JP2018141974A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 出力画像の精細性と、繰り返し使用時の暗部電位や明部電位の変動の抑制効果を両立できる電子写真感光体を提供すること。【解決手段】 支持体と、導電層と、感光層と、をこの順に有する電子写真感光体であって、該導電層が、結着材料及び粒子を含有し、該粒子が、酸化チタンを含有する芯材と、該芯材を被覆し、かつ、ニオブ又はタンタルがドープされている酸化チタンを含有する被覆層と、を有することを特徴とする電子写真感光体。【選択図】 なし

Description

本発明は電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
電子写真プロセスに用いられる電子写真感光体において、支持体と感光層との間に金属酸化物粒子を含有する導電層を設けることが知られている(特許文献1及び2)。この導電層を設けることで、画像形成時の残留電位の上昇が生じにくく、暗部電位や明部電位の変動が生じにくい。特許文献1には、ニオブ又はタンタルがドープされている酸化スズで被覆されている酸化スズ粒子を含有する導電層を有する電子写真感光体が記載されている。特許文献2には、ニオブを含有する酸化チタン顔料を含有する中間層を有する電子写真感光体が記載されている。
また、近年、電子写真プロセスにおける出力画像の高精細化への要求が高まっており、電子写真感光体においても、出力画像の精細性の向上への寄与が期待されている。
特開2014−160224号公報 特開2005−17470号公報
本発明者らの検討によると、特許文献1に記載の電子写真感光体では、繰り返し使用時の暗部電位や明部電位の変動の抑制が改善するものの、出力画像の精細性に改善の余地があった。また、特許文献2に記載の電子写真感光体では、繰り返し使用時の暗部電位や明部電位の変動の抑制に改善の余地があった。
したがって、本発明の目的は、出力画像の精細性と、繰り返し使用時の暗部電位や明部電位の変動の抑制効果を両立できる電子写真感光体を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明にかかる電子写真感光体は、支持体と、導電層と、感光層と、をこの順に有し、該導電層が、結着材料及び粒子を含有し、該粒子が、酸化チタンを含有する芯材と、該芯材を被覆し、かつ、ニオブ又はタンタルがドープされている酸化チタンを含有する被覆層と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段と、を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
また、本発明は、上記電子写真感光体、並びに、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする電子写真装置である。
本発明によれば、出力画像の精細性と、繰り返し使用時の暗部電位や明部電位の変動の抑制効果を両立できる電子写真感光体を提供することができる。
電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。 導電層の体積抵抗率の測定方法を説明するための上面図である。 導電層の体積抵抗率の測定方法を説明するための断面図である。 露光1ドットにつき3ドット間隔を設けて露光した画像パターンを説明するための図である。
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。
電子写真感光体の感光層に入射した像露光光は、感光層の下層(像露光光が感光層を透過した先に存在している層)や支持体との界面で反射され、また、感光層の下層の内部で散乱され得ることが知られている。本発明者らが検討したところ、特許文献1に記載の電子写真感光体では、上述の反射や散乱により、感光層への像露光光の照射範囲が実質的に広がることで潜像の精細性が低下し、結果として出力画像の精細性が低下するという技術課題が発生することが分かった。この技術課題は、像露光光が重ならない程度に十分に離れた位置に微小なドット画像を形成する際に顕著に表われる。
また、本発明者らが検討したところ、特許文献2に記載の電子写真感光体では、適切な電気抵抗を有する導電層が形成できないために、繰り返し使用時の暗部電位や明部電位の変動が発生することが分かった。
上記従来技術で発生していた技術課題を解決するために、本発明者らは導電層に用いる金属酸化物粒子に関して検討を行った。上記検討の結果、金属酸化物粒子として、酸化チタンを含有する芯材と、該芯材を被覆し、かつ、ニオブ又はタンタルがドープされている酸化チタンを含有する被覆層と、を有するものを用いることで、従来技術で発生していた技術課題を解決できることが分かった。
本発明の酸化チタン粒子は、酸化チタンを含有する芯材が、ニオブ又はタンタルがドープされている酸化チタンを含有する被覆層を有することを特徴としている。そのような被覆層を有さない酸化チタンを含有する粒子を用いた場合、粒子自身の粉体抵抗値の高さゆえに、導電層の膜抵抗が高くなってしまう。また、特許文献2には、酸化チタン粒子自身にニオブ元素を含有させる構成が開示されている(本発明のような被覆層は有していない)。本発明者らの検討の結果、そのような粒子では、例えニオブ元素を含有していたとしても、導電層の膜抵抗は十分に低くはならず、繰り返し使用時の暗部電位や明部電位の変動を十分に抑制できないことが分かった。
これに対して、本発明における特定の粒子を用いることで、導電層の膜抵抗が十分に低くなり、その結果、繰り返し使用時の暗部電位や明部電位の変動の抑制効果を高いレベルで達成することが可能となった。
また、本発明は、粒子の芯材と被覆層が共に酸化チタンを含有している。酸化チタンは、従来技術で用いられていた酸化スズと比較して、より高い屈折率を有している。より高い屈折率を有する材料からなる粒子を導電層に用いることで、感光体へ入射する像露光光は、感光層を通過した後、導電層の層内に侵入しにくくなり、導電層の感光層側の界面近傍で反射又は散乱されやすくなる。導電層において、導電層の感光層側の界面から離れた位置で散乱されれば散乱されるほど、感光層への像露光光の照射範囲が実質的に広がり、潜像の精細性が低下し、結果として出力画像の精細性が低下すると考えられる。これに対し、本発明における特定の粒子を用いることで、潜像の精細性が低下しにくくなり、出力画像の精細性を向上させることが可能となった。
更に、本発明者らは、本発明における被覆層を有さない酸化チタン粒子のみを用いた場合と、それと同サイズの、本発明における被覆層を有する酸化チタン粒子を用いた場合とを比較した結果、出力画像の精細性がより向上することを見出した。これは、本発明における酸化チタン粒子が、異なる屈折率を有する被覆層と芯材の積層構成となっているために、見かけ上の屈折率が変化したことが原因であると推定している。
以上のメカニズムのように、各構成が相乗的に効果を及ぼし合うことによって、本発明の効果を達成することが可能となる。
[電子写真感光体]
本発明の電子写真感光体は、支持体と、導電層と、感光層とをこの順に有することを特徴とする。
本発明の電子写真感光体を製造する方法としては、後述する各層の塗布液を調製し、所望の層の順番に塗布して、乾燥させる方法が挙げられる。このとき、塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布、ロール塗布、ダイ塗布、ブレード塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、リング塗布などが挙げられる。これらの中でも、効率性及び生産性の観点から、浸漬塗布が好ましい。以下、各層について説明する。
<支持体>
本発明において、電子写真感光体は、支持体を有する。本発明において、支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。中でも、円筒状支持体であることが好ましい。また、支持体の表面に、陽極酸化などの電気化学的な処理や、ブラスト処理、センタレス研磨処理、切削処理などを施してもよい。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合又は被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
<導電層>
本発明において、導電層は、支持体の上に形成され、結着材料、及び、酸化チタンを含有する芯材と、該芯材を被覆し、かつ、ニオブ又はタンタルがドープされている酸化チタンを含有する被覆層と、を有する粒子を含有する。
本発明において、粒子の芯材は、球体状、多面体状、楕円体状、薄片状、針状といった種々の形状のものを用いることができる。これらの中でも、黒ポチなどの画像欠陥が少ないという観点から、球体状、多面体状、楕円体状の芯材を用いることが好ましい。更に、芯材は、球体状又は球体状に近い多面体状であることがより好ましい。
本発明において、粒子の芯材は、アナターゼ型酸化チタン又はルチル型酸化チタンを含有することが好ましい。更には、芯材は、アナターゼ型酸化チタンを含有することがより好ましく、アナターゼ型酸化チタンから構成されることが特に好ましい。アナターゼ型酸化チタンを用いることで、暗部電位や明部電位の変動がより生じにくくなる。
本発明において、粒子の平均一次粒径は、50nm以上500nm以下であることが好ましい。粒子の平均一次粒径が50nm以上であれば、導電層用塗布液を調製した後に粒子の再凝集が起こりにくくなる。もし、粒子の再凝集が起こると、導電層用塗布液の安定性が低下したり、形成される導電層の表面にクラックが発生したりしやすくなる。粒子の平均一次粒径が50nm以下であれば、導電層の表面が荒れにくくなる。もし、導電層の表面が荒れると、感光層への局所的な電荷注入が起こりやすくなり、出力画像の白地における黒点(黒ポチ)が目立ちやすくなる。更に、本発明において、粒子の平均一次粒径は、100nm以上400nm以下であることがより好ましい。
本発明において、粒子の平均一次粒径D1(μm)は、走査型電子顕微鏡を用いて、以下のようにして求めた。日立製作所製の走査型電子顕微鏡S−4800を用いて測定対象の粒子を観察し、観察して得られた画像から、粒子100個の個々の粒径を測定し、それらの算術平均を算出して平均一次粒径D1とした。個々の粒径は、一次粒子の最長辺をaとし、最短辺をbとしたときの(a+b)/2とした。尚、針状の金属酸化物粒子又は薄片状の金属酸化物粒子においては、長軸径と短軸径のそれぞれについて平均粒径を算出した。
本発明において、被覆層における、ニオブ又はタンタルの、酸化チタンに対するドープ量が、被覆層の全質量に対して、0.5質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。該ドープ量が0.5質量%未満であると、暗部電位や明部電位の変動を抑制する効果が十分に得られない場合がある。また、該ドープ量が10.0質量%より大きいと、電子写真感光体にリークが発生しやすくなる場合がある。更に、該ドープ量は、被覆層の全質量に対して、1.0質量%以上7.0質量%以下であることがより好ましい。
また、本発明において、芯材の平均直径が、被覆層の平均層厚に対して、1倍以上50倍以下であることが好ましく、5倍以上20倍以下であることがより好ましい。このような範囲内であることにより、潜像の精細性が更に良好となるまた、被覆層の平均層厚は、5nm以上であることがより好ましい。
本発明において、粒子の表面をシランカップリング剤などで処理してもよい。
本発明において、導電層の全体積に占める、粒子の含有量が、20体積%以上50体積%以下であることが好ましい。粒子の含有量が、20体積%未満であると、粒子同士の距離が遠くなり、導電層の体積抵抗率が高くなりやすくなる場合がある。粒子の含有量が、50体積%より大きいと、粒子同士の距離は近くなり、粒子同士が接した部分が生じる場合がある。そういった粒子同士が接した部分は、局所的に導電層の体積抵抗率が低くなるため、電子写真感光体にリークが発生しやすくなる場合がある。更に、導電層の全体積に占める、粒子の含有量が、30体積%以上45体積%以下であることがより好ましい。
本発明の導電層は、上記粒子以外に、別の導電性粒子を含有してもよい。別の導電性粒子の材質としては、金属酸化物、金属、カーボンブラックなどが挙げられる。
金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化ビスマスなどが挙げられる。金属としては、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などが挙げられる。
別の導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、金属酸化物の表面をシランカップリング剤などで処理したり、金属酸化物にリンやアルミニウムなど元素やその酸化物をドーピングしたりしてもよい。
また、別の導電性粒子は、芯材と、芯材を被覆する被覆層とを有する積層構成であってもよい。芯材としては、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛などが挙げられる。被覆層としては、酸化スズなどの金属酸化物が挙げられる。
本発明の酸化チタン以外の導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、その体積平均粒径が、1nm以上500nm以下であることが好ましく、3nm以上400nm以下であることがより好ましい。
結着材料としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などが挙げられる。本発明の結着材料としては、熱硬化性のフェノール樹脂又は熱硬化性のポリウレタン樹脂が好ましい。導電層の結着材料として硬化性樹脂を用いる場合、導電層用塗布液に含有させる結着材料は、該硬化性樹脂のモノマー及び/又はオリゴマーとなる。
また、導電層は、シリコーンオイル、樹脂粒子などを更に含有してもよい。
導電層の平均膜厚は、0.5μm以上50μm以下であることが好ましく、1μm以上40μm以下であることがより好ましく、5μm以上35μm以下であることが特に好ましい。
本発明において、導電層の体積抵抗率は、1.0×10Ω・cm以上5.0×1012Ω・cm以下であることが好ましい。導電層の体積抵抗率が5.0×1012Ω・cm以下であれば、画像形成時に電荷の流れが滞りにくくなり、残留電位が上昇しにくくなり、暗部電位や明部電位の変動がより生じにくくなる。一方、導電層の体積抵抗率が1.0×10Ω・cm以上であれば、電子写真感光体の帯電時に導電層中を流れる電荷の量が多くなりすぎにくく、リークが発生しにくくなる。更には、導電層の体積抵抗率は、1.0×10Ω・cm以上1.0×1011Ω・cm以下であることがより好ましい。
図2及び図3を用いて、電子写真感光体の導電層の体積抵抗率を測定する方法を説明する。図2は、導電層の体積抵抗率の測定方法を説明するための上面図であり、図3は、導電層の体積抵抗率の測定方法を説明するための断面図である。
導電層の体積抵抗率は、常温常湿(温度23℃/相対湿度50%)環境下において測定する。導電層202の表面に銅製テープ203(住友スリーエム製、型番No.1181)を貼り、これを導電層202の表面側の電極とする。また、支持体201を導電層202の裏面側の電極とする。銅製テープ203と支持体201との間に電圧を印加するための電源206、及び、銅製テープ203と支持体201との間を流れる電流を測定するための電流測定機器207をそれぞれ設置する。また、銅製テープ203に電圧を印加するため、銅製テープ203の上に銅線204を載せ、銅線204が銅製テープ203から外れないように銅線204の上から銅製テープ203と同様の銅製テープ205を貼り、銅製テープ203に銅線204を固定する。銅製テープ203には、銅線204を用いて電圧を印加する。
銅製テープ203と支持体201との間に電圧を印加しないときのバックグラウンド電流値をI(A)とし、直流電圧(直流成分)のみの電圧を−1V印加したときの電流値をI(A)とし、導電層202の膜厚d(cm)、導電層202の表面側の電極(銅製テープ203)の面積をS(cm)とするとき、数式[ρ=1/(I−I)×S/d]で算出される値を導電層202の体積抵抗率ρ(Ω・cmとする。
この測定では、絶対値で1×10−6A以下という微小な電流量を測定するため、電流測定機器207としては、微小電流の測定が可能な機器を用いて行うことが好ましい。そのような機器としては、例えば、横河ヒューレットパッカード製のpAメーター4140Bなどが挙げられる。尚、導電層の体積抵抗率は、支持体上に導電層のみを形成した状態で測定しても、電子写真感光体から導電層上の各層(感光層など)を剥離して支持体上に導電層のみを残した状態で測定しても、同様の値を示す。
本発明において、粒子の粉体としての体積抵抗率(粉体抵抗率)は、1.0×10Ω・cm以上1.0×10Ω・cm以下であることが好ましい。粉体抵抗率がこの範囲内であると、上述の好ましい体積抵抗率の範囲となる導電層を得ることが容易となる。更には、粒子の粉体抵抗率は、1.0×10Ω・cm以上1.0×10Ω・cm以下であることがより好ましい。尚、本発明において、粒子の粉体抵抗率は、常温常湿(温度23℃/相対湿度50%)環境下において測定する。本発明においては、測定装置として、三菱化学製の抵抗率計ロレスタGPを用いた。測定対象の本発明の粒子は、500kg/cmの圧力で固めて、ペレット状の測定用サンプルにし、印加電圧は100Vとした。
導電層は、上述の各材料及び溶剤を含有する導電層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。導電層用塗布液中で金属酸化物粒子を分散させるための分散方法としては、ペイントシェーカー、サンドミル、ボールミル、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。分散により調製した導電層塗布液に対しては、導電層用塗布液として不必要なものを除去するための濾過を行ってもよい。
<下引き層>
本発明において、導電層の上に、下引き層を設けてもよい。下引き層を設けることで、層間の接着機能が高まり、電荷注入阻止機能を付与することができる。
下引き層は、樹脂を含有することが好ましい。また、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として下引き層を形成してもよい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルフェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエチレンオキシド樹脂、ポリプロピレンオキシド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド酸樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、セルロース樹脂などが挙げられる。
重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、イソシアネート基、ブロックイソシアネート基、メチロール基、アルキル化メチロール基、エポキシ基、金属アルコキシド基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、チオール基、カルボン酸無水物基、炭素−炭素二重結合基などが挙げられる。
また、下引き層は、電気特性を高める目的で、電子輸送物質、金属酸化物、金属、導電性高分子などを更に含有してもよい。これらの中でも、電子輸送物質、金属酸化物を用いることが好ましい。
電子輸送物質としては、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物、フルオレノン化合物、キサントン化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノビニル化合物、ハロゲン化アリール化合物、シロール化合物、含ホウ素化合物などが挙げられる。電子輸送物質として、重合性官能基を有する電子輸送物質を用い、上述の重合性官能基を有するモノマーと共重合させることで、硬化膜として下引き層を形成してもよい。
金属酸化物としては、酸化インジウムスズ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素などが挙げられる。金属としては、金、銀、アルミなどが挙げられる。
また、下引き層は、添加剤を更に含有してもよい。
下引き層の平均膜厚は、0.1μm以上50μm以下であることが好ましく、0.2μm以上40μm以下であることがより好ましく、0.3μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
下引き層は、上述の各材料及び溶剤を含有する下引き層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥及び/又は硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
<感光層>
電子写真感光体の感光層は、主に、(1)積層型感光層と、(2)単層型感光層とに分類される。(1)積層型感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と、を有する。(2)単層型感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質を共に含有する感光層を有する。
(1)積層型感光層
積層型感光層は、電荷発生層と、電荷輸送層と、を有する。
(1−1)電荷発生層
電荷発生層は、電荷発生物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷発生物質としては、アゾ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、フタロシアニン顔料が好ましい。フタロシアニン顔料の中でも、オキシチタニウムフタロシアニン顔料、クロロガリウムフタロシアニン顔料、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料が好ましい。
電荷発生層中の電荷発生物質の含有量は、電荷発生層の全質量に対して、40質量%以上85質量%以下であることが好ましく、60質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリビニルブチラール樹脂がより好ましい。
また、電荷発生層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤を更に含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、などが挙げられる。
電荷発生層の平均膜厚は、0.1μm以上1μm以下であることが好ましく、0.15μm以上0.4μm以下であることがより好ましい。
電荷発生層は、上述の各材料及び溶剤を含有する電荷発生層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
(1−2)電荷輸送層
電荷輸送層は、電荷輸送物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層の全質量に対して、25質量%以上70質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂としては、特にポリアリレート樹脂が好ましい。
電荷輸送物質と樹脂との含有量比(質量比)は、4:10〜20:10が好ましく、5:10〜12:10がより好ましい。
また、電荷輸送層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
電荷輸送層の平均膜厚は、5μm以上50μm以下であることが好ましく、8μm以上40μm以下であることがより好ましく、9μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
電荷輸送層は、上述の各材料及び溶剤を含有する電荷輸送層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。これらの溶剤の中でも、エーテル系溶剤又は芳香族炭化水素系溶剤が好ましい。
(2)単層型感光層
単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂及び溶剤を含有する感光層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂としては、上記「(1)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
<保護層>
本発明において、感光層の上に、保護層を設けてもよい。保護層を設けることで、耐久性を向上することができる。
保護層は、導電性粒子及び/又は電荷輸送物質と、樹脂とを含有することが好ましい。
導電性粒子としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物の粒子が挙げられる。
電荷輸送物質としては、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂が好ましい。
また、保護層は、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として形成してもよい。その際の反応としては、熱重合反応、光重合反応、放射線重合反応などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、アクリロイル基、メタクリル基などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーとして、電荷輸送能を有する材料を用いてもよい。
保護層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤、などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
保護層の平均膜厚は、0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上7μm以下であることが好ましい。
保護層は、上述の各材料及び溶剤を含有する保護層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥及び/又は硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、スルホキシド系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。
[プロセスカートリッジ、電子写真装置]
本発明のプロセスカートリッジは、これまで述べてきた電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
また、本発明の電子写真装置は、これまで述べてきた電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする。
図1に、電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の一例を示す。
1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、帯電手段3により、正又は負の所定電位に帯電される。尚、図においては、ローラ型帯電部材によるローラ帯電方式を示しているが、コロナ帯電方式、近接帯電方式、注入帯電方式などの帯電方式を採用してもよい。帯電された電子写真感光体1の表面には、露光手段(不図示)から露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。トナー像が転写された転写材7は、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、電子写真装置の外へプリントアウトされる。電子写真装置は、転写後の電子写真感光体1の表面に残ったトナーなどの付着物を除去するための、クリーニング手段9を有していてもよい。また、クリーニング手段を別途設けず、上記付着物を現像手段などで除去する、所謂、クリーナーレスシステムを用いてもよい。電子写真装置は、電子写真感光体1の表面を、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理する除電機構を有していてもよい。また、本発明のプロセスカートリッジを電子写真装置本体に着脱するために、レールなどの案内手段12を設けてもよい。
本発明の電子写真感光体は、レーザービームプリンター、LEDプリンター、複写機、ファクシミリ、及び、これらの複合機などに用いることができる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に詳細に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。尚、以下の実施例の記載において、「部」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
[金属酸化物粒子の製造]
(金属酸化物粒子1)
芯材のアナターゼ型二酸化チタンは公知の硫酸法で製造することができる。即ち、硫酸チタン、硫酸チタニルを含む溶液を加熱して加水分解させメタチタン酸スラリーを作製し、該メタチタン酸スラリーを脱水焼成して得られる。また、当該アナターゼ型酸化チタンに含まれるニオブは、硫酸チタニル製造に使用する原料のイルメナイト鉱石等に由来するが、硫酸チタニル水溶液を加水分解して得た含水二酸化チタンスラリーに、硫酸ニオブ等のニオブ化合物を添加することでニオブ含有量を調整することができる。本発明では、当該方法によりニオブ含有量を調整したアナターゼ型二酸化チタンを使用した。
平均一次粒径150nm、ニオブ含有量0.20wt%の、略球形状のアナターゼ型二酸化チタンを芯材として用いた。この芯材100gを水に分散させ、1Lの水懸濁液とし、60℃に加温した。五塩化ニオブ(NbCl5)3gを11.4モル/L塩酸100mLに溶解させたニオブ溶液とTiとして33.7gを含む硫酸チタン溶液600mLを混合したチタンニオブ酸液と10.7モル/L水酸化ナトリウム溶液とを懸濁液のpHが2〜3となるように3時間かけて同時に滴下(並行添加)した。滴下終了後、懸濁液をろ過、洗浄し、110℃で8時間乾燥した。この乾燥物を大気雰囲気中、800℃にて1時間の加熱処理を行い、酸化チタンを含有する芯材と、ニオブがドープされている酸化チタンを含有する被覆層と、を有する金属酸化物粒子1の粉末を得た。
(金属酸化物粒子2〜9、12〜16)
金属酸化物粒子1の製造において、用いる芯材の平均一次粒径及び被覆時の条件を変更した以外は金属酸化物粒子1と同様にして、表1に示すように金属酸化物粒子2〜9、12〜16の粉末を得た。
(金属酸化物粒子10)
金属酸化物粒子1の製造において、ニオブ含有量が0.20wt%の略球形状のルチル型二酸化チタンを芯材として用いた以外は金属酸化物粒子1と同様にして、金属酸化物粒子10の粉末を得た。
(金属酸化物粒子11)
金属酸化物粒子1の製造において、長軸径300nm、短軸径20nmの針状のアナターゼ型二酸化チタンを芯材として用いた以外は金属酸化物粒子1と同様にして、金属酸化物粒子11の粉末を得た。
(金属酸化物粒子17)
金属酸化物粒子1の製造において、ニオブ含有量が0.05wt%の略球形状のアナターゼ型二酸化チタンを芯材として用いた以外は金属酸化物粒子1と同様にして、金属酸化物粒子17の粉末を得た。
(金属酸化物粒子18)
得られた金属酸化物粒子1の粉末100部をトルエン500部と攪拌混合し、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(商品名:KBM603、信越化学工業製)の1.25部を添加し、2時間攪拌した。その後、トルエンを減圧蒸留にて留去し、温度120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤で表面処理された金属酸化物粒子18を得た。
(金属酸化物粒子C1)
金属酸化物粒子1の製造において、芯材として用いた略球形状のアナターゼ型二酸化チタンに対して、被覆の操作を行わないことで、金属酸化物粒子C1の粉末を得た。このとき粒子のニオブのドープ量は、粒子の全質量に対して0.2質量%であった。
[導電層用塗布液の調製]
(導電層用塗布液1)
結着材料としてのとしてのブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学工業製)15部、及び、ブロック化イソシアネート樹脂(商品名:TPA−B80E、80%溶液、旭化成製)15部を、メチルエチルケトン45部/1−ブタノール85部の混合溶剤に溶解させて溶液を得た。この溶液に金属酸化物粒子1を70部加え、これを分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズ120部を用いた縦型サンドミルに入れ、分散液温度23±3℃、回転数1500rpm(周速5.5m/s)の条件で4時間分散処理を行い、分散液を得た。この分散液からメッシュでガラスビーズを取り除いた。ガラスビーズを取り除いた後の分散液に、レベリング剤としてシリコーンオイル(商品名:SH28 PAINT ADDITIVE、東レ・ダウコーニング製)0.01部、及び、表面粗さ付与材として架橋型のポリメチルメタクリレート(PMMA)粒子(商品名:テクポリマーSSX−102、積水化成品工業製、平均一次粒径:2.5μm、密度:1.2g/cm)5部を添加して攪拌し、PTFE濾紙(商品名:PF060、アドバンテック東洋製)を用いて加圧ろ過することによって、導電層用塗布液1を調製した。
(導電層用塗布液2〜23、25、26及びC1)
導電層用塗布液1の調製の際に用いた金属酸化物粒子の種類、量(部数)を、それぞれ表2に示すようにした以外は、導電層用塗布液1の調製と同様の操作で、導電層用塗布液2〜23、25、26及びC1を調製した。尚、導電層用塗布液23の調製の際には、さらに分散処理の条件を回転数:2000rpm、分散処理時間:10時間に変更した。
(導電層用塗布液C2)
導電層用塗布液1の調製の際に用いた金属酸化物粒子を、特開2005−17470号公報実施例、感光体1の中間層に用いたニオブ元素を0.5質量%含有したアナターゼ酸化チタンA1(一次粒径35nm、フッ化エチルトリメトキシシランにて表面処理を行ったもの)に変更した以外は、導電層用塗布液1の調製と同様の操作で、導電層用塗布液C2を調製した。
(導電層用塗布液C3)
導電層用塗布液1の調製の際に用いた金属酸化物粒子を、特開2010−30886号公報実施例21に記載のアンチモンドープ酸化スズを被覆した薄片状酸化スズ粒子(試料U)に変更した以外は、導電層用塗布液1の調製と同様の操作で、導電層用塗布液C3を調製した。
(導電層用塗布液24)
結着材料としてのフェノール樹脂(フェノール樹脂のモノマー/オリゴマー)(商品名:プライオーフェンJ−325、DIC製、樹脂固形分:60%、硬化後の密度:1.3g/cm)80部を、溶剤としての1−メトキシ−2−プロパノール60部に溶解させて溶液を得た。
この溶液に金属酸化物粒子1を100部加え、これを分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズ200部を用いた縦型サンドミルに入れ、分散液温度23±3℃、回転数1500rpm(周速5.5m/s)の条件で4時間分散処理を行い、分散液を得た。この分散液からメッシュでガラスビーズを取り除いた。ガラスビーズを取り除いた後の分散液に、レベリング剤としてシリコーンオイル(商品名:SH28 PAINT ADDITIVE、東レ・ダウコーニング製)0.015部、及び、表面粗さ付与材としてシリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ製、平均一次粒径:2μm、密度:1.3g/cm)15部を添加して攪拌し、PTFE濾紙(商品名:PF060、アドバンテック東洋製)を用いて加圧ろ過することによって、導電層用塗布液24を調製した。
(導電層用塗布液27〜30及びC4)
導電層用塗布液24の調製の際に用いた金属酸化物粒子の種類、量(部数)を、それぞれ表2に示すようにした以外は、導電層用塗布液24の調製と同様の操作で、導電層用塗布液27〜30及びC4を調製した。尚、導電層用塗布液29の調製の際には、さらに分散処理の条件を回転数:1000rpm、分散処理時間:2時間に変更した。
(導電層用塗布液C5)
導電層用塗布液24の調製の際に用いた金属酸化物粒子を、特開2005−17470号公報実施例、感光体1の中間層に用いたニオブ元素を0.5質量%含有したアナターゼ酸化チタンA1(一次粒径35nm、フッ化エチルトリメトキシシランにて表面処理を行ったもの)に変更した以外は、導電層用塗布液24の調製と同様の操作で、導電層用塗布液C5を調製した。
(導電層用塗布液C6)
導電層用塗布液24の調製の際に用いた金属酸化物粒子を、特開2010−30886号公報実施例21に記載のアンチモンドープ酸化スズを被覆した薄片状酸化スズ粒子(試料U)に変更した以外は、導電層用塗布液24の調製と同様の操作で、導電層用塗布液C6を調製した。
<電子写真感光体の製造>
(電子写真感光体1)
押し出し工程及び引き抜き工程を含む製造方法により製造された、長さ257mm、直径24mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体とした。
常温常湿(23℃/50%RH)環境下で、導電層用塗布液1を支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間170℃で乾燥及び熱硬化させることによって、膜厚が20μmの導電層を形成した。導電層の体積抵抗率を前述の方法で測定したところ、8×10Ω・cmであった。
次に、N−メトキシメチル化ナイロン(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス製)4.5部及び共重合ナイロン樹脂(商品名:アミランCM8000、東レ製)1.5部を、メタノール65部/n−ブタノール30部の混合溶剤に溶解させることによって下引き層用塗布液1を調製した。この下引き層用塗布液1を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を6分間70℃で乾燥させることによって、膜厚が0.85μmの下引き層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°及び28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)10部、ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業製)5部及びシクロヘキサノン250部を、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、分散処理時間:3時間の条件で分散処理を行い、次に、酢酸エチル250部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を10分間100℃で乾燥させることによって、膜厚が0.15μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記式(CT−1)で示されるアミン化合物(電荷輸送物質)6.0部と、下記式(CT−2)で示されるアミン化合物(電荷輸送物質)2.0部と、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z400、三菱エンジニアリングプラスチックス製)10部、並びに、下記式(B−1)で示される繰り返し構造単位及び下記式(B−2)で示される繰り返し構造単位を有し、下記式(B−3)で示される末端構造を有するシロキサン変性ポリカーボネート((B−1):(B−2)=95:5(モル比))0.36部と、をo−キシレン60部/ジメトキシメタン40部/安息香酸メチル2.7部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間125℃で乾燥させることによって、膜厚が12.0μmの電荷輸送層を形成した。
以上のようにして、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体1を製造した。
(電子写真感光体2〜27、29、30及びC1〜C3)
電子写真感光体の製造の際に用いた導電層用塗布液を、導電層用塗布液1から、それぞれ導電層用塗布液2〜23、25、26及びC1〜C3に変更した。更に、導電層の膜厚を表3に示すように変更した以外は、電子写真感光体1の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体2〜27、29、30及びC1〜C3を製造した。導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
(電子写真感光体28)
電子写真感光体の製造の際に用いた導電層用塗布液を、導電層用塗布液1から導電層用塗布液24に変更した。また、塗膜の乾燥及び熱硬化の温度を150℃に変更した。更に、導電層の膜厚を表3に示すように変更した以外は、電子写真感光体1の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体28を製造した。導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
(電子写真感光体31〜36)
電子写真感光体の製造の際に用いた導電層用塗布液を、導電層用塗布液1から、それぞれ導電層用塗布液24、27〜30に変更した。更に、導電層の膜厚を表3に示すように変更した以外は、電子写真感光体28の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体31〜36を製造した。導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
(電子写真感光体37)
電子写真感光体の電荷輸送層の製造を、以下のように変更した以外は、電子写真感光体28の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体37を製造した。
式(C−1)で示されるジカルボン酸ハライド41.3g、式(C−2)で示されるカルボン酸ハライド12.2gをジクロロメタンに溶解させ、酸ハロゲン化物溶液を調製した。
また、別途、式(D−1)で示されるジオール24.2g、式(D−2)で示されるジオール27gを10%水酸化ナトリウム水溶液に溶解させ、重合触媒としてトリブチルベンジルアンモニウムクロライドを添加して攪拌し、ジオール化合物溶液を調製した。
次に、上記酸ハロゲン化物溶液を上記ジオール化合物溶液に攪拌しながら加え、重合を開始した。重合は、反応温度を25℃以下に保ち、攪拌しながら、3時間行った。
重合反応中に重合調整剤として、p−ターシャルブチルフェノールを加えた。その後、酢酸の添加により重合反応を終了させ、水相が中性になるまで水での洗浄を繰り返した。
洗浄後、ジクロロメタン溶液を攪拌下のメタノールに滴下して、重合物を沈殿させ、この重合物を真空乾燥させてポリエステル樹脂A72.3gを得た。
得られたポリエステル樹脂Aは、式(C−1)で示される構造と式(C−2)で示される構造をモル比70:30で有し、式(D−1)で示される構造と式(D−2)で示される構造をモル比50:50で有するポリエステル樹脂であった。また、得られたポリエステル樹脂Aの重量平均分子量は85,000であった。式(CT−1)で示されるアミン化合物(電荷輸送物質)5部と、式(CT−3)で示されるアミン化合物(電荷輸送物質)2部と、上記ポリエステル樹脂A10部とを、o−キシレン25部/ジメトキシメタン45部/安息香酸メチル25部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間125℃で乾燥させることによって、膜厚が12.0μmの電荷輸送層を形成した。
導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
(電子写真感光体38)
電子写真感光体の電荷輸送層の製造を、以下のように変更した以外は、電子写真感光体28の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体38を製造した。
式(CT−1)で示されるアミン化合物(電荷輸送物質)7.2部と、式(CT−3)で示されるアミン化合物(電荷輸送物質)0.8部と、下記式(E)で示されるポリエステル樹脂10部、並びに、下記式(B−1)で示される繰り返し構造単位及び式(B−2)で示される繰り返し構造単位を有し、式(B−3)で示される末端構造を有するシロキサン変性ポリカーボネート((B−1):(B−2)=95:5(モル比))0.36部と、をo−キシレン60部/ジメトキシメタン40部/安息香酸メチル2.7部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。なお、式(E)で示される構造単位を有するポリエステル樹脂において、テレフタル酸構造とイソフタル酸構造のモル比(テレフタル酸骨格:イソフタル酸骨格)は5/5である。この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間125℃で乾燥させることによって、膜厚が12.0μmの電荷輸送層を形成した。
導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
(電子写真感光体39)
電子写真感光体28の製造において、電荷輸送層に用いたシロキサン変性ポリカーボネート0.36部を、シリコーン化合物(商品名:GS−101、東亞合成製)0.18部に変更した以外は、電子写真感光体28の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体39を製造した。
導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
(電子写真感光体40)
電子写真感光体28の製造において、電荷輸送層に用いたシロキサン変性ポリカーボネート0.36部を、下記式(F)で示されるシロキサン変性ポリカーボネート0.54部に変更した以外は、電子写真感光体28の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体40を製造した。

導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
(電子写真感光体41)
電子写真感光体の下引き層の製造を、以下のように変更した以外は、電子写真感光体40の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体41を製造した。
平均一次粒子径50nmのルチル型酸化チタン粒子100部をトルエン500部と攪拌混合し、ビニルトリメトキシシラン3部を添加し、8時間攪拌した。その後、トルエンを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、ビニルトリメトキシシランで表面処理されたルチル型酸化チタン粒子を得た。
N−メトキシメチル化ナイロン(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス製)4.5部、共重合ナイロン樹脂(商品名:アミランCM8000、東レ製)1.5部、上記手順で得たビニルトリメトキシシランで表面処理されたルチル型酸化チタン粒子18部、メタノール65部、n−ブタノール30部に、直径1mmのガラスビーズ120部を加え、6時間ペイントシェーカーを用いて分散処理を行い、分散液を得た。この分散液からメッシュでガラスビーズを取り除き、PTFE濾紙(商品名:PF060、アドバンテック東洋製)を用いて加圧ろ過することによって、下引き層用塗布液2を調整した。この下引き層用塗布液2を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を10分間100℃で乾燥させることによって、膜厚が2.0μmの下引き層を形成した。
導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
(電子写真感光体42)
電子写真感光体の下引層の製造を、以下のように変更した以外は、電子写真感光体40の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体42を製造した。
電荷輸送物質として、下記式で示される化合物8.5部、
ブロックされたイソシアネート化合物(商品名:SBN−70D、旭化成ケミカルズ製)15部、樹脂として、ポリビニルアルコール樹脂(商品名:KS−5Z、積水化学工業製)0.97部、触媒としてヘキサン酸亜鉛(II)(商品名:ヘキサン酸亜鉛(II)、三津和化学薬品製)0.15部とを、1−メトキシ−2−プロパノール88部とテトラヒドロフラン88部の混合溶媒に溶解した。この溶液にイソプロピルアルコールに分散された平均一次粒子径が9−15nmのシリカスラリー(商品名:IPA−ST−UP、日産化学工業製、固形分濃度:15質量%、粘度:9mPa・s)を、ナイロンスクリーンメッシュシート(商品名:N−No.150T、東京スクリーン製)を通し1.8部加え、1時間撹拌し、PTFE濾紙(商品名:PF020、アドバンテック東洋製)を用いて加圧ろ過することによって、下引き層用塗布液3を調製した。
この下引き層用塗布液3を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を20分間170℃で加熱し、硬化(重合)させることによって、膜厚が0.7μmの下引き層を形成した。
導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
(電子写真感光体43)
電子写真感光体の製造において、下引き層を有さなかった以外は、電子写真感光体1の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体43を製造した。
導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
(電子写真感光体44)
電子写真感光体の製造において、下引き層を有さなかった以外は、電子写真感光体28の製造と同様の操作で、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体44を製造した。
導電層の体積抵抗率は、電子写真感光体1と同様にして測定した。結果を表3に示す。
<実施例1〜44及び比較例1〜6>
(電子写真感光体の導電層の分析)
上記で製造した電子写真感光体から、5mm四方に切断した片を5つ切り出し、その後、それぞれの片の電荷輸送層及び電荷発生層をクロロベンゼン、メチルエチルケトン及びメタノールで剥ぎ取り、導電層を露出させた。このようにして、観察用サンプル片を各電子写真感光体につき5つずつ用意した。
先ず、各電子写真感光体について、それぞれ1つのサンプル片を用いて、集束イオンビーム加工観察装置(商品名:FB−2000A、日立ハイテクマニファクチャ&サービス製)を用い、FIB−μサンプリング法により、導電層を厚み:150nmに薄片化し、電界放出型電子顕微鏡(HRTEM)(商品名:JEM−2100F、日本電子製)及びエネルギー分散形X線分析装置(EDX)(商品名:JED−2300T、日本電子製)を用い、導電層の組成分析を行った。尚、EDXの測定条件は、加速電圧:200kV、ビーム径:1.0nmである。
その結果、電子写真感光体1〜25、27〜30の導電層には、ニオブがドープされている酸化チタンの被覆層で被覆されている酸化チタン芯材を含有する粒子が含有されていることが確認された。また、電子写真感光体26の導電層には、タンタルがドープされている酸化チタンの被覆層で被覆されている酸化チタン芯材を含有する粒子が含有されていることが確認された。電子写真感光体C1の導電層には、被覆層で被覆されていない酸化チタン粒子が含有されていることが確認された。電子写真感光体C2の導電層には、被覆層で被覆されておらず、ニオブを含有する酸化チタン粒子が含有されていることが確認された。電子写真感光体C3の導電層には、ニオブがドープされている酸化スズの被覆層で被覆されている酸化スズ粒子が含有されていることが確認された。
また、得られたEDX像から、粒子100個の個々の粒子に関し、芯材の直径と被覆層の層厚を求め、それらの算術平均から芯材の平均直径Dc及び被覆層の平均層厚Tcを算出した。
次に、各電子写真感光体について、それぞれ残りの4つのサンプル片を用いて、FIB−SEMのSlice&Viewで導電層の2μm×2μm×2μmの3次元化を行った。FIB−SEMのSlice&Viewのコントラストの違いから、導電層の全体積に占める、粒子の含有量を算出した。本実施例においては、Slice&Viewの条件は以下のようにした。
分析用試料加工:FIB法
加工及び観察装置:SII/Zeiss製NVision40
スライス間隔:10nm
観察条件:
加速電圧:1.0kV
試料傾斜:54°
WD:5mm
検出器:BSE検出器
アパーチャー:60μm、high current
ABC:ON
画像解像度:1.25nm/pixel
解析領域は縦2μm×横2μmで行い、断面ごとの情報を積算し、縦2μm×横2μm×厚み2μm(V=8μm)当たりの体積Vを求める。また、測定環境は、温度:23℃、圧力:1×10−4Paである。尚、加工及び観察装置としては、FEI製のStrata400S(試料傾斜:52°)を用いることもできる。また、断面ごとの情報は、特定した本発明の酸化チタン粒子又は比較例に用いた導電材粒子の面積を画像解析して得た。画像解析は、画像処理ソフト:Media Cybernetics製、Image−Pro Plusを用いて行った。
得られた情報を基に、4つのサンプル片のそれぞれにおいて、2μm×2μm×2μmの体積(単位体積:8μm)中の本発明の酸化チタン粒子又は比較例に用いた導電材粒子の体積(V[μm])を求めた。そして、((V[μm]/8[μm])×100)を算出した。4つのサンプル片における((V[μm]/8[μm])×100)の値の平均値を、導電層の全体積に対する導電層中の本発明の酸化チタン粒子又は比較例に用いた導電材粒子の含有量[体積%]とした。結果を表3に示す。
[評価]
(繰り返し使用時の暗部電位や明部電位の変動の抑制効果の評価)
上記で製造した電子写真感光体をそれぞれヒューレットパッカード製のレーザービームプリンターColor LaserJet Enterprise M552に装着して、温度23℃/相対湿度50%の環境下にて通紙耐久試験を行った。通紙耐久試験では、印字率2%の文字画像をレター紙に1枚ずつ出力する間欠モードでプリント操作を行い、5,000枚の画像出力を行った。そして、通紙耐久試験開始時並びに5,000枚画像出力終了に、帯電電位(暗部電位)と露光時の電位(明部電位)を測定した。電位測定は、白ベタ画像と黒ベタ画像を各1枚ずつ用いて行った。初期(通紙耐久試験開始時)の暗部電位をVd、初期(通紙耐久試験開始時)の明部電位をVl、5,000枚画像出力終了後の暗部電位をVd’、5,000枚画像出力終了後の明部電位をVl’とした。そして、5,000枚画像出力終了後の暗部電位Vd’と初期の暗部電位Vdとの差である暗部電位変動量△Vd(=|Vd|−|Vd’|)と、5000枚画像出力終了後の明部電位Vl’と初期の明部電位Vlとの差である明部電位変動量△Vl(=|Vl’|−|Vl|)とをそれぞれ求めた。結果を表4に示す。
(出力画像の精細性の評価)
評価用の電子写真装置として、ヒューレットパッカード製のレーザービームプリンターColor LaserJet Enterprise M552の改造機を用いた。改造点として、帯電条件とレーザー露光量は可変で作動するようにした。上記で製造した電子写真感光体をそれぞれ、ブラック色用のプロセスカートリッジに装着して、ブラック色用のプロセスカートリッジのステーションに取り付け、他の色(シアン、マゼンタ、イエロー)用のプロセスカートリッジをレーザービームプリンター本体に装着しなくても作動するようにした。画像の出力に際しては、ブラック色用のプロセスカートリッジのみをレーザービームプリンター本体に取り付け、ブラックトナーのみによる単色画像を出力した。また、暗部電位Vdが−600V、明部電位Vlが−250Vとなるようにレーザー強度を調整し、帯電部材に印加する現像バイアスVdcが−450Vとなるように調整した。
出力画像の精細性は、温度23℃/相対湿度50%の環境下にて、露光1ドットにつき3ドット間隔を設けて露光した画像パターン(孤立ドットパターン)を出力した際の、出力画像の濃度によって評価した。孤立ドットパターンの潜像が電子写真感光体上に明瞭に形成されれば、孤立ドットパターンの画像が紙上に明瞭に出力され、結果として高い画像濃度の出力物が得られる。また、孤立ドットパターンの潜像が電子写真感光体上に明瞭に形成されなければ、孤立ドットパターンの画像が紙上に明瞭に出力されず、結果として低い画像濃度の出力物が得られる。よって、得られた出力画像の濃度の高低から、出力画像の精細性を評価することができる。
出力画像の濃度は、出力画像において、露光した画像パターンを形成した部分の白色度と、露光した画像パターンを形成していない部分(白地部分)の白色度の差から算出した。尚、出力画像の濃度は、東京電色製の白色光度計TC−6DS/Aを用い、アンバーフィルターを用いて測定した。本発明においては、得られた出力画像の濃度が8.0%以上である場合、出力画像の精細性が高いと判断した。結果を表4に示す。
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段

Claims (7)

  1. 支持体と、導電層と、感光層と、をこの順に有する電子写真感光体であって、
    該導電層が、結着材料及び粒子を含有し、
    該粒子が、酸化チタンを含有する芯材と、該芯材を被覆し、かつ、ニオブ又はタンタルがドープされている酸化チタンを含有する被覆層と、を有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記導電層の全体積に占める、前記粒子の含有量が、20体積%以上50体積%以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記芯材が、アナターゼ型酸化チタンを含有する請求項1又は請求項2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記被覆層において、前記ニオブ又はタンタルの、前記酸化チタンに対するドープ量が、前記被覆層の全質量に対して、0.5質量%以上10.0質量%以下である請求項1乃至3の何れか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 前記芯材の平均直径が、前記被覆層の平均層厚に対して、5倍以上20倍以下である請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子写真感光体。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段と、を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の電子写真感光体、並びに、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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