JP2000358316A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2000358316A
JP2000358316A JP11164752A JP16475299A JP2000358316A JP 2000358316 A JP2000358316 A JP 2000358316A JP 11164752 A JP11164752 A JP 11164752A JP 16475299 A JP16475299 A JP 16475299A JP 2000358316 A JP2000358316 A JP 2000358316A
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JP
Japan
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grommet
flange portion
hole
wire bundle
large number
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JP11164752A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Yoshida
力 美田
Hiroshi Fukunami
宏 福波
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MITOYO KK
Marelli Corp
Original Assignee
MITOYO KK
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンルーム側の騒音が車室側へ伝達され
難いように遮音性を持たせたグロメットの開発。 【解決手段】 透孔13の孔縁に係合される係合周溝を
周縁に形成し、また中心部に電線束を挿通する中心孔1
9を形成したフランジ部16と、該フランジ部16の上
記中心孔19に通じ、かつ該フランジ部16の側面と交
叉方向へ延長形成される電線束挿通筒部18とが一体に
形成されているグロメットにおいて、上記フランジ部1
6の両側面間に、空気遮音層となる多数の通気路20を
密間隔で並設形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車室とエ
ンジンルームとを区分する隔壁に設けられている電線束
挿通孔と、該電線束挿通孔に挿通される電線束との間で
生じる隙間を閉塞するために用いられるグロメットであ
って、特にエンジンルーム側の騒音が車室側へ伝達され
難いように遮音性を持たせたグロメットの構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の遮音性グロメットの構成
には、例えば図4及び図5で示す構造のものがある。つ
まり図4で示す従来例のグロメット1は、防水性、防音
性を兼ねているが、特に防音性(遮音性)を有するもの
であって、その材質はゴム等の弾性体で成形されてい
る。その形状は、エンジンルーム(A)と車室(B)と
を仕切っている隔壁(ダッシュボード)2に形成されて
いる透孔3の孔縁が係合される係合溝4を周方向に形成
し、かつ内側に凹部7を形成している円形のフランジ部
5と、このフランジ部5の中心孔部から、その中心軸線
(C)方向へ延びる電線束挿通筒部6とからなってお
り、該電線束挿通筒部6の内径は、電線束が気密に挿入
し得る大きさに形成されており、また上記フランジ部5
の厚さ(T)は、遮音性を高めるために、肉厚に形成し
ている。
【0003】また図5で示す従来例のグロメット8は、
図4で示すグロメットにおけるフランジ部5の肉厚
(T)よりも薄い肉厚(t)であるフランジ部9に形成
すると共に、そのフランジ部9の内側に形成している凹
部7内に遮音作用をもたらせるための多孔質発泡材10
を詰めた構成となっているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4で示す
構造のグロメット1にあっては、そのフランジ部5の肉
厚(T)が厚いために、該グロメット1の電線束挿通筒
部6内に電線束を挿通させるための治具によるフランジ
部中心孔の開口作業が困難であり、このために上記電線
束挿通筒部6内への電線束の挿通作業性が悪いものであ
った。
【0005】また図5で示す構造のグロメット8にあっ
ては、そのフランジ部内側の凹部7内に異質である多孔
質発泡材10を詰めなければならないことから、グロメ
ット1のアッセンブリ工数が増大し、これにより生産性
及び経済性の点で欠けるものがあり、さらには凹部7内
から異質である多孔質発泡材10が脱落して遮音効果が
損なわれるという不具合もあった。
【0006】本発明はかかる従来例における欠点に着目
してなされたもので、フランジ部及び電線束挿通筒部を
有するグロメットにおいて、そのフランジ部の実質的な
肉厚を増大させることなく、エンジンルーム側からの音
を遮音(吸収又は減衰)させることができる防音効果に
優れたグロメットの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1では、車体の隔壁に形成されてい
る透孔の孔縁に係合される係合周溝を周縁に形成し、ま
た中心部に電線束を挿通する中心孔を形成したフランジ
部と、該フランジ部の上記中心孔に通じ、かつ該フラン
ジ部の側面と交叉方向へ延長形成される電線束挿通筒部
とが一体に形成されているグロメットにおいて、上記フ
ランジ部の両側面間に、空気遮音層となる多数の通気路
を密間隔で並設形成したグロメットであることを特徴と
している。
【0008】また本発明の請求項2では、車体の隔壁に
形成されている透孔の孔縁に係止される係合周溝を周縁
に形成し、また中心部に電線束を挿通する中心孔を形成
したフランジ部と、該フランジ部の上記中心孔に通じ、
かつ該フランジ部の側面と交叉方向へ延長形成される電
線束挿通筒部とが一体に形成されているグロメットにお
いて、上記フランジ部内に、空気遮音層となる多数の通
気路を密間隔で形成すると共に、そのフランジ部の側面
に、音反射・減衰用の多数の凸条を形成したグロメット
であることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示す各実施
の形態により詳細に説明する。
【0010】実施の形態1 図1及び図2において、11はゴム、合成ゴム等の可撓
弾性を有する材料で形成されているグロメットであっ
て、このグロメット11は、エンジンルーム(A)と車
室(B)とを仕切っている隔壁(ダッシュボード)12
に形成されている透孔13の孔縁が係合される係合周溝
14を周縁周方向に形成し、かつ内側に凹部15を形成
すると共に、その中心部に下記電線束を挿通する中心孔
19を形成した円形のフランジ部16と、このフランジ
部16の中心孔19に通じ、かつフランジ部16の中心
軸線(C)方向へ延びる電線束挿通筒部18とからなっ
ている。
【0011】このグロメット11は、そのフランジ部1
6の外側面17中心部より延長形成されている電線束挿
通筒部18は、上記フランジ部の外側面17に対して直
交方向に延びているが、この電線束挿通筒部18の延長
方向は、そのグロメットの用途に応じて、異ならしめる
ことができ、例えばフランジ部の外側面17に対して傾
斜方向に延長形成されているものであってもよい。
【0012】上記フランジ部16の肉厚(T)内部に
は、平行する多数の通気路20が密間隔で配設されてお
り、これらの多数の通気路20によって、フランジ部1
6の肉厚(T)内部が空気遮音層に形成されている。
【0013】以上のように構成されているグロメット1
1を使用するとき、先ずは、その電線束挿通筒部18の
内部に、電線束21を挿通しやすくするための事前作業
として、そのフランジ部16の中心孔19に不図示の治
具を嵌入して、その中心孔19の口径を、電線束21が
挿入しやすいように拡張する開口作業を行なうのである
が、この実施形態のグロメット11構造によれば、その
フランジ部16の肉厚内部に多数の通気路20が形成さ
れていて、そのフランジ部16が変形しやすい構造とな
っているために、上記治具を用いての中心孔19口径の
拡張作業が容易となり、これによって、グロメット11
の電線束挿通筒部18内への電線束21の挿通作業性が
向上する。
【0014】また上記グロメット11のフランジ部16
は、その肉厚(T)部内に多数の通気路20を並設した
空気遮音層が形成されていることで、このフランジ部1
6での遮音性に優れ、従ってエンジンルーム側(A)の
騒音を該グロメット11で有効に遮音することができ、
車室内の静粛性が確保できる。
【0015】実施の形態2 図3(イ)、(ロ)において、この実施の形態2で示す
グロメット22は、上記実施の形態1で説明したグロメ
ット11の形態に加えて、そのグロメット11を構成し
ているフランジ部23の外側面24に、例えば図3
(ロ)で示すような断面台形状である多数の凸条25を
一体形成したものである。その他の形状構造は、実施の
形態1と変りない。
【0016】このように実施の形態2においては、フラ
ンジ部23の外側面に、多数の凸条25を形成している
ことから、このグロメット22の使用時において、その
フランジ部23の凸条形成面を、例えば車両ダッシュボ
ードのエンジンルーム(A)側に位置するようにして使
用すれば、そのフランジ部23の凸条25形成面でエン
ジンルーム(A)内の騒音を吸収する、つまり凸条によ
る騒音の反射と減衰作用によりそのフランジ部23にお
いて、上記通気路20による遮音作用と相俟って一層効
果的な遮音効果(防音効果)を期待することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明のグロメットによれ
ば、そのフランジ部の両側面間に多数の通気路を密間隔
で並設形成したことにより、そのフランジ部の両側面間
での遮音作用が顕著に向上し、騒音効果に優れたグロメ
ットが得られる。またフランジ部は、上記多数の通気路
の形成により、特にフランジ部の半径方向の可撓性が高
められ、これによってグロメット内への電線束の挿通作
業性が向上する。
【0018】さらに請求項2の構成によれば、フランジ
部の外側面に形成した多数の凸条により音の反射作用と
減衰作用が高められ、これによっても遮音性が一層高め
られるという作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなるグロメットの実施形態を示した
斜視図。
【図2】図1における中央断面図。
【図3】本発明よりなるグロメットの他の実施形態を示
し、(イ)はその斜視図、(ロ)はその要部拡大断面
図。
【図4】従来例であるグロメットを示した断面図。
【図5】さらに他の従来例であるグロメットを示した断
面図。
【符号の説明】
11…グロメット 12…隔壁 13…透孔 14…係合周溝 15…凹部 16…フランジ部 17…外側面 18…電線束挿通筒部 19…中心孔 20…通気路 21…電線束 22…グロメット 23…フランジ部 24…外側面 25…凸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福波 宏 東京都中央区新川1丁目16番10号 株式会 社ミトヨ内 Fターム(参考) 5G333 AA09 AB16 AB29 CB10 EA02 5G363 AA01 AA20 BA02 CB08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の隔壁(12)に形成されている透
    孔(13)の孔縁に係合される係合周溝(14)を周縁
    に形成し、また中心部に電線束を挿通する中心孔(1
    9)を形成したフランジ部(16)と、該フランジ部
    (16)の上記中心孔(19)に通じ、かつ該フランジ
    部(16)の側面と交叉方向へ延長形成される電線束挿
    通筒部(18)とが一体に形成されているグロメットに
    おいて、上記フランジ部(16)の両側面間に、空気遮
    音層となる多数の通気路(20)を密間隔で並設形成し
    たことを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 車体の隔壁(12)に形成されている透
    孔(13)の孔縁に係合される係合周溝(14)を周縁
    に形成し、また中心部に電線束を挿通する中心孔を形成
    したフランジ部(23)と、該フランジ部(23)の上
    記中心孔(19)に通じ、かつ該フランジ部(23)の
    側面と交叉方向へ延長形成される電線束挿通筒部(1
    8)とが一体に形成されているグロメット(22)にお
    いて、上記フランジ部(23)内に、空気遮音層となる
    多数の通気路(20)を密間隔で形成すると共に、その
    フランジ部(23)の側面に、音反射・減衰用の多数の
    凸条(25)を形成したことを特徴とするグロメット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013175808A1 (ja) * 2012-05-22 2013-11-28 住友電装株式会社 防水カバー
WO2021182027A1 (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 住友電装株式会社 グロメットおよびワイヤハーネス

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