JP2018132232A - ハーフ氷用のセル型製氷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】セル内で氷結しなかった製氷水の排水効率を向上して、中空氷の生成および白濁を解消できるセル型製氷機を提供する【解決手段】製氷室の内部に、セル12の一群を備えた製氷ケース13と、各セル12に製氷水を噴出する給水トレー14を設ける。製氷ケース13には横断面が長方形状のセル12の一群を形成する。給水トレー14は、製氷時に各セル12の開口面と正対するトレー壁34を備えており、その下面側に給水路35および排水空間36を設ける。各セル12と対向するトレー壁34に、1個のノズル穴43と1個の戻り穴44を形成する。戻り穴44は、各セル12の一つの辺部に沿って長穴状に形成される縦戻り穴45と、ノズル穴43の周縁から下り傾斜して縦戻り穴45の長手方向中途部と交差する横戻り溝46とで、平面視において凸字状に形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、セル内で氷を成長させて立方体状(キューブ状)の氷を生成するセル型製氷機に関する。
セル型製氷機は、下向きに開口する格子状のセル群を備えた製氷ケースと、各セルに向かって製氷水を噴出供給する給水トレーとを備えており、各セル内で氷を成長させて立方体状(キューブ状)の氷を生成する。給水トレーには、加圧された製氷水を送給するための給水路が設けられており、各セルと対向する給水路の天井壁に製氷水を噴出するノズル穴が形成されている。また、隣接する給水路の間に排水空間が設けられており、セル内で氷結しなかった製氷水を排水空間へ戻す一対の戻り穴がノズル穴を挟んで配置されている。
半サイズの氷(以下、単にハーフ氷と言う)を生成するセル型製氷機も広く知られており、かかる製氷機における製氷ケースのセルの容積は、通常サイズの氷を生成するセルの容積の半分程度とされており、しかも、セルの形状は、横断面で長方形状とされている。このため、通常サイズの氷を生成するセル型製氷機の給水トレーとは異なり、各セルに対して1個のノズル穴と1個の戻り穴しか設けることができない。こうした給水トレーでは、戻り穴が1個しかないため、セル内で氷結しなかった製氷水を速やかに排水空間へ戻すことができず、ノズル穴の周辺に製氷水が滞留しやすい。仮に、戻り穴を各セルに対して2個設けた場合には排水効率は改善されるものの、製氷水を送給する給水路の対向幅が極端に小さくなるため、ノズル穴から噴出される製氷水の噴出圧力を充分に確保するのが困難となる。
ハーフ氷の生成過程において、セル内で成長した氷の下面に砲弾形の凹部が形成されてくると、ノズル穴から噴出された製氷水の大半が凹部で跳ね返されるため、ノズル穴の周辺に製氷水が滞留しやすくなる。また、ノズル穴の周辺に滞留した製氷水は、氷がノズル穴の近傍まで成長してくるよりも先に凍ってしまうことがあり、こうした場合に、ハーフ氷の内部に空気が封じ込められた中空氷が生成され、氷の外観が白濁してしまう。とくに、製氷機を使用している環境温度が低くなると、ノズル穴の周辺に滞留した製氷水が固化して中空氷が生成されやすい。
従来のハーフ氷用のセル型製氷機のノズル穴および戻り穴は、いずれも丸穴状に形成されており、セル内で氷結しなかった製氷水の排水効率を高めるために、戻り穴の直径はノズル穴の直径より大きく設定してあるものの、効果的に排水することには限界がある。因みに、通常サイズのキューブ状の氷を生成する製氷機において、排水効率の向上を図るために、戻り穴をセルの長辺に沿って長穴状に形成することで同穴の開口面積を増加することは、例えば特許文献1、2に公知である。これら特許文献1、2では、戻り穴を長穴状に形成し、さらに戻り穴の内部に下り傾斜する排水案内面を形成している。但し、特許文献1、2では、排水案内面は戻り穴の長手方向に沿って傾斜されている。
特開2008−180467号公報(図3) 特開2006−17401号公報(段落番号0027〜0028、図1)
上記のように、ハーフ氷用の製氷機においては、通常サイズ用の製氷機に比べて、中空氷が生成されやすく、また白濁しやすいため、透明で適正な外観形状のハーフ氷を生成するのが困難である。このように中空氷が生成されることを防止するために、従来は給水トレーのノズル穴と製氷ケースのセル開口との対向隙間を大きく採っている(具体的には4〜5mm)。このようにノズル穴とセル開口との対向隙間を大きくすると、セル内で氷結しなかった製氷水を給水トレーの上面に沿って排水できるため、中空氷が生成されるのを低減できる。しかし、ハーフ氷の生成が完了した状態においては、隣接するハーフ氷の下面どうしが、4〜5mmの厚みの分厚い板壁を介して連続しやすく、このようにハーフ氷どうしが分厚い板壁を介して連続した状態では、離氷時にハーフ氷群が給水トレーに衝突して落下衝撃が作用したとしても板壁が破断しないため、離氷したハーフ氷群が板状の氷塊のまま製氷室に放出される不都合がある。こうした板状の氷塊は、バラバラに割ってからでないと使用できないため、ユーザーの使い勝手が著しく損なわれる。
本発明は、以上のような従来のハーフ氷用のセル型製氷機の抱える問題を解決するためになされたものであり、中空氷が生成されること、或いは生成された氷が白濁化することを防ぐことができるとともに、各セルの開口面に分厚いフランジ状の板壁が形成されるのを解消して離氷時の板壁の破断を確実化して、常に適正な形状のハーフ氷を生成できる、セル型製氷機を提供することにある。
本発明は、格子状に配設された下向きに開口する一群のセル12を有する製氷ケース13と、製氷ケース13の下面に対向配置されて、各セル12に製氷水を噴出供給する給水トレー14と、製氷水を貯留する水タンク15と、水タンク15内の製氷水を給水トレー14の給水路35に加圧送給するポンプ16を備え、製氷ケース13を構成する各セル12が、長辺部と短辺部とを有する横断面視で長方形状に形成されており、各セル12と対向する給水トレー14に、セル12へ向かって製氷水を噴出する1個のノズル穴43と、ノズル穴43に隣接する状態で排水空間36に配置されてセル12内で氷結しなかった製氷水を流下させる1個の戻り穴44が形成されているセル型製氷機を対象とする。給水トレー14は、製氷時に各セル12と正対するトレー壁34を備え、トレー壁34の下面側に、ノズル穴43に連通する給水路35と、戻り穴44に連通する排水空間36と、これら給水路35と排水空間36とを区画する水路側壁37とが設けられている。トレー壁34上に各セル12の開口面と正対する長方形状の個別領域Aを規定したとき、戻り穴44が個別領域Aの辺部のひとつに沿って長穴状に通設された縦戻り穴45と、ノズル穴43の周縁から下り傾斜して縦戻り穴45の長手方向中途部と交差する横戻り溝46とで、平面視が凸字状に形成されていることを特徴とする。
各個別領域A内において、一方の長辺部50a側から短辺方向の中央部を超えて、長辺方向に走るように給水路35が形成されるとともに、個別領域Aの中央部にノズル穴43が配され、該給水路35に隣接する他方の長辺部50b側に偏寄した位置に、長辺方向に走るように排水空間36が形成されている。そして、戻り穴44が、個別領域Aの他方の長辺部50bに沿うように長穴状に通設された縦戻り穴45と、ノズル穴43の周縁から下り傾斜して縦戻り穴45の長手方向中途部と交差する横戻り溝46とで、平面視が凸字状に形成されている。
図1に示すように縦戻り穴45の断面は、両端が丸められた椀状辺部45aと、椀状辺部45aに連続する直線状辺部45bで浅底容器状に形成される。椀状辺部45aが個別領域Aの長辺部に臨み、直線状辺部45bがノズル穴43に臨む状態で縦戻り穴45が形成される(図5参照)。横戻り溝46は、ノズル穴43と縦戻り穴45を区分する水路側壁37の上端にノズル穴43の周縁から縦戻り穴45へ向かう先すぼまり状に形成される。
短辺方向に位置する隣り合う二列の個別領域A1・A2の給水路35が共有化されており、これら二列の個別領域A1・A2において、給水路35を挟むように、排水空間36が、個別領域A1・A2の他方の長辺部50b側に偏寄する位置に形成されている。
横戻り溝46の溝幅をTとし、縦戻り穴45の長手方向の穴幅をSとするとき、横戻り溝46の溝幅Tは不等式(S>T>=S/2)を満足するように設定することが望ましい。
本発明のセル型製氷機においては、製氷時に各セル12と正対するトレー壁34の下面側に、ノズル穴43に連通する給水路35と、戻り穴44に連通する排水空間36と、これら給水路35と排水空間36とを区画する水路側壁37を設けるようにした。また、戻り穴44は個別領域Aの辺部のひとつに沿って長穴状に通設された縦戻り穴45と、ノズル穴43の周縁から下り傾斜して縦戻り穴45の長手方向中途部と交差する横戻り溝46で、平面視が凸字状に形成されるようにした。こうしたセル型製氷機によれば、縦戻り穴45の開口面に達した製氷水と、横戻り溝46の開口面に達した製氷水を排水空間36へ向かって流下案内できるので、縦戻り穴45における製氷水の流下水量を大きくして製氷水を速やかに排水できる。従って、本発明のセル型製氷機によれば、ハーフ氷Hがノズル穴43の近傍まで成長してきた場合でも、凹部hで跳ね返された製氷水を横戻り溝46および縦戻り穴45で確実に排水して排水効率を向上できる。また、製氷水を確実に排水することができるので、白濁した中空氷が生成されるのを解消して、透明で適正な外観形状の氷を生成することができる。
給水トレー14のトレー壁34上の各個別領域A内において、一方の長辺部50a側から短辺方向の中央部を超える位置に至るまで給水路35を形成すると、ノズル穴43を各個別領域Aの中央部(長方形状の個別領域Aの対角線の交点位置付近)に配することができる。また、各個別領域Aの中央位置に配されたノズル穴43から、各セル12の中央位置に向けて製氷水を噴射供給することができるので、各セル12の偏寄した位置から製氷水が噴射供給される形態に比べて、より適正な形状に各セル12内で氷を成長させることができる。
一方、上述のようにノズル穴43を各個別領域Aの中央位置に配した場合には、各個別領域Aにおける給水路35の領域が大きくなるため、排水空間36の領域が小さくなる。このため、戻り穴44の開口面積が小さくなって、セル12内で氷結しなかった製氷水の排水効率が低下することが避けられず、特に、開口面の小さなセル12で氷が生成されるハーフ氷用のセル型製氷機では、上記の排水効率の低下問題は顕著となる。これに対して、戻り穴44を構成する縦戻り穴45を、個別領域Aの長辺部50bに沿う長孔状に形成してあると、当該縦戻り穴45を個別領域の短辺方向に沿うように形成する場合に比べて、縦戻り穴45の断面積を各段に大きくして、縦戻り穴45における製氷水の流下水量を大きくできる。加えて、ノズル穴43の周縁から縦戻り穴45の長手方向中途部にわたって、縦戻り穴45と交差する横戻り溝46を形成することで、ノズル穴43の周縁に滞留しようとする製氷水を、横戻り溝46を介して縦戻り穴45へ速やかに排水できる。
以上のように構成したセル型製氷機によれば、ハーフ氷Hがノズル穴43の近傍まで成長してきた場合でも、凹部hで跳ね返された製氷水を横戻り溝46および縦戻り穴45で確実に排水して排水効率を向上できる。また、製氷水を確実に排水することができるので、白濁した中空氷が生成されるのを解消して、透明で適正な外観形状の氷を生成することができる。
さらに、製氷終了時に各セル12で成長したハーフ氷Hの下面どうしは、対向隙間Eで成長した板壁48を介して繋がっており、離氷時のハーフ氷Hの一群は、セル12から分離して給水トレー14上に落下する。本発明のセル型製氷機においては、上述のように製氷水の排水効率を向上させたことにより、対向間隔Eを可及的に小さくすることができるので、各セル12の開口面に分厚いフランジ状の板壁48が形成されるのを解消しながら、離氷時の板壁48の破断を確実化でき、常に適正な形状のハーフ氷Hを生成できる。また、離氷したハーフ氷H群が板状の氷塊のまま製氷室4へ放出されるのを解消できる。
本発明においては、縦戻り穴45の断面を、両端が丸められた椀状辺部45aと直線状辺部45bで浅底容器状に形成し、椀状辺部45aをセル12の長辺部に臨ませ、直線状辺部45bをノズル穴43に臨ませている。このように、直線状辺部45bをノズル穴43に臨ませると、椀状辺部45aをノズル穴43に臨ませる場合に比べて、ノズル穴43の周辺で滞留しようとする製氷水を、より効果的に縦戻り穴45へ流下することができる。また、両端が大きく湾曲させてある椀状辺部45aをセル12の長辺部に臨ませるので、椀状辺部45aの両端において湾曲する開口縁をセル12の長辺部から遠ざけて、湾曲部分に氷が成長するのを防ぎ、縦戻り穴45が氷で塞がれるのを防ぐことができる。因みに、直線状辺部45bがセル12の長辺部に臨ませてある場合には、両端の隅部に氷が成長して縦戻り穴45が氷で塞がれやすい。縦戻り穴45はできるだけノズル穴43に接近して形成あることが好ましいが、給水路35の対向幅が幅狭になるのを避ける必要上、水路側壁37の厚みの分だけ離さざるを得ない。この距離差を埋めてノズル穴43の周辺で滞留しようとする製氷水を縦戻り穴45へ確実に流下させるために、水路側壁37の上端に横戻り溝46を形成している。
横戻り溝46の平面視形状を、ノズル穴43の周縁から縦戻り穴45へ向かって先すぼまり状に形成すると、横戻り溝46の下り傾斜面に沿って流下する製氷水の流速を徐々に高めて加速でき、その分だけ横戻り溝46に流入した製氷水を縦戻り穴45へ速やかに排水できる。従って、横戻り溝46の内部で製氷水が固化するのをよく防止できる。
短辺方向に位置する隣り合う二列の個別領域A1・A2の給水路35が共有化されていると、各列の個別領域Aに給水路35を設ける形態に比べて給水路35の対向幅を大きく採ることができるので、ノズル穴43から噴射される製氷水の噴射圧力を大きくすることができる。従って、より効率的にセル12内で氷を生成できる。
横戻り溝46の溝幅をTとし、縦戻り穴45の長手方向の穴幅をSとするとき、横戻り溝46の溝幅Tが(S/2)より小さいと、ノズル穴43の周辺から横戻り溝46に流れ込む製氷水の量が減少するため、製氷過程の終段においてハーフ氷Hの凹部hで跳ね返された製氷水が、ノズル穴43の周辺に滞留しやすくなる。また、横戻り溝46の溝幅Tが縦戻り穴45の長手方向の穴幅Sより大きいと、製氷過程の終段において横戻り溝46の内部に氷が成長し、成長した氷が離氷後に残留して、次回の製氷時に対向隙間Eを広げてしまい、ハーフ氷Hを適正に生成できなくなる。以上の理由から、横戻り溝46の溝幅Tは不等式(S>T>=S/2)を満足するように設定することが好ましい。
本発明に係るセル型製氷機を構成する給水トレーの要部の平面図である。 セル型製氷機の概略構造を示す縦断正面図である。 製氷ユニットの概略構造を示す縦断正面図である。 給水トレーにおけるノズル穴と戻り穴の配置構造を示す平面図である。 給水トレーにおけるノズル穴と戻り穴の配置構造を示す拡大平面図である。 図1におけるX−X線断面図である。 製氷終了直前における製氷水の排水状況を示す断面図である。 本発明に係る給水トレーの別の実施例を示す要部の平面図である。 図8におけるY−Y線断面図である。
(実施例) 図1ないし図7は、本発明に係るセル型製氷機を、ハーフ氷用のセル型製氷機に適用した実施例を示す。本実施例における前後、左右、上下とは、図2、及び図4に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2においてセル型製氷機は、断熱箱体で構成される製氷室1と、製氷室1の上側に区画される機械室2を備えている。製氷室1内の上部には製氷ユニット3が配置されており、製氷室1の下半部は製氷ユニット3で生成された氷の貯氷室4とされている。機械室2の内部には、冷凍装置を構成する圧縮機5、凝縮器6、及び送風ファン7などが配置されている。製氷室1の前面には、貯氷室4に貯留された氷を取出すための取出口が開口されており、この取出口は想像線で示す前後開閉可能な揺動ドア8で開閉できる。
製氷室1の天井には、箱状の支持ベース11が固定されており、同ベース11で製氷ユニット3を支持している。製氷ユニット3は、下向きに開口する一群のセル12が格子状に形成された製氷ケース13と、製氷ケース13の下面に対向配置されて、各セル12に製氷水を噴出供給する給水トレー14と、製氷水を貯留する水タンク15と、水タンク15内の製氷水を給水トレー14に加圧送給するポンプ16とを備えている。給水トレー14および水タンク15はトレーブラケット17に固定されており、同ブラケット17の上部は支持ベース11で支軸18を介して揺動可能に支持されている。このように、支軸18で軸支された給水トレー14および水タンク15は、トレー操作機構で揺動操作されて、給水トレー14が製氷ケース13と正対する上側の製氷姿勢(図3に実線で示す状態)と、製氷姿勢から下向きに傾動した離氷姿勢(図3に想像線で示す状態)に切換えることができる。
トレー操作機構は、正逆転可能なモーター21と、モーター21で往復傾動操作される前後一対の駆動アーム22と、給水トレー14と駆動アーム22との間に掛止される引張りばね23などで構成される。図3において符号24は給水トレー14、及び水タンク15に常温の製氷用水を供給する給水管、図2において符号25は製氷されずに水タンク15内に戻った製氷水や、給水トレー14の洗浄水を排水するための排水パンである。
図3に示すように製氷ケース13は、四角板状のベースプレート28と、ベースプレート28の上面に固定されて冷媒通路29を区画する冷媒プレート30を備えている。また、ベースプレート28の下面には格子状の区画枠体31が固定されており、同枠体31で一群のセル12を区画している。ベースプレート28と、冷媒プレート30と、区画枠体31の3者はろう付によって一体化されている。冷媒通路29は、折返し蛇行する状態で一筆書き状に連続している。各セル12の横断面は長方形状に形成されており、この実施例では、各セル12の左右幅を前後幅の1.5倍に設定して、各セル12の横断面が左右横長の長方形状になるようにした。セル12は、製氷ケース13の左右の列方向に13個、前後の行方向に26個設けてあるので、製氷が終了する毎に338個のハーフ氷Hを生成できる。図示していないが、各セル12に臨むベースプレート28には、ハーフ氷Hの離氷を促進する通気穴が形成されている。
給水トレー14は、上下面が開口する皿状のプラスチック成型品からなり、その内面の上下中途部に、製氷姿勢において各セル12の開口面と正対する水平のトレー壁34を備えている。また、トレー壁34の下面側には、給水路35と排水溝(排水空間)36が交互に区画されている。図6に示すように給水路35は、トレー壁34と一体に成形される水路側壁37と、水路側壁37の間の下開口を塞ぐ底板38で断面四角形状に形成されている。トレー壁34の下面の左端には集合通路39が区画されており(図4参照)、この集合通路39からトレー壁34の右端寄りにわたって、13個の給水路35が直線状に分岐されて、左右方向に走っている。集合通路39の下面も先の底板38で塞がれており、集合通路39の前後中央にポンプ16の出口通路16aが接続されている。トレー壁34の上面の右端は、離氷姿勢において生成されたハーフ氷Hを貯氷室4へ放出する放出部40になっている。
図1、及び図6に示すように、各セル12と対向するトレー壁34には、セル12の天井壁の中央へ向かって製氷水を噴出供給する1個のノズル穴43と、セル12内で氷結しなかった製氷水を排水空間36へ流下させる1個の戻り穴44が形成されている。戻り穴44はノズル穴43に隣接する状態で配置されており、各セル12の長辺部に沿って長穴状に形成される上下貫通状の縦戻り穴45と、ノズル穴43の周縁から下り傾斜して縦戻り穴45の長手方向中途部と直交する横戻り溝46とで、平面視が凸字状に形成されている。縦戻り穴45および横戻り溝46は、給水トレー14を成形する際に同時に成形されている。
より詳しくは、図5に示すように、トレー壁34の上に、各セル12の開口面と正対する長方形状の個別領域A(A1・A2)を規定したとき、当該個別領域A(A1・A2)の対角線の交差点で規定される中央部にノズル穴43が配置されている。また、当該中央部にノズル穴43を配設するために、給水路35は、個別領域A(A1・A2)の一方の長辺部50a側から短辺方向の中央部を超える領域にまで進出しており、当該給水路35により、個別領域A(A1・A2)の過半部が占められ、給水路35に隣接する他方の長辺部50b側に偏寄した位置に排水空間36が形成されている。本実施例では、短辺方向に位置する隣り合う二列の個別領域A1・A2の給水路35が共有化されており、一本の給水路35により、二列の個別領域A1・A2に対して製氷水の供給がなされるようになっている。縦戻り穴45は、個別領域A(A1・A2)の他方の長辺部50bに沿うように長孔状に通設されている。
図1に示すように、縦戻り穴45の断面は両端が丸められた椀状辺部45aと、椀状辺部45aに連続する直線状辺部45bで浅底容器状に形成されており、直線状辺部45bがノズル穴43に隣接し、椀状辺部45aが区画枠体31の長辺部に隣接する状態で設けられている。図6に示すように縦断面でみると、水路側壁37の内面寄りのトレー壁34にノズル穴43が形成され、水路側壁37の外面に沿う状態で直線状辺部45bが形成されており、ノズル穴43と縦戻り穴45は水路側壁37で隔てられている。また、水路側壁37の上端に横戻り溝46が形成されており、ノズル穴43の周囲に滞留する製氷水を横戻り溝46から縦戻り穴45へ速やかに流下させるために、横戻り溝46の傾斜上端をノズル穴43の周縁の近傍に位置させている。この実施例では、横戻り溝46の傾斜上端とノズル穴43の周縁との距離Gを0.5mmとした。
上記のように、両端が丸められた椀状辺部45aと直線状辺部45bで、縦戻り穴45の断面を浅底容器状に形成し、椀状辺部45aをセル12の長辺部に臨ませ、直線状辺部45bをノズル穴43に臨ませるのは以下の理由による。直線状辺部45bがノズル穴43に臨ませてあると、椀状辺部45aがノズル穴43に臨ませてある場合に比べて、ノズル穴43の周辺で滞留しようとする製氷水を、効果的に縦戻り穴45へ流下できる。また、両端が大きく湾曲させてある椀状辺部45aがセル12の長辺部に臨ませてあると、椀状辺部45aの両端において湾曲する開口縁をセル12の長辺部から遠ざけて、湾曲部分に氷が成長するのを防ぎ、縦戻り穴45が氷で塞がれるのを防ぐことができる。なお、直線状辺部45bがセル12の長辺部に臨ませてある場合には、両端の隅部に氷が成長して縦戻り穴45が氷で塞がれやすい。縦戻り穴45はできるだけノズル穴43に接近して形成してあることが好ましいが、水路側壁37の厚みを確保しながら、給水路35の対向幅が幅狭になるのを避ける必要上、水路側壁37の厚みの分だけ離さざるを得ない。この距離差を埋めてノズル穴43の周辺で滞留しようとする製氷水を縦戻り穴45へ確実に流下させるために、水路側壁37の上端に横戻り溝46を形成している。
横戻り溝46の溝幅をTとし、縦戻り穴45の長手方向の穴幅をSとするとき、横戻り溝46の溝幅Tは不等式(S>T>=S/2)を満足するように設定することが好ましい。これは、横戻り溝46の溝幅Tが(S/2)より小さいと、ノズル穴43の周辺から横戻り溝46に流れ込む製氷水の量が減少するため、製氷過程の終段においてハーフ氷Hの下面の凹部hで跳ね返された製氷水が、ノズル穴43の周辺に滞留しやすくなるからである。また、横戻り溝46の溝幅Tが縦戻り穴45の長手方向の穴幅Sより大きいと、製氷過程の終段において横戻り溝46の内部に氷が成長し、成長した氷が離氷後に残留して、次回の製氷時に後述する対向隙間Eを広げてしまい、ハーフ氷Hを適正に生成できなくなるおそれがあるからである。この実施例における横戻り溝46の溝幅Tは4mmとし、縦戻り穴45の長手方向の穴幅Sは7mmとした。また、椀状辺部45aと直線状辺部45bの対向間隔は2mmとし、椀状辺部45aの両端の円弧部分の半径は2mmとした。なお、必要があれば横戻り溝46の溝幅T、および縦戻り穴45の長手方向の穴幅S等は、それぞれ先の設定寸法より大きく設定してあってもよい。
平面視における横戻り溝46は、ノズル穴43の周縁から縦戻り穴45へ向かって先すぼまり状に形成されている。このように、横戻り溝46を先すぼまり状に形成すると、横戻り溝46の下り傾斜面に沿って流下する製氷水の流速を徐々に高めて加速できるので、横戻り溝46に流入した製氷水を縦戻り穴45へ速やかに排水できる。従って、横戻り溝46の内部で製氷水が固化するのをよく防止できる。
製氷姿勢にした給水トレー14のトレー壁34は、各セル12の開口面と対向隙間Eを間にして対向している。そのため、製氷終了時には図7に示すように、各セル12で成長したハーフ氷Hの下面どうしが、先の対向隙間Eで成長した板壁48を介して繋がった状態になる。殆どの場合には、対向隙間Eの値が大きいほど分厚い板壁48が形成されて、塊状のハーフ氷Hの一群が製氷ケース13から分離するおそれがある。また、塊状のハーフ氷Hの一群が給水トレー14に衝突しても、板壁48が破断しないことがあり、その場合には、ハーフ氷H群は板壁48が繋がった氷塊状態のまま貯氷室4へ放出されてしまう。一方で、対向隙間Eの値が小さすぎると、ノズル穴43の周辺に製氷水が滞留して中空氷が生成されやすくなる。こうした不具合を解消するために、対向隙間Eの値は2.5〜3mmの範囲内で設定することが好ましく、この実施例では、対向隙間Eの値を3mmとして、ハーフ氷H群が落下して給水トレー14に衝突することで、板壁48が容易に破断されるようにした。つまり、板壁48の破断強度が、セル12群から離氷して給水トレー14に衝突したハーフ氷H群の落下衝撃より小さくなるように対向隙間Eの値を設定した。
セル型製氷機は、製氷過程と離氷過程を交互に行って、1回の製氷過程で多数個のキューブ状の氷を生成する。製氷過程では、給水トレー14および水タンク15をトレー操作機構で操作して、図3に示す製氷姿勢に切換え、給水トレー14を製氷ケース13と対向隙間Eを介して正対させる。この状態で、冷媒通路29に冷媒を送給して製氷ケース13を冷却しながら、ポンプ16を起動して水タンク15内の製氷水を給水路35へ加圧送給し、各ノズル穴43から製氷水各セル12に向かって噴出しながら徐々に氷を成長させる。氷結しなかった製氷用水は、戻り穴44を介して水タンク15へ流下する。
一定時間が経過してセル12内にハーフ氷Hが充満すると、図6に示すようにハーフ氷Hの下面に砲弾型の凹部hが形成され、隣接するハーフ氷Hどうしは対向隙間Eで成長した板壁48を介して繋がった状態になる。この状態(製氷が終了する直前の状態)では、ハーフ氷Hの下面に形成される砲弾形の凹部hの開口面に、横戻り溝46の少なくとも傾斜上端側の傾斜面が臨んでいる。こうした戻り穴44によれば、ノズル穴43から噴出された製氷水は、凹部hで跳ね返されたのち横戻り溝46を介して縦戻り穴45へと遅滞なく排水される。従って、ノズル穴43の周囲に製氷水が滞留するのを確実に防止できる。以上のようにして、全てのセル12にハーフ氷Hが形成されたことは、冷媒通路29の出口周辺における製氷ケース13の温度が所定温度にまで低下したことで知ることができるので、直ちに冷媒の送給を停止し、ポンプ16を停止させて製氷過程を終了し離氷過程へ移行する。
離氷過程では、冷媒通路29にホットガスを送給し、製氷ケース13を加熱してセル12内の氷の剥離を促進する。製氷ケース13の加熱を開始してから一定時間が経過した時点で、トレー操作機構で給水トレー14および水タンク15を離氷姿勢に切換えて下り傾斜させ、同時に給水管24から常温の離氷用水を給水トレー14の上面に流し掛ける。これにより、ハーフ氷Hの一群はセル12から分離して給水トレー14上に落下し、その衝突衝撃で板壁48が破断されて個々のハーフ氷Hとなり、トレー壁34を滑落ちて放出部40から貯氷室4へ落下する。また、一部の板壁48が破断しなかった場合でも、板壁48を介して繋がっているハーフ氷塊が放出部40から貯氷室4へ落下するときの落下衝撃で、板壁48を破断することができる。トレー壁34に沿って流下した洗浄水は水タンク15へ流下しさらに排水パン25へと排水される。以後、製氷過程と離氷過程を交互に行うことにより、キューブ状のハーフ氷Hを連続して生成できる。
上記構成のハーフ氷用のセル型製氷機においては、各セル12の長辺部に沿う長穴状の縦戻り穴45と、ノズル穴43の周縁から下り傾斜して縦戻り穴45の長手方向中途部と交差する横戻り溝46で、戻り穴44の平面視形状を凸字状に形成した。こうしたハーフ氷用のセル型製氷機によれば、各セル12の長辺部に沿う長穴状の縦戻り穴45の断面積を大きくして、縦戻り穴45における製氷水の流下水量を大きくできる。また、ノズル穴43の周縁に滞留しようとする製氷水を、横戻り溝46で縦戻り穴45へ速やかに排水できる。つまり、縦戻り穴45の開口面に達した製氷水と、横戻り溝46の開口面に達した製氷水を排水空間36へ向かって流下案内できるので、縦戻り穴45における製氷水の流下水量を大きくして製氷水を速やかに排水できる。従って、ハーフ氷Hがノズル穴43の近傍まで成長してきた場合でも、凹部hで跳ね返された製氷水を横戻り溝46および縦戻り穴45で確実に排水して排水効率を向上できるので、白濁した中空氷が生成されるのを解消して、透明で適正な外観形状のハーフ氷を生成するのに好適なセル型製氷機を提供できる。
上記の実施例では、対向隙間Eの値を3mmとして、ハーフ氷H群が落下して給水トレー14に衝突することで、板壁48を容易に破断できるようにした。こうした製氷機によれば、各セル12の開口面に分厚いフランジ状の板壁48が形成されるのを解消しながら、離氷時の板壁48の破断を確実化でき、常に適正な形状のハーフ氷Hを生成できる。また、離氷したハーフ氷H群が板状の氷塊のまま貯氷室4へ放出されるのを解消できる。
図8および図9は、給水トレー14における排水構造の別の実施例を示している。そこでは、各セル12の短辺部に沿う長穴状の縦戻り穴45と、ノズル穴43の周縁から下り傾斜して縦戻り穴45の長手方向中途部と交差する横戻り溝46で、戻り穴44の平面視形状を凸字状に形成した。この実施例では、各セル12の長辺部が、給水路35の長手方向と直交する状態で各セル12を配置する点が先の実施例と異なる。他は、先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。こうした排水構造によれば、先の実施例の排水構造と同様に、縦戻り穴45の開口面に達した製氷水と、横戻り溝46の開口面に達した製氷水を排水空間36へ向かって流下案内し、縦戻り穴45における製氷水の流下水量を大きくして製氷水を速やかに排水できる。従って、凹部hで跳ね返された製氷水を確実に排水して排水効率を向上でき、白濁した中空氷が生成されるのを解消して、透明で適正な外観形状のハーフ氷を生成できる。この実施例から理解できるように、縦戻り穴45は各セル12の短辺部のひとつ、または長辺部のひとつに沿って形成してあればよい。
上記の実施例以外に、縦戻り穴45は長円状の長穴、楕円状の長穴、あるいは弦月状の長穴で形成してあってもよく、必要があれば4隅が丸められた左右横長の等脚台形状に形成してあってもよい。また、横戻り溝46は縦戻り穴45の長手方向中途部と直交する状態で形成する必要はなく、斜めに交差する状態で形成してあってもよい。例えば、横戻り溝46の下り傾斜面の中心軸が、縦戻り穴45の長手方向の中心軸と斜めに交差する状態で形成してあってもよく、要は横戻り溝46が縦戻り穴45の長手方向中途部に連続させてあればよい。
上記の実施例では、排水空間36は直線溝状である必要はなく、各戻り穴44に対応して設けた下向きに開口する凹部であってもよく、要は各戻り穴44を流下した製氷水が水タンク15へ落下できる空間であればよい。横戻り溝46は下り傾斜面で形成するが、平坦な下り傾斜面である必要はなく、外突状のなだらかな円弧面あるいは湾曲面で形成してあってもよい。また、横戻り溝46は傾斜下端へ向かって先すぼまり状に形成する必要はなく、溝幅Tは傾斜上端から傾斜下端にわたって同じに設定してあってもよい。
12 セル
13 製氷ケース
14 給水トレー
34 トレー壁
35 給水路
36 排水空間(排水溝)
37 水路側壁
43 ノズル穴
44 戻り穴
45 縦戻り穴
46 横戻り溝
50a 長辺部(一方の長辺部)
50b 長辺部(他方の長辺部)
A 個別領域
E 対向隙間
H ハーフ氷
h ハーフ氷の凹部
T 横戻り溝の溝幅
S 縦戻り穴の穴幅

Claims (5)

  1. 格子状に配設された下向きに開口する一群のセル(12)を有する製氷ケース(13)と、製氷ケース(13)の下面に対向配置されて、各セル(12)に向けて製氷水を噴出供給する給水トレー(14)と、製氷水を貯留する水タンク(15)と、水タンク(15)内の製氷水を給水トレー(14)の給水路(35)に加圧送給するポンプ(16)とを備え、
    製氷ケース(13)を構成する各セル(12)が、長辺部と短辺部とを有する横断面視で長方形状に形成されており、
    各セル(12)と対向する給水トレー(14)に、セル(12)へ向かって製氷水を噴出する1個のノズル穴(43)と、ノズル穴(43)に隣接する状態で排水空間(36)に配置されてセル(12)内で氷結しなかった製氷水を流下させる1個の戻り穴(44)とが形成されているセル型製氷機において、
    給水トレー(14)は、製氷時に各セル(12)と正対するトレー壁(34)を備え、トレー壁(34)の下面側に、ノズル穴(43)に連通する給水路(35)と、戻り穴(44)に連通する排水空間(36)と、これら給水路(35)と排水空間(36)とを区画する水路側壁(37)とが設けられており、
    トレー壁(34)上に各セル(12)の開口面と正対する長方形状の個別領域(A)を規定したとき、戻り穴(44)が個別領域(A)の辺部のひとつに沿って長穴状に通設された縦戻り穴(45)と、ノズル穴(43)の周縁から下り傾斜して縦戻り穴(45)の長手方向中途部と交差する横戻り溝(46)とで、平面視が凸字状に形成されていることを特徴とするセル型製氷機。
  2. 各個別領域(A)内において、一方の長辺部(50a)側から短辺方向の中央部を超えて、長辺方向に走るように給水路(35)が形成されるとともに、個別領域(A)の中央部にノズル穴(43)が配され、該給水路(35)に隣接する他方の長辺部(50b)側に偏寄した位置に、長辺方向に走るように排水空間(36)が形成されており、
    戻り穴(44)が、個別領域(A)の他方の長辺部(50b)に沿うように長穴状に通設された縦戻り穴(45)と、ノズル穴(43)の周縁から下り傾斜して縦戻り穴(45)の長手方向中途部と交差する横戻り溝(46)とで、平面視が凸字状に形成されている請求項1に記載のセル型製氷機。
  3. 縦戻り穴(45)の横断面は、両端が丸められた椀状辺部(45a)と、椀状辺部(45a)に連続する直線状辺部(45b)で浅底容器状に形成されており、
    椀状辺部(45a)が個別領域(A)の長辺部に臨み、直線状辺部(45b)がノズル穴(43)側に臨む状態で縦戻り穴(45)が形成されており、
    横戻り溝(46)が、水路側壁(37)の上端にノズル穴(43)の周縁から縦戻り穴(45)へ向かう先すぼまり状に形成されている請求項1、又は2に記載のセル型製氷機。
  4. 短辺方向に位置する隣り合う二列の個別領域(A1・A2)の給水路(35)が共有化されており、
    これら二列の個別領域(A1・A2)において、給水路(35)を挟むように、排水空間(36)が、個別領域(A1・A2)の他方の長辺部(50b)側に偏寄する位置に形成されている請求項2又は3記載のセル型製氷機。
  5. 横戻り溝(46)の長手方向に係る溝幅を(T)とし、縦戻り穴(45)の長手方向の穴幅を(S)とするとき、横戻り溝(46)の溝幅(T)が不等式(S>T>=S/2)を満足するように設定されている請求項1から4のいずれかひとつに記載のセル型製氷機。
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