JP2018137308A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布膜の膜厚均一性を向上させること。【解決手段】本開示に係る熱処理ユニットU2は、加熱処理対象のウェハWを収容する上空間24と、上空間24に向かって流れるシステム気流ASを上空間24内に流入させる給気口35と、上空間24の下方に設けられた下空間42と、システム気流ASの一部を下空間42内に流入させる給気口45と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
特許文献1には、基板に形成された塗布膜を加熱処理する基板処理装置が開示されている。特許文献1に記載された基板処理装置では、基板よりも外側に外周排気口を設けると共に、基板中央部の上方に中央排気口を設け、塗布膜の膜厚均一性を改善している。
特開2016−115919号公報
上述したような基板処理装置においては、更なる膜厚均一性が求められる場合がある。本開示は上記実情に鑑みてなされたものであり、塗布膜の膜厚均一性を向上させる、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
本発明者らは、塗布膜の膜厚均一性が悪化する原因について、鋭意研究を行ったところ、基板の加熱処理を行う空間(チャンバー)に対して気流が過度に流入することが、膜厚均一性の悪化の一因となっていることを突き止めた。そこで、本発明者らは、チャンバーに流入する気流流量を低減させる手法について検討を行った。例えば、気流の総量を減らすことが考えられるが、その場合には、基板処理装置全体の状態に影響があり実現が困難である。また、特許文献1に記載されたような排気設定を調整することも考えられるが、当該排気設定は、既に、他のパラメータを考慮して膜厚均一性を実現すべく設定されたものであるため、変更することは困難である。これらの事情を考慮して、本発明者らは以下の構成を採用するに至った。
すなわち、本開示の一態様に係る基板処理装置は、加熱処理対象の基板を収容する第1空間と、第1空間に向かって流れる気流を第1空間内に流入させる第1開口と、第1空間の下方に設けられた第2空間と、気流の一部を第2空間内に流入させる第2開口と、を備える。
本開示に係る基板処理装置では、加熱処理対象の基板を収容する第1空間に向かって流れる気流の一部が、第2開口から、第1空間の下方に設けられた第2空間に流入する。これにより、気流の総量を変更することなく、第1開口から第1空間に流入する気流の流量を低減させることができる。このことで、基板に形成された塗布膜の膜厚均一性を向上させることができる。
上記基板処理装置は、第2空間に設けられた排気部を更に備えてもよい。これにより、第2空間に流入した気流を適切に排出することができ、第2空間に流入した気流がその後に第1空間に流入することを抑制できる。このことで、上述した第1空間への気流の流入低減効果をより好適に奏することができる。
上記基板処理装置は、第2開口の開口率を可変とする開口率調整用部材を更に備えてもよい。これにより、必要に応じて第2開口を開閉することが可能になり、基板処理装置内での処理状況に応じて、第1空間に流入する気流の流量を調整することができる。
開口率調整用部材は、第2開口を開閉可能に構成された開閉プレートであってもよい。
上記基板処理装置は、制御部を更に備え、制御部は、基板の加熱処理を行う熱処理部を制御することと、加熱処理が行われている加熱処理期間の少なくとも一部の期間において、開閉プレートが第2開口を開放するように、開閉プレートを変位させるプレート駆動部を制御することと、を実行するように構成されていてもよい。加熱処理期間の少なくとも一部において第2開口が開放されることにより、加熱処理期間中の第1空間への気流の流入量を低減させることができ、膜厚均一性を向上させることができる。
制御部は、加熱処理期間の開始前から加熱処理期間が終了するまで、開閉プレートが第2開口を継続的に開放するように、プレート駆動部を制御してもよい。これにより、加熱処理期間中は継続して、第1空間への気流の流入量が低減することとなり、膜厚均一性を向上させることができる。
上記基板処理装置は、第1空間内に基板を搬入するための搬入口と、搬入口を開閉可能に構成されたシャッタ部と、を更に備え、制御部は、シャッタ部が搬入口を開放するように、シャッタ部を変位させるシャッタ駆動部を制御する前に、開閉プレートが第2開口を開放するように、プレート駆動部を制御してもよい。これにより、搬入口が開かれて第1空間内に基板が搬入されるよりも前に、第2開口が開いた状態すなわち第1空間への気流の流入量が低減した状態とされる。搬入口が開かれて第1空間内に基板が搬入される際には、まだ基板が載置されていない加熱部(熱板)が、搬入口を介して流入した気流に晒されることとなる。この場合に、気流の流量が多いと、熱板の温度分布に影響するおそれがある。この点、搬入口が開かれる際にすでに第1空間への気流の流入量が低減した状態とされていることにより、上述した熱板の温度分布への影響を低減することができる。
制御部は、加熱処理期間の終了後に、開閉プレートが第2開口を閉鎖するように、プレート駆動部を制御してもよい。加熱処理期間が終了した状態において、第1空間内に流入する気流が弱まると、昇華物が第1開口から第1空間の外部に流出するおそれがある。この点、加熱処理期間が終了した後(すなわち、膜厚均一性に関係しない期間)において第2開口を閉じ第1空間への気流の流入量を増やすことにより、昇華物が第1空間の外部に流出することを抑制することができる。
上記基板処理装置は、基板を下方から支持するとともに、上下方向に昇降することにより基板を所定の位置に配置する支持部を更に備え、第2空間は、支持部を収容する空間であってもよい。これにより、既存の空間を有効活用して、上述した第1空間への気流の流入量の低減を実現することができる。
本開示の一態様に係る基板処理方法は、加熱処理対象の基板を収容する第1空間に基板を収容する工程と、第1空間に向かって流れる気流の一部が第1空間に導入され、気流の残りの一部が第1空間の下方に設けられた第2空間内に導入された状態にて、第1空間内の基板の加熱処理を行う工程と、を含む。
上記基板処理方法において、第1空間内の基板の加熱処理を行う工程では、加熱処理前に基板に塗布される処理液に応じて、第2空間内に気流の残りの一部を導入するための第2開口の開放度合いを決定してもよい。これにより、処理液に応じて、第1空間への気流の流入量を調節することができ、処理液に応じて膜厚の均一性を向上させることができる。
本開示によれば、塗布膜の膜厚均一性を向上させることができる。
基板処理システムの概略構成を示す斜視図である。 図1中のII−II線に沿う断面図である。 図2中のIII−III線に沿う断面図である。 熱処理ユニットの概略構成を示す模式図であり、給気口をアンダープレートが閉鎖した状態を示す図である。 リングシャッタの概略構成を示す模式図である。 熱処理ユニットの概略構成を示す模式図であり、給気口をアンダープレートが開放した状態を示す図である。 給気口の開閉状態に応じたシステム気流SAの流れを示す模式図であり、図7(a)はアンダープレートが給気口を閉鎖した状態のシステム気流SAを、図7(b)はアンダープレートが給気口を開放した状態のシステム気流SAを、それぞれ示している。 コントローラのハードウェア構成図である。 熱処理のシーケンスを示す図である。 変形例に係る熱処理ユニットの概略構成を示す模式図である。 変形例に係るアンダープレートの一例を示す模式図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔基板処理システム〕
基板処理システム1は、基板に対し、感光性被膜の形成、当該感光性被膜の露光、及び当該感光性被膜の現像を施すシステムである。処理対象の基板は、例えば半導体のウェハWである。感光性被膜は、例えばレジスト膜である。
基板処理システム1は、塗布・現像装置2と露光装置3とを備える。露光装置3は、ウェハW上に形成されたレジスト膜の露光処理を行う。具体的には、液浸露光等の方法によりレジスト膜の露光対象部分にエネルギー線を照射する。塗布・現像装置2は、露光装置3による露光処理の前に、ウェハWの表面にレジスト膜を形成する処理を行い、露光処理後にレジスト膜の現像処理を行う。
(塗布・現像装置)
以下、基板処理装置の一例として、塗布・現像装置2の構成を説明する。図1〜図3に示すように、塗布・現像装置2は、キャリアブロック4と、処理ブロック5と、インタフェースブロック6と、コントローラ100とを備える。
キャリアブロック4は、塗布・現像装置2内へのウェハWの導入及び塗布・現像装置2内からのウェハWの導出を行う。例えばキャリアブロック4は、ウェハW用の複数のキャリア11を支持可能であり、受け渡しアームA1を内蔵している。キャリア11は、例えば円形の複数枚のウェハWを収容する。受け渡しアームA1は、キャリア11からウェハWを取り出して処理ブロック5に渡し、処理ブロック5からウェハWを受け取ってキャリア11内に戻す。
処理ブロック5は、複数の処理モジュール14,15,16,17を有する。図2及び図3に示すように、処理モジュール14,15,16,17は、複数の液処理ユニットU1と、複数の熱処理ユニットU2と、これらのユニットにウェハWを搬送する搬送アームA3とを内蔵している。処理モジュール17は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を経ずにウェハWを搬送する直接搬送アームA6を更に内蔵している。液処理ユニットU1は、処理液をウェハWの表面に塗布する。熱処理ユニットU2は、例えば熱板及び冷却板を内蔵しており、熱板によりウェハWを加熱し、加熱後のウェハWを冷却板により冷却して熱処理を行う。
処理モジュール14は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2によりウェハWの表面上に下層膜を形成する。処理モジュール14の液処理ユニットU1は、下層膜形成用の処理液をウェハW上に塗布する。処理モジュール14の熱処理ユニットU2は、下層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール15は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2により下層膜上にレジスト膜を形成する。処理モジュール15の液処理ユニットU1は、レジスト膜形成用の処理液(塗布液)を下層膜の上に塗布する。処理モジュール15の熱処理ユニットU2は、レジスト膜の形成に伴う各種熱処理を行う。処理モジュール15の液処理ユニットU1についての詳細は後述する。
処理モジュール16は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2によりレジスト膜上に上層膜を形成する。処理モジュール16の液処理ユニットU1は、上層膜形成用の処理液をレジスト膜の上に塗布する。処理モジュール16の熱処理ユニットU2は、上層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール17は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2により、露光後のレジスト膜の現像処理を行う。処理モジュール17の液処理ユニットU1は、露光済みのウェハWの表面上に現像用の処理液(現像液)を塗布した後、これを洗浄用の処理液(リンス液)により洗い流すことで、レジスト膜の現像処理を行う。処理モジュール17の熱処理ユニットU2は、現像処理に伴う各種熱処理を行う。熱処理の具体例としては、現像処理前の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)、現像処理後の加熱処理(PB:Post Bake)等が挙げられる。
処理ブロック5内におけるキャリアブロック4側には棚ユニットU10が設けられている。棚ユニットU10は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。棚ユニットU10の近傍には昇降アームA7が設けられている。昇降アームA7は、棚ユニットU10のセル同士の間でウェハWを昇降させる。処理ブロック5内におけるインタフェースブロック6側には棚ユニットU11が設けられている。棚ユニットU11は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。
インタフェースブロック6は、露光装置3との間でウェハWの受け渡しを行う。例えばインタフェースブロック6は、受け渡しアームA8を内蔵しており、露光装置3に接続される。受け渡しアームA8は、棚ユニットU11に配置されたウェハWを露光装置3に渡し、露光装置3からウェハWを受け取って棚ユニットU11に戻す。
コントローラ100は、例えば以下の手順で塗布・現像処理を実行するように塗布・現像装置2を制御する。
まずコントローラ100は、キャリア11内のウェハWを棚ユニットU10に搬送するように受け渡しアームA1を制御し、このウェハWを処理モジュール14用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール14内の液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2に搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWの表面上に下層膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、下層膜が形成されたウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール15用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール15内の液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2に搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWの下層膜上にレジスト膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール16用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール16内の各ユニットに搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWのレジスト膜上に上層膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール17用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを棚ユニットU11に搬送するように直接搬送アームA6を制御し、このウェハWを露光装置3に送り出すように受け渡しアームA8を制御する。その後コントローラ100は、露光処理が施されたウェハWを露光装置3から受け入れて棚ユニットU11に戻すように受け渡しアームA8を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU11のウェハWを処理モジュール17内の各ユニットに搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWのレジスト膜に現像処理を施すように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWをキャリア11内に戻すように昇降アームA7及び受け渡しアームA1を制御する。以上で塗布・現像処理が完了する。
なお、基板処理装置の具体的な構成は、以上に例示した塗布・現像装置2の構成に限られない。基板処理装置は、被膜形成用の液処理ユニットU1(処理モジュール14,15,16の液処理ユニットU1)と、これを制御可能なコントローラ100とを備えていればどのようなものであってもよい。
〔熱処理ユニット〕
続いて、処理モジュール15の熱処理ユニットU2について詳細に説明する。図4に示すように、熱処理ユニットU2は、処理容器20と、支持ピン収容部40と、排気設備50と、コントローラ100(制御部)とを有する。
(処理容器)
処理容器20は、処理容器20の底部を構成する底部構造体21と、天井部を構成する天板部22と、側面部を構成するリングシャッタ23と、を有する。処理容器20における、底部構造体21、天板部22、及びリングシャッタ23に囲まれる領域が、加熱処理対象のウェハWを収容する上空間24(第1空間)である。
底部構造体21は、中央部分に凹部が形成された円筒形状を呈する支持台25と、支持台25の凹部に嵌合されると共にウェハWを載置する載置台26(熱処理部)とを有する。載置台26は、ウェハWを加熱処理するためのヒータを有している。当該ヒータは例えば抵抗発熱体から構成されている。このように、載置台26は、ウェハWの加熱処理を行う熱処理部としての機能を有する。
また、底部構造体21を厚さ方向に貫通するようにして、複数の支持ピン70(支持部)が設けられている。支持ピン70は、ウェハWを下方から支持するとともに、上下方向に昇降することにより、ウェハWを所定の位置に配置する。支持ピン70は、ウェハWを上空間24内に搬送するクールアーム71との間でウェハWの、受け渡しを行う構成である。支持ピン70は、例えば周方向等間隔に3本設けられている。支持ピン70は、底部構造体21の下方に設けられた支持ピン収容部40の基台41上に配置された昇降機構72によって昇降させられる。
天板部22は、底部構造体21よりも直径の大きい円板状の部材で構成される。天板部22は、図示しない筐体の天井に支持され、底部構造体21と隙間(上空間24)を介して対向し、その外縁が平面的に見て底部構造体21の外縁よりも外側に位置するように設けられる。天板部22は、複数の外周排気口27と、排気室28と、中央排気口29とを有する。
外周排気口27は、天板部22の外縁部分において、底面を貫通するように形成された開口である。外周排気口27は、周方向等間隔に例えば100個程度形成されている。排気室28は、天板部22の内部に形成された円筒形状の空間である。排気室28は、外周排気口27に連続すると共に、天板部22の外縁部分から中央部分に向かって形成されている。排気室28の外縁は、底部構造体21の外縁の位置と略一致している。中央排気口29は、天板部22の中央部分に形成されており、中央部分において、厚さ方向に天板部22を貫通するように形成されている。中央排気口29は、平面的に見て、底部構造体21(詳細には載置台26)に載置されたウェハWの中心と一致する位置に形成されている。
リングシャッタ23(シャッタ部)は、底部構造体21と天板部22との間の隙間の周囲を塞ぎ、ウェハWの処理空間である上空間24を形成するためのシャッタ部材である。リングシャッタ23は、環状部31と、環状板32とを有する。
環状部31は、中空の帯状の部材を円環状に形成した構成である。環状部31の外周面における上方寄りの位置には、基板処理システム1を稼働する上で発生する気流(システム気流SA)を環状部31の内部空間33に吸入するための吸入口34が、全周に亘って等間隔に形成されている。また、環状部31の内周面における下方寄りの位置には、内部空間33を流れるシステム気流SAを上空間24内に給気するための給気口35(第1開口)が、全周に亘って等間隔に形成されている。このように、給気口35は、上空間24に向かって流れるシステム気流SAを上空間24内に流入させる開口である。環状板32は、円環状に形成された板状部材であり、環状部31を載置する。環状板32は、環状部31を載置した状態において、下方に設けられた支持ピン収容部40の基台41上に配置された昇降機構36(シャッタ駆動部)によって昇降させられる。すなわち、環状部31及び環状板32は、昇降機構36によって、一体的に昇降(変位)するように構成されている。
図5に示すように、リングシャッタ23は、環状部31の内周面が底部構造体21の縁部と隙間を介して対向するように配置されている。昇降機構36によってリングシャッタ23が上昇すると、図5中破線に示すように、環状部31の上面が天板部22の周縁部の下面に接し、環状板32の内縁部が底部構造体21の縁部に接する。これにより、底部構造体21、天板部22、及びリングシャッタ23で区画された処理空間である上空間24が形成される。また、昇降機構36によってリングシャッタ23が下降すると、図5中実線で示すように、上空間24の周囲が全周に亘って開放され、ウェハWの搬入出が可能となる。このように、リングシャッタ23を下降させることにより開放される底部構造体21と天板部22との隙間は、上空間24内にウェハWを搬入するための搬入口75である。また、リングシャッタ23は、当該搬入口75に設けられ、上下動することによって、搬入口75を開閉可能に構成されている。
(支持ピン収容部)
支持ピン収容部40は、上空間24の下方に設けられた下空間42(第2空間)を有し、該下空間42において支持ピン70を収容する。より詳細には、支持ピン収容部40は、上空間24の下方に設けられると共に、上空間24に隣接するクールアーム71の下方に設けられている。支持ピン収容部40は、略矩形の基台41と、基台41の各辺から立設した側面部43と、基台41に対向すると共に側面部43の上端に接続された略矩形の天板部44とを有する。基台41、側面部43、及び天板部44に囲まれる領域が、下空間42である。上述したように、基台41には、支持ピン70を昇降させる昇降機構72、及び、リングシャッタ23を昇降させる昇降機構36が配置されている。このため、天板部44における、昇降機構72及び昇降機構36の直上の領域は、昇降可能なように厚さ方向に貫通している。また、1つの側面部43には、上述したシステム気流SAを下空間42内に流入させる給気口45(第2開口)(図6及び図7(b)参照)が形成されている。そして、給気口45には、給気口45を開閉可能に構成された、給気口45の開口率を可変とする開口率調整用部材である、アンダープレート76(開閉プレート)が設けられている。また、給気口45が形成された側面部43と対向する側面部43には、下空間42に流入した気流を排気する排気口46(排気部)が形成されている。排気口46からは、給気口45から流入したシステム気流SAだけでなく、ウェハWを加熱処理する載置台26から下方に排出されるガスも、排出される。
アンダープレート76は、例えば天板部44に設けられた開閉機構77(プレート駆動部)により変位させられ、図4及び図7(a)に示すように給気口45を閉鎖する位置に配置されること、及び、図6及び図7(b)に示すように給気口45を開放する位置に配置されることがある。以下、図4及び図7(a)に示す状態を「閉鎖状態」、図6及び図7(b)に示す状態を「開放状態」と説明する場合がある。
図4及び図7(a)に示す閉鎖状態においては、アンダープレート76によって給気口45が閉じられているため、システム気流SAは、下空間42に流入せず、吸入口34を介して給気口35から上空間24に流入することとなる。一方で、図6及び図7(b)に示す開放状態においては、アンダープレート76によって給気口45が閉じられていないため、システム気流SAの一部は、給気口45から下空間42に流入することとなる。すなわち、開放状態においては、システム気流SAは、上空間24と下空間42の双方に流入することとなる。
(排気設備)
排気設備50は、処理容器20からの排気を工場内に設置された工場排気路(図示せず)に送り込むための設備である。排気設備50は、排気室28からの排気に係る構成として、外周排気管51と、バルブV1と、流量調整部52とを備え、中央排気口29からの排気に係る構成として、中央排気管53と、バルブV2と、流量調整部54とを備えている。外周排気管51は、一端が排気室28に接続され、他端が工場排気路(図示せず)に接続されている。外周排気管51には、上流側(排気室28側)から順に、バルブV1及び流量調整部52が介設されている。中央排気管53は、一端が中央排気口29に接続され、他端が工場排気路(図示せず)に接続されている。中央排気管53には、上流側(中央排気口29側)から順に、バルブV2及び流量調整部54が介設されている。
(コントローラ)
コントローラ100は、ウェハWの加熱処理を行う載置台26を制御することと、加熱処理が行われている加熱処理期間の少なくとも一部の期間において、アンダープレート76が給気口45を開放するように、アンダープレート76を変位させる開閉機構77を制御することと、を実行するように構成されている。
コントローラ100は、加熱処理の開始前から加熱処理が終了するまで、アンダープレート76が給気口45を継続的に開放するように、開閉機構77を制御する。
コントローラ100は、リングシャッタ23が搬入口75を開放するように、リングシャッタ23を変位させる昇降機構36を制御する前に、アンダープレート76が給気口45を開放するように、開閉機構77を制御する。
コントローラ100は、加熱処理期間の終了後に、アンダープレート76が給気口45を閉鎖するように、開閉機構77を制御する。
図4に示すように、コントローラ100は、機能モジュールとして、加熱制御部101と、シャッタ制御部102と、ピン制御部103と、排気制御部104と、プレート制御部105とを有する。
加熱制御部101は、ウェハWの加熱処理を行う、載置台26のヒータ(例えば抵抗発熱体)を制御する。加熱制御部101は、プレート制御部105の制御によってアンダープレート76が給気口45を開放しており、且つ、シャッタ制御部102の制御によってリングシャッタ23が上昇して搬入口75を閉鎖している状態において、加熱処理を開始する。加熱制御部101は、所定の加熱処理期間だけ加熱処理を行うように、載置台26のヒータを制御する。
シャッタ制御部102は、加熱処理期間の開始前であってアンダープレート76が給気口45を開放した状態において、リングシャッタ23が搬入口75を開放し搬入口75から上空間24内にウェハWが搬入可能となるように、昇降機構36を制御する。すなわち、シャッタ制御部102は、加熱制御部101の制御による加熱処理が開始されておらず、且つ、プレート制御部105の制御によってアンダープレート76が給気口45を開放している状態において、昇降機構36を制御することによりリングシャッタ23を下降させて搬入口75を開放する。シャッタ制御部102は、例えば、クールアーム71等によってウェハWが載置台26にセットされるのに十分な時間が経過した後に、昇降機構36を制御することによりリングシャッタ23を上昇させて搬入口75を閉鎖する。シャッタ制御部102は、加熱処理期間が経過した後に、昇降機構36を制御することによりリングシャッタ23を下降させて搬入口75を開放する。シャッタ制御部102は、例えば、クールアーム71等によってウェハWが処理容器20から搬出されるのに十分な時間が経過した後に、昇降機構36を制御することによりリングシャッタ23を上昇させて搬入口75を閉鎖する。
ピン制御部103は、ウェハWを処理容器20(詳細には、載置台26)に搬入又は処理容器20から搬出するタイミングに合わせて、昇降機構72を制御することにより、支持ピン70を昇降させる。ピン制御部103は、ウェハWの搬入時においては、例えば、シャッタ制御部102により搬入口75が開放される前(ウェハWの搬入が開始される前)に、支持ピン70が上昇するように昇降機構72を制御する。ピン制御部103は、クールアーム71から支持ピン70にウェハWが受け渡された後に、支持ピン70が下降して載置台26にウェハWが載置されるように昇降機構72を制御する。また、ピン制御部103は、ウェハWの搬出時においては、例えば、シャッタ制御部102により搬入口75が開放されるタイミングと略一致するタイミング(ウェハWの搬出が開始される前)に、支持ピン70が上昇するように昇降機構72を制御する。ピン制御部103は、支持ピン70からクールアーム71にウェハWが受け渡された後に、支持ピン70が下降するように昇降機構72を制御する。
排気制御部104は、排気室28からの排気に係る構成であるバルブV1及び流量調整部52、並びに、中央排気口29からの排気に係る構成であるバルブV2及び流量調整部54を制御することにより、処理容器20から排出される排気の制御を行う。具体的には、排気制御部104は、熱処理ユニットU2の稼働開始に併せて、バルブV1を開くと共に、流量調整部52を制御して外周排気口27からの排気流量を所定量(例えば10L/分)に設定し、外周排気口27からの排気を開始する。排気制御部104は、例えば、熱処理ユニットU2を稼働させる間、継続的に、外周排気口27からの排気を行わせる。排気制御部104は、加熱処理が開始されてから所定時間(例えば20秒)が経過して架橋反応が終了し塗布膜の流動性が小さくなった後に、バルブV2を開くと共に、流量調整部54を制御して中央排気口29からの排気流量を所定量(例えば20L/分)に設定し、中央排気口29からの排気を開始する。中央排気口29からの排気については、例えば、流量調整部54を制御することにより、排気開始時刻から徐々に排気量を増大させ排気開始から10秒程度経過した時点で目標の排気量(例えば20L/分)に到達するようにしてもよい。排気制御部104は、例えば、外周排気口27からの排気を継続的に行うと共に、中央排気口29からの排気については加熱処理中の所定時間だけ行うこととしてもよい。
このような制御を行うことにより、塗布膜の架橋反応が進行する加熱処理期間の初期段階では、外周排気口27からの排気のみ行われ中央排気口29からの排気が行われない。このため、ウェハWの表面の中央部は外周から中央上方に向かう強い気流に曝されず、ウェハWの中央部の盛り上がりの形成を抑制することができる。当該期間においては、塗布膜からの揮発物及び昇華物の量が少ないため、外周排気口27からの排気のみが行われた場合であってもパーティクルが処理容器20の外に漏洩することを抑制できる。
架橋反応が終了し中央排気口29からの排気をも行う期間においては、ウェハWの中央表面の流動性が低くなっているため、ウェハWの表面が強い気流に曝されても、膜の表面は盛り上がりにくい。そのため、当該期間においては、外周排気口27からの排気に加えて、中央排気口29から大きな排気量で排気を行うことができ、昇華物の発生が増大する状況下において昇華物を効率よく除去することができる。
プレート制御部105は、開閉機構77を制御することにより、アンダープレート76を変位させ、給気口45の開閉状態を変化させる。プレート制御部105は、加熱処理が行われている加熱処理期間の少なくとも一部の期間において、アンダープレート76が給気口45を開放するように、開閉機構77を制御する。プレート制御部105は、加熱処理期間の開始前から加熱処理期間が終了するまで、アンダープレート76が給気口45を継続的に開放するように、開閉機構77を制御する。より詳細には、プレート制御部105は、シャッタ制御部102の制御によってリングシャッタ23が下降しウェハWの搬入のために搬入口75が開放されるよりも前に、アンダープレート76が給気口45を開放するように開閉機構77を制御する。また、プレート制御部105は、加熱処理期間の終了後に、アンダープレート76が給気口45を閉鎖するように、開閉機構77を制御する。
コントローラ100は、一つ又は複数の制御用コンピュータにより構成される。例えばコントローラ100は、図8に示す回路120を有する。回路120は、一つ又は複数のプロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力ポート124と、タイマー125とを有する。
入出力ポート124は、載置台26のヒータ、バルブV1,V2、流量調整部52,54、昇降機構36,72、及び開閉機構77との間で電気信号の入出力を行う。タイマー125は、例えば一定周期の基準パルスをカウントすることで経過時間を計測する。ストレージ123は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体を有する。記録媒体は、後述の基板処理手順を実行させるためのプログラムを記録している。記録媒体は、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク及び光ディスク等の取り出し可能な媒体であってもよい。メモリ122は、ストレージ123の記録媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ121による演算結果を一時的に記録する。プロセッサ121は、メモリ122と協働して上記プログラムを実行することで、上述した各機能モジュールを構成する。
なお、コントローラ100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムにより各機能モジュールを構成するものに限られない。例えばコントローラ100の各機能モジュールは、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されていてもよい。
〔熱処理手順〕
次に、基板処理方法の一例として、コントローラ100の制御に応じて熱処理ユニットU2が実行する熱処理手順を、図9を参照して説明する。最初に、コントローラ100は、搬送アームA3を制御することにより、熱処理ユニットU2にウェハWを搬送する。続いて、時刻t1において、ピン制御部103は、昇降機構72を制御することにより支持ピン70を上昇させる(支持ピンUP)。続いて、時刻t2において、プレート制御部105は、アンダープレート76が給気口45を開放するように(アンダープレートOpen)、開閉機構77を制御する。これにより、システム気流ASの一部が給気口45から下空間42に導入される。
続いて、時刻t3において、シャッタ制御部102は、リングシャッタ23が搬入口75を開放し搬入口75から上空間24内にウェハWが搬入可能となるように、昇降機構36を制御する。具体的には、シャッタ制御部102は、昇降機構36を制御することによりリングシャッタ23を下降させて搬入口75を開放する(リングシャッタDown)。
その後、搬入口75から搬入されたウェハWがクールアーム71から支持ピン70に受け渡されると、時刻t4において、ピン制御部103は、昇降機構72を制御することにより支持ピン70を下降させて(支持ピンDown)、載置台26にウェハWを載置する。また、時刻t4において、シャッタ制御部102は、昇降機構36を制御することによりリングシャッタ23を上昇させて(リングシャッタUP)、搬入口75を閉鎖する。ここまでの工程が、「処理対象のウェハWを収容する上空間24に、ウェハWを収容する工程」である。
続いて、時刻t5において、加熱制御部101は、ウェハWの加熱処理が開始されるように、載置台26のヒータ(例えば抵抗発熱体)を制御する(加熱処理ON)。当該工程が、「上空間24に向かって流れるシステム気流ASの一部が上空間24に導入され、システム気流ASの残りの一部が下空間42に導入された状態にて、上空間24内のウェハWに加熱処理を行う工程」である。また、時刻t5又はその所定時間後において、排気制御部104は、バルブV2を開くと共に、流量調整部54を制御して中央排気口29からの排気流量を所定量(例えば20L/分)に設定し、中央排気口29からの排気を開始する(排気(中心)ON)。なお、排気制御部104は、熱処理ユニットU2が稼働する期間中、継続的に外周排気口27からの排気を行わせる(排気(外周)ON)。すなわち、排気制御部104は、バルブV1を開くと共に、流量調整部52を制御して外周排気口27からの排気流量を所定量(例えば10L/分)に設定し、外周排気口27からの排気を継続的に行わせる。
時刻t5から所定時間経過した時刻t6において、排気制御部104は、バルブV2を閉じ、中央排気口29からの排気を終了する(排気(中心)OFF)。更に、時刻t6から所定時間経過した時刻t7において、排気制御部104は、バルブV2を開くと共に、流量調整部54を制御して中央排気口29からの排気流量を所定量(例えば20L/分)に設定し、中央排気口29からの排気を再開する(排気(中心)ON)
続いて、時刻t5から所定の加熱処理期間が経過した時刻t8において、加熱制御部101は、ウェハWの加熱処理が終了するように、載置台26のヒータを制御する(加熱処理OFF)。加熱処理期間経過後の時刻t8において、シャッタ制御部102は、昇降機構36を制御することによりリングシャッタ23を下降させて(リングシャッタDown)、搬入口75を開放する。また、時刻t8において、プレート制御部105は、アンダープレート76が給気口45を閉鎖するように(アンダープレートClose)、開閉機構77を制御する。また、時刻t8において、ピン制御部103は、昇降機構72を制御することにより支持ピン70を上昇させる(支持ピンUP)。その後、ウェハWが支持ピン70からクールアーム71に受け渡されると、時刻t9において、ピン制御部103は、昇降機構72を制御することにより支持ピン70を下降させる(支持ピンDown)。
その後、クールアーム71によりウェハWが上空間24から搬出されると、時刻t10において、シャッタ制御部102は、昇降機構36を制御することによりリングシャッタ23を上昇させて(リングシャッタUP)、搬入口75を閉鎖する。以上が、熱処理ユニットU2が実行する熱処理手順の一例である。
〔作用効果〕
熱処理ユニットU2は、加熱処理対象のウェハWを収容する上空間24と、上空間24に向かって流れるシステム気流ASを上空間24内に流入させる給気口35と、上空間24の下方に設けられた下空間42と、システム気流ASの一部を下空間42内に流入させる給気口45と、を備える。
このような熱処理ユニットU2では、加熱処理対象のウェハWを収容する上空間24に向かって流れるシステム気流ASの一部が、給気口45から、上空間24の下方に設けられた下空間42に流入する。これにより、システム気流ASの総量を変更することなく、給気口35から上空間24に流入するシステム気流ASの流量を低減させることができる。このことで、ウェハWに形成された塗布膜の膜厚均一性を向上させることができる。
熱処理ユニットU2は、給気口45を開閉可能に構成されたアンダープレート76を備える。これにより、必要に応じて給気口45を開閉することが可能になり、熱処理ユニットU2内での処理状況に応じて、上空間24に流入するシステム気流ASの流量を調整することができる。
熱処理ユニットU2は、コントローラ100を備え、コントローラ100は、ウェハWの加熱処理を行う載置台26を制御することと、加熱処理が行われている加熱処理期間の少なくとも一部の期間において、アンダープレート76が給気口45を開放するように、アンダープレート76を変位させる開閉機構77を制御することと、を実行するように構成されている。加熱処理期間の少なくとも一部において給気口45が開放されることにより、加熱処理期間中の上空間24へのシステム気流ASの流入量を低減させることができ、膜厚均一性を向上させることができる。
コントローラ100は、加熱処理期間の開始前から前記加熱処理期間が終了するまで、アンダープレート76が給気口45を継続的に開放するように、開閉機構77を制御する。これにより、加熱処理期間中は継続して、上空間24へのシステム気流ASの流入量が低減することとなり、膜厚均一性を向上させることができる。
熱処理ユニットU2は、上空間24内にウェハWを搬入するための搬入口75と、搬入口75に設けられ、搬入口75を開閉可能に構成されたリングシャッタ23と、を備え、コントローラ100は、リングシャッタ23が搬入口75を開放するように、リングシャッタ23を変位させる昇降機構36を制御する前に、アンダープレート76が給気口45を開放するように、開閉機構77を制御する。これにより、搬入口75が開かれて上空間24内にウェハWが搬入されるよりも前に、給気口45が開いた状態すなわち上空間24へのシステム気流ASの流入量が低減した状態とされる。搬入口75が開かれて上空間24内にウェハWが搬入される際には、まだウェハWが載置されていない載置台26が、搬入口75を介して流入したシステム気流ASに晒されることとなる。この場合に、システム気流ASの流量が多いと、載置台26の温度分布に影響するおそれがある。この点、搬入口75が開かれる際にすでに上空間24への気流の流入量が低減した状態とされていることにより、上述した載置台26の温度分布への影響を低減することができる。
コントローラ100は、加熱処理期間の終了後に、アンダープレート76が給気口45を閉鎖するように開閉機構77を制御する。加熱処理期間が終了した状態において、上空間24内に流入するシステム気流ASが弱まると、昇華物が給気口35から上空間24の外部に大量に流出するおそれがある。この点、加熱処理期間が終了した後(すなわち、膜厚均一性に関係しない期間)において給気口45を閉じ上空間24へのシステム気流ASの流入量を増やすことにより、昇華物が上空間24の外部に流出することを抑制することができる。
熱処理ユニットU2は、ウェハWを下方から支持するとともに、上下方向に昇降することによりウェハWを所定の位置に配置する支持ピン70を更に備え、下空間42は、支持ピン70を収容する空間である。これにより、既存の空間を有効活用して、上述した上空間24へのシステム気流ASの流入量の低減を実現することができる。
以上、実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、コントローラ100により、開閉機構77を制御しアンダープレート76を変位させて給気口45の開閉状態を変化させるとして説明したがこれに限定されず、例えばアンダープレートは変位するものではなく、下空間の給気口の所定の位置に固定されていてもよい。また、アンダープレートは、給気口を完全に(100%)開放(又は閉鎖)するものでなくてもよく、例えば図10に示すアンダープレート176のように、下空間42の給気口45の略半分(50%)程度を開放(又は閉鎖)するものであってもよい。
また、熱処理手順における、上空間24内のウェハWに加熱処理を行う工程においては、加熱処理前にウェハWに塗布される処理液に応じて、下空間の給気口の開口度合いを決定してもよい。これにより、処理液に応じて、上空間へのシステム気流の流入量を調節することができ、処理液に応じて膜厚の均一性を向上させることができる。
なお、下空間の給気口の開放度合いは、例えば上述したように、アンダープレートを、給気口の所定領域のみ開放する位置に設ける等によって調節してもよい。または、下空間の給気口の開放度合い(開口率)は、図11(a)〜(e)に示すような、アンダープレート自体に開口(切欠き)が形成されているアンダープレートを用いることにより調節してもよい。このようなアンダープレート(開口率調整用部材)を用いる場合、アンダープレートの開口(切欠き)の面積に応じて、給気口の開口率を調整することができる。開口率が互いに異なるプレートを適宜組み合わせること、付け替えることにより、給気口の開口率を調整することとしてもよい。
2…塗布・現像装置(基板処理装置)、23…リングシャッタ(シャッタ部)、24…上空間(第1空間)、26…載置台(熱処理部)、35…給気口(第1開口)、36…昇降機構(シャッタ駆動部)、42…下空間(第2空間)、45…給気口(第2開口)、46…排気口(排気部)、70…支持ピン(支持部)、75…搬入口、76…アンダープレート(開閉プレート,開口率調整用部材)、77…開閉機構(プレート駆動部)、100…コントローラ(制御部)、AS…システム気流(気流)、W…ウェハ(基板)。

Claims (11)

  1. 加熱処理対象の基板を収容する第1空間と、
    前記第1空間に向かって流れる気流を前記第1空間内に流入させる第1開口と、
    前記第1空間の下方に設けられた第2空間と、
    前記気流の一部を前記第2空間内に流入させる第2開口と、を備える基板処理装置。
  2. 前記第2空間に設けられた排気部を更に備える、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記第2開口の開口率を可変とする開口率調整用部材を更に備える、請求項1又は2記載の基板処理装置。
  4. 前記開口率調整用部材は、第2開口を開閉可能に構成された開閉プレートである、請求項3記載の基板処理装置。
  5. 制御部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記基板の加熱処理を行う熱処理部を制御することと、
    前記加熱処理が行われている加熱処理期間の少なくとも一部の期間において、前記開閉プレートが前記第2開口を開放するように、前記開閉プレートを変位させるプレート駆動部を制御することと、
    を実行するように構成されている、請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記制御部は、前記加熱処理期間の開始前から前記加熱処理期間が終了するまで、前記開閉プレートが前記第2開口を継続的に開放するように、前記プレート駆動部を制御する、請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記第1空間内に前記基板を搬入するための搬入口と、
    前記搬入口を開閉可能に構成されたシャッタ部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記シャッタ部が前記搬入口を開放するように、前記シャッタ部を変位させるシャッタ駆動部を制御する前に、前記開閉プレートが前記第2開口を開放するように、前記プレート駆動部を制御する、請求項6記載の基板処理装置。
  8. 前記制御部は、前記加熱処理期間の終了後に、前記開閉プレートが前記第2開口を閉鎖するように、前記プレート駆動部を制御する、請求項5〜7のいずれか一項記載の基板処理装置。
  9. 前記基板を下方から支持するとともに、上下方向に昇降することにより前記基板を所定の位置に配置する支持部を更に備え、
    前記第2空間は、前記支持部を収容する空間である、請求項1〜8のいずれか一項記載の基板処理装置。
  10. 加熱処理対象の基板を収容する第1空間に基板を収容する工程と、
    前記第1空間に向かって流れる気流の一部が前記第1空間に導入され、前記気流の残りの一部が前記第1空間の下方に設けられた第2空間内に導入された状態にて、前記第1空間内の基板の加熱処理を行う工程と、を含む基板処理方法。
  11. 前記第1空間内の基板の加熱処理を行う工程では、前記加熱処理前に前記基板に塗布される処理液に応じて、前記第2空間内に前記気流の残りの一部を導入するための第2開口の開放度合いを決定する、請求項10記載の基板処理方法。
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