幾つかの実施形態によれば、エレベータかご誘導デバイスが提供される。エレベータかご誘導デバイスは、エレベータかごに取付けられる取付けベースを含むローラガイドフレームと、取付けベース上で支持される第1のローラであって、ガイドレールに係合し、ガイドレールに沿って回転し、第1の方向へのエレベータかごの移動を防止するように構成される第1のローラホイールを有する、第1のローラと、取付けベース上で支持される第2のローラであって、少なくとも1つの第2のローラは、ガイドレールに係合し、ガイドレールに沿って回転し、第2の方向へのエレベータかごの移動を防止するように構成される第2のローラホイールを有する、第2のローラと、ローラガイドフレームに取付けられ、エレベータシステムのエレベータシャフト内のエレベータかごの運動状態を測定するように構成される運動状態検知アセンブリとを含む。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータかご誘導デバイスの更なる実施形態は、運動状態検知アセンブリが、(i)第1のローラ、(ii)少なくとも1つの第2のローラのうちの1つの第2のローラ、または(iii)ガイドレールのうちの1つに動作可能に接続されることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータかご誘導デバイスの更なる実施形態は、運動状態検知アセンブリが、エンコーダと、エンコーダをローラホイールのうちの1つのローラホイールに動作可能に接続する接続要素とを含み、接続要素が、それぞれのローラホイールが回転するにつれて回転し、エンコーダが、エレベータかごの運動状態を決定するため接続要素の回転を測定するように構成されることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータかご誘導デバイスの更なる実施形態は、ローラガイドフレームがカバーを含み、第1のローラ及び少なくとも1つの第2のローラが、取付けベースとカバーとの間に配置され、運動状態検知アセンブリがカバーに取付けられることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータかご誘導デバイスの更なる実施形態は、ローラガイドフレームが、ローラガイド内で第1のローラホイールを支持する第1の支持ブラケットを含み、運動状態検知アセンブリが、エンコーダを第1の支持ブラケットに強固に留めるエンコーダブラケットを備えることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータかご誘導デバイスの更なる実施形態は、エンコーダを第1のローラホイールに動作可能に接続する接続要素を含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータかご誘導デバイスの更なる実施形態は、運動状態検知アセンブリが、運動状態データを運動状態検知アセンブリからエレベータコントローラに送信するように構成される通信コンポーネントを備えることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータかご誘導デバイスの更なる実施形態は、運動状態検知アセンブリの一部が、第1のローラホイールと動作可能に直接接触状態にあることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータかご誘導デバイスの更なる実施形態は、少なくとも1つの第2のローラが、2つの第2のローラであり、それぞれの第2のローラが、ガイドレールの周りに配向されるそれぞれのローラホイールを有することを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータかご誘導デバイスの更なる実施形態は、運動状態検知アセンブリが、2つの第2のローラホイールの一方に動作可能に接続されることを含んでもよい。
幾つかの実施形態によれば、エレベータシステムが提供される。エレベータシステムは、複数の乗場を有するエレベータシャフトと、エレベータシャフトに沿って延在するガイドレールと、エレベータ機械と、ガイドレールに沿ってエレベータシャフト内で駆動されるため、エレベータ機械に動作可能に接続されるエレベータかごと、エレベータかごに取付けられるエレベータかご誘導デバイスとを含む。エレベータかご誘導デバイスは、エレベータかごに取付けられる取付けベースを含むローラガイドフレームと、取付けベース上で支持される第1のローラであって、ガイドレールに係合し、ガイドレールに沿って回転し、第1の方向へのエレベータかごの移動を防止するように構成される第1のローラホイールを有する、第1のローラと、取付けベース上で支持される第2のローラであって、少なくとも1つの第2のローラは、ガイドレールに係合し、ガイドレールに沿って回転し、第2の方向へのエレベータかごの移動を防止するように構成される第2のローラホイールを有する、第2のローラと、ローラガイドフレームに取付けられ、エレベータシャフト内のエレベータかごの運動状態を測定するように構成される運動状態検知アセンブリとを含む。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータシステムの更なる実施形態は、運動状態検知アセンブリが、(i)第1のローラ、(ii)少なくとも1つの第2のローラのうちの1つの第2のローラ、または(iii)ガイドレールのうちの1つに動作可能に接続されることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータシステムの更なる実施形態は、運動状態検知アセンブリが、エンコーダと、エンコーダをローラホイールのうちの1つのローラホイールに動作可能に接続する接続要素とを含み、接続要素が、それぞれのローラホイールが回転するにつれて回転し、エンコーダが、エレベータシャフト内のエレベータかごの運動状態を決定するため接続要素の回転を測定するように構成されることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータシステムの更なる実施形態は、ローラガイドフレームがカバーを含み、第1のローラ及び少なくとも1つの第2のローラが、取付けベースとカバーとの間に配置され、運動状態検知アセンブリがカバーに取付けられることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータシステムの更なる実施形態は、ローラガイドフレームが、ローラガイド内で第1のローラホイールを支持する第1の支持ブラケットを含み、運動状態検知アセンブリが、エンコーダを第1の支持ブラケットに強固に留めるエンコーダブラケットを備えることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータシステムの更なる実施形態は、エンコーダを第1のローラホイールに動作可能に接続する接続要素を含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータシステムの更なる実施形態は、運動状態検知アセンブリが、運動状態データを運動状態検知アセンブリからエレベータ機械に送信するように構成される通信コンポーネントを備えることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータシステムの更なる実施形態は、運動状態検知アセンブリの一部が、第1のローラホイールと動作可能に直接接触状態にあることを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータシステムの更なる実施形態は、少なくとも1つの第2のローラが、2つの第2のローラであり、それぞれの第2のローラが、ガイドレールの周りに配向されるそれぞれのローラホイールを有することを含んでもよい。
本明細書で述べる特徴の1つまたは複数に加えてまたは代替として、エレベータシステムの更なる実施形態は、運動状態検知アセンブリが、2つの第2のローラホイールの一方に動作可能に接続されることを含んでもよい。
本開示の実施形態の技術的効果は、エレベータシャフト内のエレベータかごの正確な運動状態情報を提供するため、エレベータかごのローラガイド内に一体化される一体化運動状態検知アセンブリを含む。本明細書で使用される用語「運動状態」は、位置、速度、及び加速度を含む、位置/運動の種々の状態を含む。
上記特徴及び要素は、別途明示的に指示されない限り、排他性なしで種々の組合せで組合されてもよい。これらの特徴及び要素ならびにその動作は、以下の説明及び添付図面に照らしてより明らかになる。しかし、以下の説明及び図面が、本質的に例証的かつ説明的であり、また、非制限的であることを意図されることが理解されるべきである。
主題は、本明細書の結論において特に指摘され、明白に特許請求される。本開示の先のまた他の特徴及び利点は、添付図面と併せて読むと以下の詳細な説明から明らかになる。
本明細書で示し述べるように、本開示の種々の特徴が提示される。種々の実施形態は、同じまたは同様の特徴を有してもよく、したがって、同じまたは同様の特徴は、同じ参照数字でラベル付けされるが、その特徴が示される図を示す異なる第1数で先行されてもよい。そのため、例えば、図Xに示される要素「a」は、「Xa」とラベル付けされてもよく、図Zの同様な特徴は「Za」とラベル付けされてもよい。同様の参照数字が、一般的な意味で使用されてもよいが、種々の実施形態が述べられることになり、種々の特徴は、明示的に述べられても、その他の方法で当業者によって認識されても、当業者によって認識されるように変更、代替、修正等を含んでもよい。
図1Aは、エレベータシステム101の斜視図であり、エレベータシステム101は、エレベータかご103、平衡錘105、ローピング107、ガイドレール109、機械111、位置エンコーダ113、及びコントローラ115を含む。エレベータかご103及び平衡錘105は、ローピング107によって互いに接続される。ローピング107は、例えば、ロープ、鋼ケーブル、及び/またはコーティング済み鋼ベルトを含んでもよい、または、ロープ、鋼ケーブル、及び/またはコーティング済み鋼ベルトとして構成されてもよい。平衡錘105は、エレベータかご103の荷重を平衡させるように構成され、また、エレベータシャフト117内でかつガイドレール109に沿って、平衡錘105と同時にかつ平衡錘105と逆方向へのエレベータかご103の移動を容易にするように構成される。
ローピング107は、エレベータシステム101のオーバヘッド構造の一部である機械111に係合する。機械111は、エレベータかご103と平衡錘105との間の移動を制御するように構成される。位置エンコーダ113は、速度ガバナーシステム119の上側シーブ上に取付けられてもよく、また、エレベータシャフト117内のエレベータかご103の位置に関連する位置信号を提供するように構成されてもよい。他の実施形態において、位置エンコーダ113は、機械111の可動コンポーネントに直接取付けられてもよい、または、当技術分野で知られている他の位置及び/または構成で位置付けられてもよい。
コントローラ115は、図示するように、エレベータシャフト117のコントローラ室121内に位置付けられ、エレベータシステム101、特に、エレベータかご103の動作を制御するように構成される。例えば、コントローラ115は、エレベータかご103の加速、減速、水平出し、停止等を制御するドライブ信号を機械111に提供してもよい。コントローラ115は、同様に、位置エンコーダ113から位置信号を受信するように構成されてもよい。エレベータシャフト117内でガイドレール109に沿って上下に移動するとき、エレベータかご103は、コントローラ115によって制御されて1つまたは複数の乗場125で停止してもよい。コントローラ室121内に示すが、コントローラ115がエレベータシステム101内の他の場所または位置に位置付けられ得る及び/またはそこで構成され得ることを当業者は認識するであろう。
機械111は、モータまたは同様の駆動機構を含んでもよい。本開示の実施形態によれば、機械111は、電動モータを含むように構成される。モータ用の電源は、他のコンポーネントと組合せてモータに供給される電力グリッドを含む任意の電力源であってもよい。
ローピングシステムに関して示し述べるが、エレベータシャフト内でエレベータかごを移動させる他の方法及び機構を使用するエレベータシステムは、本開示の実施形態を使用してもよい。図1Aは、例証及び説明のため提示される非制限的な例に過ぎない。
図1Bは、ガイドレール109に動作可能に接続されるエレベータかご103の側面略図である。図示するように、エレベータかご103は、1つまたは複数の誘導デバイス127によってガイドレール109に接続する。誘導デバイス127は、当業者によって認識されることになるガイドシュー、ローラ等であってもよい。ガイドレール109は、ベース129及びベース129から延在するブレード131を有するガイドレールトラックを画定する。エレベータかご103の誘導デバイス127は、ガイドレール109のブレード131に沿って延びる及び/またはそれに係合するように構成される。ガイドレール109は、1つまたは複数のブラケット135によってエレベータシャフト117(図1Aに示す)の壁133に取付けられる。ブラケット135は、当技術分野で知られているように、ボルト、締結具等によって等で、壁133に強固に取付けられるように構成される。ガイドレール109のベース129は、ブラケット135に強固にアタッチされ、したがって、ガイドレール109は、壁133に強固にかつ確実に取付けられ得る。当業者によって認識されるように、エレベータシステムの平衡錘のガイドレールは、同様に構成されてもよい。
本明細書で提供される実施形態は、乗場におけるエレベータ制御に関連する装置、システム、及び方法を対象とし、特に、エレベータシステム内でのバウンス、発振、及び/または振動を迅速に調整し、それに対処する振動補償システムを対象とする。例えば、エレベータ動的補償制御モードは、荷重変化及び/または荷重担持部材の伸張/収縮(例えば、連続再水平出しフィーチャ)によってエレベータが上下に移動し(例えば、バウンドし)得るときに、乗場において使用される動作モードである。本明細書で提供される実施形態によれば、動作システム、動作構造、及び動作方法が、エレベータシャフト内のエレベータかごの場所に関する改善された運動状態検出を可能にするために提供される。再水平出し及び動的補償制御に加えて、本明細書で提供される実施形態は、通常の動作/運動制御、自動化リカバーオプション、診断、設置時の較正等のために使用され得る。そのため、本開示の実施形態は、1つの特定の用途に限定されず、本明細書で述べる任意の特定の用途は、単に例証及び説明のために提供される。
特に、本明細書で提供される実施形態は、運動状態検出要素及び/または機能をエレベータかごのローラガイド(例えば、図1Bに示す誘導デバイス127)内に組込むことを対象とする。すなわち、本開示の実施形態によれば、運動状態検知要素(例えば、エンコーダ)は、エレベータシャフト内のエレベータかごの正確な運動状態が決定され得るように誘導デバイス内に組込まれる。運動状態情報が、その後、使用されて、エレベータかごの振動、発振、及びバウンスを最小にし得る。
ここで図2A〜2Bを考えると、本開示の非制限的な実施形態によるエレベータかご誘導デバイスの略図が示される。図2Aは、エレベータかごフレーム200であって、エレベータかごフレーム200上に設置された2つのエレベータかご誘導デバイス202を有する、エレベータかごフレーム200の部分等角図である。図2Bは、エレベータシステムのガイドレール204内で係合するエレベータかご誘導デバイス202の上面略図である。エレベータかごフレーム200は、垂直スタイル208の間に延在するクロスヘッドフレーム206を含む。エレベータかご誘導デバイス202は、取付けベース210において、当技術分野で知られているように、クロスヘッドフレーム206及び垂直スタイル208の少なくとも一方に取付けられる。取付けベース210は、エレベータかごに対して転動コンポーネントを取付け支持するために使用されるローラガイドフレームの少なくとも一部を画定する。
エレベータかご誘導デバイス202はそれぞれ、ガイドレール212(図2Bに示す)に係合しガイドレール212に沿って移動するように構成される。ガイドレール212は、ベース214及びブレード216を有し、エレベータかご誘導デバイス202は、ガイドレール212のブレード216に係合しブレード216に沿って移動する。例えば、図2Bに示すエレベータかご誘導デバイス202は、第1のローラ218及び2つの第2のローラ220を含む。本構成及び配置において、当業者によって認識されるように、第1のローラ218はサイド・トゥ・サイドローラであり、第2のローラ220はフロント・トゥ・バックローラである。特定の構成及び配置が図2A〜2Bに示されるが、本明細書で提供される実施形態が種々の他のエレベータかご誘導デバイス構成/配置に適用可能であることを当業者は認識するであろう。第1及び第2のローラ218、220のそれぞれは、当技術分野で知られているローラホイールを含む。
ローラ218、220は、それぞれ、第1の支持ブラケット222及び第2の支持ブラケット224によって取付けベース210に移動可能にまたは回転可能に取付けられる。当業者によって認識されるように、ローラガイドは、通常、ローラガイドベースによって支持される旋回アームに固定される静止ピン(スピンドル)上に取付けられる転動要素軸受を有するホイールを利用し、ローラガイドベースは、次に、上述したように、かごフレームとインタフェースする。旋回アームは、ベースに固定される静止ピボットピンによって保持される。ばねは、復元力及び変位停止部(例えば、バンパ)を提供するように構成される。ローラホイールは、エレベータシステムのガイドレールと接触し、かごの垂直運動によってスピンする。
本明細書で提供されるように、また、図2A〜2Bに示すように、本開示の実施形態は、1つの旋回アームを、ローラホイールに固定されるスピンシャフトを支持するアームと置換する。スピンシャフトは、アームを通して延在して、半径方向に柔軟なマウントによって旋回アームに留められるエンコーダとのインタフェースを可能にする。したがって、本開示の実施形態による運動状態検知を可能にするため、図2A〜2Bに示す実施形態において、第1の支持ブラケット222は、同様に運動状態検知アセンブリ226を支持する。示す運動状態検知アセンブリ226は、本明細書で述べるように、運動状態センサ228及び接続要素230を含む。第1の支持ブラケット222上でまたはそれによって支持される運動状態検知アセンブリ226に関して本明細書で示し述べるが、別個の及び/または専用の支持体または他の構造が使用されて、運動状態検知アセンブリを取付けベース210に取付け得る、または、運動状態検知アセンブリ226がローラ218、220の少なくとも1つと動作可能に相互作用することをその他の方法で可能にし得ることを当業者は認識するであろう。
運動状態検知アセンブリ226は、エレベータシャフト内のエレベータかごの運動状態を決定するように構成される。幾つかの実施形態において、図2A〜2Bに示すような運動状態検知アセンブリ226は、エンコーダ等の運動状態センサ228を含む。運動状態センサ228は、幾つかの構成において、ロータリエンコーダまたはシャフトエンコーダであり得、そのエンコーダは、シャフトまたはアクスル(例えば、接続要素230)の角度位置または運動を、アナログまたはデジタルコードまたは信号に変換する電気機械デバイスである。運動状態センサ228によって生成される信号は、エレベータ機械及び/またはコントローラに送信されて、エレベータシャフト内の運動状態センサ228の特定の位置を決定し得、したがって、運動状態センサ228がアタッチされるエレベータかごの運動状態が得られ得る。したがって、運動状態検知アセンブリ226は、運動状態を決定し、こうした情報をコントローラまたはエレベータ機械に送信するため、メモリ、プロセッサ(複数可)、及び通信コンポーネント(例えば、有線及び/または無線通信コントローラ)等の種々の電気コンポーネントを含み得、それにより、コントローラまたはエレベータ機械は、エレベータかごの正確な運動状態を決定し得る。こうした情報によって、コントローラまたはエレベータ機械は、例えば、動的補償制御の動作モード中等に改善された制御を実施し得る、及び/または、エレベータかごの振動、発振、及び/またはバウンスを防止し得る。
ここで図3を考えると、本開示の実施形態によるエレベータかご誘導デバイス302の平面略図が示される。エレベータかご誘導デバイス302は、上述したように、エレベータシステムのガイドレールに係合しそれに沿って回転するローラ318を含む。ローラ318は、軸受334によって支持ブラケット322内でまたはそれに回転可能に取付けられる回転シャフト332上で支持される。同様に、図示するように、支持ブラケット322は、ばね/ばね座336及びローラスピンドル/ブッシュ338を支持する。
本明細書で使用可能にされる運動状態検知を提供するため、支持ブラケット322は、同様に、支持ブラケット322に取付けられる運動状態検知アセンブリ326を有する。図示するように、運動状態センサ328は、支持ブラケット322に強固にアタッチされるセンサブラケット340に取付けられる。接続要素330は、運動状態センサ328を回転シャフト332に動作可能に接続する。そのため、エレベータかごがエレベータシャフト内のガイドレールに沿って垂直に移動するときにローラ318が回転するにつれて、回転シャフト332は、同様に回転することになる。ローラ318の回転シャフト332が回転するため、接続要素330も回転することになり、接続要素330の回転は、運動状態センサ328によって測定される。これによって、運動状態センサ328は、エレベータシャフト内のエレベータかごの運動状態を正確に決定するために使用される運動状態データ及び/または情報を生成する。
ここで図4を考えると、本開示の実施形態によるエレベータかご誘導デバイス402の等角略図が示される。エレベータかご誘導デバイス402は、上述したように、エレベータシステムのガイドレールに係合しそれに沿って回転する第1のローラ418及び2つの第2のローラ420を含む。第1のローラ418は、軸受によって支持ブラケット422内でまたはそれに回転可能に取付けられる回転シャフト上で支持される。図示するように、ローラ418、420は、取付けベース410に取付けられ、カバー442と取付けベース410との間に位置決めされる。取付けベース410及びカバー442は、当業者によって認識されるように、エレベータかご上でローラガイドの要素を支持するローラガイドフレームの部分を画定し得る。
本明細書で使用可能にされる運動状態検知を提供するため、運動状態検知アセンブリ426は、支持ブラケット422に取付けられる。図示するように、運動状態センサ428は、支持ブラケット422に強固にアタッチされるセンサブラケット440上に取付けられる。接続要素430は、運動状態センサ428を第1のローラ418の回転シャフトに動作可能に接続する。そのため、エレベータかごがエレベータシャフト内のガイドレールに沿って垂直に移動するときに第1のローラ418が回転するにつれて、接続要素430は、回転することになり、接続要素430の回転は、運動状態センサ428によって測定される。これによって、運動状態センサ428は、エレベータシャフト内のエレベータかごの運動状態を正確に決定するために使用される運動状態データ及び/または情報を生成する。
有利には、本明細書で提供される実施形態は、エレベータかごのローラガイド内に一体化運動状態検知アセンブリを提供し、したがって、エレベータシャフト内のエレベータかごの正確な運動状態情報を提供する。したがって、有利には、例えば、乗場からのエレベータかご距離の直接測定が、再水平出しの高度制御(例えば、動的補償制御の動作モード)のために得られ得る。更に、有利には、本明細書で提供される運動状態検知アセンブリは、例えば、運動制御、過速度検出、及び/または意図しないかご移動検出のため、ドアゾーンに対するかご運動状態、かご位置及び/または速度を決定するため使用され得る。
本開示は、制限された数の実施形態だけに関連して詳細に述べられたが、本開示がこうした開示された実施形態に限定されないことが容易に理解されるべきである。むしろ、本開示は、これまで述べられていないが、本開示の範囲に見合う、任意の数の変形、代替、置換、組合せ、部分組合せ、または等価な配置を組込むように修正され得る。更に、本開示の種々の実施形態が述べられたが、本開示の態様が、述べる実施形態の一部だけを含む場合があることが理解される。
例えば、種々の構成及び/または設計は、本開示の範囲から逸脱することなく使用されてもよい。
1つの非制限的な実施形態において、運動状態検知アセンブリの接続要素は、先に示し述べたようなサイド・トゥ・サイドローラのローラホイールに動作可能に接続される。運動状態センサまたはその一部分(あるいは、運動状態検知アセンブリの他の部分)は、ローラホイールの回転アクスルまたはシャフトに直接接続及び/または取付けられ得る。
別の非制限的な実施形態において、運動状態検知アセンブリの接続要素は、フロント・トゥ・バックローラに動作可能に接続され得る。こうした実施形態において、運動状態検知アセンブリの構造、配置、及び構成は、先に示し述べたアセンブリと同様であり得る。
別の非制限的な実施形態において、ローラガイドのローラホイールに動作可能に接続されるのではなく、更なるローラホイール(例えば、専用運動状態検知ローラホイール)がローラガイドに接してまたはその上に取付けられ得る。例えば、運動状態センサ及び動作可能に接続される更なるローラは、図4に示すカバー442に取付けられ得る。運動状態検知ローラホイールは、こうした実施形態において、エレベータシステムのガイドレールに係合し、ガイドレールに沿って回転することになる。
別の非制限的な実施形態において、運動状態検知アセンブリは、ローラホイールに動作可能に直接接続されるように構成され得る。例えば、運動状態センサは、ローラの運動部分と接触状態にあるエンコーダであり得る。すなわち、エンコーダのホイールは、ローラホイールの一部分と直接接触状態にあり得、それにより、ローラホイールが回転するにつれて、エンコーダホイールが回転し、運動状態が測定され得る。こうした実施形態において、エンコーダは、ばね張力または他の取付け手段を使用して取付けられ得る。
更に、エレベータかごの上部に位置決めされるエレベータかご誘導デバイスに関して示し述べたが、本明細書で提供される実施形態が、エレベータシステムの任意のエレベータかご誘導デバイス(例えば、ローラガイド)に適用され得ることを当業者は認識するであろう。例えば、伝統的なエレベータかごが4つのローラガイドを装備することになることを当業者は認識するであろう。本明細書で提供される実施形態は、ローラガイドの1つまたは複数に適用されて、エレベータかごの1つまたは複数のローラガイドにおいて運動状態検知を提供し得る。
更に、エレベータかご誘導デバイス上の単一運動状態センサ(例えば、エンコーダ)に関して先に示し述べたが、幾つかの実施形態において、複数の運動状態センサが単一エレベータかご誘導デバイスの一部であり得ることを当業者は認識するであろう。こうした実施形態において、複数の運動状態センサは、1つまたは複数のローラに基づいて測定し得、それにより、各センサが異なるローラに関して構成される、または、2つ以上のセンサが単一(同じ)ローラに関して構成される。したがって、種々の代替の構成及び/または配置が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で考慮される。
したがって、本開示は、先の説明によって制限されるものと見なされるのではなく、添付特許請求項の範囲によって制限されるだけである。