JP2018139572A - クリームソース及びその製造方法 - Google Patents

クリームソース及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018139572A
JP2018139572A JP2017037791A JP2017037791A JP2018139572A JP 2018139572 A JP2018139572 A JP 2018139572A JP 2017037791 A JP2017037791 A JP 2017037791A JP 2017037791 A JP2017037791 A JP 2017037791A JP 2018139572 A JP2018139572 A JP 2018139572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
cream sauce
milk
content
milk protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017037791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6959018B2 (ja
Inventor
雄司 神田
Yuji Kanda
雄司 神田
和俊 奈良
Kazutoshi Nara
和俊 奈良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Co Ltd
Original Assignee
Meiji Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Co Ltd filed Critical Meiji Co Ltd
Priority to JP2017037791A priority Critical patent/JP6959018B2/ja
Publication of JP2018139572A publication Critical patent/JP2018139572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6959018B2 publication Critical patent/JP6959018B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】高い含有率(40重量%以上)で乳脂肪を含むクリームソースであって、凍結した後に例えば熱湯で解凍した場合であっても、良好な乳化状態を保つことができるクリームソースを提供する。【解決手段】乳脂肪、乳化剤、および乳タンパク質を含み、乳脂肪の含有率が40重量%以上であり、乳化剤がポリソルベート類であり、乳タンパク質が乳タンパク質濃縮物である、O/W型のクリームソース。乳タンパク質濃縮物中のカルシウムの含有率は、好ましくは0.4〜2.0重量%である。クリームソース中の乳タンパク質濃縮物の含有率は、好ましくは4重量%以上である。乳脂肪の粒度は、好ましくは、メディアン径で1.0〜3.0μmである。【選択図】なし

Description

本発明は、クリームソース及びその製造方法に関する。
従来、クリームソースの乳化状態を良好に保つための種々の技術が、知られている。
例えば、特許文献1に、水48〜68重量%、油脂20〜42重量%、タンパク質2〜9重量%、澱粉、ゲル化剤及び/又は増粘剤(好ましくは、グァーガム、スクシノグリカン、ローカストビーンガム、タマリンドガム、ジェランガム、キサンタンガム及びカラギナンからなる群から選ばれる1種以上)、及び乳化剤(好ましくは、酵素処理レシチン及び/又はグリセリン有機酸エステル)を含有することを特徴とする加熱耐性を有するソース状水中油型乳化物が記載されている。
このソース状水中油型乳化物によれば、加熱殺菌や再加熱による乳化状態の破壊を防止し、かつ滑らかなソース状の物性を加熱後も維持することができる。
特許文献2に、未処理のワキシーコーンスターチを含み、pHが5.0〜5.8であり、品温10℃でB型粘度計で測定した粘度が3000mPa・s以下である、加熱殺菌済みクリームソースが記載されている。
この加熱殺菌済みクリームソースは、低温で低粘度でも乳化が安定したクリームソースであり、しかも食感に優れており、特に、冷製パスタなどの冷えたソースとして好適なものである。
特許文献3に、分離包装された2種類のソースからなり、喫食時に該2種類のソースを混合して喫食する加熱殺菌済みクリームソースにおいて、上記2種類のソースが、(1)実質的に乳由来原材料を含まないソース、及び、(2)乳由来原材料を含み、実質的に塩分を含まないソース、であることを特徴とする加熱殺菌済みクリームソースが記載されている。
この加熱殺菌済みクリームソースは、加熱殺菌工程中及び保存中などにおいて、乳化状態が壊れたり、乳風味が失われてしまうことがなく、ソース部の乳化状態が極めて安定であり且つ乳風味の豊かなものである。
特開2016−189763号公報 特開2012−90568号公報 特開2010−57417号公報
従来、高い含有率(例えば、40重量%以上)で乳脂肪を含むクリームソースを凍結した後に、例えば熱湯で解凍した場合に、クリームソースの乳化状態が悪化するという問題があった。
本発明の目的は、高い含有率(40重量%以上)で乳脂肪を含むクリームソースであって、凍結した後に例えば熱湯で解凍した場合であっても、良好な乳化状態を保つことができるクリームソース、及びその製造方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、乳脂肪、乳化剤、および乳タンパク質を含む、O/W型のクリームソースであって、上記乳脂肪の含有率が40重量%以上であり、上記乳化剤が、ポリソルベート類であり、上記乳タンパク質が、乳タンパク質濃縮物であるクリームソースによれば、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下の[1]〜[8]を提供するものである。
[1] 乳脂肪、乳化剤、および乳タンパク質を含む、O/W型のクリームソースであって、上記乳脂肪の含有率が、40重量%以上であり、上記乳化剤が、ポリソルベート類であり、上記乳タンパク質が、乳タンパク質濃縮物であることを特徴とするクリームソース。
[2] 上記乳タンパク質濃縮物中のカルシウムの含有率が、0.4〜2.0重量%である、上記[1]に記載のクリームソース。
[3] 上記乳タンパク質濃縮物の含有率が、3重量%以上である、上記[1]又は[2]に記載のクリームソース。
[4] 上記乳脂肪の粒度が、メディアン径で1.0〜3.0μmである、上記[1]〜[3]のいずれかに記載のクリームソース。
[5] 上記[1]〜[4]のいずれかに記載のクリームソースを製造するための方法であって、上記クリームソースを構成する材料を混合して、混合物を調製した後であって、かつ、上記混合物を加熱殺菌する前に、上記混合物を予備乳化する予備乳化工程を含むことを特徴とするクリームソースの製造方法。
[6] 上記加熱殺菌の後に、上記混合物を均質化処理する均質化工程を含む、上記[5]に記載のクリームソースの製造方法。
[7] 上記均質化処理が、75〜95℃で15〜110kgf/cmの圧力下で行われる、上記[5]又は[6]に記載のクリームソースの製造方法。
本発明のクリームソースは、高い含有率(40重量%以上)で乳脂肪を含むにもかかわらず、凍結した後に例えば熱湯で解凍した場合であっても、良好な乳化状態を保つことができる。このため、本発明のクリームソースは、熱湯による解凍後であっても、オイルオフがなく、均一な組織を有し、風味の変化のないソースに仕上がる。
本発明のクリームソースは、乳脂肪、乳化剤、および乳タンパク質を含む、O/W型のクリームソースであって、上記乳脂肪の含有率が、40重量%以上であり、上記乳化剤が、ポリソルベート類であり、上記乳タンパク質が、乳タンパク質濃縮物であるものである。
本発明において、乳脂肪としては、通常、バターが用いられる。
バターとしては、特にその種類が限定されず、例えば、無発酵の有塩バター、無発酵の食塩不使用バター(無塩バター)、有塩の発酵バター、食塩不使用の発酵バターのいずれも用いることができる。
また、バターの全部または一部として、焦がしバターを用いることができる。
本発明において、乳脂肪を構成する材料として、バターに加えて、生乳、全脂粉乳等を用いてもよい。ただし、本発明のクリームソースに含まれる乳脂肪の全量(100重量%)中のバター以外の材料に由来する乳脂肪の含有率は、乳脂肪の含有率の高いクリームソースの製造の容易性等の観点から、好ましくは30重量%以下、より好ましくは20重量%以下、特に好ましくは10重量%以下である。
本発明のクリームソース中の乳脂肪の含有率は、濃厚な食感(特に、バター風味)の付与の観点から、40重量%以上、好ましくは45重量%以上、より好ましくは50重量%以上である。該含有率の上限は、乳化安定性等の観点から、好ましくは70重量%、より好ましくは65重量%、さらに好ましくは60重量%、特に好ましくは58重量%である。
本発明において、乳化剤としては、ポリソルベート類が用いられる。
ポリソルベート類とは、ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンエーテルをいう。ポリソルベート類は、ソルビタン脂肪酸エステルにエチレンオキシドを縮合反応させることによって得ることができる。
ポリソルベート類の製造時の材料の一つであるソルビタン脂肪酸エステルは、ソルビトールと脂肪酸をアルカリ触媒下で加熱して反応させることによって得ることができる。
ポリソルベート類の例としては、ポリソルベート60(別名:モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、Tween 60)、ポリソルベート65(別名:トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、Tween 65)、ポリソルベート20(別名:モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、Tween 20)、ポリソルベート80(別名:オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、Tween 80)等が挙げられる。
中でも、ポリソルベート60は、乳化安定性を高める観点から、特に好ましい。
本発明のクリームソース中のポリソルベート類の含有率は、好ましくは0.05〜0.5重量%、より好ましくは0.1〜0.5重量%、さらに好ましくは0.15〜0.5重量%、さらに好ましくは0.2〜0.5重量%、特に好ましくは0.3〜0.5重量%である。該含有率が0.05重量%以上であると、乳化安定性をより高めることができる。該含有率が0.5重量%以下であると、ポリソルベート類の一般的な使用量に合致し、実用上の観点から好ましい。
本発明において、ポリソルベート類以外の乳化剤(他の乳化剤)は、用いないことが望ましい。
他の乳化剤を用いる場合、ポリソルベート類100重量部に対する他の乳化剤の量は、好ましくは20重量部以下、より好ましくは10重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。
本発明において、乳タンパク質としては、乳タンパク質濃縮物が用いられる。
乳タンパク質濃縮物中のカルシウムの含有率は、該乳タンパク質濃縮物中の乳タンパク質濃度が80重量%である粉末形態の場合には、好ましくは0.4〜2.0重量%、より好ましくは0.7〜1.9重量%、さらに好ましくは1.0〜1.8重量%、特に好ましくは1.2〜1.7重量%である。該含有率が0.4重量%以上であると、乳化安定性をより高めることができる。該含有率が2.0重量%以下であると、乳化安定性をより高めることができる。
なお、乳タンパク質濃縮物の添加量は、該乳タンパク質濃縮物の水分含量に応じて、適宜、調整することができる。
本発明のクリームソース中の乳タンパク質濃縮物の含有率は、該乳タンパク質濃縮物中の乳タンパク質濃度が80重量%である粉末形態の場合には、好ましくは3重量%以上、より好ましくは4重量%以上、特に好ましくは5重量%以上である。該含有率が3重量%以上であると、乳化安定性をより高めることができる。
該含有率の上限は、乳化安定性の観点から、好ましくは8重量%、より好ましくは7重量%、特に好ましくは6重量%である。
本発明において、任意に配合可能な材料の例として、食塩、胡椒(例えば、ホワイトペッパー、ブラックペッパー等)、動物性パウダー(例えば、チキンパウダー、ポークパウダー、ビーフパウダー等)、野菜ペースト(例えば、オニオンペースト、ガーリックペースト等)、化学調味料(例えば、グルタミン酸ナトリウム等)、甘味料等が挙げられる。
本発明においては、これら任意に配合可能な材料を用いた場合であっても、良好な乳化安定性を維持することができる。
本発明のクリームソースは、O/W型(水中油型)のクリームソースである。
本発明のクリームソース中の水の含有率は、好ましくは30〜60重量%、より好ましくは32〜55重量%、さらに好ましくは34〜50重量%、特に好ましくは36〜45重量%である。該含有率が30重量%以上であると、O/W型のクリームソースをより容易に得ることができる。該含有率が60重量%以下であると、乳脂肪の含有率がより高くなり、より濃厚な食感(特に、バター風味)を与えることができる。
本発明のクリームソースに含まれる乳脂肪の粒度は、メディアン径で、好ましくは1.0〜3.0μm、より好ましくは1.2〜2.8μm、特に好ましくは1.4〜2.6μmである。該メディアン径が好ましい数値範囲内であると、乳化安定性をより高めることができる。
次に、本発明のクリームソースの製造方法について説明する。
本発明のクリームソースの製造方法は、(A)クリームソースを構成する材料を混合して、混合物を得る混合工程と、(B)上記混合物を予備乳化して、予備乳化された混合物を得る予備乳化工程と、(C)上記予備乳化された混合物を加熱殺菌して、殺菌された混合物を得る加熱殺菌工程と、(D)上記殺菌された混合物を均質化処理して、クリームソースを得る均質化工程を含む。
[(A)混合工程]
混合工程は、クリームソースを構成する材料を混合して、混合物を得る工程である。
クリームソースを構成する材料の混合方法としては、特に限定されないが、例えば、乳脂肪含有材料(例えば、バター)を加熱して、溶解した乳脂肪含有材料を得た後、この溶解した乳脂肪含有材料に、撹拌および加熱を行いつつ、乳化剤(ポリソルベート類)、乳タンパク質(乳タンパク質濃縮物)等の材料を加える方法が挙げられる。
[(B)予備乳化工程]
予備乳化工程は、工程(A)(混合工程)で得た混合物を予備乳化して、予備乳化された混合物を得る工程である。
予備乳化の温度は、好ましくは30〜70℃、より好ましくは40〜65℃である。該温度が30℃以上であると、予備乳化の効率をより高めることができる。該温度が70℃以下であると、液中への乳タンパク濃縮物の分散性が、より良好になる。
予備乳化における撹拌の速度は、撹拌羽根の直径が2.5cmでかつ容器(ビーカー)の直径が18cmの場合には、好ましくは5,000〜16,000rpm、より好ましくは6,000〜15,000rpmである。該速度が5,000rpm以上であると、予備乳化の効率をより高めることができる。該速度が16,000rpm以下であると、脂肪球の皮膜の破壊を抑制することができる。
予備乳化における撹拌の時間は、温度や撹拌の速度によっても異なるが、好ましくは30秒間〜60分間、より好ましくは1〜30分間である。該時間が30秒間以上であると、予備乳化をより十分に行うことができる。該時間が60分間以下であると、処理効率をより高めることができる。
[(C)加熱殺菌工程]
加熱殺菌工程は、工程(B)(予備乳化工程)で得た混合物を加熱殺菌して、殺菌された混合物を得る工程である。
加熱温度は、好ましくは75〜130℃、より好ましくは80〜120℃、特に好ましくは85〜100℃である。該温度が75℃以上であると、殺菌時間を短縮することができ、また、殺菌をより確実に行うことができる。該温度が130℃以下であると、クリームソースを構成する材料の化学的な変質を抑制することができる。
加熱時間は、加熱温度によっても異なるが、好ましくは2秒間〜30分間、より好ましくは30秒間〜15分間である。該時間が2秒間以上であると、殺菌をより確実に行うことができる。該時間が30分間以下であると、加熱殺菌の効率をより高めることができる。
[(D)均質化工程]
均質化工程は、工程(C)(加熱殺菌工程)で得た混合物を均質化処理して、クリームソースを得る工程である。
均質化処理の温度は、好ましくは75〜95℃、より好ましくは80〜90℃である。該温度が75℃以上であると、均質化処理の効率をより高めることができる。該温度が95℃以下であると、沸騰による均質化のバラつきを抑制することができる。
均質化処理の圧力は、好ましくは15〜110kgf/cm(1.5〜11MPa)、より好ましくは20〜90kgf/cm(0.2〜0.9MPa)、特に好ましくは30〜70kgf/cm(0.3〜0.7MPa)である。該圧力が15kgf/cm(1.5MPa)以上であると、均質化処理の効率をより高めることができる。該圧力が110kgf/cm(11MPa)以下であると、均質化が過度に進行することによる脂肪球の二次凝集を抑制することができる。
以下、実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
また、以下の実施例および比較例において、特に断らない限り、「%」は、重量%を意味する。
[実施例1](小型の試験機を用いた場合)
バター53.3重量部を加熱して溶解させた。このバター(55℃)に、加温下で、乳化剤(ポリソルベート60)0.5重量部、乳タンパク質濃縮物(カルシウムの含有率:1.5重量%、製造元:Fonterra社、商品名:MPC4882)7.8重量部、食塩0.7重量部、グルタミン酸ナトリウム1.7重量部、および、水36.1重量部(以上の合計量100重量部)を加えて、ホモミキサーで撹拌し、混合物(液温:55℃、容量:3.5リットル)を得た。
次いで、この混合物を、55℃、12,500rpm、15分間の条件(撹拌羽根の直径が2.5cmでかつ容器(ビーカー)の直径が18cmであった。)の下で、予備乳化した。その後、予備乳化された混合物を、90℃で5分間加熱して殺菌し、殺菌済の混合物を得た。
最後に、殺菌済の混合物を、高圧ホモジナイザー(三和機械社製)を用いて、85℃で50kgf/cmの圧力下で均質化処理し、クリームソースを得た。
得られたクリームソースは、全固形分含量が60重量%であり、無脂乳固形分含量が7.5重量%であり、粘度(70℃)が550mPa・sのものであった。
また、得られたクリームソースを、袋に収容して、−35℃に急速凍結した後、袋ごと熱湯(液温:95℃)で解凍し、液温70℃のクリームソースを得た。
このクリームソースに含まれている乳脂肪の粒度分布を測定したところ、1μm〜10μmの範囲内に乳脂肪の全量の99%以上が含まれており、かつ、1μm〜5μmの範囲内に乳脂肪の全量の約95%が含まれていること、および、メディアン径が2.1μmであることがわかった。また、乳脂肪の粒度分布は、正規分布であった。
これらの結果から、実施例1で得たクリームソースは、凍結した後に熱湯で解凍した場合であっても、良好な乳化状態を保つことが確認された。
[実施例2](小型の試験機を用いた場合)
予備乳化の条件を、55℃、12,500rpm、15分間の条件から、55℃、7,000rpm、2分間の条件に変更した以外は、実施例1と同様にして実験した。
なお、実施例1と同様に、撹拌羽根の直径は2.5cmであり、容器(ビーカー)の直径は18cmであった。
得られたクリームソースに含まれている乳脂肪の粒度分布を測定したところ、1μm〜10μmの範囲内に乳脂肪の全量の99%以上が含まれ、かつ、1μm〜5μmの範囲内に乳脂肪の全量の約95%が含まれていること、および、メディアン径が2.0μmであることがわかった。また、乳脂肪の粒度分布は、正規分布に近いものであった。
これらの結果から、実施例2で得たクリームソースは、凍結した後に熱湯で解凍した場合であっても、良好な乳化状態を保つことが確認された。

Claims (7)

  1. 乳脂肪、乳化剤、および乳タンパク質を含む、O/W型のクリームソースであって、
    上記乳脂肪の含有率が、40重量%以上であり、上記乳化剤が、ポリソルベート類であり、上記乳タンパク質が、乳タンパク質濃縮物であることを特徴とするクリームソース。
  2. 上記乳タンパク質濃縮物中のカルシウムの含有率が、0.4〜2.0重量%である請求項1に記載のクリームソース。
  3. 上記乳タンパク質濃縮物の含有率が、3重量%以上である請求項1又は2に記載のクリームソース。
  4. 上記乳脂肪の粒度が、メディアン径で1.0〜3.0μmである請求項1〜3のいずれか1項に記載のクリームソース。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のクリームソースを製造するための方法であって、
    上記クリームソースを構成する材料を混合して、混合物を調製した後であって、かつ、上記混合物を加熱殺菌する前に、上記混合物を予備乳化する予備乳化工程を含むことを特徴とするクリームソースの製造方法。
  6. 上記加熱殺菌の後に、上記混合物を均質化処理する均質化工程を含む請求項5に記載のクリームソースの製造方法。
  7. 上記均質化処理が、75〜95℃で15〜110kgf/cmの圧力下で行われる請求項5又は6に記載のクリームソースの製造方法。
JP2017037791A 2017-02-28 2017-02-28 クリームソースの製造方法 Active JP6959018B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017037791A JP6959018B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 クリームソースの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017037791A JP6959018B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 クリームソースの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018139572A true JP2018139572A (ja) 2018-09-13
JP6959018B2 JP6959018B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=63525979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017037791A Active JP6959018B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 クリームソースの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6959018B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158204A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Knorr Foods Co Ltd 耐冷凍性に優れた水中油型乳化物及びその製造方法
JP2009017874A (ja) * 2007-06-14 2009-01-29 Kaneka Corp 水中油型乳化油脂組成物またはその製造法
JP2009118842A (ja) * 2007-10-26 2009-06-04 Kaneka Corp 水中油型乳化油脂組成物またはその製造法
JP2010166891A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Kaneka Corp 水中油型乳化油脂組成物
JP2013034461A (ja) * 2011-08-11 2013-02-21 Adeka Corp レトルト処理食品用水中油型乳化物
WO2014025058A1 (ja) * 2012-08-10 2014-02-13 株式会社明治 ルウ及びその原料の製造方法、ルウ、クリームソース、並びに冷凍食品

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158204A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Knorr Foods Co Ltd 耐冷凍性に優れた水中油型乳化物及びその製造方法
JP2009017874A (ja) * 2007-06-14 2009-01-29 Kaneka Corp 水中油型乳化油脂組成物またはその製造法
JP2009118842A (ja) * 2007-10-26 2009-06-04 Kaneka Corp 水中油型乳化油脂組成物またはその製造法
JP2010166891A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Kaneka Corp 水中油型乳化油脂組成物
JP2013034461A (ja) * 2011-08-11 2013-02-21 Adeka Corp レトルト処理食品用水中油型乳化物
WO2014025058A1 (ja) * 2012-08-10 2014-02-13 株式会社明治 ルウ及びその原料の製造方法、ルウ、クリームソース、並びに冷凍食品

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
よつ葉乳業オンラインショップ,よつ葉北海道バターミルクパウダー(1KG),[ONLINE],2016年4月7日,[2020, JPN6021001415, JP, ISSN: 0004552768 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP6959018B2 (ja) 2021-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6564110B2 (ja) 飲食品用乳化組成物、飲食品用乳化組成物の製造方法、飲食品及び乳飲料
JP6345907B2 (ja) ドレッシング
RU2432089C2 (ru) Пищевой продукт и способ его приготовления
TW200407083A (en) Acidic oil-in-water type emulsified compositions
JP4681446B2 (ja) カルボナーラソースの製造方法
JP4535654B2 (ja) 水中油型乳化組成物の製造方法
JPWO2014178139A1 (ja) 複合乳化調味料
JP6593380B2 (ja) 飲食品用乳化組成物
JP6236935B2 (ja) 水中油型乳化物の製造法
JP2016189763A (ja) 加熱耐性を有するソース状水中油型乳化物
JP6711078B2 (ja) 起泡性水中油型乳化物及び含気食品
JP5612445B2 (ja) 卵黄含有組成物の製造方法及びソースの製造方法
JP2008029311A (ja) 加工食品用水中油型乳化油脂組成物
JP2006333755A (ja) 発酵乳食品とその製造方法
JP6959018B2 (ja) クリームソースの製造方法
JP2739161B2 (ja) 加熱耐性を有するo/w型乳化脂組成物及び該組成物を含有した加熱殺菌処理済食品
JP3051619B2 (ja) 密封容器入り油脂含有飲料の製法
JP2005198550A5 (ja)
JP2005198550A (ja) カルボナーラ用レトルトソースの製造方法
JPH03183445A (ja) O/w型エマルジョン組成物
JP2012010621A (ja) 酸性水中油型乳化食品
JPH08506959A (ja) 食品における滅菌中間相の使用
JP4260686B2 (ja) プリン及びその製造方法
JP3443049B2 (ja) クリーム
JP6953592B1 (ja) 水中油型乳化食品及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6959018

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150