JPH10246333A - グロメット - Google Patents

グロメット

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Publication number
JPH10246333A
JPH10246333A JP9047600A JP4760097A JPH10246333A JP H10246333 A JPH10246333 A JP H10246333A JP 9047600 A JP9047600 A JP 9047600A JP 4760097 A JP4760097 A JP 4760097A JP H10246333 A JPH10246333 A JP H10246333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
small
diameter cylindrical
diameter
engine room
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9047600A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroo Fujita
洋生 藤田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP9047600A priority Critical patent/JPH10246333A/ja
Publication of JPH10246333A publication Critical patent/JPH10246333A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンルーム内の騒音をグロメットを通し
て室内側に伝わる防止する。 【解決手段】 自動車のエンジンルーム側と室内側とを
仕切るパネル21の貫通穴20に、ワイヤハーネスを挿
通した状態で装着するゴムあるいはエラストマーから成
形したグロメットであって、グロメット10は、小径筒
部11と、該小径筒部の一端から拡径すると共に外周に
パネル貫通穴の周縁に係止する係止溝を設けた拡径筒部
13とを備え、上記エンジンルーム側に位置する上記小
径筒部の外周面に、同一肉厚の複数の円環状鍔を隙間を
あけて突設し、これら鍔の間の隙間の寸法を可変させ
て、異なる周波数の音を上記異なる隙間で吸収させる構
成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のエンジン
ルーム側と室内側とを仕切るパネルの貫通穴に、ワイヤ
ハーネスを挿通した状態で装着するゴムあるいはエラス
トマーから成形したグロメットに関し、特に、エンジン
ルーム側の騒音が室内側へ伝わるのを低減する遮音性能
を有するグロメットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車の居住性の点から、エンジ
ンルームの騒音が室内に伝達するのを低減して、室内を
静寂に保つようにすることが要求されている。この観点
から、上記エンジンルームと室内を仕切るパネルに装着
するグロメットについても遮音機能を付加することが求
められている。
【0003】上記要求に答える遮音性能を有するグロメ
ットは従来種々提案されており、例えば、実開平3−8
5758号公報において、図6に示す如き、グロメット
1のエンジンルーム側に位置する小径筒部1aの外周面
に複数の遮蔽壁部1bを突設し、複数の環状空隙Sを設
けたものが提案されている。該グロメット1は、エンジ
ンルーム側の騒音が遮蔽壁部1bにぶつかって反射、減
衰を繰り返すことにより遮音効果を得るようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成としたグロメ
ットでは、遮蔽壁部1bを複数設けて、騒音を何度も遮
蔽壁部1bにぶつけることにより、反射、減衰を繰り返
すために、騒音低減効果はあるが、音の種類、即ち、周
波数の相違を考慮していないために、より効率よく騒音
を低減できない問題がある。
【0005】即ち、複数の遮蔽壁部1bは同一肉厚であ
り、かつ、これら遮蔽壁部1bの間の環状空隙Sも同一
寸法であるため、一定の周波数の音は効率よく低減する
ことはできるが、異なる周波数の音に対しては効率よく
低減できない問題がある。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、種々の周波数の音を効率よく吸収して、騒音を低
減できるグロメットをすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、自動車のエンジンルーム側
と室内側とを仕切るパネルの貫通穴に、ワイヤハーネス
を挿通した状態で装着するゴムあるいはエラストマーか
ら成形したグロメットであって、上記グロメットは、小
径筒部と、該小径筒部の一端から拡径すると共に外周に
パネル貫通穴の周縁に係止する係止溝を設けた拡径部と
を備え、上記エンジンルーム側に位置する上記小径筒部
の外周面に、同一肉厚の複数の円環状鍔を空隙をあけて
突設し、これら鍔の間の空隙の寸法を可変させて、異な
る周波数の音を上記異なる空隙で吸収させる構成として
いることを特徴とするグロメットを提供している。
【0008】即ち、周波数が相違すると、波長が相違
し、この波長に対応する寸法の空隙に音が吸収される
と、該空隙を囲む円環状鍔への音のぶつかり、ぶつかっ
た後の反射率が増加して、効率よく音が吸収される。か
つ、最大振幅部分が空隙内に吸収されることからも、効
率のよい吸音がはかれる。
【0009】さらに、本発明は、請求項2で、自動車の
ワイヤハーネスを挿通した状態で装着するゴムあるいは
エラストマーから成形したグロメットであって、上記グ
ロメットは、小径筒部と、該小径筒部の一端から拡径す
ると共に外周にパネル貫通穴の周縁に係止する係止溝を
設けた拡径部とを備え、上記エンジンルーム側に位置す
る上記小径筒部の外周面に、肉厚の相違する複数の円環
状鍔を同一寸法の隙間をあけて突設し、上記肉厚の相違
する円環状鍔で、異なる周波数の音を吸収させる構成と
していることを特徴とするグロメットを提供している。
【0010】上記のように、円環状鍔の肉厚を変えた場
合も、波長および振幅に対応する寸法の円環状鍔に吸収
されると、音は効率よく低減される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図3は第1実施形態を示
し、グロメット10はゴムまたはエラストマーで成形し
ており、ワイヤハーネスW/Hを密着して挿通する小径
筒部11と、該小径筒部11の一端から拡径すると共に
外周にパネル貫通穴20の周縁に係止する係止溝12を
設けた拡径筒部13とを備えている。上記小径筒部11
の外周面から、同一肉厚の複数の円環状鍔14、15、
16を空隙C1、C2、C3をあけて突設している。か
つ、これら円環状鍔14、15、16の径方向の突出量
も変えて、円環状鍔14が最大で順次小さくしている。
【0012】上記円環状鍔14、15、16は拡径部1
3の底壁13aと略平行とし、かつ、空隙C1、C2、
C3の各幅は、底壁13a側の空隙C1を最大幅とし、
C1>C2>C3として可変させている。
【0013】上記グロメット10は、小径筒部11から
拡径筒部13にワイヤハーネスW/Hを挿通させた状態
で図2に示すように、エンジンルームXと室内Yとを仕
切るパネル21の貫通穴20に挿通し、係止溝12を貫
通穴20の周縁に係止して取り付け、小径筒部11をエ
ンジンルームX側にしている。
【0014】エンジンルームX側で発生した騒音はグロ
メット10を透過して室内Y側へ侵入しようとするが、
そのさい、エンジンルームX側に円環状鍔14〜16を
設けているため、これら円環状鍔14〜16とその間の
空隙C1〜C3で騒音が低減される。
【0015】具体的には、図3に示すように、音の種類
により周波数F1、F2、F3は相違し、その波長およ
び振幅が相違する。よって、例えば、図3(A)に示す
ように、小径筒部11に対して側方から音が入射する
時、波長および振幅の大きい周波数F1は対応する寸法
の空隙C1で最も効率よく吸音される。即ち、最大振幅
部分が円環状鍔14と15とのぶつかって吸音される。
同様に、波長および振幅の小さい周波数F3は対応する
寸法の空隙C3で最も効率よく吸音される。
【0016】さらに、図3(B)に示すように、小径筒
部11に対して後方から音が入射する場合も、大きな波
長の周波数F1は対応する大きな空隙C1で最も効率よ
く吸音され、小さい波長の周波数F3は対応する小さい
空隙C3で最も効率よく吸音される。
【0017】このように、グロメット10に設ける空隙
C1〜C3の幅を変えているため、異なる周波数をそれ
ぞれ効率よく吸収して吸音するため、グロメット10を
透過して室内側へと伝わるエンジンルームの騒音の低減
性能を高めることができる。
【0018】図4及び図5は第2実施形態を示し、円環
状鍔14’、15’、16’の肉厚T1、T2、T3を
変えて、T1>T2>T3とする一方、これら円環状鍔
14’、15’、16’により挟まれる空隙Cは一定幅
としている。
【0019】上記のように、円環状鍔14’、15’、
16’の肉厚T1、T2、T3を変えた場合、波長の大
きい周波数が肉厚の大きなT1の円環状鍔14’にぶつ
かると、効率よく吸音され、また、波長の小さい周波数
が肉厚の小さいT3の円環状鍔16’にぶつかると、効
率よく吸音される。
【0020】なお、第1実施形態と第2実施形態とを併
せて、円環状鍔の肉厚を変えるとともに、円環状鍔で挟
まれる空隙の幅を変えてもよい。また、円環状鍔の個数
および空隙の個数は上記実施形態の3個に限定されない
ことは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のグロメットによれば、エンジンルーム側に位置させる
小径筒部の外周より吸音用の複数の円環状鍔を空隙をあ
けて突設し、空隙の寸法あるいは/および円環状鍔の肉
厚を変えているため、異なる種類の周波数を効率よく吸
収して、室内側へ伝わるエンジンルーム側の騒音を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のグロメットを示し、
(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図2】 上記グロメットの使用状態を示す断面図であ
る。
【図3】 (A)(B)は吸音作用を示す図面である。
【図4】 第2実施形態のグロメットの断面図である。
【図5】 第2実施形態のグロメットの斜視図である。
【図6】 (A)(B)は従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 グロメット 11 小径筒部 12 係止溝 13 拡径筒部 14、15、16 円環状鍔 C1〜C3、C 空隙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のエンジンルーム側と室内側とを
    仕切るパネルの貫通穴に、ワイヤハーネスを挿通した状
    態で装着するゴムあるいはエラストマーから成形したグ
    ロメットであって、 上記グロメットは、小径筒部と、該小径筒部の一端から
    拡径すると共に外周にパネル貫通穴の周縁に係止する係
    止溝を設けた拡径部とを備え、 上記エンジンルーム側に位置する上記小径筒部の外周面
    に、同一肉厚の複数の円環状鍔を隙間をあけて突設し、
    これら鍔の間の隙間の寸法を可変させて、異なる周波数
    の音を上記異なる隙間で吸収させる構成としていること
    を特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 自動車のワイヤハーネスを挿通した状態
    で装着するゴムあるいはエラストマーから成形したグロ
    メットであって、 上記グロメットは、小径筒部と、該小径筒部の一端から
    拡径すると共に外周にパネル貫通穴の周縁に係止する係
    止溝を設けた拡径部とを備え、 上記エンジンルーム側に位置する上記小径筒部の外周面
    に、肉厚の相違する複数の円環状鍔を同一寸法の隙間を
    あけて突設し、上記肉厚の相違する円環状鍔で、異なる
    周波数の音を吸収させる構成としていることを特徴とす
    るグロメット。
JP9047600A 1997-03-03 1997-03-03 グロメット Withdrawn JPH10246333A (ja)

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JP9047600A JPH10246333A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 グロメット

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737583B2 (en) 2000-05-25 2004-05-18 Yazaki Corporation Grommet and method of producing the same
JP2010088217A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2020184856A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 矢崎総業株式会社 グロメット、及び、ワイヤハーネス

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6737583B2 (en) 2000-05-25 2004-05-18 Yazaki Corporation Grommet and method of producing the same
JP2010088217A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511