JP2018138794A - ホールプラグ - Google Patents

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    • B60Y2306/00Other features of vehicle sub-units
    • B60Y2306/09Reducing noise

Abstract

【課題】車体等のパネルの開口を塞ぐホールプラグに関し、内部に空間を形成することで、当該空間内の空気層により音及び振動の伝達を低減ないしは遮断して、遮音性を向上することを課題とする。【解決手段】ホールプラグ200は、パネル210に設けられた開口211の一方側周縁(例えば上側周縁)に当接する環状の第1フランジ部220と、第1フランジ部と共に開口を閉塞する第1蓋部230と、開口の他方側周縁(例えば下側周縁)に係合し、第1フランジ部または第1蓋部との間で所定の空間250を備えて開口を閉塞する閉塞部240と備える。【選択図】図22

Description

この発明は、車体等のパネルの開口を塞ぐホールプラグに関し、内部に空間を形成することで、当該空間内の空気層により音及び振動の伝達を低減ないしは遮断して、遮音性を向上することができるようにしたものである。
従来、板材の孔に取り付けられる止水用のホールプラグであって、当該ホールプラグには第1フランジと第2フランジとを備え、板材を両面からシール可能なものが知られている(特許文献1の段落番号「0025」及び「0029」〜「0033」、並びに図4及び図10参照)。
また、従来、車体パネルの段差状の穴部に設けられる副防音材であって、当該副防音材には、高密度部と低密度部とを備えた車両用防音構造が知られている(特許文献2の段落番号「0018」及び「0021」、並びに図2参照)。
特開2013-221547号公報 特許第4899836号公報
しかし、上記した特許文献1に記載の従来のホールプラグは、シール性を課題として、遮音性については触れられていない。
また、上記した特許文献2に記載の従来の車両用防音構造の副防音材では、防音性を課題としているが、そもそも穴を塞ぐ構造を有していない。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、内部に空間を形成することで、当該空間内の空気層により音及び振動の伝達を低減ないしは遮断して、遮音性を向上することができるようにしたものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2に記載の発明は、空間が第1蓋部と第2蓋部との間に位置することから密閉した空気層とでき、当該密閉した空気層により、遮音性を向上することができるばかりでなく、環状の第2フランジ部により、遮音性を一層、向上することができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3に記載の発明は、第1部材と第2部材とに分離することで、両部材の間における音及び振動の伝達を低減ないしは遮断して、遮音性を向上することができるばかりでなく、製造を簡便にでき、しかも両部材を係合状態できることから、納品時等の取り扱いを容易にすることができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項3に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、パネルを挟持させることで、フランジ部のパネルへの密着性を向上し、遮音性を一層、向上することができるようにしたものである。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項3または請求項4に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5に記載の発明は、第1フランジ部と第2フランジ部のいずれかと協働してパネルを挟持する環状フランジ部を形成することで、遮音性を一層、向上することができるようにしたものである。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項3〜5のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6に記載の発明は、第1フランジ部と、第2フランジ部のいずれか一方を、他方のフランジ部より小径とすることで、パネルへの取付性を向上することができるようにしたものである。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項3〜6のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7に記載の発明は、掛け止め部を、他方の脚部により囲まれた内部に位置する空間を通過する構成とすることで、径方向のスペースを減少でき、両部材を離脱し難く係合することができるようにしたものである。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、上記した請求項2〜7のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項8に記載の発明は、第1蓋部と第2蓋部の少なくともいずれか一方を、発泡性を有する構成とすることで、遮音性を一層、向上することができるようにしたものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、ホールプラグ(200)は、例えば図21及び図22に示すように、次の構成を備える。
(1)第1フランジ部(220)
第1フランジ部(220)は、例えば図21及び図22に示すように、パネル(210)に設けられた開口(211)の一方側周縁(例えば上側周縁)に当接する環状のものである。
(2)第1蓋部(230)
第1蓋部(230)は、例えば図21及び図22に示すように、第1フランジ部(220)と共に開口(211)を閉塞するものである。
(3)閉塞部(240)
閉塞部(240)は、例えば図21及び図22に示すように、開口(211)の他方側周縁(例えば下側周縁)に係合し、第1フランジ部(220)または第1蓋部(230)との間で所定の空間(250)を備えて開口(211)を閉塞するものである。
ここで、閉塞部(240)は、例えば図21及び図22に示すように、第1蓋部(230)から延設された脚部(260)と、脚部(260)から突出し、開口(211)の他方側周縁(例えば下側周縁)に係合する爪部(270)が相当する。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、閉塞部(340)は、例えば図23及び図24に示すように、次の構成からなる。
(1)第2フランジ部(360)
第2フランジ部(360)は、例えば図23及び図24に示すように、開口(311)の他方側周縁(例えば下側周縁)に当接する環状のものである。
(2)第2蓋部(370)
第2蓋部(370)は、第2フランジ(360)と協働して開口(311)を閉塞するものである。
なお、「ホールプラグ」には、例えば図23及び図24に示すように、符号「300」が相当する。請求項1に記載の「パネル」には、符号「310」が、「第1フランジ部」には符号「320」が、「第1蓋部」には符号「330」が、「空間」には符号「350」がそれぞれ相当する。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、ホールプラグ(10)は、例えば図1〜図19に示すように、次の構成から構成されている。
(1)第1部材(30)
第1部材(30)は、例えば図1〜図4に示すように、第1フランジ部(50)と第1蓋部(60)を備えた部材である。
(2)第2部材(40)
第2部材(40)は、例えば図1〜図4に示すように、第2フランジ部(100)と第2蓋部(110)を備えた部材である。
両部材(30,40)は、例えば図2、図3及び図19に示すように、離れる方向に互いに係合可能な掛け止め部(例えば第2部材40のロック爪122)と被掛け止め部(例えば第1部材30のロック穴82)を備えている。
なお、「ホールプラグ」には、例えば図1〜図4に示すように、符号「300」が相当する。請求項1に記載の「パネル」には、符号「20」が、「開口」には符号「21」が、「空間」には第1部材(30)の「第1空間90」と、第2部材(40)の「第2空間130」とのいずれか少なくとも一方がそれぞれ相当する。請求項1または請求項2に記載の「閉塞部」には、第2フランジ部(100)及び第2蓋部(110)が相当する。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項3に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第1に、掛け止め部(例えば第2部材40のロック爪122)と被掛け止め部(例えば第1部材30のロック穴82)は、例えば図1〜図19のうち、図1〜図4に示すように、第1フランジ部(50)または第1蓋部(60)、あるいは第2フランジ部(100)または第2蓋部(110)から、他方のフランジ部または蓋部に向かって延設された脚部(例えば第1部材30の第1側部80、第2部材40の第2側部120)に設けられている。
第2に、少なくともいずれか一方が、第1フランジ部(50)と第2フランジ部(100)のいずれかと協働してパネルを挟持する。
ここで、「少なくともいずれか一方」は、掛け止め部(例えば第2部材40のロック爪122)と、被掛け止め部(例えば第1部材30のロック穴82)のいずれか一方が相当する。
なお、脚部には、第1部材(30)の第1側部(80)と、第2部材(40)の第2側部(120)とが相当し、これは円筒形に形成されているが、板状に形成してもよい。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項3または請求項4に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、
第1に、第1部材(30)または第2部材(40)のフランジ部(例えば第1部材30の第1フランジ部50、または第2部材40の第2フランジ部100)、あるいは第1部材(30)または第2部材(40)の蓋部(例えば第1部材30の第1蓋部60、または第2部材40の第2蓋部110)からは、例えば図1〜図19のうち、図1〜図4に示すように、他方のフランジ部または蓋部に向かって延設された脚部(例えば第1部材30の第1側部80、第2部材40の第2側部120)が設けられている。
なお、脚部には、第1部材(30)の第1側部(80)と、第2部材(40)の第2側部(120)とが相当し、これは円筒形に形成されているが、板状に形成してもよい。
第2に、少なくともいずれか一方の脚部(例えば第1部材30の第1側部80、第2部材40の第2側部120)には、第1フランジ部(50)と第2フランジ部(100)のいずれかと協働してパネル(20)を挟持する環状フランジ部(70)を備えた。
なお、環状フランジ部(70)には、放射状に切欠部71を設け、間欠的に形成したが、切欠部71を省き、例えば円形に連続的に形成してもよい。なお、環状フランジ部(70)を連続的に形成することで、遮音性を向上することができる利点がある。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項3〜5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、第1フランジ部(50)と、第2フランジ部(100)のいずれか一方は、例えば図1〜図19のうち、図1〜図4に示すように、他方のフランジ部より小径である。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項3〜6のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第1に、被掛け止め部(例えばロック穴82)は、例えば図1〜図19のうち、図1〜図3に示すように、第1部材(30)または前記第2部材(40)のいずれか一方の脚部(例えば第1部材30の第1側部80)に設けられた開口である。
第2に、掛け止め部(例えばロック爪122)は、他方の脚部(例えば第2部材40の第2側部120)に設けられ、脚部(例えば第2部材40の第2側部120)により囲まれた内部に位置する空間(例えば第2空間130)を通過する構成である。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、上記した請求項2〜7のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、第1蓋部(60)と第2蓋部(110)の少なくともいずれか一方は、発泡性を有する構成を含む。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、内部に空間を形成することで、当該空間内の空気層により音及び振動の伝達を低減ないしは遮断して、遮音性を向上することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、空間が第1蓋部と第2蓋部との間に位置することから密閉した空気層とでき、当該密閉した空気層により、遮音性を一層、向上することができるばかりでなく、環状の第2フランジ部により、遮音性を一層、向上することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、第1部材と第2部材とに分離することで、両部材の間における音及び振動の伝達を低減ないしは遮断して、遮音性を向上することができるばかりでなく、製造を簡便にでき、しかも両部材を係合状態できることから、納品時等の取り扱いを容易にすることができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項3に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、パネルを挟持させることで、フランジ部のパネルへの密着性を向上し、遮音性を一層、向上することができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、上記した請求項3または請求項4に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5に記載の発明によれば、第1フランジ部と第2フランジ部のいずれかと協働してパネルを挟持する環状フランジ部を形成することで、遮音性を一層、向上することができる。
(請求項6)
請求項6に記載の発明によれば、上記した請求項3〜5のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6に記載の発明によれば、第1フランジ部と、第2フランジ部のいずれか一方を、他方のフランジ部より小径とすることで、パネルへの取付性を向上することができる。
(請求項7)
請求項7に記載の発明によれば、上記した請求項3〜6のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7に記載の発明によれば、掛け止め部を、他方の脚部により囲まれた内部に位置する空間を通過する構成とすることで、径方向のスペースを減少でき、両部材を離脱し難く係合することができる。
(請求項8)
請求項8に記載の発明によれば、上記した請求項2〜7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項8に記載の発明によれば、第1蓋部と第2蓋部の少なくともいずれか一方を、発泡性を有する構成とすることで、遮音性を一層、向上することができる。
本発明の第1の実施の形態であって、図17のDD線に沿うホールプラグの断面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、第1部材と第2部材との分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図2に対応し、下側から見た分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図2に対応し、第1部材と第2部材との正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、第1部材の平面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図5に対応し、第1部材の左側面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図5に対応し、第1部材の右側面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図5に対応し、第1部材の底面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図5のAA線に沿う断面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、第2部材の平面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図10に対応し、第2部材の左側面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図10に対応し、第2部材の底面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図10のBB線に沿う断面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、第1部材と第2部材とを組み付けた状態の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図14に対応し、下側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図14に対応し、第1部材と第2部材とを組み付けた状態の正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図14に対応し、第1部材と第2部材とを組み付けた状態の平面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図14に対応し、第1部材と第2部材とを組み付けた状態の底面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図17のCC線に沿うホールプラグの断面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図19の一部拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態であって、ホールプラグ及びパネルの断面図である。 本発明の第2の実施の形態であって、図21に対応し、ホールプラグをパネルに取り付けた状態の断面図である。 本発明の第3の実施の形態であって、ホールプラグ及びパネルの断面図である。 本発明の第2の実施の形態であって、図23に対応し、ホールプラグをパネルに取り付けた状態の断面図である。
(ホールプラグ10)
図1〜図19を用いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1〜図4中、10は、本実施の形態に係るホールプラグであって、車体等のパネル20の開口21に装着され、当該開口21を塞ぐものであり、シール性及び遮音性を有する。
開口21は、図1に示すように、パネル20の表裏面、図面上は上下に貫通し、円形に形成されている。
なお、パネル20として、車両を例示したが、これに限定されず、自動車以外の例えば列車や電車、航空機、船舶であってもよいし、あるいは建物の床や壁、家具や電化製品であってもよい。
ホールプラグ10は、図2〜4に示すように、大別すると、次のパーツから構成されている。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)第1部材30
(2)第2部材40
なお、ホールプラグ10のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されず、例えば図21〜図24を用いて後述するが、一部材から構成してもよいし、あるいは図示しないが三部材以上から構成してもよい。
(第1部材30)
第1部材30は、図1〜図9に示すように、後述する第2部材40と組み付けられ、当該第2部材40と協働してパネル20の開口21を塞ぐものである。
第1部材30は、適度な弾性と剛性とを有する、例えばオレフィン系エラストマー(TPO)等の熱可塑性合成樹により一体的に成形されている。なお、樹脂として、オレフィン系エラストマーを例示したが、これに限定されない。例えば、第1部材30の一部、後述する第1蓋部60、または全体を、発泡性を有する構成としてもよい。
第1部材30は、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(5)については後述する。
(1)第1フランジ部50
(2)第1蓋部60
(3)環状フランジ70
(4)第1側部80(第1脚部)
(5)第1空間90
なお、第1部材30の各部は、上記した(1)〜(5)に限定されず、遮音性は低下するが、第1蓋部60と環状フランジ70とのいずれか少なくとも一方を省略することも可能である。
(第2部材40)
第2部材40は、図1〜図4及び図10〜図13に示すように、第1部材30と組み付けられ、当該第1部材30と協働してパネル20の開口21を塞ぐものである。
第2部材40は、第1部材30と同様に、適度な弾性と剛性とを有する、例えばオレフィン系エラストマー(TPO)等の熱可塑性合成樹により一体的に成形されている。なお、樹脂として、オレフィン系エラストマーを例示したが、これに限定されない。例えば、第2部材40の一部、後述する第2蓋部110、または全体を、発泡性を有する構成としてもよい。
第2部材40は、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(4)については後述する。
(1)第2フランジ部100
(2)第2蓋部110
(3)第2側部120(第2脚部)
(4)第2空間130
なお、第2部材40の各部は、上記した(1)〜(4)に限定されず、遮音性は低下するが、第2蓋部110を省略することも可能である。
(第1フランジ部50)
第1フランジ部50は、図1〜図9に示すように、パネル20に設けられた開口21の一方側周縁、すなわち図1において下側周縁に当接する環状のものである。
第1フランジ部50は、図9に示すように、下方から斜め上方に向かって開いた傘型に形成され、その上端部である自由端部の直径を、パネル20の開口21の内径より大きく設定している。
また、第1フランジ部50は、下方から上端部である自由端部に向かって肉厚を徐々に減少させ、たわみ易くしている。
(第1蓋部60)
第1蓋部60は、図1〜図9に示すように、第1フランジ部5と共にパネル20の開口21を閉塞するものである。
第1蓋部60は、図2及び図3に示すように、円盤状に形成され、図1及び図9に示すように、側方から見たときに、下方に向かって細くなった円錐台形に形成され、その細くなった下端部の外径を、パネル20の開口21の内径より小さく設定している。
第1蓋部60は、図1及び図9に示すように、次の各部を備える。
なお、第1蓋部60の各部は、次の(1)及び(2)に限定されず、例えばいずれか一方あるいは両方を省略してもよい。
(1)厚肉部61
厚肉部61は、図1及び図9に示すように、第1蓋部60の上下の肉厚を厚くして形成している。厚肉部61は、遮音性を向上させるためのものであり、発泡性を有する構成としてもよい。
(2)リブ62
リブ62は、図1、図2、図5及び図9に示すように、第1蓋部60の内面、すなわち上面から上方に延び、図5に示すように、半径方向において外向きに放射状に延びている。
リブ62は、パネル20の開口21に対する第1部材30の挿入力を下げる目的で設けている。すなわち、リブ62は、無い場合と比較し、パネル20の開口21への挿入時に、第2部材40が、半径方向において外向きにつぶれて押し広がり、パネル20への挿入力が高くなるのを防止するためである。
(環状フランジ70)
環状フランジ70は、図1〜図9に示すように、第1フランジ部50とパネル20の厚み方向、すなわち図1及び図9においては上方に離れて対向し、パネル20に設けられた開口21の他方側周縁、すなわち図1において上側周縁に当接する環状のものである。
環状フランジ70は、図9に示すように、上方から斜め下方に向かって開いた傘型に形成され、その下端部である自由端部の直径を、パネル20の開口21の内径より大きく設定している。
また、環状フランジ70は、第1フランジ部50と比較すると、その外径を大きく設定している。
さらに、環状フランジ70は、上方から下端部である自由端部に向かって肉厚を徐々に減少させ、たわみ易くしている。
環状フランジ70には、図2〜図5、図7及び図8に示すように、次の各部を備える。
なお、環状フランジ70の各部は、次の(1)に限定されず、「(1)切欠部71」を省略し、例えば円形に連続的に形成してもよい。なお、環状フランジ部70を連続的に形成することで、遮音性を向上することができる利点がある。
(1)切欠部71
切欠部71は、図2〜図5、図7及び図8に示すように、環状フランジ70を半径方向に切り割るものであり、複数個、例えば120度間隔で3個形成されている。なお、切欠部71の個数として、3個を例示したが、これに限定されず、例えば90度間隔で4個形成したたり、あるいは等間隔で5個以上形成してもよい。
(第1側部80)
第1側部80は、図1〜図9に示すように、第1フランジ部50、第1蓋部60及び環状フランジ70を相互に連結するものであり、円筒形に形成されている。
第1側部80は、図9に示すように、第1蓋部60の上縁部から折り返し状に下方に向かって延び、更に上方に向かって折り返し状に延び、環状フランジ70に連続している。また、第1側部80の高さの途中には、第1フランジ部50が連続している。
第1側部80は、第2部材40との関係において、第1蓋部60から第2部材40の後述する第2蓋部110に向かって延設され、「第1脚部」として機能する。
なお、第1側部80を、第1蓋部60から延設させたが、「第1脚部」としては、これに限定されず、例えば第1フランジ部50から延設したり、あるいは第2部材40の後述する第2フランジ部100に向かって延設させてもよい。
また、第1側部80は、円筒形に形成したが、「第1脚部」としては、これに限定されず、板状に形成してもよい。
第1側部80は、その外径をパネル20の開口21の内径にほぼ一致させている。
第1側部80には、図2、図5及び図9に示すように、次の各部を備える。
なお、第1側部80の各部は、次の(1)及び(2)に限定されず、第1部材30と第2部材40との組付性は低下するが、例えば(1)を省略することも可能である。
(1)ガイド溝81
ガイド溝81は、図2、図5及び図9に示すように、第1側部80の内周面に形成され、第2部材40と組み付ける際に、その後述する凸状のガイド突起121を案内するためのものである。
ガイド溝81は、第1側部80の内周面に凹状に形成され、上端部が開放し、下端部が行き止まりに形成されている。
なお、第1部材30側に、凹状のガイド溝81を形成し、第2部材40側に凸状のガイド突起121を形成したが、これに限定されず、図示しないが、第1部材30側に凸状のガイド突起を形成し、第2部材40側に凹状のガイド溝を形成してもよい。
ガイド溝81は、複数個、例えば60度間隔で計6個形成されている。
なお、ガイド溝81の個数として、6個を例示したが、これに限定されず、単数、2〜5個あるいは7個形成してもよい。
(2)ロック穴82(掛け止め部)
ロック穴82は、図2、図5及び図9に示すように、ガイド溝81の下部に位置し、第1側部80を内外に貫通する方形に形成されている。ロック穴82には、第2部材40の後述するロック爪122がはまり込み、第1部材30と第2部材40とが組み付け状態にロックされる。ロック穴82は、第1部材30と第2部材40とを連結させる「掛け止め部」として機能し、これに対し、ロック爪122は「被掛け止め部」と機能する。
なお、ロック穴82を、穴状に形成したが、図示しないが、例えば凹状に形成してもよい。
また、第1部材30側に、ロック穴82を形成し、第2部材40側にロック爪122を形成したが、これに限定されず、図示しないが、例えば第1部材30側にロック爪を形成し、第2部材40側にロック穴を形成してもよい。
(第1空間90)
第1空間90は、図2、図5及び図9に示すように、第1蓋部60及び第1側部80により囲まれた内側に位置し、上方に向かって開放する。第1空間90の内側には、リブ62が位置する。
(第2フランジ部100)
第2フランジ部100は、図1〜図4及び図10〜図13に示すように、パネル20に設けられた開口21の他方側周縁、すなわち図1において上側周縁に当接する環状のものである。
第2フランジ部100は、図13に示すように、上方から斜め下方に向かって開いた傘型に形成され、その下端部である自由端部の直径を、パネル20の開口21の内径より大きく設定している。
また、第2フランジ部100は、上方から下端部である自由端部に向かって肉厚を徐々に減少させ、たわみ易くしている。
一方、第2フランジ部100は、図1及び図19に示すように、第1部材30の第1フランジ部50と比較すると、その外径を大きく設定している。逆にいうと、第1フランジ部50の外径を、第2フランジ部100より小さく設定することで、パネル20の開口21への挿入性を向上している。
また、第2フランジ部100は、第1部材30の環状フランジ70と比較すると、その外径を大きく設定している。
さらに、第2フランジ部100は、図1及び図19に示すように、第1部材30と第2部材40との組付状態、並びにパネル20への装着状態において、環状フランジ70と上下に離れて位置し、両者の間に第1隙間12が発生するようにしている。第1隙間12を発生させることで、第2フランジ部100と環状フランジ70とを互いに密着させた場合に比較、遮音性を向上できた。
このため、第2フランジ部100と環状フランジ70とは接していないことが望ましい。このように、第2フランジ部100と環状フランジ70とが接していない、すなわち離れていることで、第2部材40の振動が第1部材30に伝わらなく、叉、逆も同様に、第1部材30の振動が第2部材40に伝わらない効果がある。
(第2蓋部110)
第2蓋部110は、図1〜図3、図10、図12及び図13に示すように、第2フランジ部100と共にパネル20の開口21を閉塞するものである。
第2蓋部110は、図2及び図3に示すように、円盤状に形成され、図1及び図13に示すように、側方から見たときに、上方に向かって細くなった円錐台形に形成されている。
第2フランジ部100及び第2蓋部110は、第1部材30に対しては、「閉塞部」を構成する。
第2蓋部110は、図1及び図13に示すように、次の各部を備える。
なお、第1蓋部60の各部は、次の(1)に限定されず、遮音性は低下するが、例えば(1)を省略してもよい。
(1)厚肉部111
厚肉部111は、図1及び図13に示すように、第1蓋部60の上下の肉厚を厚くして形成している。厚肉部111は、遮音性を向上させるためのものであり、発泡性を有する構成としてもよい。
(第2側部120)
第2側部120は、図1〜図4及び図10〜図13に示すように、第2フランジ部100及び第2蓋部110を相互に連結するものであり、円筒形に形成されている。
第2側部120は、図13に示すように、第2蓋部110の下縁部から折り返し状に上方に向かって延び、第2フランジ部100に連続している。
第2側部120は、第1部材30との関係において、第2蓋部110から第1部材30の第1蓋部60に向かって延設され、「第2脚部」として機能する。
なお、第2側部120を、第2蓋部110から延設させたが、「第2脚部」としては、これに限定されず、例えば第2フランジ部100から延設したり、あるいは第1部材30の第1フランジ部50に向かって延設させてもよい。
また、第2側部120は、円筒形に形成したが、「第2脚部」としては、これに限定されず、板状に形成してもよい。
第2側部120は、その外径を第1側部80の内径にほぼ一致させている。
第2側部120には、図3及び図11〜図13に示すように、次の各部を備える。
なお、第2側部120の各部は、次の(1)及び(2)に限定されず、第1部材30と第2部材40との組付性は低下するが、例えば(1)を省略することも可能である。
(1)ガイド突起121
ガイド突起121は、図3及び図11〜図13に示すように、第2側部120の外周に上下に長い凸状に形成され、第1部材30のガイド溝81にはまり込むものである。
また、ガイド突起121は、第1部材30と第2部材40との組付状態(図1及び図19)において、第1部材30のガイド溝81に接していないことが望ましい。すなわち、ガイド突起121とガイド溝81同士が接していない、すなわち離れていることで、第2部材40の振動が第1部材30に伝わらなく、叉、逆も同様に、第1部材30の振動が第2部材40に伝わらない効果がある。
(2)ロック爪122(被掛け止め部)
ロック爪122は、ガイド突起121の下端部に爪状に形成され、第1部材30のガイド溝81内に位置し、その「掛け止め部」として機能するロック穴82にはまり込むものであり、「被掛け止め部」として機能する。
また、ロック爪122は、図19に示すように、ロック穴82を通して外向き、すなわちパネル20側に突出する。ロック爪122は、第1部材30と第2部材40との組付状態において、パネル20の開口21に合わせて装着した際に、パネル20の裏側に嵌合する。このとき、第1部材30の第1フランジ部50もパネル20の裏側に係合するために、ロック爪122と第1フランジ部50との間には第2隙間13が発生する。
このように、第2フランジ部100と環状フランジ70とが接していない、すなわち離れていることで、第2部材40の振動が第1部材30に伝わらなく、叉、逆も同様に、第1部材30の振動が第2部材40に伝わらない効果があり、第2隙間13により遮音性を向上できる。
(第2空間130)
第2空間130は、図3、図12及び図13に示すように、第2蓋部110及び第2側部120により囲まれた内側に位置し、下方に向かって開放する。
第2空間130は、第1空間90と上下に対向し、両者の間には、図1及び図19に示すように、密閉された空気層11が形成される。空気層11は、遮音性を向上させるためのものである。なお、空気層11を設けることで、特に人が聞きやすい周波数帯、例えば2,500〜5,500Hzにおける遮音性を、空気層11の無いものと比較し、大幅に向上できた。
(第1部材30と第2部材40との組み付け)
つぎに、上記した構成を有する第1部材30と第2部材40とは、図1及び図14〜図19に示すように、出荷時に、互いに組み付け、組付状態で出荷することで、納品時等の取り扱いを容易にすることができる。
なお、第1部材30と第2部材40とを、出荷時に組み付けたが、これに限定されず、納品時等の取扱性は低下するが、出荷後に組み付けるようにしてもよい。
組み付ける際には、第2部材40のガイド突起121を、第1部材30のガイド溝81の開放面に合わせてはめ込む。さらにガイド突起121に押し込むと、そのロック爪122に押され、ガイド溝81が撓みながら、ロック穴82にパチンとはまり込む。これにより、第1部材30と第2部材40とは、組付状態にロックされる。
組付状態においては、図1及び図19に示すように、第1部材30と第2部材40との間に、密閉された空気層11が形成される。
(パネル20への装着)
組付状態にロックされたホールプラグ10を、図1に示すように、その第1部材30側からパネル20の開口21に合わせて挿入する。
第1部材30側から挿入すると、その第1フランジ部50が開口21の内縁部に押されて、縮径し、当該開口21を通過後、樹脂の弾性により復元し、パネル20の開口21の一方側周縁、例えば下側周縁に弾性的に当接する。また、同時に、第2部材40の第2フランジ部100が、第1部材30の環状フランジ70を介して、パネル20の開口21の他方側周縁、例えば上側周縁に弾性的に当接する。
パネル20の開口21は、下側からは第1部材30の第1蓋部60及び第1フランジ部50により主として塞がれ、叉、上側から第2部材40の第2蓋部110及び第2フランジ部100により主として塞がれる。その結果、ホールプラグ10により、パネル20の開口21を上下方向より塞ぐことができる。
また、第1部材30の第1フランジ部50が、パネル20の開口21の下側周縁に弾性的に当接し、第2部材40の第2フランジ部100が、第1部材30の環状フランジ70を介して、パネル20の開口21の上側周縁に弾性的に当接することで、パネル20がホールプラグ10により上下方向から挟持され、ホールプラグ10がパネル20の開口21に保持される。
さらに、第1部材30の第1フランジ部50が、パネル20の開口21の下側周縁に弾性的に当接し、第2部材40の第2フランジ部100が、第1部材30の環状フランジ70を介して、パネル20の開口21の上側周縁に弾性的に当接することで、シール効果あるいは止水効果を発揮する。
また、シール効果により、パネル20の開口21を通した音及び振動の伝達を低減ないしは遮断できる。
さらに、第1部材30と第2部材40との間に形成された密閉された空気層11により、ホールプラグ10に伝達された音及び振動を低減ないしは遮断できる。
また、第1部材30の第1蓋部60に厚肉部61を形成し、第2部材40の第2蓋部110に厚肉部111を形成していることから、ホールプラグ10に伝達された音及び振動を低減ないしは遮断できる。
さらに、第2フランジ部100は、環状フランジ70と上下に離れて位置し、両者の間に第1隙間12が発生する。第1隙間12が発生することで、第2フランジ部100と環状フランジ70とを互いに密着させた場合に比較、遮音性を向上できた。
一方、第1部材30の一部、例えば第1蓋部60、または全体を、発泡性を有する構成とし、第2部材40の一部、例えば第2蓋部110、または全体を、発泡性を有する構成とすることで、ホールプラグ10に伝達された音及び振動を低減ないしは遮断できる。
(図21及び図22を用いた第2の実施の形態の説明)
図21及び図22を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態の特徴は、ホールプラグ200を一部材から構成した点である。
本実施の形態によれば、ホールプラグ200を一部材とすることで、構造及び製造を簡便にすることができる利点がある。
ホールプラグ200は、適度な弾性と剛性とを有する、例えばオレフィン系エラストマー(TPO)等の熱可塑性合成樹により一体的に成形されている。なお、樹脂として、オレフィン系エラストマーを例示したが、これに限定されない。例えば、ホールプラグ200の一部、後述する第1蓋部230、または全体を、発泡性を有する構成としてもよい。
ホールプラグ200は、図21及び図22に示すように、大別すると、次の各部を備える。
(1)第1フランジ部220
第1フランジ部220は、図21及び図22に示すように、パネル210に設けられた開口(211)の一方側周縁、例えば上側周縁に当接する環状のものである。
(2)第1蓋部230
第1蓋部230は、図21及び図22に示すように、第1フランジ部220と共に開口211を閉塞するものである。
第1蓋部230には、その上下の肉厚を厚くし、厚肉部231を形成している。厚肉部231は、遮音性を向上させるためのものであり、発泡性を有する構成としてもよい。
(3)閉塞部240
閉塞部240は、図21及び図22に示すように、開口211の他方側周縁、例えば下側周縁に係合し、第1フランジ部220または第1蓋部230との間で所定の空間250を備えて開口211を閉塞するものである。
空間250により、当該空間250内に形成される空気層により、音及び振動の伝達を軽減ないしは遮断して、遮音性を向上することができる。
閉塞部240は、図21及び図22に示すように、第1蓋部230から延設された脚部260と、脚部260から突出し、開口211の他方側周縁、例えば下側周縁に係合する爪部270とから構成されている。
また、空間250の下方下面には、密閉部280が設けられている。密閉部280は、空間250を密閉することで、遮音性を向上させるためのものである。密閉部280は、別体として、後から組み付けるようにしたが、これに限定されず、一体的に成形するようにしてもよい。
(図23及び図24を用いた第3の実施の形態の説明)
図23及び図24を用いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、空間350を密閉した空気層とすることができるようにした点である。
本実施の形態によれば、密閉した空気層みより遮音性を一層、向上できる利点がある。
ホールプラグ300は、適度な弾性と剛性とを有する、例えばオレフィン系エラストマー(TPO)等の熱可塑性合成樹により一体的に成形されている。なお、樹脂として、オレフィン系エラストマーを例示したが、これに限定されない。例えば、ホールプラグ300の一部、後述する第1蓋部330及び第2蓋部370、または全体を、発泡性を有する構成としてもよい。
ホールプラグ300は、先に図21及び図22を用いて説明した第2の実施の形態に係るホールプラグ200と同様に、図23及び図24に示すように、大別すると、次の構成を備える。
(1)第1フランジ部320
第1フランジ部320は、図23及び図24に示すように、パネル310に設けられた開口311の一方側周縁、例えば上側周縁に当接する環状のものである。
(2)第1蓋部330
第1蓋部330は、図23及び図24に示すように、第1フランジ部320と共に開口311を閉塞するものである。
第1蓋部330には、その上下の肉厚を厚くし、厚肉部331を形成している。厚肉部331は、遮音性を向上させるためのものであり、発泡性を有する構成としてもよい。
(3)閉塞部340
閉塞部340は、図23及び図24に示すように、開口311の他方側周縁、例えば下側周縁に係合し、第1フランジ部320または第1蓋部330との間で所定の空間350を備えて開口311を閉塞するものである。
(閉塞部340)
閉塞部340は、図23及び図24に示すように、大別すると、次の各部を備える。
(1)第2フランジ部360
第2フランジ部360は、図23及び図24に示すように、開口311の他方側周縁、例えば下側周縁に当接する環状のものである。
(2)第2蓋部370
第2蓋部370は、第2フランジ360と協働して開口311を閉塞するものである。
第2蓋部370には、その上下の肉厚を厚くし、厚肉部371を形成している。厚肉部371は、遮音性を向上させるためのものであり、発泡性を有する構成としてもよい。
(第1の実施の形態)
10 ホールプラグ 11 空気層
12 第1隙間 12 第2隙間
20 パネル 21 開口
30 第1部材 40 第2部材
50 第1フランジ部 60 第1蓋部
61 厚肉部 62 リブ
70 環状フランジ 71 切欠部
80 第1側部(第1脚部)
81 ガイド溝 82 ロック穴(掛け止め部)
90 第1空間 100 第2フランジ部
110 第2蓋部 111 厚肉部
120 第2側部(第2脚部)
121 ガイド突起 122 ロック爪(被掛け止め部)
130 第2空間
(第2の実施の形態)
200 ホールプラグ
210 パネル 211 開口
220 第1フランジ部
230 第1蓋部 231 厚肉部
240 閉塞部 250 空間
260 脚部 270 爪部
280 密閉部
(第3の実施の形態)
300 ホールプラグ
310 パネル 311 開口
320 第1フランジ部
330 第1蓋部 331 厚肉部
340 閉塞部 350 空間
360 第2フランジ部
370 第2蓋部 371 厚肉部

Claims (8)

  1. パネルに設けられた開口の一方側周縁に当接する環状の第1フランジ部と、
    前記第1フランジ部と共に前記開口を閉塞する第1蓋部と、
    前記開口の他方側周縁に係合し、前記第1フランジ部または前記第1蓋部との間で所定の空間を備えて前記開口を閉塞する閉塞部とを備えていることを特徴とするホールプラグ。
  2. 前記閉塞部は、
    前記開口の他方側周縁に当接する環状の第2フランジ部と、
    前記第2フランジと協働して前記開口を閉塞する第2蓋部からなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のホールプラグ。
  3. 前記第1フランジ部と前記第1蓋部を備えた部材と、
    前記第2フランジ部と前記第2蓋部を備えた部材は、
    それぞれ別々の第1部材と第2部材で構成され、
    前記両部材は、離れる方向に互いに係合可能な掛け止め部と被掛け止め部を備えた、
    ことを特徴とする請求項2に記載のホールプラグ。
  4. 前記掛け止め部と前記被掛け止め部は、
    前記第1フランジ部または前記第1蓋部、あるいは前記第2フランジ部または前記第2蓋部から他方のフランジ部または蓋部に向かって延設された脚部に設けられ、少なくともいずれか一方が前記第1フランジ部と前記第2フランジ部のいずれかと協働してパネルを挟持する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のホールプラグ。
  5. 前記第1部材または前記第2部材の前記フランジ部、あるいは前記第1部材または前記第2部材の前記蓋部からは、他方のフランジ部または蓋部に向かって延設された脚部が設けられ、
    少なくともいずれか一方の前記脚部には、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部のいずれかと協働して前記パネルを挟持する環状フランジ部を備えた、
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のホールプラグ。
  6. 前記第1フランジ部と、前記第2フランジ部のいずれか一方は、
    他方のフランジ部より小径である、
    ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載のホールプラグ。
  7. 前記被掛け止め部は、
    前記第1部材または前記第2部材のいずれか一方の脚部に設けられた開口であり、
    前記掛け止め部は、
    他方の脚部に設けられ、
    前記脚部により囲まれた内部に位置する前記空間を通過する構成である、
    ことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載のホールプラグ。
  8. 前記第1蓋部と前記第2蓋部の少なくともいずれか一方は、
    発泡性を有する構成を含む、
    ことを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか1項に記載のホールプラグ。
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