれば、ユーザに対して使い勝手の良い浴室衣類乾燥機を提供することが可能となる。
以下、本発明に係る浴室衣類乾燥機(以下、適宜「本乾燥機」と略称する)の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態に係る本乾燥機11は、乾燥機本体部20と制御部10とを備えて構成され、従来の浴室衣類乾燥機と同様に、浴室1の天井部に設置可能に構成されている。
図1に示すように、第1実施形態に係る本乾燥機11は、乾燥機本体部20と制御部10とを備えて構成され、従来の浴室衣類乾燥機と同様に、浴室1の天井部に設置可能に構成されている。
制御部10は、給湯器5の給湯制御部6とデータ通信路7A,7Bを介して、洗濯機3の洗濯制御部4とデータ通信可能に接続されている。第1実施形態では、制御部10と給湯制御部6が、データ通信路7Aを介して接続されており、洗濯制御部4と給湯制御部6が、データ通信路7Bを介して接続されている。洗濯機3は、一例として、浴室1に隣接する脱衣室(または洗面室)2に設置され、洗濯制御部4は、洗濯機3の洗浄、すすぎ、脱水、乾燥等の各工程を制御する制御回路で構成され、洗濯機3に内蔵されている。
本実施形態では、洗濯機3として、洗濯制御部4が、洗濯物の量及び洗濯モードに応じて、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥等の各工程の順序及び運転時間を計算して、自動的に実行して、乾燥機能のない機種、或いは、乾燥処理を行わない場合には、脱水処理後に自動的に終了する機能を有するものを想定している。
給湯器5は、浴室1内に設置された浴槽9A及び浴室1内外の各所に設置された給湯栓9B(浴室1内のシャワー栓を含む)等の給湯負荷9への給湯を行うとともに、前記乾燥機本体部20内に設けられている熱交換器27(図2参照)に高温の熱媒体としての高温水を供給する熱源機30として機能する。尚、熱源機30は、ガス焚の給湯器(ガス給湯器)、ガス給湯器またはヒートポンプ式給湯器から供給される高温水を貯湯する貯湯タンクを備えた給湯システム等が利用できるが、本実施形態では、熱源機30としてガス給湯器5を使用する形態を想定する。
給湯制御部6は、給湯器5による浴槽9A、給湯栓9B、及び、熱交換器27等を含む給湯負荷9への給湯を制御するもので、浴槽9Aへのお湯張り等のユーザ指示の入力を受け付けるリモコン(浴室に設置される浴室リモコン8A,台所等に設置される主リモコン8B等)と、データ通信路7C,7Dを介して各別に接続されている。本実施形態では、給湯制御部6と、制御部10、洗濯制御部4、及び、リモコン8A,8Bとの間のデータ通信は、例えば、ガス給湯器と温水暖房端末等の間のデータ通信に一般的に使用されているインテリジェント通信方式による双方向通信を想定し、各制御部10,4,6及び各リモコン8A,8Bには、当該双方向通信を行う通信回路を備えている。但し、各制御部10,4,6及び各リモコン8A,8B間の通信方式は、インテリジェント通信方式に限定されるものではない。また、データ通信路7A〜7Dは、有線通信路と無線通信路の何れであっても良く、各制御部10,4,6及び各リモコン8A,8B間の通信方式も、採用する通信路の形態に適合した公知の通信方式を採用すればよい。
洗濯制御部4は、必ずしも外部機器とデータ通信可能に構成されているとは限らないが、近年のIoT(Internet of things)技術の普及により、洗濯機等の家電製品のIoT化も進んでいるため、給湯制御部6をインターネット接続可能な仕様とすることで、洗濯制御部4と給湯制御部6間をインターネットを介してデータ通信可能に接続することが可能である。その場合、一例として、IoT化された洗濯機3がデータの送受信を行う相手であるインターネット上或いはホームLAN上の所定のサーバに、給湯制御部6が接続することで、洗濯制御部4と給湯制御部6間の双方向のデータ通信が可能となる。また、IoT化されていない洗濯機3であっても、洗濯制御部4に外部とのデータ通信可能に、例えば、ディジタルデータのシリアル通信用の信号端子を設ける、或いは、Wi−Fi(IEEE802.11規格の無線LAN)またはBluetooth(登録商標)等の無線通信装置を、洗濯制御部4内に設けるか、洗濯制御部4外にアダプタとして外付けし、洗濯制御部4と給湯制御部6間で直接双方向のデータ通信可能にすることも可能である。
本乾燥機11の制御部10、洗濯機3の洗濯制御部4、及び、給湯器5の給湯制御部6を構成する各制御回路は、上述の各機器本来の制御に加えて、後述するデータ処理を行う必要から、例えば、マイクロコンピュータ等を備えて、データ処理用の内蔵プログラムを実行可能に構成され、また、上述の双方向通信を行う通信回路を備えて構成される。各制御回路の回路構成は、周知の種々の回路を利用して構成でき、また、本発明の本旨ではないので、詳細な説明は割愛する。
図2に、側方から透視した乾燥機本体部20の概略構造を模式的に示す。図2に示すように、乾燥機本体部20は、筐体21の下面に吸込口22と吹出口23の開口したパネル24が設置され、筐体21内が、仕切り板28により天井面に平行な方向に2室に仕切られており、一方側の下面に、吸込口22が設けられ、その上部空間に循環用ファン25が設置されており、他方側の下面に、吹出口23が設けられ、その上部空間に換気用ファン26と熱交換器27が、図2の奥行方向に分離して設置されている。よって、図2では、換気用ファン26と熱交換器27は重ねて図示されている。
筐体21内には、図2中には図示していないが、制御部10を構成する制御回路、及び、循環用ファン25と換気用ファン26と該制御回路への電力供給を行う電源部が、設けられている。該制御回路と電源部の位置は特定の箇所に限定されるものではない。また、熱交換器27は、例えば、高温水等の高温の熱媒体が通流する放熱用配管と、この放熱用配管と熱伝導可能に接着した放熱板等で構成されている。放熱用配管は、外部の熱源機30と温水用の配管31を介して接続されており、放熱用配管と該温水用の配管の接続部に熱動弁(または電磁弁)32が設けられている。熱動弁(または電磁弁)32の開閉動作及び開度(流量)は、制御部10から制御される。尚、熱交換器27は、浴室衣類乾燥機に適合するものであれば、周知の種々の別構成の熱交換器であってもよい。
熱源機30から熱交換器27への高温水の供給が開始すると、循環用ファン25により、吸込口22から筐体21内の一方側の空間に吸入された浴室内の空気は、仕切り板28の開口部を通過して、他方側の空間に循環し、その一部が、熱交換器27で加熱され、吹出口23から浴室内に送出され、他の一部が、換気用ファン26により排気口29を通過して外部に排出されることで、乾燥運転が実行される。尚、換気用ファン26は、筐体21内に設けずに、排気口29と屋外を連通する排気ダクトに設けてもよい。
次に、制御部10、洗濯制御部4、及び、給湯制御部6が相互に連携して行う基本的な動作内容について、図3のフローチャートを参照して説明する。尚、本乾燥機11は、洗濯制御部4等と連携して乾燥運転を自動的に開始する自動運転開始モードに設定され、待機状態にある場合を想定する。また、以下の説明では、データの送受信に使用するデータ通信路7A,7Bの記載は省略する。
先ず、ユーザが、例えば、洗濯機3に対して、洗濯機3の操作パネル上の入力キー等を操作して、洗濯モードの選択、及び、洗濯開始の指示または洗濯開始時刻のタイマー設定を行う(ステップ#101)。
洗濯制御部4は、洗濯開始の指示または洗濯開始時刻のタイマー設定を受け付けると、選択された選択モードと、洗濯機3に投入された洗濯物の量の計測値に基づいて、選択モードで指定された洗浄、すすぎ、脱水等の各工程の順序、回数、所用時間を計算する。(ステップ#301)。そして、当該計算結果に基づいて、洗濯運転を開始する(ステップ#302)とともに、脱水処理が完了する時刻、または、現時点から脱水処理が完了するまでの時間を、第1情報として計算し、洗濯機3の操作パネル上の表示部に表示するとともに、当該第1情報を給湯制御部6に送信する(ステップ#303)。開始した洗濯運転は、脱水処理が完了するまで続行される(ステップ#304)
給湯制御部6は、洗濯制御部4から受信した第1情報を本乾燥機11の制御部10に転送し(ステップ#401)、制御部10が給湯制御部6から転送された第1情報を受信する(ステップ#201)。
制御部10は、受信した第1情報(脱水処理が完了する時刻、または、現時点から脱水処理が完了するまでの時間)に基づいて、脱水処理完了時刻T0を特定し、当該脱水処理完了時刻より所定時間前に、乾燥運転の開始時刻T1を計算して、所定の記録装置(メモリ、レジスタ等)に記憶して設定する(ステップ#202)。
制御部10は、設定した開始時刻T1が到来すると、乾燥運転開始を通知する乾燥運転開始コマンド(乾燥運転開始信号に相当)を、給湯制御部6に送信するとともに(ステップ#203)、熱交換器27に設けた熱動弁(または電磁弁)32を開弁する(ステップ#204)。乾燥運転開始コマンドを受信した給湯制御部6は、給湯器5の給湯運転(ガスの燃焼による水の加熱と、加熱された高温水の循環)を開始し、本乾燥機11の熱交換器27に向けて高温水を循環供給を開始する(ステップ#402)。これにより、熱交換器27の作動が開始する。制御部10は、熱動弁(または電磁弁)32の開弁と同時または所定の時差を設けて、循環用ファン25と換気用ファン26を運転を開始し、これにより定常的な乾燥運転が開始する(ステップ#205)。これ以降、定常的な乾燥運転が続行する(ステップ#206)。
定常的な乾燥運転が開始した後に、洗濯機3では、洗濯物の脱水処理が完了して、洗濯運転が自動的に停止する(ステップ#305)。洗濯制御部4は、例えば、ブザーの鳴動等により、ユーザに対して洗濯運転の停止を通報する。ユーザは、脱水処理後の洗濯物を洗濯機3から取り出して、定常的な乾燥運転が開始している浴室1内に干す作業を行う(ステップ#102)。
本実施形態では、浴室リモコン8A及び主リモコン8Bが、給湯器5の給湯運転のみならず、本乾燥機11の乾燥運転、暖房運転、換気運転のオンオフ及び運転時間の設定が行えるユーザインターフェースが設けられている場合を想定する。よって、本乾燥機11の乾燥運転の停止は、リモコン8A,8Bを介して、ユーザの乾燥運転の停止指示または乾燥運転時間または乾燥運転停止時刻のタイマー設定により実行される。具体的には、ユーザは、リモコン8Aまたは8Bを操作して、続行中の乾燥運転を停止させる指示を行うか、乾燥運転の開始前または開始後に、乾燥運転時間または乾燥運転停止時刻を設定する(ステップ#103)。乾燥運転の停止指示またはタイマー設定値(以下、停止指示等)は、リモコン8A,8Bから給湯制御部6に送信され、給湯制御部6は受信した停止指示等を制御部10に転送する(ステップ#403)。
制御部10は、受信した停止指示等が停止指示である場合には、乾燥運転停止を通知する乾燥運転停止コマンドを給湯制御部6に送信し、受信した停止指示等がタイマー設定値である場合には、乾燥運転の停止時刻T2を設定し、設定した開停止時刻T2が到来すると、乾燥運転停止コマンドを給湯制御部6に送信する(ステップ#207)。乾燥運転停止コマンドを受信した給湯制御部6は、給湯器5の給湯運転を停止し、本乾燥機11の熱交換器27に向けて高温水を循環供給を停止する(ステップ#404)。制御部10は、乾燥運転停止コマンドの送信後に、熱交換器27に設けた熱動弁(または電磁弁)32を閉弁して熱交換器27の作動を停止させるとともに(ステップ#208)、熱交換器27の作動停止と同時または所定の時差を設けて、循環用ファン25と換気用ファン26を運転を停止し、これにより定常的な乾燥運転が終了する(ステップ#209)。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る本乾燥機12について説明する。本乾燥機12は、上記第1実施形態の本乾燥機11に対して、ユーザによる洗濯物を干す予定場所に関する第2情報の入力を受け付けるユーザ入力装置40を備えて構成される。本乾燥機12の設置状況、基本的な構成、及び、乾燥機本体部20の構成は、図1及び図2に示す通りであるので、重複する説明は割愛する。
次に、第2実施形態に係る本乾燥機12について説明する。本乾燥機12は、上記第1実施形態の本乾燥機11に対して、ユーザによる洗濯物を干す予定場所に関する第2情報の入力を受け付けるユーザ入力装置40を備えて構成される。本乾燥機12の設置状況、基本的な構成、及び、乾燥機本体部20の構成は、図1及び図2に示す通りであるので、重複する説明は割愛する。
リモコン8A,8Bは、第1実施形態と同様、本乾燥機12の乾燥運転、暖房運転、換気運転のオンオフ及び運転時間の設定が行える第1のユーザインターフェースが設けられており、第2実施形態では、更に、リモコン8A,8Bの少なくとも何れか一方(例えば、主リモコン8B)が、第2情報の入力を受け付ける第2のユーザインターフェースを備えて構成され、ユーザ入力装置40として機能する。具体的には、当該第2のユーザインターフェースでは、リモコン8A,8Bの所定の入力キーを操作して、第2情報の入力モードに移行し、例えば、表示画面上のカーソルを上下に移動するキー操作により、洗濯物を干す予定場所として、当該表示画面上に示される浴室または浴室以外の何れかを選択する。
本実施形態では、リモコン8A,8Bの少なくとも何れか一方が、第2情報の入力を受け付けると、当該第2情報を、データ通信路7C,7Dを介して給湯制御部6に送信され、給湯制御部6は、受信した第2情報を、データ通信路7Aを介して、制御部10に転送するように構成されている。
以下、制御部10の動作について、第2情報の受信が、開始時刻T1の設定前と設定後、及び、開始時刻T1の前後に分けて、図3を参照して説明する。尚、制御部10の基本的な動作内容は、上記第1実施形態において、図3を参照して説明した通りであるので、重複する説明は省略する。
先ず、第2情報の受信が開始時刻T1の設定前(開始時刻T1前)の場合について説明する。第2情報が示す洗濯物を干す予定場所が浴室1である場合は、ステップ#201において、制御部10が給湯制御部6から転送された第1情報を受信した後の動作(ステップ#202〜#209)は、上記第1実施形態において図3を参照して説明したものと全く同じであるが、第2情報が示す洗濯物を干す予定場所が浴室1以外である場合は、ステップ#201において、制御部10が給湯制御部6から転送された第1情報を受信しても、乾燥運転の開始時刻T1の計算及び設定(ステップ#202)は行われず、よって、それ以降の動作(ステップ#203〜#209)も実行されない。尚、第2情報の受信が第1情報の受信前であれば、給湯制御部6に対して第1情報の転送を行わないよう指示してもよい。
次に、第2情報の受信が開始時刻T1の設定後且つ開始時刻T1前の場合について説明する。第2情報が示す洗濯物を干す予定場所が浴室1である場合は、開始時刻T1の設定後の動作(ステップ#203〜#209)は、上記第1実施形態において図3を参照して説明したものと全く同じであるが、第2情報が示す洗濯物を干す予定場所が浴室1以外である場合は、ステップ#202で一旦設定された乾燥運転の開始時刻T1を解除する。これにより、開始時刻T1が到来しても、開始時刻T1の到来後の動作(ステップ#203〜#209)は実行されない。
次に、第2情報の受信が開始時刻T1後の場合について説明する。第2情報が示す洗濯物を干す予定場所が浴室1である場合は、開始時刻T1後の動作(ステップ#203〜#209)は、上記第1実施形態において図3を参照して説明したものと全く同じであるが、第2情報が示す洗濯物を干す予定場所が浴室1以外である場合は、既に開始した乾燥運転を停止するために、上記第1実施形態において図3を参照して説明した乾燥運転の停止動作(ステップ#207〜#209)と同じ動作を行う。よって、この場合の第2情報のユーザ入力は、上記第1実施形態で説明したステップ#103における乾燥運転の停止指示と実質的に同じ結果を生じさせる。
上述の制御部10の各場合における動作(ステップ#203,#207)に対応する給湯制御部6の動作(ステップ#402〜#404)は、上記第1実施形態において図3を参照して説明したものと同じであり、重複する説明は割愛する。
以上より、洗濯物を干す予定場所が浴室1である場合の動作は、上記第1実施形態で説明したものと同じであり、洗濯物を干す予定場所が浴室1以外である場合の動作は、不要な乾燥運転の開始を回避するか、既に開始した乾燥運転は速やかに停止する動作となる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る本乾燥機13について説明する。図4に示すように、本乾燥機13は、上記第1または第2実施形態の本乾燥機11,12に対して、浴室1内の温度及び相対湿度を測定する温湿度センサ41を備えて構成される。本乾燥機13の設置状況、基本的な構成、及び、乾燥機本体部20の構成は、図1及び図2に示す通りであるので、重複する説明は割愛する。
次に、第3実施形態に係る本乾燥機13について説明する。図4に示すように、本乾燥機13は、上記第1または第2実施形態の本乾燥機11,12に対して、浴室1内の温度及び相対湿度を測定する温湿度センサ41を備えて構成される。本乾燥機13の設置状況、基本的な構成、及び、乾燥機本体部20の構成は、図1及び図2に示す通りであるので、重複する説明は割愛する。
温湿度センサ41は、制御部10とデータ通信路7Eを介して接続されており、温湿度センサ41で測定された温度θb(℃)及び相対湿度RHb(%)のディジタル測定値が、例えば、I2Cシリアル通信方式で、制御部10に送信される。温湿度センサ41への電源供給を、制御部10から制御することで、任意の時間域の浴室1内の温度θb及び相対湿度RHbを測定することができる。尚、温湿度センサ41の温度θb及び相対湿度RHbの出力は、ディジタル出力に限定されるものではなく、アナログ電圧出力であってもよく、温湿度センサ41を、温度センサと湿度センサに分離して構成してもよい。
以下、ステップ#202において乾燥運転の開始時刻T1を設定した以降の制御部10の動作について、図3及び図5を参照して説明する。尚、制御部10の基本的な動作内容は、上記第1実施形態において、図3を参照して説明した通りであるので、重複する説明は省略する。
制御部10は、開始時刻T1の到来する所定時間(例えば、1〜10分)前に、温湿度センサ41の電源をオン状態にして、温湿度センサ41が測定した温度θb及び相対湿度RHbの測定値を受信し、その後、温湿度センサ41の電源をオフにする(ステップ#210)。そして、受信した測定値θb,RHbに基づいて、洗濯物の乾き易さを示す指数Dを、例えば、下記の数1に基づいて計算する(ステップ#211)。数1中のEs(θb)は、温度θbにおける飽和水蒸気圧(hPa)で、浴室1内の想定される温度範囲における値が、1℃毎に制御部10の記憶領域内に記憶されている。指数Dは、飽和水蒸気圧Es(θb)から浴室1内の水蒸気圧Ebを差し引いた差分に等しい。つまり、指数Dは、浴室1内の水蒸気圧Ebが低いほど大きな値となり、洗濯物が乾き易いことを表している。
[数1]
D=(100−RHb)×Es(θb)/100
D=(100−RHb)×Es(θb)/100
制御部10は、計算した指数Dと、基準値D0を比較し(ステップ#212)、指数Dが基準値D0未満の場合(NO分岐)には、浴室1内の水蒸気圧Ebが高く、浴室1内が洗濯物の乾燥に適していないと判断し、開始時刻T1が到来すると、開始時刻T1後の動作(ステップ#203〜#209)を、上記第1実施形態において図3を参照して説明したものと同様に実行する。一方、指数Dが基準値D0以上の場合(YES分岐)には、浴室1内の水蒸気圧Ebが低く、浴室1内が現状において洗濯物の乾燥に適しており、乾燥運転の必要がないと判断し、ステップ#202で一旦設定された乾燥運転の開始時刻T1を解除する(ステップ#213)。これにより、開始時刻T1が到来しても、開始時刻T1の到来後の動作(ステップ#203〜#209)は実行されない。
上述の制御部10の動作(ステップ#203,#207)に対応する給湯制御部6の動作(ステップ#402〜#404)は、上記第1実施形態において図3を参照して説明したものと同じであり、重複する説明は割愛する。尚、ステップ#213で乾燥運転の開始時刻T1が解除された場合には、ユーザのステップ#103の操作は不要となる。
以上の説明では、洗濯物の乾き易さを示す指数Dを用いた制御を説明したが、洗濯物の乾き易さを示す指数Dに代えて、例えば、下記の数2に示す洗濯物の乾き難さを示す指数Fを用いてもよい。指数Fは、浴室1内の水蒸気圧Ebを示しており、その値が高いほど洗濯物が乾き難いことを表している。よって、ステップ#212における比較では、大小関係が逆転し、指数Fが基準値F0以上の場合が、指数Dが基準値D0未満の場合(NO分岐)に相当し、指数Fが基準値F0未満の場合が、指数Dが基準値D0以上の場合(NO分岐)に相当することになる。
[数2]
F=RHb×Es(θb)/100
F=RHb×Es(θb)/100
次に、第3実施形態の変形例を説明する。上述の説明では、ステップ#210において、測定値θb,RHbの受信後に、温湿度センサ41の電源をオフにしたが、本変形例では、ステップ#210において温湿度センサ41の電源をオフせず、指数Dが基準値D0未満の場合(NO分岐)には、温湿度センサ41の電源をオフにして、開始時刻T1が到来すると、開始時刻T1後の動作(ステップ#203〜#209)を実行し、指数Dが基準値D0以上の場合(YES分岐)には、直ぐには、ステップ#203以降の動作は実行せず待機状態となり、浴室1内の温度θbと相対湿度RHbのモニターを継続し、一定期間(例えば、10〜30分)毎に、ステップ#211の指数Dの計算と、ステップ#212の指数Dと基準値D0の比較を行う。そして、指数Dが基準値D0未満(NO分岐)になった場合に、温湿度センサ41の電源をオフにして、開始時刻T1後の当初予定していた動作(ステップ#203〜#209)を実行する。つまり、本変形例では、開始時刻T1の直前では、浴室1内が既に洗濯物の乾燥に適していて直ぐに乾燥運転を開始する必要がなくても、洗濯物が乾燥するに従い、浴室1内に洗濯物から蒸発した水分が増加して、洗濯物の乾燥に適さない状態となってから、乾燥運転を開始する態様となる。本変形例においても、指数Dに代えて指数Fを用いてもよい。
更に、上記変形例の変形例として、最初のステップ#212の指数Dと基準値D0の比較において、指数Dが基準値D0以上の場合(YES分岐)には、直ぐには、乾燥運転は開始しないが、換気用ファン26だけを作動させる換気運転を開始するようにし、指数Dが基準値D0未満(NO分岐)になった場合に、温湿度センサ41の電源をオフにして、換気運転を停止して、乾燥運転を開始するようにしてもよい。この場合、浴室1内に洗濯物から蒸発した水分が換気運転により浴室1外に排出されるため、洗濯物の周囲の水分量の増加を抑制できる。本変形例においても、指数Dに代えて指数Fを用いてもよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る本乾燥機14について説明する。本乾燥機14は、上記第1または第2実施形態の本乾燥機11,12に対して、更に、給湯器5が浴室1内の浴槽9A及びシャワー等の給湯栓9Bへの給湯に要した給湯量に関する第3情報を、給湯器5の給湯制御部6から受信可能に構成され、制御部10は、受信した第3情報に基づいて乾燥運転の開始の制御を行うように構成される。本乾燥機14の設置状況、基本的な構成、及び、乾燥機本体部20の構成は、図1及び図2に示す通りであるので、重複する説明は割愛する。尚、本実施形態で対象とする給湯器5は、浴室1内の浴槽9A及び給湯栓9Bへの給湯期間及び給湯量を、浴室1外(例えば、洗面所や台所)の給湯栓への給湯と区別して測定可能なように、図6に示すように、流量センサ42,43が、浴槽9Aと浴室1内の給湯栓9Bに接続する給湯配管に対して個別に設けられ、データ通信路7F,7Gを介して給湯制御部6に接続されている場合を想定する。ここで、給湯制御部6は、給湯器5がオン状態(給湯状態または待機状態)の期間、流量センサ42,43が測定する流量(L)の単位流量W0,W1(例えば、0.1L、0.2L、0.5L、1L等)を積算する毎に発生するパルス信号P0,P1を、各流量センサ42,43から受信し、パルス信号P0,P1を受信する毎に、各パルス信号P0,P1の受信間隔の長さに基づいて、流量センサ42,43の単位期間(例えば、10分〜30分)毎の積算流量値(推定値)を計算し、給湯制御部6内の記憶領域に一時的に記憶するように構成されている。尚、浴槽9Aに設置されている流量センサ42の単位流量W0と、給湯栓9Bに設置されている流量センサ43の単位流量W1は同じでなくてもよい。
次に、第4実施形態に係る本乾燥機14について説明する。本乾燥機14は、上記第1または第2実施形態の本乾燥機11,12に対して、更に、給湯器5が浴室1内の浴槽9A及びシャワー等の給湯栓9Bへの給湯に要した給湯量に関する第3情報を、給湯器5の給湯制御部6から受信可能に構成され、制御部10は、受信した第3情報に基づいて乾燥運転の開始の制御を行うように構成される。本乾燥機14の設置状況、基本的な構成、及び、乾燥機本体部20の構成は、図1及び図2に示す通りであるので、重複する説明は割愛する。尚、本実施形態で対象とする給湯器5は、浴室1内の浴槽9A及び給湯栓9Bへの給湯期間及び給湯量を、浴室1外(例えば、洗面所や台所)の給湯栓への給湯と区別して測定可能なように、図6に示すように、流量センサ42,43が、浴槽9Aと浴室1内の給湯栓9Bに接続する給湯配管に対して個別に設けられ、データ通信路7F,7Gを介して給湯制御部6に接続されている場合を想定する。ここで、給湯制御部6は、給湯器5がオン状態(給湯状態または待機状態)の期間、流量センサ42,43が測定する流量(L)の単位流量W0,W1(例えば、0.1L、0.2L、0.5L、1L等)を積算する毎に発生するパルス信号P0,P1を、各流量センサ42,43から受信し、パルス信号P0,P1を受信する毎に、各パルス信号P0,P1の受信間隔の長さに基づいて、流量センサ42,43の単位期間(例えば、10分〜30分)毎の積算流量値(推定値)を計算し、給湯制御部6内の記憶領域に一時的に記憶するように構成されている。尚、浴槽9Aに設置されている流量センサ42の単位流量W0と、給湯栓9Bに設置されている流量センサ43の単位流量W1は同じでなくてもよい。
以下、ステップ#202において乾燥運転の開始時刻T1を設定した以降の制御部10と給湯制御部6の動作について、図3及び図7を参照して説明する。尚、制御部10の基本的な動作内容は、上記第1実施形態において、図3を参照して説明した通りであるので、重複する説明は省略する。
制御部10は、開始時刻T1の到来する所定時間(例えば、1〜10分)前に、給湯制御部6に対して、開始時刻T1より前の所定期間(例えば、開始時刻T1の1〜2時間前から開始時刻T1から上記所定時間(例えば、1〜10分)前まで)内の流量センサ42,43の上記単位期間(例えば、10分〜30分)毎の積算流量値の合計値WTを送信するように、上記所定期間を指定して要求し(ステップ#220)、給湯制御部6は、当該要求に応答して、記憶領域に一時的に記憶した流量センサ42,43の単位期間毎の積算流量値を、上記所定期間に亘って集計して合計値WTを計算し、制御部10に送信するとともに、流量センサ42,43の動作を停止し、上記積算流量値の計算も停止する(ステップ#420)。
制御部10は、合計値WTを受信すると、合計値WTを予め設定していた基準値WT0と比較し(ステップ#221)、合計値WTが基準値WT0以上の場合(YES分岐)には、浴室1内の湿度が高く、浴室1内が洗濯物の乾燥に適していないと判断し、開始時刻T1が到来すると、開始時刻T1後の動作(ステップ#203〜#209)を、給湯制御部6は、開始時刻T1後の動作(ステップ#402〜#404)を、上記第1実施形態において図3を参照して説明したものと同様に実行する。一方、合計値WTが基準値WT0未満の場合(NO分岐)には、浴室1内の湿度が低く、浴室1内が現状において洗濯物の乾燥に適しており、乾燥運転の必要がないと判断し、ステップ#202で一旦設定された乾燥運転の開始時刻T1を解除する(ステップ#222)。これにより、開始時刻T1が到来しても、開始時刻T1の到来後の制御部10及び給湯制御部6の動作(ステップ#203〜#209、ステップ#402〜#404)は実行されない。また、ユーザのステップ#103の操作は不要となる。
以上の説明では、給湯制御部6が合計値WTの計算を行う場合を説明したが、給湯制御部6は、例えば、パルス信号P0,P1を、各流量センサ42,43から受信する毎に、制御部10への当該パルス信号P0,P1の転送だけを行い、それ以降の合計値WTを計算するまでの処理を行わずに、代わりに制御部10が、パルス信号P0,P1を受信する毎に、各パルス信号P0,P1の受信間隔の長さに基づいて、流量センサ42,43の単位期間毎の積算流量値(推定値)を計算し、制御部10内の記憶領域に一時的に記憶するようにし、開始時刻T1の到来する上記所定時間(例えば、1〜10分)前に、ステップ#220の処理に代えて、記憶領域に一時的に記憶した流量センサ42,43の単位期間毎の積算流量値を、上記所定期間に亘って集計して合計値WTを計算するようにしてもよい。この場合、給湯制御部6のステップ#420の処理は不要となる。
以上の説明では、各流量センサ42,43は、単位流量W0,W1を積算する毎にパルス信号P0,P1を発生する構成となっていたが、パルス信号P0,P1に代えて、単位期間(例えば、10分〜30分)毎の積算流量値を計測し、当該積算流量値を給湯制御部6に都度送信し、給湯制御部6が受信した各流量センサ42,43の単位期間毎の積算流量値を、給湯制御部6内の記憶領域に一時的に記憶する実施形態であってもよい。この場合、合計値WTの計算は、上述したように、給湯制御部6と制御部10の何れが行ってもよい。
次に、第4実施形態の変形例を説明する。上述の説明では、ステップ#221のYES分岐において、開始時刻T1が到来すると、制御部10は、開始時刻T1後の動作(ステップ#203〜#209)を行うこととしたが、合計値WTと基準値WT0の差分(WT−WT0)が大きいほど、開始時刻T1から脱水処理完了時刻T0までの時間ΔT(=T0−T1)が長くなるように、例えば下記の数3に示す要領で、開始時刻T1の設定時刻を当初の設定時刻より早めに再設定するのも好ましい実施の形態である。数3中のT1は当初の設定時刻を、T1’は再設定後の開始時刻を示し、αは係数(正値)を示す。また、開始時刻T1の再設定に代えて、または、加えて、計値WTと基準値WT0の差分(WT−WT0)が大きいほど、乾燥運転時の温風の吹き出し温度をより高く設定するようにしてもよい。
[数3]
T1’=T0−α(WT−WT0)
T1’=T0−α(WT−WT0)
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係る本乾燥機15について説明する。本乾燥機15は、上記第1乃至第4実施形態の本乾燥機11〜14に対して、図8に示すように、更に、外部の情報源44との間に形成されたデータ通信路7Hを介して、天候及び空気質に関する第4情報を、情報源44から受信し、受信した第4情報の内容、或いは、該第4情報から導出される洗濯物を干すのに好適な場所に関する第5情報を、所定の表示装置45に表示する情報出力部46を備えて構成される。本乾燥機15の設置状況、基本的な構成、及び、乾燥機本体部20の構成は、図1及び図2に示す通りであるので、重複する説明は割愛する。
次に、第5実施形態に係る本乾燥機15について説明する。本乾燥機15は、上記第1乃至第4実施形態の本乾燥機11〜14に対して、図8に示すように、更に、外部の情報源44との間に形成されたデータ通信路7Hを介して、天候及び空気質に関する第4情報を、情報源44から受信し、受信した第4情報の内容、或いは、該第4情報から導出される洗濯物を干すのに好適な場所に関する第5情報を、所定の表示装置45に表示する情報出力部46を備えて構成される。本乾燥機15の設置状況、基本的な構成、及び、乾燥機本体部20の構成は、図1及び図2に示す通りであるので、重複する説明は割愛する。
本実施形態では、情報源44として、当日または翌日の天候及び空気質(花粉やPM2.5(微小粒子状物質)等の飛散状況)を予報しているインターネット上のウェブサイト(ウェブサーバ)を想定する。表示装置45は、例えば、リモコン8A,8Bの少なくとも何れか一方(例えば、主リモコン8B)に設けられた表示装置(液晶表示装置等)を想定し、情報出力部46は、給湯器5の給湯制御部6内に構成される場合を想定する。情報出力部46は、例えば、ユーザ宅に設置されたインターネット接続機能を備えた無線LAN装置またはインターネット接続端末に接続した無線LAN親機等とIEEE802.11規格のWi−Fi通信を行う無線LAN子機を備え、1日の所定時刻に定期的に、情報源44の上記ウェブサイトにアクセスして、例えば、アクセスが午前中の場合は当日の、アクセスが午後の場合は翌日の天候及び空気質に係る第4情報を受信し、当該第4情報の内容と、当該第4情報から、当日または翌日に、洗濯物を屋外に干すのに適した天候及び空気質かを判断し、適している場合には、第5情報として屋外を指定し、適していない場合には、第5情報として浴室を指定し、第4及び第5情報を、表示装置45に表示可能な出力表示用データを作成して、表示装置45に送信する。尚、情報源44の上記ウェブサイトは、天候に関する第4情報を取得するウェブサイトと、空気質に関する第4情報を取得するウェブサイトが異なっていてもよい。これにより、ユーザは、表示装置45に表示された第4情報及び第5情報に基づいて、洗濯物を屋外に干すか浴室内に干すかの判断が容易となる。特に、上記第2実施形態の本乾燥機12に対して、第2情報のユーザ入力を的確に行うことが可能となる。
尚、情報源44は、ウェブサイトに限定されるものではなく、例えば、花粉やPM2.5等を計測する測定装置から測定値の情報を取得するようにしてもよい。更に、情報出力部46を、本乾燥機15の制御部10内に構成してもよい。更に、表示装置45に表示する情報は、第4情報と第5情報の何れか一方だけでもよい。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態に係る本乾燥機16について説明する。上記第1〜第5実施形態において、本乾燥機11〜15の制御部10と洗濯機3の洗濯制御部4は、給湯器5の給湯制御部6を経由して、データ通信可能に構成されていたが、本乾燥機16では、例えば、図9に示すように、制御部10と洗濯制御部4が、給湯制御部6を介さずに、データ通信路7Iを介して直接データ通信可能に構成されている。従って、上記第1実施形態において、図3を参照して説明した洗濯制御部4のステップ#303の第1情報を給湯制御部6に送信する処理は、給湯制御部6ではなく、制御部10に対して行われ、給湯制御部6のステップ#401の第1情報の制御部10への転送は不要となる。また、データ通信路7Bも不要となる。上記以外の制御部10、洗濯制御部4、及び、給湯制御部6の動作は、図3を参照して説明した内容と同じであり、重複する説明は割愛する。尚、上記以外の本乾燥機16の設置状況、基本的な構成、及び、乾燥機本体部20の構成は、図1及び図2に示す通りであるので、重複する説明は割愛する。
次に、第6実施形態に係る本乾燥機16について説明する。上記第1〜第5実施形態において、本乾燥機11〜15の制御部10と洗濯機3の洗濯制御部4は、給湯器5の給湯制御部6を経由して、データ通信可能に構成されていたが、本乾燥機16では、例えば、図9に示すように、制御部10と洗濯制御部4が、給湯制御部6を介さずに、データ通信路7Iを介して直接データ通信可能に構成されている。従って、上記第1実施形態において、図3を参照して説明した洗濯制御部4のステップ#303の第1情報を給湯制御部6に送信する処理は、給湯制御部6ではなく、制御部10に対して行われ、給湯制御部6のステップ#401の第1情報の制御部10への転送は不要となる。また、データ通信路7Bも不要となる。上記以外の制御部10、洗濯制御部4、及び、給湯制御部6の動作は、図3を参照して説明した内容と同じであり、重複する説明は割愛する。尚、上記以外の本乾燥機16の設置状況、基本的な構成、及び、乾燥機本体部20の構成は、図1及び図2に示す通りであるので、重複する説明は割愛する。
データ通信路7Iは、データ通信路7A,7Bと同様、有線通信路と無線通信路の何れであっても良く、無線通信路の場合、無線通信方式として、Wi−Fi、Bluetooth、赤外線通信等が使用可能である。但し、制御部10と洗濯制御部4の両方に、当該通信方式に適合した通信用インターフェースが設けられてる必要があり、当該通信用インターフェースは、通信アダプタとして、制御部10と洗濯制御部4に対して外付けされていてもよい。
[別実施形態]
次に、上記各実施形態の変形例について説明する。
次に、上記各実施形態の変形例について説明する。
〈1〉上記各実施形態において、給湯器5に対して設けられたリモコン8A,8Bに、本乾燥機11〜16の乾燥運転、暖房運転、換気運転のオンオフ及び運転時間の設定が行えるユーザインターフェースが設けられている場合を想定したが、本乾燥機11〜16に対して、各運転のオンオフ及び運転時間の設定が行えるユーザインターフェースを備えた専用のリモコンを設けてもよい。この場合、上記第1実施形態で説明したステップ#101及び#103におけるユーザ入力は、当該専用リモコンから行うことができる。また、上記第2実施形態における第2情報のユーザ入力も、当該専用リモコンから行うことができる。更に、上記第5実施形態における第4情報及び第5情報を表示する表示装置45を、当該専用リモコンに設けてもよい。
〈2〉上記各実施形態において、本乾燥機11〜16の制御部10の一部または全部の制御機能を、給湯器5の給湯制御部6内に構築してもよい。尚、循環用ファン25、換気用ファン26、及び、熱動弁(または電磁弁)32等のオンオフ等を直接制御する回路は、制御部10に設けておくのが好ましい。
制御部10の一部または全部の制御機能を、給湯器5の給湯制御部6内に構築した場合の、制御部10、洗濯制御部4、及び、給湯制御部6が相互に連携した基本的な動作内容について、第1実施形態に対する変形例として、図10のフローチャートを参照して説明する。尚、第1実施形態において図3を参照して説明した各制御部の基本的な動作内容と重複する処理には、同じステップ番号を付して説明する。ユーザに係るステップ#101〜#103及び洗濯制御部4に係るステップ#301〜#305は、第1実施形態において説明した内容と同じであり、重複する説明は割愛する。また、第2乃至第5実施形態の変形例についても、同様に行えばよいので、説明は省略する。また、以下の説明では、データの送受信に使用するデータ通信路7A,7Bの記載は省略する。
給湯制御部6は、洗濯制御部4から受信した第1情報(脱水処理が完了する時刻、または、現時点から脱水処理が完了するまでの時間)に基づいて、脱水処理完了時刻T0を特定し、当該脱水処理完了時刻より所定時間前に、乾燥運転の開始時刻T1を計算して、所定の記録装置(メモリ、レジスタ等)に記憶して設定する(ステップ#430)。
給湯制御部6は、設定した開始時刻T1が到来すると、乾燥運転開始を通知する乾燥運転開始コマンドを、制御部6に送信し(ステップ#431)、その後、給湯器5の給湯運転(ガスの燃焼による水の加熱と、加熱された高温水の循環)を開始し、本乾燥機11の熱交換器27に向けて高温水を循環供給を開始する(ステップ#432)。乾燥運転開始コマンドを受信した制御部10は、熱交換器27に設けた熱動弁(または電磁弁)32を開弁する(ステップ#230)。これにより、熱交換器27の作動が開始する。制御部10は、熱動弁(または電磁弁)32の開弁と同時または所定の時差を設けて、循環用ファン25と換気用ファン26を運転を開始し、これにより定常的な乾燥運転が開始する(ステップ#231)。これ以降、定常的な乾燥運転が続行する(ステップ#232)。
定常的な乾燥運転が開始した後に、洗濯機3では、洗濯物の脱水処理が完了して、洗濯運転が自動的に停止する(ステップ#305)。洗濯制御部4は、例えば、ブザーの鳴動等により、ユーザに対して洗濯運転の停止を通報する。ユーザは、脱水処理後の洗濯物を洗濯機3から取り出して、定常的な乾燥運転が開始している浴室1内に干す作業を行う(ステップ#102)。
ステップ#103でリモコン8Aまたは8Bを操作して行われた乾燥運転の停止指示等が、リモコン8A,8Bから給湯制御部6に送信されると、給湯制御部6は、受信した停止指示等が停止指示である場合には、直ぐに、受信した停止指示等がタイマー設定値である場合には、乾燥運転の停止時刻T2を設定し、設定した開停止時刻T2が到来した時点で、乾燥運転停止コマンドを制御部10に送信するとともに、給湯器5の給湯運転を停止する(ステップ#433)。
乾燥運転停止コマンドを受信した制御部10は、熱交換器27に設けた熱動弁(または電磁弁)32を閉弁して熱交換器27の作動を停止させるとともに(ステップ#233)、熱交換器27の作動停止と同時または所定の時差を設けて、循環用ファン25と換気用ファン26を運転を停止し、これにより定常的な乾燥運転が終了する(ステップ#234)。
〈3〉上記各実施形態において、本乾燥機11〜16の乾燥運転の停止は、リモコン8A,8Bを介して、ユーザの乾燥運転の停止指示または乾燥運転時間または乾燥運転停止時刻のタイマー設定により実行される場合を想定したが、本乾燥機11〜16の乾燥運転の停止は、必ずしもユーザのリモコン8A,8B等の入力操作によって実行される場合に限定されない。例えば、制御部10が、ステップ#201で受信する第1情報に洗濯物の量に関する情報が含まれている場合に、洗濯物の量に応じて、乾燥運転の継続時間を設定し、当該継続時間の経過後に自動的に乾燥運転を停止する制御を行ってもよい。更に、第3実施形態の本乾燥機13の場合は、温湿度センサ41を備えて構成されているので、乾燥運転中に、指数Dまたは指数Fを定期的に計算して、当該計算値に基づいて乾燥運転の停止を判断する構成としてもよい。
〈4〉上記各実施形態において、本乾燥機11〜16は、洗濯制御部4等と連携して乾燥運転を自動的に開始する自動運転開始モードに設定されている場合を想定したが、自動運転開始モードは、洗濯制御部4とは連携せず、リモコン8A,8B(第2実施形態のユーザ入力装置40)からユーザの入力操作によって第1情報が入力され、最終的に、制御部10が、受信した当該第1情報に基づいて、乾燥運転を自動的に開始する簡易自動運転開始モードであってもよい。当該簡易自動運転開始モードでは、ユーザの入力操作による第1情報の入力は、図3に示す洗濯制御部4のステップ#303における処理を代替するものであり、本別実施形態では、洗濯制御部4によるステップ#303の処理は行われないだけでなく、洗濯制御部4と給湯制御部6または制御部10間を接続するデータ通信路7B,7Iが不要となる。本別実施形態においても、上記第2乃至第5実施形態で説明した追加機能は、そのまま有効に利用でき、当該追加機能の奏する効果を奏し得る。更に、上記〈1〉〜〈3〉に記載の別実施形態についても同様である。
〈5〉上記各実施形態において、本乾燥機11〜16は、乾燥機本体部20が浴室2の天井部に埋め込み設置される場合を想定したが、乾燥機本体部20は、浴室2の壁面に、浴室2内に突出して設置される形態であってもよい。この場合、乾燥機本体部20に設けられる吸込口22、吹出口23、循環用ファン25、換気用ファン26、及び、熱交換器27等の配置は、乾燥機本体部20の壁掛式構造に適応する配置に変更される。当該壁掛式構造に適応した配置については、周知の壁掛式の浴室衣類乾燥機と同様または類似の構造となるので、詳細な説明は省略する。
本乾燥機は、浴室内を暖房換気することで乾燥室として機能させて衣類を乾燥する浴室衣類乾燥機に利用することができる。
1 : 浴室
2 : 脱衣室(または洗面室)
3 : 洗濯機
4 : 洗濯制御部
5 : 給湯器
6 : 給湯制御部
7A〜7I : データ通信路
8A,8B : リモコン
9 : 給湯負荷
9A : 浴槽
9B : 給湯栓(シャワー栓)
10 : 制御部
11〜16 : 浴室衣類乾燥機
20 : 乾燥機本体部
21 : 筐体
22 : 吸込口
23 : 吹出口
24 : パネル
25 : 循環用ファン
26 : 換気用ファン
27 : 熱交換器
28 : 仕切り板
29 : 排気口
30 : 熱源機
31 : 配管
32 : 熱動弁(または電磁弁)
40 : ユーザ入力装置
41 : 温湿度センサ
42,43 : 流量センサ
44 : 情報源
45 : 表示装置
46 : 情報出力部
2 : 脱衣室(または洗面室)
3 : 洗濯機
4 : 洗濯制御部
5 : 給湯器
6 : 給湯制御部
7A〜7I : データ通信路
8A,8B : リモコン
9 : 給湯負荷
9A : 浴槽
9B : 給湯栓(シャワー栓)
10 : 制御部
11〜16 : 浴室衣類乾燥機
20 : 乾燥機本体部
21 : 筐体
22 : 吸込口
23 : 吹出口
24 : パネル
25 : 循環用ファン
26 : 換気用ファン
27 : 熱交換器
28 : 仕切り板
29 : 排気口
30 : 熱源機
31 : 配管
32 : 熱動弁(または電磁弁)
40 : ユーザ入力装置
41 : 温湿度センサ
42,43 : 流量センサ
44 : 情報源
45 : 表示装置
46 : 情報出力部
Claims (11)
- 浴室内に温風を送入し、前記浴室内の空気を吸い込み外部に排出して、前記浴室内を暖房換気することで前記浴室内の衣類等の洗濯物を乾燥させる乾燥運転を行う乾燥機本体部と、洗濯機の脱水処理の終了予定時刻に関する第1情報の入力を受け付け、前記乾燥運転を制御する制御部と、を備え、
前記制御部が、前記乾燥運転の開始時刻を前記第1情報が示す前記終了予定時刻より前に設定し、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始することを特徴とする浴室衣類乾燥機。 - 前記制御部が、前記洗濯機との間に形成されたデータ通信路を介して、前記第1情報を前記洗濯機から受信するデータ受信回路を備えていることを特徴とする請求項1に記載の浴室衣類乾燥機。
- 前記第1情報、及び、前記洗濯機が脱水処理した洗濯物を干す予定場所に関する第2情報の少なくとも一方を入力するユーザの入力操作を受け付けるユーザ入力装置を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の浴室衣類乾燥機。
- 前記ユーザ入力装置が前記第2情報を受け付け可能に構成されており、
前記ユーザ入力装置が、前記予定場所が前記浴室でないという前記第2情報を受け付けた場合には、前記制御部が、前記本体部の乾燥運転の開始時刻を設定しないか、或いは、既に設定された開始時刻を解除することを特徴とする請求項3に記載の浴室衣類乾燥機。 - 前記浴室内の温度及び相対湿度を測定する温湿度センサを備え、
前記制御部が、前記温湿度センサとの間に形成されたデータ通信路を介して、前記温湿度センサが測定した温度及び相対湿度の測定値を前記温湿度センサから受信し、設定した前記開始時刻またはその直前における前記温度及び相対湿度の測定値から導出される洗濯物の乾き易さを示す指数が、所定の基準値以上の場合には、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始せず、前記基準値未満の場合には、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の浴室衣類乾燥機。 - 前記制御部が、設定した前記開始時刻またはその直前における前記指数が、所定の基準値以上の場合には、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始せず、前記開始時刻の経過後に、前記指数が前記基準値未満になった場合に、前記乾燥運転を開始することを特徴とする請求項5に記載の浴室衣類乾燥機。
- 前記制御部が、前記浴室内の給湯栓及び浴槽への給湯を行う給湯システムの制御装置から、前記制御装置との間に形成されたデータ通信路を介して、前記浴室内への給湯に係る給湯量に関する第3情報を受信し、前記第3情報に基づいて、前記開始時刻より前の所定期間の給湯量が、所定の第1基準量未満の場合には、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始せず、前記第1基準量以上の場合には、前記開始時刻に前記乾燥運転を開始することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の浴室衣類乾燥機。
- 前記制御部が、前記第3情報に基づいて、前記開始時刻より前の前記所定期間の給湯量が前記第1基準量以上の場合には、前記所定期間の給湯量が多いほど、前記開始時刻の設定時刻をより早い時刻に再設定すること、及び、前記浴室に送入する空気の温度をより高く設定することの少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項7に記載の浴室衣類乾燥機。
- 外部の情報源との間に形成されたデータ通信路を介して、天候及び空気質に関する第4情報を、前記情報源から受信し、前記第4情報の内容、或いは、前記第4情報から導出される洗濯物を干すのに好適な場所に関する第5情報を、所定の表示装置に表示する情報出力部を備えることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の浴室衣類乾燥機。
- 請求項1〜9の何れか1項に記載の浴室衣類乾燥機の前記乾燥機本体部に高温水を循環供給する給湯装置であって、
浴槽と給湯栓と前記乾燥機本体部を含む給湯負荷への高温水の供給を制御する給湯制御部を備え、
前記給湯制御部が、
前記洗濯機との間に形成された第1データ通信路を介して、前記第1情報を前記洗濯機から受信すると、前記制御部との間に形成された第2データ通信路を介して、前記第1情報を前記制御部に転送するデータ転送部を備え、
前記第2データ通信路を介して、前記制御部から前記乾燥運転の開始を知らせる乾燥運転開始信号を受信すると、前記乾燥機本体部への高温水の循環供給を開始することを特徴とする給湯装置。 - 請求項1〜9の何れか1項に記載の浴室衣類乾燥機の前記乾燥機本体部に高温水を循環供給する給湯装置であって、
浴槽と給湯栓と前記乾燥機本体部を含む給湯負荷への高温水の供給を制御する給湯制御部を備え、
前記制御部の一部または全部が、前記給湯制御部内に構成されており、
前記給湯制御部内に構成された前記制御部が、前記洗濯機との間に形成されたデータ通信路を介して、前記第1情報を前記洗濯機から受信すると、前記乾燥運転の開始時刻を前記第1情報が示す前記終了予定時刻より前に設定し、前記開始時刻が到来すると、前記給湯制御部が、前記乾燥機本体部への高温水の循環供給を開始するとともに、前記乾燥機本体部に対して前記乾燥運転の開始を指示する乾燥運転開始信号を送信することを特徴とする給湯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017044528A JP2018143682A (ja) | 2017-03-09 | 2017-03-09 | 浴室衣類乾燥機及び給湯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017044528A JP2018143682A (ja) | 2017-03-09 | 2017-03-09 | 浴室衣類乾燥機及び給湯装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018143682A true JP2018143682A (ja) | 2018-09-20 |
Family
ID=63590240
Family Applications (1)
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JP2017044528A Pending JP2018143682A (ja) | 2017-03-09 | 2017-03-09 | 浴室衣類乾燥機及び給湯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018143682A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111831032A (zh) * | 2019-04-18 | 2020-10-27 | 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 | 一种浴室电器的智能控制方法 |
JP2021126459A (ja) * | 2020-02-17 | 2021-09-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 食器乾燥機 |
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2017
- 2017-03-09 JP JP2017044528A patent/JP2018143682A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111831032A (zh) * | 2019-04-18 | 2020-10-27 | 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 | 一种浴室电器的智能控制方法 |
CN111831032B (zh) * | 2019-04-18 | 2023-07-14 | 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 | 一种浴室电器的智能控制方法 |
JP2021126459A (ja) * | 2020-02-17 | 2021-09-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 食器乾燥機 |
JP7369975B2 (ja) | 2020-02-17 | 2023-10-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 食器乾燥機 |
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