JP2018139179A - 防水コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】通気膜の通気機能を損わずに、通気膜を電線導出面に配置する。【解決手段】防水コネクタ1は、ハウジング10の電線導出面26に形成され、通気膜63を収容する収容凹部31と、電線導出面26と収容凹部31を覆うようにハウジング10に取り付けられた電線カバー50と、電線カバー50の内部に形成され、電線導出面26から導出した電線15を屈曲させる電線屈曲空間54と、電線カバー50に形成され、収容凹部31の開口部を覆うように電線導出面26に当接することで収容凹部31と電線屈曲空間54を仕切る仕切部56と、電線導出面26と仕切部56との当接領域に形成され、断面が凹凸形状又は段差形状をなす水切り部37,38,39,40とを備える。【選択図】図13

Description

本発明は、防水コネクタに関するものである。
特許文献1には、通気膜を備えた防水栓を、ハウジングのキャビティ内に気密状に挿入したコネクタが開示されている。このコネクタは、ハウジングの内部と外部との間に圧力差が生じたときに、ハウジング内を気密状態に保ちつつ、通気膜を介して空気を流動させることで圧力差を緩和することができる。
特開2013−131484号公報
通気膜が収容されているキャビティは、本来は、端子金具を挿入するための空間であるため、上記のコネクタでは、通気膜を設けるに際して極数を犠牲にしている。この対策としては、ハウジングの電線導出面を電線カバーで覆った形態のコネクタにおいて、電線導出面に形成した収容凹部に通気膜を取り付ける構造が考えられる。しかし、電線カバーは、電線導出面から導出された電線を電線カバーの外部へ引き出すための電線引出用開口部を有している。そのため、電線引出用開口部から浸入した水が収容凹部内に溜まり、その結果、通気膜の通気機能が失われることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、通気膜の通気機能を損なうことなく、通気膜を電線導出面に配置することを目的とする。
本発明は、
内部に端子収容室が形成され、外面の一部が電線導出面となっているハウジングと、
電線の端末部に接続され、前記電線を前記電線導出面から前記ハウジングの外部へ導出させた状態で前記端子収容室に挿入される端子金具と、
前記電線導出面に形成され、通気膜を収容する収容凹部と、
前記電線導出面と前記収容凹部を覆う電線カバーと、
前記電線カバーの内部に形成され、前記電線導出面から導出した前記電線を屈曲させる電線屈曲空間と、
前記電線カバーに形成され、前記収容凹部の開口部が覆われるように前記電線導出面に当接され、前記収容凹部と前記電線屈曲空間を仕切る仕切部と、
前記電線導出面と前記仕切部との当接領域に形成され、断面が凹凸形状又は段差形状をなす水切り部とを備えているところに特徴を有する。
電線カバーの外部から電線屈曲空間内に入り込んだ水が収容凹部の外面や仕切部に付着した場合、その水が、収容凹部内に浸入することが懸念される。しかし、電線導出面と仕切部との当接領域に形成された水切り部の断面形状は、凹凸形状又は段差形状をなしているので、電線屈曲空間内の水が収容凹部に浸入する虞はない。したがって、通気膜の通気機能を損なうことなく、通気膜を電線導出面に配置することができる。
実施例1のコネクタの斜視図 図1から電線カバーと電線を外した状態をあらわす斜視図 電線カバーの斜視図 レバーとスライダと通気部材の斜視図 ハウジングに通気部材を取り付けた状態をあらわす平面図 ハウジングに通気部材を取り付けた状態をあらわす右側面図 ハウジングに通気部材を取り付けた状態をあらわす正面図 図5から通気部材を外した状態をあらわす平面図 コネクタの平面図 図9のA−A線断面図 図10の部分拡大図 図9のB−B線断面図 図12の部分拡大図 電線カバーの底面図 図14のC−C線断面図 図14のD−D線断面図 実施例2のコネクタにおいて電線カバーと電線を外した状態をあらわす斜視図 ハウジングに通気部材を取り付けた状態をあらわす平面図 ハウジングに通気部材を取り付けた状態をあらわす右側面図 ハウジングに通気部材を取り付けた状態をあらわす正面図 図18から通気部材を外した状態をあらわす平面図 電線カバーの底面図 コネクタの平面図 図23のE−E線断面図 図24の部分拡大図 図23のF−F線断面図 図26の部分拡大図
本発明は、前記収容凹部の開口部が上方に面しており、前記ハウジング内には、前記収容凹部の下面に開口する排水路が形成されていてもよい。この構成によれば、万一、収容凹部内に水が浸入しても、その浸入した水は排水路を通ってハウジングの外部へ排出される。したがって、収容凹部に水が溜まる虞はない。
本発明は、前記排水路における排水経路の途中に形成され、前記排水路を屈曲した経路とする遮蔽部を備えていてもよい。この構成によれば、排水路の下流端から水が排水路内に浸入して収容凹部側へ移動しても、その水は、屈曲部において移動を遮断されるので、収容凹部に到達する虞はない。
本発明は、前記電線を気密状に貫通させた状態で前記ハウジングに取り付けられた一括ゴム栓と、前記ハウジングに形成され、前記一括ゴム栓を気密状に包囲する周壁部と、前記一括ゴム栓を貫通する筒状通気部を有し、前記通気膜を収容するホルダとを備え、前記収容凹部は、前記周壁部の内側から外側に亘って形成されており、前記排水路の上流端は、前記収容凹部のうち前記周壁部より外側の領域に開口していてもよい。この構成によれば、筒状通気部の形状と排水路の形状を簡素化することが可能である。
本発明は、前記電線カバーに形成され、前記通気膜が前記収容凹部から離脱する方向へ変位することを規制する規制部を備えていてもよい。この構成によれば、収容凹部に弾性変形可能な係止手段を形成しなくても、通気膜が収容凹部から離脱することを防止できるので、収容凹部の形状を簡素化することができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図16を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図1〜4における右方、及び図5,6,8〜11,14,15における左方を前方と定義する。上下の方向については、図1〜4,6,7,10〜13,15,16にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図5,8における下方を左方と定義し、図12,13にあらわれる向きをそのまま左方、右方と定義する。
本実施例1の防水コネクタ1は、ハウジング10と、複数の雌形の端子金具14と、一括ゴム栓19と、シールリング21と、一対のスライダ42と、レバー46と、電線カバー50と、通気部材62とを備えて構成されている。ハウジング10を相手側ハウジングに嵌合した状態では、シールリング21と一括ゴム栓19により、ハウジング10と相手側ハウジング(図示省略)との隙間、及びハウジング10の内部に、防水コネクタ1の外部から気密状に隔絶された封止空間(図示省略)が構成されるようになっている。
<ハウジング10>
ハウジング10は、合成樹脂製のインナハウジング11と、インナハウジング11に対し上方から被せるように組み付けられた合成樹脂製のアウタハウジング12とを備えて構成されている。インナハウジング11の内部には複数の端子収容室13(図10を参照)が形成され、各端子収容室13には、電線15に接続された端子金具14が上方(ハウジング10の背面側)から挿入されている。
インナハウジング11の上端部には、その上面の外周縁に沿って上方へ角筒状に延出した形態の周壁部16が形成されている。周壁部16で囲まれた空間は、全ての端子収容室13の上端が開口するゴム栓収容空間17となっている。インナハウジング11には、ゴム栓収容空間17をインナハウジング11内の封止空間に連通させる通気空間18(図12を参照)が形成されている。
<一括ゴム栓19>
ゴム栓収容空間17には、一括ゴム栓19が収容されている。一括ゴム栓19の外周はゴム栓収容空間17の内周に対し気密状に密着している。一括ゴム栓19には、上下方向に貫通した形態の複数のシール孔20(図10を参照)が、各端子収容室13と個別に対応して形成されている。各シール孔20は、端子金具14を端子収容室13に挿入する際の通過経路となっている。各シール孔20には、電線15が気密状に挿通されている。
<シールリング21>
インナハウジング11の外周には、インナハウジング11の外周と相手側ハウジングのフード部(図示省略)の内周との間を気密状に封止するためのシールリング21が取り付けられている。シールリング21は、インナハウジング11の下方(ハウジング10の正面側)から組み付けられ、インナハウジング11の下端部に取り付けたフロント部材22(図12を参照)により組付け状態に保持されている。
<アウタハウジング12>
アウタハウジング12は、インナハウジング11に対し上方(背面側)から組み付けられている。図10,12に示すように、アウタハウジング12は、背壁部23と筒状嵌合部24とを備えている。背壁部23は、ゴム栓収容空間17の上面の開口部を覆うとともに、一括ゴム栓19の上面(背面)に当接している。図2,5,8に示すように、背壁部23には、上下方向に貫通する複数の挿通孔25が、夫々、複数の端子収容室13及び複数のシール孔20と個別に対応して形成されている。各挿通孔25は、端子金具14を端子収容室13に挿入する際の通過経路となっている。各挿通孔25には、端子金具14に固着された電線15が挿通されている。背壁部23(ハウジング10)の上面は、複数本の電線15を上方へ導出させる電線導出面26となっている。
筒状嵌合部24は、背壁部23の外周縁から下方へ延出し、インナハウジング11(周壁部16)の外周を全周に亘って包囲した形態である。インナハウジング11の外周と筒状嵌合部24との内周との間の空間は、フード部を収容するための嵌合空間35となっている。相手側ハウジングとハウジング10を嵌合した状態では、フード部がインナハウジング11を包囲し、筒状嵌合部24がフード部を包囲する。
図12,13に示すように、筒状嵌合部24を構成する左右一対の側壁部27には、側壁部27の内面に開口し、且つ前後方向に延びる左右一対のガイド凹部28が形成されている。左右両ガイド凹部28の上端部には、夫々、背壁部23から下方へ突出し、且つ前後方向に長い支持板部29が形成されている。左右両支持板部29には、ガイド凹部28側へ突出した形態の複数の摺動ピン30が、前後方向に間隔を空けて形成されている。
<収容凹部31>
アウタハウジング12には、後述する通気部材62を収容するための収容凹部31が形成されている。収容凹部31は、背壁部23の上面(外面)の右前端部を凹ませた形態である。平面視において、収容凹部31は周壁部16の内部(ゴム栓収容空間17)から外部に亘って形成されている。即ち、収容凹部31の前端部はゴム栓収容空間17の外部(周壁部16の前端より前方)に配され、収容凹部31の後端部はゴム栓収容空間17の内部に配されている。
また、収容凹部31の右端部はゴム栓収容空間17の外部(周壁部16の右端より右方)に配され、収容凹部31の左端部はゴム栓収容空間17の内部に配されている。収容凹部31の上面は、その全領域に亘って電線導出面26に開口している。収容凹部31の下面には、ゴム栓収容空間17に連通する連通孔32が形成されている。
<排水路33>
収容凹部31の下面には、ガイド凹部28の上端に連通する排水孔34(図8,13を参照)が形成されている。排水孔34は、左右方向において支持板部29に近い位置に配されている。排水孔34、ガイド凹部28の内面とスライダ42との隙間、筒状嵌合部24とインナハウジング11の外周との間の嵌合空間35は、排水路33を構成している。排水路33は、収容凹部31内に水や液体が浸入した場合に、その水や液体をハウジング10の外部へ排出させるための排水経路として機能する。
排水路33の途中には、遮蔽部36(図13を参照)が形成されている。遮蔽部36は、支持板部29のうちゴム栓収容空間17に臨む面から側方へ突出した形態である。遮蔽部36の上面は、排水孔34の下端の開口部に対し間隔を空けて対向している。遮蔽部36の突出端面は、スライダ42の内面に対して摺接するか、若しくはスライダ42の内面と僅かなクリアランスを空けて対向する形態となっている。排水路33のうち遮蔽部36が形成されている領域は、遮蔽部36の上下両面及び突出端面に沿って屈曲した経路となっている。
<電線導出面26の水切り手段>
電線導出面26には、平面視において収容凹部31を概ね全周に亘って包囲する形態の水切り手段が形成されている。図5,8に示すように、水切り手段は、前縁水切り部37(請求項に記載の水切り部)と、右側縁水切り部38(請求項に記載の水切り部)と、後縁水切り部39(請求項に記載の水切り部)と、弧状水切り部40(請求項に記載の水切り部)とから構成されている。
前縁水切り部37は、収容凹部31の前縁に沿って電線導出面26から段差状に突出した形態である。前縁水切り部37の平面形状は、屈曲部を有し、全体として左右方向に延びた形状である。前縁水切り部37の前面(外面)は、電線導出面26から段差状に且つ斜めに立ち上がった形態である。右側縁水切り部38は、収容凹部31の右側縁に沿って電線導出面26から段差状に突出した形態である。右側縁水切り部38の右側面(外面)は、前縁水切り部37の前面の右端から後方へ直線状に延びており、電線導出面26から段差状に且つ斜めに立ち上がった形態である。
後縁水切り部39は、右側縁水切り部38の上面後端から段差状に突出した形態である。後縁水切り部39の前面は、平面視において右側縁水切り部38の後端から左方へ短く延びており、右側縁水切り部38の上面から段差状に且つ斜めに立ち上がった形態である。弧状水切り部40は、平面視において、後縁水切り部39の左端近傍から前縁水切り部37の左端に亘る略四半円弧リブ41の内周面に形成されている。弧状水切り部40は、略四半円弧リブの内周面を溝状に凹ませた形状である。
<スライダ42>
左右一対のスライダ42は、図4に示すように、前後方向に細長く、且つ板厚方向を左右方向に向けた板状をなしている。スライダ42は、その内面に形成した前後方向の摺動溝43をインナハウジング11の摺動ピン30に嵌合させた状態でガイド凹部28に嵌合され、前後方向にスライドし得るようになっている。スライダ42の内面には前後方向に並ぶ3つのカム溝44が形成され、スライダ42の外側面の後端部には従動孔45が形成されている。
<レバー46>
図4に示すように、レバー46は、全体として略方形の枠状をなす。レバー46を構成する左右一対の板状アーム部47には、その内面後端部から突出する一対の回動軸48と一対の駆動ピン49とが形成されている。レバー46は、回動軸48をアウタハウジング12の軸受部(図示省略)に係止させることにより、初期位置と嵌合位置との間で回動し得るようにアウタハウジング12に取り付けられている。
レバー46の駆動ピン49はスライダ42の従動孔45に嵌合されており、レバー46を初期位置から嵌合位置へ回動させると、テコの原理による倍力作用によってスライダ42が初期位置から嵌合位置へスライドする。カム溝44に相手側ハウジングのカムフォロア(図示省略)を嵌合した状態で、スライダ42が初期位置から嵌合位置へスライドすると、カム溝44とカムフォロアによる倍力作用により、ハウジング10と相手側ハウジングが嵌合するようになっている。
<電線カバー50>
図10に示すように、電線カバー50は、ハウジング10(アウタハウジング12)の電線導出面26から上方へ導出された複数本の電線15を後方へ転向させるものである。電線カバー50は、アウタハウジング12に対し前方からスライドさせるようにして組み付けられ、電線導出面26の全領域を覆っている。
電線カバー50は、前板部51と、前板部51の上端縁から後方へ延出した上板部52と、上板部52の左右両側縁から下方へ延出し且つ前板部51の左右両側縁に繋がる左右一対の側板部53とを備えて構成されている。電線カバー50の内部空間は、電線導出面26から上向きに導出した電線15を屈曲させて後方へ転向させるための電線屈曲空間54となっている。電線屈曲空間54の下面は、電線カバー50の下面に開放されることで電線導出面26に臨んでいる。また、電線屈曲空間54の後面は、電線カバー50の後面に電線導出口55として開放されている。
<仕切部56>
電線カバー50には、前板部51の内面下端部と右側の側板部53の内面下端部とに繋がった形態の仕切部56が形成されている。電線カバー50をハウジング10に取り付けた状態では、仕切部56が、収容凹部31の開口部を覆うように電線導出面26に当接し、この当接により収容凹部31が電線屈曲空間54から仕切られている。また、仕切部56の下面は、通気部材62の上面に対し、当接又は接近して対向する規制部57として機能する。仕切部56は、前後方向において電線導出口55とは反対側に配されている。
<電線カバー50の水切り手段>
仕切部56には、その全周に亘り、ハウジング10(電線導出面26)の水切り手段と液密状に嵌合する水切り手段が形成されている。図14に示すように、仕切部56の水切り手段は、前縁リブ58(請求項に記載の水切り部)と、右側縁リブ59(請求項に記載の水切り部)と、後縁段部60(請求項に記載の水切り部)と、弧状リブ61(請求項に記載の水切り部)とから構成されている。
前縁リブ58の底面形状は、屈曲部を有し、全体として左右方向に延びた形状である。前縁リブ58の後面は、その全長に亘り電線導出面26の前縁水切り部37に嵌合している。右側縁リブ59は、全体として前後方向に直線状に延びている。右側縁リブ59の左側面は、その全長に亘り電線導出面26の右側縁水切り部38に嵌合している。右側縁水切り部38と右側縁リブ59は、ハウジング10に対する電線カバー50の組付け方向と平行である。
後縁段部60の後面は、底面視において、右側縁リブ59の後端から左方へ短く延びている。後縁段部60の後面は、後縁水切り部39の前面に嵌合している。弧状リブ61は、底面視において、後縁段部60の左端近傍から前縁リブ58の左端に亘って形成され、仕切部56の外周面から突出した形態である。弧状リブ61は、電線導出面26の溝状の弧状水切り部40に嵌合されている。
<通気部材62>
通気部材62は、円板状をなす通気膜63と、通気膜63を保持した状態でハウジング10に取り付けられるホルダ64(図4を参照)とを備えている。通気膜63は、空気が通過することは許容するが、液体(水分)を通過させない材料からなる。具体例としては、多孔質PTFE膜が用いられる。
ホルダ64は、合成樹脂製であり、通気膜63を収容する収容部65(図11,13を参照)と、収容部65から下方へ突出した筒状通気部66とを備えた単一部品である。収容部65の内部は、収容部65の外周に形成した通気孔67を介してホルダ64の外部と連通している。筒状通気部66は、軸線を上下方向(通気膜63の膜厚方向と略平行な方向)に向けた管状をなし、収容部65の中心から外周側へ偏心した位置に配置されている。筒状通気部66は、連通孔32と一括ゴム栓19とを貫通して封止空間に臨んでおり、封止空間内と収容部65の内部とを連通させている。
<実施例1の作用及び効果>
本実施例1の防水コネクタ1は、ハウジング10と複数の端子金具14と通気膜63と電線カバー50とを備えている。ハウジング10の内部には端子収容室13が形成され、ハウジング10の外面の一部は電線導出面26となっている。端子金具14は、電線15の端末部に接続されており、電線15を電線導出面26からハウジング10の外部(上方)へ導出させた状態で端子収容室13に挿入されている。
また、電線導出面26には、通気膜63を収容するための収容凹部31が形成されており、電線カバー50は、電線導出面26と収容凹部31を覆うようにハウジング10取り付けられている。電線カバー50の内部には、電線導出面26から導出した電線15を屈曲させる電線屈曲空間54が形成されている。同じく電線カバー50の内部には、収容凹部31の開口部を覆うように電線導出面26に当接することで収容凹部31と電線屈曲空間54とを仕切る仕切部56が形成されている。
電線カバー50の内部(電線屈曲空間54)には電線導出口55から水が入り込むことがあるため、入り込んだ水が、通気膜63の収容凹部31に溜まり、通気膜63による通気機能が損なわれてしまうことが懸念される。しかし、収容凹部31の上面の開口部が仕切部56で塞がれていて、収容凹部31は電線屈曲空間54から仕切られているので、収容凹部31内に水が浸入する虞はない。
また、電線導出面26における収容凹部31の開口縁部と仕切部56との当接部分の隙間が、水の浸入経路となることも懸念される。即ち、電線カバー50の外部から電線屈曲空間54内に入り込んだ水が収容凹部31の外面や仕切部56に付着した場合、その水が、収容凹部31内に浸入することが懸念される。そこで、電線導出面26と仕切部56との当接領域には、断面が凹凸形状や段差形状等のラビリンス形状、即ち屈曲した形状の水切り部が設けられている。
水切り部の具体的構成は、次の通りである。電線導出面26の前縁水切り部37と仕切部56の前縁リブ58とが前後方向に当接し、電線導出面26の右側縁水切り部38と仕切部56の右側縁リブ59とが左右方向に当接し、電線導出面26の後縁水切り部39と仕切部56の後縁段部60とが前後方向に当接し、電線導出面26の弧状水切り部40と仕切部56の弧状リブ61とが前後方向又は左右方向に当接している。
電線導出面26と仕切部56との当接領域に形成されて互いに嵌合している上記水切り部の断面形状は、凹凸形状又は段差形状をなしているので、電線屈曲空間54内の水が収容凹部31に浸入する虞はない。したがって、通気膜63の通気機能を損なうことなく、通気膜63を電線導出面26に配置することが実現されている。
また、収容凹部31の開口部は上方に面しているため、電線導出面26と仕切部56の寸法公差が原因となって収容凹部31内に水が浸入することが懸念される。そこで、その対策として、ハウジング10内に、収容凹部31の下面に開口する排水路33を形成した。排水路33を設けたことにより、万一、収容凹部31内に水が浸入しても、その浸入した水は排水路33を通ってハウジング10の外部へ排出される。したがって、収容凹部31内に水が溜まる虞はない。
また、排水路33における排水経路の途中には、排水路33を屈曲した経路とする遮蔽部36が設けられている。この構成によれば、排水路33の下流端(収容凹部31の下方)から水が排水路33内に浸入して収容凹部31側へ移動したとしても、その水は、屈曲部において移動を遮断されるので、収容凹部31に到達する虞はない。
また、防水コネクタ1は、電線15を気密状に貫通させた状態でハウジング10に取り付けられた一括ゴム栓19を有している。ハウジング10の上端部には周壁部16が形成されており、一括ゴム栓19は周壁部16によって気密状に包囲されている。通気膜63はホルダ64の収容部65内に収容されており、ホルダ64には、一括ゴム栓19を上下方向に貫通して収容部65内と封止空間とを連通させる筒状通気部66が形成されている。収容凹部31は、周壁部16の内側から外側に亘って形成されており、排水路33の上流端(排水孔34)は、収容凹部31のうち周壁部16より外側の領域に開口している。この構成によれば、筒状通気部66の形状と排水路33の形状を、屈曲させずに簡素化することが可能である。
また、電線カバー50には、通気部材62(通気膜63)が収容凹部31から離脱する方向へ変位することを規制する規制部57が形成されている。規制部57は、通気部材62のホルダ64の収容部65の上面に当接し、又は接近してい対向するように位置する。この構成によれば、収容凹部31に弾性変形可能な係止手段を形成しなくても、通気膜63が収容凹部31から離脱することを防止できるので、収容凹部31の形状を簡素化することができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2を図17〜図27を参照して説明する。本実施例2の防水コネクタ2は、ハウジング70と、複数の雌形の端子金具14(図示省略)と、一括ゴム栓19と、シールリング21と、一対のスライダ42と、レバー46と、電線カバー88と、通気部材62とを備えて構成されている。防水コネクタ2のうちハウジング70の基本構成、端子金具14、一括ゴム栓19の基本構成、シールリングの基本構成、スライダの基本構成、レバーの基本構成及び通気部材62は、実施例1と概ね同じ又は同一であるため、説明は省略する。
尚、以下の説明において、前後の方向については、図18,21,22,24,25における右方を前方と定義する。上下の方向については、図17,19,20,24〜27にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図18,21における上方を右方と定義し、図20,26,27にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。
<収容凹部73>
ハウジング70構成するアウタハウジング71には、後述する通気部材62を収容するための収容凹部73が形成されている。収容凹部73は、背壁部72の上面(外面)の右前端部を凹ませた形態である。図21に示すように、平面視において、収容凹部73は、ハウジング70を構成するインナハウジング74の周壁部75の内部(ゴム栓収容空間76)から外部に亘って形成されている。
即ち、収容凹部73の前端部はゴム栓収容空間76の外部(周壁部75の前端より前方)に配され、収容凹部73の後端部はゴム栓収容空間76の内部に配されている。また、収容凹部73の右端部はゴム栓収容空間76の外部(周壁部75の右端より右方)に配され、収容凹部73の左端部はゴム栓収容空間76の内部に配されている。収容凹部73の上面は、その全領域に亘って電線導出面85に開口している。収容凹部73の下面には、ゴム栓収容空間76に連通する連通孔77が形成されている(図25参照)。
<排水路78>
収容凹部73の下面には、図26に示すように、アウタハウジング71の側壁部のガイド凹部79の上端に連通する排水孔80が形成されている。排水孔80は、左右方向において支持板部81に近い位置に配されている。排水孔80、ガイド凹部79の内面とスライダとの隙間、アウタハウジング71の筒状嵌合部82とインナハウジング74の外周との間の嵌合空間83は、排水路78を構成している。排水路78は、収容凹部73内に水等の液体が浸入した場合に、その液体をハウジング70の外部へ排出させるための排水経路として機能する。
排水路78の途中には、遮蔽部84が形成されている。遮蔽部84は、支持板部81のうちゴム栓収容空間76に臨む面から側方へ突出した形態である。遮蔽部84の上面は、排水孔80の下端の開口部に対し間隔を空けて対向している。遮蔽部84の突出端面は、スライダの内面に対して摺接するか、若しくはスライダの内面と僅かなクリアランスを空けて対向する形態となっている。排水路78のうち遮蔽部84が形成されている領域は、遮蔽部84の上下両面及び突出端面に沿って屈曲した経路となっている。
<電線導出面85の水切り手段>
電線導出面85には、図18,21に示すように、平面視において収容凹部73を全周に亘って包囲する形態の水切り手段が形成されている。水切り手段は、電線導出面85から立ち上がった上向きリブ86(請求項に記載の水切り部)からなる。上向きリブ86の外周面は、電線導出面85に対して斜めをなし、且つ電線突出面と直交する上下方向に対しても斜めをなしている。また、アウタハウジング71の上面(電線導出面85)の前端部には、電線カバー88をハウジング70に対し取付け状態にロックするための左右一対のロック突起87が形成されている。右側のロック突起87は、上向きリブ86の右端部と隣り合うように配されている。
<電線カバー88>
図24に示すように、電線カバー88は、ハウジング70(アウタハウジング71)の電線導出面85から上方へ導出された複数本の電線15を後方へ転向させるものである。電線カバー88は、アウタハウジング71に対し上方から被せるようにして組み付けられ、電線導出面85の全領域を覆っている。
電線カバー88は、前板部89と、前板部89の上端縁から斜め上後方へ延出した傾斜板部90と、傾斜板部90の上端から後方へ延出した上板部91と、傾斜板部90及び上板部91の左右両側縁から下方へ延出し且つ前板部89の左右両側縁に繋がる左右一対の側板部92とを備えて構成されている。電線カバー88の内部空間は、電線導出面85から上向きに導出した電線15を屈曲させて後方へ転向させるための電線屈曲空間93となっている。電線屈曲空間93は、電線カバー88の下面に開放されることで電線導出面85に臨んでいる。また、電線屈曲空間93は、電線カバー88の後面に電線導出口94として開放されている。
<仕切部95>
電線カバー88には、前板部89の内面と、傾斜板部90の前端部内面と、右側の側板部92の内面とに繋がった形態の仕切部95が形成されている。電線カバー88をハウジング70に取り付けた状態では、仕切部95が、収容凹部73の開口部を覆うように電線導出面85に当接し、この当接により収容凹部73が電線屈曲空間93から仕切られている。また、仕切部95の下端部には、通気部材62の上面に対し、当接又は接近して対向する規制部96が形成されている。仕切部95は、前後方向において電線導出口94とは反対側に配されている。
<電線カバー88の水切り手段>
仕切部95の全周には、ハウジング70(電線導出面85)の水切り手段と全周に亘って液密状に嵌合する水切り手段として、下向きリブ97(請求項に記載の水切り部)が形成されている。図22に示すように、下向きリブ97は、底面視において、仕切部95の外周に沿い且つ規制部96を包囲するように配されている。また、下向きリブ97は、規制部96より上方の位置に配されている。下向きリブ97の内周面は、水平面に対して斜めをなし、且つ上下方向に対しても斜めをなしている。
<実施例2の作用及び効果>
本実施例2の防水コネクタ2は、ハウジング70と複数の端子金具14と通気膜63と電線カバー88とを備えている。ハウジング70の内部には端子収容室(図示省略)が形成され、ハウジング70の外面の一部は電線導出面85となっている。端子金具14は、電線15の端末部に接続されており、電線15を電線導出面85からハウジング70の外部(上方)へ導出させた状態で端子収容室に挿入されている。
また、電線導出面85には、通気部材62(通気膜63)を収容するための収容凹部73が形成されており、電線カバー88は、電線導出面85と収容凹部73を覆うようにハウジング70取り付けられている。電線カバー88の内部には、電線導出面85から導出した電線15を屈曲させる電線屈曲空間93が形成されている。同じく電線カバー88の内部には、収容凹部73の開口部を覆うように電線導出面85に当接することで収容凹部73と電線屈曲空間93とを仕切る仕切部95が形成されている。
電線カバー88の内部(電線屈曲空間93)には電線導出口94から水が入り込むことがあるため、入り込んだ水が、通気膜63の収容凹部73に溜まり、通気膜63による通気機能が損なわれてしまうことが懸念される。しかし、収容凹部73の上面の開口部が仕切部95で塞がれていて、収容凹部73は電線屈曲空間93から仕切られているので、収容凹部73内に水が浸入する虞はない。
また、電線導出面85における収容凹部73の開口縁部と仕切部95との当接部分の隙間が、水の浸入経路となることも懸念される。即ち、電線カバー88の外部から電線屈曲空間93内に入り込んだ水が収容凹部73の外面や仕切部95に付着した場合、その水が、収容凹部73内に浸入することが懸念される。そこで、電線導出面85と仕切部95との当接領域には、断面が凹凸形状や段差形状等のラビリンス形状、即ち屈曲した形状の水切り部が設けられている。
水切り部の具体的構成は、次の通りである。電線導出面85の上向きリブ86の外周面と電線カバー88(仕切部95)の下向きリブ97の内周面とが、全周に亘って当接している。上向きリブ86と下向きリブ97の断面形状は段差形状をなしているので、電線屈曲空間93内の水が収容凹部73に浸入する虞はない。したがって、通気膜63の通気機能を損なうことなく、通気膜63を電線導出面85に配置することができる。
また、収容凹部73の開口部は上方に面しているため、電線導出面85と仕切部95の寸法公差が原因となって収容凹部73内に水が浸入することが懸念される。そこで、その対策として、ハウジング70内に、収容凹部73の下面に開口する排水路78を形成した。排水路78を設けたことにより、万一、収容凹部73内に水が浸入しても、その浸入した水は排水路78を通ってハウジング70の外部へ排出される。したがって、収容凹部73内に水が溜まる虞はない。
また、排水路78における排水経路の途中には、排水路78を屈曲した経路とする遮蔽部84が設けられている。この構成によれば、排水路78の下流端(収容凹部73の下方)から水が排水路78内に浸入して収容凹部73側へ移動したとしても、その水は、屈曲部において移動を遮断されるので、収容凹部73に到達する虞はない。
また、防水コネクタ2は、電線15を気密状に貫通させた状態でハウジング70に取り付けられた一括ゴム栓19を有している。ハウジング70の上端部には周壁部75が形成されており、一括ゴム栓19は周壁部75によって気密状に包囲されている。通気膜63はホルダ64の収容部内に収容されており、ホルダ64には、一括ゴム栓19を上下方向に貫通して収容部内と封止空間(図示省略)とを連通させる筒状通気部66が形成されている。収容凹部73は、周壁部75の内側から外側に亘って形成されており、排水路78の上流端(排水孔80)は、収容凹部73のうち周壁部75より外側の領域に開口している。この構成によれば、筒状通気部の形状と排水路78の形状を、屈曲させずに簡素化することが可能である。
また、電線カバー88には、通気部材62(通気膜63)が収容凹部73から離脱する方向へ変位することを規制する規制部96が形成されている。規制部96は、通気部材62のホルダ64の収容部の上面に当接し、又は接近してい対向するように位置する。この構成によれば、収容凹部73に弾性変形可能な係止手段を形成しなくても、通気膜63が収容凹部73から離脱することを防止できるので、収容凹部73の形状を簡素化することができる。また、ハウジング70に対する電線カバー88の組付け方向は下向きであるから、下向きに突出した形態の規制部96を、収容凹部73の内部に入り込ませて通気部材62の浮き上がりを確実に防止できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1,2では、ハウジングに排水路を形成したが、ハウジングは排水路を有しない形態であってもよい。
(2)上記実施例1,2では、電線導出面における防水手段として一括ゴム栓を用いたが、これに限らず、各電線に個別に取り付けた個別ゴム栓で、各端子収容室の開口部を封止してもよい。
(3)上記実施例1,2では、排水路における排水経路の途中に屈曲した形状の遮蔽部を形成したが、排水路は屈曲部を有しない形態であってもよい。
(4)上記実施例1,2では、収容凹部が周壁部の内側から外側に亘って形成されているが、収容凹部の形成領域は、周壁部の内側のみでもよく、周壁部の外側のみでもよい。前者の場合、排水路を屈曲した形状とすることで、排水路を周壁部の外部に配することができ、後者の場合は、筒状通気部を屈曲した形状とすることで、筒状通気を周壁部の内部に配することができる。
(5)上記実施例1,2では、通気膜が収容凹部から離脱するのを規制する手段として、電線カバーに規制部を形成したが、これに限らず、収容凹部に形成した弾性変形可能な係止手段によって通気膜の離脱を規制してもよい。
1,2…防水コネクタ
10,70…ハウジング
13…端子収容室
14…端子金具
15…電線
16,75…周壁部
19…一括ゴム栓
26,85…電線導出面
31,73…収容凹部
33,78…排水路
36,84…遮蔽部
37…前縁水切り部(水切り部)
38…右側縁水切り部(水切り部)
39…後縁水切り部(水切り部)
40…弧状水切り部(水切り部)
50,88…電線カバー
54,93…電線屈曲空間
56,95…仕切部
57,96…規制部
58…前縁リブ(水切り部)
59…右側縁リブ(水切り部)
60…後縁段部(水切り部)
61…弧状リブ(水切り部)
63…通気膜
64…ホルダ
66…筒状通気部
86…上向きリブ(水切り部)
97…下向きリブ(水切り部)

Claims (5)

  1. 内部に端子収容室が形成され、外面の一部が電線導出面となっているハウジングと、
    電線の端末部に接続され、前記電線を前記電線導出面から前記ハウジングの外部へ導出させた状態で前記端子収容室に挿入される端子金具と、
    前記電線導出面に形成され、通気膜を収容する収容凹部と、
    前記電線導出面と前記収容凹部を覆う電線カバーと、
    前記電線カバーの内部に形成され、前記電線導出面から導出した前記電線を屈曲させる電線屈曲空間と、
    前記電線カバーに形成され、前記収容凹部の開口部が覆われるように前記電線導出面に当接され、前記収容凹部と前記電線屈曲空間を仕切る仕切部と、
    前記電線導出面と前記仕切部との当接領域に形成され、断面が凹凸形状又は段差形状をなす水切り部とを備えていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記収容凹部の開口部が上方に面しており、前記ハウジング内には、前記収容凹部の下面に開口する排水路が形成されていることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記排水路における排水経路の途中に形成され、前記排水路を屈曲した経路とする遮蔽部を備えていることを特徴とする請求項2記載の防水コネクタ。
  4. 前記電線を気密状に貫通させた状態で前記ハウジングに取り付けられた一括ゴム栓と、
    前記ハウジングに形成され、前記一括ゴム栓を気密状に包囲する周壁部と、
    前記一括ゴム栓を貫通する筒状通気部を有し、前記通気膜を収容するホルダとを備え、
    前記収容凹部は、前記周壁部の内側から外側に亘って形成されており、
    前記排水路の上流端は、前記収容凹部のうち前記周壁部より外側の領域に開口していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の防水コネクタ。
  5. 前記電線カバーに形成され、前記通気膜が前記収容凹部から離脱する方向へ変位することを規制する規制部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の防水コネクタ。
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