JP2018135687A - パイプ抱持バンド取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板部と建築構造物との間に隙間ができるおそれがなく、かつ、建築構造物に対して、構成部材がしっかりと固定されて取りつけできるパイプ抱持バンド取付具を提供する。【解決手段】基板部11には取付部12を貫通させる貫通孔11bが開設されており、取付部12は、取付部本体の側面より突出した押圧部12cを有し、押圧部12cが基板部11の貫通孔11bよりも前方に配されるように長手方向の後端部が貫通孔11bに貫通し、後端部が凹部11a内において固定部13に固着されており、押圧部12cが基板部11の前面を押圧した状態で固定部13が建築構造物(外壁3)に固定されるようになっている。【選択図】図1

Description

本発明は、外壁などの建築構造物の表面に沿って上下方向等に配されるパイプを取りつけるためのパイプ抱持バンドを固定するパイプ抱持バンド取付具に関する。
従来のパイプ抱持バンド取付具として、特許文献1(図3)に示した形状のものが知られている。図7は、従来のこの種のパイプ抱持バンドの構成部材間の連結構造を示した一部を断面とした正面図である。
図7に示すように、このパイプ抱持バンド取付具110は、外壁3などの建築構造物の表面に添設される基板部111と、パイプ固定用のパイプ抱持バンド(本図には不図示。特許文献1の図2参照)を取りつけるための取付部112と、外壁3などの建築構造物に固定される軸状のねじ体などで構成された固定部113とを連結して構成されている。基板部111は略中央に凹部111a(図7(a)参照)を有しており、固定部113はその凹部111a(の底)より後方に突出形成され、取付部112は凹部111aの外面側より前方に突出形成されている。
基板部111の凹部111aの底板部111cには、3部材を上記のように連結するために、図7(a)に示したような2つの貫通孔111bが開設されている。一方、取付部112の基端部(基板部111および固定部113に連結固定するための端部)には、基板部111の貫通孔111bに挿通される凹字状に、二股状に突出した固定片部112aが形成されている。
図7(a)に示したように、基板部111の貫通孔111bに固定片部112aが挿通され、その貫通孔111bより凹部111a側に飛び出た固定片部112a間に固定部113の基端部である頭部113aが挟み込まれ、凹部111a内において、3部材は溶接にて相互に固定連結されている。図7(a)(b)において符号9を付した部位が溶接による溶着部である。
このように、パイプ抱持バンド取付具110は3部材がしっかりと連結固定されており、取付部112の板面を側方に向けた状態にして固定部113を外壁3に埋め込んだアンカーナット7に固定することで使用されるようになっている。
特開2001−108149号公報
しかしながら、このようなパイプ抱持バンド取付具110は3部材が相互に固定関係にあるため、図7(b)に示すように外壁3へのアンカーナット7の取りつけが歪んでいれば、3部材の全てが外壁3に対して歪み、そのため基板部111と外壁3との間に隙間Sが生じることとなる。この隙間Sをなくすために過剰に締めつけると、構成部材には部分的に大きな負荷がかかりパイプ抱持バンド取付具110は劣化しやすくなる。たとえば、無理な締めつけ負荷により、部材の表面に塗布した塗料が割れて錆びやすくなったり、部材の強度が低下したりすることがある。また、3部材の溶着において相互間に歪みがある場合も同様に、外壁3に取りつけた後にその歪みを是正しようとすると破損するおそれがある。
また、基板部111と外壁3との間に隙間Sを有したままにすれば、外観が悪くなるばかりでなく、隙間Sから多くの雨水が浸入し、凹部111a内で錆が発生して、外部から見えない部分で部材の劣化が進行するという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点を考慮して提案されたもので、その目的は、基板部と建築構造物との間に隙間ができるおそれがなく、かつ、建築構造物に対して、構成部材がしっかりと固定されて取りつけできるパイプ抱持バンド取付具を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のパイプ抱持バンド取付具は、略中央に設けられた凹部が建築構造物の表面に向けられて添設される基板部と、基板部の凹部側より突出するように配された、建築構造物に固定される棒状の固定部と、基板部の板面より該固定部とは反対の方向に突出するように配された、パイプ抱持バンドを取りつけるための取付部とを備えたパイプ抱持バンド取付具であって、基板部には取付部を貫通させる貫通孔が開設されており、取付部は、取付部本体の側面より突出した押圧部を有し、押圧部が基板部の貫通孔よりも前方に配されるように長手方向の後端部が貫通孔に貫通し、後端部が凹部内において固定部に固着されており、押圧部が基板部の前面を押圧した状態で固定部が建築構造物に固定されることを特徴とする。
請求項2に記載のパイプ抱持バンド取付具は、取付部のすくなくとも後端部は板形状とされ、固定部は、その前端部に取付部の後端部を差し入れる凹溝を有しており、後端部が凹溝に差し込まれた状態で取付部に固着されていることを特徴とする。
請求項3に記載のパイプ抱持バンド取付具は、取付部の後端部は、幅方向の両端部に位置合わせ突部を有した凹形状とされており、固定部の前端部は位置合わせ突部間に挟まれるように配されていることを特徴とする。
請求項1に記載のパイプ抱持バンド取付具によれば、上述の構成となっているため、基板部と建築構造物との間に隙間ができるおそれがなく、かつ、建築構造物に対して3部材をしっかりと取りつけ固定できる。
請求項2に記載のパイプ抱持バンド取付具によれば、上述の構成となっているため、製造過程において固定部と取付部とは歪みなく強固に連結することができ、そのため、施工後に、一部に大きな負荷がかかるおそれはない。取付部と固定部とを歪みなく連結できるので、取りつけのための回転操作もしやすい。
請求項3に記載のパイプ抱持バンド取付具によれば、上述の構成となっているため、取付部は固定部の軸に対してぶれずにバランスよく連結され得るため、施工後に、一部に大きな負荷がかかるおそれはない。取付部は固定部の軸にずれないように固定されるので、取りつけのための回転操作もしやすい。
本発明の一実施形態に係るパイプ抱持バンド取付具の説明図である。(a)は同パイプ抱持バンド取付具の分解斜視図、(b)は同パイプ抱持バンド取付具の斜視図である。 (a)は、同パイプ抱持バンド取付具の一部を断面とした正面図である。(b)(c)は、同パイプ抱持バンド取付具の要部の一部を断面とした正面図である。 (a)(b)同パイプ抱持バンド取付具の取付手順を示す同パイプ抱持バンド取付具の一部を断面とした正面図である。 パイプ抱持バンド取付具の使用態様の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るパイプ抱持バンド取付具の説明図である。(a)は基板部の正面図、(b)は同平面図、(c)は同パイプ抱持バンド取付具の一部を断面とした正面図、(d)は同パイプ抱持バンド取付具の取付状態における一部を断面とした正面図である。 (a)(b)は、本発明のさらに他の実施形態に係るパイプ抱持バンド取付具の一部を断面とした正面図である。 従来のパイプ抱持バンド取付具の説明図である。(a)は同パイプ抱持バンド取付具の一部を断面とした正面図、(b)は同パイプ抱持バンド取付具の一部を断面とした正面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図1〜図6をもとに説明する。まず、パイプ抱持バンド取付具10(以下、取付具10という)の基本構成について説明する。
本取付具10は、略中央に設けられた凹部11aが外壁3などの建築構造物の表面に向けられて添設される基板部11と、基板部11の凹部11a側(裏側)の板面より突出するように配された、建築構造物に固定される棒状の固定部13と、基板部11の板面より固定部13とは反対の方向に突出するように配された、パイプ抱持バンド30を取りつけるための板状の取付部12とを備えている。
基板部11には取付部12の貫通孔11bが開設されている。取付部12は、取付部本体の側面より突出した押圧部12cを有し、押圧部12cが基板部11の貫通孔11bよりも前方に配されるように長手方向の後端部が貫通孔11bに貫通し、その後端部が凹部11a内において固定部13に固着されている。そして、押圧部12cが基板部11の前面を押圧した状態で固定部13が建築構造物(外壁3)に固定されるようになっている。
ついで、本取付具10の構成および作用効果について詳細に説明する。
この取付具10を構成する基板部11、固定部13および取付部12の各部はいずれもステンレス等の金属部材よりなる。以下、これらの3部材について順次説明し、さらにそれらの連結構造について説明する。なお、以下の説明では、取付具10を建築構造物である外壁3に取りつけることを前提として、取付部12側を前方、固定部13側を後方として前後表記してある。
外壁3に取りつけた場合に前方に配される取付部12は、図4に示すように、パイプ抱持バンド30を取りつけるための部位であり、パイプ抱持バンド30の取付片部31が板状の取付部12を挟持するようにして固定されるようになっている。この取付部12には、一対の取付片部31をそれぞれ2箇所の挿通孔31aを通じて、ボルト33、ナット34で固定するための長孔12dが開設されている。
パイプ抱持バンド30は、図4に示すように、上記取付片部31を延出させた開閉自在な環状のバンド部32を備えており、そのバンド部32で、竪樋などのパイプ35を抱持できる構成となっている。
図1に示すように、取付具10において前部に配されている取付部12は、矩形の板状体とされ、その後端部は後端面の幅方向(上下方向)の両端部に2つの突部よりなる位置合わせ突部12aを有した凹形状となっている。この両位置合わせ突部12a間の凹底部12bは本取付具10の製造過程において固定部13を取付部12に取りつける部位であり、取付具10の製造の際に両位置合わせ突部12aによって位置が確定され、いったん相互に嵌合した後には幅方向の位置ずれが発生しないようになっている。
また、取付部12の後部寄りの両板面には上下2つの円柱状の突起が形成されている。この突起は、取付具10の施工過程において基板部11を押圧するための押圧部12cを構成しており、正しく施工された後においては、押圧部12cの後面が基板部11の前面に基板部11を押圧するように接触した状態となっている。このように取付部12に押圧部12cが形成されているため、取付具10の施工後に基板部11のぐらつき、飛び出しを防止することができる。
なお、押圧部12cは取付具10の外壁3への施工の過程において基板部11を前方より押圧するためのものであるため、板面の表裏に複数ずつ均等に分散して設けることが望ましい。なお、押圧部12cは表裏ごとに複数形成されているが、それぞれ1つであってもよいし、一方の面のみに2つ形成されていてもよい。また、複数の押圧部12cは、すくなくとも離間した位置に形成されていることが望ましい。また、図5で後述するように連続的につながった形状の押圧部12cであってもよい。表裏1つずつ押圧部12cを設けた取付具10については、図6において後述する。
取付部12の後部側に配されている基板部11は、取付具10を外壁3に取りつけた際に外壁3の表面に添設される台座として作用する部位であり、上述したように、その平面中央の凸部の裏側には、前方の取付部12と後方の固定部13を連結させるための部位である凹部11aが形成されている。ようするに、基板部11は鍋形状となっており、その鍋の凹部11a内において、取付部12、固定部13間の連結部が配されており、取付具10が外壁3に取りつけられれば、基板部11の外周の環状部11cが外壁3に隙間なく接触して、凹部11a内の取付部12、固定部13間の連結空間が外部に露出されないようになっている。
この基板部11の凹部11aの底板部11dには、上述したように、前後方向に貫通する矩形の貫通孔11bが開設されている。この貫通孔11bは、取付部12が遊挿状態に挿通される四角孔であり、取付部本体がスムーズに貫通孔11bを移動できるように、取付部本体の後端部の断面形状よりもやや大きめの孔となっている。また、本取付具10は、後述するように、施工後において取付部12が基板部11に対して歪んだ状態(基板部11の外面が取付部12の長手方向に直交しない状態)に取りつけられる可能性もあるため、貫通孔11bはそのような傾斜取りつけを考慮して、取付部本体の後端部の断面形状よりも大きな孔とすることが望ましい。
基板部11の後方に配されている固定部13は、頭部を有しない円柱状のねじ体とされ、その前端部には、軸方向に掘り込まれた凹溝13aが形成されている。この凹溝13aは、取付部12の後端部が差し込まれており、溝幅は取付部12の板厚におおむね合致している。このようなねじ体は、原材料である長い棒状のねじ体を適宜な長さに切断することで成形することができる。なお、固定部13は頭部を有し、その頭部に凹溝13aが形成されたねじ体であってもよい。
この固定部13の凹溝13aに、基板部11の貫通孔11bに挿通された取付部12の後端部が嵌合し、図2(a)に示すように、嵌合部およびその周辺が溶接により溶着されて、2部材が連結、固着されている。図2(a)〜(c)において符号9を付した部位が溶着部である。
一方、基板部11は他の2部材のいずれにも溶着されず、それらとの固定関係はない。本図例では特に、取付具10は、基板部11の凹部11aの底板部11dが取付部12の押圧部12cと、固定部13の前端部との間に遊びをもって配されており、かつ、取付部12は基板部11の貫通孔11bに遊挿状態にあるため、施工前における取付具10の基板部11は長手方向に移動可能な状態となっている。より具体的には、押圧部12cの後面と固定部13の前端面との間の離間寸法Lは基板部11の底板部11dの厚さ寸法よりも大きく、施工前では、図2(b)(c)に示すように、それらの間で基板部11がずれ動くことが可能となっている。
ついで、この取付具10の外壁3への施工について図3を参照しながら説明する。
外壁3には略垂直な取付孔5が開けられ、その取付孔5にアンカーナット7が装着されている。このアンカーナット7に、取付部12を回転させながら固定部13をねじ込んでいくことで、基板部11は取付部12の押圧部12cに押圧されていき、基板部11の環状部11cが壁面に密着して、取付具10は固定された状態に取りつけられる。
このように取付具10が外壁3に取りつけられた状態では、基板部11は凹部11aの前方の押圧部12cと、外壁3とにより挟みこまれて、他の2部材と同様、固定された状態となっている。
このように基板部11は施工前においては他の2部材と固定状態になっていなくても、外壁3に対して施工されることで、外壁3や他の2部材に対してずれ動くことはなくなり、しっかりと固定された状態となる。また、アンカーナット7の取りつけが歪んでいる場合でも、環状部11cが外壁3にしっかりと密着されるように、基板部11を押圧部12cで押圧できるので、外壁3と環状部11cとの間に隙間が発生するおそれはない。なお、アンカーナット7の取りつけが歪んでいる場合には、複数の押圧部12cの全てが基板部11の外面に密着することはないが、すくなくとも1つの押圧部12cが基板部11の外面に密着して押圧した状態となるため、施工後に基板部11は安定して外壁3に固定され、ずれ動くようなことはない。
また、取付部12と固定部13が歪んで直線的に固着されていない場合も、複数の押圧部12cのいずれかが基板部11を押圧するので基板部11の環状部11cは外壁3の壁面に隙間なく密着する。そもそも本実施形態のものは、固定部13に凹溝13aが形成され、その凹溝13aに取付部12の凹底部12bを差し入れて連結する構造であるため、両連結部分を適正に形成しておけば、連結歪みが発生する可能性は低い。また、取付部12は位置合わせ突部12aを備えているため、軸がずれずに連結することができる。
したがって、取付具10を連結歪みなく、軸ずれなく製造しておけば、アンカーナット7の取りつけ歪みがない限りは、複数の押圧部12cが均等に基板部11に押圧作用し、そのため取付具10はより安定した状態に固定される。また、取付具10に連結歪みも、軸ずれもなければ、取りつけのための回転操作も当然にしやすい。
また、このように施工により基板部11を外壁3に固定するためには、図2(c)の状態において取付部12の後端が環状部11cの裏面よりも後方に突出しないような寸法関係とする必要があることは言うまでもない。なお、基板部11の凹部11aの底板部11dが取付部12の押圧部12cと、固定部13の前端部との間に隙間なく挟持された、ほとんど遊びのない連結構造のものであってもよい。
また、本取付具10は、取付部12の後部における板状体の幅方向の全体が基板部11の貫通孔11bに挿通された連結構造となっているため、二股状に突出した固定片部112aを基板部111に装着する従来のもの(図7参照)に比べ、施工後において、貫通孔11bの開口縁(特に外面側の縁)が接触することを起因とした取付部12の折れや曲がりなどは発生しにくい。
以上の説明からわかるように、本取付具10では、取付部12が施工前においては可動状態、つまり基板部11の貫通孔11bに遊挿された状態にあるため、施工状態であっても貫通孔11bには隙間ができ、基板部11の裏側の凹部11a内に雨水が浸入するおそれがある。そのため、そのような隙間からの水の浸入を防止する止水用のパッキン(本図例にては不図示)を取りつけることが望ましい。また、環状部11cの裏面にも施工前にあらかじめ止水用パッキンを取りつけておくことが望ましい。
つぎに、図5を参照しながら、本発明の他の実施形態に係る取付具10について説明する。なお、図1に図示した取付具10と同様の構成部位については、同一の符号を付してその説明は割愛する。
この取付具10に用いられる取付部12は、押圧部12cとして不連続な複数の突起ではなく、図5(a)(b)に示すように、取付部12の取付部本体の周囲を囲むような鍔部を備えている。この鍔部は、取付部12を基板部11の貫通孔11bに正しく挿通させたときに基板部11の底板部11dの外面に略平行となるように形成されていることが望ましい。また、鍔部よりなる押圧部12cの後面には止水用パッキン12eが固着されている。
この取付具10も図1に示したものと同様、施工前においては、基板部11の凹部11aの底板部11dが取付部12の押圧部12cと、固定部13の前端部との間に遊びをもって配されて、図5(c)に示すように、それらの間で矢印方向にずれ動きが可能な状態となっている。
本取付具10についても、図5(d)に示すように、外壁3に設けた取付孔5に埋め込んだアンカーナット7に、回転操作により固定することができる。取付具10の施工後においては、押圧部12c(の後面に設けた止水用パッキン12e)が基板部11の底板部11dの外面に密着し、基板部11は凹部11aの前方の押圧部12cと、環状部11cの後方側の外壁3とにより挟みこまれて、外壁3に固定された状態となる。
このように本取付具10は、図1に示した取付具10と同様の効果が奏せられる。また、本取付具10は押圧部12cが基板部11の貫通孔11bに対し覆うように配されるので基板部11を確実に押圧でき、止水用パッキン12eを取りつけておくことで凹部11a内への雨水の浸入を防止することができる。なお、この押圧部12cは貫通孔11bの外周側に途切れることなく広がっているため、そもそも雨水が貫通孔11bに入り込みにくい。
つぎに、図6(a)(b)にもとづいて、取りつけ歪みに対応して設置しやすい構成とした取付具10について説明する。なお、図1に図示した取付具10と同様の構成部位については、同一の符号を付してその説明は割愛する。
これら2種の取付具10はいずれも、取付部12の表裏に1つずつ押圧部12cが形成されており、その位置が取付部12の幅方向の略中心となっている。そのため、取付部12が上下いずれかに傾いた場合でも、表裏1つずつの押圧部12cでほぼ確実に基板部11を押圧することができる。
特に図6(b)のものは、表裏の押圧部12cが、基板部11の貫通孔11bに隣接するようにそれぞれの押圧部12cに対応して設けた穴部11eに入り込んで基板部11を押圧する構成となっているため、押圧部12cは安定した状態で基板部11を押圧する。
以上の複数の実施形態では取付部12の取付部本体が板状体であるが、すくなくとも基板部11に貫通する部位は他の形状であってもよい。たとえば、その部位を円柱状とし、貫通孔11bを円形としてもよい。その場合、たとえば円の四方に突出した押圧部12cを設ければよい。
このように取付部12の基板部11の貫通孔11bに貫通させる部位が円柱状であれば、施工作業において基板部11を外壁3に押さえつけておくことで、回転操作したときに基板部11が供回りしないようにすることができ、その結果、取付部12の回転操作がしやすくなる。
10 パイプ抱持バンド取付具(取付具)
11 基板部
11a 凹部
11b 貫通孔
11c 環状部
11d 底板部
11e 穴部
12 取付部
12a 位置合わせ突部
12b 凹底部
12c 押圧部(突起、鍔部)
12d 長孔
12e 止水用パッキン
13 固定部
13a 凹溝
30 パイプ抱持バンド
31 取付片部
32 バンド部
33 ボルト
34 ナット
35 パイプ
3 外壁
5 取付孔
7 アンカーナット
9 溶着部

Claims (3)

  1. 略中央に設けられた凹部が建築構造物の表面に向けられて添設される基板部と、該基板部の前記凹部側より突出するように配された、前記建築構造物に固定される棒状の固定部と、前記基板部の板面より該固定部とは反対の方向に突出するように配された、パイプ抱持バンドを取りつけるための取付部とを備えたパイプ抱持バンド取付具であって、
    前記基板部には前記取付部を貫通させる貫通孔が開設されており、
    前記取付部は、取付部本体の側面より突出した押圧部を有し、該押圧部が前記基板部の前記貫通孔よりも前方に配されるように長手方向の後端部が前記貫通孔に貫通し、該後端部が前記凹部内において前記固定部に固着されており、
    前記押圧部が前記基板部の前面を押圧した状態で前記固定部が建築構造物に固定されることを特徴とするパイプ抱持バンド取付具。
  2. 請求項1において、
    前記取付部のすくなくとも前記後端部は板形状とされ、
    前記固定部は、その前端部に前記取付部の前記後端部を差し入れる凹溝を有しており、前記後端部が前記凹溝に差し込まれた状態で前記取付部に固着されていることを特徴とするパイプ抱持バンド取付具。
  3. 請求項2において、
    前記取付部の前記後端部は、幅方向の両端部に位置合わせ突部を有した凹形状とされており、
    前記固定部の前記前端部は前記位置合わせ突部間に挟まれるように配されていることを特徴とするパイプ抱持バンド取付具。

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