JP2015022883A - コネクタ、およびそれを用いた電子装置 - Google Patents

コネクタ、およびそれを用いた電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】呼吸機能のための構造が簡単で安価な小型のコネクタ、およびそれを用いた筐体に呼吸機能のための特別な専有スペースを必要としない電子装置を提供する。【解決手段】第1コネクタ11と第2コネクタ12からなる一組のコネクタ10であって、第1コネクタ11は、複数の第1コネクタピン11pと、筐体1の内部と外部の通気路を確保する通気穴11sが形成された第1コネクタハウジング11hを有してなり、第2コネクタ12は、第2コネクタピン12pと、第1コネクタピン11pと同数の収容ブロック12sにハーネス2が接続された第2コネクタピン12pを防水シールされた状態で収容可能な第2コネクタハウジング12hを有してなり、少なくとも1個の収容ブロック12sには、大気の流通は許容するが外部からの水分の浸入は阻止する、フィルタアダプタ13が収容されてなるコネクタ10とする。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタ、およびそれを用いた電子装置に関する。
車載用、特に車室外、例えばエンジンルーム内に搭載される電子装置では、水滴が筐体内部に入らないように、防水性が求められる。しかしながら、水分の浸入を防ぐために筐体を完全な密封構造にすると、筐体の内部と外部で圧力差が生じ、それが繰り返されることで防水性が損なわれる可能性がある。このため、自動車のような厳しい環境下で使用される電子装置では、「呼吸フィルタ」と呼ばれるフィルタを設けて、筐体の内部と外部で大気の通気を許容(呼吸機能)するが、外部からの水分の浸入を阻止(防水機能)するようにしている(特許文献1〜3)。また、上記呼吸フィルタを設けることで筐体内外の圧力が等しくなるため、筐体内で制御のための大気圧情報を取り込んでいる電子制御装置(ECU)もある。
上記呼吸フィルタは、一般的には筐体の一部に防水シールやフィルタ保護を可能とする特殊形状の穴を設け、該穴に据え付けられる(特許文献1,2)。しかしながら、筐体に特殊形状の穴を設けてそこに呼吸フィルタを据え付ける構造は、呼吸フィルタを据え付けるための専有スペースが筐体に必要となり、筐体設計が複雑になるだけでなく、筐体の製造コストが増大する。
このため、特許文献3では、次のようなコネクタ用のフィルタ部材と、それを用いたコネクタ組立体の構造が提案されている。特許文献3のフィルタ部材は、一端に開放端部、他端に封止端部が設けられたハウジングを備え、該ハウジングには、軸方向に沿った通気路が形成されている。該ハウジングは、通気路の幅方向に沿う一対の幅方向壁と厚さ方向に沿う一対の厚さ方向壁を備えている。そして、円形の通気窓が、幅方向壁に形成され、該通気窓に、フィルタ本体が設けられている。
上記フィルタ部材は、電子基板を収容する筐体ではなく、筐体の内部と外部を電気接続するためのコネクタに、次のように配置される。筐体側に接続されるオスコネクタとハーネス側に接続されるメスコネクタには、それぞれ、こじり防止用突起とこじり防止用突起収容溝が形成されている。上記フィルタ部材は、ハーネス側のメスコネクタにおいて、こじり防止用突起収容溝の延長線上に配置される。そして、オスコネクタとメスコネクタが嵌合されて一体化された状態において、オスコネクタに設けられている通気路とメスコネクタに配置される上記フィルタ部材の通気窓に設けられたフィルタ本体を介して、大気が筐体と内部と外部で流通できる構造となっている。
特開2002−353675号公報 特開2011−165748号公報 特開2012−169056号公報
上記特許文献3に記載されたフィルタ部材とコネクタ組立体の構造によれば、筐体に呼吸フィルタを据え付けるための専有スペースや特殊形状の穴を設ける必要がなくなり、筐体設計が容易になって、筐体の製造コストが増大することもない。しかしながら、特許文献3の構造では、フィルタ部材を配置するためのコネクタ設計が複雑になって、コネクタの製造コストが増大すると共に、コネクタが大型化してしまう。
そこで本発明は、防水機能と呼吸機能を兼ね備えるコネクタ、およびそれを用いた電子装置であって、呼吸機能のための構造が簡単で安価な小型のコネクタ、およびそれを用いた筐体に呼吸機能のための特別な専有スペースを必要としない電子装置を提供することを目的としている。
本発明に係るコネクタは、防水シール構造の筐体に収容された電子基板に接続される第1コネクタと、第1コネクタと防水シールを施された状態で嵌合し、ハーネスが接続されて、筐体の外部から電子基板に電気接続するための第2コネクタとからなる一組のコネクタである。第1コネクタは、一端が電子基板に接続され、もう一端が筐体の外部に露出する複数の第1コネクタピンと、筐体の内部と外部の通気路を確保するための通気穴が形成された第1コネクタハウジングとを有している。第2コネクタは、ハーネスが接続されて第1コネクタピンに嵌合する第2コネクタピンと、第1コネクタピンと同数の収容ブロックが設けられ、該収容ブロックにハーネスが接続された第2コネクタピンを防水シールが施された状態で収容可能に構成された第2コネクタハウジングとを有している。そして、第2コネクタハウジングの少なくとも1個の収容ブロックには、ハーネスが接続された第2コネクタピンに換えて、大気の流通は許容するが外部からの水分の浸入は阻止する、フィルタアダプタが収容されている。
上記コネクタは、自動車のような厳しい環境下で使用される電子装置への適用を想定して、防水機能と呼吸機能を兼ね備えたコネクタとなっている。
車載用、特に車室外に搭載される電子装置では、従来から「呼吸フィルタ」と呼ばれるフィルタを筐体に設けて、筐体の内部と外部で大気の通気を許容(呼吸機能)するが、外部からの水分の浸入を阻止(防水機能)するようにしている(特許文献1,2)。しかしながら、呼吸フィルタを筐体に取り付けるには、特殊形状の穴や専有スペースが必要で、筐体設計が複雑になり、製造コストも増大する。
上記コネクタは、電子基板を収容する筐体ではなく、筐体の内部と外部を電気接続するためのコネクタに、呼吸機能を持たせる構成としている。すなわち、上記コネクタでは、ハーネスが接続された第2コネクタピンに換えて、第2コネクタハウジングの収容ブロックに収容されているフィルタアダプタが、呼吸フィルタとしての機能を果たすように構成されている。また、これに対応して、第2コネクタと防水シールを施された状態で嵌合する筐体側の第1コネクタは、防水シール構造の筐体の外部と内部を通気するための通気穴を有する構成となっている。上記コネクタによれば、従来のように筐体に特殊形状の穴や専有スペースを設ける必要がなく、筐体設計が容易になると共に、筐体の製造コストを低減することができる。
一方、筐体ではなく、コネクタに呼吸機能を持たせる構成は、特許文献3においても提示されている。しかしながら、特許文献3におけるコネクタ組立体の構成は、呼吸機能を有するフィルタ部材を、ハーネス側のメスコネクタにおいて、こじり防止用突起収容溝の延長線上に配置する構成である。このため、特許文献3におけるコネクタ組立体の構造では、フィルタ部材を配置するためのコネクタ設計が複雑になって、コネクタの製造コストが増大すると共に、コネクタが大型化してしまう。
これに対して上記コネクタでは、第1コネクタピンと同数で構成され、ハーネスが接続された第2コネクタピンを防水シールが施された状態で収容可能に構成されている第2コネクタハウジングの収容ブロックを、呼吸機能を有したフィルタアダプタの収容に用いる。上記フィルタアダプタは、電気接続されない未使用の空いている収容ブロックであれば、ハーネスが接続された第2コネクタピンに換えて、どこにでも置き換え可能であり、筐体の容量に合わせて何個でも置き換えることができる。従って、上記フィルタアダプタを収容するための新たなコネクタ設計を必要とせず、従来と同じコネクタの構造で対応可能である。このため、特許文献3のコネクタ組立体に較べて、コネクタの製造コストを抑制でき、コネクタが大型化することもない。
以上のようにして、上記コネクタは、防水機能と呼吸機能を兼ね備えるコネクタであって、呼吸機能のための構造が簡単で安価な小型のコネクタとすることができる。
上記コネクタは、例えば、第1コネクタが、オスコネクタであり、第2コネクタが、メスコネクタである。
上記フィルタアダプタは、例えば、両端が開口し、内部が通気路となる、軸方向に延びた筒状のアダプタハウジングと、アダプタハウジングの開口する一端を塞ぎ、大気の流通は許容するが外部からの水分の浸入は阻止するフィルタと、を備える構成とする。フィルタは、防水透湿性の通気膜で、空気や水蒸気は通すが水滴は通さない薄い膜である。従って、該フィルタを保護するため、上記フィルタアダプタは、アダプタハウジングの外側において隙間を開けてフィルタを覆う、フィルタカバーを備えることが好ましい。
前述したように、上記コネクタは、新たなコネクタ設計を必要とせず、従来と同じコネクタの構造で対応可能である。従って、第2コネクタハウジングは、従来と同様の構成で、例えば、互いに嵌合する本体ハウジングと蓋ハウジング、および弾性変形可能なハーネスシールからなる構成とする。ハーネスシールは、本体ハウジングと蓋ハウジングの間に挟まれて、収容ブロックに収容されるハーネスが接続された第2コネクタピンを防水シールされた状態とする。また、本体ハウジングの外周には、第1コネクタと第2コネクタに嵌合によってコネクタの内部を防水シールが施された状態とする、コネクタシールが組み付けられる構成とする。
また、従来と同様の構成で、上記コネクタは、第1コネクタと第2コネクタが嵌合した状態で該嵌合体の全体を覆う、コネクタカバーを有してなることが好ましい。コネクタカバーを有することで、高水圧の水流をコネクタに直接受けることがなくなり、より耐水性を高めることができる。
以上のようにして、上記コネクタは、防水機能と呼吸機能を兼ね備えるコネクタであって、呼吸機能のための構造が簡単で安価な小型のコネクタとすることができる。従って、上記コネクタを用いた電子装置は、防水機能と呼吸機能が必要とされる車載用の電子制御装置(ECU)として好適である。
本発明の一例を模式的に示した図で、(a)はコネクタ10を用いた電子装置100の斜視図である。(b)は、第2コネクタ12を第1コネクタ11から取り外した状態の斜視図である。(c)は、コネクタカバー15を取り付けた状態の斜視図である。 図1(b)に示した第2コネクタ12について、主な構成要素を分解して模式的に示した斜視図である。 フィルタアダプタ13の一例を模式的に示した図で、(a)は側面図であり、(b)は断面図である。 第1コネクタ11と第2コネクタ12の断面構造を模式的に示した図で、第1コネクタ11と第2コネクタ12の嵌合前の状態を示した断面図である。 第1コネクタ11と第2コネクタ12を嵌合した後の状態を示した断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るコネクタ、およびそれを用いた電子装置の一例を模式的に示した図で、(a)はコネクタ10を用いた電子装置100の斜視図である。(b)は、(a)の嵌合状態にあるコネクタ10について、ハーネス側の第2コネクタ12を筐体側の第1コネクタ11から取り外した状態を示す斜視図である。また、(c)は、(a)のコネクタ10に対して、コネクタカバー15を取り付けた状態を示す斜視図である。
図2は、図1(b)に示した第2コネクタ12について、主な構成要素を分解して模式的に示した斜視図である。
図3は、図1と図2に示した第2コネクタ12の収容ブロック12sに収容されるフィルタアダプタ13の一例を模式的に示した図で、(a)は側面図であり、(b)は断面図である。
図4は、図1と図2に示した第1コネクタ11と第2コネクタ12の断面構造を模式的に示した図で、第1コネクタ11と第2コネクタ12の嵌合前の状態を示した断面図である。
また、図5は、図4の第1コネクタ11と第2コネクタ12を嵌合した後の状態を示した断面図である。
図1に示す電子装置100は、車室外搭載の電子制御装置(ECU)で、車の種々の制御を行う電子基板3(図1では図示省略、図2では点線で透視図示)が、防水シール構造の筐体1の内部に収容される。筐体1は、金属または樹脂の組み合わせ部品からなり、それらの組み合わせ部およびコネクタ10(第1コネクタ11)との組み合わせ部に例えばゲル状の物質を塗布して硬化させることで、筐体1の内部に防水シールを施す。
図1〜図5で例示したコネクタ10は、車両に配置されるセンサやアクチュエータと、筐体1の内部に収容される電子基板3とを電気接続する。コネクタ10は、互いに嵌合する第1コネクタ11と第2コネクタ12からなる一組のコネクタで、次に示すような特徴を有している。尚、第1コネクタ11と第2コネクタ12は、それぞれ、図4の互いに嵌合する第1コネクタピン11pと第2コネクタピン12pに示すように、筐体1側の第1コネクタ11がオスコネクタで、ハーネス2側の第2コネクタ12がメスコネクタである。
第1コネクタ11は、防水シール構造の筐体1に収容された電子基板3に接続されるコネクタである。第1コネクタ11は、一端が筐体1に収容された電子基板3に接続され、もう一端が筐体1の外部に露出する複数の金属からなる第1コネクタピン11pと、樹脂からなるケースの第1コネクタハウジング11hからなる。第1コネクタハウジング11hには、筐体1の内部と外部(第2コネクタ12との嵌合部)の通気路を確保するための通気穴11sが形成されている。
また、第2コネクタ12は、第1コネクタ11と防水シールが施された状態で嵌合し、ハーネス2が接続されて、筐体1の外部から電子基板3に電気接続するためのコネクタである。第2コネクタ12は、図2と図4に示すように、ハーネス2の芯線2aが接続されて第1コネクタピン11pに嵌合する金属からなる第2コネクタピン12pと、樹脂からなるケースの第2コネクタハウジング12hとを有している。
図2に例示した第2コネクタハウジング12hは、従来のものと同様の構成で、互いに嵌合する本体ハウジング12aと蓋ハウジング12b、および弾性変形可能なハーネスシール12cからなる構成である。本体ハウジング12a、蓋ハウジング12bおよびハーネスシール12cは、それぞれ対応する位置に貫通穴12sa,12sb,12scが設けられており、組み付け時に、第1コネクタピン11pと同数のハーネス2の収容ブロック12sが構成される。
図4に示すように、蓋ハウジング12bは、各収容ブロック12sに第2コネクタピン12pが付いたハーネス2を挿入して、ハーネス2の位置決めをする。ハーネスシール12cは、ゲルやシリコン素材でできており、本体ハウジング12aと蓋ハウジング12bに挟み込まれる。そして、蓋ハウジング12bから挿入された第2コネクタピン12pが付いたハーネス2を貫通穴12scに通過させ、ハーネス2を固定すると共に、ハーネス2の被覆2bとハーネスシール12cの隙間をなくして、第2コネクタピン12pへの水の付着を防ぐ。本体ハウジング12aは、ハーネスシール12cと蓋ハウジング12bを格納し、かしめ構造によってこれらを固定している。そして、本体ハウジング12aは、第1コネクタピン11pに嵌合するハーネス2に接続された第2コネクタピン12pを位置決めする。
また、本体ハウジング12aの外周には、第1コネクタ11と第2コネクタ12の嵌合によって両者の間に挟みこまれ、コネクタ10の内部を防水シールが施された状態とする、シリコン素材でできたコネクタシール12dが組み付けられる。
そして、本発明に係るコネクタ10においては、第2コネクタハウジング12hの少なくとも1個の収容ブロック12sに、ハーネス2が接続された第2コネクタピン12pに換えて、フィルタアダプタ13が収容される。
図3に示すフィルタアダプタ13は、アダプタハウジング13a、フィルタ13f、およびフィルタカバー13bを備えている。アダプタハウジング13aは、両端が開口し、内部が空洞の通気路となる、軸方向に延びた筒状の樹脂からなるハウジングである。フィルタ13fは、防水透湿性の通気膜で、アダプタハウジング13aの開口する一端を塞ぎ、大気の流通は許容するが外部からの水分の浸入は阻止する機能を有している。また、フィルタカバー13bは、防水透湿性の薄い通気膜であるフィルタ13fを保護するため、アダプタハウジング13aの外側において隙間を開けて、フィルタ13fを覆うように設けられている。
図4に示すように、ハーネス2が接続された第2コネクタピン12pに換えて、収容ブロック12sに収容されたフィルタアダプタ13は、ハーネス2と同様にしてハーネスシール12cで固定される。また、フィルタアダプタ13とハーネスシール12cの隙間をなくすることで、第1コネクタ11と第2コネクタ12の嵌合部内への水の浸入が防止される。
そして、図5に示すように、第1コネクタ11と第2コネクタ12が嵌合された状態において、図の太線の両端矢印で示したフィルタアダプタ13と通気穴11sを介する経路で、筐体内外の大気の流通を許容する。また、筐体内への水分の浸入は、コネクタシール12d、ハーネスシール12cおよびフィルタ13fで阻止する。
尚、図1では、図を見易くするため、一部の収容ブロック12sだけにハーネス2またはフィルタアダプタ13が収容されている図となっている。しかしながら、実際の使用時には、全ての収容ブロック12sに、ハーネス2、フィルタアダプタ13または図4に示す封止栓14のいずれかが収容されて、第1コネクタ11と第2コネクタ12の嵌合部に防水シールが施される。
また、図2に示すように、第1コネクタ11の第1コネクタハウジング11hの上部と下部には、突起部11tが設けられている。そして、第2コネクタ12の本体ハウジング12aに設けられたレバー12eに形成されている溝との組み合わせによるかしめで、第1コネクタ11と第2コネクタ12の嵌合状態を開閉する。
また、図1(c)に示すように、従来と同様で、コネクタ10は、第1コネクタ11と第2コネクタ12が嵌合した状態で該嵌合体の全体を覆う、コネクタカバー15を有している。ハーネス2の挿入部に直接被水を防ぐためのコネクタカバー15を嵌め合わせることで、高水圧の水流をコネクタ10に直接受けることがなくなり、より耐水性を高めることができる。
図1〜図5で例示したコネクタ10は、自動車のような厳しい環境下で使用される電子装置への適用を想定して、防水機能と呼吸機能を兼ね備えたコネクタとなっている。
車載用、特に車室外に搭載される電子装置では、従来から「呼吸フィルタ」と呼ばれるフィルタを筐体に設けて、筐体の内部と外部で大気の通気を許容(呼吸機能)するが、外部からの水分の浸入を阻止(防水機能)するようにしている(特許文献1,2)。しかしながら、呼吸フィルタを筐体に取り付けるには、特殊形状の穴や専有スペースが必要で、筐体設計が複雑になり、製造コストも増大する。
図1〜図5で例示したコネクタ10は、電子基板3を収容する筐体1ではなく、筐体1の内部と外部を電気接続するためのコネクタに、呼吸機能を持たせる構成としている。すなわち、コネクタ10では、ハーネス2が接続された第2コネクタピン12pに換えて、第2コネクタハウジング12hの収容ブロック12sに収容されているフィルタアダプタ13が、呼吸フィルタとしての機能を果たすように構成されている。また、これに対応して、第2コネクタ12と防水シールされた状態で嵌合する筐体1側の第1コネクタ11は、防水シール構造の筐体1の外部と内部を通気するための通気穴11sを有する構成となっている。コネクタ10によれば、従来のように筐体に特殊形状の穴や専有スペースを設ける必要がなく、筐体設計が容易になると共に、筐体の製造コストを低減することができる。
一方、筐体ではなく、コネクタに呼吸機能を持たせる構成は、特許文献3においても提示されている。しかしながら、特許文献3におけるコネクタ組立体の構成は、呼吸機能を有するフィルタ部材を、ハーネス側のメスコネクタにおいて、こじり防止用突起収容溝の延長線上に配置する構成である。このため、特許文献3におけるコネクタ組立体の構造では、フィルタ部材を配置するためのコネクタ設計が複雑になって、コネクタの製造コストが増大すると共に、コネクタが大型化してしまう。
これに対して図1〜図5で例示したコネクタ10では、ハーネス2が接続された第2コネクタピン12pを防水シールが施された状態で収容可能な第2コネクタハウジング12hの収容ブロック12sを、呼吸機能を有したフィルタアダプタ13の収容に用いる。フィルタアダプタ13は、電気接続されない未使用の空いている収容ブロック12sであれば、ハーネス2が接続された第2コネクタピン12pに換えて、どこにでも置き換え可能であり、筐体1の容量に合わせて何個でも置き換えることができる。従って、コネクタ10では、フィルタアダプタ13を収容するための新たなコネクタ設計を必要とせず、従来と同じコネクタの構造で対応可能である。このため、特許文献3のコネクタ組立体に較べて、コネクタの製造コストを抑制でき、コネクタが大型化することもない。
以上のようにして、図1〜図5で例示したコネクタ10は、防水機能と呼吸機能を兼ね備えるコネクタであって、呼吸機能のための構造が簡単で安価な小型のコネクタとすることができる。
尚、図1〜図5で例示したコネクタ10は、筐体1側の第1コネクタ11がオスコネクタであり、ハーネス2側の第2コネクタ12がメスコネクタであった。しかしながらこれに限らず、本発明に係るコネクタは、筐体側の第1コネクタがメスコネクタで、ハーネス側の第2コネクタがオスコネクタであってもよい。
また、図3に例示したフィルタアダプタ13は、アダプタハウジング13a、フィルタ13f、フィルタカバー13bを備える構成であった。しかしながらこれに限らず、フィルタアダプタは、例えば両端が開口する筒状のハウジングの通気路内に防水透湿性のフィルタ材を詰めただけの、より簡単な構成であってもよい。
以上のようにして、上記したコネクタは、防水機能と呼吸機能を兼ね備えるコネクタであって、呼吸機能のための構造が簡単で安価な小型のコネクタとすることができる。従って、上記コネクタを用いた電子装置は、防水機能と呼吸機能が必要とされる車室外搭載の電子制御装置(ECU)として好適である。
100 電子装置
10 コネクタ
11 第1コネクタ
11h 第1コネクタハウジング
11s 通気穴
12 第2コネクタ
12h 第2コネクタハウジング
12s 収容ブロック
12a 本体ハウジング
12b 蓋ハウジング
12c ハーネスシール
12d コネクタシール
2 ハーネス
13 フィルタアダプタ
13a アダプタハウジング
13f フィルタ

Claims (8)

  1. 防水シール構造の筐体に収容された電子基板に接続される第1コネクタと、
    前記第1コネクタと防水シールされた状態で嵌合し、ハーネスが接続されて、前記筐体の外部から前記電子基板に電気接続するための第2コネクタとからなる一組のコネクタであって、
    前記第1コネクタは、一端が前記電子基板に接続され、もう一端が前記筐体の外部に露出する複数の第1コネクタピンと、前記筐体の内部と外部の通気路を確保するための通気穴が形成された第1コネクタハウジングとを有してなり、
    前記第2コネクタは、前記ハーネスが接続されて前記第1コネクタピンに嵌合する第2コネクタピンと、前記第1コネクタピンと同数の収容ブロックが設けられ、該収容ブロックに前記ハーネスが接続された第2コネクタピンを防水シールが施された状態で収容可能に構成された第2コネクタハウジングとを有してなり、
    前記第2コネクタハウジングの少なくとも1個の収容ブロックには、前記ハーネスが接続された第2コネクタピンに換えて、大気の流通は許容するが外部からの水分の浸入は阻止する、フィルタアダプタが収容されてなることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第1コネクタが、オスコネクタであり、
    前記第2コネクタが、メスコネクタであることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記フィルタアダプタは、
    両端が開口し、内部が通気路となる、軸方向に延びた筒状のアダプタハウジングと、
    前記アダプタハウジングの開口する一端を塞ぎ、大気の流通は許容するが外部からの水分の浸入は阻止するフィルタと、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
  4. 前記フィルタアダプタは、
    前記アダプタハウジングの外側において前記フィルタを覆う、フィルタカバーを備えることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記第2コネクタハウジングは、
    互いに嵌合する本体ハウジングと蓋ハウジング、および前記本体ハウジングと蓋ハウジングの間に挟まれて前記収容ブロックに収容されるハーネスが接続された第2コネクタピンを防水シールが施された状態とする、弾性変形可能なハーネスシールからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコネクタ。
  6. 前記本体ハウジングの外周に、前記第1コネクタと第2コネクタに嵌合によって防水シールが施された状態とする、コネクタシールが組み付けられてなることを請求項5に記載の特徴とするコネクタ。
  7. 前記コネクタは、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタが嵌合した状態で該嵌合体の全体を覆う、コネクタカバーを有してなることを請求項1乃至6のいずれか一項に記載の特徴とするコネクタ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコネクタを用いた電子装置であって、
    車載用の電子制御装置(ECU)として用いられることを特徴とする電子装置。
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