JP2018141434A - オイルポンプ - Google Patents

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康行 内田
Yasuyuki Uchida
康行 内田
福太 鳥居
Fukuta Torii
福太 鳥居
柘植 仁
Hitoshi Tsuge
仁 柘植
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Abstract

【課題】ポンプ性能を向上させやすいオイルポンプを提供すること。【解決手段】オイルポンプ1は、ポンプロータ2と、ポンプシャフト3と、ポンプハウジング4と、ベアリング5とを有する。そして、オイルポンプ1は、ベアリング5の外輪52をポンプハウジング4に軸方向Xに固定するボルト6と、ポンプハウジング4に対してベアリング5を径方向Yに位置決めする位置決め部7とを有する。ポンプハウジング4には、ポンプロータ2を収容する収容室41と、収容室41からポンプシャフト3の後端側へ向かって貫通してポンプシャフト3を挿通させるシャフト挿通孔42と、シャフト挿通孔42の外周側においてベアリング5が配置されるベアリング配置部43とが形成されている。ベアリング5の外輪52は、ボルト6の頭部61を係合させる被係合部53を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、オイルポンプに関する。
吸入口から供給されたオイルを吐出口へ圧送するオイルポンプとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。このオイルポンプは、ポンプロータと、ポンプロータを収容するポンプハウジングと、ポンプギヤを回転させるポンプシャフトと、を有する。
特許文献1に記載されているように、オイルポンプは、トランスアクスル内に取り付けて用いられることがある。そして、オイルポンプのポンプハウジングが、トランスアクスル内に設けられたモータのロータシャフトの一端を、回転可能に軸支する構成となることがある。特許文献1には、筒状のロータシャフト(以下において「筒状シャフト」ともいう。)がポンプシャフトの外側に同軸状に配置された構成が開示されている。
そして、ポンプハウジングにベアリングの外輪が固定され、ベアリングの内輪に筒状シャフトの一端が固定されている。
特開2016−158437号公報
しかしながら、ベアリングをポンプハウジングに圧入して固定すると、ポンプハウジングに変形が生じるおそれがある。この変形が、ポンプロータを収容する収容室や、ポンプシャフトを挿通するシャフト挿通孔等に生じると、オイルポンプのポンプ性能に影響を与えるおそれがある。また、この変形を考慮して各部のクリアランスを大きめにとるなどの設計をした場合にも、ポンプ効率の低下につながる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ポンプ性能を向上させやすいオイルポンプを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、ポンプロータと、
該ポンプロータに前端部を固定されたポンプシャフトと、
上記ポンプロータを回転可能に収容すると共に上記ポンプシャフトを貫通させるポンプハウジングと、
該ポンプハウジングに組み付けられ、上記ポンプシャフトの外側に配される筒状シャフトの前端部を回転可能に軸支するベアリングと、
該ベアリングの外輪を上記ポンプハウジングに軸方向に固定するボルトと、
上記ポンプハウジングに対して上記ベアリングを径方向に位置決めする位置決め部とを有し、
上記ポンプハウジングには、上記ポンプロータを収容する収容室と、該収容室から上記ポンプシャフトの後端側へ向かって貫通して上記ポンプシャフトを挿通させるシャフト挿通孔と、該シャフト挿通孔の外周側において上記ベアリングが配置されるベアリング配置部とが形成されており、
上記ベアリングの上記外輪は、上記ボルトの頭部を係合させる被係合部を有する、オイルポンプにある。
上記オイルポンプにおいて、ベアリングの外輪が上記被係合部を有する。そして、被係合部にボルトを係合させて、ベアリングの外輪を、ポンプハウジングのベアリング配置部に固定してある。また、上記オイルポンプは上記位置決め部を有する。かかる構成により、ベアリングを、位置決め部によって、ポンプハウジングに対して径方向に位置決めしつつ、ボルトによって、ポンプハウジングに固定することができる。
そのため、ベアリングをポンプハウジングに対して圧入するなどの必要がない。それゆえ、ポンプハウジングにベアリングを取り付けるにあたり、ポンプハウジングの変形を招くおそれがない。また、ポンプハウジングの変形を考慮して各部のクリアランスを大きめにとるなどの設計を行う必要もない。その結果、オイルポンプの性能を向上させることができる。
以上のごとく、上記態様によれば、ポンプ性能を向上させやすいオイルポンプを提供することができる。
実施形態1における、オイルポンプの断面図。 実施形態1における、オイルポンプに筒状ハウジングを取り付けた状態の断面図。 実施形態1における、ベアリングが固定されたポンプハウジングの断面図。 実施形態1における、ポンプハウジングに対するベアリングの固定部分の部分拡大断面図。 図3のV視図。 実施形態1における、ポンプハウジングに対するベアリングの組付け方法を示す断面説明図。 実施形態2における、ベアリングが固定されたポンプハウジングの断面図。 実施形態2の変形形態における、ベアリングが固定されたポンプハウジングの断面図。 実施形態3における、ベアリングが固定されたポンプハウジングの断面図。 比較形態における、ベアリングが固定されたポンプハウジングの断面図。 比較形態における、筒状ハウジングを取り付けたオイルポンプの断面図。
上記オイルポンプは、例えば、トランスアクスル内に固定され、トランスアクスル内の潤滑オイルを循環させるために用いることができる。
また、上記ポンプシャフトの前端部、上記筒状シャフトの前端部、或いは、上記ポンプシャフトの後端側等、「前」、「後」については、便宜的な表現であり、例えば車両の前後との関係を限定するものではない。すなわち、軸方向の一方側を「前」とし、その反対側を「後」とするものである。
また、上記ベアリングの上記外輪には、軸方向に貫通するボルト挿通孔が設けてあり、該ボルト挿通孔の周囲部が、上記被係合部となっていることが好ましい。この場合には、ボルトにて、ベアリングをより安定した状態でポンプハウジングに固定することができる。
また、上記ベアリングの上記外輪は、外周側へ突出した外周延設部を有し、該外周延設部に上記被係合部が形成されていることが好ましい。この場合には、上記被係合部を充分な大きさにて形成することができる。その結果、ボルトによるベアリングのポンプハウジングへの固定を確実に行うことができる。また、上記位置決め部の配置スペースを充分に確保することができる。
また、上記外周延設部は、上記外輪の本体の後端部から外周側へ突出しており、上記ベアリング配置部は、上記外輪の本体の外周面に対向する周壁面と、上記外周延設部の前面に対向する後方面とを有する構成とすることができる。この場合には、ベアリング配置部へのベアリングの取付を、一層容易に行うことができる。
また、上記位置決め部は、上記ベアリング配置部と上記ベアリングの上記外輪との双方に嵌入された位置決めピンからなるものとすることができる。この場合には、ポンプハウジングに対するベアリングの位置決めを、一層容易かつ確実に行うことができる。
(実施形態1)
オイルポンプの実施形態につき、図1〜図6を用いて説明する。
本実施形態のオイルポンプ1は、図1に示すごとく、ポンプロータ2と、ポンプシャフト3と、ポンプハウジング4と、ベアリング5と、ボルト6と、位置決め部としての位置決めピン7とを有する。
ポンプシャフト3の前端部は、ポンプロータ2に固定されている。ポンプハウジング4は、ポンプロータ2を回転可能に収容すると共にポンプシャフト3を貫通させるよう構成されている。ベアリング5は、ポンプハウジング4に組み付けられている。そして、図2に示すごとく、べアリング5は、ポンプシャフト3の外側に配される筒状シャフト11の前端部を回転可能に軸支するよう構成されている。図1〜図4に示すごとく、ボルト6は、ベアリング5の外輪52をポンプハウジング4に軸方向Xに固定している。位置決めピン7は、ポンプハウジング4に対してベアリング5を径方向Yに位置決めしている。ここで、径方向Yとは、ベアリング5の半径方向である。なお、本実施形態においては、位置決めピン7を用いているため、ポンプハウジング4に対してベアリング5は、径方向Yのみならず、周方向にも位置決めされることとなる。
ポンプハウジング4には、ポンプロータ2を収容する収容室41と、ポンプシャフト3を挿通させるシャフト挿通孔42と、ベアリング配置部43とが形成されている。シャフト挿通孔42は、収容室41からポンプシャフト3の後端側へ向かって貫通している。ベアリング配置部43は、シャフト挿通孔42の外周側に形成されている。
なお、ポンプシャフト3は、円筒状のブッシュ31を介して、シャフト挿通孔42に挿通されている。
ベアリング5の外輪52は、ボルト6の頭部61を係合させる被係合部53を有する。
ベアリング5の外輪52には、軸方向Xに貫通するボルト挿通孔54が設けてある。ボルト挿通孔54の周囲部が、被係合部53となっている。
ベアリング5の外輪52は、外周側へ突出した外周延設部55を有する。外周延設部55に被係合部53が形成されている。特に、本実施形態においては、外周延設部55に、ボルト挿通孔54が形成され、被係合部53が形成されている。
外周延設部55は、外輪52の本体521の後端部から外周側へ突出している。ベアリング配置部43は、外輪52の本体521の外周面522に対向する周壁面431と、外周延設部55の前面に対向する後方面432とを有する。周壁面431は、軸方向Xに略平行な面となっている。また、後方面432は、軸方向Xに略直交する平面となっている。そして、周壁面431の内側の空間が凹状に形成されて、ベアリング5における、外周延設部55以外の部分を収容する収容凹部430となっている。この収容凹部430の底面の外周端縁が、ベアリング5の外輪52を支承する外輪支承面434となっている。
ベアリング配置部43には、ボルト6の脚部62を挿入し螺合するためのボルト孔433が形成されている。そして、ボルト6の脚部62の雄ネジ部を、ボルト孔433の雌ネジ部に螺合させている。このように、ベアリング5のボルト挿通孔54に挿通したボルト6を、ポンプハウジング4に締結することにより、ベアリング5をポンプハウジング4に軸方向Xに固定してある。
図4に示すごとく、位置決めピン7は、ベアリング配置部43とベアリング5の外輪52との双方に嵌入されている。位置決めピン7は、ベアリング配置部43に設けられた第1位置決め孔71と、外輪52の外周延設部55に設けられた第2位置決め孔72との双方に、嵌入されている。第1位置決め孔71及び第2位置決め孔72は、軸方向Xに沿って形成されている。第1位置決め孔71は、後方面432に開口している。第2位置決め孔72は、軸方向Xに貫通している。
そして、位置決めピン7は、第1位置決め孔71に対して圧入されている。また、位置決めピン7は、第2位置決め孔72に対して、中間ばめされている。ただし、第2位置決め孔72に対する位置決めピン7の嵌入は、圧入でもよいし、隙間ばめであってもよい。ただし、中間ばめ又は隙間ばめの場合、位置決めピン7と位置決め孔72の内周面との間のクリアランスが、例えば約25μm以下となるようにするなど、充分に小さくなるように設計する。
図5に示すごとく、ベアリング5は、周方向の複数箇所において、ボルト6によってポンプハウジング4に固定されている。それゆえ、ボルト挿通孔54は、ベアリング5の周方向における複数箇所に設けてある。すなわち、被係合部53は、ベアリング5の周方向における複数箇所に設けてある。ボルト挿通孔54及び被係合部53の形成箇所は、3箇所以上とすることが好ましく、また、配置間隔も等間隔であることが好ましい。本実施形態においては、ボルト挿通孔54及び被係合部53の形成箇所は、ベアリング5の周方向の4箇所に等間隔に設けてある。
外周延設部55は、ベアリング5の外輪52の後端部から、径方向の外側に向かって、鍔状に形成されている。つまり、ベアリング5の外輪52の全周にわたり、外周延設部55が形成されている。ただし、外周延設部55は、必ずしも全周にわたって形成されている必要はなく、例えば、周方向の一部にのみ設けられ、当該一部の外周延設部55にボルト挿通孔54を形成した構成とすることも可能である。
また、図5に示すごとく、位置決めピン7は、ベアリング5の周方向における複数箇所に設けてある。本実施形態においては、位置決めピン7の配設箇所は、ベアリング5の周方向の2箇所に等間隔に設けてある。また、位置決めピン7は、ボルト6よりも外側に設けてある。ただし、位置決めピン7の配設箇所は、特に限定されるものではない。
図1〜図4に示すごとく、ベアリング5の外輪52の本体521は、ベアリング配置部43に圧入されることなく配置されている。つまり、外輪52の本体521の外周面522は、ベアリング配置部43の周壁面431に対して圧接しない状態にて、対向配置されている。外輪52の本体521の外周面522と、ベアリング配置部43の周壁面431との間には、若干のクリアランスを設けてある。このクリアランスが、外輪52の本体521の外周側に、全周にわたって形成されている。
本実施形態において、ベアリング5は、図5、図6に示すごとく、円環状の外輪52と円環状の内輪51との間に、複数のボール59が介在したボールベアリングである。
図示を省略するが、本実施形態において、オイルポンプ1は、トランスアクスル内に配設される。オイルポンプ1は、吸入口(図示略)から供給されたオイルを、収容室41に吸入して、吐出口(図示略)へ圧送するものである。そして、オイルポンプ1は、トランスアクスルのケース内に貯留されたオイルを循環させるものとして用いられる。オイルは、トランスアクスル内の各種ギヤ、各種ベアリング、各摺動部の潤滑剤として用いられる。
図2に示すごとく、ベアリング5の内側には、筒状シャフト11の前端部が取り付けられる。すなわち、ベアリング5の内輪51に、筒状シャフト11の前端部が嵌入される。筒状シャフト11は、ポンプシャフト3と同軸状に配置される。そして、筒状シャフト11の後端部は、上述のベアリング5とは別の、図示しない他のベアリングにて、回転可能に軸支される。すなわち、トランスアクスル内において、オイルポンプ1のポンプハウジング4は、ベアリング5を介して、筒状シャフト11の前端部を回転可能に保持している。筒状シャフト11には、図示しない回転電機の回転子が固定されている。
また、オイルポンプ1は、トランスアクスルのケース12の一部に固定される。そして、トランスアクスルのケース12の一部によって、ポンプハウジング4の収容室41が、前方から覆われる。
また、本実施形態のオイルポンプ1は、ギヤポンプとすることができる。すなわち、外周側に外歯を設けた歯車状のポンプロータ2と、その外周側に配されて、内周側に内歯を設けた環状歯車状のアウタロータ20とが、収容室41に収容されている。そして、ポンプロータ2とアウタロータ20とは、互いの間に隙間を設けつつかみ合いながら、回転する。これにより、両者の間の隙間の体積を変化させることで、ポンプ機能を発揮する。
ポンプハウジング4にベアリング5を組み付ける方法につき、図6を用いて説明する。
まず、ポンプハウジング4におけるベアリング配置部43に、ベアリング5を、軸方向Xから配置する。このとき、ベアリング5の外輪52の本体521を、ベアリング配置部43の収容凹部430の外輪支承面434に当接させる。そして、ベアリング5の外輪52の本体521は、周壁面431に対して、圧接することなく、収容凹部430に挿入される。また、外周延設部55の前面が、ベアリング配置部43の後方面432に配置される。
また、軸方向Xから見たときの、外周延設部55の第2位置決め孔72の位置と、後方面432の第1位置決め孔71との位置を合わせる。このとき、軸方向Xから見たときの、ベアリング5のボルト挿通孔54の位置も、ポンプハウジング4のボルト孔433の位置に合う。
そして、位置決めピン7を、複数箇所において、互いに重なり合った第2位置決め孔72と第1位置決め孔71とに打ち込む。次いで、ボルト6を、ボルト挿通孔54に挿入すると共にボルト孔433に挿入して螺合させる。これにより、ベアリング5がポンプハウジング4に対して、位置決めされつつ固定される。
なお、位置決めピン7を第2位置決め孔72と第1位置決め孔71とに打ち込む前に、ボルト6をボルト挿通孔54に挿入すると共にボルト孔433に挿入して螺合させるようにしてもよい。ただし、ボルト孔433に対してボルト6を完全に締結するのではなく、仮止めの状態としておく。そして、位置決めピン7によってベアリング5をポンプハウジング4に対して位置決めした後、ボルト6による締結を完成させる。
以上により、図3に示すような、ポンプハウジング4にベアリング5が組み付けられた状態を得ることができる。そして、このとき、上述のように、ベアリング5をポンプハウジング4に対して圧入することなく、ベアリング5をポンプハウジング4に固定することができる。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
上記オイルポンプ1において、ベアリング5の外輪52が、被係合部53を有する。そして、被係合部53にボルト6を係合させて、ベアリング5の外輪52を、ポンプハウジング4のベアリング配置部43に固定してある。また、オイルポンプ1は位置決め部としての位置決めピン7を有する。かかる構成により、ベアリング5を、位置決めピン7によって、ポンプハウジング4に対して径方向Yに位置決めしつつ、ボルト6によって、ポンプハウジング4に固定することができる。
そのため、ベアリング5をポンプハウジング4に対して圧入するなどの必要がない。それゆえ、ポンプハウジング4にベアリング5を取り付けるにあたり、ポンプハウジング4の変形を招くおそれがない。また、ポンプハウジング4の変形を考慮して各部のクリアランスを大きめにとるなどの設計を行う必要もない。その結果、オイルポンプ1の性能を向上させることができる。
また、ベアリング5の外輪52にボルト挿通孔54が設けてあり、ボルト挿通孔54の周囲部が、被係合部53となっている。それゆえ、ボルト6にて、ベアリング5をより安定した状態でポンプハウジング4に固定することができる。
また、ベアリング5の外輪52は外周延設部55を有し、外周延設部55に被係合部53が形成されている。それゆえ、被係合部53を充分な大きさにて形成することができる。その結果、ボルト6によるベアリング5のポンプハウジング4への固定を確実に行うことができる。また、位置決めピン7の配置スペースを充分に確保することができる。
また、外周延設部55は、外輪52の本体521の後端部から外周側へ突出している。そして、ベアリング配置部43は、周壁面431と後方面432とを有する。かかる構成により、ベアリング配置部43へのベアリング5の取付を、一層容易に行うことができる。
また、ハウジング4に対してベアリング5を径方向Yに位置決めする位置決め部として、位置決めピン7を用いている。それゆえ、ポンプハウジング4に対するベアリング5の位置決めを、一層容易かつ確実に行うことができる。また、径方向Yのみならず、周方向にも、ベアリング5を位置決めできる。
以上のごとく、本実施形態によれば、ポンプ性能を向上させやすいオイルポンプを提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図7に示すごとく、ベアリング5の外輪52に設けた外周延設部55を、外輪52の本体521と同等の、軸方向Xの厚みとしたものである。
すなわち、外輪52を、軸方向Xの全体において、外周側へ延設している。それゆえ、外周延設部55の前端面と、外輪52の本体521の前端面とは、互いに連続した同一平面上の平坦面となる。また、外周延設部55の後端面と、外輪52の本体521の後端面とも、互いに連続した同一平面上の平坦面となっている。さらには、外周延設部55を含めた外輪52の全体の前端面及び後端面は、それぞれ内輪51の前端面及び後端面と、同一平面上に配されている。
これに伴い、ポンプハウジング4におけるベアリング配置部43は、軸方向Xに直交する平坦面435によって構成されている。この平坦面435に、ベアリング5の外輪52の本体521及び外周延設部55の前端面が当接している。
また、本実施形態において、位置決めピン7は、外輪52の外周延設部55に対して、貫通することなく、嵌入されている。すなわち、外周延設部55に設けた第2位置決め孔72は、前方に開口しているが、後方には開口していない。
ただし、本実施形態においても、位置決めピン7は、外周延設部55を貫通するように嵌入されていてもよい。
その他の構成は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においては、ポンプハウジング4におけるベアリング配置部43の形状を簡素化することができる。また、外周延設部55の強度を向上させることができる。
なお、図8に示すごとく、位置決めピン7が、ポンプハウジング4を貫通するように設けることもできる。この場合、位置決めピン7の前端部73を、トランスアクスルのケース12にも嵌入させるようにすることができる。これにより、位置決めピン7は、ポンプハウジング4とベアリング5との間の位置決めのみならず、ポンプハウジング4とケース12との位置決めをも兼ねることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態は、図9に示すごとく、ベアリング5の外周面522と、ポンプハウジング4におけるベアリング配置部43の周壁面431との間に、クリアランスを実質的に設けないようにしたものである。
すなわち、ベアリング5の外輪52の外周面522と、周壁面431との当接部70によって、ポンプハウジング4に対するベアリング5の位置決め部を構成している。これにより、実施形態1において用いた位置決めピン7を廃止している。
ここで、ベアリング5は、ベアリング配置部43に対して圧入されてはいない。それゆえ、ポンプハウジング4に対するベアリング5の、軸方向Xにおける固定のために、ボルト6を用いている。すなわち、複数のボルト6によって、外輪52をベアリング配置部43に固定している。このボルト6による固定構造は、実施形態1と同様である。
また、ベアリング5の外輪52の本体521は、ベアリング配置部43に対して、隙間ばめにより、嵌入されている。これにより、外輪52の本体521の外周面522は、ベアリング配置部43の周壁面431に対して圧接することがない状態となっている。その一方で、外輪52の本体521の外周面522と、ベアリング配置部43の周壁面431との間には、実質的な隙間がないようにする。すなわち、外周面522と周壁面431との間に微小な隙間があったとしても、その隙間の寸法は、例えば、43μm以下となるようにする。
このように、外輪52の本体521の外周面522は、ベアリング配置部43の周壁面431との間にクリアランスが実質的にできないようにしている。その結果、ベアリング5の外輪52の外周面522と、周壁面431との当接部70によって、ポンプハウジング4に対するベアリング5の位置決め部が構成される。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、上述のように、位置決めピン7を用いる必要がないため、部品点数を低減することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(比較形態)
比較形態として、図10、図11に、ベアリング5をポンプハウジング4に圧入した構造の、オイルポンプ9を示す。
すなわち、比較形態のオイルポンプ1においては、ボルト等を用いることなく、ベアリング5の外輪52を、ポンプハウジング4に固定している。そのために、外輪52を、ポンプハウジング4に対して、圧入している。すなわち、外輪52の外周面522が、ポンプハウジング4のベアリング配置部43の周壁面431に圧接している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
そのため、ベアリング5をベアリング配置部43の収容凹部430に圧入する際には、ポンプハウジング4に、局部的に応力が作用することとなる。そうすると、ポンプハウジング4に変形が生じるおそれがある。この変形が、収容室41や、シャフト挿通孔42等に生じると、オイルポンプ9のポンプ性能に影響を与えるおそれがある。つまり、図11に示すポンプシャフト3及びポンプロータ2の軸ぶれや、ポンプロータ2とアウタロータ20との間の相対位置のずれなどに起因して、性能が低下するおそれがある。
また、この変形を考慮して各部のクリアランスを大きめにとるなどの設計をした場合にも、ポンプ効率の低下につながる。つまり、例えば、収容室41の内面とポンプロータ2との間の隙間を大きくすることにより、ポンプ性能が低下する要因にもなる。
これに対し、実施形態1〜3においては、ベアリング5をポンプハウジング4に圧入することなく、固定することができる。それゆえ、実施形態1〜3のオイルポンプにおいては、ポンプハウジング4に変形が生じるおそれがなく、上述のような問題を防ぐことができる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
また、上記実施形態においては、オイルポンプ1を、トランスアクスル内に配されるものとして説明したが、オイルポンプの配設箇所についても、特に限定されることはない。
1 オイルポンプ
2 ポンプロータ
3 ポンプシャフト
4 ポンプハウジング
41 収容室
42 シャフト挿通孔
43 ベアリング配置部
5 ベアリング
52 外輪
53被係合部
6 ボルト
7 位置決めピン(位置決め部)

Claims (5)

  1. ポンプロータ(2)と、
    該ポンプロータに前端部を固定されたポンプシャフト(3)と、
    上記ポンプロータを回転可能に収容すると共に上記ポンプシャフトを貫通させるポンプハウジング(4)と、
    該ポンプハウジングに組み付けられ、上記ポンプシャフトの外側に配される筒状シャフト(11)の前端部を回転可能に軸支するベアリング(5)と、
    該ベアリングの外輪(52)を上記ポンプハウジングに軸方向(X)に固定するボルト(6)と、
    上記ポンプハウジングに対して上記ベアリングを径方向(Y)に位置決めする位置決め部(7、70)とを有し、
    上記ポンプハウジングには、上記ポンプロータを収容する収容室(41)と、該収容室から上記ポンプシャフトの後端側へ向かって貫通して上記ポンプシャフトを挿通させるシャフト挿通孔(42)と、該シャフト挿通孔の外周側において上記ベアリングが配置されるベアリング配置部(43)とが形成されており、
    上記ベアリングの上記外輪は、上記ボルトの頭部(61)を係合させる被係合部(53)を有する、オイルポンプ(1)。
  2. 上記ベアリングの上記外輪には、軸方向に貫通するボルト挿通孔(54)が設けてあり、該ボルト挿通孔の周囲部が、上記被係合部となっている、請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 上記ベアリングの上記外輪は、外周側へ突出した外周延設部(55)を有し、該外周延設部に上記被係合部が形成されている、請求項1又は2に記載のオイルポンプ。
  4. 上記外周延設部は、上記外輪の本体(521)の後端部から外周側へ突出しており、上記ベアリング配置部は、上記外輪の本体の外周面(522)に対向する周壁面(431)と、上記外周延設部の前面に対向する後方面(432)とを有する、請求項3に記載のオイルポンプ。
  5. 上記位置決め部は、上記ベアリング配置部と上記ベアリングの上記外輪との双方に嵌入された位置決めピン(7)からなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載のオイルポンプ。
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