JP2018141503A - ダンパ装置 - Google Patents

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Kenichi Imoo
賢一 芋生
慎平 徳森
Shimpei Tokumori
慎平 徳森
智洋 佐伯
Tomohiro Saeki
智洋 佐伯
匡由 成瀬
Masayuki Naruse
匡由 成瀬
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Abstract

【課題】一例として、連結部材の望まれぬ変形を抑制可能なダンパ装置を得る。
【解決手段】実施形態に係るダンパ装置は、第1の部材と、第1の部材から軸方向に離間して配置される第2の部材と、を有する第2の回転体と、第1の部材と第2の部材との間に位置する制限部と、制限部から軸方向に突出するとともに第1の部材に設けられた第1の孔に通されて第1の部材に固定された第1の固定部と、制限部から軸方向に突出するとともに第2の部材に設けられた第2の孔に通されて第2の部材に固定された第2の固定部と、制限部から軸方向と交差する第1の方向に突出した第1の凸部と、を有し、第1の部材と第2の部材とを連結する連結部材と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、ダンパ装置に関する。
従来、エンジンの出力軸と、トランスミッションの入力軸との間に設けられるダンパ装置が知られる。ダンパ装置は、例えば、出力軸と入力軸とにそれぞれ接続された二つの回転体と、これらの回転体の間に介在するコイルスプリング及びスラスト部材とを有する。このようなダンパ装置は、エンジンから入力される回転変動をコイルスプリング及びスラスト部材によって減衰させる。
二つの回転体のうち一方は、例えば、出力軸及び入力軸の軸方向に並ぶ二つのプレートを有する。二つの回転体のうち他方は、当該二つのプレートの間に配置され、二つのプレートに対して回転可能である。二つのプレートは、一体的に回転可能なように、ピンのような連結部材により互いに連結される(特許文献1)。
特開2004−278727号公報
従来の構成では、例えば、ピンがカシメのような変形を伴う加工により、二つのプレートに固定される。カシメによるピンの取付時、ピンのプレートを支持する部分がカシメの圧力によって変形すると、二つのプレートの姿勢や形状が変わる可能性がある。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、連結部材の望まれぬ変形を抑制可能なダンパ装置を提供する。
本発明の実施形態に係るダンパ装置は、一例として、回転中心まわりに回転可能な第1の回転体と、第1の部材と、前記第1の部材から前記回転中心の軸方向に離間して配置されるとともに、前記第1の部材と一体に前記回転中心まわりに回転可能な第2の部材と、を有する第2の回転体と、前記第1の回転体と前記第2の回転体との間に位置し、前記第2の回転体に対して前記第1の回転体が前記回転中心まわりに回転することにより弾性的に圧縮される弾性体と、前記第1の部材と前記第2の部材との間に位置して前記第1の部材と前記第2の部材とが互いに近づくことを制限する制限部と、前記制限部から前記回転中心の軸方向に突出するとともに前記第1の部材に設けられた第1の孔に通されて前記第1の部材に固定された第1の固定部と、前記制限部から前記回転中心の軸方向に突出するとともに前記第2の部材に設けられた第2の孔に通されて前記第2の部材に固定された第2の固定部と、前記制限部から前記回転中心の軸方向と交差する第1の方向に突出した第1の凸部と、を有し、前記第1の部材と前記第2の部材とを連結する連結部材と、を備える。よって、一例としては、制限部の剛性が向上し、制限部の望まれぬ変形が抑制される。
上記ダンパ装置では、一例として、前記第1の凸部は、前記回転中心の軸方向における長さが前記回転中心の軸方向と直交し且つ前記第1の方向と直交する第2の方向における長さよりも長い。よって、一例としては、回転中心の軸方向における制限部の剛性が向上し、制限部の望まれぬ変形が抑制される。
上記ダンパ装置では、一例として、前記連結部材に、前記第1の凸部の反対側に位置し、前記第1の凸部が延びる方向に延びる凹部が設けられる。例えば、このように第1の凸部と凹部とを形成する場合、凹部が設けられる面を押す半抜き加工が用いられ得る。連結部材の半抜き加工を施された部分は、加工硬化により剛性が向上する。よって、一例としては、制限部の剛性が向上し、制限部の望まれぬ変形が抑制される。
上記ダンパ装置では、一例として、前記第2の方向において、前記第1の凸部は、前記第2の方向における前記第1の固定部の両端部の間に位置する。よって、一例としては、第1及び第2の固定部を第1及び第2の部材にカシメにより固定するときの圧力が作用する部分の剛性が向上し、制限部の望まれぬ変形が抑制される。
上記ダンパ装置では、一例として、前記制限部は、前記回転中心の軸方向と交差する方向に向く周面を有し、前記第1の凸部は、前記周面から突出し、前記回転中心の軸方向における前記周面の一方の縁から離間した第1の端部と、前記回転中心の軸方向における前記周面の他方の縁から離間した第2の端部と、を有する。よって、一例としては、第1の凸部を形成するときに、制限部の、第1の部材又は第2の部材に面する部分が変形することが抑制される。
上記ダンパ装置では、一例として、前記連結部材は、前記制限部から前記第1の方向に突出するとともに、前記第1の凸部の前記第1の端部から、前記回転中心の軸方向と交差し且つ前記第1の方向と交差する方向に延びる第2の凸部、をさらに有する。よって、一例としては、第1の固定部を第1の部材にカシメにより固定するときの圧力が作用する部分の剛性が向上し、制限部の望まれぬ変形が抑制される。
図1は、第1の実施形態に係るダンパ装置の一例を示す断面図である。 図2は、第1の実施形態のダンパ装置の一例を示す正面図である。 図3は、第1の実施形態の連結部材を示す平面図である。 図4は、第1の実施形態の連結部材を示す正面図である。 図5は、第1の実施形態の第1及び第2のディスクプレートの一部と連結部材の一部とを示す断面図である。 図6は、第1の実施形態のカシメ前の連結部材と第1のディスクプレートとを示す平面図である。 図7は、第2の実施形態に係る第1及び第2のディスクプレートの一部と連結部材の一部とを示す断面図である。 図8は、第3の実施形態に係る第1及び第2のディスクプレートの一部と連結部材の一部とを示す断面図である。 図9は、第4の実施形態に係る連結部材を示す平面図である。 図10は、第4の実施形態の連結部材を示す正面図である。 図11は、第5の実施形態に係る第1のディスクプレートの一部と連結部材の一部とを示す断面図である。 図12は、第5の実施形態の第1のディスクプレートの一部と連結部材の一部とを図11のF12−F12線に沿って示す断面図である。 図13は、第5の実施形態の第1の変形例に係る第1のディスクプレートの一部と連結部材の一部とを示す断面図である。 図14は、第5の実施形態の第2の変形例に係る第1のディスクプレートの一部と連結部材の一部とを示す断面図である。 図15は、第6の実施形態に係る第1のディスクプレートの一部と連結部材の一部とを示す断面図である。 図16は、第7の実施形態に係る第1のディスクプレートの一部と連結部材の一部とを示す断面図である。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図6を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明について、複数の表現が記載されることがある。複数の表現がされた構成要素及び説明は、記載されていない他の表現がされても良い。さらに、複数の表現がされない構成要素及び説明も、記載されていない他の表現がされても良い。
図1は、第1の実施形態に係るダンパ装置1の一例を示す断面図である。図1に示すように、ダンパ装置1は、外側にあるサイドプレート2と、内側にあるクラッチハブ3と、複数の連結部材4とを有する。サイドプレート2は、第2の回転体の一例であり、例えば、ドライブプレートとも称され得る。クラッチハブ3は、第1の回転体の一例であり、例えば、ドリブンプレートとも称され得る。連結部材4は、例えば、接続部材又はピンとも称され得る。
サイドプレート2と、クラッチハブ3とは、それぞれ、図1に示す中心軸Axまわりに回転可能である。中心軸Axは、回転中心の一例である。以下、中心軸Axに直交する方向を径方向、中心軸Axに沿う方向を軸方向、中心軸Axまわりに回転する方向を周方向又は回転方向とそれぞれ称する。サイドプレート2は、クラッチハブ3に対して独立して回転可能である。言い換えると、サイドプレート2とクラッチハブ3とは互いに相対的に回転可能である。
サイドプレート2は、例えば、フライホイールを介して、エンジンのクランクシャフトに接続される。なお、サイドプレート2はエンジンに限らず、モータのような他の駆動源、又は他の装置に接続されても良い。
クランクシャフトは、中心軸Axに沿って延びる。フライホイールは、例えば、径方向に広がる円盤状に形成される。エンジンがクランクシャフトを介してフライホイールを回転させることで、サイドプレート2がフライホイールとともに回転させられる。すなわち、エンジンが生じさせる回転が、フライホイールを介してサイドプレート2に伝達される。
サイドプレート2は、中心軸Axに近い方から順に、ブッシュ21と、第1のディスクプレート22及び第2のディスクプレート23と、支持プレート24と、二つのライニング部25とを有する。第1のディスクプレート22は、第1の部材の一例である。第2のディスクプレート23は、第2の部材の一例である。支持プレート24は、例えば、クッションスプリングとも称され得る。ライニング部25は、例えば、摩擦材とも称され得る。
ブッシュ21は、二つのボス部21aと、複数の係止部21bとを有する。ボス部21aは、中心軸Axに沿って延びる略円筒状に形成される。二つのボス部21aは、隙間を介して軸方向に並べられる。係止部21bは、二つのボス部21aの外周面から、径方向外側にそれぞれ突出する。
図2は、第1の実施形態の第1のディスクプレート22の一部を切り欠いてダンパ装置1の一例を示す正面図である。図1及び図2に示すように、第1及び第2のディスクプレート22,23は、径方向に広がる円盤状に形成される。第1及び第2のディスクプレート22,23はそれぞれ、内枠部22a,23aと、外枠部22b,23bと、複数のフレーム部22c,23cとを有する。
内枠部22a,23aは、径方向に広がる円環状に形成される。内枠部22a,23aに、スプライン部22d,23dが設けられる。スプライン部22d,23dは、円環状の内枠部22a,23aの内周から径方向に延びる複数の溝によって形成される。
図1に示すように、内枠部22a,23aの内側に、ブッシュ21のボス部21aが嵌まる。ボス部21aから突出する係止部21bが、第1及び第2のディスクプレート22,23のスプライン部22d,23dに嵌められる。これにより、第1及び第2のディスクプレート22,23とブッシュ21とが中心軸Axまわりに一体的に回転可能となる。
図2に示すように、外枠部22b,23bは、間隔を介して内枠部22a,23aを囲む円環状に形成される。フレーム部22c,23cが、内枠部22a,23aの外周側と外枠部22b,23bの内周側とを接続する。
フレーム部22c,23cは、内枠部22a,23aから径方向に延びる。本実施形態において、例えば四つのフレーム部22c,23cが周方向に90°間隔で配置される。フレーム部22c,23cの配置はこれに限られない。
内枠部22a,23a、外枠部22b,23b、及びフレーム部22c,23cは、複数の開口部22e,23eを形成する。開口部22e,23eは、第1及び第2のディスクプレート22,23に覆われたダンパ装置1の内部を露出させる。
図1に示すように、第1のディスクプレート22及び第2のディスクプレート23は、軸方向に隙間を介して並んで配置される。言い換えると、第2のディスクプレート23は、第1のディスクプレート22から軸方向に離間して配置される。第1のディスクプレート22と第2のディスクプレート23とは、複数の連結部材4によって互いに連結される。
連結部材4は、第1のディスクプレート22及び第2のディスクプレート23に、例えばカシメによって固定される。連結部材4は、第1のディスクプレート22及び第2のディスクプレート23が相対的に回転することを制限する。これにより、第2のディスクプレート23は、第1のディスクプレート22と一体に中心軸Axまわりに回転可能である。
第1のディスクプレート22と第2のディスクプレート23とは、略同一形状を有するが、異なる形状を有しても良い。第1及び第2のディスクプレート22,23の内枠部22a,23a、外枠部22b,23b、フレーム部22c,23cは、軸方向に並んで配置される。このため、第1のディスクプレート22の開口部22eと、第2のディスクプレート23の開口部23eとは、互いに対応する位置に設けられる。
支持プレート24は、第1及び第2のディスクプレート22,23の外枠部22b,23bより大きい円環状に形成される。支持プレート24の内周部分は、例えばネジや連結部材4によって、第1のディスクプレート22の外枠部22bに取り付けられる。支持プレート24は、第1のディスクプレート22の外枠部22bから、径方向外側に張り出す。なお、支持プレート24は他の部分に取り付けられても良い。
ライニング部25は、例えば、間隔を介して第1及び第2のディスクプレート22,23を囲む円環状に形成される。二つのライニング部25は、支持プレート24の外周部分において、軸方向における支持プレート24の両側に取り付けられる。二つのライニング部25は、フライホイールに接触する。フライホイールが回転すると、フライホイールとライニング部25との間の摩擦力により、サイドプレート2が回転させられる。
クラッチハブ3は、例えば、入力軸を介して、トランスミッションに接続される。なお、クラッチハブ3はトランスミッションに限らず、モータのような他の装置に接続されても良い。クラッチハブ3は、内側ハブ31と、外側ハブ32と、スプリング33とを有する。
内側ハブ31は、ボス部31aと、複数の係止部31bとを有する。ボス部31aは、中心軸Axに沿って延びる略円筒状に形成される。入力軸が、回転を伝達可能にボス部31aの内側に嵌められる。
内側ハブ31のボス部31aは、ブッシュ21のボス部21aの内側に嵌められる。内側ハブ31のボス部31aと、ブッシュ21のボス部21aとは、中心軸Axまわりに相対的に回転可能である。
複数の係止部31bは、ボス部31aの外周面から、径方向にそれぞれ突出する。係止部31bは、軸方向において、サイドプレート2のブッシュ21の二つのボス部21aの間に配置される。
外側ハブ32は、軸方向において、第1のディスクプレート22と第2のディスクプレート23との間に配置される。なお、外側ハブ32はこれに限らず、第1及び第2のディスクプレート22,23の外側に配置されても良い。図2に示すように、外側ハブ32は、中間部32aと、複数のアーム32bとを有する。
中間部32aは、径方向に広がる円環状に形成される。中間部32aに、スプライン部32cが設けられる。スプライン部32cは、円環状の中間部32aの内周から径方向に延びる複数の溝によって形成される。
図1に示すように、内側ハブ31のボス部31aは、外側ハブ32の内側に嵌められる。内側ハブ31のボス部31aと、外側ハブ32とは、中心軸Axまわりに相対的に回転可能である。
外側ハブ32のスプライン部32cに、内側ハブ31の係止部31bが嵌められる。周方向において、外側ハブ32のスプライン部32cの端部と、内側ハブ31の係止部31bの端部との間に隙間が形成される。これにより、内側ハブ31と外側ハブ32とは、所定の角度に亘って相対的に回転可能である。
スプリング33は、コイル状の圧縮バネである。スプリング33は、周方向における、外側ハブ32のスプライン部32cの端部と、内側ハブ31の係止部31bの端部との間の隙間に配置される。言い換えると、スプリング33は、周方向において、内側ハブ31と外側ハブ32との間に介在する。
スプリング33は、内側ハブ31と外側ハブ32とが中心軸Axまわりに相対的に回転すると、外側ハブ32と内側ハブ31とによって圧縮される。スプリング33は、中心軸Axまわりの一方向に相対的に回転した内側ハブ31と外側ハブ32とに、反対方向に回転する力を作用させる。
外側ハブ32の複数のアーム32bは、中間部32aから径方向に延びる。本実施形態において、例えば四つのアーム32bが周方向に90°間隔で配置される。径方向において、中心軸Axからアーム32bの外周面までの長さは、中心軸Axから第1及び第2のディスクプレート22,23の外枠部22b,23bの外周面までの長さよりも短い。
図2に示すように、サイドプレート2及びクラッチハブ3に外力が作用しない場合、外側ハブ32のアーム32bは、軸方向において、第1及び第2のディスクプレート22,23のフレーム部22c,23cに重ねられる。なお、外側ハブ32のアーム32bと、第1及び第2のディスクプレート22,23のフレーム部22c,23cとの位置はこれに限られない。
アーム32bの先端部に、二つの張出部32dが設けられる。張出部32dは、アーム32bの先端部から、周方向の両側に突出した部分である。言い換えると、二つの張出部32dは、アーム32bの先端部から、周方向において互いに反対方向に突出する。
ダンパ装置1は、四つのトーションスプリング5と、四つの第1のシート6と、四つの第2のシート7と、二つのクッション8とをさらに有する。なお、トーションスプリング5と、第1及び第2のシート6,7と、クッション8との数はこれに限らない。トーションスプリング5は、弾性体の一例である。
トーションスプリング5は、コイル状の圧縮バネ(コイルスプリング)である。トーションスプリング5は、周方向において、外側ハブ32のアーム32bと、第1及び第2のディスクプレート22,23のフレーム部22c,23cとの間に位置する。
第1のシート6及び第2のシート7は、開口部22e,23eの内部に配置され、トーションスプリング5を支持する。例えば、一つの開口部22e,23eの内部において、二つの第1のシート6は、向かい合うように配置され、一つのトーションスプリング5を支持する。また、他の一つの開口部22e,23eの内側において、二つの第2のシート7が、向かい合うように配置され、他の一つのトーションスプリング5を支持する。
第1のシート6は、支持部61と、凸部62とを有する。支持部61は、第1及び第2のディスクプレート22,23のフレーム部22c,23cと、外側ハブ32の張出部32dと、の少なくとも一方に揺動可能に支持される。支持部61は、トーションスプリング5の端部を支持する。凸部62は、支持部61から突出し、トーションスプリング5の内部に挿入される。凸部62は、トーションスプリング5が軸方向及び径方向に移動することを制限する。
第2のシート7は、支持部71と、凸部72とを有する。支持部71は、第1及び第2のディスクプレート22,23のフレーム部22c,23cと、外側ハブ32の張出部32dと、の少なくとも一方に揺動可能に支持される。支持部71は、トーションスプリング5の端部を支持する。凸部72は、支持部71から突出し、トーションスプリング5の内部に挿入される。凸部72は、トーションスプリング5が軸方向及び径方向に移動することを制限する。周方向において、第2のシート7の凸部72は、第1のシート6の凸部62よりも短い。
クッション8は、周方向に向かい合う二つの第2のシート7の凸部72の間に配置される。クッション8は、第2のシート7に支持されるトーションスプリング5の内側に位置し、二つの凸部72の間で周方向に移動可能である。クッション8は、周方向に弾性変形可能である。
図1に示すように、ダンパ装置1は、複数の摩擦部材11と、板バネ12とをさらに有する。摩擦部材11は、例えば、スラスト部材とも称され得る。摩擦部材11及び板バネ12は、ダンパ装置1にヒステリシスを生じさせる。
摩擦部材11は、軸方向において、サイドプレート2とクラッチハブ3との間に介在する。複数の摩擦部材11は、第1及び第2のディスクプレート22,23にそれぞれ取り付けられ、クラッチハブ3に接触して摩擦力を生じさせる。
板バネ12は、摩擦部材11と第1及び第2のディスクプレート22,23との間に介在する。板バネ12は、摩擦部材11をクラッチハブ3に向かって押す。板バネ12は、摩擦部材11とクラッチハブ3との間に生じる摩擦力を大きくする。
以上述べたダンパ装置1にトルクが作用すると、サイドプレート2とクラッチハブ3とが中心軸Axまわりに相対的に回転する。すなわち、ダンパ装置1にトルクが作用することによって、サイドプレート2とクラッチハブ3との間の捩れ角が生じる。
捩れ角が生じると、第1及び第2のシート6,7は、サイドプレート2のフレーム部22c,23cと、クラッチハブ3のアーム32bとのうち一方に支持され、他方から離間する。捩れ角に応じて向かい合う第1のシート6同士が近づくとともに、向かい合う第2のシート7同士が近づくことで、第1及び第2のシート6,7がトーションスプリング5を圧縮する。
上記のように、トーションスプリング5は、サイドプレート2に対してクラッチハブ3が中心軸Axまわりに回転することにより弾性的に圧縮される。トーションスプリング5が圧縮されることで、トーションスプリング5が、エンジンの回転変動を減衰させる。
ダンパ装置1に作用するトルクが増大することで捩れ角が大きくなると、第2のシート7の凸部72が、クッション8に当接する。第2のシート7の凸部72は、クッション8を圧縮する。クッション8が圧縮されることで、トーションスプリング5とクッション8とが、エンジンの回転変動を減衰させる。
以下に、本実施形態の連結部材4について詳しく説明する。図3は、第1の実施形態の連結部材4を示す平面図である。図4は、第1の実施形態の連結部材4を示す正面図である。なお、図3及び図4は、第1及び第2のディスクプレート22,23に固定される前の連結部材4を示す。
図3及び図4に示すように、複数の連結部材4はそれぞれ、二つのピン41と接続部42とを有する。二つのピン41は、略同一の形状を有する。接続部42は、二つのピン41を互いに接続する。なお、連結部材4が三つ以上のピン41を有し、当該複数のピン41が接続部42によって接続されても良い。また、連結部材4は、一つのピン41のみを有しても良い。
二つのピン41及び接続部42は、例えば、鉄によって作られ、一体に形成される。なお、ピン41及び接続部42は、他の材料によって作られても良く、別体として作られても良い。
ピン41はそれぞれ、制限部45と、第1の固定部46と、第2の固定部47と、凸部48とを有する。制限部45は、例えば、介在部、胴部、又はスペーサ部とも称され得る。第1及び第2の固定部46,47は、例えば、変形部又はカシメ部とも称され得る。
図5は、第1の実施形態の第1及び第2のディスクプレート22,23の一部と連結部材4の一部とを示す断面図である。図5に示すように、制限部45は、軸方向において、第1のディスクプレート22と第2のディスクプレート23との間に位置する。また、図5に示すように、制限部45は、第1のディスクプレート22に取り付けられた支持プレート24と、第2のディスクプレート23との間に位置する。
図3及び図4に示すように、制限部45は、略直方体状に形成される。なお、制限部45は、例えば、円柱状のような他の形状に形成されても良い。制限部45は、第1の面45aと、第2の面45bと、第1の側面45cと、第2の側面45dと、第1の端面45eと、第2の端面45fとを有する。第1の面45aは、周面の一例である。第1の面45a、第2の面45b、第1の側面45c、第2の側面45d、第1の端面45e、及び第2の端面45fはそれぞれ、略平坦に形成されるが、曲面であっても良いし、凹凸を有しても良い。
第1の面45a及び第2の面45bはそれぞれ、第1の側面45c、第2の側面45d、第1の端面45e、及び第2の端面45fのそれぞれよりも広い。第1の面45aは、径方向外側に向く。径方向外側は、軸方向と交差する方向である。言い換えると、第1の面45aは、中心軸Axの反対側に設けられる。第2の面45bは、第1の面45aの反対側に位置し、径方向内側に向く。言い換えると、第2の面45bは、中心軸Ax側に設けられる。
第1の側面45c及び第2の側面45dは、大よそ周方向に向く。第2の側面45dは、第1の側面45cの反対側に位置する。一方のピン41の第1の側面45cと、他方のピン41の第2の側面45dとは、接続部42によって互いに接続される。
図5に示すように、第1の端面45e及び第2の端面45fは、軸方向に向く。第1の端面45eは、第1のディスクプレート22、又は第1のディスクプレート22に取り付けられた支持プレート24に接触する。第2の端面45fは、第1の端面45eの反対側に位置し、第2のディスクプレート23に接触する。
第1及び第2の端面45e,45fが第1のディスクプレート22又は支持プレート24と、第2のディスクプレート23と、に接触することで、制限部45は、第1のディスクプレート22と第2のディスクプレート23が互いに近づくことを制限する。軸方向において、制限部45の長さは、クラッチハブ3のアーム32bの厚さよりも長い。このため、制限部45は、第1及び第2のディスクプレート22,23が、クラッチハブ3に接触することを抑制する。
図3及び図4に示すように、第1の固定部46は、制限部45の第1の端面45eから、軸方向に突出する。第1の固定部46は、軸方向に延び、略長円形の柱状に形成される。なお、第1の固定部46は、他の形状に形成されても良い。
第1の固定部46は、二つの平面46aと、二つの曲面46bとを有する。二つの平面46aは、径方向に向く。すなわち、一方の平面46aは径方向外側に向き、他方の平面46aは径方向内側に向く。二つの曲面46bは、大よそ周方向に向く。
図5に示すように、第1の固定部46は、第1のディスクプレート22に設けられた第1の孔22fに通される。第1の孔22fは、例えば、外枠部22bに設けられ、第1の固定部46と同じく略長円形に形成される。第1の固定部46は、さらに、支持プレート24に設けられた孔にも通され得る。
第1の固定部46は、例えば、カシメにより第1のディスクプレート22に固定される。カシメにより、第1の固定部46の、第1の孔22fの外に位置する部分が変形させられる。
以下、第1の固定部46の、第1の孔22fの外に位置する部分は、外側部46cと称される。一方、第1の固定部46の、第1の孔22f及び支持プレート24の孔の中に位置する部分は、内側部46dと称される。
外側部46cは、例えば、略長円形の板状に変形させられる。なお、外側部46cは、他の形状に変形させられても良い。一方、内側部46dの形状は、大よそ第1の孔22fと略同一の形状のまま保たれる。軸方向から見た場合、外側部46cは、内側部46dよりも大きい。
このように、第1の固定部46は、カシメによって形成された外側部46cと、内側部46dと、を有する。内側部46dは、制限部45から突出するとともに、第1の孔22fに収容される。内側部46dは、第1のディスクプレート22の第1の孔22fに嵌め込まれることで、第1のディスクプレート22が第2のディスクプレート23に対して径方向及び周方向に移動することを制限する。
外側部46cは、内側部46dの端部から、軸方向と交差する方向に広がる。このため、外側部46cは、第1のディスクプレート22が制限部45及び第2のディスクプレート23から軸方向に離間することを制限する。
第1のディスクプレート22は、第1の固定部46の外側部46cと、制限部45との間に配置される。このため、制限部45及び第1の固定部46により、第1のディスクプレート22は、第2のディスクプレート23に対して軸方向に移動することを制限される。
図3に示すように、第2の固定部47は、制限部45の第2の端面45fから、軸方向に突出する。すなわち、第2の固定部47は、第1の固定部46の反対側に位置し、第1の固定部46の反対方向に突出する。第2の固定部47は、軸方向に延び、略長円形の柱状に形成される。なお、第2の固定部47は、他の形状に形成されても良い。
第2の固定部47は、二つの平面47aと、二つの曲面47bとを有する。二つの平面47aは、径方向に向く。すなわち、一方の平面47aは径方向外側に向き、他方の平面47aは径方向内側に向く。二つの曲面47bは、大よそ周方向に向く。
図5に示すように、第2の固定部47は、第2のディスクプレート23に設けられた第2の孔23fに通される。第2の孔23fは、例えば、外枠部23bに設けられ、第2の固定部47と同じく略長円形に形成される。
第2の固定部47は、例えば、カシメにより第2のディスクプレート23に固定される。カシメにより、第2の固定部47の、第2の孔23fの外に位置する部分が変形させられる。
以下、第2の固定部47の、第2の孔23fの外に位置する部分は、外側部47cと称される。一方、第2の固定部47の、第2の孔23fの中に位置する部分は、内側部47dと称される。
外側部47cは、例えば、略長円形の板状に変形させられる。なお、外側部47cは、他の形状に変形させられても良い。一方、内側部47dの形状は、大よそ第2の孔23fと略同一の形状のまま保たれる。軸方向から見た場合、外側部47cは、内側部47dよりも大きい。
このように、第2の固定部47は、カシメによって形成された外側部47cと、内側部47dと、を有する。内側部47dは、制限部45から突出するとともに、第2の孔23fに収容される。内側部47dは、第2のディスクプレート23の第2の孔23fに嵌め込まれることで、第2のディスクプレート23が第1のディスクプレート22に対して径方向及び周方向に移動することを制限する。
外側部47cは、内側部47dの端部から、軸方向と交差する方向に広がる。このため、外側部47cは、第2のディスクプレート23が制限部45及び第1のディスクプレート22から軸方向に離間することを制限する。
第2のディスクプレート23は、第2の固定部47の外側部47cと、制限部45との間に配置される。このため、制限部45及び第2の固定部47により、第2のディスクプレート23は、第1のディスクプレート22に対して軸方向に移動することを制限される。
図3に示すように、凸部48は、第1の延部48aを有する。第1の延部48aは、第1の凸部の一例である。第1の延部48aは、制限部45の第1の面45aから、当該第1の面45aと略直交する方向に突出する。言い換えると、第1の延部48aは、第1の面45aから径方向外側へ突出する。当該第1の面45aと略直交する方向及び径方向外側は、軸方向と交差する方向であり、第1の方向の一例である。第1の延部48aの突出高さは、例えば、制限部45の厚さの0.2〜0.8倍である。
第1の実施形態において、第1の延部48aは、軸方向における第1の面45aの一方の縁45aaから他方の縁45abまで、軸方向に延びる。軸方向における第1の延部48aの長さは、第1の面45aの幅方向における第1の延部48aの長さ(幅)よりも長い。第1の面45aの幅方向は、第1の面45aに沿う方向であって、軸方向と直交し且つ第1の延部48aが突出する方向と直交する方向である。第1の面45aの幅方向は、第2の方向の一例である。なお、第1の延部48aは、この例に限らない。例えば、軸方向における第1の延部48aの長さは、第1の面45aの幅方向における第1の延部48aの長さより短くても良い。また、軸方向における第1の延部48aの長さは、第1の面45aの幅方向における第1の延部48aの長さと同一であっても良い。
凸部48は、例えば、半抜き加工(プレス加工)によって形成される。このため、図4に示すように、制限部45の第2の面45bに、凹部45gが設けられる。凹部45gは、第1の延部48aの反対側に位置し、第1の延部48aが延びる方向に延びる。なお、凸部48は、凹部45gが形成されるような他の方法によって形成されても良く、凹部45gが形成されない他の方法によって形成されても良い。
図3に示すように、第1の面45aの幅方向における第1の延部48aの長さ(幅)は、第1の面45aの幅方向における第1の固定部46の長さ(幅)よりも短い。また、第1の面45aの幅方向における第1の延部48aの長さは、第1の面45aの幅方向における第2の固定部47の長さ(幅)よりも短い。
第1の面45aの幅方向において、第1の延部48aは、第1の面45aの幅方向における第1の固定部46の両端部46e,46fの間に位置する。また、第1の面45aの幅方向において、第1の延部48aは、第1の面45aの幅方向における第2の固定部47の両端部47e,47fの間に位置する。なお、第1の面45aの幅方向において、第1の延部48aは、第1の固定部46から外れた位置に設けられても良い。
第1の固定部46と第2の固定部47とにそれぞれ、開口49が設けられる。開口49は、例えば、孔、貫通口、脆弱部、易変形部とも称され得る。なお、第1の固定部46と第2の固定部47とに複数の開口49が設けられても良い。
第1の固定部46に設けられた開口49は、例えば、平面46aと直交する方向に延び、二つの平面46aに開口する。言い換えると、開口49は、平面46aと直交する方向に第1の固定部46を貫通する。平面46aと直交する方向は、軸方向と交差する方向である。なお、開口49は、軸方向と交差する他の方向に延びても良い。
第2の固定部47に設けられた開口49は、例えば、平面47aと直交する方向に延び、二つの平面47aに開口する。言い換えると、開口49は、平面47aと直交する方向に第2の固定部47を貫通する。なお、開口49は、軸方向と交差する他の方向に延びても良い。
図5に示すように、第1の固定部46において、開口49の一部は、外側部46cに設けられる。言い換えると、開口49の一部は、第1の孔22fの外に位置する。また、開口49の他の一部は、内側部46dに設けられる。言い換えると、開口49の一部は、第1の孔22fの中に位置する。すなわち、開口49は、外側部46cと内側部46dとに跨って設けられる。
第2の固定部47において、開口49の一部は、外側部47cに設けられる。言い換えると、開口49の一部は、第2の孔23fの外に位置する。また、開口49の他の一部は、内側部47dに設けられる。言い換えると、開口49の一部は、第2の孔23fの中に位置する。すなわち、開口49は、外側部47cと内側部47dとに跨って設けられる。
図4に示すように、接続部42は、一方のピン41の第1の面45aが向く方向と、他方のピン41の第1の面45aが向く方向とが異なるように、二つのピン41を接続する。例えば、連結部材4が接続部42において曲げられることで、二つのピン41を上記のように配置する接続部42が形成される。
図3に示すように、接続部42に、二つの窪み42aが設けられる。窪み42aは、軸方向における接続部42の両端部に設けられる。第1のディスクプレート22側の端部に設けられた窪み42aは、当該第1のディスクプレート22から遠ざかる方向に窪む。第2のディスクプレート23側の端部に設けられた窪み42aは、当該第2のディスクプレート23から遠ざかる方向に窪む。窪み42aが設けられることで、接続部42が曲げられたときに、接続部42の一部が軸方向に突出することが抑制される。
図6は、第1の実施形態のカシメ前の連結部材4と第1のディスクプレート22とを示す平面図である。図6に示すように、カシメ前において、制限部45と、開口49の内端49aとの間の距離H1は、軸方向における第1のディスクプレート22(及び支持プレート24)の厚さTよりも小さい。内端49aは、開口49を形成する縁であって、カシメ前において制限部45に最も近い部分である。カシメ前において、内端49aは、第1の孔22fの中に位置する。
また、カシメ前において、制限部45と、開口49の外端49bとの間の距離H2は、厚さTよりも大きい。外端49bは、開口49を形成する縁であって、カシメ前において制限部45から最も遠い部分である。カシメ前において、外端49bは、第1の孔22fの外に位置する。
第1の固定部46がカシメられるとき、第1の固定部46は、制限部45に向かって軸方向に圧縮される。これにより、第1の固定部46の外側部46cが潰れ、軸方向と交差する方向に広がる。さらに、外端49bが内端49aに近づくように、第1の固定部46の一部が変形して流動する。
図5に示すように、流動する第1の固定部46の一部は、第1の孔22fの中に入る。これにより、外端49bも、第1の孔22fの中に配置される。なお、第1の固定部46の変形はこれに限らず、外端49bがカシメ後も第1の孔22fの外に位置しても良い。
外端49bが内端49aに近づくように第1の固定部46が変形することで、開口49が縮小する。本実施形態において、開口49の縁と縁とが接触して開口49が完全に閉じられた場合においても、接触した開口49の縁と縁との間が開口49と規定される。
以上のように、第1の固定部46がカシメにより変形する。第2の固定部47も、第1の固定部46と同様にカシメにより変形する。なお、第1の固定部46の変形と第2の固定部47の変形とが異なっても良い。
以上説明された第1の実施形態に係るダンパ装置1において、第1のディスクプレート22と第2のディスクプレート23とを連結する連結部材4は、制限部45から突出する第1の延部48aを有する。軸方向における第1の延部48aの長さは、第1の面45aの幅方向における第1の延部48aの長さよりも長い。すなわち、第1の延部48aは、全体的に見ると軸方向に延びる。これにより、断面二次モーメントが大きくなることで軸方向における制限部45の剛性が向上し、例えば、座屈のような制限部45の望まれぬ変形が抑制される。
第1の延部48aは、軸方向における第1の面45aの一方の縁45aaから他方の縁45abまで設けられる。これにより、第1の延部48aと第1の面45aとの境界に応力集中が生じることが抑制される。このように、応力が逃げやすくなるため、制限部45の強度が向上し、例えば、座屈のような制限部45の望まれぬ変形が抑制される。
連結部材4に設けられる凹部45gは、第1の延部48aの反対側に位置し、第1の延部48aが延びる方向に延びる。例えば、本実施形態のように第1の延部48aと凹部45gとを形成する場合、凹部45gが設けられる第2の面45bを押す半抜き加工(プレス加工)が用いられ得る。連結部材4の半抜き加工を施された部分は、加工硬化により剛性が向上する。これにより、制限部45の剛性が向上し、例えば、第1及び第2の固定部46,47を第1及び第2のディスクプレート22,23にカシメにより固定するときの圧力により、座屈のような制限部45の望まれぬ変形が生じることが抑制される。
第1の面45aの幅方向において、第1の延部48aは、第1の面45aの幅方向における第1の固定部46の両端部46e,46fの間に位置する。これにより、例えば、第1及び第2の固定部46,47を第1及び第2のディスクプレート22,23にカシメにより固定するときの圧力が作用する部分の剛性が向上し、制限部45の望まれぬ変形が抑制される。
具体的に説明すると、第1の固定部46がカシメられるとき、第1の固定部46に作用する荷重は、第1の固定部46を介して制限部45にも作用する。例えば、図5に示す制限部45の第1の固定部46に近い部分45hに、より強い荷重が作用する。第1の延部48aは、第1の面45aの幅方向における第1の固定部46の両端部46e,46fの間に位置することで、上記部分45hの剛性を向上させる。
連結部材4の第1の固定部46は、軸方向と交差する径方向に延びる開口49が設けられており、第1のディスクプレート22の第1の孔22fに通されて第1のディスクプレート22に固定される。当該開口49の少なくとも一部は、第1の孔22fの外に位置する。このような開口49が設けられることで、第1の固定部46の、第1の孔22fの外に位置する、開口49の周辺部分が変形しやすくなる。これにより、第1の固定部46の外側部46cを変形させるカシメのような方法により、第1の固定部46を第1のディスクプレート22に固定するとき、第1の固定部46の変形に伴って当該第1の固定部46に作用する負荷の増大が抑制される。従って、当該負荷による座屈のような連結部材4の望まれぬ変形や、第1のディスクプレート22が変形することが抑制される。
第1の固定部46は、第1の孔22fに収容される内側部46dの端部から軸方向と交差する方向に広がる外側部46cを有する。開口49の少なくとも一部は、当該外側部46cに設けられる。このような外側部46cは、例えば、カシメのような方法により潰されることで形成される。すなわち、カシメのような方法で変形させられる部分に開口49が設けられるため、第1の固定部46の変形に伴って当該第1の固定部46に作用する負荷の増大が抑制され、当該負荷により座屈のような制限部45の望まれぬ変形が生じることが抑制される。
開口49の一部は、第1の孔22fの中に位置する。すなわち、開口49は、第1の孔22fの中と、第1の孔22fの外とに跨り、第1の孔22fの開口端の周辺に設けられる。これにより、第1の固定部46の、第1の孔22fの開口端の周辺の部分が変形しやすくなり、変形した部分(外側部46c)が第1のディスクプレート22の外面により確実に接触する。従って、第1の固定部46の変形した部分はより確実に、第1のディスクプレート22が制限部45から離間することを制限して、第1のディスクプレート22に固定されることができる。さらに、第1の孔22fの中に第1の固定部46の一部が充填されるように第1の固定部46が変形することで、第1の固定部46と第1のディスクプレート22とがカシメられた部分の締結力や強度が向上する。
開口49は、第1の固定部46を貫通する。これにより、第1の固定部46の開口49の周辺部分がより変形しやすくなる。これにより、カシメのような方法によって第1の固定部46を第1のディスクプレート22に固定するとき、第1の固定部46の変形に伴って当該第1の固定部46に作用する負荷の増大が抑制され、当該負荷により座屈のような制限部45の望まれぬ変形が生じることが抑制される。
第1の延部48aは、径方向外側に突出する。これにより、第1の延部48aが、クラッチハブ3のアーム32bのような他の部材に干渉することが抑制される。さらに、径方向外側に制限部45を曲げようとする力に対する強度が向上し、制限部45が径方向外側に曲がることが抑制される。
凹部45gは、径方向内側に向く第2の面45bに設けられる。これにより、径方向外側に制限部45を曲げようとする力を相殺する力が生じ、制限部45が径方向外側に曲がることが抑制される。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態について、図7を参照して説明する。なお、以下の複数の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図7は、第2の実施形態に係る第1及び第2のディスクプレート22,23の一部と連結部材4の一部とを示す断面図である。図7に示すように、第2の実施形態の第1の延部48aは、第1の端部48aaと、第2の端部48abとを有する。
第1及び第2の端部48aa,48abは、軸方向における第1の延部48aの端部である。第1の端部48aaは、第1のディスクプレート22に向く。第2の端部48abは、第2のディスクプレート23に向く。
第1の端部48aaは、軸方向における第1の面45aの一方の縁45aaから離間する。一方、第2の端部48abは、軸方向における第1の面45aの他方の縁45abから離間する。
以上説明された第2の実施形態のダンパ装置1において、第1の延部48aは、軸方向における第1の面45aの一方の縁45aaから離間した第1の端部48aaと、第1の面45aの他方の縁45abから離間した第2の端部48abと、を有する。これにより、第1の延部48aを例えば半抜き加工により形成するときに、制限部45の第1及び第2の端面45e,45fが変形することが抑制され、第1及び第2の端面45e,45fと第1及び第2のディスクプレート22,23との接触が不十分となることが抑制される。
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態について、図8を参照して説明する。図8は、第3の実施形態に係る第1及び第2のディスクプレート22,23の一部と連結部材4の一部とを示す断面図である。
図8に示すように、第3の実施形態の凸部48は、第2の延部48bと、第3の延部48cとを有する。第2の延部48bは、第2の凸部の一例である。第2の延部48b及び第3の延部48cはそれぞれ、制限部45の第1の面45aから、当該第1の面45aと略直交する方向に突出する。
第2の延部48bは、第1の延部48aの第1の端部48aaから、第1の面45aの幅方向に延びる。第1の面45aの幅方向は、軸方向と交差し、且つ第1の面45aと略直交する方向と交差する方向である。なお、第2の延部48bは、他の方向に延びても良い。
第3の延部48cは、第1の延部48aの第2の端部48abから、第1の面45aの幅方向に延びる。なお、第3の延部48cが延びる方向と、第2の延部48bが延びる方向とが異なっても良い。第2及び第3の延部48b,48cは、第1の延部48aと一体に形成される。
第2の延部48bは、第1の面45aの一方の縁45aaから離間する。第3の延部48cは、第1の面45aの他方の縁45abから離間する。なお、第2及び第3の延部48b,48cが、第1の面45aの縁45aa,45abに接しても良い。
以上説明された第3の実施形態のダンパ装置1において、連結部材4に設けられる第2の延部48bは、第1の延部48aの第1の端部48aaから、軸方向と交差し且つ第1の延部48aの突出方向と交差する方向に延びる。これにより、例えば、第1及び第2の固定部46,47を第1及び第2のディスクプレート22,23にカシメにより固定するときの圧力が作用する部分の剛性が向上し、座屈のような制限部45の望まれぬ変形が抑制される。
具体的に説明すると、第2及び第3の延部48b,48cは、制限部45の第1及び第2の固定部46,47に近い部分45hに位置する。このため、第1の固定部46がカシメられるとき、より強い荷重が作用する部分45hに第2及び第3の延部48b,48cが設けられることで、上記部分45hの剛性が向上する。
(第4の実施形態)
以下に、第4の実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、第4の実施形態に係る連結部材4を示す平面図である。図10は、第4の実施形態の連結部材4を示す正面図である。図9及び図10は、第1及び第2のディスクプレート22,23に固定される前の連結部材4を示す。
図9及び図10に示すように、第4の実施形態の制限部45は、径方向外側に凸に曲げられている。これにより、制限部45に凸部48及び凹部45gが形成される。なお、制限部45は、径方向内側に凸に曲げられても良い。
第1の面45aの幅方向において、第4の実施形態の第1の延部48aは、第1の面45aの幅方向における第1の固定部46の両端部46e,46fの内側から外側に跨って設けられる。言い換えると、第1の面45aの幅方向において、第1の延部48aは、第1の固定部46よりも大きい。また、第1の面45aの幅方向において、第1の延部48aは、第1の面45aの幅方向における第2の固定部47の両端部47e,47fの内側から外側に跨って設けられる。
同様に、第1の面45aの幅方向において、第4の実施形態の凹部45gは、第1の面45aの幅方向における第1の固定部46の両端部46e,46fの内側から外側に跨って設けられる。言い換えると、第1の面45aの幅方向において、凹部45gは、第1の固定部46よりも大きい。また、第1の面45aの幅方向において、凹部45gは、第1の面45aの幅方向における第2の固定部47の両端部47e,47fの内側から外側に跨って設けられる。
図10に示すように、第4の実施形態において、接続部42に、凸部42bと、凹部42cとが設けられる。凸部42bは、径方向外側に突出する部分である。凹部42cは、径方向外側に凸になるよう窪んだ部分である。凸部42b及び凹部42cは、例えば、半抜き加工によって形成される。これにより、制限部45の剛性が、加工硬化により向上する。
以上説明された第4の実施形態のダンパ装置1において、第1の面45aの幅方向において、第4の実施形態の第1の延部48aは、第1の面45aの幅方向における第1の固定部46の両端部46e,46fの内側から外側に跨って設けられる。これにより、凸部48を形成するときに、第1及び第2の固定部46,47が変形することが抑制される。
(第5の実施形態)
以下に、第5の実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。なお、以下の複数の実施形態では、主に第1の固定部46について説明される。特段の記載が無い場合、第2の固定部47は、第1の固定部46と同じ形状を有し、第1の固定部46と同様に変形させられる。なお、第2の固定部47が、第1の固定部46と異なる形状を有しても良いし、第1の固定部46と異なる態様で変形させられても良い。
図11は、第5の実施形態に係る第1のディスクプレート22の一部と連結部材4の一部とを示す断面図である。図11は、第1及び第2のディスクプレート22,23に固定される前の連結部材4を示す。
図11に示すように、第5の実施形態の開口49は、略三角形に形成される。開口49は、第1の縁49cと、第2の縁49dと、第3の縁49eと、第1の接続部49fと、二つの第2の接続部49gとを有する。
第1乃至第3の縁49c〜49eは、互いに異なる方向に延び、略直線状に形成される。なお、第1乃至第3の縁49c〜49eは直線状に限らず、他の形状に形成されても良い。
第1の縁49c及び第2の縁49dはそれぞれ、第1の固定部46の外側部46cと内側部46dとに跨って設けられる。言い換えると、第1の縁49cの一部が第1の孔22fの中に位置する。また、第2の縁49dの一部も第1の孔22fの中に位置する。第3の縁49eは、第1の固定部46の内側部46dに設けられ、第1の孔22fの中に位置する。
第1の接続部49fは、第1の縁49cと第2の縁49dとが接続される部分である。このため、第1の縁49cと第2の縁49dとは、軸方向において第1の接続部49fに近づくに従い、互いに近づくように延びる。
第1の接続部49fは、第1の固定部46の外側部46cに設けられ、第1の孔22fの外に位置する。第1の接続部49fは、第1の縁49c及び第2の縁49dよりも、第1のディスクプレート22から遠い位置に設けられる。
一方の第2の接続部49gは、第1の縁49cと第3の縁49eとが接続される部分である。他方の第2の接続部49gは、第2の縁49dと第3の縁49eとが接続される部分である。
図12は、第5の実施形態の第1のディスクプレート22の一部と連結部材4の一部とを図11のF12−F12線に沿って示す断面図である。図12は、カシメ前の第1の固定部46の外側部46cを二点鎖線で示し、カシメ後の外側部46cを実線で示す。
第1の固定部46がカシメられるとき、第1の固定部46は、制限部45に向かって軸方向に圧縮される。これにより、第1の固定部46の外側部46cが潰れ、軸方向と交差する方向に広がる。さらに、第1の接続部49fが、第3の縁49eに近づくように、第1の固定部46の一部が変形して流動する。この際、第1の固定部46を圧縮する力が、図12の左右方向(第1のディスクプレート22の外面に沿う方向)へ向く成分を含むことがある。
図11に示すように、カシメ前の開口49は、第1の固定部46の外側部46cにおいて、第1のディスクプレート22の外面と平行な部分を有さない。このため、上述の場合であっても、開口49の当該平行な部分が第1のディスクプレート22の外面に当接し、第1の固定部46の変形が妨げられたり、圧縮力が第1のディスクプレート22を変形させたりすることが抑制される。
さらに、第1及び第2の縁49c,49dは、軸方向において第1の接続部49fに近づくに従い、互いに近付くように延びる。このため、第1の固定部46は、第1の孔22fに沿って変形しやすい。従って、第1の固定部46の外側部46cが、図12の左右方向に偏って変形することが抑制される。
以上説明された第5の実施形態のダンパ装置1において、開口49が設けられた第1の固定部46が、例えばカシメにより変形させられるとき、第1の固定部46は、第1の接続部49fが第1のディスクプレート22に近づくように変形する。開口49の第1の縁49cと第2の縁49dとは、例えば第1のディスクプレート22の外面と平行な部分を有さず、第1の接続部49fに近づくに従って互いに近づくように延びる。これにより、第1の固定部46が第1の孔22fに沿って変形しやすくなり、第1の固定部46に望まぬ変形が生じることが抑制される。
図13は、第5の実施形態の第1の変形例に係る第1のディスクプレート22の一部と連結部材4の一部とを示す断面図である。図14は、第5の実施形態の第2の変形例に係る第1のディスクプレート22の一部と連結部材4の一部とを示す断面図である。図13及び図14は、第1及び第2のディスクプレート22,23に固定される前の連結部材4を示す。
図13に示すように、開口49は、略台形状に形成されても良い。この場合、第1の接続部49fは、第1の面45aの幅方向に延びる開口49の縁である。この場合であっても、第1及び第2の縁49c,49dが、軸方向において第1の接続部49fに近づくに従い、互いに近付くように延びるため、第1の固定部46は、第1の孔22fに沿って変形しやすい。従って、第1の固定部46の外側部46cが、図12の左右方向に偏って変形することが抑制される。
図14に示すように、第1の固定部46に複数の開口49が設けられても良い。この場合であっても、上述の第5の実施形態と同じく、第1の固定部46が第1の孔22fに沿って変形しやすくなり、第1の固定部46に望まぬ変形が生じることが抑制される。
(第6の実施形態)
以下に、第6の実施形態について、図15を参照して説明する。図15は、第6の実施形態に係る第1のディスクプレート22の一部と連結部材4の一部とを示す断面図である。図15は、カシメ前の第1の固定部46の外側部46cを二点鎖線で示し、カシメ後の外側部46cを実線で示す。
図15に示すように、第6の実施形態の開口49の全ての部分は、第1の孔22fの外に位置する。開口49の内端49aは、第1の孔22fの開口端と略同一位置に配置される。
上記のような第6の実施形態の開口49によっても、第1の固定部46の、第1の孔22fの外に位置する、開口49の周辺部分が変形しやすくなる。これにより、第1の固定部46の外側部46cを変形させるカシメのような方法により、第1の固定部46を第1のディスクプレート22に固定するとき、第1の固定部46の変形に伴って当該第1の固定部46に作用する負荷の増大が抑制され、当該負荷により制限部45の望まれぬ変形が生じることが抑制される。
(第7の実施形態)
以下に、第7の実施形態について、図16を参照して説明する。図16は、第7の実施形態に係る第1のディスクプレート22の一部と連結部材4の一部とを示す断面図である。図16は、カシメ前の第1の固定部46の外側部46cを二点鎖線で示し、カシメ後の外側部46cを実線で示す。
図16に示すように、第7の実施形態において、第1の固定部46に、複数の開口49が設けられる。第7の実施形態の開口49は、有底の穴(凹部)である。開口49は、例えば、第1及び第2の側面45c,45dに開口し、第1の面45aの幅方向に延びる。開口49の一部は第1の孔22fの外に位置し、開口49の他の一部は第1の孔22fの中に位置する。
上記のような第7の実施形態の開口49によっても、第1の固定部46の、第1の孔22fの外に位置する、開口49の周辺部分が変形しやすくなる。これにより、第1の固定部46の外側部46cを変形させるカシメのような方法により、第1の固定部46を第1のディスクプレート22に固定するとき、第1の固定部46の変形に伴って当該第1の固定部46に作用する負荷の増大が抑制され、当該負荷により制限部45の望まれぬ変形が生じることが抑制される。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態および変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。
1…ダンパ装置、2…サイドプレート、3…クラッチハブ、4…連結部材、5…トーションスプリング、45…制限部、45a…第1の面、45aa,45ab…縁、45g…凹部、46…第1の固定部、46e,46f…端部、47…第2の固定部、48…凸部、48a…第1の延部、48aa…第1の端部、48ab…第2の端部、48b…第2の延部、48c…第3の延部、49…開口、49c…第1の縁、49d…第2の縁、49f…第1の接続部、Ax…中心軸。

Claims (6)

  1. 回転中心まわりに回転可能な第1の回転体と、
    第1の部材と、前記第1の部材から前記回転中心の軸方向に離間して配置されるとともに、前記第1の部材と一体に前記回転中心まわりに回転可能な第2の部材と、を有する第2の回転体と、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体との間に位置し、前記第2の回転体に対して前記第1の回転体が前記回転中心まわりに回転することにより弾性的に圧縮される弾性体と、
    前記第1の部材と前記第2の部材との間に位置して前記第1の部材と前記第2の部材とが互いに近づくことを制限する制限部と、前記制限部から前記回転中心の軸方向に突出するとともに前記第1の部材に設けられた第1の孔に通されて前記第1の部材に固定された第1の固定部と、前記制限部から前記回転中心の軸方向に突出するとともに前記第2の部材に設けられた第2の孔に通されて前記第2の部材に固定された第2の固定部と、前記制限部から前記回転中心の軸方向と交差する第1の方向に突出した第1の凸部と、を有し、前記第1の部材と前記第2の部材とを連結する連結部材と、
    を具備するダンパ装置。
  2. 前記第1の凸部は、前記回転中心の軸方向における長さが前記回転中心の軸方向と直交し且つ前記第1の方向と直交する第2の方向における長さよりも長い、請求項1のダンパ装置。
  3. 前記連結部材に、前記第1の凸部の反対側に位置し、前記第1の凸部が延びる方向に延びる凹部が設けられた、請求項1又は請求項2のダンパ装置。
  4. 前記第2の方向において、前記第1の凸部は、前記第2の方向における前記第1の固定部の両端部の間に位置する、請求項2又は請求項3のダンパ装置。
  5. 前記制限部は、前記回転中心の軸方向と交差する方向に向く周面を有し、
    前記第1の凸部は、前記周面から突出し、前記回転中心の軸方向における前記周面の一方の縁から離間した第1の端部と、前記回転中心の軸方向における前記周面の他方の縁から離間した第2の端部と、を有する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一つのダンパ装置。
  6. 前記連結部材は、前記制限部から前記第1の方向に突出するとともに、前記第1の凸部の前記第1の端部から、前記回転中心の軸方向と交差し且つ前記第1の方向と交差する方向に延びる第2の凸部、をさらに有する、請求項5のダンパ装置。
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