JP2018133591A - テンプレートの製造方法 - Google Patents

テンプレートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018133591A
JP2018133591A JP2018096105A JP2018096105A JP2018133591A JP 2018133591 A JP2018133591 A JP 2018133591A JP 2018096105 A JP2018096105 A JP 2018096105A JP 2018096105 A JP2018096105 A JP 2018096105A JP 2018133591 A JP2018133591 A JP 2018133591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment mark
material film
template
refractive material
high refractive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018096105A
Other languages
English (en)
Inventor
貴昭 平加
Takaaki Hiraka
貴昭 平加
栗原 正彰
Masaaki Kurihara
栗原  正彰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2018096105A priority Critical patent/JP2018133591A/ja
Publication of JP2018133591A publication Critical patent/JP2018133591A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】 テンプレートの転写パターン領域に異物の付着や欠陥を生じさせてしまうことを防止しつつ、高精度な位置合わせを可能とするテンプレートの製造方法を提供する。【解決手段】 主面2に、転写パターン領域20とアライメントマーク領域30を有し、アライメントマーク領域30に形成されるアライメントマークは凹部31と凸部32で構成されているテンプレート1を準備し、アライメントマーク領域30に局所的に高屈折材料膜40を堆積させ、その後、アライメントマーク領域30の凹部31に堆積した高屈折材料膜40を残して、テンプレート1の主面2から突出する前記高屈折材料膜40を除去する。【選択図】 図1

Description

本発明は、微細な転写パターンを被転写基板上に形成された被転写樹脂に転写するナノインプリントリソグラフィに用いられるテンプレートの製造方法に関するものである。
近年、半導体リソグラフィにおいては、デバイスの微細化の要求に対して、露光波長の問題や製造コストの問題などからフォトリソグラフィ方式の限界が指摘されており、その対案として、ナノインプリント技術を用いたナノインプリントリソグラフィ(NIL:Nanoimprint Lithography)が注目を集めている。
ナノインプリントリソグラフィは、表面に微細な凹凸形状の転写パターンを形成したテンプレート(モールド、スタンパ、金型とも呼ばれる)を、半導体ウェハなどの被転写基板の上に形成された被転写樹脂に接触させ、この被転写樹脂の表面側の形状を、テンプレートの転写パターンの凹凸形状に成型した後に離型し、次いで、ドライエッチング等により余分な部分(残膜部分)を除去することで、被転写基板の上の被転写樹脂にテンプレートの転写パターンの凹凸形状(より詳しくは、凹凸反転形状)を転写させる技術である
このナノインプリントリソグラフィは、一度テンプレート(適宜、ナノインプリント用テンプレートとも呼ぶ)を作製すれば、微細な凹凸形状の転写パターンを繰り返し転写成型でき、この転写工程には高額な露光装置(ステッパー)を用いないため、経済的にも有利である。
上述のようなナノインプリントリソグラフィにより、テンプレートの転写パターンを被転写基板に位置精度良く転写するには、テンプレートと被転写基板との位置合わせを精密に行う必要がある。一般的には、テンプレートに設けられている凹凸構造のアライメントマークと、被転写基板に設けられているアライメントマークとを、テンプレート側から光学的に検出することにより位置合わせを行う。
ここで、テンプレートを被転写樹脂に接触させると、テンプレートのアライメントマークの凹部が、被転写樹脂によって充填された状態になる。
そして、このような状態になると、テンプレートのアライメントマークを構成する材料(一般的には、石英)の屈折率と、被転写樹脂の屈折率とがほとんど同じ値であることから、テンプレートのアライメントマークを光学的に識別することが困難になってしまうという問題がある。
この問題に対して、テンプレートのアライメントマークの凹部に高屈折率材料膜を形成することによって、被転写樹脂によって充填された状態でも、アライメントマークを光学的に識別する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
例えば、上記の特許文献1に記載のテンプレートの製造方法においては、図5に例示するように、まず、主面102に、転写パターン領域120とアライメントマーク領域130を有するテンプレート101を準備し(図5(a))、スパッタ法等の手法を用いて、アライメントマーク領域130のみならず、転写パターン領域120も覆うように視認性薄膜140(高屈折材料膜に相当)を形成する(図5(b))。
さらに、その上からレジスト膜170(保護層に相当)を形成し、段差基板を押し付けて、アライメントマーク領域130の膜厚が転写パターン領域120の膜厚よりも厚くなるようにレジスト膜170を変形させる(図5(c))。
その後、レジスト膜170の所定の厚み分をドライエッチングして、アライメントマーク領域130の凹部内のみにレジスト膜170が残る状態にする(図5(d))。
次に、露出する視認性薄膜140を所定量ドライエッチングし、最後に、アライメントマーク領域130の凹部内のレジスト膜170を除去して、アライメントマーク領域130の凹部に視認性薄膜140を有するテンプレート110aを得る(図5(e))。
上記の特許文献2、3に記載のテンプレートの製造方法においても、上記の特許文献1に記載のテンプレートの製造方法と同様に、アライメントマーク領域と転写パターン領域を、高屈折材料膜と保護層の両方、又は高屈折材料膜若しくは保護層のいずれか一方で覆い、これらに対して各種加工を施して、アライメントマーク領域の凹部に高屈折率材料膜を形成する。
特開2013−168604号公報 特開2007−103915号公報 特表2013−519236号公報
しかしながら、上記の特許文献1〜3に記載のテンプレートの製造方法では、アライメントマーク領域のみならず転写パターン領域も、高屈折材料膜と保護層の両方、又は高屈折材料膜若しくは保護層のいずれか一方で覆い、これらに対して各種加工を施すため、転写パターン領域に異物を付着させてしまうというおそれや、転写パターン領域に欠陥を生じさせてしまうというおそれがある。
そして、転写パターン領域に、異物付着や欠陥を生じたテンプレートを用いて、上記のナノインプリントリソグラフィを行うと、転写された被転写樹脂のパターンにも欠陥を生じさせてしまうことになる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、テンプレートの転写パターン領域に異物の付着や欠陥を生じさせてしまうことを防止しつつ、高精度な位置合わせを可能とするテンプレートの製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、主面に、転写パターン領域とアライメントマーク領域を有し、前記アライメントマーク領域に形成されるアライメントマークは凹部と凸部から構成されており、前記アライメントマークの凹部には、高屈折材料膜が形成されているテンプレートの製造方法であって、前記アライメントマーク領域に局所的に前記高屈折材料膜を堆積させる工程と、前記アライメントマークの前記凹部に堆積した前記高屈折材料膜を残して、前記主面から突出する前記高屈折材料膜を除去する工程と、を順に備えることを特徴とするテンプレートの製造方法である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記アライメントマークの前記凹部に堆積した前記高屈折材料膜を残して、前記主面から突出する前記高屈折材料膜を除去する工程が、前記高屈折材料膜を堆積した前記アライメントマークの前記凹部に局所的にエッチング保護膜を形成する工程と、前記エッチング保護膜から露出する前記高屈折材料膜をエッチングにより除去する工程と、前記エッチング保護膜を除去する工程と、を順に備えることを特徴とする請求項1に記載のテンプレートの製造方法である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記エッチング保護膜が硬化性樹脂から構成されており、前記高屈折材料膜を堆積した前記アライメントマークの前記凹部に局所的にエッチング保護膜を形成する工程が、前記アライメントマーク領域に局所的に前記硬化性樹脂を配設する工程と、前記アライメントマーク領域に対向配置され、前記アライメントマーク領域に対向する領域に平面を有する部材により、前記硬化性樹脂を押し付ける工程と、前記硬化性樹脂を硬化させる工程と、前記硬化性樹脂と前記部材を離間する工程と、前記主面から突出する前記高屈折材料膜の上に位置する前記硬化性樹脂を除去する工程と、を順に備えることを特徴とする請求項2に記載のテンプレートの製造方法である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記アライメントマーク領域に局所的に前記高屈折材料膜を堆積させる工程が、デポジション用ガスを供給しながら、前記アライメントマーク領域に局所的にエネルギー線を照射する工程を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のテンプレートの製造方法である。
また、本発明の請求項5に係る発明は、前記エネルギー線が、レーザであることを特徴とする請求項4に記載のテンプレートの製造方法である。
また、本発明の請求項6に係る発明は、前記アライメントマーク領域に局所的に前記高屈折材料膜を堆積させる工程が、前記主面の上に、前記アライメントマーク領域に対向する領域に開口部を有するマスクを配置し、前記マスクを介したスパッタ法により、前記アライメントマーク領域に前記高屈折材料膜を堆積させる工程を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のテンプレートの製造方法である。
本発明によれば、テンプレートの転写パターン領域に異物の付着や欠陥を生じさせてしまうことを防止しつつ、高精度な位置合わせを可能とするテンプレートを製造することができる。
本発明に係るテンプレートの製造方法の第1の実施形態の一例を説明する図である。 本発明に係るテンプレートの製造方法の第2の実施形態の一例を説明する図である。 本発明に係るテンプレートの製造方法の第3の実施形態の一例を説明する図である。 図3に続く、本発明に係るテンプレートの製造方法の第3の実施形態の一例を説明する図である。 従来のテンプレートの製造方法の一例を説明する図である。
以下、本発明に係るテンプレートの製造方法の各実施形態について詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係るテンプレートの製造方法の第1の実施形態の一例を説明する図である。
本実施形態においては、まず、図1(a)に示すように、主面2に、転写パターン領域20とアライメントマーク領域30を有するテンプレート1を準備する。
転写パターン領域20に形成される転写パターンは、例えば、テンプレート1が半導体用途のテンプレートならば回路パターンなどである。
アライメントマーク領域30に形成されるアライメントマークは、凹部31と凸部32で構成されている。
なお、図1(a)においては、煩雑となるのを避けるため、アライメントマーク領域30に形成されるアライメントマークが2個の凹部31と1個の凸部32で構成されている形態を模式的に示しているが、実際には、アライメントマーク領域30に形成されるアライメントマークは、より多くの凹部31と凸部32の繰り返しパターンで構成されている。
アライメントマーク領域30の大きさは、アライメント精度を確保できる大きさであれば特に制限されるものではないが、例えば、10μm×50μm〜100μm×500μmの範囲とすることができる。
アライメントマーク領域30に形成されるアライメントマークの凹部31の深さは、通常、転写パターン領域20に形成される転写パターンの深さと同程度になり、例えば、20nm〜100nmの範囲とすることができる。
上記のアライメントマークは例えば、30nm〜5μm幅の凹部31と凸部32の繰り返しパターンとすることができる。
次に、図1(b)に示すように、デポジション用ガス51を供給しながら、アライメントマーク領域30のみにエネルギー線52を照射して、アライメントマーク領域30のみに高屈折材料膜40を堆積させる。
上記のエネルギー線52としては、例えば、電子線、ガリウムイオンビーム、レーザ等をあげることができる。中でも、本実施形態においては、レーザを好適に用いることができる。
エネルギー線52にレーザを用いる場合には、通常、電子線を用いる場合よりも短い時間で高屈折材料膜40を堆積させることができる。また、エネルギー線52にガリウムイオンビームを用いる場合には、ガリウムがテンプレート内に残ってしまうという現象も生じ得るが、レーザであれば、このような現象が生じるおそれはない。
上記のレーザとしては、アルゴンレーザや連続励起Nd:YAGレーザを挙げることができる。
上記レーザのスポット径は、例えば10μmよりも小さいサイズとすることができ、これはアライメントマーク領域30の大きさよりも小さいため、アライメントマーク領域30のみにエネルギー線52を照射することができる。
また、デポジション用ガス51には、例えば、クロムカルボニル(Cr(CO)6)ガスを用いることができる。上記のガスにより堆積されるクロム系材料膜は、石英よりも高い屈折率を有しているため、本実施形態における高屈折材料膜40として用いることができる。
堆積させる高屈折材料膜40の膜厚(図1(c)に示す膜厚T1)としては、最終的に、凹部31に残る高屈折材料膜40によってアライメント精度を確保できるものであれば特に制限されるものではないが、無用に膜厚を大きくすると、それだけ堆積時間がかかることになり、生産性が低下することになる。
それゆえ、本実施形態においては、例えば、5nm〜50nmの範囲とすることが好ましい。
上記のように、エネルギー線52としてレーザを照射して、アライメントマーク領域30のみに高屈折材料膜40を堆積させる工程には、例えば、LCD用フォトマスクの欠陥修正に用いられるレーザリペア装置を好適に用いることができる。
次に、図1(c)に示すように、エッチング用ガス61を用いたドライエッチングにより、アライメントマーク領域30の凹部31の側壁面に堆積した高屈折材料膜40を残して、テンプレート1の主面2から突出する高屈折材料膜40を除去し、図1(d)に示すように、主面2に転写パターン領域20とアライメントマーク領域30を有し、アライメントマーク領域30の凹部31には、高屈折材料膜40が形成されているテンプレート10aを得る。
上記のように、高屈折材料膜40としてクロム系材料膜を形成した場合には、エッチング用ガス61には塩素と酸素の混合ガスを用いることができる。
ここで、アライメントマーク領域30の凹部31の底面に堆積した高屈折材料膜40の膜厚T2は、通常、アライメントマーク領域30の凸部32の上面に堆積した高屈折材料膜40の膜厚T1と同じか、若しくは、膜厚T1よりも薄い厚みとなる。
それゆえ、テンプレート1の主面2から突出する高屈折材料膜40を除去するようにドライエッチングを施す場合、アライメントマーク領域30の凹部31の底面に堆積した高屈折材料膜40も、通常、消失してしまうことになる。
一方、アライメントマーク領域30の凹部31の側壁面に堆積した高屈折材料膜40は、主面2に垂直な方向(図1に示すZ方向)の膜厚が、概ねアライメントマーク領域30の凹部31の深さと同じになり、この膜厚は膜厚T1よりも大きい。
それゆえ、テンプレート1の主面2から突出する高屈折材料膜40を除去するようにドライエッチングを施す場合であっても、アライメントマーク領域30の凹部31の側壁面に堆積した高屈折材料膜40は、消失せずに残存することができる。
上記のように、本実施形態によれば、アライメントマーク領域30に局所的に高屈折材料膜40を堆積させることができ、転写パターン領域20には高屈折材料膜40を堆積させずに済むため、転写パターン領域20に異物の付着や欠陥を生じさせてしまうことを防止することができる。
そして、本実施形態によれば、アライメントマーク領域30の凹部31に高屈折材料膜40が形成されているテンプレート10aを製造することができ、このテンプレート10aを用いれば、インプリントに際して凹部31が被転写樹脂によって充填された状態となっても、良好にアライメントマークを光学的に識別することができ、高精度な位置合わせが可能となる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明に係るテンプレートの製造方法の第2の実施形態の一例を説明する図である。
図2(a)に示すように、本実施形態においても、上記の第1の実施形態と同様に、まず、主面2に転写パターン領域20とアライメントマーク領域30を有するテンプレート1を準備する。
次に、図2(b)に示すように、テンプレート1の主面2の上に、アライメントマーク領域30に対向する領域に開口部を有するマスク53を配置し、マスク53を介したスパッタ法により、アライメントマーク領域30のみに高屈折材料膜41を堆積させる。
本実施形態においては、上記のように、アライメントマーク領域30に対向する領域に開口部を有するマスク53を介して局所的にスパッタ成膜するため、アライメントマーク領域30のみに高屈折材料膜41を堆積させることができる。
本実施形態において、スパッタターゲット54の材料としては、被転写樹脂によって充填された状態でもアライメントマークを光学的に識別することが可能な高屈折材料膜41を堆積させることができるものであれば、特に制限されるものではないが、例えば、クロム(Cr)を好適に用いることができる。また、スパッタに用いるガスとしては、例えば、アルゴンガスの他に、酸素ガスや窒素ガスを含めたものを用いることができる。
次に、図2(c)に示すように、エッチング用ガス62を用いたドライエッチングにより、上記の第1の実施形態と同様に、アライメントマーク領域30の凹部31の側壁面に堆積した高屈折材料膜41を残して、テンプレート1の主面2から突出する高屈折材料膜41を除去し、図2(d)に示すように、主面2に、転写パターン領域20とアライメントマーク領域30を有し、アライメントマーク領域30の凹部31には、高屈折材料膜41が形成されているテンプレート10bを得る。
ここで、高屈折材料膜41としてクロム系材料膜を形成した場合には、エッチング用ガス62には塩素と酸素の混合ガスを用いることができる。
上記のように、本実施形態によれば、アライメントマーク領域30に局所的に高屈折材料膜41を堆積させることができ、転写パターン領域20には高屈折材料膜41を堆積させずに済むため、転写パターン領域20に異物の付着や欠陥を生じさせてしまうことを防止することができる。
そして、本実施形態によれば、アライメントマーク領域30の凹部31に高屈折材料膜41が形成されているテンプレート10bを製造することができ、このテンプレート10bを用いれば、インプリントに際して凹部31が被転写樹脂によって充填された状態となっても、良好にアライメントマークを光学的に識別することができ、高精度な位置合わせが可能となる。
(第3の実施形態)
図3及び図4は、本発明に係るテンプレートの製造方法の第3の実施形態の一例を説明する図である。
本実施形態においても、上記の第1の実施形態や第2の実施形態と同様に、まず、主面2に、転写パターン領域20とアライメントマーク領域30を有するテンプレート1を準備し(図3(a))、次いで、アライメントマーク領域30のみに高屈折材料膜42を堆積させる(図3(b))。
ここで、図3(b)に示すアライメントマーク領域30のみに高屈折材料膜42を堆積させる方法は、第1の実施形態において説明した方法であっても良く、また、第2の実施形態において説明した方法であっても良い。
次に、アライメントマーク領域30のみにエッチング保護膜として硬化性樹脂71を配設し(図3(c))、アライメントマーク領域30に対向配置され、アライメントマーク領域30に対向する領域に平面を有する部材81により、硬化性樹脂71を押し付けて、主面2から突出する高屈折材料膜42の上に位置する硬化性樹脂71の膜厚T3が一定の範囲内になるように平坦化し(図3(d))、この状態で硬化性樹脂71を硬化させ、その後、硬化性樹脂71と部材81を離間する。
本実施形態において、部材81は、硬化性樹脂71を押し付けることによって、硬化性樹脂71の膜厚T3が一定の範囲内になるように平坦化することができるものであれば、特に制限されるものではないが、図3(d)に示すように、アライメントマーク領域30に対向する領域が他の部位よりも突出している形態を有しているものであることが、好ましい。
このような形態であれば、部材81と転写パターン領域20との接触を、より確実に回避することができ、転写パターン領域20に異物の付着や欠陥を生じさせてしまうことを、より確実に防止することができるからである。
部材81を構成する材料としては、上記のように、硬化性樹脂71を押し付けることによって平坦化することができるものであれば、特に制限されるものではないが、紫外線透過性の材料であることが好ましい。
部材81が紫外線透過性の材料から構成されていれば、後述するように硬化性樹脂71が紫外線硬化性樹脂である場合に、部材81側から(図3に示すZ方向側)から紫外線照射して、硬化性樹脂71を硬化させることができるからである。
紫外線透過性の材料としては、例えば、石英等、テンプレート1を構成する材料として用いられるものを挙げることができる。
また、図3(d)に示す硬化性樹脂71の膜厚T3の範囲としては、後述するドライエッチング工程によって除去できる膜厚であれば、特に制限されるものではないが、例えば、10nm〜200nmの範囲とすることができる。
なお、アライメントマーク領域30のみに硬化性樹脂71を配設する方法としては、ナノインプリントの技術分野で用いられているインクジェット方式によるものを好適に用いることができる。上記のインクジェット方式は、ナノインプリント分野で実績があり、所望の微量な硬化性樹脂71を所望の位置に配設できるからである。
硬化性樹脂71には、ナノインプリントの技術分野で用いられている硬化性樹脂、特に、紫外線硬化性樹脂を、好適に用いることができる。上記の紫外線硬化性樹脂は、ナノインプリント分野で実績があり、紫外線照射によって硬化するため特別な加熱や冷却を要せず、それゆえ加熱や冷却によって生じるテンプレート1の負荷等を回避することができるからである。
そして、硬化性樹脂71に紫外線硬化性樹脂を用いた場合には、部材81側、若しくはテンプレート1側から紫外線照射して、硬化性樹脂71を硬化させることができる。
次に、図4(e)に示すように、エッチング用ガス63を用いたドライエッチングにより、硬化性樹脂71の膜厚T3の部分を除去する。これにより、アライメントマーク領域30の凹部31の中の硬化性樹脂71は残されたまま、主面2から突出する高屈折材料膜42の上に位置する硬化性樹脂71は除去される。
エッチング用ガス63としては、硬化性樹脂71を除去できるものであれば用いることができ、例えば、酸素ガスを挙げることができる。
次に、図4(f)に示すように、エッチング用ガス64を用いたドライエッチングにより、残された硬化性樹脂71から露出する高屈折材料膜42を除去する。これにより、高屈折材料膜42のうち、主面2から突出する膜厚T4の部分は除去されるが、凹部31の底面に堆積した高屈折材料膜42は、硬化性樹脂71で覆われているため、残存することになる。
ここで、凹部31の側壁面に堆積した高屈折材料膜42は、主面2に垂直な方向(図4に示すZ方向)の膜厚が、概ね凹部31の深さと同じになり、この膜厚は膜厚T4よりも大きい。
それゆえ、テンプレート1の主面2から突出する高屈折材料膜42を除去するようにドライエッチングを施す場合であっても、凹部31の側壁面に堆積した高屈折材料膜42は、消失せずに残存することができる。
上記の第1の実施形態や第2の実施形態のように、高屈折材料膜40としてクロム系材料膜を形成した場合には、エッチング用ガス64には塩素と酸素の混合ガスを用いることができる。
その後、図4(g)に示すように、エッチング用ガス63を用いたドライエッチングにより、凹部31の中に残存する硬化性樹脂71を除去し、図4(h)に示すように、主面2に転写パターン領域20とアライメントマーク領域30を有し、アライメントマーク領域30の凹部31には、高屈折材料膜42が形成されているテンプレート10cを得る。
上記のように、本実施形態によれば、アライメントマーク領域30に局所的に高屈折材料膜42を堆積させることができ、かつ、エッチング保護膜としての硬化性樹脂71もアライメントマーク領域30に局所的に配設するため、転写パターン領域20には高屈折材料膜42を堆積させずに済み、かつ、エッチング保護膜としての硬化性樹脂71も転写パターン領域20には配設させないことになり、転写パターン領域20に異物の付着や欠陥を生じさせてしまうことを防止することができる。
そして、本実施形態によれば、アライメントマーク領域30の凹部31(特に凹部31の底面)に高屈折材料膜42が形成されているテンプレート10cを製造することができ、このテンプレート10cを用いれば、インプリントに際して凹部31が被転写樹脂によって充填された状態となっても、より良好にアライメントマークを光学的に識別することができ、高精度な位置合わせが可能となる。
以上、本発明に係るテンプレートの製造方法について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と、実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
1、10a、10b、10c テンプレート
2 主面
20 転写パターン領域
30 アライメントマーク領域
31 凹部
32 凸部
40、41、42 高屈折材料膜
51 デポジション用ガス
52 エネルギー線
53 マスク
61、62、63、64 エッチング用ガス
71 硬化性樹脂
81 部材
101、110a テンプレート
102 主面
120 転写パターン領域
130 アライメントマーク領域
140 視認性薄膜
170 レジスト膜

Claims (6)

  1. 主面に、転写パターン領域とアライメントマーク領域を有し、前記アライメントマーク領域に形成されるアライメントマークは凹部と凸部から構成されており、前記アライメントマークの凹部の側壁面に、高屈折材料膜が形成されているテンプレートの製造方法であって、
    前記アライメントマーク領域に局所的に前記高屈折材料膜を堆積させる工程と、
    前記アライメントマークの前記凹部の側壁面に堆積した前記高屈折材料膜を残存させつつ、前記主面に堆積した前記高屈折材料膜を除去し、かつ、前記アライメントマークの前記凹部の底面に堆積した前記高屈折材料膜の少なくとも一部を除去して該底面の少なくとも一部を露出させる工程と、
    を順に備えることを特徴とするテンプレートの製造方法。
  2. 前記アライメントマーク領域に局所的に前記高屈折材料膜を堆積させる工程により、前記アライメントマークの前記凹部の底面に堆積した前記高屈折材料膜の少なくとも一部の膜厚が、
    前記主面に堆積した前記高屈折材料膜の膜厚と同じか、若しくは、前記主面に堆積した前記高屈折材料膜の膜厚よりも薄いことを特徴とする請求項1に記載のテンプレートの製造方法。
  3. 前記アライメントマーク領域に局所的に前記高屈折材料膜を堆積させる工程により、前記アライメントマークの前記凹部の側壁面に堆積した前記高屈折材料膜の前記主面に垂直な方向の膜厚が、
    前記主面に堆積した前記高屈折材料膜の膜厚よりも厚いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のテンプレートの製造方法。
  4. 前記アライメントマーク領域に局所的に前記高屈折材料膜を堆積させる工程が、
    デポジション用ガスを供給しながら、前記アライメントマーク領域に局所的にエネルギー線を照射する工程を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のテンプレートの製造方法。
  5. 前記エネルギー線が、レーザであることを特徴とする請求項4に記載のテンプレートの製造方法。
  6. 前記アライメントマーク領域に局所的に前記高屈折材料膜を堆積させる工程が、
    前記主面の上に、前記アライメントマーク領域に対向する領域に開口部を有するマスクを配置し、前記マスクを介したスパッタ法により、前記アライメントマーク領域に前記高屈折材料膜を堆積させる工程を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のテンプレートの製造方法。
JP2018096105A 2018-05-18 2018-05-18 テンプレートの製造方法 Pending JP2018133591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096105A JP2018133591A (ja) 2018-05-18 2018-05-18 テンプレートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096105A JP2018133591A (ja) 2018-05-18 2018-05-18 テンプレートの製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014118688A Division JP6417728B2 (ja) 2014-06-09 2014-06-09 テンプレートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018133591A true JP2018133591A (ja) 2018-08-23

Family

ID=63248574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018096105A Pending JP2018133591A (ja) 2018-05-18 2018-05-18 テンプレートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018133591A (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH086233A (ja) * 1994-06-20 1996-01-12 Nec Corp フォトマスクの欠損欠陥修正方法およびその装置
JPH08160600A (ja) * 1994-12-02 1996-06-21 Nec Corp フォトマスクの欠損欠陥修正方法および装置
JP2001093863A (ja) * 1999-09-24 2001-04-06 Toshiba Corp ウェーハ裏面スパッタリング方法及び半導体製造装置
JP2008230232A (ja) * 2007-02-20 2008-10-02 Canon Inc モールド、モールドの製造方法、インプリント装置及びインプリント方法、インプリント方法を用いた構造体の製造方法
US20110192302A1 (en) * 2010-02-05 2011-08-11 Molecular Imprints, Inc. Templates Having High Contrast Alignment Marks
JP2012032649A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Omron Corp フォトマスク修正方法およびレーザ加工装置
JP2012099729A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Toshiba Corp テンプレート、テンプレートの形成方法及び半導体装置の製造方法
JP2013168604A (ja) * 2012-02-17 2013-08-29 Fujifilm Corp ナノインプリント用モールドの製造方法
JP2013239620A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Dainippon Printing Co Ltd パターン形成方法
JP2013543456A (ja) * 2010-09-24 2013-12-05 モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド 多段インプリントによるハイコントラストな整列マーク
JP2014011254A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Dainippon Printing Co Ltd 位置合わせマーク、該マークを備えたテンプレート、および、該テンプレートの製造方法
JP2015082624A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 独立行政法人産業技術総合研究所 高コントラスト位置合わせマークを備えたモールドの製造方法

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH086233A (ja) * 1994-06-20 1996-01-12 Nec Corp フォトマスクの欠損欠陥修正方法およびその装置
JPH08160600A (ja) * 1994-12-02 1996-06-21 Nec Corp フォトマスクの欠損欠陥修正方法および装置
JP2001093863A (ja) * 1999-09-24 2001-04-06 Toshiba Corp ウェーハ裏面スパッタリング方法及び半導体製造装置
JP2008230232A (ja) * 2007-02-20 2008-10-02 Canon Inc モールド、モールドの製造方法、インプリント装置及びインプリント方法、インプリント方法を用いた構造体の製造方法
US20110192302A1 (en) * 2010-02-05 2011-08-11 Molecular Imprints, Inc. Templates Having High Contrast Alignment Marks
JP2013519236A (ja) * 2010-02-05 2013-05-23 モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド 高コントラスト位置合わせマークを有するテンプレート
JP2012032649A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Omron Corp フォトマスク修正方法およびレーザ加工装置
JP2013543456A (ja) * 2010-09-24 2013-12-05 モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド 多段インプリントによるハイコントラストな整列マーク
JP2012099729A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Toshiba Corp テンプレート、テンプレートの形成方法及び半導体装置の製造方法
JP2013168604A (ja) * 2012-02-17 2013-08-29 Fujifilm Corp ナノインプリント用モールドの製造方法
JP2013239620A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Dainippon Printing Co Ltd パターン形成方法
JP2014011254A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Dainippon Printing Co Ltd 位置合わせマーク、該マークを備えたテンプレート、および、該テンプレートの製造方法
JP2015082624A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 独立行政法人産業技術総合研究所 高コントラスト位置合わせマークを備えたモールドの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220236642A1 (en) Production method of template, template blank, and template substrate for imprinting, production method of template for imprinting, and template
JP6019685B2 (ja) ナノインプリント方法及びナノインプリント装置
JP5942551B2 (ja) ナノインプリント用マスターテンプレート及びレプリカテンプレートの製造方法
JP2008221674A (ja) モールド、モールドの製造方法、加工装置及び加工方法
KR20140031248A (ko) 몰드 제조용 마스크 블랭크스 및 몰드의 제조 방법
JP7060836B2 (ja) インプリントモールドの製造方法
JP7139751B2 (ja) インプリントモールドの製造方法
JP6281592B2 (ja) レプリカテンプレートの製造方法
JP6417728B2 (ja) テンプレートの製造方法
JP6394114B2 (ja) テンプレートの製造方法およびテンプレート
JP4881413B2 (ja) 識別マーク付きテンプレート及びその製造方法
JP2018133591A (ja) テンプレートの製造方法
JP2019009469A (ja) 部材
JP6471447B2 (ja) ワイヤーグリッド偏光子の製造用部材の修正方法とワイヤーグリッド偏光子の製造方法および露光方法
JP6996333B2 (ja) ブランクス基材、インプリントモールド、インプリントモールドの製造方法及びインプリント方法
JP6631271B2 (ja) インプリントモールドの製造方法
JP6579217B2 (ja) テンプレートの製造方法およびテンプレート
JP7124585B2 (ja) レプリカモールドの製造方法
JP2014082415A (ja) ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの欠陥修正方法、および、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法
JP6607293B2 (ja) テンプレート
JP2010080011A (ja) モールド構造体及びその製造方法、被転写用基板及びその製造方法、並びにインプリント方法、磁気記録媒体及びその製造方法
JP6957917B2 (ja) インプリントモールド用マスクブランク及びその製造方法、インプリントモールド及びその製造方法、並びにインプリント方法
JP2019208075A (ja) テンプレートの製造方法
JP2012148447A (ja) 基板作製方法
JP2016009849A (ja) テンプレートの製造方法およびテンプレート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200212