JP2017099233A - グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス - Google Patents

グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス Download PDF

Info

Publication number
JP2017099233A
JP2017099233A JP2015232203A JP2015232203A JP2017099233A JP 2017099233 A JP2017099233 A JP 2017099233A JP 2015232203 A JP2015232203 A JP 2015232203A JP 2015232203 A JP2015232203 A JP 2015232203A JP 2017099233 A JP2017099233 A JP 2017099233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
wire harness
panel
diameter cylindrical
cylindrical portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015232203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6618339B2 (ja
Inventor
靖裕 小湊
Yasuhiro Kominato
靖裕 小湊
加藤 真吾
Shingo Kato
真吾 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2015232203A priority Critical patent/JP6618339B2/ja
Publication of JP2017099233A publication Critical patent/JP2017099233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6618339B2 publication Critical patent/JP6618339B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】ワイヤハーネスの防振を図る。【解決手段】パネルPの貫通孔Paに挿通されるワイヤハーネスWHの外周に固定され、貫通孔Paに保持されることで、パネルPにワイヤハーネスWHを支持するグロメット10であって、パネルの貫通孔に固定される大径筒部11と、大径筒部から軸方向に延在するテーパ筒状の周壁12、13と、大径筒部とテーパ筒状の周壁との内側に形成された環状空間Sと、この環状空間S内に設けられ、外周端20aが、大径筒部11の内周に連結され、ワイヤハーネスWHの固有振動を抑制する隔壁20と、を有し、隔壁20の剛性が、パネルの質量に基づいて設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車の車体パネル(ダッシュパネルやリアパネル等)の貫通孔と、その貫通孔に挿通されるワイヤハーネスとの間に配設されるグロメット、及び、そのグロメットの付いたワイヤハーネスに関する。
例えば、自動車の車室外側(エンジンルームやトランクルーム等)と車室内側の空間を仕切る車体パネル(ダッシュパネルやリアパネル等)を貫通するようにワイヤハーネス(電線束)を配索する場合、車体パネルに設けられた貫通孔とワイヤハーネスとの間に、ゴム等の弾性材料製のグロメットを取り付けている。このようにグロメットを取り付けることによって、ワイヤハーネスのパネル貫通部を保護することができると共に、グロメットで貫通孔を塞ぐことにより車室内の気密性や静粛性を確保することができる。
最近では車室内の静粛性が強く求められるようになってきており、遮音性能を高めたグロメットが開発されている。遮音性能を高めたグロメットの例として、内部に空気層(空気室)を確保すると共に、空気層の内部に遮音壁(隔壁)を設けたグロメットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種のグロメットでは、内部の空気層がグロメットを透過する音を吸収する上、空気層の内部に遮音壁が設けられているので、遮音性能を高めることができる。
特開2005−324613号公報
ところで、上述した従来のグロメットでは、遮音性能を高めるためにグロメット内部に遮音壁を設けているものの、ワイヤハーネスの振動に関してはなんら考慮していなかった。そのため、ワイヤハーネスの一端がエンジンルーム内に配索されている場合には、エンジンルーム等からワイヤハーネスに入力された振動が車室内側にまで大きく伝わってしまうおそれがあった。特にワイヤハーネスに入力される振動が、グロメットに支持されたワイヤハーネスの固有振動数に近い場合は、ワイヤハーネスが共振する可能性が高いので、ワイヤハーネスに入力された振動がより大きく車室内側に伝わってしまうおそれがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤハーネスに伝わる振動を抑制することのできるグロメット及びそのグロメットの付いたワイヤハーネスを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るグロメット及びグロメット付きワイヤハーネスは、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) パネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスの外周に固定され、前記貫通孔に保持されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記貫通孔に固定される大径筒部と、
前記大径筒部から軸方向に縮径するよう延在する周壁と、
前記大径筒部と前記周壁との内側に形成され、前記ワイヤハーネスの周囲に形成された環状空間と、
前記環状空間内に設けられ、外周端が、前記大径筒部または前記周壁の内周に連結され、かつ、前記ワイヤハーネスの固有振動を抑制する隔壁と、を有すること。
(2) 上記(1)の構成のグロメットにおいて、
前記パネルの質量に基づいて前記隔壁の剛性を設定すること。
(3) 上記(1)又は(2)の構成のグロメットにおいて、
前記隔壁の内周端が、前記環状空間内における前記ワイヤハーネスの軸方向の中央に設置されること。
(4) 上記(1)乃至(3)のいずれかの構成のグロメットにおいて、
前記隔壁は、壁面が凹凸状をなした波形壁として形成されていること。
(5) ワイヤハーネスにおいて、上記(1)乃至(4)のいずれかの構成のグロメットが装着されていること。
上記(1)の構成によれば、グロメットの内周に設けられた隔壁(バネ及び減衰器)とパネル(質量体)からなる振動系(従系)が、ワイヤハーネスを主体とする振動系(主系)のダイナミックダンパとして機能することになるので、ワイヤハーネスの固有振動をグロメットの隔壁によって抑制することができる。したがって、グロメットに支持されているワイヤハーネスの一端から他端に伝搬する振動の周波数が、ワイヤハーネスの固有振動数と近く、ワイヤハーネスに共振が発生する状況においても、ワイヤハーネスの共振を抑制することができ、ワイヤハーネスの防振を図ることができる。
上記(2)の構成によれば、隔壁のダンパとしての効果を高めることができる。つまり、隔壁は、バネと減衰器の機能を果たすので、その剛性をパネルの質量に基づいて設定することにより、ダイナミックダンパとしての機能を高めることができる。
上記(3)の構成によれば、隔壁の内周端が、ワイヤハーネスの振幅が最も大きくなる位置に設置されることになり、ワイヤハーネスの振動を効果的に低減することができる。
上記(4)の構成によれば、ワイヤハーネスの振動方向にかかわらず防振効果を発揮することができる。
上記(5)の構成によれば、振動環境に配索された場合においても振動が抑制されるワイヤハーネスを提供することができる。
本発明によれば、ワイヤハーネスに伝わる振動を抑制することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るグロメットの断面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るグロメットを用いてワイヤハーネスを支持した場合の振動モデルを示す模式図である。 図3は、本発明の実施形態に係るグロメットに設けられた隔壁の他の例を示す軸線方向から見た概略図である。 図4は、本発明の実施形態に係るグロメットに設けられた隔壁の更に他の例を示す軸線方向から見た概略図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態のグロメットの断面図、図2は同グロメットを用いてワイヤハーネスを支持した場合の振動モデルを示す模式図である。
図1に示すように、このグロメット10は、自動車の車室内側INと車室外側OUTとを仕切るダッシュパネルやリヤパネル等の車体パネル(以下、単に「パネル」という)Pに設けた貫通孔Paに挿通されるワイヤハーネスWHの外周に固定され、パネルPの貫通孔Paに保持されることで、パネルPにワイヤハーネスWHを支持するものであり、ゴムまたはエストラマー等の弾性材料で一体に成形されている。
このグロメット10は、パネルPの貫通孔Paに固定される大径筒部11と、この大径筒部11から軸方向の両側に向かって徐々に縮径するよう延在する2つのテーパ筒状の周壁12、13と、大径筒部11とテーパ筒状の周壁12、13との内側に形成されると共にワイヤハーネスWHの周囲に形成された環状空間Sと、この環状空間S内に設けられ、外周端20aが、大径筒部11またはテーパ筒状の周壁12、13の内周に連結されることで、ワイヤハーネスWHの固有振動を抑制する隔壁20と、この隔壁20の内周端20bが連結され、ワイヤハーネスWHが内部に挿通されることでワイヤハーネスWHの外周に密着固定される小径内筒部16と、を有している。
大径筒部11の外周には、パネルPの貫通孔Paの内周縁に係合する環状のパネル係合溝(パネル係合部)11aが全周にわたって連続して形成されている。また、隔壁20は、大径筒部11の内周側に、ワイヤハーネスWHと交差する方向(軸方向に直交する方向)に沿って設けられている。
大径筒部11の両側の2つのテーパ筒状の周壁12、13は、外周端が大径筒部11に連結され、その外周端が連結された大径筒部11から離れるに従い徐々に小径となり、最小径となった内周端に、それぞれ小径筒部14、15を有している。小径筒部14、15は、ワイヤハーネスWHの外周に近接または密着して配置される部分である。そして、大径筒部11及び2つのテーパ筒状の周壁12、13によって、ワイヤハーネスWHの周囲に、遮音空間としての環状空間Sが確保されている。
隔壁20の内周端20bが結合された小径内筒部16は、車室外側OUTのテーパ筒状の周壁12の内周端の小径筒部14と、車室内側INのテーパ筒状の周壁13の内周端の小径筒部15との間の距離を超える長さの長筒状をなしており、車室外側OUTの一端部16a及び車室内側INの一端部16bが、それぞれ小径筒部14、15の内周側に環状の隙間17、18を保って挿通されている。
また、以上のように、隔壁20の内周端20bが小径内筒部16の外周に結合されていることにより、環状空間Sが、軸方向に並ぶ2つの遮音空間S1、S2に分割されている。
ここで重要なことは、グロメット10の内部に設けられた隔壁20が、ワイヤハーネスWHとパネルPとの間に介在することで、有効なダンパ機能を発揮するように設計されていることである。
即ち、図2に振動モデルを示すように、予めパネルP(例えば、ダッシュパネル)の質量mを知っておくことで、このパネルPの質量mに基づいて、グロメット10の隔壁20の剛性が設定されている。そして、質量体とバネ及び減衰器によるダイナミックダンパが成り立つように、バネ及び減衰器の機能を持つ隔壁20の形状(厚みを含む)が設計されている。
例えば、ダイナミックダンパを成り立たせる従系の質量体としてのパネルPの質量をm、グロメット10の隔壁20のバネ定数をk、グロメット10の隔壁20の減衰定数をc、グロメット10により支持されたワイヤハーネスWH(主系)の固有振動数をf、ダイナミックダンパによる減衰比(減衰効果を表す値)をζとすると、ダイナミックダンパの振動モデルから次式が成り立つ。
f=〔√(k/m)〕/2π ・・・(1)
ζ=c/〔2√(mk)〕 ・・・(2)
そこで、(1)式と(2)式に基づいて、パネルPの質量m、グロメット10の材料や形状によりk、cを計算し、隔壁20の形状を決定する。これにより、ダイナミックダンパの作用によってワイヤハーネスWHの振動を低減することが可能になる。
この場合、ダンパ機能を持つように設計した隔壁20を、ワイヤハーネスWHの延在方向の中央に設置する。これにより、ワイヤハーネスWHがもし共振した際に、振動が最も大きくなる腹の部分を押さえることができ、防振効果の向上が図れる。
また、隔壁20は、環状の波形壁として形成されている。波形壁とは、環状の壁板を同心円状の波形に成形することで、壁面を凹凸状にしたものである。波形壁の中には、蛇腹形状の隔壁も含まれる。
以上の構成のグロメット10は、次のようにワイヤハーネスWHに取り付けられる。即ち、小径内筒部16の内部にワイヤハーネスWHを通し、車室外側OUTの小径筒部14や車室内側INの小径筒部15を、小径内筒部16と共にワイヤハーネスWHにタイバンドやテープ31等で巻き付け固定する。
以上のようにグロメット付きワイヤハーネスを作成した状態で、グロメット10の大径筒部11をパネルPの貫通孔Paに嵌め込んで、パネル係合溝11aを貫通孔Paの孔縁に係合させ、パネルPに装着する。これにより、ワイヤハーネスWHを、グロメット10によってパネルPに支持することができる。そして、このようにパネルPの貫通孔Paにグロメット10を嵌め込むことにより、貫通孔Paをグロメット10で封鎖することができる。
このように構成したグロメット10及びグロメット付きワイヤハーネスによれば、グロメット10の内周に設けられた隔壁20(バネ及び減衰器)とパネルP(質量体)からなる振動系(従系)が、ワイヤハーネスWHを主体とする振動系(主系)のダイナミックダンパとして機能することになるので、ワイヤハーネスWHの固有振動をグロメット10の隔壁20によって抑制することができる。したがって、グロメット10に支持されているワイヤハーネスWHの一端から他端に伝搬する振動Hの周波数が、ワイヤハーネスWHの固有振動数と近く、ワイヤハーネスWHに共振が発生する状況においても、ワイヤハーネスWHの共振を抑制することができ、ワイヤハーネスWHの防振を図ることができる。その結果、ワイヤハーネスWHと機器とを接続するコネクタ部や機器そのものへの振動伝達による負担低減を図ることができる。例えば、コネクタ部の端子摩耗を防ぐ等の効果を期待できる。
また、パネルPの質量に基づいてグロメット10の隔壁20の剛性を設定しているので、隔壁20のダンパとしての効果を高めることができる。つまり、隔壁20は、バネと減衰器の機能を果たすので、その剛性をパネルPの質量に基づいて設定することにより、ダイナミックダンパとしての機能を高めることができる。
また、ダンパ機能を持つように設計された隔壁20が、グロメット10で支持されたワイヤハーネスWHの延在方向の中央に配置されているので、ワイヤハーネスWHがもし共振した際に、振動が最も大きくなる腹の部分を押さえることができる。そのため、防振効果のアップが図れる。
また、波形壁で隔壁20を構成しているので、ワイヤハーネスWHの振動方向にかかわらず防振効果を発揮することができる。
次に防音性について述べると、このグロメット10は、内部に遮音空間S1、S2を有し、さらに隔壁20を有しているので、パネルPの図中左側のエンジンルーム(車室外側OUT)からグロメット10を通してパネルPの図中右側の車室内側INに伝わる騒音を、2つの周壁12、13と隔壁20及び遮音空間S1、S2によって低減することができる。
特に本実施形態では、隔壁20の外周端20aと内周端20bとを、大径筒部11の内周と小径内筒部16の外周にそれぞれ結合しているので、環状空間Sを気密を保ちながら2つの遮音空間S1、S2に分割することができ、分割された2つの遮音空間S1、S2の間での透過音の漏れを確実に防止することができて、隔壁20による防音効果をさらに高めることができる。
また、小径内筒部16とテーパ筒状の周壁12、13の内周端に設けた小径筒部14、15とをタイバンドやテープ31等を巻いて密着させることにより、車室外側OUTの遮音空間S1と車室内側INの遮音空間S2とをそれぞれ密閉することができるので、遮音性の向上をさらに図ることができる。
また、隔壁20が環状の波形壁として形成されているので、波形壁に当たった入射音が拡散されながら反射することなる。したがって、入射音と反射音の波の打ち消し合いが活発になって遮音性が高まる。また、隔壁20は、透過音が必ず通過するグロメット10の中央のパネル嵌合位置に配置されているので、確実な防音性能を発揮できる。
なお、2つのテーパ筒状の周壁12、13の内周端に設けた小径筒部14、15は、必ずしもタイバンドやテープ31で拘束しないでもよい。つまり、グロメット10をワイヤハーネスWHに装着した状態において、小径筒部14、15と小径内筒部16との間に環状の隙間17、18を残したままにしておいてもよい。また、小径内筒部16の両端または片端の長さを短くしておき、2つのテーパ筒状の周壁12、13の内周端に設けた小径筒部14、15のうち少なくとも一方(小径内筒部16の端部を短く設定した側)を直接ワイヤハーネスWHの外周にタイバンドやテープ31で巻き付け固定してもよい。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、小径内筒部20の長さは、先にも述べたように、特に2つのテーパ筒状の周壁12、13の両内周端(小径筒部14、15)間の距離を超える長さに設定されていなくてもよい。つまり、図1に実施形態の長さの半分の長さであってもよいし、任意の長さに設定することができるし、位置も、隔壁20の内周端20bを接合できる位置であれば特に限定されない。
また、小径内筒部16は省略することも可能である。その場合は、先にも述べたように、テーパ筒状の周壁12、13の内周端の小径筒部14、15を直接、ワイヤハーネスWHの外周にタイバンドやテープ31により巻き付け固定するのがよい。また、小径内筒部16を省略した場合は、隔壁20の内周端20bを、ワイヤハーネスWHの外周に直接密着させて、隔壁20の内周端20bからワイヤハーネスWHに対して直接支持力を及ぼすようにする必要がある。
また、隔壁20の形状は、波形壁に限らず、両面フラットな環状壁にしてもよい。また、主に剛性を調整するために、図3に示すように、任意の数の貫通孔24を明けたり、図4に示すように、扇形の開口部26を明けて放射状に梁部25を残したりしてもよい。つまり、隔壁20は、必ずしも、2つの遮音空間S1、S2を完全に仕切る壁にしなくてもよい。その場合でも最低、ワイヤハーネスWHを挿通させる小径内筒部16(長さについては問わない)を設けた構成にし、その小径内筒部16と大径筒部11にそれぞれ内周端20bと外周端20aを連結した構成にする必要がある。
また、上記実施形態では、波形壁として形成した隔壁20に同心円状に波形を形成した場合を示したが、必ずしも同心円状に波形を形成する必要はない。例えば、隔壁20の壁面方向において互いに直交する第1の方向と第2の方向(例えば、第1の方向が上下方向の場合は第2の方向が左右方向)で振動の大きさが異なるような場合は、振動の大きさに応じて隔壁20自体を楕円形状に形成してもよいし、波形を楕円形状に形成してもよい。また、波形状やフラット壁面形状の隔壁20に厚肉部と薄肉部を適当に設けて、剛性の違う領域を形成してもよい。
ここで、上述した本発明に係るグロメット及びグロメット付きワイヤハーネスの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] パネル(P)の貫通孔(Pa)に挿通されるワイヤハーネス(WH)の外周に固定され、前記貫通孔(Pa)に保持されることで、前記パネル(P)に前記ワイヤハーネス(WH)を支持するグロメット(10)であって、
前記貫通孔(Pa)に固定される大径筒部(11)と、
前記大径筒部(11)から軸方向に縮径するよう延在する周壁(12、13)と、
前記大径筒部(11)と前記周壁(12、13)との内側に形成され、前記ワイヤハーネス(WH)の周囲に形成された環状空間(S)と、
前記環状空間(S)内に設けられ、外周端(20a)が、前記大径筒部(11)または前記周壁(12、13)の内周に連結され、かつ、前記ワイヤハーネス(WH)の固有振動を抑制する隔壁(20)と、を有することを特徴とするグロメット(10)。
[2] 前記パネル(P)の質量に基づいて前記隔壁(20)の剛性を設定することを特徴とする[1]に記載のグロメット(10)。
[3] 前記隔壁(20)の内周端(20b)が、前記環状空間(S)内における前記ワイヤハーネス(WH)の軸方向の中央に設置されることを特徴とする[1]又は[2]に記載のグロメット(10)。
[4] 前記隔壁(20)は、壁面が凹凸状をなした波形壁として形成されていることを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1項に記載のグロメット(10)。
[5] [1]乃至[4]のいずれか1項に記載のグロメット(10)が装着されたグロメット付きワイヤハーネス(WH)。
10 グロメット
11 大径筒部
12,13 テーパ筒状の周壁
20 隔壁
20a 外周端
20b 内周端
P パネル
Pa 貫通孔
WH ワイヤハーネス
S 環状空間

Claims (5)

  1. パネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスの外周に固定され、前記貫通孔に保持されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
    前記貫通孔に固定される大径筒部と、
    前記大径筒部から軸方向に縮径するよう延在する周壁と、
    前記大径筒部と前記周壁との内側に形成され、前記ワイヤハーネスの周囲に形成された環状空間と、
    前記環状空間内に設けられ、外周端が、前記大径筒部または前記周壁の内周に連結され、かつ、前記ワイヤハーネスの固有振動を抑制する隔壁と、を有することを特徴とするグロメット。
  2. 前記パネルの質量に基づいて前記隔壁の剛性を設定することを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記隔壁の内周端が、前記環状空間内における前記ワイヤハーネスの軸方向の中央に設置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のグロメット。
  4. 前記隔壁は、壁面が凹凸状をなした波形壁として形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のグロメット。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のグロメットが装着されたグロメット付きワイヤハーネス。
JP2015232203A 2015-11-27 2015-11-27 グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス Active JP6618339B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015232203A JP6618339B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015232203A JP6618339B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017099233A true JP2017099233A (ja) 2017-06-01
JP6618339B2 JP6618339B2 (ja) 2019-12-11

Family

ID=58817616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015232203A Active JP6618339B2 (ja) 2015-11-27 2015-11-27 グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6618339B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3865350A1 (en) 2020-02-17 2021-08-18 Yazaki Corporation Grommet and wire harness
WO2023190207A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 住友電装株式会社 ワイヤハーネス

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001197639A (ja) * 2000-01-11 2001-07-19 Yazaki Corp グロメット
JP2011217552A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネス用のグロメット

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001197639A (ja) * 2000-01-11 2001-07-19 Yazaki Corp グロメット
JP2011217552A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネス用のグロメット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3865350A1 (en) 2020-02-17 2021-08-18 Yazaki Corporation Grommet and wire harness
US11373785B2 (en) 2020-02-17 2022-06-28 Yazaki Corporation Grommet and wire harness
WO2023190207A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 住友電装株式会社 ワイヤハーネス

Also Published As

Publication number Publication date
JP6618339B2 (ja) 2019-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9812852B2 (en) Grommet and method for manufacturing same
US7556123B2 (en) Muffler duct
US9038995B2 (en) Vibration isolator
JP2017220976A (ja) グロメットの製造方法およびグロメット
WO2011089743A1 (ja) サイレンサー付きグロメット
JP2016207358A (ja) グロメット
US9681218B2 (en) Loudspeaker system for a motor vehicle
WO2016043245A1 (ja) グロメット及びその製造方法
JP6618339B2 (ja) グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス
JP6688635B2 (ja) グロメット
CN108331638B (zh) 抑制部件以及消音器
KR102337957B1 (ko) 차량용 공조장치
WO2017110353A1 (ja) コントロールケーブルの支持装置
JP2016207359A (ja) グロメット
JP6373159B2 (ja) 車両用内燃機関の吸気音増幅装置
JP2016159890A (ja) グロメット
JP6307479B2 (ja) グロメット及びその製造方法
JP2000358315A (ja) グロメット
KR20160076495A (ko) 행거 아이솔레이터
KR100993974B1 (ko) 차량 변속기용 마운트 장치
KR101628825B1 (ko) 행거 아이솔레이터
KR102552201B1 (ko) 차량용 공조장치
JP2016178720A (ja) グロメット
JP2008196574A (ja) 液体封入式防振装置
JP6414447B2 (ja) 吸気管構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6618339

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250