JP2018135494A - 光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 - Google Patents

光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】たわみ性に優れ、耐プリント基板曲げ性が高いにも関わらず、収縮率も反り量も小さい硬化物となる光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物、該組成物の硬化物及び該硬化物を備える光半導体装置の提供。【解決手段】(A)多官能型エポキシ樹脂、(B)アルケニル基含有エポキシ化合物とオルガノポリシロキサンとの付加化合物、(C)1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有するフェノール化合物、(D)無機充填材及び(E)硬化促進剤を含む光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物であって、該組成物の硬化物のたわみ量が、JIS K 6911:2006規格に基づく曲げ強さ及び曲げ弾性率測定において、1.8mm以上である光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物、該組成物の硬化物及び該硬化物を備える光半導体装置に関する。
LED(Light Emitting Diode)等の光半導体素子は、街頭ディスプレイや自動車ランプ、住宅用照明など種々のインジケータや光源として利用されるようになっている。中でも、白色LEDは、二酸化炭素削減や省エネルギーをキーワードとして、各分野で応用した製品の開発が急速に進んでいる。
従来、LED等の半導体や電子機器装置の材料の1つとして、光リフレクター材料にポリフタルアミド樹脂(PPA)が広く使用されてきたが、PPAの耐熱変色性、耐光変色性の乏しさから、現在では、エポキシ樹脂を代表とする熱硬化性樹脂が多用されている。
特許文献1及び2には、トリアジン誘導体エポキシ樹脂を使用した白色熱硬化性エポキシ樹脂組成物が記載され、特許文献3には脂環式エポキシ化合物を使用した白色熱硬化性エポキシ樹脂組成物が記載されている。これらに記載の白色熱硬化性エポキシ樹脂組成物は、いずれも芳香族を有しないエポキシ樹脂と酸無水物とを用いたものであり、一定の耐熱性及び耐光性を有しているために、該組成物の使用が拡大してきている。しかし、該組成物の使用が照明用途や車載用途で増加する現状において、耐熱性や耐光性等の観点から、信頼性及び白色度が高い白色熱硬化性エポキシ樹脂組成物が必要となってきた。
一方、車載用途においてはコントラストをつけることでより輝度を上げる手法や、光の散乱を抑える手法が用いられることが多く、黒色材料を使用することが多い。また、プリント基板への実装後における耐プリント曲げ試験で非常に高いレベルの耐プリント曲げ性が要求されることがある。
高い耐プリント基板曲げ性を有する材料はJIS K 6911:2006規格に基づく曲げ強さ及び曲げ弾性率測定における試験片のたわみ量と相関があり、たわみ量が大きいほど、高い耐プリント基板曲げ性が高いことがわかってきた。しかし、高たわみ材料は無機充填材の量が少ない、言い換えれば高熱膨張係数材料であることから、反り量の増加につながり、これらの関係は相反関係にあるため、たわみ性及び反り特性に優れた硬化物を得ることは困難である。
特開2006−140207号公報 特開2008−189827号公報 特開2013−100410号公報
したがって、本発明の目的は、たわみ性に優れ、耐プリント基板曲げ性が高いにも関わらず、収縮率も反り量も小さい硬化物となる光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物、該組成物の硬化物及び該硬化物を備える光半導体装置を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、下記熱硬化性エポキシ樹脂組成物が、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物、該組成物の硬化物及び該硬化物を備える光半導体装置を提供するものである。
<1>
下記(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)成分を含有する熱硬化性エポキシ樹脂組成物であって、該組成物の硬化物のたわみ量が、JIS K 6911:2006規格に基づく曲げ強さ及び曲げ弾性率測定において、1.8mm以上である光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
(A)多官能型エポキシ樹脂
(B)アルケニル基含有エポキシ化合物と下記平均式(1)で表されるオルガノポリシロキサンとの付加化合物
abSiO(4-(a+b))/2 (1)
(式(1)中、Rは互いに独立に、炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、aは0.01≦a≦1の数であり、bは1≦b≦3の数であり、a+bは1.01≦a+b<4である。)
(C)1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有するフェノール化合物;総エポキシ基数/総フェノール性水酸基数=0.5〜2.0の割合
(D)無機充填材
(E)硬化促進剤
<2>
(A)成分の多官能エポキシ樹脂がトリスフェノールアルカン型エポキシ樹脂である<1>に記載の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
<3>
(B)成分に使用する前記アルケニル基含有エポキシ化合物が下記一般式(2)及び(3)で表される化合物から選択される少なくとも1つである<1>又は<2>に記載の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
Figure 2018135494
(式(2)中、R1は炭素数3〜15のアルケニル基であり、R2はグリシジルオキシ基又はOCH2CH(OH)CH2OR’で示される基であり、R’は炭素数3〜10のアルケニル基であり、kは1であり、k’は0又は1であり、xは1〜30の数であり、yは1〜3の数である。各繰り返し単位同士はランダムに結合されていてよい。ただし、1分子中に少なくとも1つのアルケニル基を有する。)
Figure 2018135494
(式(3)中、R1、R2、k及びk’は上記の通りであり、x’は1〜30の数であり、y’は1〜3の数である。各繰り返し単位同士はランダムに結合されていてよい。ただし、1分子中に少なくとも1つのアルケニル基を有する。)
<4>
(B)成分に使用する前記オルガノポリシロキサンが下記式(4)から(6)で表される化合物から選択される少なくとも1つである<1>から<3>のいずれか1項に記載の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
Figure 2018135494
(式(4)中、R3は互いに独立に、置換又は非置換の、炭素数1〜10の一価炭化水素基であり、R4は水素原子又はR3と同じ基であり、R5は下記式(4’)に示す基であり、n1は5〜200の数であり、n2は0〜2の数であり、n3は0〜10の数であり、n4は1又は0である。ただし、式(4)の化合物は1分子中に少なくとも1個のケイ素原子に結合した水素原子を有する。)
Figure 2018135494
(式(4’)中、R3及びR4は上述の通りであり、n5は1〜10の数である。)
Figure 2018135494
(式(5)中、R3は上記の通りであり、n6は1〜10の数であり、n7は1又は2である。)
Figure 2018135494
(式(6)中、R3及びR4は上記の通りであり、rは0〜3の数であり、R6は水素原子又は酸素原子を有してよい、炭素数1〜10の一価炭化水素基である。ただし、式(6)の化合物は1分子中に少なくとも1個の、ケイ素原子に結合した水素原子を有する。)
<5>
さらに(F)黒色顔料を含む<1>〜<4>のいずれか1項に記載の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
<6>
<1>〜<5>のいずれか1項に記載の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物の硬化物。
<7>
<6>に記載の硬化物からなる光半導体素子用ケース。
<8>
<7>に記載の光半導体素子用ケースを備える光半導体装置。
本発明の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物の硬化物は、たわみ性に優れるため、耐プリント基板曲げ性に優れるにも関わらず、収縮率も反り量も小さい。したがって、光半導体装置用の熱硬化性エポキシ樹脂組成物として有用である。
ガラス転移温度の決定方法を示した図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
<(A)多官能型エポキシ樹脂>
(A)成分の多官能型エポキシ樹脂は、高いガラス転移温度や低反り性を実現するために用いられる。ここで、「多官能型エポキシ樹脂」とは1分子中にエポキシ基を3個以上有するものをいい、好ましくは1分子中にエポキシ基を3個有するエポキシ樹脂である。多官能型エポキシ樹脂としては、中でも下記一般式(7)で示されるものが好ましい。
Figure 2018135494
式(7)中、R7は互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜6の1価炭化水素基である。R7の具体例としては、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基等が挙げられ、好ましくは水素原子である。R8は水素原子、メチル基又はエチル基であり、好ましくは水素原子である。n8は1〜6の数であり、好ましくは1〜3の数である。)
本発明で用いられる多官能型エポキシ樹脂としては、特に、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂、トリスフェノールプロパン型エポキシ樹脂のようなトリスフェノールアルカン型エポキシ樹脂が好ましい。
(A)成分は、本発明の組成物中、5〜12質量%含有することが好ましく、5.5〜11質量%含有することがより好ましく、6〜10質量%含有することがさらに好ましい。
<(B)アルケニル基含有エポキシ化合物とオルガノポリシロキサンとの付加化合物>
(B)成分は、アルケニル基含有エポキシ化合物と下記平均式(1)で表されるハイドロジェンオルガノポリシロキサンとの付加化合物である。この付加化合物はアルケニル基とSiH基のヒドロシリル化反応により得られる。本発明の組成物は該付加化合物を含有することにより、高い耐熱性及び可撓性を得ることができる。
Figure 2018135494
式(1)中、Rは互いに独立に、炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、aは0.01≦a≦1の数であり、bは1≦b≦3の数であり、1.01≦a+b<4である。
該アルケニル基含有エポキシ化合物は、例えば、アルケニル基含有フェノール樹脂をエピクロロヒドリンでエポキシ化したり、従来公知のエポキシ化合物に2−アリルフェノールを部分的に反応させることにより得ることができる。該エポキシ化合物は、例えば、下記一般式(2)及び(3)で表すことができるものである。
Figure 2018135494
式(2)中、R1は炭素数3〜15、好ましくは3〜6のアルケニル基であり、R2はグリシジルオキシ基又はOCH2CH(OH)CH2OR’で示される基であり、好ましくはグリシジルオキシ基であり、R’は炭素数3〜10、好ましくは3〜6のアルケニル基であり、kは1であり、k’は0又は1であり、xは1〜30、好ましくは5〜25の数であり、yは1〜3、好ましくは1〜2の数である。各繰り返し単位同士はランダムに結合されていてよい。ただし、1分子中に少なくとも1つのアルケニル基を有する。
Figure 2018135494
式(3)中、R1、R2、k及びk’は上記の通りであり、x’は1〜30、好ましくは5〜25の数であり、y’は1〜3、好ましくは1〜2の数である。各繰り返し単位同士はランダムに結合されていてよい。ただし、1分子中に少なくとも1つのアルケニル基を有する。
上記平均式(1)で表されるハイドロジェンオルガノポリシロキサンは、1分子中に少なくとも1個のSiH基を有するが、好ましくは2個以上である。該式(1)中、Rは炭素数1〜10、好ましくは1〜4の1価炭化水素基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基等が挙げられ、これらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子で置換してもよく、これらの基のうち、メチル基、エチル基、フェニル基が好ましい。
また、式(1)中、aは0.01≦a≦1、好ましくは0.1≦a≦0.9の数であり、bは1≦b≦3、好ましくは1.2≦b≦2.8の数であり、a+bは1.01≦a+b<4、好ましくは1.3≦a+b≦3.7である。
上記平均式(1)で示されるオルガノポリシロキサンは、直鎖状、環状及び分岐状のいずれでもよく、例えば、下記式(4)〜(6)で表すことができるものである。
Figure 2018135494
式(4)中、R3は互いに独立に、炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、R4は水素原子又はR3の選択肢から選択される基であり、R5は下記式(4’)に示す基であり、n1は5〜200、好ましくは9〜80の数であり、n2は0〜2、好ましくは0〜1の数であり、n3は0〜10、好ましくは0〜5の数であり、n4は1又は0である。ただし、上記式(4)の化合物は1分子中に少なくとも1個の、ケイ素原子に結合した水素原子を有する。
Figure 2018135494
式(4’)中、R3及びR4は上記の通りであり、n5は1〜10の数である。
なお、式(4)及び(4’)において、R3及びR4はそれぞれ上記Rで示される具体例と同じものを挙げることができ、好ましい例も上記Rと同じく、メチル基、エチル基、フェニル基である。
Figure 2018135494
式(5)中、R3は上記の通りであり、n6は1〜10、好ましくは1〜5の数であり、n7は1又は2である。
Figure 2018135494
式(6)中、R3及びR4は上記の通りであり、rは0〜3の数であり、R6は水素原子又は酸素原子を有してよい、炭素数1〜10の1価炭化水素基である。ただし、式(6)の化合物は1分子中に少なくとも1個の、ケイ素原子に結合した水素原子を有する。
上記ハイドロジェンオルガノポリシロキサンとしては、両末端ハイドロジェンメチルポリシロキサン、両末端ハイドロジェンメチルフェニルポリシロキサンなど両末端にSiH基を有するシロキサン化合物が挙げられる。
(B)成分は、上記アルケニル基含有エポキシ化合物と上記ハイドロジェンオルガノポリシロキサンとをヒドロシリル化反応させることにより得られる共重合体である。ヒドロシリル化反応は従来公知の方法に従えばよく、例えば、塩化白金酸のような白金系触媒の存在下で加熱反応させることにより行うことができる。該ヒドロシリル反応は、特には、トルエン、キシレン、メチルイソブチルケトン等の不活性溶剤中で60〜150℃に加熱して行うのがよい。エポキシ化合物とシロキサンとの配合割合は、エポキシ化合物が有するアルケニル基1個に対してシロキサンが有するSiH基の個数が1.0以上、好ましくは1.5〜5.0とするのがよい。
(B)成分のアルケニル基含有エポキシ化合物と上記平均式(1)で表されるオルガノポリシロキサンとの付加化合物の具体例としては、下記式(8)及び(9)で示される化合物が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
Figure 2018135494
(式(8)及び(9)中、Meはメチル基を示す。)
上記式(8)及び(9)で表わされる付加化合物は、公知の方法で合成することができる。簡潔には、リフラックスコンデンサー、温度計、撹拌機及び滴下ロートを具備した四つ口フラスコに、アリルグリシジルエーテルで変性されたフェノールノボラック樹脂、クロロメチルオキシラン及びセチルトリメチルアンモニウムブロマイドを入れて加熱し、温度110℃で3時間撹拌混合する。これを冷却して温度70℃とし、160mmHgに減圧してから、この中に水酸化ナトリウムの50%水溶液を共沸脱水しながら3時間かけて滴下する。得られた内容物を減圧して溶剤を留去し、次いでメチルイソブチルケトンとアセトンの混合溶剤に溶解させた後、水洗し、これを減圧下で溶剤留去してアリル基含有のエポキシ樹脂を得る。このエポキシ樹脂とメチルイソブチルケトン及び2−エチルヘキサノール変性塩化白金酸溶液を入れ、1時間の共沸脱水を行ない、還流温度にて対象のオルガノポリシロキサンを滴下時間30分にて滴下する。更に、同一温度で4時間撹拌しながら反応させた後、得られた内容物を水洗し、溶剤を減圧下で留去する。
上記方法により、上記式(8)及び(9)で表わされる付加化合物は、白黄色不透明固体の共重合体として得ることができる。
<(C)1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有するフェノール化合物>
(C)成分の1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有するフェノール化合物は(A)成分及び(B)成分のエポキシ樹脂に対する硬化剤として使用するものである。該硬化剤として、1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有するものであれば一般に公知のものを使用でき、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂、テルペン変性フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのフェノール樹脂は、分子量、軟化点、ヒドロキシル基量等に制限なく使用することができるが、軟化点が低く、液状のものでは低粘度であることが好ましい。具体的には、室温(25℃)では非流動性であり、80℃以上のいわゆる混練温度付近では液状(流動性)で、かつ低粘度であることが好ましい。
(C)成分は、(A)成分、(B)成分及びその他の成分の総エポキシ基に対する(C)成分中のフェノール性水酸基の当量比が、0.5〜2.0の範囲、好ましくは0.7〜1.5の範囲となるように配合される。該当量比が、0.5未満、又は2.0を超える場合には、硬化性、機械特性等が低下するおそれがある。
<(D)無機充填材>
(D)成分の無機充填材は、本発明のエポキシ樹脂組成物の硬化物の強度を高めるために配合される。(D)成分の無機充填材としては、通常エポキシ樹脂組成物やシリコーン樹脂組成物に配合されるものを使用することができる。例えば、球状シリカ、溶融シリカ及び結晶性シリカ等のシリカ類、アルミナ、窒化珪素、窒化アルミニウム、ボロンナイトライド、ガラス繊維及びガラス粒子等が挙げられる。
(D)成分の無機充填材の平均粒径及び形状は特に限定されないが、平均粒径は通常3〜40μmである。(D)成分としては、平均粒径が0.5〜40μmの球状シリカが好適に用いられる。なお、平均粒径は、レーザー光回折法による粒度分布測定における質量平均値D50(又はメジアン径)として求めた値である。
また、得られる組成物の高流動化のために、複数の粒径範囲の無機充填材を組み合わせてもよく、このような場合では、0.1〜3μmの微細領域、3〜7μmの中粒径領域、及び10〜40μmの粗領域の球状シリカを組み合わせて使用することが好ましい。さらなる高流動化のために、平均粒径がさらに大きい球状シリカを用いることが好ましい。
(D)成分の無機充填材の配合量は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の総和100質量部に対し、300〜1,000質量部、特に400〜800質量部が好ましい。該配合量が、300質量部未満では、十分な強度を有する硬化物を得ることができないおそれがある。また、該配合量が、1,000質量部を超えると、組成物の増粘による充填不良や柔軟性の喪失により、素子内の剥離等の不良が発生する場合がある。なお、この無機充填材の組成物中の含有量は、10〜90質量%、特に20〜85質量%の範囲であることが好ましい。
<(E)硬化促進剤>
(E)成分の硬化促進剤は、エポキシ樹脂と硬化剤との硬化反応を促進するために配合される。該硬化促進剤としては、例えば、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−ウンデセン等のアミン系化合物、トリフェニルホスフィン、テトラフェニルホスフォニウム・テトラボレート塩等の有機リン系化合物、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール化合物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの硬化促進剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
硬化促進剤は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の総和に対して0.05〜5質量%、特に0.1〜3質量%の範囲内で配合されることが好ましい。上記範囲を外れると、エポキシ樹脂組成物の硬化物の耐熱性及び耐湿性のバランスが悪くなったり、成形時の硬化速度が非常に遅く又は速くなったりするおそれがある。
本発明は、上記(A)〜(E)成分に加え、下記の任意成分を配合することができる。
<(F)黒色顔料>
本発明のエポキシ樹脂組成物は光特性を向上させるため、(F)成分として黒色顔料を配合してもよい。該黒色顔料としては、カ−ボンブラック、カーボンナノチューブ、アニリンブラック、黒色酸化鉄等が挙げられる。該黒色顔料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。該黒色顔料の中でも着色性の観点からカーボンブラックを用いることが好ましく、高純度のカーボンブラックを用いることがより好ましい。
黒色顔料は、本発明の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物あたり0.05〜1.0質量%、特に0.1〜0.6質量%の範囲内で配合されることが好ましい。黒色顔料の含有量が0.05質量%未満では、組成物の着色性が不十分となり、外観不良となる。該含有量が1.0質量%を超えると、組成物の流動特性や硬化物の電気特性が悪くなるおそれがある。
<(G)離型剤>
本発明の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物には、離型剤を配合することができる。(G)成分の離型剤は、成形時の離型性を高めるために配合するものである。離型剤としては、天然ワックス(例えば、カルナバワックス、ライスワックス等)及び合成ワックス(例えば、酸ワックス、ポリエチレンワックス、脂肪酸エステル等)があるが、硬化物の離型性の観点からカルナバワックスが好ましい。
(G)成分の配合量は、(A)、(B)及び(C)成分の総和に対して、0.05〜5.0質量%、特には1.0〜3.0質量%が好ましい。該配合量が0.05質量%未満では、本発明の組成物の硬化物において、十分な離型性が得られない場合があり、5.0質量%を超えると、本発明の組成物の沁み出しや該組成物の硬化物の接着性不良等が生じる場合がある。
<(H)難燃剤>
本発明の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物には、難燃性を高めるために難燃剤を配合することができる。該難燃剤は、特に制限されず、公知のものを使用することができる。該難燃剤としては、例えばホスファゼン化合物、シリコーン化合物、モリブデン酸亜鉛担持タルク、モリブデン酸亜鉛担持酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化モリブデン、三酸化アンチモン等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。該難燃剤の配合量は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の総和100質量部に対して2〜20質量部であり、好ましくは3〜10質量部である。
<(I)カップリング剤>
本発明の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物には、(A)〜(C)の樹脂成分と(D)無機充填材との結合強度を強くしたり、本発明の組成物と金属リードフレームとの接着性を高くしたりするため、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤等のカップリング剤を配合することができる。
このようなカップリング剤としては、エポキシ官能性アルコキシシラン(例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等)、メルカプト官能性アルコキシシラン(例えば、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等)、アミン官能性アルコキシシラン(例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等)等が挙げられる。
該カップリング剤の配合量及び表面処理方法については特に制限されるものではなく、常法に従って行えばよい。
また、無機充填材を予めカップリング剤で処理してもよいし、(A)〜(C)の樹脂成分と無機充填材とを混練する際に、カップリング剤を添加して表面処理しながら組成物を製造してもよい。
(I)成分の含有量は、(A)、(B)及び(C)成分の総和に対して、0.1〜8.0質量%とすることが好ましく、特に0.5〜6.0質量%とすることが好ましい。該含有量が0.1質量%未満であると、基材への接着効果が十分でなく、また8.0質量%を超えると、粘度が極端に低下して、ボイドの原因となるおそれがある。
<(J)(A)成分以外のエポキシ樹脂>
必要に応じて、上記(A)成分以外のエポキシ樹脂を本発明の効果を損なわない範囲で併用することもできる。該エポキシ樹脂としては、ビフェノール型エポキシ樹脂(例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール型エポキシ樹脂及び4,4’−ビフェノール型エポキシ樹脂等);フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂、テトラキスフェニロールエタン型エポキシ樹脂、フェノールジシクロペンタジエンノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
<その他の添加剤>
本発明の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物には、更に必要に応じて各種の添加剤を配合することができる。該添加剤として本発明の効果を損なわない範囲で、樹脂特性を改善するためにオルガノポリシロキサン、シリコーンオイル、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、有機合成ゴム、光安定剤等を配合してもよいし、電気特性を改善するためにイオントラップ剤等を配合してもよい。
<製造方法>
本発明の組成物の製造方法は特に制限されるものでない。例えば、(A)〜(E)成分及び必要に応じてその他の成分を所定の組成比で配合し、ミキサー等によって十分に均一に混合した後、熱ロール、ニーダー、エクストルーダー等による溶融混合し、次いで冷却固化させ、適当な大きさに粉砕すればよい。得られた樹脂組成物は成形材料として使用できる。
該樹脂組成物の最も一般的な成形方法としては、トランスファー成形法や圧縮成形法が挙げられる。トランスファー成形法では、トランスファー成形機を用い、成形圧力5〜20N/mm2、成形温度120〜190℃で成形時間30〜500秒、好ましくは成形温度150〜185℃で成形時間30〜180秒で行う。また、圧縮成形法では、コンプレッション成形機を用い、成形温度は120〜190℃で成形時間30〜600秒、好ましくは成形温度130〜160℃で成形時間120〜300秒で行う。更に、いずれの成形法においても、後硬化を150〜185℃で0.5〜20時間行ってもよい。
このような方法で成形された本発明の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物の硬化物は、JIS K 6911:2006規格に基づく曲げ強さ及び曲げ弾性率測定において、試験片のたわみ量が1.8mm以上で、たわみ性に優れ、耐プリント基板曲げ性が高いにも関わらず、収縮率も反り量も小さい。本発明の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物は、通常の半導体や車載用各種モジュール等を封止するのに適している。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
<(A)多官能型エポキシ樹脂>
(A−1)トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂(EPPN−501S:日本化薬(株)製)
(A−2)フェノール・ビフェニル型エポキシ樹脂(NC−3000:日本化薬(株)製)(比較例用)
<(B)アルケニル基含有エポキシ化合物とオルガノポリシロキサンとの付加化合物>
(B−1)下記式(8)で表わされる付加化合物(自製)
(B−2)下記式(9)で表わされる付加化合物(自製)
Figure 2018135494
(式(8)及び(9)中、Meはメチル基を示す。)
<(C)1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有するフェノール化合物>
(C−1)フェノールノボラック型フェノール硬化剤(TD−2131:(株)DIC製)
<(D)無機充填材>
(D−1)溶融球状シリカ(CS−6103 53C2、(株)龍森製、平均粒径10μm)
<(E)硬化促進剤>
(E−1)トリフェニルホスフィン(TPP、北興化学(株)製)
<(F)黒色顔料>
(F−1)カーボンブラック(三菱カーボンブラック#3230B、三菱化学(株)製)
<(G)離型剤>
(G−1)カルナバワックス(TOWAX−131:東亜化成(株)製)
<(H)難燃剤>
(H−1)モリブデン酸亜鉛担持酸化亜鉛(KEMGARD 911B:シャーウィンウィリアムズ製)
<(I)カップリング剤>
(I−1)シランカップリング剤:3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(KBM−803:信越化学工業(株)製)
[実施例1〜3、比較例1〜5]
表1に示す配合(質量部)で、各成分を溶融混合し、冷却、粉砕して熱硬化性エポキシ樹脂組成物を得た。これらの組成物につき、以下の諸特性を測定した。その結果を表1に示す。
<スパイラルフロー値>
EMMI規格に準じた金型を使用して、成形温度175℃、成形圧力6.9N/mm2、成形時間90秒の条件で、上記熱硬化性エポキシ樹脂組成物の成形体のスパイラルフロー値を測定した。
<収縮率、曲げ強さ、曲げ弾性率、たわみ量>
JIS K 6911:2006規格に準じた金型を使用して、成形温度175℃、成形圧力6.9N/mm2、成形時間90秒の条件で上記熱硬化性エポキシ樹脂組成物の硬化物を作製した。
電気マイクロメーターを用いて、該硬化物の長さ(初期値)を室温(25℃)で測定した。さらに、該硬化物を180℃で4時間ポストキュアーし、電気マイクロメーターを用いて、ポストキュアー後の硬化物の長さを室温(25℃)で測定し、収縮率(%)を算出した。
ポストキュアー後の硬化物から作製した試験片について、JIS K 6911:2006規格に準じて室温(25℃)にて、曲げ強さ、曲げ弾性率を測定し、曲げ弾性率を測定する際の加重−たわみ量曲線からたわみ量を測定した。
<ガラス転移温度、熱膨張係数>
EMMI規格に準じた金型を使用して、成形温度175℃、成形圧力6.9N/mm2、成形時間90秒の条件で上記熱硬化性エポキシ樹脂組成物を硬化し、180℃で4時間ポストキュアーした。ポストキュアーした硬化物から作製した試験片のガラス転移温度及び熱膨張係数をTMA(TMA8310リガク(株)製)で測定した。
ガラス転移温度(Tg)
昇温プログラムを昇温速度5℃/分に設定し、49mNの一定荷重が、ポストキュアーした硬化物の試験片に加わるように設定した後、25℃から300℃までの間で試験片の寸法変化を測定した。この寸法変化と温度との関係をグラフにプロットした。このようにして得られた寸法変化と温度とのグラフから、下記に説明するガラス転移温度の決定方法により、実施例及び比較例におけるガラス転移温度を求めた。
ガラス転移温度の決定方法
図1において、変曲点の温度以下で寸法変化−温度曲線の接線が得られる任意の温度2点をT1及びT2とし、変曲点の温度以上で同様の接線が得られる任意の温度2点をT1’及びT2’とした。T1及びT2における寸法変化をそれぞれD1及びD2として、点(T1、D1)と点(T2、D2)とを結ぶ直線と、T1’及びT2’における寸法変化をそれぞれD1’及びD2’として、点(T1’、D1’)と点(T2’、D2’)とを結ぶ直線との交点をガラス転移温度(Tg)とした。
熱膨張係数
上記ガラス転移温度の測定時の条件において得られた温度と試験片の寸法変化の測定データから、50〜100℃及び240〜290℃での熱膨張係数を算出した。
<反り>
成形温度175℃、成形圧力6.9N/mm2、成形時間90秒の条件で、65mm×65mm×0.5mmの銀メッキされた銅基板上に50mm×50mm×0.6mmの硬化物を作製し、その後、180℃で4時間二次硬化を行い、温度可変レーザー三次元測定機((株)ティーテック製)を用いて、25℃における反り量を測定した。
Figure 2018135494
表1に示すように、本発明の組成物の硬化物は、たわみ量が非常に大きく、反り量が小さく、収縮率も非常に小さかった。したがって、本発明の組成物は光半導体装置用材料として有用である。

Claims (8)

  1. 下記(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)成分を含有する熱硬化性エポキシ樹脂組成物であって、該組成物の硬化物のたわみ量が、JIS K 6911:2006規格に基づく曲げ強さ及び曲げ弾性率測定において、1.8mm以上である光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
    (A)多官能型エポキシ樹脂
    (B)アルケニル基含有エポキシ化合物と下記平均式(1)で表されるオルガノポリシロキサンとの付加化合物
    abSiO(4-(a+b))/2 (1)
    (式(1)中、Rは互いに独立に、炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、aは0.01≦a≦1の数であり、bは1≦b≦3の数であり、a+bは1.01≦a+b<4である。)
    (C)1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有するフェノール化合物;総エポキシ基数/総フェノール性水酸基数=0.5〜2.0の割合
    (D)無機充填材
    (E)硬化促進剤
  2. (A)成分の多官能エポキシ樹脂がトリスフェノールアルカン型エポキシ樹脂である請求項1に記載の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
  3. (B)成分に使用する前記アルケニル基含有エポキシ化合物が下記一般式(2)及び(3)で表される化合物から選択される少なくとも1つである請求項1又は2に記載の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
    Figure 2018135494
    (式(2)中、R1は炭素数3〜15のアルケニル基であり、R2はグリシジルオキシ基又はOCH2CH(OH)CH2OR’で示される基であり、R’は炭素数3〜10のアルケニル基であり、kは1であり、k’は0又は1であり、xは1〜30の数であり、yは1〜3の数である。各繰り返し単位同士はランダムに結合されていてよい。ただし、1分子中に少なくとも1つのアルケニル基を有する。)
    Figure 2018135494
    (式(3)中、R1、R2、k及びk’は上記の通りであり、x’は1〜30の数であり、y’は1〜3の数である。各繰り返し単位同士はランダムに結合されていてよい。ただし、1分子中に少なくとも1つのアルケニル基を有する。)
  4. (B)成分に使用する前記オルガノポリシロキサンが下記式(4)から(6)で表される化合物から選択される少なくとも1つである請求項1から3のいずれか1項に記載の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
    Figure 2018135494
    (式(4)中、R3は互いに独立に、置換又は非置換の、炭素数1〜10の一価炭化水素基であり、R4は水素原子又はR3と同じ基であり、R5は下記式(4’)に示す基であり、n1は5〜200の数であり、n2は0〜2の数であり、n3は0〜10の数であり、n4は1又は0である。ただし、式(4)の化合物は1分子中に少なくとも1個のケイ素原子に結合した水素原子を有する。)
    Figure 2018135494
    (式(4’)中、R3及びR4は上述の通りであり、n5は1〜10の数である。)
    Figure 2018135494
    (式(5)中、R3は上記の通りであり、n6は1〜10の数であり、n7は1又は2である。)
    Figure 2018135494
    (式(6)中、R3及びR4は上記の通りであり、rは0〜3の数であり、R6は水素原子又は酸素原子を有してよい、炭素数1〜10の一価炭化水素基である。ただし、式(6)の化合物は1分子中に少なくとも1個の、ケイ素原子に結合した水素原子を有する。)
  5. さらに(F)黒色顔料を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光半導体用熱硬化性エポキシ樹脂組成物の硬化物。
  7. 請求項6に記載の硬化物からなる光半導体素子用ケース。
  8. 請求項7に記載の光半導体素子用ケースを備える光半導体装置。
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