JPH11247865A - オイルチャンネルの取付構造 - Google Patents
オイルチャンネルの取付構造Info
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- JPH11247865A JPH11247865A JP10051859A JP5185998A JPH11247865A JP H11247865 A JPH11247865 A JP H11247865A JP 10051859 A JP10051859 A JP 10051859A JP 5185998 A JP5185998 A JP 5185998A JP H11247865 A JPH11247865 A JP H11247865A
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- JP
- Japan
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- oil channel
- bearing
- seal
- inner ring
- shaft
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
- F16H57/0421—Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like
- F16H57/0426—Means for guiding lubricant into an axial channel of a shaft
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- Sealing Of Bearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケースや軸受のオイルチャンネル取付専用の
座面の加工を不要とし、かつ組み立て工数の削減、部品
点数の削減を図る。 【解決手段】 回転軸２に設けられた軸孔２ａへ潤滑油
を供給するための潤滑油供給筒部９ａを側板部９ｂの中
央に有するオイルチャンネル９を設ける。このオイルチ
ャンネル９はシール兼用の部品とし、前記回転軸２を支
持する転がり軸受３における外輪５の内径面に形成され
たシール溝８に装着する。
座面の加工を不要とし、かつ組み立て工数の削減、部品
点数の削減を図る。 【解決手段】 回転軸２に設けられた軸孔２ａへ潤滑油
を供給するための潤滑油供給筒部９ａを側板部９ｂの中
央に有するオイルチャンネル９を設ける。このオイルチ
ャンネル９はシール兼用の部品とし、前記回転軸２を支
持する転がり軸受３における外輪５の内径面に形成され
たシール溝８に装着する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、トランスミッシ
ョン等に応用されるオイルチャンネルの取付構造、並び
にそのトランスミッションの軸端支持構造および軸受に
関する。
ョン等に応用されるオイルチャンネルの取付構造、並び
にそのトランスミッションの軸端支持構造および軸受に
関する。
【０００２】
【従来の技術】図３に示すようなＦＦ車（フロントエン
ジン・フロントドライブ方式車）用等のトランスミッシ
ョンは、アイドラギヤ３５、軸受３３、および同期シン
クロ部４８への潤滑油を供給するため、主軸３２を中空
軸とし、ケース３１内の潤滑油を、オイルチャンネル３
９を通して供給している。このようなオイルチャンネル
３９の取付構造として、従来、図４に示す構造や、図５
に示す構造が採用されている。図４の例は、オイルチャ
ンネルの外周縁部をケース３１に設けられた座面３１ａ
と軸受３３の外輪３５との間で挟み込んだものである。
図５の例は、オイルチャンネル３９の外周に設けたフラ
ンジ部３９ａを、軸受３３の外輪３５に設けられた円周
溝状の座面３５ａに係合させた状態で、軸受外輪３５と
ケース３１との間に挟み込んだものである。
ジン・フロントドライブ方式車）用等のトランスミッシ
ョンは、アイドラギヤ３５、軸受３３、および同期シン
クロ部４８への潤滑油を供給するため、主軸３２を中空
軸とし、ケース３１内の潤滑油を、オイルチャンネル３
９を通して供給している。このようなオイルチャンネル
３９の取付構造として、従来、図４に示す構造や、図５
に示す構造が採用されている。図４の例は、オイルチャ
ンネルの外周縁部をケース３１に設けられた座面３１ａ
と軸受３３の外輪３５との間で挟み込んだものである。
図５の例は、オイルチャンネル３９の外周に設けたフラ
ンジ部３９ａを、軸受３３の外輪３５に設けられた円周
溝状の座面３５ａに係合させた状態で、軸受外輪３５と
ケース３１との間に挟み込んだものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図４および図
５のいずれの例のものも、トランスミッションに対して
オイルチャンネル３９を軸受３３とは別部品として組み
立てなくてはならず、部品点数が多く、組み立て工数が
多くなる。部品管理も煩雑となる。また、図４の例で
は、ケース３１にオイルチャンネル３９の装着用の座面
３１ａを加工する必要があり、ケース３１の加工工数が
増える。図５の例では、軸受外輪３５にオイルチャンネ
ル３９の取付専用の座面３５ａを加工しなくてはなら
ず、軸受外輪３５の加工工数が増える。これらにより、
トランスミッションのコストが増大する。
５のいずれの例のものも、トランスミッションに対して
オイルチャンネル３９を軸受３３とは別部品として組み
立てなくてはならず、部品点数が多く、組み立て工数が
多くなる。部品管理も煩雑となる。また、図４の例で
は、ケース３１にオイルチャンネル３９の装着用の座面
３１ａを加工する必要があり、ケース３１の加工工数が
増える。図５の例では、軸受外輪３５にオイルチャンネ
ル３９の取付専用の座面３５ａを加工しなくてはなら
ず、軸受外輪３５の加工工数が増える。これらにより、
トランスミッションのコストが増大する。
【０００４】この発明の目的は、ケースや軸受のオイル
チャンネル取付専用の座面が不要で、またオイルチャン
ネル使用部の組み立て工数の削減、部品点数の削減が図
れるオイルチャンネルの取付構造を提供することであ
る。この発明の他の目的は、ケースや軸受のオイルチャ
ンネル取付専用の座面が不要で、また組み立て工数の削
減、部品点数の削減が図れるトランスミッションの軸端
支持構造を提供することである。この発明のさらに他の
目的は、オイルチャンネルの取付専用の座面が不要で、
かつオイルチャンネルと一体に取り扱えてオイルチャン
ネル使用機器に対する組み立て工数の削減、部品管理の
簡易化が図れる軸受を提供することである。この発明の
さらに他の目的、オイルチャンネルが邪魔となることな
く、軸受内輪の回転軸への取付けが行えるようにするこ
とである。
チャンネル取付専用の座面が不要で、またオイルチャン
ネル使用部の組み立て工数の削減、部品点数の削減が図
れるオイルチャンネルの取付構造を提供することであ
る。この発明の他の目的は、ケースや軸受のオイルチャ
ンネル取付専用の座面が不要で、また組み立て工数の削
減、部品点数の削減が図れるトランスミッションの軸端
支持構造を提供することである。この発明のさらに他の
目的は、オイルチャンネルの取付専用の座面が不要で、
かつオイルチャンネルと一体に取り扱えてオイルチャン
ネル使用機器に対する組み立て工数の削減、部品管理の
簡易化が図れる軸受を提供することである。この発明の
さらに他の目的、オイルチャンネルが邪魔となることな
く、軸受内輪の回転軸への取付けが行えるようにするこ
とである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明のオイルチャン
ネルの取付構造は、回転軸に設けられた軸孔へ潤滑油を
供給するための潤滑油供給筒部を側板部の中央に有する
オイルチャンネルを設け、このオイルチャンネルを、前
記回転軸を支持する転がり軸受における外輪の内径面に
形成されたシール溝に装着したものである。この構成に
よると、オイルチャンネルは軸受外輪のシール溝に装着
されるため、軸受外輪等のオイルチャンネルの取付専用
の座面が不要となり、したがってその座面の加工が不要
となる。また、予め軸受とオイルチャンネルとを一体化
して準備しておくことができ、オイルチャンネル使用部
の部品点数が削減され、かつ組み立て工数が削減され
る。
ネルの取付構造は、回転軸に設けられた軸孔へ潤滑油を
供給するための潤滑油供給筒部を側板部の中央に有する
オイルチャンネルを設け、このオイルチャンネルを、前
記回転軸を支持する転がり軸受における外輪の内径面に
形成されたシール溝に装着したものである。この構成に
よると、オイルチャンネルは軸受外輪のシール溝に装着
されるため、軸受外輪等のオイルチャンネルの取付専用
の座面が不要となり、したがってその座面の加工が不要
となる。また、予め軸受とオイルチャンネルとを一体化
して準備しておくことができ、オイルチャンネル使用部
の部品点数が削減され、かつ組み立て工数が削減され
る。
【０００６】前記オイルチャンネルは、芯金にゴムまた
は樹脂製の弾性体が一体化されたものであって、前記弾
性体に、内輪の外径面に摺接するリップ部を設け、軸受
シール兼用にしたものであっても良い。この構成の場
合、オイルチャンネルの芯金部分が芯金付きシールの芯
金を兼用する。換言すれば、芯金と弾性体とからなるシ
ールの芯金部分を延長させた部分が、オイルチャンネル
として機能する部分となる。このため、一般の芯金およ
び弾性体で構成されるシールを用いたシール付き軸受に
おいて、片方のシールをこのリップ部付きのオイルチャ
ンネルに交換するだけで、このオイルチャンネルの取付
構造を構成できる。また、オイルチャンネルがシール機
能を兼用するため、オイルチャンネルと別にシールを設
けることが不要で、シール機能を確保しながら、軸受の
部品点数の削減が図れる。
は樹脂製の弾性体が一体化されたものであって、前記弾
性体に、内輪の外径面に摺接するリップ部を設け、軸受
シール兼用にしたものであっても良い。この構成の場
合、オイルチャンネルの芯金部分が芯金付きシールの芯
金を兼用する。換言すれば、芯金と弾性体とからなるシ
ールの芯金部分を延長させた部分が、オイルチャンネル
として機能する部分となる。このため、一般の芯金およ
び弾性体で構成されるシールを用いたシール付き軸受に
おいて、片方のシールをこのリップ部付きのオイルチャ
ンネルに交換するだけで、このオイルチャンネルの取付
構造を構成できる。また、オイルチャンネルがシール機
能を兼用するため、オイルチャンネルと別にシールを設
けることが不要で、シール機能を確保しながら、軸受の
部品点数の削減が図れる。
【０００７】この発明のトランスミッションの軸端支持
構造は、複数のギヤが各々ニードル状の転動体を介して
外周に設けられた回転軸の端部の支持構造であって、ト
ランスミッションケースに外輪が設置された転がり軸受
の内輪で、前記回転軸の端部を支持し、前記転がり軸受
は、外輪のシール溝にシールが装着されたシール付きの
軸受とする。この転がり軸受の軸端側のシールは、内輪
よりも内径側に延びる側板部を有し、かつ回転軸に設け
られた軸孔へ潤滑油を供給するための潤滑油供給筒部を
前記側板部の中央に有する軸受シール兼用のオイルチャ
ンネルとする。なお、シールはオイルチャンネル側のも
のだけであっても良い。
構造は、複数のギヤが各々ニードル状の転動体を介して
外周に設けられた回転軸の端部の支持構造であって、ト
ランスミッションケースに外輪が設置された転がり軸受
の内輪で、前記回転軸の端部を支持し、前記転がり軸受
は、外輪のシール溝にシールが装着されたシール付きの
軸受とする。この転がり軸受の軸端側のシールは、内輪
よりも内径側に延びる側板部を有し、かつ回転軸に設け
られた軸孔へ潤滑油を供給するための潤滑油供給筒部を
前記側板部の中央に有する軸受シール兼用のオイルチャ
ンネルとする。なお、シールはオイルチャンネル側のも
のだけであっても良い。
【０００８】この発明の転がり軸受は、内輪と外輪との
間に転動体を介在させた転がり軸受であって、外輪の内
径面に設けられたシール溝にシールが装着され、かつ片
方のシールは、内輪よりも内径側に延びる側板部を有
し、かつ回転軸に設けられた軸孔へ潤滑油を供給するた
めの潤滑油供給筒部を前記側板部の中央に有するオイル
チャンネルとしたものである。なお、シールはオイルチ
ャンネル側のものだけであっても良い。この軸受におい
て、前記オイルチャンネルにおける内輪の幅面との対向
部分に工具挿入孔を設けても良い。このように工具装着
孔を設けた場合、内輪を回転軸に取付けるときに、オイ
ルチャンネルの工具挿入孔に挿入した工具で内輪の幅面
を押すことができ、内輪の回転軸への取付作業が容易と
なる。また、工具装着孔に潤滑油が入っても、その潤滑
油は回転軸内へ流れるため、支障はない。
間に転動体を介在させた転がり軸受であって、外輪の内
径面に設けられたシール溝にシールが装着され、かつ片
方のシールは、内輪よりも内径側に延びる側板部を有
し、かつ回転軸に設けられた軸孔へ潤滑油を供給するた
めの潤滑油供給筒部を前記側板部の中央に有するオイル
チャンネルとしたものである。なお、シールはオイルチ
ャンネル側のものだけであっても良い。この軸受におい
て、前記オイルチャンネルにおける内輪の幅面との対向
部分に工具挿入孔を設けても良い。このように工具装着
孔を設けた場合、内輪を回転軸に取付けるときに、オイ
ルチャンネルの工具挿入孔に挿入した工具で内輪の幅面
を押すことができ、内輪の回転軸への取付作業が容易と
なる。また、工具装着孔に潤滑油が入っても、その潤滑
油は回転軸内へ流れるため、支障はない。
【０００９】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図１に基
づいて説明する。このオイルチャンネルの取付構造は、
ケース１に外輪５が設置された転がり軸受３の内輪４
で、回転軸２の端部を支持し、外輪５の内径面に形成さ
れた片方のシール溝８にオイルチャンネル９を、その外
周縁で嵌合状態に装着したものである。回転軸２は、軸
孔２ａを中心に有する中空軸に形成されている。転がり
軸受３は、シール付きの深溝玉軸受であり、内輪４と、
外輪５と、保持器６に保持されて内外輪４，５間に介在
したボールからなる転動体７と、前記オイルチャンネル
９と、シール１０とで構成される。 内輪４は、外径面
の幅方向両側部が、傾斜面を介して小径となるシール接
触面４ａに形成されている。外輪５は、内径面の幅方向
両側部にシール溝８を有し、軸端側となる片方のシール
溝８に前記のようにオイルチャンネル９が装着され、も
う片方のシール溝８にシール１０が装着されている。シ
ール１０は、芯金とゴムまたは樹脂製の弾性体とを一体
成形等で一体化させたものであり、その弾性体部分に複
数のリップ部１０ａ，１０ｂを有している。片方のリッ
プ部１０ａは内輪４のシール接触面４ａに摺接し、もう
片方のリップ部１０ｂは内輪４の傾斜面に摺接する。
づいて説明する。このオイルチャンネルの取付構造は、
ケース１に外輪５が設置された転がり軸受３の内輪４
で、回転軸２の端部を支持し、外輪５の内径面に形成さ
れた片方のシール溝８にオイルチャンネル９を、その外
周縁で嵌合状態に装着したものである。回転軸２は、軸
孔２ａを中心に有する中空軸に形成されている。転がり
軸受３は、シール付きの深溝玉軸受であり、内輪４と、
外輪５と、保持器６に保持されて内外輪４，５間に介在
したボールからなる転動体７と、前記オイルチャンネル
９と、シール１０とで構成される。 内輪４は、外径面
の幅方向両側部が、傾斜面を介して小径となるシール接
触面４ａに形成されている。外輪５は、内径面の幅方向
両側部にシール溝８を有し、軸端側となる片方のシール
溝８に前記のようにオイルチャンネル９が装着され、も
う片方のシール溝８にシール１０が装着されている。シ
ール１０は、芯金とゴムまたは樹脂製の弾性体とを一体
成形等で一体化させたものであり、その弾性体部分に複
数のリップ部１０ａ，１０ｂを有している。片方のリッ
プ部１０ａは内輪４のシール接触面４ａに摺接し、もう
片方のリップ部１０ｂは内輪４の傾斜面に摺接する。
【００１０】オイルチャンネル９は、芯金１１とゴムま
たは樹脂製の弾性体１２とを一体成形等で一体化したも
のである。芯金１１は、側板部９ａと、この側板部９ａ
の中央に一体に形成されて回転軸２の軸孔２ａへ潤滑油
を供給するための潤滑油供給筒部９ｂとを有する。潤滑
油供給筒部９ｂは、回転軸２の軸孔２ａの端部に遊嵌状
態に挿入される。側板部９ａは、その中央部９ａａに対
して外周部９ａｃが傾斜部分９ａｂを介して潤滑油供給
筒部９ｂと同じ軸方向にずれた段付きの皿状に形成さ
れ、前記外周部９ａｃに弾性体１２が一体化されてい
る。また、オイルチャンネル９の芯金１１には、内輪４
の幅面と対面する個所に複数（例えば３個）の工具挿入
孔１３が形成されている。弾性体１２は、芯金１１の外
周部９ａｃよりも外径側に延びる部分を有し、この外周
側に延びた弾性体部分でシール溝８へのオイルチャンネ
ル９の嵌合状態の取付けが行われる。また、弾性体１２
は、内径部が芯金１１の外周部１１ａｃよりも内径側に
延び、この内径側に延びた部分に、複数のリップ部１２
ａ，１２ｂが形成されている。片方のリップ１２ａは、
内輪４のシール接触面４ａに摺接し、もう片方のリップ
部１２ｂは内輪４のシール接触面４ａと隣接する傾斜面
に摺接する。
たは樹脂製の弾性体１２とを一体成形等で一体化したも
のである。芯金１１は、側板部９ａと、この側板部９ａ
の中央に一体に形成されて回転軸２の軸孔２ａへ潤滑油
を供給するための潤滑油供給筒部９ｂとを有する。潤滑
油供給筒部９ｂは、回転軸２の軸孔２ａの端部に遊嵌状
態に挿入される。側板部９ａは、その中央部９ａａに対
して外周部９ａｃが傾斜部分９ａｂを介して潤滑油供給
筒部９ｂと同じ軸方向にずれた段付きの皿状に形成さ
れ、前記外周部９ａｃに弾性体１２が一体化されてい
る。また、オイルチャンネル９の芯金１１には、内輪４
の幅面と対面する個所に複数（例えば３個）の工具挿入
孔１３が形成されている。弾性体１２は、芯金１１の外
周部９ａｃよりも外径側に延びる部分を有し、この外周
側に延びた弾性体部分でシール溝８へのオイルチャンネ
ル９の嵌合状態の取付けが行われる。また、弾性体１２
は、内径部が芯金１１の外周部１１ａｃよりも内径側に
延び、この内径側に延びた部分に、複数のリップ部１２
ａ，１２ｂが形成されている。片方のリップ１２ａは、
内輪４のシール接触面４ａに摺接し、もう片方のリップ
部１２ｂは内輪４のシール接触面４ａと隣接する傾斜面
に摺接する。
【００１１】軸受３の軸２への取付けは、内輪４を軸２
の軸端に設けられた小径部に締まり嵌め状態に行われ、
内輪４の片方の幅面は、軸２の前記小径部に隣接する段
面に係合している。外輪５は、ケース１に突出状態に設
けられた底付きの円筒部１ａに、緩み嵌め等の嵌合状態
に設置され、筒部１ａの底部付近に設けられた段部１ｂ
に幅面が係合し、あるいは係合可能な状態とされてい
る。ケース１は、トランスミッションケース等からな
る。
の軸端に設けられた小径部に締まり嵌め状態に行われ、
内輪４の片方の幅面は、軸２の前記小径部に隣接する段
面に係合している。外輪５は、ケース１に突出状態に設
けられた底付きの円筒部１ａに、緩み嵌め等の嵌合状態
に設置され、筒部１ａの底部付近に設けられた段部１ｂ
に幅面が係合し、あるいは係合可能な状態とされてい
る。ケース１は、トランスミッションケース等からな
る。
【００１２】図２は、この実施形態にかかるオイルチャ
ンネル取付構造を応用したトランスミッションの軸端支
持構造を示す。回転軸２と、トランスミッションケース
であるケース１の円筒部１ａとの間に、図１と共に説明
したオイルチャンネル９付きの軸受３が介在させてあ
る。回転軸２は、トランスミッションの主軸となるもの
であり、その外周に、軸方向に並ぶ複数のギヤ１５が、
各々ニードル状の転動体１６を介して装着されている。
この転動体１６は、例えば保持器付き針状ころ等からな
る。各ギヤ１５は、回転軸２と平行に設けられた副軸１
９のギヤ２０に噛み合うアイドラギヤとなるものであ
る。また、回転軸２には、一体のギヤ１７が軸端の近傍
に形成され、かつ外周に同期シンクロ部１８が装着され
ている。回転軸２には、各ギヤ１５の配置された軸方向
位置等において、軸孔２ａから外径面に貫通した潤滑油
孔２２が設けられている。
ンネル取付構造を応用したトランスミッションの軸端支
持構造を示す。回転軸２と、トランスミッションケース
であるケース１の円筒部１ａとの間に、図１と共に説明
したオイルチャンネル９付きの軸受３が介在させてあ
る。回転軸２は、トランスミッションの主軸となるもの
であり、その外周に、軸方向に並ぶ複数のギヤ１５が、
各々ニードル状の転動体１６を介して装着されている。
この転動体１６は、例えば保持器付き針状ころ等からな
る。各ギヤ１５は、回転軸２と平行に設けられた副軸１
９のギヤ２０に噛み合うアイドラギヤとなるものであ
る。また、回転軸２には、一体のギヤ１７が軸端の近傍
に形成され、かつ外周に同期シンクロ部１８が装着され
ている。回転軸２には、各ギヤ１５の配置された軸方向
位置等において、軸孔２ａから外径面に貫通した潤滑油
孔２２が設けられている。
【００１３】この構成のオイルチャンネルの取付構造お
よびトランスミッションの軸端支持構造によると、オイ
ルチャンネル９が軸受外輪５のシール溝８に装着される
ため、軸受外輪２等に従来のようなオイルチャンネル取
付専用の座面の加工が不要となる。また、予め軸受３と
オイルチャンネル９とを一体化したオイルチャンネル付
き軸受として準備し、また部品管理することができ、ト
ランスミッションの部品点数が削減され、かつ組み立て
工数が削減される。また、この軸受３は、オイルチャン
ネル９にリップ部１２ａ，１２ｂが設けられていて、オ
イルチャンネル９が接触シールを兼用するため、接触シ
ールによる確実なシール機能を得ながら、オイルチャン
ネル９と別にシールを設けることが不要で、軸受３自体
の部品点数も削減される。これらの各効果により、トラ
ンスミッションのコスト低下が図れる。
よびトランスミッションの軸端支持構造によると、オイ
ルチャンネル９が軸受外輪５のシール溝８に装着される
ため、軸受外輪２等に従来のようなオイルチャンネル取
付専用の座面の加工が不要となる。また、予め軸受３と
オイルチャンネル９とを一体化したオイルチャンネル付
き軸受として準備し、また部品管理することができ、ト
ランスミッションの部品点数が削減され、かつ組み立て
工数が削減される。また、この軸受３は、オイルチャン
ネル９にリップ部１２ａ，１２ｂが設けられていて、オ
イルチャンネル９が接触シールを兼用するため、接触シ
ールによる確実なシール機能を得ながら、オイルチャン
ネル９と別にシールを設けることが不要で、軸受３自体
の部品点数も削減される。これらの各効果により、トラ
ンスミッションのコスト低下が図れる。
【００１４】軸受３の内輪５の回転軸２への取付けは、
オイルチャンネル９に設けられた工具挿入孔１３に挿入
した圧入治具（図示せず）を介して行える。そのため、
オイルチャンネル９が装着された状態であっても、回転
軸２への軸受３の圧入による取付けが容易に行える。工
具挿入孔１３は、ここから潤滑油が入っても、その潤滑
油は回転軸２の中に入るため、支障が生じない。なお、
軸受内輪は、圧入の代わりに、焼き嵌めにより回転軸２
に締まり嵌め状態に取付けても良い。
オイルチャンネル９に設けられた工具挿入孔１３に挿入
した圧入治具（図示せず）を介して行える。そのため、
オイルチャンネル９が装着された状態であっても、回転
軸２への軸受３の圧入による取付けが容易に行える。工
具挿入孔１３は、ここから潤滑油が入っても、その潤滑
油は回転軸２の中に入るため、支障が生じない。なお、
軸受内輪は、圧入の代わりに、焼き嵌めにより回転軸２
に締まり嵌め状態に取付けても良い。
【００１５】なお、前記実施形態では、オイルチャンネ
ル９がリップ部１２ａ，１２ｂ付きの弾性体１２を有す
るものとしたが、弾性体１２は必ずしも設けなくても良
い。その場合でも、シールド効果や、ラビリンス効果等
によるシール効果がオイルチャンネル９によって得られ
る。また、軸受３のオイルチャンネル９と反対側のシー
ル１０は、必ずしも設けなくても良い。また、このオイ
ルチャンネル９付きの軸受３は、深溝玉軸受に限らず、
各種の玉軸受や、円すいころ軸受、円筒ころ軸受など、
転がり軸受一般に適用できる。
ル９がリップ部１２ａ，１２ｂ付きの弾性体１２を有す
るものとしたが、弾性体１２は必ずしも設けなくても良
い。その場合でも、シールド効果や、ラビリンス効果等
によるシール効果がオイルチャンネル９によって得られ
る。また、軸受３のオイルチャンネル９と反対側のシー
ル１０は、必ずしも設けなくても良い。また、このオイ
ルチャンネル９付きの軸受３は、深溝玉軸受に限らず、
各種の玉軸受や、円すいころ軸受、円筒ころ軸受など、
転がり軸受一般に適用できる。
【００１６】
【発明の効果】この発明のオイルチャンネルの取付構造
は、回転軸を支持する転がり軸受の外輪の内径面に形成
されたシール溝にオイルチャンネルを装着したものであ
るため、ケースや軸受のオイルチャンネル取付専用の座
面が不要で、その加工も不要となり、またオイルチャン
ネル使用部の組み立て工数の削減、部品点数の削減が図
れる。前記オイルチャンネルが、芯金にゴムまたは樹脂
製の弾性体が一体化されたものであり、前記弾性体に、
内輪の外径面に摺接するリップ部を有する場合は、接触
シールによる確実なシール機能を確保しながら、オイル
チャンネルと別にシールを設けることが不要で、軸受の
部品点数の削減が図れる。この発明のトランスミッショ
ンの軸端支持構造は、複数のギヤが各々ニードル状の転
動体を介して外周に設けられた回転軸の端部の支持構造
であって、トランスミッションケースに外輪が設置され
た転がり軸受の内輪で、前記回転軸の端部を支持し、前
記転がり軸受は、外輪のシール溝にシールが装着された
シール付きの軸受とし、この転がり軸受の軸端側のシー
ルを軸受シール兼用のオイルチャンネルとしたため、ケ
ースや軸受のオイルチャンネル取付専用の座面が不要で
コンパクトになり、また組み立て工数の削減、部品点数
の削減が図れる。この発明のオイルチャンネル付き軸受
は、外輪の内径面に設けられたシール溝に軸受シール兼
用のオイルチャンネルを装着したものであるため、オイ
ルチャンネルの取付専用の座面が不要で、かつオイルチ
ャンネルと一体に取り扱えてオイルチャンネル使用部に
対する組み立て工数の削減、部品管理の簡易化が図れ
る。前記オイルチャンネルにおける内輪の幅面との対向
部分に工具挿入孔を設けた場合は、オイルチャンネルが
邪魔となることなく、軸受内輪の回転軸への取付けが容
易に行える。
は、回転軸を支持する転がり軸受の外輪の内径面に形成
されたシール溝にオイルチャンネルを装着したものであ
るため、ケースや軸受のオイルチャンネル取付専用の座
面が不要で、その加工も不要となり、またオイルチャン
ネル使用部の組み立て工数の削減、部品点数の削減が図
れる。前記オイルチャンネルが、芯金にゴムまたは樹脂
製の弾性体が一体化されたものであり、前記弾性体に、
内輪の外径面に摺接するリップ部を有する場合は、接触
シールによる確実なシール機能を確保しながら、オイル
チャンネルと別にシールを設けることが不要で、軸受の
部品点数の削減が図れる。この発明のトランスミッショ
ンの軸端支持構造は、複数のギヤが各々ニードル状の転
動体を介して外周に設けられた回転軸の端部の支持構造
であって、トランスミッションケースに外輪が設置され
た転がり軸受の内輪で、前記回転軸の端部を支持し、前
記転がり軸受は、外輪のシール溝にシールが装着された
シール付きの軸受とし、この転がり軸受の軸端側のシー
ルを軸受シール兼用のオイルチャンネルとしたため、ケ
ースや軸受のオイルチャンネル取付専用の座面が不要で
コンパクトになり、また組み立て工数の削減、部品点数
の削減が図れる。この発明のオイルチャンネル付き軸受
は、外輪の内径面に設けられたシール溝に軸受シール兼
用のオイルチャンネルを装着したものであるため、オイ
ルチャンネルの取付専用の座面が不要で、かつオイルチ
ャンネルと一体に取り扱えてオイルチャンネル使用部に
対する組み立て工数の削減、部品管理の簡易化が図れ
る。前記オイルチャンネルにおける内輪の幅面との対向
部分に工具挿入孔を設けた場合は、オイルチャンネルが
邪魔となることなく、軸受内輪の回転軸への取付けが容
易に行える。
【図１】この発明の一実施形態にかかるオイルチャンネ
ルの取付構造の断面図である。
ルの取付構造の断面図である。
【図２】同オイルチャンネルの取付構造を応用したトラ
ンスミッションの軸端支持構造の断面図である。
ンスミッションの軸端支持構造の断面図である。
【図３】従来のトランスミッションの部分切欠側面図で
ある。
ある。
【図４】従来のオイルチャンネル取付構造の一例を示す
断面図である。
断面図である。
【図５】従来のオイルチャンネル取付構造の他の例を示
す断面図である。
す断面図である。
１…ケース ９ａ…側板部 ２…回転軸 ９ｂ…筒部 ２ａ…軸孔 １０…シール ３…軸受 １１…芯金 ４…内輪 １２…弾性体 ５…外輪 １３…工具挿入孔 ７…転動体 １５…ギヤ ８…シール溝 １６…ニードル状の転
動体 ９…オイルチャンネル １９…副軸
動体 ９…オイルチャンネル １９…副軸
Claims (5)
- 【請求項１】 回転軸に設けられた軸孔へ潤滑油を供給
するための潤滑油供給筒部を側板部の中央に有するオイ
ルチャンネルを設け、このオイルチャンネルを、前記回
転軸を支持する転がり軸受における外輪の内径面に形成
されたシール溝に装着したオイルチャンネルの取付構
造。 - 【請求項２】 前記オイルチャンネルは、芯金にゴムま
たは樹脂製の弾性体が一体化されたものであり、前記弾
性体に、内輪の外径面に摺接するリップ部を設け軸受シ
ール兼用にした請求項１記載のオイルチャンネルの取付
構造。 - 【請求項３】 複数のギヤが各々ニードル状の転動体を
介して外周に設けられた回転軸の端部の支持構造であっ
て、トランスミッションケースに外輪が設置された転が
り軸受の内輪で、前記回転軸の端部を支持し、前記転が
り軸受は、外輪のシール溝にシールが装着されたシール
付きの軸受とし、この転がり軸受の軸端側のシールは、
内輪よりも内径側に延びる側板部を有し、かつ回転軸に
設けられた軸孔へ潤滑油を供給するための潤滑油供給筒
部を前記側板部の中央に有するオイルチャンネルとした
トランスミッションの軸端支持構造。 - 【請求項４】 内輪と外輪との間に転動体を介在させた
転がり軸受であって、外輪の内径面に設けられたシール
溝にシールが装着され、かつ片方のシールは、内輪より
も内径側に延びる側板部を有し、かつ回転軸に設けられ
た軸孔へ潤滑油を供給するための潤滑油供給筒部を前記
側板部の中央に有するオイルチャンネルとしたオイルチ
ャンネル付き軸受。 - 【請求項５】 前記オイルチャンネルにおける内輪の幅
面との対向部分に工具挿入孔を設けた請求項４記載のオ
イルチャンネル付き軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10051859A JPH11247865A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | オイルチャンネルの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10051859A JPH11247865A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | オイルチャンネルの取付構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11247865A true JPH11247865A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12898602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10051859A Pending JPH11247865A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | オイルチャンネルの取付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11247865A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2112405A1 (en) | 2008-04-22 | 2009-10-28 | Toyota Jidosha Kabusiki Kaisha | Structure for lubricating power transmission device |
| CN104196896A (zh) * | 2014-07-09 | 2014-12-10 | 江苏华大离心机股份有限公司 | 离心机中的主轴部件 |
| FR3025580A3 (fr) * | 2014-09-04 | 2016-03-11 | Renault Sas | "boite de vitesses comportant un deflecteur de lubrifiant fixe a une bague exterieure d'un palier de roulement" |
| CN105545965A (zh) * | 2016-03-14 | 2016-05-04 | 镇江市丹徒区精华轴承厂 | 一种轴承端盖 |
| JP2017172610A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | スズキ株式会社 | 変速機の給油構造 |
| JP2018128091A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | Ntn株式会社 | トランスミッション用軸受装置 |
| DE102022109011A1 (de) | 2022-04-13 | 2023-10-19 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Lagervorrichtung mit einem Fluidleitelement und Getriebevorrichtung |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP10051859A patent/JPH11247865A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2112405A1 (en) | 2008-04-22 | 2009-10-28 | Toyota Jidosha Kabusiki Kaisha | Structure for lubricating power transmission device |
| CN104196896A (zh) * | 2014-07-09 | 2014-12-10 | 江苏华大离心机股份有限公司 | 离心机中的主轴部件 |
| CN104196896B (zh) * | 2014-07-09 | 2017-02-22 | 江苏华大离心机制造有限公司 | 离心机中的主轴部件 |
| FR3025580A3 (fr) * | 2014-09-04 | 2016-03-11 | Renault Sas | "boite de vitesses comportant un deflecteur de lubrifiant fixe a une bague exterieure d'un palier de roulement" |
| CN105545965A (zh) * | 2016-03-14 | 2016-05-04 | 镇江市丹徒区精华轴承厂 | 一种轴承端盖 |
| JP2017172610A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | スズキ株式会社 | 変速機の給油構造 |
| JP2018128091A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | Ntn株式会社 | トランスミッション用軸受装置 |
| DE102022109011A1 (de) | 2022-04-13 | 2023-10-19 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Lagervorrichtung mit einem Fluidleitelement und Getriebevorrichtung |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060207 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060214 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060620 |