以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰り返さないものとする。
[給湯システムの構成例]
図1は、本実施の形態に係る給湯システムの構成例を説明する概略図である。
図1を参照して、給湯システム300は、給湯装置100を備える。給湯装置100は、図示しない給湯栓等に加えて、浴室200に設置された浴槽20を給湯先に含む。
給湯装置100は、筐体1、バーナ2、ファン3、熱交換器4、入水配管5、給湯配管6、バイパス弁7、バイパス配管7a、循環路8、温度センサ9,12T,18,19、循環ポンプ10、水位センサ11、コントローラ12、ふろ注湯弁13、電気配線14、及び、リモコン30,50を備える。
筐体1は、筐体1の内部及び外部が連通するように設けられ、燃焼ガスを排気するための排気口1aを有している。筐体1は、バーナ2、ファン3、熱交換器4、入水配管5、給湯配管6、バイパス弁7、バイパス配管7a、温度センサ9,12T,18,19、循環ポンプ10、水位センサ11、コントローラ12、及び、ふろ注湯弁13を収容可能に構成されている。又、筐体1は、追焚運転用の循環路8の一部を収容する。
バーナ2は、図示しない燃料供給系から燃料ガスの供給を受けて燃焼動作するように構成される。バーナ2は、燃焼ガスを熱交換器4に供給する。バーナ2は、給湯用のバーナ2aと、追焚用のバーナ2bとを有する。
ファン3は、バーナ2に燃焼用の空気を供給する。ファン3は、バーナ2aに燃焼用の空気を供給するファン3aと、バーナ2bに燃焼用の空気を供給するファン3bとを有する。ファン3a,3bは、それぞれ、給湯装置100の高さ方向においてバーナ2a,2bの下方に配置されている。尚、ファン3について、図1では、バーナ2a及び2bのそれぞれに1個ずつファン3a及び3bを備える構成を例示したが、複数のバーナ2a,2bに対して、1個のファンを共通に備える構成とすることも可能である。
熱交換器4は、給湯用の熱交換器4aと、追焚用の熱交換器4bとを有する。熱交換器4a,4bは、それぞれ、給湯装置100の高さ方向においてバーナ2a,2bよりも上方に配置されている。熱交換器4a,4bは、排気口1aの近傍に配置されている。
熱交換器4aは、バーナ2aによって供給された燃焼ガスの熱を回収する。熱交換器4bは、バーナ2bによって供給された燃焼ガスの熱を回収する。熱交換器4a,4bの各々は、バーナ2の燃焼ガスの顕熱(燃焼熱)により入水を熱交換によって加熱する、一次熱交換器と、バーナ2からの燃焼排ガスの潜熱によって通流された水を熱交換によって加熱する、二次熱交換器とを含んでいてもよい。
入水配管5は、入水口5aにおいて、水道配管と接続される。給湯栓の開栓時、及び/又は、ふろ注湯弁13の開放時に、水道水の供給圧力によって、入水口5aから給湯装置100へ低温水が導入される。入水配管5に設けられた温度センサ18は、入水口5aから導入された入水温度Twを検出する。
入水配管5は、バイパス弁7を介して、缶体配管5bと、バイパス配管7aとに分岐される。缶体配管5bは、熱交換器4aの一方端と接続される。バイパス弁7の開度によって、入水配管5の全体流量に対する、バイパス配管7a及び缶体配管5bの流量比が制御される。
熱交換器4aの他方端は、給湯配管6の一方端と接続される。入水配管5から缶体配管5bに供給された低温水は、熱交換器4aによって所定温度まで加熱されて、給湯配管6へ出力される。缶体配管5bには、流量センサ15が配置される。流量センサ15により、熱交換器4aの流量(缶体流量)を検出することができる。
一方で、バイパス配管7aは、熱交換器4aをバイパスして給湯配管6と接続される。従って、入水配管5からバイパス配管7aへ供給された低温水は、熱交換器4aで加熱されることなく、給湯配管6へ出力される。このように、給湯装置100では、熱交換器4aから出力された高温水と、バイパス配管7aを通過した低温水とを混合して、設定温度に従った適温の湯を、給湯配管6から出力することができる。
給湯配管6の他方端は、給湯栓(図示せず)等と接続された出湯口6aと接続される。従って、給湯栓の開放に応じて、設定温度に制御された適温の湯が、出湯口6aを経由して、給湯装置100から給湯栓へ供給される。
給湯配管6は、浴槽20へ至る注湯配管13aと更に接続される。注湯配管13aには、ふろ注湯弁13が介挿接続される。ふろ注湯弁13は、例えば、開閉制御可能な電磁弁によって構成することができる。ふろ注湯弁13を開放することにより、給湯配管6から注湯配管13aへ湯水が出力される経路を形成することができる。これにより、給湯装置100は、給湯栓等に加えて、給湯先に浴槽20を含むことができる。
本明細書では、給湯装置100から浴槽20への給湯については「注湯」と称して、出湯口6a(給湯栓等)への給湯と区別することとする。注湯配管13aには、流量センサ16が設けられる。流量センサ16により、給湯装置100から浴槽20への注湯流量を検出することができる。尚、本実施の形態では、給湯配管6での出湯温度に関わらず、ふろ注湯弁13の開放により、湯又は水が、注湯配管13aを経由して浴槽20へ供給される動作を「注湯」と称する。即ち、給湯装置100のうちの、バーナ2a、ファン3a、熱交換器4a、入水配管5、缶体配管5b、給湯配管6、バイパス弁7、バイパス配管7a、及び、ふろ注湯弁13によって、「注湯回路」の一実施例を構成することができる。
循環路8は、浴槽20の湯水21(以下、浴槽水21とも称する)を給湯装置100内で循環するためのものであり、戻り配管8a及び往き配管8bと、循環ポンプ10とを有する。戻り配管8aの一方端は、浴槽20内の循環アダプタ25と接続され、他端は、熱交換器4bの入力側と接続される。往き配管8bの一端は、熱交換器4bの出力側と接続され、他端は循環アダプタ25と接続される。
循環ポンプ10の作動により、循環アダプタ25から吸入された浴槽水21が、戻り配管8a、熱交換器4b、及び、往き配管8bを経由して、循環アダプタ25から吐出される経路(追焚循環経路)が形成される。追焚循環経路の形成時に、バーナ2bの燃焼動作をオンすると、戻り配管8aから導入された浴槽水21を熱交換器4bで加熱するとともに、加熱後の浴槽水21が往き配管8bによって浴槽20へ供給されることにより、浴槽水21の温度を上昇する追焚運転を行うことができる。
戻り配管8aには、温度センサ9及び水位センサ11が接続されている。温度センサ9により、浴槽水21の温度を検出することができる。水位センサ11は、例えば、圧力センサによって構成されて、浴槽水21の水圧に基づいて、浴槽20内での浴槽水21の水位(以下、単に「浴槽水位」とも称する)を検知する。温度センサ9及び水位センサ11は、循環ポンプ10の停止時においても、戻り配管8a内で浴槽水21が浸入する領域に配置される。
戻り配管8aは、更に、接続点8cにおいて、注湯配管13aと接続される。この結果、循環ポンプ10の停止時に給湯装置100から注湯すると、注湯配管13aから、接続点8c及び戻り配管8aを経由して浴槽20へ至る第1の注湯経路と、注湯配管13aから、接続点8c、戻り配管8a、熱交換器4b、及び、往き配管8bを経由して浴槽20へ至る第2の注湯経路とを形成することができる。これにより、給湯装置100からの注湯によるふろ湯張り運転を行うことができる。
この様に、給湯装置100(注湯回路)からの湯水は、第1及び第2の注湯経路による、循環路8を含む注湯経路を介して、浴槽20へ供給される。浴槽20には、排水栓26が設けられる。排水栓26は、ユーザの手動操作によって開閉される「手動排水栓」、及び、コントローラ12からの操作指令に応じた自動的な開閉操作についても可能な「自動排水栓」のいずれで構成することも可能である。
コントローラ12は、例えば、マイクロコンピュータ、メモリ12mおよびタイマ12tを含んで構成することができる。メモリ12mは不揮発性記憶装置を含む。タイマ12tは、ある精度を有した時間を管理する。タイマ12tとしては、リアルタイムクロック又は、所定周期でカウントアップ(インクリメント又はデクリメント)するフリーランカウンタを用いることができる。フリーランカウンタが出力するカウント値をある時間からの経過時間として扱うことで現在時刻を計算でき、これによってタイマとして動作させることができる。
コントローラ12は、バーナ2a,2b、ファン3a,3b、循環ポンプ10、水位センサ11、ふろ注湯弁13、及び、電気配線14と電気的に接続されている。電気配線14は、図示しない電源に接続されることにより、コントローラ12に電力を供給するように構成されている。コントローラ12は「制御回路」の一実施例に対応する。
コントローラ12には、流量センサ15,16、及び、温度センサ9,12T,18,19による検出値が入力される。温度センサ12Tは、通常屋外に配設される筐体1に設けられて、季節によって変化する大気温(外気温)を測定するために配置される。
コントローラ12は、温度センサ18の検出値から入水温度Twを取得し、温度センサ19の検出値から出湯温度Thを取得し、温度センサ9の検出値から浴槽水温度を取得し、温度センサ12Tの検出値から外気温Taを取得することができる。又、コントローラ12は、流量センサ16によって検出された流量(注湯流量)の積算によって、浴槽20への注湯水量(体積)を算出することができる。
更に、コントローラ12は、リモコン30及びリモコン50と通信可能に接続されている。尚、これらの機器間の通信は、公知のいかなる規格に従ったものであってもよく、又、有線及び無線の何れによるものであってもよい。
リモコン30は、浴室200の壁面に設置されており、給湯装置100を操作するためのものである。リモコン30は、情報を表示するための表示部31と、ユーザ等の入力設定操作を受け付けるための操作部32とを含む。表示部31は、代表的には、液晶パネルによって構成されており、浴槽水位及び温度を表示可能に構成されている。操作部32は、代表的には、プッシュボタンやタッチボタンによって構成されており、少なくとも、浴槽水位及び温度に関する設定操作を受け付け可能に構成されている。更に、リモコン30には、浴室200内における人の存在を感知するための人感センサ35が配置されてもよい。例えば、赤外線センサ(焦電センサ)によって人感センサ35を構成することが可能である。
リモコン50は、浴室200の外部に設置されており、給湯装置100を操作するためのものである。リモコン50は、代表的には台所の壁面に設置されている。リモコン50は、情報を表示するための表示部51と、ユーザ等の入力設定操作を受け付けるための操作部52とを含む。又、リモコン50には、点灯状態が可変制御されるランプ53が更に設けられてもよい。
表示部51は、代表的には、液晶パネルによって構成されており、給湯設定温度、及び、ふろ設定温度等を表示可能に構成されている。操作部52は、代表的には、プッシュボタンやタッチボタンによって構成されており、給湯装置100の運転に関する設定操作を受け付け可能に構成されている。ランプ53は、例えば、発光ダイオード(LED)によって構成することができる。
コントローラ12は、リモコン30,50からのユーザ等の入力設定操作に基づき、給湯システム300がユーザ指示に従って運転されるように、給湯装置100の動作を制御する。
当該制御の一例として、コントローラ12は、リモコン30,50の操作により、ふろ自動運転が指示されると、ふろ湯張り運転を実行する。ふろ湯張り運転は、給湯装置100からの注湯により、浴槽20において、浴槽水位が設定水位に達し、かつ、温度センサ9によって検出される浴槽水温度がふろ設定温度に達すると終了される。
給湯装置100では、ふろ湯張り運転の終了後、浴槽水21の温度及び水位を維持する自動モードを設定することが可能である。当該自動モードの選択時には、温度センサ9によって検出された浴槽水温度が、ふろ設定温度に対応されて設定された基準温度(例えば、ふろ設定温度よりも2~3℃低く設定)よりも低下すると、保温制御のために追焚運転が自動的に起動される。更に、水位センサ11によって検出された浴槽水位が設定水位よりも低下すると、給湯装置100から浴槽20へ追加的に注湯する足し湯運転が起動される。
本実施の形態に係る給湯システムでは、特許文献1と同様に、浴槽20の排水後において、給湯装置100からの注湯による配管洗浄運転によって、循環路8を含む配管内を洗浄することができる。後述の様に、本実施の形態では、図2に示す通信システム250を利用して配管洗浄運転の実績の見える化を可能にすることによって、定期的な配管洗浄運転の実行を促進するものである。
[通信システムの構成例]
図2は、本実施の形態に係る給湯システムを含む通信システムの構成例を示すブロック図である。
図2を参照して、実施の形態に係る給湯システム300は、外部機器との間での通信システム250を構成することも可能である。
通信システム250は、給湯装置100と、インターフェイス機器110と、インターフェイス機器110と通信接続可能な端末機器130と、外部通信網(代表的には、インターネット)140と接続されるサーバ150を更に備える。インターフェイス機器110は、給湯装置100(浴槽20)と同一住宅への配置を想定するものである。
更に、端末機器130は、宅外のルータ160、又は、基地局170を介して、外部通信網140と接続することにより、インターフェイス機器110と通信できない場所からでも、給湯装置100と通信接続することができる。
通信システム250によれば、給湯装置100(コントローラ12)とサーバ150との通信接続により、メモリ12mに記憶された配管洗浄運転の実績に関する情報(以下、「配管洗浄運転実績情報」とも称する)をサーバ150へ送信して、サーバ150によって当該情報を蓄積及び管理することが可能となる。これにより、メモリ12mの容量を過度に増大することなく、配管洗浄運転実績情報を記憶することができる。
[配管洗浄運転]
次に、本実施の形態に係る配管洗浄運転の制御処理について説明する。
図3は、本実施の形態に係る配管洗浄運転の制御処理を説明するフローチャートである。例えば、図2に示された制御処理は、コントローラ12によって繰り返し実行される。
図3を参照して、コントローラ12は、ステップ(以下、単に「S」と表記する)10により、ふろ湯張り運転の開始を検知すると、S11により、注湯が完了、即ち、ふろ湯張り運転が終了するまで、S12以降の処理の起動を待機する。この結果、配管洗浄運転に係るS12以降の一連の処理は、ふろ湯張り運転の終了に応じて起動される。上述の様に、ふろ湯張り運転の終了時には、水位センサ11によって浴槽水位が設定水位に達したことが検出されている。
コントローラ12は、S12では、浴槽20の排水が検知されたか否かを判定する。例えば、S12の判定では、ふろ湯張り運転の終了後、循環アダプタ25が露出するレベルまで浴槽水位が低下したことが水位センサ11によって検出されるのに応じて、排水を検知することができる。或いは、排水栓26が自動排水栓で構成される場合には、排水栓26の開放指令後に所定時間が経過したことに応じて、排水を検知することも可能である。この様に、浴槽20の排水検知については、特に限定されることなく任意の手法を用いることができる。
浴槽20の排水が検知されると(S12のYES判定時)、コントローラ12は、一定時間の経過を待って、S13に進み、配管洗浄運転を実行する。S13では、予め設定された温度Tclの湯水を出力するように給湯装置100(注湯回路)が制御されるとともに、ふろ注湯弁13が開放されることによって、配管洗浄運転が開始される。これにより、洗浄水が循環路8を含む注湯回路を通流することで、配管洗浄運転が実行される。更に、流量センサ16による検出流量の時間積分値で示される注湯量(体積)が予め設定された供給量Qclに達すると、ふろ注湯弁13の閉止により給湯装置100からの注湯が停止されることによって、配管洗浄運転が終了される。
図3のS10~S13の処理によると、ふろ湯張り運転の終了後に浴槽20の排水が検知されたことに応じて、配管洗浄運転が実行される。言い換えると、ふろ湯張り運転が行われなければ、配管洗浄運転も実行されない。そのため、例えば、外気温が高くなる夏場等にふろ湯張り運転の実行が長期間継続的に停止された場合には、配管洗浄運転も長期間に亘って実行されないことになる。この様な場合、循環路8を含む配管内には、配管の劣化等に起因する汚れが生じることがあり、次回のふろ湯張り運転の開始時に、その汚れが浴槽20に流れ込むことが懸念される。
そこで、本実施の形態では、図3のS10にてふろ湯張り運転の開始が検知されない場合には(S10のNO判定時)、コントローラ12は、S14に処理を進める。S14では、配管洗浄運転の終了時点から予め定められた設定時間の経過に基づいた制御制御処理が実行される。
図4は、図3のS14における配管洗浄運転の制御処理を説明するフローチャートである。例えば、図4に示された制御処理は、コントローラ12によって繰り返し実行される。
図4を参照して、コントローラ12は、S21により、配管洗浄運転を開始する。S21では、図3のS13と同様に、予め設定された温度Tclの湯水を出力するように給湯装置100(注湯回路)が制御されるとともに、ふろ注湯弁13が開放されることによって、配管洗浄運転が開始される。これにより、洗浄水が循環路8を含む注湯回路を通流することで、配管洗浄運転が実行される。更に、流量センサ16による検出流量の時間積分値で示される注湯量(体積)が予め設定された供給量Qclに達すると、ふろ注湯弁13の閉止により給湯装置100からの注湯が停止されることによって、配管洗浄運転が終了される。
S22により配管洗浄運転が終了すると(S22のYES判定時)、コントローラ12は、S23により、配管洗浄運転の実行日時をリモコン30の表示部31及びリモコン50の表示部51の少なくとも一方に表示する。S23では、更に、配管洗浄運転の実行日時を端末機器130のディスプレイに表示させることができる。
具体的には、コントローラ12は、タイマ12tを用いて、配管洗浄運転実績情報を収集する。配管洗浄運転実績情報には、配管洗浄運転の実行日時を示すデータが含まれる。コントローラ12は、配管洗浄運転が実行されると、その実行日時を示すデータをメモリ12mに記憶するとともに、配管洗浄運転の実行日時をリモコン30の表示部31及びリモコン50の表示部51の少なくとも一方に表示する。
更に、コントローラ12は、メモリ12mに記憶されている配管洗浄運転情報をインターフェイス機器110及びインターネット140を経由してサーバ150へ送信する。サーバ150は、受信した配管洗浄運転実績情報を蓄積及び管理する。端末機器130は、インターフェイス機器110又はルータ160との間で通信することにより、配管洗浄運転実績情報を取得する。端末機器130は、配管洗浄運転の実行日時をディスプレイに表示する。
コントローラ12は、S24では、リモコン30,50および端末機器130における「お知らせ設定」がオン(有効)に設定されているか否かを判定する。この「お知らせ設定」とは、ユーザに対し、配管洗浄運転実績情報に基づいた報知を行うための設定である。報知手段には、リモコン30,50及び端末機器130を用いることができる。ユーザは、リモコン30,50及び端末機器130の各々において、お知らせ設定のオン(有効)及びオフ(無効)を設定することができる。
お知らせ設定がオフ(無効)である場合(S24のNO判定時)、コントローラ12は、制御処理を終了する。
一方、お知らせ設定がオン(有効)である場合には(S24のYES判定時)、コントローラ12は、タイマ12tを用いて、配管洗浄運転終了からの経過時間をカウントする。配管洗浄運転終了からの経過時間を示すデータは、配管運転洗浄実績情報に含まれる。本実施の形態では、コントローラ12は、タイマ12tを用いて、配管洗浄運転の終了からの経過日数をカウントする。コントローラ12は、タイマ12tのカウント値Dayをメモリ12mに記憶する。
具体的には、S25では、コントローラ12は、タイマ12tのカウント値Dayを0に初期化する。S25によれば、配管洗浄運転が実行されるごとに(S22のYES判定時)、カウント値Dayが0に初期化されることになる。
コントローラ12は、S26では、カウント値Dayの更新から1日が経過したか否かを判定する。カウント値Dayの更新から1日が経過していれば(S26のYES判定時)、コントローラ12は、S27に進み、カウント値Dayを1だけ増加させる。
一方、カウント値Dayの更新から1日が経過していない場合には(S26のNO判定時)、コントローラ12は、S32により、カウント値Dayを更新した後に配管洗浄運転が実行されたか否かを判定する。配管洗浄運転が実行されていなければ(S32のNO判定時)、コントローラ12は、S26に戻り、更新から1日が経過したときにカウント値Dayを1だけ増加させる。
一方、カウント値Dayを更新した後に、浴槽排水検知又は設定時間経過に基づく配管洗浄運転が実行された場合には(S32のYES判定時)、コントローラ12は、S23に戻り、当該配管洗浄運転の実行日時をリモコン30の表示部31及びリモコン50の表示部51の少なくとも一方に表示する。S23では、更に、配管洗浄運転の実行日時を端末機器130のディスプレイに表示させる。
コントローラ12は、S28では、カウント値Dayが予め定められた設定時間X(日)に達したか否かを判定する。後述する様に、設定時間X(日)は、配管洗浄運転間隔に相当する。配管洗浄運転間隔は、ユーザが任意の値に設定することができる。
カウント値Dayが設定時間X(日)に達していない場合(S28のNO判定時)、コントローラ12は、S26に戻り、カウント値Dayの更新(S27)及び/又はカウント値Dayの初期化(S25)を継続する。
カウント値Dayが設定時間X(日)に達すると(S28のYES判定時)、コントローラ12は、S29に進み、上述した報知手段を用いて、設定時間の経過を報知する。S29では、リモコン30,50の表示部31,51及び/又は音声出力部、並びに端末機器130のディスプレイ及び/又は音声出力部を用いて、設定時間の経過を報知することができる。報知例については後述する。
コントローラ12は、S30では、タイマ12tの計測値に基づいて、S29での設定時間の報知の開始から所定時間Y(分)以内であるか否かを判定する。所定時間Y(分)は、ユーザが任意の値に設定することができる。
報知開始から所定時間Y(分)以内である場合(S30のYES判定時)、コントローラ12は、S31に進み、配管洗浄運転を実行するか否かを判定する。S31では、コントローラ12は、リモコン30,50及び/又は端末機器130が受け付けたユーザ操作の内容に基づいて、配管洗浄運転を実行するか否かを判定する。配管洗浄運転の実行を指示する操作を受け付けたとき、コントローラ12は、配管洗浄運転を実行すると判定し(S31のYES判定時)、S21に戻り、配管洗浄運転を開始する。
一方、S30での報知開始から所定時間Y(分)を超えた場合(S30のNO判定時)、又は、ユーザ操作の内容に基づいて配管洗浄運転を実行しないと判定した場合には(S31のNO判定時)、コントローラ12は、S24に戻り、カウント値Dayの更新(S27)及び/又はカウント値Dayの初期化(S25)を継続する。
以上説明したように、図4に示す制御処理では、配管洗浄運転の実行日時がメモリ12mに記憶されるとともに、配管洗浄運転の実行日時がリモコン30,50の表示部31,51及び/又は端末機器130のディスプレイに表示される。したがって、配管洗浄運転が実行される毎に、メモリ12mに蓄積される配管洗浄運転実績情報が更新されるとともに、リモコン30,50の表示部31,51及び/又は端末機器130のディスプレイに表示される配管洗浄運転の実行日時が、最新の配管洗浄運転の実行日時に書き換えられることになる。これにより、配管洗浄運転がいつ実行されたのかをユーザに知らしめることができる。
更に、お知らせ設定がオンである場合には、配管洗浄運転終了からの経過時間がカウントされ、そのカウント値Dayがメモリ12mに記憶される。メモリ12mからカウント値Dayを読み出してリモコン30,50の表示部31,51及び/又は端末機器130のディスプレイに表示することにより、配管洗浄運転からどれくらいの時間が経過したのかをユーザに知らしめることができる。
更に、配管洗浄運転終了からの経過時間が設定時間X(日)に達すると、設定時間の経過がリモコン30,50及び/又は端末機器130を介してユーザに報知されるため、配管洗浄運転の実行をユーザに促すことができる。この様に図4の制御処理によれば、配管洗浄運転の実績の見える化が可能となるため、定期的な配管洗浄運転の実行を促進することができる。
次に、図5から図7を用いて、配管洗浄運転実績情報の報知の具体例について説明する。
図5は、図4のステップS23における表示の一態様を説明する図である。図5には、端末機器130(図2)のディスプレイ132における表示例が示される。図5の表示例は、リモコン30の表示部31及びリモコン50の表示部51にも適用可能である。
図5を参照して、端末機器130のディスプレイ132には、配管洗浄運転の実行日時を示すデータ70が表示される。
更に、ディスプレイ132には、配管洗浄運転の直前に実行された配管洗浄運転の実行日時に関するデータ71が表示されてもよい。これによると、ユーザは、配管洗浄運転とその直前の配管洗浄運転との実行間隔を把握することができる。データ70,71は、メモリ12mに記憶されている配管洗浄運転実績情報に基づいて生成される。
更に、お知らせ設定がオンである場合には、ディスプレイ132に、配管洗浄運転間隔の設定時間X(日)に関するデータ72を表示してもよい。データ72は、現在設定されている配管洗浄運転を実行する間隔を表している。後述の様に、配管洗浄運転間隔は、ユーザが端末機器130又はリモコン30,50を用いて任意の値に設定することができる。データ72によると、ユーザは、現在の設定時間を知ることができるとともに、設定時間を見直す必要があるか否かを判断することができる。
図6は、お知らせ設定がオンである場合の報知の一態様を説明する図である。図6には、端末機器130(図2)のディスプレイ132における表示例が示される。図6の表示例は、リモコン30の表示部31及びリモコン50の表示部51にも適用可能である。
図6を参照して、お知らせ設定がオンである場合には、タイマ12tによるカウント値Dayに基づいて、配管洗浄運転終了からの経過時間を表示することができる。図6の表示例では、端末機器130のディスプレイ132には、配管洗浄運転の実行日時を示すデータ70及び配管洗浄運転間隔の設定時間を示すデータ72に加えて、配管洗浄運転終了からの経過時間を示すデータ73、及び、設定時間までの残時間を示すデータ74が表示されている。
配管洗浄運転終了からの経過時間に関するデータ73は、配管洗浄運転の終了時点からの経過日数を表している。経過日数は、タイマ12tのカウント値Dayに基づいて生成される。即ち、カウント値Dayが1だけ増加されるごとに、経過日数も1だけ増加される。又、配管洗浄運転が実行されたことによってカウント値Dayが0に初期化されると、経過日数も0に初期化される。
設定時間終了までの残時間を示すデータ74は、現在設定されている設定時間X(日)が終了するまでの残時間を表している。残時間は、設定時間X(日)からカウント値Dayを減算することにより求めることができる。
図6の報知例によると、ユーザは、配管洗浄運転からどれくらいの時間が経過したのかを把握することができる。更に、ユーザは、設定時間の経過が報知されるまでの残時間を知ることができる。
図7は、図3のステップS09における報知の一態様を説明する図である。図7には、端末機器130(図2)のディスプレイ132を用いた報知例が示される。図7の報知例は、リモコン30の表示部31及びリモコン50の表示部51を用いた報知にも適用可能である。
図7を参照して、配管洗浄運転終了からの経過時間が設定時間X(日)に到達すると、端末機器130のディスプレイ132には、配管洗浄運転間隔の設定時間の経過を示すデータ75が表示される。図7の例では、データ75は、「設定時間が経過しました。」というメッセージと現在の設定時間とを含んでいる。尚、報知は、図7に示すメッセージに代えて、又はメッセージに加えて、音声又は音等を出力する構成とすることができる。
ディスプレイ132にはさらに、配管洗浄運転を実行するか否かをユーザに問い合わせるためのGUI(Graphical User Interface)76が表示される。このGUI76には、配管洗浄運転の実行を指示するためのボタン77と、配管洗浄運転の不実行を指示するためのボタン78とが含まれる。問い合わせを受け取ったユーザは、ボタン77,78の何れかを操作することにより、コントローラ12に対して配管洗浄運転を実行するか否かを指示することができる。
図7の報知の開始から所定時間Y(分)以内に端末機器130において配管洗浄運転の実行が指示されると、図3ではS31にてYES判定とされ、コントローラ12は、S21に戻り、配管洗浄運転を実行する。これによると、設定時間に基づいた定期的な配管洗浄運転の実行を促進することができる。
尚、上述の様に、配管洗浄運転間隔はユーザが任意の値に設定することができる。図8は、配管洗浄運転間隔の設定画面の表示例を説明する図である。図8には、端末機器130のディスプレイ132における設定画面の表示例が示される。図8の設定画面は、リモコン30の表示部31及びリモコン50の表示部51にも適用可能である。
図8を参照して、設定画面には、配管洗浄運転間隔を設定するためのGUI80と、参照用のデータとして、現在設定されている設定時間X(日)を示すデータ81及び過去の設定時間に基づくデータが表示される。図8の表示例では、過去の設定時間に基づくデータとして、現在までの過去数か月(例えば3か月)の設定時間の平均値を示すデータ82と、設定時間の推奨値を示すデータ83とが表示される。これらのデータ82,83は、メモリ12mに記憶されている配管洗浄運転実績情報に基づいて生成することができる。
設定時間の推奨値を示すデータ83には、例えば、給湯装置100の製造メーカー等が推奨する配管洗浄運転間隔を表示することができる。或いは、配管洗浄運転間隔の実績値及び給湯装置100の使用年数等に基づいて算出される推奨値を表示することができる。
[その他の構成例]
本実施の形態に係る配管洗浄運転の制御処理は、更に以下に示す構成を有することができる。
(1)上述した実施の形態に係る配管洗浄運転の制御処理では、設定時間の経過を報知(S29)した後に、リモコン30,50及び/又は端末機器130が配管洗浄運転の実行を指示する操作を受け付けたときに(S31のYES判定時)、コントローラ12が配管洗浄運転を実行する構成を例示したが、設定時間の経過を報知(S29)した後に、ユーザからの操作入力を待つことなく、コントローラ12が自動的に配管洗浄運転を実行するように構成してもよい。
(2)上述した実施の形態に係る配管洗浄運転の制御処理では、設定時間の経過を報知(S29)してから所定時間Y(分)を超えた場合(S30のNO判定時)、又は、配管洗浄運転を実行しないと判定した場合には(S31のNO判定時)、コントローラ12は、S24に戻り、カウント値Dayを0に初期化(S25)する構成としている。したがって、初期化後にカウント値Dayが再び設定時間X(日)に到達すると、設定時間の経過が報知されることになる。
上述の様に設定時間の経過の報知によっても配管洗浄運転が実行されない場合には、図6の報知例において、配管洗浄運転終了からの経過時間(データ73)として、初期化前のカウント値Dayに対して初期化後のカウント値Dayを足し合わせた値を表示するように構成してもよい。これによると、配管洗浄運転終了からの実際の経過時間をユーザに知らしめることができる。
(3)上述した実施の形態に係る給湯システム300において排水栓26が自動排水栓で構成される場合には、配管洗浄運転において排水栓26の開閉を制御することによって、配管の洗浄に用いた洗浄水を自動的に排水することができる。
図9は、本実施の形態の第1の変更例に係る配管洗浄運転の制御処理を説明するフローチャートである。例えば、図9に示された制御処理は、コントローラ12によって繰り返し実行される。
第1の変更例に係る制御処理は、図3の制御処理に対してS40~S42の処理を追加したものである。図9では、図3の制御処理と共通するS21~S32のうちS25~S32については図示が省略されている。
図9を参照して、コントローラ12は、図3と同様のS21により、配管洗浄運転を開始すると、S40により、排水栓26の開放指令を生成して排水栓26に出力する。開放指令に応答して、排水栓26が開放される。
配管洗浄運転が終了すると(S22のYES判定時)、コントローラ12は、S41に進み、タイマ12tを利用して、配管洗浄運転終了からの経過時間を計時する。配管洗浄運転終了から所定時間が経過すると(S41のYES判定時)、コントローラ12は、S42により、排水栓26の閉止指令を生成して排水栓26に出力する。閉止指令に応答して、排水栓26が閉止される。
(4)上述した実施の形態に係る配管洗浄運転では、洗浄水の供給量Qcl及び温度Tclが異なる設定態様とされる複数の洗浄モードを選択する構成とすることができる。図10は、選択可能な洗浄モードの一例を説明するための図表である。
図10を参照して、洗浄モードは、供給量Qcl及び温度Tclが固定的に設定される、モード1(通常モード)、モード2(熱洗浄モード)及びモード4(エコモード)と、供給量Qcl及び温度Tclが配管洗浄運転開始時点での浴槽水21の状態に応じて可変に設定されるモード3(自動モード)とを含む。
モード1(通常モード)の選択時には、温度TclはTaに固定的に設定される。温度Taは、当該時点でのふろ設定温度と同等の温度とすることができる。或いは、温度Taは、予め定められた一定温度(例えば、40℃前後)に設定することも可能である。又、供給量Qclは、予め定められたQaに設定される。
モード2(熱洗浄モード)の選択時には、温度TclはTbに設定される(Tb>Ta)。温度Tbは、モード1での温度Taに対して一定温度(例えば、5℃前後)を加算して設定することができる。或いは、温度Tbは、予め定められた一定温度(例えば、45~48℃程度)に設定することも可能である。供給量Qclは、予め定められたQbに設定される。
即ち、モード2(熱洗浄モード)では、洗浄水の温度Tclは、モード1(通常モード)よりも高く設定される。尚、モード1(通常モード)での供給量Qaと、モード2(熱洗浄モード)での供給量Qbとは、同じであっても、異なっていてもよい。
モード3(自動モード)の選択時には、例えば、浴槽水21に溶出される皮脂量を推定評価するための指標に応じて、供給量Qcl及び温度Tclを可変に設定する。
モード4(エコモード)の選択時には、温度TclはTcに設定される(Tc<Ta)。温度Tcは、モード1での温度Taに対して一定温度(例えば、5℃前後)を減算して設定することができる。或いは、温度Tcは、予め定められた一定温度(例えば、30~35℃程度)に設定することも可能である。供給量Qclは、予め定められたQcに設定される。
即ち、モード4(エコモード)では、洗浄水の温度Tclは、モード1(通常モード)よりも低く設定される。尚、モード1(通常モード)での供給量Qaと、モード4(エコモード)での供給量Qcとは、同じであっても、異なっていてもよい。モード4(エコモード)は、モード1~4のうち最も消費エネルギが小さい洗浄モードである。
洗浄モードは、例えば、給湯装置100の設置時やメンテナンス時に、ユーザ要求に応じて施工者がリモコン30の操作部32又はリモコン50の操作部52に対する操作を行うことで選択することができる。更に、施工後に、ユーザが、リモコン30の操作部32、リモコン50の操作部52又は端末機器130を直接操作することで、選択指示を入力(変更)することも可能である。
尚、工場出荷時において、何れか1つの洗浄モード(例えば、自動モード)をデフォルト設定することが可能である。この場合にも、操作部32、操作部52又は端末機器130によって、洗浄モードを随時変更することが可能である。
図11は、本実施の形態の第2の変更例に係る配管洗浄運転における洗浄水の供給量及び温度を設定する制御処理を説明するためのフローチャートである。
図11を参照して、コントローラ12は、配管洗浄運転が開始されると(S13又はS14)、S51により、複数の洗浄モードの選択指示を読み込む。そして、コントローラ12は、S52に進み、今回の配管洗浄運転が浴槽排水検知に基づく配管洗浄運転(図3のS13)であるか、設定時間経過に基づく配管洗浄運転(図3のS14)であるかを判定する。
今回の配管洗浄運転が浴槽排水検知に基づく配管洗浄運転(図3のS13)である場合(S52のYES判定時)、コントローラ12は、S53により、選択指示(S51)によって選択される洗浄モードに従って、洗浄水の供給量Qcl及び温度Tclを設定する。
一方、今回の配管洗浄運転が設定時間経過に基づく配管洗浄運転(図3のS14)である場合(S52のNOT判定時)、コントローラ12は、S54により、モード4(エコモード)に従って、洗浄水の供給量Qcl及び温度Tclを設定する。
図11の制御処理によれば、設定時間経過に基づく配管洗浄運転を実行するときには、選択指示によらず、モード4(エコモード)が選択される。これは、設定時間経過に基づく配管洗浄運転は、浴槽20の排水後に実行される配管洗浄運転と比較して、入浴中に浴槽水21に溶出された皮脂が配管内に付着することがないため、配管内の汚れ度合いが小さいことに基づいている。即ち、設定時間経過に基づく配管洗浄運転では、浴槽20の排水後に実行される配管洗浄運転のように、皮脂を熔解するための洗浄能力が求められないため、消費エネルギが最も小さい(洗浄能力が最も低い)モード4(エコモード)による配管洗浄運転を選択することによって、消費エネルギを抑えることができる。
(5)上述した実施の形態では、タイマ12tが「計時手段」の一実施例に対応し、メモリ12mが「記憶部」の一実施例に対応し、コントローラ12、リモコン30,50及び端末機器130が「報知手段」及び「入力手段」の一実施例に対応する。本実施の形態では、「計時手段」及び「記憶部」がコントローラ12に配置される構成を例示したが、これらの手段の機能の少なくとも一部をサーバ150に配置することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。