JP6460478B2 - 給湯システム - Google Patents
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Description
操作部と、表示部と、を備え、前記表示部において少なくとも第一図形を表す第一表示領域と第二図形を表す第二表示領域とが構成されてなるリモートコントローラと、
少なくとも、前記浴槽内の水温を上昇させる昇温制御と、前記浴槽内の水温を下降させる降温制御と、を行う温度制御部と、
所定の配管洗浄条件が成立した場合に、前記給湯側回路から前記循環経路内へと水を導くとともに前記循環経路を通過させて前記浴槽内へと流すように配管洗浄制御を行う配管洗浄制御部と、
前記温度制御部によって前記昇温制御が行われている最中には、前記第一表示領域において前記第一図形を表示状態とし且つ前記第二表示領域において前記第二図形を非表示状態とし、前記温度制御部によって前記降温制御が行われている最中には、前記第一表示領域において前記第一図形を非表示状態とし且つ前記第二表示領域において前記第二図形を表示状態とし、前記配管洗浄制御部によって前記配管洗浄制御が行われている最中には、前記第一表示領域において前記第一図形を表示状態とし且つ前記第二表示領域において前記第二図形を表示状態とするように表示制御を行う表示制御部と、
を有する。
本発明は、前記表示部に、所定の浴槽図形を表示する浴槽表示領域が構成されていてもよい。そして、前記第一表示領域で表示される前記第一図形が、前記浴槽表示領域側を指す第一矢印図形を含み、前記第二表示領域で表示される前記第二図形が、前記浴槽表示領域側を指す第二矢印図形を含み、前記第一表示領域と前記第二表示領域とが、前記浴槽表示領域の側方において上下二段に構成されていてもよい。
この構成では、昇温制御については、浴槽に向かう第一矢印図形を用いて簡易に表すことができる。利用者は、第一矢印図形が昇温制御と対応付けられたものであると認識できれば、第一矢印図形が表示される度に、昇温制御が行われていることを直感的に把握しやすくなる。また、降温制御についても、浴槽に向かう第二矢印図形を用いて簡易に表すことができる。利用者は、第二矢印図形が降温制御と対応付けられたものであると認識できれば、第二矢印図形が表示される度に、降温制御が行われていることを直感的に把握しやすくなる。特に、上下二段の矢印図形の択一的な表示によって、いずれの制御が行われているかを簡易に知らせることができるため、それほどスペースを割くことなく、有効な情報表示が可能となる。
更に、配管洗浄制御については、上述した二種類の矢印図形を共に表示するという簡易な方式で、配管洗浄を直感的にイメージしやすい図形を表すことができる。特に、二種類の矢印図形は、昇温制御や降温制御の際には片方のみしか表示されないため、両矢印図形が表示されたときには昇温制御や降温制御ではない別の制御が行われていることを迅速に把握しやすくなる。しかも、配管洗浄のときには、昇温制御や降温制御のときよりも多くの矢印が表されるため、浴槽内へ多くの水が流れ込むことを直感的にイメージしやすくなり、「昇温制御や降温制御ではない別の制御」が配管洗浄であると推測しやすくなる。
この構成では、配管洗浄制御の際に、上下二段の矢印が徐々に延びるような動的表示が繰り返されるため、特別な専用表示部に頼らずとも、浴槽内へ多くの水が流れ込むことをより一層イメージしやすい態様で表すことができる。そして、利用者は、この動的表示を見たときに、配管洗浄が行われていることをより強く意識しやすくなり、突発的な配管洗浄であっても利用者の混乱が生じにくくなる。
この構成によれば、リモートコントローラが所定のオフ状態である場合でも、配管洗浄制御が行われている最中はその旨を利用者に知らせることができ、利用者の混乱を抑えつつ利便性を高めやすくなる。一方で、所定の運転情報の表示をオフ状態にすることができるため、表示内容を絞って省電力化を図ることができる。
この構成によれば、二種類のリモートコントローラがオフ状態であるときに配管洗浄制御が行われる場合、浴室内に配置される第1リモートコントローラでは、配管洗浄制御を知らせる必要部分が選択的に表示状態になり、所定の運転情報の表示がオフ状態になる。このため、省電力化を図りながら、利用者の混乱を抑えることができる。一方、浴室外の第2リモートコントローラでは、表示装置における表示領域全体が非表示状態となるため、より一層の省電力化を図ることができる。この場合、第2リモートコントローラでは、配管洗浄制御が行われていることの表示がなされないことになるが、浴室外では、配管洗浄に起因して使用者が混乱する可能性が相対的に低いため、省電力化をより重視しても問題は生じにくい。
この構成では、第一図形の表示を昇温制御と配管洗浄制御とに兼用して表示の効率化を図りつつ、昇温制御の際には、昇温制御が行われていることを示す第一情報を第一図形の近傍で表示することで、昇温制御中であることをより確実に認識させやすくなる。また、第二図形の表示を降温制御と配管洗浄制御とに兼用して表示の効率化を図りつつ、降温制御の際には、降温制御が行われていることを示す第二情報を第二図形の近傍で表示することで、降温制御中であることをより確実に認識させやすくなる。一方で、配管洗浄制御の際には、第一情報及び第二情報がいずれも非表示状態となるため、昇温制御や降温制御と誤認識されにくくなり、第一図形と第二図形がいずれも表示される特殊な表示状態となるため、特別な制御状態であることを使用者等が認識しやすくなる。
以下、発明の一例を示す実施例1について、図面を参照して説明する。
(基本構成)
図1で示す給湯システム1は、浴槽への給湯機能と浴槽内の水の加熱機能とを備えた風呂・給湯システムとして構成され、主として、給湯側回路2と風呂側回路3とを備えている。給湯側回路2は、入水管12、出湯管10、熱交換器6(給湯側熱交換器)などを備えており、外部から供給された水道水を加熱し出湯させる経路として機能する。また、風呂側回路3は、ガスバーナ54(風呂バーナ)、熱交換器56(風呂側熱交換器)、通水管66、循環ポンプ62、サーミスタ64,65などを備えており、風呂の追い炊き等に利用されるものである。
給湯システム1では、後述する湯張り制御によって浴槽60内に湯を流し込み、湯張りを行うことが可能となっている。また、浴槽60に湯が張られた状態では、たし湯制御やさし水制御が可能となっており、浴槽60内の湯を昇温させたり、降温させたりすることが可能となっている。なお、本明細書では、コントローラ22が温度制御部の一例に相当し、浴槽60内の水温を上昇させる昇温制御と、浴槽60内の水温を下降させる降温制御と、を少なくとも行うように機能する。また、本明細書では、第1リモートコントローラ81の制御部81Aが表示制御部の一例に相当し、表示部81Bの表示を変化させる各種表示制御を行う。
次に、本構成の給湯システム1で行われる湯張り・配管洗浄制御を説明する。
図7で示す制御は、例えば、リモートコントローラ80が上述した運転オン状態になった場合に実行される。例えば、第1リモートコントローラ81及び第2リモートコントローラ82が上述した運転オフ状態のときに運転切替ボタン91A又は運転切替ボタン92Aが押されると、第1リモートコントローラ81及び第2リモートコントローラ82がいずれも運転オン状態に切り替わり、この切り替わりをトリガとしてコントローラ22によって図7の制御が実行される。この制御では、まず、コントローラ22がS10の判断処理を行い、湯張り開始条件が成立したか否かを判断する。湯張り開始条件は、例えば、「リモートコントローラ81の自動ボタン91D又はリモートコントローラ82の自動ボタン92Dのいずれかが押されたこと」又は「予約による湯張り条件が成立したこと」のいずれかである。図7の処理では、リモートコントローラ80が運転オン状態となった後、湯張り開始条件が成立するまではS10にてNoの判断が繰り返され、待機状態となる。一方、リモートコントローラ81の自動ボタン91Dが押されるなどの湯張り開始条件が成立した場合には、S10にてYesに進み、S11にて湯張りを開始する。コントローラ22は、S11の処理の実行に伴い、落とし込み管70に設けられた給湯用電磁弁72を開弁させ、予め設定された温度の湯を生成するように給湯側回路2を動作させ、生成された湯を、落とし込み管70及び通水管66を介して浴槽60に流し込むように制御する。S11の後には、浴槽60内の湯量が予め設定された湯量に達したか否かを判断し(S12)、浴槽60内の湯量が予め設定された湯量に達していない間は、S12にてNoの判断が繰り返され、浴槽60への湯の流し込みを継続することになる。浴槽60内の湯量が予め設定された湯量に達した場合には、S12にてYesに進み、給湯用電磁弁72を閉弁させて上述した湯張り動作(即ち、浴槽60への湯の流し込み)を終了する(S13)。なお、図7では図示を省略しているが、予め設定された湯量に達したときに浴槽60内の温度が設定温度以下である場合、循環ポンプ62を駆動して浴槽60内の水を通水管66によって循環させ、設定温度に達するまで、通水管66を通る水に対してガスバーナ54(風呂バーナ)での燃焼によって生じた燃焼熱を伝達するように循環加熱することが望ましい。本構成では、このようにして湯張り制御がなされる。
S19で配管洗浄制御が実行されると、コントローラ22は、給湯側回路2から所定量(例えば、7リットル)の水(冷水又は湯)を浴槽60に流し込ませる。具体的には、S19の実行時点でリモートコントローラ80が運転オン状態の場合(即ち、第1リモートコントローラ81及び第2リモートコントローラ82がいずれも運転オン状態の場合)、給湯側回路2を動作させて所定温度(例えば、予め定められた風呂設定温度)の湯を生成し、給湯側回路2から落とし込み管70を通して所定量(例えば、7リットル)の湯を浴槽60に流し込む。一方、S19の実行時点でリモートコントローラ80が運転オフ状態の場合(即ち、第1リモートコントローラ81及び第2リモートコントローラ82がいずれも運転オフ状態の場合)、ガスバーナ4を点火させない非動作状態を維持しつつ落とし込み管70に設けられた給湯用電磁弁72を開弁させ、給湯側回路2から落とし込み管70を通して所定量(例えば、7リットル)の冷水(即ち、水入口16から導入された冷水)を浴槽60に流し込む。
実施例2の給湯システム1は、図7で示す湯張り・配管洗浄制御を若干変更した点が実施例1と異なり、それ以外は実施例1と同一である。よって、実施例1と同一の点については詳細な説明は省略し、適宜、図1〜図6、図8〜図10を参照することとする。例えば、風呂側回路としては、実施例1と同一のハードウェア構成をなす風呂側回路3が設けられ、給湯側回路については実施例1と同一のハードウェア構成をなす給湯側回路2が設けられる。また、リモートコントローラ80のハードウェア構成も実施例1と同様であり、図2で示す第1リモートコントローラ81及び第2リモートコントローラ82と同一のハードウェア構成となっている。
上述した又は後述するいずれの例においても、配管洗浄制御を行う設定と行わない設定を切り替え可能にしてもよい。そして、配管洗浄制御を行う設定がなされている場合にのみ配管洗浄制御を行うようにしてもよい。
2…給湯側回路
3…風呂側回路
22…コントローラ(温度制御部、配管洗浄制御部)
56…熱交換器
60…浴槽
66…通水管(循環経路)
67…戻り配管
68…往き配管
81…第1リモートコントローラ(リモートコントローラ)
81A…制御部(表示制御部)
81B…表示部
81C…操作部
82…第2リモートコントローラ
82B…表示部(表示装置)
111…第一表示領域
112…第二表示領域
114…浴槽表示領域
121…第一図形
122…第二図形
124…浴槽図形
141…第一情報
142…第二情報
Claims (8)
- 浴槽に水を送り込む経路となる往き配管と前記浴槽からの水が入り込む経路となる戻り配管とを備えるとともに給湯側回路からの水が入り込む構成をなす通水管と、前記通水管を通る水に対して熱を伝える熱交換器と、を備え、前記通水管が前記浴槽内の水を循環させる循環経路の少なくとも一部を構成する風呂側回路と、
操作部と、表示部と、を備え、前記表示部において少なくとも第一図形を表す第一表示領域と第二図形を表す第二表示領域とが構成されてなるリモートコントローラと、
少なくとも、前記浴槽内の水温を上昇させる昇温制御と、前記浴槽内の水温を下降させる降温制御と、を行う温度制御部と、
所定の配管洗浄条件が成立した場合に、前記給湯側回路から前記循環経路内へと水を導くとともに前記循環経路を通過させて前記浴槽内へと流すように配管洗浄制御を行う配管洗浄制御部と、
前記温度制御部によって前記昇温制御が行われている最中には、前記第一表示領域において前記第一図形を表示状態とし且つ前記第二表示領域において前記第二図形を非表示状態とし、前記温度制御部によって前記降温制御が行われている最中には、前記第一表示領域において前記第一図形を非表示状態とし且つ前記第二表示領域において前記第二図形を表示状態とし、前記配管洗浄制御部によって前記配管洗浄制御が行われている最中には、前記第一表示領域において前記第一図形を表示状態とし且つ前記第二表示領域において前記第二図形を表示状態とするように表示制御を行う表示制御部と、
を有する給湯システム。 - 前記表示部には、所定の浴槽図形を表示する浴槽表示領域が構成され、
前記第一表示領域で表示される前記第一図形は、前記浴槽表示領域側を指す第一矢印図形を含み、
前記第二表示領域で表示される前記第二図形は、前記浴槽表示領域側を指す第二矢印図形を含み、
前記第一表示領域と前記第二表示領域とが、前記浴槽表示領域の側方において上下二段に構成される請求項1に記載の給湯システム。 - 前記表示制御部は、前記配管洗浄制御部によって前記配管洗浄制御が行われる最中には、前記第一矢印図形の表示度合いと前記第二矢印図形の表示度合いとを同期させつつ時間経過に伴って両矢印図形が前記浴槽図形に向かって次第に延びるように短時間毎の動的表示を行い、且つ前記短時間毎の動的表示を繰り返すように表示制御を行う請求項2に記載の給湯システム。
- 前記表示制御部は、前記リモートコントローラが所定のオフ状態であるときに前記配管洗浄制御部によって前記配管洗浄制御が行われる最中は、前記浴槽表示領域での前記浴槽図形の表示と、前記第一表示領域での前記第一図形の表示と、前記第二表示領域での前記第二図形の表示と、を行い、且つ、前記浴槽図形、前記第一図形、前記第二図形以外の所定の運転情報の表示をオフ状態にするように表示制御を行う請求項2又は請求項3に記載の給湯システム。
- 前記リモートコントローラは、浴室内に配置される第1リモートコントローラとして構成され、
更に、前記浴室外に配置される第2リモートコントローラが設けられ、
前記第1リモートコントローラに設けられた前記表示部において前記第一表示領域と前記第二表示領域とが構成されており、
前記表示制御部は、前記第1リモートコントローラが前記所定のオフ状態であるときに前記配管洗浄制御部によって前記配管洗浄制御が行われる最中は、前記第1リモートコントローラにおいて前記浴槽表示領域での前記浴槽図形の表示と、前記第一表示領域での前記第一図形の表示と、前記第二表示領域での前記第二図形の表示と、を行うとともに前記所定の運転情報の表示を非表示状態にするように表示制御を行い、
前記第2リモートコントローラは、前記第1リモートコントローラが前記所定のオフ状態となるときに連動して所定の運転オフ状態となり、且つ前記運転オフ状態となるときに当該第2リモートコントローラの表示装置における表示領域全体が非表示状態とされる請求項4に記載の給湯システム。 - 前記表示制御部は、
前記温度制御部によって前記昇温制御が行われている最中には、前記第一表示領域において前記第一図形を表示状態とするとともに、前記第一図形に近接した位置で前記昇温制御が行われていることを示す第一情報を表示状態とし、且つ前記第二表示領域において前記第二図形を非表示状態とするとともに、前記降温制御が行われていることを示す第二情報を非表示状態とし、
前記温度制御部によって前記降温制御が行われている最中には、前記第二表示領域において前記第二図形を表示状態とするとともに、前記第二図形に近接させて位置で前記第二情報を表示状態とし、且つ前記第一表示領域において前記第一図形を非表示状態とするとともに、前記第一情報を非表示状態とし、
前記配管洗浄制御部によって前記配管洗浄制御が行われている最中には、前記第一表示領域において前記第一図形を表示状態とし且つ前記第二表示領域において前記第二図形を表示状態とし、前記第一情報及び前記第二情報をいずれも非表示状態とするように表示制御を行う請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の給湯システム。 - 前記配管洗浄制御部は、前記浴槽内の水量が所定水量以下になった場合に前記配管洗浄制御を行う請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯システム。
- 前記配管洗浄制御部は、少なくとも前記浴槽内に水が張られた状態で予め定められた所定の時間経過条件が成立した場合に前記配管洗浄制御を行う請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯システム。
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