JP2018141361A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対称位置にドアがある車体に用いられる場合でも、軽量化及び製造コストの低廉化を実現できる車両用ドアロック装置を提供する。
【解決手段】車両用ドアロック装置1において、樹脂製のボディ20は、金属製のベースプレート10に組み付けられる。オープンレバー50は、ドア7Bの開閉操作に連動して変位し、ポール12に作用してポール12をアンブロック位置に変位させる。ボディ20は、フォーク11及びポール12を収容する本体部21と、本体部21からベースプレート10と交差する第1方向に突出し、オープンレバー50をオープンレバー軸心X50周りで揺動可能に支持する壁部30とを有する。壁部30には、伝達ケーブル70を保持するケーブル保持部31、32が少なくとも2つ設けられる。オープンレバー50には、伝達ケーブル70の先端部71が連結される連結部51、52が少なくとも1つ設けられる。
【選択図】図9

Description

本発明は車両用ドアロック装置に関する。
特許文献1に従来の車両用ドアロック装置が開示されている。この車両用ドアロック装置は、車体の開口を開閉するドアを車体に固定する。この車両用ドアロック装置は、ベースプレートとフォークとポールとボディとオープンレバーとを備えている。
ベースプレートには、車体に設けられたストライカが進入可能な進入口が形成されている。フォークはベースプレートに揺動可能に支持されている。このフォークは、進入口内にストライカを保持するラッチ位置と、進入口内からストライカが離反することを許容するアンラッチ位置との間で変位可能である。ポールもベースプレートに揺動可能に支持されている。このポールは、フォークがラッチ位置からアンラッチ位置に変位することをブロックするブロック位置と、フォークがラッチ位置からアンラッチ位置に変位することを許容するアンブロック位置との間で変位可能である。
ボディは、ベースプレートに組み付けられてフォーク及びポールを収容する。オープンレバーは、ベースプレートにオープンレバー軸心周りで揺動可能に支持されている。オープンレバーは、ドアを開閉するための操作に連動して変位し、ポールに作用してポールをアンブロック位置に変位させる。
ベースプレートには、操作に連動して進退する伝達ケーブルを保持する一つのケーブル保持部が設けられている。また、オープンレバーには、伝達ケーブルの先端部が連結される一つの連結部が設けられている。
この車両用ドアロック装置は、例えば、車体の左右にドアがあり、一方のドアを車体に固定する場合に用いられる。この場合、そのドアを開閉するための操作に連動して進退する伝達ケーブルがベースプレートのケーブル保持部に保持され、その伝達ケーブルの先端部がオープンレバーの連結部に連結される。
そして、そのドアを開閉するための操作に連動し、伝達ケーブルが進退すれば、オープンレバーが変位してポールに作用し、ポールがアンブロック位置に変位する。このため、フォークがアンラッチ位置に変位し、進入口内からストライカが離反することを許容する。その結果、この車両用ドアロック装置は、そのドアを車体に固定しなくなるので、ドアの開閉が可能となる。
特開2000−179209号公報
上記のような従来の車両用ドアロック装置では、一般的に、ベースプレートが金属製であり、ボディが樹脂製である。この場合、この車両用ドアロック装置では、ベースプレートにオープンレバーが支持され、かつケーブル保持部が組み付けられていることから、樹脂製の部材と比較して重い金属製のベースプレートが大型化し易く、全体の重量が増加し易い。
また、この車両用ドアロック装置では、車体の他方のドアを車体に固定する場合には、勝手違いに製造されなければならない。その結果、この車両用ドアロック装置では、部品点数の削減や製造工程の簡素化が難しく、製造コストの低廉化を実現し難い。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、対称位置にドアがある車体に用いられる場合でも、軽量化及び製造コストの低廉化を実現できる車両用ドアロック装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の車両用ドアロック装置は、車体の開口を開閉するドアを前記車体に固定するための車両用ドアロック装置であって、
前記車体に設けられたストライカが進入可能な進入口が形成された金属製のベースプレートと、
前記ベースプレートに揺動可能に支持され、前記進入口内に前記ストライカを保持するラッチ位置と、前記進入口内から前記ストライカが離反することを許容するアンラッチ位置との間で変位可能なフォークと、
前記ベースプレートに揺動可能に支持され、前記フォークが前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置に変位することをブロックするブロック位置と、前記フォークが前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置に変位することを許容するアンブロック位置との間で変位可能なポールと、
前記ベースプレートに組み付けられて前記フォーク及び前記ポールを収容する樹脂製のボディと、
前記ボディにオープンレバー軸心周りで揺動可能に支持され、前記ドアを開閉するための操作に連動して変位し、前記ポールに作用して前記ポールを前記アンブロック位置に変位させるオープンレバーとを備え、
前記ボディには、前記操作に連動して進退する伝達ケーブルを保持するケーブル保持部が設けられ、
前記オープンレバーには、前記伝達ケーブルの先端部が連結される連結部が設けられている車両用ドアロック装置であって、
前記ボディは、前記フォーク及び前記ポールを収容する本体部と、前記本体部から前記ベースプレートと交差する第1方向に突出し、前記オープンレバーを前記オープンレバー軸心周りで揺動可能に支持する壁部とを有し、
前記壁部には、前記ケーブル保持部としての第1ケーブル保持部及び第2ケーブル保持部が設けられ、
前記オープンレバーには、前記連結部としての第1連結部及び第2連結部が設けられ、
前記第1ケーブル保持部に保持される前記伝達ケーブルの前記先端部は、前記第1連結部に連結され、
前記第2ケーブル保持部に保持される前記伝達ケーブルの前記先端部は、前記第2連結部に連結され、
前記第1ケーブル保持部は、前記壁部における前記本体部とは反対側に位置する端縁の一方の角部に配設され、前記壁部の中央部に向けて斜めに延びており、
前記第2ケーブル保持部は、前記壁部における前記本体部とは反対側に位置する端縁の他方の角部に配設され、前記壁部の前記中央部に向けて斜めに延びていることを特徴とする。
本発明の車両用ドアロック装置では、樹脂製のボディに本体部と壁部とが形成されている。本体部はフォーク及びポールを収容する。また、壁部は、本体部からベースプレートと交差する第1方向に突出し、オープンレバーをオープンレバー軸心周りで揺動可能に支持する。この壁部にケーブル保持部が設けられている。このため、この車両用ドアロック装置では、ベースプレートにオープンレバーが支持されず、ケーブル保持部も設けられないので、樹脂製の部材と比較して重い金属製のベースプレートが小型化され、全体の重量が軽減される。
また、この車両用ドアロック装置では、対称位置にドアがある車体に用いられる場合でも、壁部に設けられた2つのケーブル保持部のいずれか1つを選択して伝達ケーブルを保持することができる。そして、その伝達ケーブルの先端部をオープンレバーの連結部に連結すれば、両ドアに対応可能である。このため、この車両用ドアロック装置では、勝手違いに製造される必要がなく、部品点数の削減や製造工程の簡素化が容易になる。
したがって、本発明の車両用ドアロック装置では、対称位置にドアがある車体に用いられる場合でも、軽量化及び製造コストの低廉化を実現できる。
進入口は、第1方向に直交し、かつオープンレバー軸心と平行な第2方向に直交する方向において、第1ケーブル保持部と第2ケーブル保持部との間に位置していることが望ましい。
第1ケーブル保持部に保持される伝達ケーブルの先端部は、第1連結部に壁部の中央部で連結されることが望ましい。また、第2ケーブル保持部に保持される伝達ケーブルの先端部は、第2連結部に壁部の中央部で連結されることが望ましい。
本発明の車両用ドアロック装置によれば、対称位置にドアがある車体に用いられる場合でも、軽量化及び製造コストの低廉化を実現できる。
実施例の車両用ドアロック装置を用いた車両の要部斜視図である。 図1のA−A矢視断面図である。 車両用ドアロック装置の分解斜視図である。 車両用ドアロック装置の下面図である。 ポールがアンブロック位置に変位し、フォークがアンラッチ位置に変位した状態を示す車両用ドアロック装置の模式図である。 オープンレバーの斜視図である。 実施例の車両用ドアロック装置に係り、図(a)はケーシングキャップの側面図であり、図(b)はケーシングキャップの正面図であり、図(c)はケーシングキャップの下面図である。 ボディの壁部に設けられたケーブル保持部を示す車両用ドアロック装置の拡大斜視図である。 図(a)は右ドアに搭載された状態を示す車両用ドアロック装置の斜視図であり、図(b)は左ドアに搭載された状態を示す車両用ドアロック装置の斜視図である。 右ドアに搭載された状態を示す車両用ドアロック装置の側面図である。 左ドアに搭載された状態を示す車両用ドアロック装置の側面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1及び図2に示すように、実施例の車両用ドアロック装置1(以下、単に、「ドアロック装置1」という。)は、自動車等である車両に用いられている。図1において、紙面左側が車両の前側であり、紙面右側が車両の後側である。また、図1において、紙面手前側が車両外側(左ドア側)であり、紙面奥側が車両内側である。そして、図2〜図8、図9(b)及び図11の各図は、左ドア側に搭載されたドアロック装置1を示しているので、これらの各図に示す前後方向、上下方向及び車両内外方向は、すべて図1に対応させて表示する。その一方、図9(a)及び図10は、右ドア側に搭載されたドアロック装置1を示しているので、これらの各図に示す前後方向のみ、図2〜図8、図9(b)及び図11の各図に示す前後方向とは逆に表示する。
図1に示すように、この車両では、車体9の左側面に、開口8、メインドア7A及びアクセスパネルドア7Bが設けられている。前方のメインドア7Aは、開口8の前縁側に配設されたヒンジ2により揺動可能に支持されている。後方のアクセスパネルドア7Bは、開口8の後縁側に配設されたヒンジ2により揺動可能に支持されている。メインドア7A及びアクセスパネルドア7Bの間には、開口8を仕切るピラーは設けられていない。
メインドア7A及びアクセスパネルドア7Bは、各ヒンジ2とは反対側の自由端側を互いに接近させた閉鎖位置から、矢印で示すように、車両の外側に揺動する。つまり、メインドア7A及びアクセスパネルドア7Bは、いわゆる観音開きで開口8を開放する。
図示は省略するが、この車両では、車体9の右側面にも、開口8、メインドア7A及びアクセスパネルドア7Bが設けられている。車体9の右側面に設けられた開口8、メインドア7A及びアクセスパネルドア7Bは、車体9の左側面に設けられた開口8、メインドア7A及びアクセスパネルドア7Bと対称位置にあり、勝手違いの同一構成とされている。アクセスパネルドア7Bは、本発明の「対称位置にあるドア」の一例である。
図2に示すよう、車体9の開口8の下縁部であって、閉鎖位置にあるアクセスパネルドア7Bの前側かつ下側の角部に対応する位置には、ストライカ5が配設されている。図示は省略するが、車体9の開口8の上縁部であって、閉鎖位置にあるアクセスパネルドア7Bの前側かつ上側の角部に対応する位置にも、ストライカ5が設けられている。
図1及び図2に示すよう、ドアロック装置1は、車体9の左側面及び右側面に設けられたアクセスパネルドア7Bの前側かつ下側の角部に搭載されている。つまり、ドアロック装置1は、同じものが姿勢を変更されることにより、対称位置にある左右のアクセスパネルドア7Bに1個ずつ搭載されている。
図1に示すよう、アクセスパネルドア7Bの前側かつ上側の角部にも、ドアロック装置1と同様のドアロック装置1Bが搭載されている。ドアロック装置1Bは、ドアロック装置1と同様の構成であるので、具体的説明は省略する。
アクセスパネルドア7B内には、下側のドアロック装置1と上側のドアロック装置1Bとの中間位置にリンク装置3が設けられている。リンク装置3は、オープンロッド6によってドアハンドル4と連結されている。ドアロック装置1とリンク装置3とは、湾曲可能な伝達ケーブル70によって連結されている。ドアロック装置1Bとリンク装置3とは、伝達ケーブル70と同様の伝達ケーブル70Bによって連結されている。
ドアロック装置1、1Bは、アクセスパネルドア7Bが閉鎖位置にある状態でストライカ5を保持することにより、アクセスパネルドア7Bを車体9に固定している。そして、ドアロック装置1、1Bは、ドアハンドル4等に対する開操作によってリンク装置3が作動することにより、アクセスパネルドア7Bを車体9に固定しなくなり、アクセスパネルドア7Bを開放可能とする。ここで、アクセスパネルドア7Bは、メインドア7Aを補助するものである。このため、メインドア7Aが閉鎖位置にある状態では、リンク装置3は、ドアハンドル4等に対する開操作を無効化し、アクセスパネルドア7Bが車体9に固定される状態を維持して、安全を確保する。
次に、ドアロック装置1の構成をより詳しく説明する。なお、以下の説明では、左側のアクセスパネルドア7Bに搭載されたドアロック装置1について主に説明し、右側のアクセスパネルドア7Bに搭載されたドアロック装置1についての説明は適宜省略する。また、前後方向は、特に言及がない場合、図2〜図8、図9(b)及び図11の各図に示すように、左側のアクセスパネルドア7Bが閉鎖位置にある状態で、そのアクセスパネルドア7Bに搭載されたドアロック装置1の姿勢を基準とする。
図3〜図11に示すように、ドアロック装置1は、ベースプレート10、バックプレート22、フォーク11、ポール12、ボディ20及びオープンレバー50を備えている。
図3に示すように、ベースプレート10は、鋼製の厚板からなる。ベースプレート10の中央部には、進入口19が形成されている。進入口19は、車両内側から車両外側に向けて深く溝状に切り欠かれている。進入口19には、ストライカ5が進入可能となっている。ベースプレート10には、貫通孔10Aが3つ設けられている。図示は省略するが、3本のボルトがアクセスパネルドア7Bを構成するパネルの取り付け穴に挿入され、さらに、ベースプレート10の各貫通孔10Aに螺入されることにより、ドアロック装置1がアクセスパネルドア7Bに組み付けられる。
図3〜図5に示すように、ベースプレート10における進入口19より後側には、フォーク支持軸11Sが上向きに凸設されている。ベースプレート10における進入口19より前側には、ポール支持軸12Sが上向きに凸設されている。
図3及び図9(a)に示すように、バックプレート22は、鋼製の厚板からなる。バックプレート22には、フォーク支持軸11Sの先端部及びポール支持軸12Sの先端部が加締め固定されている。
図3〜図5に示すように、フォーク11は、捩じりコイルバネ11Tとともにフォーク支持軸11Sに挿通されて、ベースプレート10に揺動可能に支持されている。フォーク11は、捩じりコイルバネ11Tにより、フォーク支持軸11S周りにD1方向に揺動するように付勢されている。
フォーク11には、車両内側に位置する第1凸部11Aと,車両外側に位置する第2凸部11Bとが形成されている。第1凸部11Aと第2凸部11Bとの間には,凹部11Cが形成されている。凹部11Cには、進入口19内に進入したストライカ5が収まるようになっている。フォーク11は、進入口19の底部でストライカ5を保持する。車両内側の第1凸部11Aのポール12に対面する先端側には、後述するポール12のストッパ面12Aと当接可能なラッチ面11Dが形成されている。
ポール12は、捩じりコイルバネ12Tとともにポール支持軸12Sに挿通されて、ベースプレート10に揺動可能に支持されている。ポール12は、捩じりコイルバネ12Tにより、ポール支持軸12S周りにD2方向に揺動するように付勢されている。
ポール12には、ストッパ面12Aが形成されている。ストッパ面12Aは、円弧状にカーブする曲面であり、上述のラッチ面11Dに対面するように形成されている。ストッパ面12Aを構成する円弧は、フォーク11側で途切れており、そこからポール支持軸12S側に延びる摺動面12Cが形成されている。ポール12には、ポール支持軸12Sを挟んでストッパ面12Aとは反対側となる位置に当接部12Pが形成されている。当接部12Pは、略柱状をなして上向きに突出している。
図4に示すように、フォーク11が進入口19の底部でストライカ5を保持した状態では、第1凸部11Aのラッチ面11Dにポール12のストッパ面12Aが当接している。こうして、ポール12は、フォーク11をD1方向に揺動させないように固定している。この状態にあるフォーク11の位置をラッチ位置とする。フォーク11がラッチ位置にある状態では、ドアロック装置1がアクセスパネルドア7Bを車体9に固定している。
後述するオープンレバー50の作用部54が図4に示す位置から後向きに変位して、図5に示すように、当接部12Pを押圧すると、ポール12は捩じりコイルバネ12Tの付勢力に抗しつつ、ポール支持軸12S周りにD2方向とは逆方向に揺動する。この際、ストッパ面12Aがラッチ面11Dから離反するので、ポール12がフォーク11を解放する。このため、フォーク11が捩じりコイルバネ11Tの付勢力により、フォーク支持軸11S周りにD1方向に揺動して、ストライカ5を進入口19から離脱させる方向に変位する。その結果、フォーク11は、進入口19内からストライカ5が離反することを許容する。この状態にあるフォーク11の位置をアンラッチ位置とする。また、この状態では、ポール12は、フォーク11がラッチ位置からアンラッチ位置に変位することを許容している。図5に示すポール12の位置をアンブロック位置とする。
逆に、フォーク11が図5に示すアンラッチ位置にある状態で、ストライカ5が進入口19内に進入すると、フォーク11及びポール12が上述の動作とは逆に動作する。すなわち、図5に示す状態のストライカ5が図4に示すように進入口19の底部まで進入すれば、ストライカ5が第2凸部11Bを押して、フォーク11をラッチ位置に向かって揺動させる。この際、第2凸部11Bが摺動面12Cに摺接しながら揺動する。そして、フォーク11が図4に示すラッチ位置に変位すると、ストッパ面12Aは、捩じりコイルバネ12Tに付勢されてD2方向に揺動して、ラッチ面11Dに当接する。その結果、ポール12は、フォーク11がラッチ位置からアンラッチ位置に変位することをブロックする。この状態にあるポール12の位置をブロック位置とする。
図3及び図9等に示すように、ボディ20は、樹脂製の一体成形品である。ボディ20は、例えば、ナイロン樹脂、POM樹脂等である熱可塑性樹脂の射出成形によって製造される。ボディ20は、本体部21と壁部30とを有している。
本体部21は、略水平方向に扁平に延在している。本体部21は、ベースプレート10に対して上側から組み付けられている。本体部21の上面には、バックプレート22が当接している。つまり、本体部21は、ベースプレート10とバックプレート22とによって上下から挟まれた状態で、ベースプレート10及びバックプレート22と一体化されている。本体部21の下面側には、上向きに凹む凹部が形成され、その凹部内にフォーク11及びポール12が収容されている。
図3及び図4に示すように、本体部21の下面側とベースプレート10との間には、ゴム製の緩衝体13、14と、マイクロスイッチ81とが収容されている。
緩衝体13は、進入口19の底部側に配設されている。ストライカ5が進入口19の底部まで進入する際、緩衝体13がストライカ5に当接し、衝撃を吸収する。緩衝体14は、ポール軸心12Sよりも前側かつ車両内側に配設されている。緩衝体14は、ポール12が捩じりコイルバネ12Tに付勢されてフォーク11に近接する際、ポール12の当接部12Pに当接し、衝撃を吸収する。
マイクロスイッチ81は、ボディ20の下面側かつ後端縁側に、止めネジ80によって組み付けられている。マイクロスイッチ81は、感知部82と信号配線83とを有している。マイクロスイッチ81は、図4及び図5に示すように、感知部82がフォーク11の外周面に摺接して変位することにより、フォーク11がラッチ位置にあるか否かを検出する。そして、マイクロスイッチ81は、信号配線83を介して、車両の図示しない制御装置にその検出情報を伝達する。
図3及び図9等に示すように、壁部30は、本体部21の車両内側の端縁から上向きに突出している。壁部30は、上下方向及び前後方向に延在する略平板形状とされている。壁部30が突出する上向きの方向は、本発明の「ベースプレートと交差する第1方向」の一例である。図2に示すように、壁部30が突出する上向きの方向は、アクセスパネルドア7Bを構成するパネルに沿うように、鉛直方向に対して車両内側に僅かに傾斜している。
図3及び図9(a)に示すように、壁部30の前方の中央側には、円形の軸穴38が貫設されている。軸穴38は、車両内外方向に延びるオープンレバー軸心X50を規定している。
図3、図4及び図9(b)に示すように、壁部30の下端縁の中央部には、ストライカ5を進入させるための進入路35が設けられている。進入路35は、ベースプレート10の進入口19に沿って、車両外側に向かって延びている。
図9(a)に示すように、壁部30の車両外側を向く面を第1面30Aとする。第1面30Aには、4つのリブ39が形成されている。各リブ39は、第1面30Aから車両外側方向に突出し、かつ上下方向に延びている。各リブ39の下端側は、本体部21に接続している。各リブ39が突出する車両外側方向は、本発明の「オープンレバー軸心と平行な第2方向」の一例である。
図3、図8及び図9(b)に示すように、壁部30の車両内側を向く面、すなわち、第1面30Aとは反対側の面を第2面30Bとする。壁部30には、周壁49が形成されている。周壁49は、第2面30Bの上端縁、前端縁及び後端縁から車両内側方向にリブ状に突出している。周壁49は、オープンレバー50を上側、前側及び後側から囲うように延びている。周壁49が突出する車両内側方向も、本発明の「オープンレバー軸心と平行な第2方向」の一例である。
図3、図8、図9(b)及び図11に示すように、壁部30には、第1ケーブル保持部31及び第2ケーブル保持部32が設けられている。第1ケーブル保持部31及び第2ケーブル保持部32は、本発明の「ケーブル保持部」の一例である。
第1ケーブル保持部31は、壁部30の上端縁40の前方の角部41に配設されている。第2ケーブル保持部32は、壁部30の上端縁40の後方の角部42に配設されている。壁部30の上端縁40は、本発明の「壁部における本体部とは反対側に位置する端縁」の一例である。
図8に示すように、第1ケーブル保持部31は、互いに対向する側壁31Aと側壁31Bとを有している。側壁31A、31Bは、周壁49の一部が切り欠かれて、その切り欠かれた部分から壁部30の中央部に向けて斜めに延びている。
側壁31A、31Bは、後述するケーシングキャップ74をその内側に配置可能な大きさに設定されている。側壁31A、31Bの内面には、各々が互いに平行かつ一定のピッチで形成された複数本の歯形からなる係合部31C、31Dがそれぞれ突設されている。係合部31C、31Dは、ケーシングキャップ74が延びる方向と交差する方向に延びている。係合部31C、31Dは、側壁31A、31Bの下端から中程まで形成されている。係合部31C、31Dは後述する被係合部75A、75Cと係合可能に形成されている。
また、第1ケーブル保持部31は、第1スリット33と第1バンド孔85とを有している。第1スリット33は、壁部30の前方の角部41において、側壁31Aと側壁31Bとの間に貫設された略矩形状の穴である。第1スリット33は、側壁31A、31Bと平行に壁部30の中央部に向けて斜めに延びている。第1スリット33には、図7に示す伝達ケーブル70の挿入片77が挿入される。第1バンド孔85は、壁部30の前方の角部41において、側壁31Aより上側に貫設された略矩形状の穴である。第1バンド孔85には、後述する結束バンド84が挿通される。
第2ケーブル保持部32は、互いに対向する側壁32Aと側壁32Bとを有している。側壁32A、32Bは、周壁49の一部が切り欠かれて、その切り欠かれた部分から壁部30の中央部に向けて斜めに延びている。
側壁32A、32Bは、後述するケーシングキャップ74をその内側に配置可能な大きさに設定されている。側壁32A、32Bの内面には、各々が互いに平行かつ一定のピッチで形成された複数本の歯形からなる係合部32C、32Dがそれぞれ突設されている。係合部32C、32Dは、ケーシングキャップ74が延びる方向と交差する方向に延びている。係合部32C、32Dは、側壁32A、32Bの下端から中程まで形成されている。係合部32C、32Dは後述する被係合部75A、75Cと係合可能に形成されている。
また、第2ケーブル保持部32は、第2スリット34と第2バンド孔86とを有している。第2スリット34は、壁部30の後方の角部42において、側壁32Aと側壁32Bとの間に貫設された略矩形状の穴である。第2スリット34は、側壁32A、32Bと平行に壁部30の中央部に向けて斜めに延びている。第2スリット34には、図7に示す伝達ケーブル70の挿入片77が挿入される。第2バンド孔86は、壁部30の後方の角部42において、側壁32Bより上側に貫設された略矩形状の穴である。第2バンド孔86には、後述する結束バンド84が挿通される。
図9〜図11に示すように、壁部30の一方の側端縁の下側及び上側と、壁部30の上端縁40の中央部とには、配線係止部37A、37B、37Cが形成されている。配線係止部37A、37B、37Cはそれぞれ、壁部30から突出して略L字状に屈曲している。
図10に示すように、右側のアクセスパネルドア7Bにドアロック装置1が搭載される場合、配線係止部37A、37B、37Cがマイクロスイッチ81の信号配線83を係止する。このため、信号配線83は、右側のアクセスパネルドア7B内において、第1ケーブル保持部31の近傍から上方に向かって延びるようにレイアウトされる。
図11に示すように、左側のアクセスパネルドア7Bにドアロック装置1が搭載される場合、配線係止部37A、37Bがマイクロスイッチ81の信号配線83を係止する。その一方、配線係止部37Cは、マイクロスイッチ81の信号配線83を係止しない。このため、信号配線83は、左側のアクセスパネルドア7B内において、第2ケーブル保持部32の近傍から上方に向かって延びるようにレイアウトされる。
図3及び図6等に示すように、オープンレバー50は、樹脂製の一体成形品である。オープンレバー50は、例えば、ナイロン樹脂、POM樹脂等である熱可塑性樹脂の射出成形によって製造される。
図6に示すように、オープンレバー50には、軸部57と抜止め部58とが形成されている。軸部57は、オープンレバー50の車両外側を向く側面から車両外側に向けて突出する略円柱軸体である。抜止め部58は、軸部57の外筒面から径外方向に突出する複数の爪である。抜止め部58は、弾性変形して軸部57の外筒面より径内方向に埋没可能とされている。
図9(a)に示すように、軸部57は、第2面30B側から軸穴38に挿入されることにより、その先端部が第1面30A側に突出する状態となる。この際、抜止め部58が弾性変形して軸穴38を通過した後、元の状態に復帰し、軸穴38の周縁に、第1面30A側から係合する。これにより、抜止め部58は、軸部57が軸穴38から抜けることを規制する。こうして、オープンレバー50は、壁部30の第2面30B側に、オープンレバー軸心X50周りに揺動可能に支持されている。
抜止め部58は、2つのリブ39、39の間に配設されている。抜止め部58の車両内外方向の長さL58は、それらのリブ39、39の車両内外方向の長さL39より小さくされている。
図3、図6及び図11に示すように、オープンレバー50の後側には、第1連結部51及び第2連結部52が形成されている。第1連結部51及び第2連結部52は、本発明の「連結部」の一例である。
第1連結部51及び第2連結部52はそれぞれ、伝達ケーブル70の球状の先端部71を収容可能な丸穴と、丸穴に接続し、先端部71に接続されるインナーケーブル72を通過させる切り欠きとによって構成されている。第1連結部51と第2連結部52とは、オープンレバー軸心X50から径外方向におおよそ等しい距離だけ離間している。また、第1連結部51と第2連結部52とは、オープンレバー軸心X50の周方向において離間している。
第1連結部51は、第2連結部52より上側に位置し、第1ケーブル保持部31に対応している。第2連結部52は、第2ケーブル保持部32に対応している。図10に示す第1ケーブル保持部31と第1連結部51との第1距離L1と、図11に示す第2ケーブル保持部32と第2連結部52との第2距離L2とは、略等しく設定されている。
図6等に示すように、オープンレバー50のオープンレバー軸心X50より後側には、溝53が形成されている。溝53は、オープンレバー50の周面55からオープンレバー軸心X50の径内方向に凹み、かつ、オープンレバー軸心X50の周方向に延びて、第1連結部51及び第2連結部52に連通している。図10及び図11に示すように、溝53には、第1連結部51又は第2連結部52に連結される伝達ケーブル70のインナーケーブル72が収納される。
図10に示すように、右側のアクセスパネルドア7Bにドアロック装置1が搭載される場合、第1連結部51に伝達ケーブル70の先端部71が連結される。そして、先端部71に接続されるインナーケーブル72は、溝53を通過して、上方に延びる。
図11に示すように、左側のアクセスパネルドア7Bにドアロック装置1が搭載される場合、第2連結部52に伝達ケーブル70の先端部71が連結される。そして、先端部71に接続されるインナーケーブル72は、溝53を通過して、上方に延びる。
図3〜図6、図9(b)及び図11に示すように、オープンレバー50のオープンレバー軸心X50より前側かつ下側には、作用部54が設けられている。作用部54は、ポール12の当接部12Pに対して、前側に位置している。
図7(a)〜(c)に示すように、伝達ケーブル70は、金属製の先端部71と、金属製のインナーケーブル72と、樹脂製のアウターケーブル73と、樹脂製のケーシングキャップ74とを有している。インナーケーブル72のドアロック装置1側の先端には、球状の先端部71が設けられている。インナーケーブル72のドアロック装置1とは反対側の先端には、図1に示すリンク装置3に連結されている。
図7(a)〜(c)に示すように、アウターケーブル73の先端側は、一体成形により、ケーシングキャップ74に包まれるように固定されている。インナーケーブル72は、ケーシングキャップ74とアウターケーブル73とを通過して露出し、先端部71に接続されている。
ケーシングキャップ74は、四角柱状の方形部75と、円筒状の円筒部76と、挿入片77とを有している。円筒部76の下端は、方形部75の上端と接続されている。
方形部75には、アウターケーブル73を周回する第1側面75A、第2側面75B、第3側面75C及び第4側面75Dが形成されている。第1側面75Aと第3側面75Cとは略平行であり、第2側面75Bと第4側面75Dとは略平行である。第1側面75Aは、第2側面75B及び第4側面75Dに対して略垂直である。第3側面75Cは、第2側面75B及び第4面側75Dに対して略垂直である。
第1側面75A及び第3側面75Cには、各々が互いに平行かつピッチで形成された複数本の歯形である被係合部75Tが突設されている。第2側面75Bには、U字形状の挿入片77が形成されている。挿入片77は、第2側面75Bに対して略垂直に突出している。
図7(a)に示すように、挿入片77は、第1支持片77Aと、第2支持片77Bと、第3支持片77Cとを有している。第1支持片77Aは、第2側面75Bの上端側から延びている。第2支持片77Bは、第1支持片77Aの一端から屈曲して下方に延びている。第3支持片77Cは、第2支持片77Bの下端から屈曲して第2側面75B側に延び、第2側面75Bの下端側と接続している。第2支持片77Bには、第2側面75Bに向って延びる2個の係止爪78が設けられている。
図9(a)及び図10に示すように、右側のアクセスパネルドア7Bにドアロック装置1が搭載される場合、伝達ケーブル70のケーシングキャップ74が第1ケーブル保持部31に保持される。より詳しくは、図7に示すケーシングキャップ74の挿入片77が図8に示す第1ケーブル保持部31の第1スリット33に挿入される。図7に示すケーシングキャップ74の第1、3側面75A、75Cに形成された被係合部75Tと、図8に示す側壁31A、31Bに形成された係合部31C、31Dとが係合した状態になる。図7に示す挿入片77に形成された係止爪78が壁部30の第1面30A側に突出し、第1スリット33の周縁に第1面30A側から係合する。すなわち、係止爪78は、第1スリット33に挿入された挿入片77の抜け止めを行う。
図8に示す第1バンド孔85に、図10に示す結束バンド84が挿通され、ケーシングキャップ74の円筒部76に巻き掛けられて結束されることより、円筒部76が壁部30に確実に固定される。図10に示すように、第1ケーブル保持部31に伝達ケーブル70が保持される場合、伝達ケーブル70の先端部71が第1連結部51に連結される。伝達ケーブル70は、右側のアクセスパネルドア7B内において、信号配線83とともに、第1ケーブル保持部31から上方に向かって延びるようにレイアウトされる。
図9(b)及び図11に示すように、左側のアクセスパネルドア7Bにドアロック装置1が搭載される場合、伝達ケーブル70のケーシングキャップ74が第2ケーブル保持部32に保持される。より詳しくは、図7に示すケーシングキャップ74の挿入片77が図8に示す第2ケーブル保持部32の第2スリット34に挿入される。図7に示すケーシングキャップ74の第1、3側面75A、75Cに形成された被係合部75Tと、図8に示す側壁32A、32Bに形成された係合部32C、32Dとが係合した状態になる。図7に示す挿入片77に形成された係止爪78が壁部30の第1面30A側に突出し、第2スリット34の周縁に第1面30A側から係合する。すなわち、係止爪78は、第2スリット34に挿入された挿入片77の抜け止めを行う。
図8に示す第2バンド孔86に、図11に示す結束バンド84が挿通され、ケーシングキャップ74の円筒部76に巻き掛けられて結束されることより、円筒部76が壁部30に確実に固定される。図11に示すように、第2ケーブル保持部32に伝達ケーブル70が保持される場合、伝達ケーブル70の先端部71が第2連結部52に連結される。伝達ケーブル70は、左側のアクセスパネルドア7B内において、信号配線83とともに、第2ケーブル保持部32から上方に向かって延びるようにレイアウトされる。
要するに、伝達ケーブル70及び信号配線83は、図9〜図11に示すように、ドアロック装置1が左右のアクセスパネルドア7Bのどちらか一方に搭載されるために姿勢が変更されても、そのアクセスパネルドア7B内で、ドアロック装置1の後側かつ上側に位置する部分から上向きに延びるようにレイアウトされる。
このドアロック装置1では、リンク装置3が作動し、伝達ケーブル70の先端部71が上方に引き上げられることにより、図10及び図11に二点鎖線で示すように、オープンレバー50がオープンレバー軸心X50周りでD3方向へ揺動し、作用部54が当接部12Pに向けて変位する。これにより、図5に示すように、当接部12Pが作用部54に押圧されて、ポール12がアンブロック位置に変位し、フォーク11がアンラッチ位置に変位する。その結果、ドアロック装置1は、アクセスパネルドア7Bを車体9に固定しなくなり、アクセスパネルドア7Bを開放可能とする。
<作用効果>
実施例のドアロック装置1では、図3及び図8〜図11等に示すように、樹脂製のボディ20に本体部21と壁部30とが形成されている。本体部21はフォーク11及びポール12を収容する。また、壁部30は、本体部21からベースプレート10と交差する上向き方向に突出し、オープンレバー50をオープンレバー軸心X50周りで揺動可能に支持している。この壁部30に第1ケーブル保持部31及び第2ケーブル保持部32が設けられている。このため、このドアロック装置1では、ベースプレート10にオープンレバー50が支持されず、伝達ケーブル70を保持するケーブル保持部も設けられないので、樹脂製の部材と比較して重い金属製のベースプレート10が小型化され、全体の重量が軽減される。
また、このドアロック装置1は、同じものが車体9の右側面及び左側面、すなわち、対称位置に設けられるアクセスパネルドア7Bに、姿勢を変更されて搭載される。この際、このドアロック装置1は、壁部30に設けられた第1ケーブル保持部31及び第2ケーブル保持部32のいずれか一方を選択して伝達ケーブル70を保持することができる。この際、伝達ケーブル70が異なるレイアウトで取り回わされても、互いに離間する第1ケーブル保持部31又は第2ケーブル保持部32を選択して、伝達ケーブル70を好適に保持することができる。そして、第1ケーブル保持部31に対応する第1連結部51、及び第2ケーブル保持部32に対応する第2連結部52のいずれか一方に、伝達ケーブル70の先端部71を連結することにより、左右のアクセスパネルドア7Bの両方に対応可能である。このため、このドアロック装置1では、勝手違いに製造される必要がなく、部品点数の削減や製造工程の簡素化が容易になる。
したがって、実施例のドアロック装置1では、対称位置に設けられる左右のアクセスパネルドア7Bの両方に搭載される場合でも、軽量化及び製造コストの低廉化を実現できる。
また、このドアロック装置1では、図6等に示すように、樹脂製のオープンレバー50に軸部57と抜止め部58とが一体成形されている。このため、このドアロック装置1では、それぞれ金属製であるオープンレバー、軸部及び抜止め部を採用する場合と比較して、部品点数の削減と、組み付け作業の簡素化とを実現できる。
さらに、このドアロック装置1では、図9(a)に示すように、複数のリブ39が壁部30に設けられたことによって、ボティ20における本体部21と壁部30との接続部分が補強される。また、抜止め部58は、2つのリブ39、39の間に配設されている。そして、抜止め部58の車両内外方向の長さL58は、それらのリブ39、39の車両内外方向の長さL39より小さくされている。このため、このドアロック装置1では、抜止め部58に異物が接触することをそれらのリブ39、39が抑制するので、抜止め部58が破損し難い。その結果、このドアロック装置1では、耐久性の向上を実現できる。
また、このドアロック装置1では、図10に示す第1ケーブル保持部31と第1連結部51との第1距離L1と、図11に示す第2ケーブル保持部32と第2連結部52との第2距離L2とは、略等しく設定されている。このため、このドアロック装置1では、図10及び図11に、オープンレバー50を実線及び二点鎖線で示すように、第1ケーブル保持部31が伝達ケーブル70を保持する場合と、第2ケーブル保持部32が伝達ケーブル70を保持する場合とで、伝達ケーブル70の進退に伴うオープンレバー50の揺動角度を略等しくすることを容易に実現できる。
また、このドアロック装置1では、図10及び図11に示すように、伝達ケーブル70の先端部71が下側の第2連結部52に連結された場合、インナーケーブル72が溝53に収納されて、上側の第1連結部51を通過できる。このため、このドアロック装置1では、第1連結部51と第2連結部52とを車両内外方向にずらして配設する必要がなくなる。その結果、このドアロック装置1では、オープンレバー50の肉厚を薄くできるので、小型化を実現できる。
さらに、このドアロック装置1では、周壁49がオープンレバー50を上側、前側及び後側から囲っている。このため、異物や侵入した水がオープンレバー50に接触することが周壁49によって抑制される。このため、このドアロック装置1では、異物がオープンレバー50に接触してオープンレバー50が破損したり、侵入した水がオープンレバー50を伝ってポール12等に付着したりする不具合を抑制できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例のドアロック装置1は、アクセスパネルドア7Bを閉じた状態で車体8に固定するが、本発明のドアロック装置は、この構成には限定されない。例えば、本発明のドアロック装置は、前ヒンジの一枚ドア、観音開き式の2枚ドア、スライドドア等に適用可能である。また、本発明のドアロック装置は、開いた状態のスライドドアを車体に固定する場合にも適用可能である。
本発明は例えば、自動車、バス、産業車両等の車両に利用可能である。
1…車両用ドアロック装置
5…ストライカ
7B…ドア(アクセスパネルドア)
8…開口
9…車体
10…ベースプレート
11…フォーク
12…ポール
19…進入口
20…ボディ
21…本体部
30…壁部
30A…第1面
30B…第2面
31、32…ケーブル保持部(31…第1ケーブル保持部、32…第2ケーブル保持部)
40…壁部における本体部とは反対側に位置する端縁(上端縁)
38…軸穴
39…リブ
41…一方の角部
42…他方の角部
49…周壁
50…オープンレバー
51、52…連結部(51…第1連結部、52…第2連結部)
55…周面
53…溝
57…軸部
58…抜止め部
L58…抜止め部の第2方向の長さ
L39…リブの第2方向の長さ
70…伝達ケーブル
71…先端部(伝達ケーブル)
X50…オープンレバー軸心

Claims (3)

  1. 車体の開口を開閉するドアを前記車体に固定するための車両用ドアロック装置であって、
    前記車体に設けられたストライカが進入可能な進入口が形成された金属製のベースプレートと、
    前記ベースプレートに揺動可能に支持され、前記進入口内に前記ストライカを保持するラッチ位置と、前記進入口内から前記ストライカが離反することを許容するアンラッチ位置との間で変位可能なフォークと、
    前記ベースプレートに揺動可能に支持され、前記フォークが前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置に変位することをブロックするブロック位置と、前記フォークが前記ラッチ位置から前記アンラッチ位置に変位することを許容するアンブロック位置との間で変位可能なポールと、
    前記ベースプレートに組み付けられて前記フォーク及び前記ポールを収容する樹脂製のボディと、
    前記ボディにオープンレバー軸心周りで揺動可能に支持され、前記ドアを開閉するための操作に連動して変位し、前記ポールに作用して前記ポールを前記アンブロック位置に変位させるオープンレバーとを備え、
    前記ボディには、前記操作に連動して進退する伝達ケーブルを保持するケーブル保持部が設けられ、
    前記オープンレバーには、前記伝達ケーブルの先端部が連結される連結部が設けられている車両用ドアロック装置であって、
    前記ボディは、前記フォーク及び前記ポールを収容する本体部と、前記本体部から前記ベースプレートと交差する第1方向に突出し、前記オープンレバーを前記オープンレバー軸心周りで揺動可能に支持する壁部とを有し、
    前記壁部には、前記ケーブル保持部としての第1ケーブル保持部及び第2ケーブル保持部が設けられ、
    前記オープンレバーには、前記連結部としての第1連結部及び第2連結部が設けられ、
    前記第1ケーブル保持部に保持される前記伝達ケーブルの前記先端部は、前記第1連結部に連結され、
    前記第2ケーブル保持部に保持される前記伝達ケーブルの前記先端部は、前記第2連結部に連結され、
    前記第1ケーブル保持部は、前記壁部における前記本体部とは反対側に位置する端縁の一方の角部に配設され、前記壁部の中央部に向けて斜めに延びており、
    前記第2ケーブル保持部は、前記壁部における前記本体部とは反対側に位置する端縁の他方の角部に配設され、前記壁部の前記中央部に向けて斜めに延びていることを特徴とする車両用ドアロック装置。
  2. 前記進入口は、前記第1方向に直交し、かつ前記オープンレバー軸心と平行な第2方向に直交する方向において、前記第1ケーブル保持部と前記第2ケーブル保持部との間に位置している請求項1記載の車両用ドアロック装置。
  3. 前記第1ケーブル保持部に保持される前記伝達ケーブルの前記先端部は、前記第1連結部に前記壁部の前記中央部で連結され、
    前記第2ケーブル保持部に保持される前記伝達ケーブルの前記先端部は、前記第2連結部に前記壁部の前記中央部で連結される請求項1又は2記載の車両用ドアロック装置。
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