JP6713911B2 - セル型製氷機 - Google Patents

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Description

本発明は、セルに向かって製氷水を噴出しながら氷を生成するセル型製氷機、なかでもレギュラーサイズのキューブ状の氷の体積に比べて、氷の体積が約4分の1〜5分の1のスモールサイズの氷を生成するためのセル型製氷機に関する。
セル型製氷機における製氷ケースは、格子状に組まれる区画枠体と、区画枠体の上面を塞ぐ伝熱プレートと、伝熱プレートの上面に固定される冷媒プレートで、下向きに開口する四角皿状に構成されている。区画枠体と伝熱プレート、および伝熱プレートと冷媒プレートは、それぞれろう付けして一体化されている。冷媒プレートには上凸状の冷媒凹部が蛇行状に形成されており、隣接する冷媒通路の間のベース部と伝熱プレートには、セル内に離氷用の空気を送り込むための通気穴が形成されている。このように伝熱プレートと冷媒プレートで冷媒通路を形成することは、例えば特許文献1に公知である。
特開2015−10806号公報(段落番号0035、図5)
上記のように冷媒プレートと伝熱プレートの間に冷媒通路を形成する製氷ケースは、伝熱プレートの上面に固定した銅パイプで冷媒通路を形成する形態の製氷ケースに比べて、冷媒が伝熱プレートに直接接触し、しかも冷媒と伝熱プレートの接触面積が大きいので、伝熱プレートおよび格子枠体を効果的に冷却できる。しかし、冷媒通路が銅パイプで構成される場合に比べて、冷媒凹部の幅が大きく、しかも、冷媒プレートと伝熱プレートのろう付けされた封止部を避けて通気穴を形成する必要があるため、各セルに対応して通気穴を形成することが困難である。
一般的に、冷媒通路は各セルを概ね均等に冷却する必要上、冷媒凹部が伝熱プレートを介して各セルと対向するように設けられており、蛇行する冷媒通路の直線通路部分の隣接ピッチは、セルの隣接ピッチを基準にして設定される。例えば、直線通路部分と直交する方向のセル数が8である場合には、直線通路部分の個数は7または8とすることが多く、隣接ピッチが一定になる状態で配置されている。ひとつひとつのセルの前後寸法および、左右寸法は、製氷機メーカーの違いに応じて異なっている。しかし、各メーカー共レギュラーサイズの氷を生成するセルの前後寸法と左右寸法は、概ね28〜30×28〜30mmに設定することが多く、スモールサイズの氷を生成するセルの前後寸法と左右寸法は、概ね13〜14×20〜21mmとすることが多い。スモールサイズの氷の体積は、レギュラーサイズの氷の体積の約4分の1〜5分の1程度である。
上記のように、セルの前後、左右の各寸法が小さいスモールサイズの氷を生成する製氷ケースの場合には、冷媒通路の直線通路部分の隣接ピッチと、伝熱プレートにろう付けされるベース部の幅寸法が小さくなることが避けられない。反面、ベース部に形成される封止部の幅は、冷媒の漏れ出しを防ぐ必要上、セルのサイズとは無関係に一定以上であることが必須とされている。そのため、セルサイズが小さくなるほど、封止部を避けながら各セルに対応して通気穴を形成することが困難になる。因みに、封止部の幅寸法が3.8mm以上であれば、冷媒の漏洩を確実に防止できることが経験則として知られているが、その場合には伝熱プレートに接合されるベース部の両側の3.8mmの範囲が通気穴を形成できない領域となり、通気穴を形成するうえで大きな制約となる。
冷媒通路の直線通路部分の隣接ピッチを一定とするとき、冷媒通路の通路幅を小さくすると、ベース部の幅が大きくなるため、通気穴の形成位置の自由度は増す。しかし、冷媒通路の通路断面積が減少する分だけ冷却能力が低下し、製氷能力が低下することが避けられない。また、冷媒通路の通路幅を大きくし、さらに各セルに対応して通気穴を形成することを優先した場合には、封止部の幅を3.8mm以上確保するのが困難となり、冷媒ガスが漏洩するおそれがある。尤も、通気穴の開口面積を小さくすることは可能であるが、そうすると通気穴の形成位置の自由度は増すものの、セル内の氷が離氷しにくくなってしまう。
本発明の目的は、冷媒通路の配置パターンと、各セルにおける通気穴の形成位置を好適化して、所定幅の封止部を確保しながら各セルに対応して通気穴を形成できる、スモールサイズ用の製氷ケースを備えたセル型製氷機を提供することにある。
本発明は、区画枠体25で区分された多数個のセル11を備える四角皿状の製氷ケース10を製氷要素とするセル型製氷機を対象とする。製氷ケース10は、格子状に組まれる区画枠体25と、区画枠体25の上面に固定される伝熱プレート26と、伝熱プレート26の上面に固定される冷媒プレート27とを有する。区画枠体25で区分された各セル11は、左右寸法と前後寸法とを異なるものとされて、セル断面は長方形状に形成されている。冷媒プレート27は、蛇行状に形成される上凸状の冷媒凹部33と、伝熱プレート26に対してろう接部35を介して固定されるベース部34を備えている。冷媒凹部33のろう付け基端に形成される封止部37を除くベース部34に各セル11に連通する通気穴36が開口されている。冷媒通路40は、入口直線通路41および出口直線通路43と、これら両通路41・43の間に設けられる中間直線通路42と、各直線通路41〜43の端部どうしを繋ぐU字状の折返し通路44で一筆書き状に構成されている。そして、各直線通路41〜43がセル11の長辺部と交差する状態で形成されていることを特徴とする。
中間直線通路42の冷媒凹部33は、セル11の長辺部方向に隣接する2個のセル列11Lと対向する状態で配置されている。各中間直線通路42はセル11の長辺部と斜めに交差する状態で形成されている。
入口、出口、中間の各直線通路41〜43は、隣接する各直線通路41〜43の隣接間隔が小さい個所と、各直線通路41〜43の隣接間隔が大きい個所とが混在する状態で形成されている。
通気穴36は、冷媒プレート27に予め形成してある第1通気穴36aと、伝熱プレート26に形成される第1通気穴36aより小径の第2通気穴36bで構成されている。区画枠体25と伝熱プレート26と冷媒プレート27の3者が固定された状態で、第1通気穴36aの側から伝熱プレート26に穴加工を施して第2通気穴36bが形成されている。
区画枠体25は、四角枠状の周囲枠28と、周囲枠28の内部を互いに直交する状態で区分する前後枠29および左右枠30で構成されている。第2通気穴36bの中心から、周囲枠28、前後枠29、左右枠30までの間隔寸法Eは少なくとも3mm以上に設定されている。
本発明に係るセル型製氷機においては、区画枠体25と伝熱プレート26と冷媒プレート27で氷を生成する製氷ケース10を構成した。区画枠体25に形成される各セル11は、左右寸法と前後寸法を異ならせてセル断面が長方形状になるようにした。冷媒プレート27は上凸状の冷媒凹部33と、伝熱プレート26にろう付けされるベース部34を備えていて、封止部37を除くベース部34に通気穴36を開口するようにした。また、入口直線通路41および出口直線通路43と、中間直線通路42と、U字状の折返し通路44で冷媒通路40を一筆書き状に構成して、各直線通路41〜43がセル11の長辺部と交差するように形成した。
上記のように構成した製氷ケース10によれば、各直線通路41〜43をセル11の短辺部分と交差させる場合に比べて、各直線通路41〜43の隣接間隔を大きくできるので、その分だけベース部34に形成される通気穴36の形成位置の自由度が向上する。また、各直線通路41〜43の隣接間隔が大きい分だけ、所定幅の封止部37を確保した状態で、各セル11に対応する通気穴36をベース部34に適確に形成して、各セル11における氷の生成と、生成後の氷の離氷を確実に行える製氷ケース10を得ることができる。
中間直線通路42の冷媒凹部33は、セル11の長辺部方向に隣接する2個のセル列11Lと対向する状態で配置し、さらに、各中間直線通路42をセル11の長辺部と斜めに交差させるようにした。こうした通路構造によれば、より少ない数の中間直線通路42で一群のセル11を冷却しながら、各直線通路41〜43の折返し回数を減少してベース部34の幅を大きくできる。また、ベース部34の幅が大きくなる分だけ、通気穴36の形成位置の自由度を向上して、各セル11に対応する通気穴36をベース部34においてさらに適確に形成できる。さらに、各直線通路41〜43の折返し回数が少ない分だけ、冷媒通路40における冷媒凹部33の幅を大きくできる利点もある。
入口、出口、中間の各直線通路41〜43は、隣接する各直線通路41〜43の隣接間隔が小さい個所と、各直線通路41〜43の隣接間隔が大きい個所とが混在する状態で形成した。このように、各直線通路41〜43の隣接間隔を大小に異ならせて混在させると、各直線通路41〜43の折返し回数を少なくしながら、セル列11Lの数と各直線通路41〜43の対応関係を調整して好適化することができる。また、冷媒プレート27における入口直線通路41の始端位置、および出口直線通路43の終端位置を好適化して、冷媒プレート27に接続される冷媒配管の配置構造を簡素化することができる。
冷媒プレート27に予め形成してある第1通気穴36aと、第1通気穴36aの側から伝熱プレート26に穴加工を施して形成される第2通気穴36bで通気穴36を構成すると、加工上の不具合を一掃して通気穴36を適確に形成し、セル11内の氷を確実に離氷できる。例えば、伝熱プレート26に予め第2通気穴36bを形成しておくと、冷媒プレート27を伝熱プレート26にろう付けする際に、ろう材が第2通気穴36bに入込んで同穴36bを塞ぐおそれがある。また、冷媒プレート27を伝熱プレート26にろう付けした場合に、第2通気穴36bの一部が第1通気穴36aの周囲壁で塞がれるおそれがある。さらに、区画枠体25と伝熱プレート26と冷媒プレート27の3者をろう付けした状態で、冷媒プレート27と伝熱プレート26に穴加工を施して通気穴36を形成する場合には、問題なく通気穴36を形成できるが、両プレート26・27を貫通する必要があるので、穴加工に要する時間がかかる。こうした加工上の不具合を一掃するために、ろう付け加工が終了した後に、第1通気穴36aの側から伝熱プレート26に穴加工を施して第2通気穴36bを形成している。
第2通気穴36bの中心から、周囲枠28、前後枠29、左右枠30までの間隔寸法Eを少なくとも3mm以上に設定すると、第2通気穴36bを形成する際に、周囲枠28や前後枠29、あるいは左右枠30にドリルが接触して、各枠28〜30が傷付くのを防止できる。従って、各セル11内に生成される氷の周面形状を平坦化して、氷の離氷を促進できる。
本発明に係るセル型製氷機の製氷ケースを示す、図4におけるA−A線断面図である。 本発明に係るセル型製氷機の概略構造を示す縦断正面図である。 製氷ケースの分解斜視図である。 製氷ケースの平面図である。 製氷ケースの要部の平面図である。
(実施例) 図1ないし図5に、本発明に係るセル型製氷機の実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2に示すようにセル型製氷機は、断熱箱として構成される上側の製氷室1と、製氷室1の下側に区画される機械室2を備えており、製氷室1内の上部に製氷ユニット3が配置されている。機械室2の内部には、圧縮機4、凝縮器5、および送風ファン6などの冷却ユニットが配置されており、凝縮器5で冷却された冷媒液を製氷ユニット3に送給して製氷を行う。図示していないが、製氷室1の前面には生成された氷を取出すための取出口が開口されており、この取出口は前後に揺動開閉するドアで開閉できる。
製氷ユニット3は、製氷室1の天井に固定したユニットベース9と、同ベース9の下面に固定した製氷ケース10と、製氷ケース10に設けた一群のセル11に製氷水を噴出供給する給水トレー12と、給水トレー12の下面に設けた給水タンク13などで構成されている。給水トレー12および給水タンク13は、トレーブラケット14で支持されており、トレーブラケット14の上部をユニットベース9で支軸15を介して支持することにより、給水トレー12と給水タンク13が製氷ケース10と正対する上側の製氷位置と、下向きに傾動した離氷位置の間を上下揺動できるようになっている。給水トレー12と給水タンク13の姿勢を製氷位置と離氷位置の間で切換え操作するために、ユニットベース9の側端寄りにトレー操作機構16が設けられている。
トレー操作機構16は、正逆転可能なモーター17と、モーター17で往復傾動操作される前後一対の駆動アーム18と、駆動アーム18と給水トレー12の間に掛止される引張りコイルばね19などで構成されている。図2において、符号20は給水タンク13に設けたポンプユニット、21は給水トレー12および給水タンク13に常温の水を供給する給水管、22は製氷されずに給水タンク13に残った製氷水や、給水トレー12の洗浄水を排水するための排水パンである。図示していないが、給水トレー12には、製氷水を各セル11に向かって上向きに噴出するノズルが設けられている。以上のような製氷ユニット3は、製氷工程と離氷工程を交互に行って直方体状の氷を生成する。生成された氷は製氷室1に貯留される。
図3において製氷ケース10は、格子状に組まれた区画枠体25と、区画枠体25の上面に固定される伝熱プレート26と、伝熱プレート26の上面に固定される冷媒プレート27で、下向きに開口する四角皿状に構成されている。区画枠体25は、それぞれアルミニウム板材で形成される四角枠状の周囲枠28と、周囲枠28の内部を互いに直交する状態で区分する前後枠29および左右枠30で構成されている。この実施例では、前後枠29と左右枠30によって左右方向に13個、前後方向に26個のセル11を区画しており、各セル11内に生成される氷は、前後×左右×上下の各寸法が14×20×21mmのスモールサイズの氷である。伝熱プレート26は、クラッドメタルで長方形状に形成されており、その長辺部がセル11の短辺と平行になる状態で区画枠体25にろう付け固定されている。
冷媒プレート27は、アルミニウム板材を素材とするプレス成形品からなり、伝熱プレート26と同じ長方形状の板面に、蛇行状に形成される上凸状の冷媒凹部33と、伝熱プレート26に対してろう付け固定される平坦なベース部34を備えている。図1に示すように、冷媒プレート27と伝熱プレート26のろう付け個所(以下単にろう接部という)35には、各セル11に連通する通気穴36が開口されている。図1および図5に示すように通気穴36は、ベース部34に形成される第1通気穴36aと、伝熱プレート26に形成される第2通気穴36bで構成されている。第1通気穴36aは冷媒プレート27をプレス成形する際に形成され、第2通気穴36bは、冷媒プレート27を伝熱プレート26にろう付けした後で、伝熱プレート26にドリル加工(穴加工)を施して形成される。そのため、第2通気穴36bの直径は第1通気穴36aの直径より小さく設定されており、具体的には、第1通気穴36aの直径を3.3mmとするとき、第2通気穴36bの直径は1.8mmとする。
冷媒凹部33内の冷媒ガスが漏れ出るのを防ぐ必要上、通気穴36は、冷媒凹部33のろう付け基端に形成される封止部37を避けた位置に形成されている。この実施例では、ろう接部35の両端のそれぞれに、幅寸法が3.8mmの封止部37が確保されるようにし、先の第2通気穴36bが左右の封止部37の間のろう接部35に位置するようにした。ろう接部35にドリル加工を施して第2通気穴36bを形成する際には、周囲枠28や前後枠29、あるいは左右枠30にドリルが接触して、各枠28〜30を傷付けるおそれがある。こうした各枠28〜30の傷付きを防止するために、第2通気穴36bの中心から、周囲枠28、前後枠29、左右枠30までの間隔寸法E(図1参照)を少なくとも3mm以上に設定した。このように、間隔寸法Eを少なくとも3mm以上に設定すると、穴加工時に各枠28〜30の表面が傷付くのを確実に防止できるので、各セル11内に生成される氷の周面形状を平坦化して、氷の離氷を促進できる。
上記のように、区画枠体25と伝熱プレート26と冷媒プレート27の3者をろう付けした状態で、第1通気穴36aの側から伝熱プレート26に穴加工を施して第2通気穴36bを形成するのは、以下のような理由による。例えば、伝熱プレート26に予め第2通気穴36bを形成しておくと、冷媒プレート27を伝熱プレート26にろう付けする際に、ろう材が第2通気穴36bに入込んで同穴36bを塞ぐおそれがある。また、冷媒プレート27を伝熱プレート26にろう付けする過程で、第2通気穴36bの一部が第1通気穴36aの周囲壁で塞がれるおそれがある。さらに、区画枠体25と伝熱プレート26と冷媒プレート27の3者をろう付けした状態で、冷媒プレート27と伝熱プレート26に穴加工を施して通気穴36を形成する場合には、問題なく通気穴36を形成できるが、両プレート26・27を貫通する必要があるので、穴加工に要する時間がかかる。こうした、加工上の不具合を一掃して通気穴36を適確に形成し、セル11内の氷を確実に離氷できるようにするために、ろう付け加工が終了した後に、第1通気穴36aの側から伝熱プレート26に穴加工を施して第2通気穴36bを形成している。
冷媒通路40は、図4に向かって左端および右端に配置される入口直線通路41および出口直線通路43と、これら両通路41・43の間に設けられる6個の中間直線通路42と、各直線通路41〜43の端部どうしを繋ぐU字状の折返し通路44と、出口直線通路43の出口端においてS字状に屈曲する出口位置調整通路45で一筆書き状に構成されている。入口直線通路41および出口直線通路43が、セル11の長辺部と直交する状態で配置したのに対して、各中間直線通路42は入口および出口直線通路41・43に対して傾斜する状態で配置されて、セル11の長辺部と斜めに交差している。また、個々の中間直線通路42の冷媒凹部33は、セル11の長辺部方向に隣接する2個のセル列11Lと対向する状態で配置されている。セル列11Lとは、前後に隣接するセル11の前後方向の直線列を意味する。図4において、符号49は製氷ケース10をユニットベース9に固定するためのねじ挿通穴であり、伝熱プレート26および冷媒プレート27を貫通する状態で4個所に形成されている。
冷媒プレート27を伝熱プレート26にろう付けする際には、入口管47と出口管48が入口直線通路41の前端と出口位置調整通路45の前端に、それぞれ同時にろう付けされる。出口位置調整通路45を設けるのは、出口直線通路43の前方の延長上に設けたトレー操作機構16を避けて冷媒配管を配置するためである。
入口直線通路41および出口直線通路43と、中間直線通路42は、直線通路41〜43の隣接間隔が小さい個所と、隣接間隔が大きい個所とが混在する状態で形成されている。つまり、各直線通路41〜43は、一定の隣接ピッチで配置してあるわけではない。また、各直線通路41〜43の隣接間隔が小さい個所においては、通気穴36がベース部34の左右中央付近に1列の直線列として開口され、各直線通路41〜43の隣接間隔が大きい個所においては、通気穴36がベース部34の左右中央付近に2列の直線列として開口されている。各直線通路41〜43の隣接間隔が小さい個所におけるベース部34の左右幅は7.6mmとした。
セル型製氷機は、製氷過程と離氷過程を交互に行って、1回の製氷過程で338個のスモールサイズの氷を生成する。製氷過程では、給水トレー12および給水タンク13をトレー操作機構16で操作して、図2に示す製氷姿勢に切換え、給水トレー12を製氷ケース10と僅かな隙間を介して正対させる。この状態で、冷媒通路40に冷媒を送給して製氷ケース10を冷却しながら、ポンプユニット20を起動して給水タンク13内の製氷水を加圧送給し、給水トレー12に設けたノズルから製氷水を各セル11に向かって噴出させて製氷する。
一定時間が経過してセル11内が氷で満たされると、冷媒の送給を停止し、ポンプユニット20を停止させて製氷過程を終了し離氷過程へ移行する。離氷過程では、冷媒通路40にホットガスを送給し、製氷ケース10の伝熱プレート26を加熱してセル11内の氷の剥離を促進する。伝熱プレート26の加熱を開始してから一定時間が経過した時点で、トレー操作機構16で給水トレー12および給水タンク13を離氷姿勢に切換えて、両者12・13を下り傾斜させる。同時に、給水管21から離氷用の常温の水を給水トレー12の上面に流し掛ける。セル11から分離して給水トレー12上に落下した氷は、給水トレー12を滑落ちて製氷室1へ落下し、給水トレー12の上面に流し掛けられた洗浄水は給水タンク13へ流下する。以後、製氷過程と離氷過程を交互に行って、スモールサイズの氷を連続して生成する。
以上のように構成した製氷ケース10においては、各セル11の左右寸法と前後寸法を異ならせてセル断面を長方形状に形成し、各直線通路41〜43をセル11の長辺部分と交差させるようにした。こうした通路構造によれば、各直線通路41〜43をセル11の短辺部分と交差させる場合に比べて、各直線通路41〜43の隣接間隔を大きくできるので、その分だけベース部34に形成される通気穴36の形成位置の自由度を向上できる。これに伴い、所定幅の封止部37を確保した状態で、各セル11に対応する通気穴36をベース部34に適確に形成して、各セル11における氷の生成と、生成後の氷の離氷を確実に行える、スモールサイズの氷を生成するのに好適な製氷ケース10が得られる。
また、個々の中間直線通路42の冷媒凹部33は、セル11の長辺部方向に隣接する2個のセル列11Lと対向する状態で配置した。さらに、入口直線通路41および出口直線通路43をセル11の長辺部と直交する状態で形成し、各中間直線通路42はセル11の長辺部と斜めに交差する状態で形成するようにした。こうした通路構造によれば、より少ない数の中間直線通路42で一群のセル11を冷却しながら、各直線通路41〜43の折返し回数を減少してベース部34の幅を大きくできる。また、ベース部34の幅が大きくなる分だけ、通気穴36の形成位置の自由度を向上して、各セル11に対応する通気穴36をベース部34においてさらに適確に形成できる。各直線通路41〜43の折返し回数が少ない分だけ、冷媒通路40における冷媒凹部33の幅を大きくできる利点もある。上記の実施例の場合には13個のセル列11Lを、入口、出口の直線通路41・43と、6個の中間直線通路42の、合計8個の直線通路41〜43で冷却しながら、各セル11に対応して通気穴36を支障なく形成することができた。
入口、出口、中間の各直線通路41〜43は、隣接する各直線通路41〜43の隣接間隔が小さい個所と、各直線通路41〜43の隣接間隔が大きい個所とが混在する状態で形成した。このように、各直線通路41〜43の隣接間隔を大小に異ならせて混在させると、各直線通路41〜43の折返し回数を少なくしながら、セル列11Lの数と各直線通路41〜43の対応関係を調整し好適化することができる。また、冷媒プレート27における入口直線通路41の始端位置、および出口直線通路43の終端位置を好適化して、冷媒プレート27に接続される冷媒配管の配置構造を簡素化できる。
上記の実施例では、製氷ケース10に13個のセル列11Lを形成し、各セル列11Lを26個のセル11で構成したが、その必要はなく、セル列11Lの数、および各セル列11Lを構成するセル11の合計数は、必要に応じて変更するとよい。また、各セル11の前後寸法と左右寸法の比は7対10である必要はなく、セル11の左右寸法が前後寸法より大きいことを必須条件にして、任意の比率に設定できる。出口位置調整通路45を設ける必要がない場合には、図4において左半側の3個の中間直線通路42と、右半側の3個の中間直線通路42は、左右で線対称になるように形成することができる。
10 製氷ケース
11 セル
11L セル列
25 区画枠体
26 伝熱プレート
27 冷媒プレート
33 冷媒凹部
34 ベース部
35 ろう接部
36 通気穴
37 封止部
40 冷媒通路
41 入口直線通路
42 中間直線通路
43 出口直線通路
44 折返し通路

Claims (5)

  1. 区画枠体(25)で区分された多数個のセル(11)を備える四角皿状の製氷ケース(10)を製氷要素とするセル型製氷機であって、
    製氷ケース(10)は、格子状に組まれる区画枠体(25)と、区画枠体(25)の上面に固定される伝熱プレート(26)と、伝熱プレート(26)の上面に固定される冷媒プレート(27)とを有し、
    区画枠体(25)で区分された各セル(11)は、左右寸法と前後寸法とを異なるものとされて、セル断面は長方形状に形成されており、
    冷媒プレート(27)は、蛇行状に形成される上凸状の冷媒凹部(33)と、伝熱プレート(26)に対してろう接部(35)を介して固定されるベース部(34)とを備えており、
    冷媒凹部(33)のろう付け基端に形成される封止部(37)を除くベース部(34)に各セル(11)に連通する通気穴(36)が開口されており、
    冷媒通路(40)は、入口直線通路(41)および出口直線通路(43)と、これら両通路(41・43)の間に設けられる中間直線通路(42)と、各直線通路(41〜43)の端部どうしを繋ぐU字状の折返し通路(44)で一筆書き状に構成されており、
    各直線通路(41〜43)がセル(11)の長辺部と交差する状態で形成されていることを特徴とするセル型製氷機。
  2. 中間直線通路(42)の冷媒凹部(33)が、セル(11)の長辺部方向に隣接する2個のセル列(11L)と対向する状態で配置されており、
    各中間直線通路(42)がセル(11)の長辺部と斜めに交差する状態で形成されている請求項1に記載のセル型製氷機。
  3. 入口、出口、中間の各直線通路(41〜43)は、隣接する各直線通路(41〜43)の隣接間隔が小さい個所と、各直線通路(41〜43)の隣接間隔が大きい個所とが混在する状態で形成されている請求項1または2に記載のセル型製氷機。
  4. 通気穴(36)が、冷媒プレート(27)に予め形成されている第1通気穴(36a)と、伝熱プレート(26)に形成されて、第1通気穴(36a)より小径の第2通気穴(36b)とで構成されており、
    区画枠体(25)と伝熱プレート(26)と冷媒プレート(27)の3者が固定された状態で、第1通気穴(36a)の側から伝熱プレート(26)に穴加工を施して第2通気穴(36b)が形成されている請求項1から3のいずれかひとつに記載のセル型製氷機。
  5. 区画枠体(25)が、四角枠状の周囲枠(28)と、周囲枠(28)の内部を互いに直交する状態で区分する前後枠(29)および左右枠(30)で構成されており、
    第2通気穴(36b)の中心から、周囲枠(28)、前後枠(29)、左右枠(30)までの間隔寸法(E)が少なくとも3mm以上に設定してある請求項4に記載のセル型製氷機。
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