JP2018131101A - シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッションの傾動により、離座促進位置に位置した際に、着座者が不安を抱くことなく、シートクッションから離座することができるシート装置を提供する。
【解決手段】リンク機構27はシートクッション20に対して、複数の上下位置への後端の変位を許容して座面20aの前傾及び後傾を可能とする。シート装置10は、各上下位置にシートクッション20が位置する毎に、その上下位置を自動的に保持する自動保持機構と、自動保持機構によるシートクッション20の後端の上下位置の保持を解除する操作機構50を備える。複数の上下位置の中には、座面20aの前傾を最も大きくして、着座者Tの離座を促進する離座促進位置も含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、シート装置に関する。
特許文献1のシート装置では、クッションフレームに対して、シートクッションのクッションパッドが、裏面側からシート装置の左右の幅方向にそれぞれ設けられた一対のネジリバネにより浮いた状態で支持されている。該クッションパッドは、左右の幅方向において、いずれか一方の方向に体重を掛けると、体重が掛けられた側が沈み、反対側は体重が掛けられた側よりも上方へ傾動するようにしている。これにより、特許文献1では、着座者が体重をシート装置の左右の幅方向において、いずれか一方へ移動させることにより着座者の乗降動作をしやすくすることができる。
特許文献2のシート装置では、座部(シートクッションに相当)を、椅子の枠に対してリンク機構を持ち上げて傾動自在に支持するとともに、常時、座部を持ち上げ方向に付勢する弾性部材が設けられている。前記シート装置は、ロック機構のロックによりリンク機構による座部が持ち上げが阻止されているときは、座部の座面が略水平状態にされ、前記ロック機構のロックが解除されると、前記弾性部材の付勢力により作動した前記リンク機構により座部が傾動してその後部が前部よりも持ち上がった状態となる。
特許文献2では、ロック機構によるロックが解除された状態で着座者が腰を浮かせると、座部が弾性部材に付勢されて傾くことにより、着座者の起立がしやすい形に変えることができる。
特開2016−159871号公報 特開平9−168565号公報
特許文献1では、シート装置の左右の幅方向において、着座者の着材位置を幅方向に移動することにより、クッションパッドの傾きが許容される構成となっており、降りる意志がないのに身体を左右の幅方向のいずれか一方に移動すると、その方向にクッションパッドが傾き、着座者が不安を抱く虞がある。
一方、特許文献2では、シート装置の後部(シートバックとは反対側の部位)を前部よりも高くできる構成とはなっているが、ロック機構が解除されて、座部の後部が前部よりも高くなった限界位置に位置しても、前記弾性部材の反動により、座部が安定せず、着座者が不安を抱く虞がある。
本発明の目的は、シートクッションが離座促進位置に位置した際に、着座者が不安を抱くことなく、シートクッションから離座することができるシート装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明のシート装置は、前端が軸支されたシートクッションに対して、後端が複数の上下位置への変位が可能に、前記シートクッションの傾動を許容する傾動許容機構と、前記シートクッションを前傾する方向へ付勢する付勢機構と、各上下位置に前記シートクッションが位置する毎に、その上下位置を自動的に保持する自動保持機構と、前記自動保持機構による前記シートクッションの後端の上下位置の保持を解除する操作機構とを備え、前記複数の上下位置の中には、前記座面の前傾を最も大きくして、着座者の離座を促進する位置(以下、離座促進位置という)を少なくとも含むものである。
また、前記自動保持機構は、前記シートクッションが前記離座促進位置に位置している状態で、前記シートクッションの座面の中で前記付勢機構の付勢力に打ち勝つ領域に着座者の体重を掛けた際に、自動的に前記シートクッションの保持が解除されるものであることが好ましい。
また、前記自動保持機構は、前記傾動許容機構が作動し、前記操作機構が解除されている場合に、各上下位置に前記シートクッションを保持するものであることが好ましい。
また、前記複数の上下位置のうちには、前記座面が最も後傾する位置を含むことが好ましい。
また、前記シートクッションは、前記座面が最も後傾する位置に位置している状態で着座者の体重移動と前記操作機構の解除操作により見晴らし重視の状態へ遷移するものであることが好ましい。
本発明によれば、シートクッションが離座促進位置に位置した際に、着座者が不安を抱くことなく、シートクッションから離座することができる効果を奏する。
一実施形態のシート装置の全体斜視図。 操作機構の概略説明図。 見晴らし重視時のシートクッションの傾動位置の概略説明図。 快適性重視時のシートクッションの傾動位置の概略説明図。 降車時のシートクッションの傾動位置(離座促進位置)の概略説明図。 (a)〜(c)は、それぞれ見晴らし重視時、快適性重視時、及び降車時の傾動許容機構の概略説明図。 (a)〜(c)は、それぞれ見晴らし重視時、快適性重視時、及び降車時の自動保持機構の概略説明図。
図1〜図7を参照して、本発明を車両用のシート装置に具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すようにシート装置10は、シートクッション20、シートバック21、シートバック21の上部に設けられたヘッドレスト22を備えている。本実施形態では、シート装置10は車両(図示省略)のセカンドシートとして採用されている。また、シート装置10の前後左右上下の方向性は、車両(車体)の前後左右上下の方向性と一致する。なお、図中、FRは車両前方向を示し、UPは車両上方向を示し、Wは車幅方向を示している。
シートバック21は、シートクッション20に対して回動自在に軸支されているとともに図示しないリクライニング機構により、シートクッション20に対して傾動調節可能とされている。
図3、図4及び図5に示すように、シートクッション20は、図示しない四角枠状の支持フレームと、該支持フレーム23に支持された図示しないシートクッションパッドと、前記支持フレーム及びシートクッションパッドを覆うカバーを有している。なお、前記支持フレームは、前後方向に延びる左側板部34(図2参照)及び右側板部(図示しない)と、左側板部34及び右側板部を相互に連結する図示しない複数の枠材とにより、全体が略四角枠状に形成されている。シートクッション20の座面20aは、着座者Tが腰を下ろしたときの大腿部と臀部の形状に合うように形成され、前端は上方へ膨出した膨出部20bを有している。
図3、図4及び図5に示すように、シートクッション20の左側部25及及び右側部26は、一対のスライドレールアッパ30に対して前端が上下方向に揺動自在にそれぞれ軸支されて連結されている。
両スライドレールアッパ30は、車室のフロアFに対して前後方向に延出された一対のスライドレール31に対してそれぞれ前後方向に移動調節自在となっている。図3〜図5に示すスライドレールアッパ30は、シートクッション20の左側部25の下方に配置されたものであり、図6(a)〜図6(c)に示すスライドレールアッパ30は、右側部26の下方に配置されたものである。
図3〜図5、及び図6(a)〜図6(c)に示すように、左側部25の後端及び右側部26の後端と、一対のスライドレールアッパ30の後端との間は、傾動許容機構としてのリンク機構27が一対設けられている。
各リンク機構27は、左側部25及び右側部26に上端が回動自在に連結されたリンク28と、リンク28の下端と各スライドレールアッパ30に上下両端が連結されたリンク29とにより構成されている。
両リンク機構27により、シートクッション20は後端の上下位置を変位可能としている。また、シートクッション20の後端の上下位置の変位により、シートクッション20の座面20aの角度(座面角度)を変えて、前傾(図5参照)及び後傾(図3、図4参照)が可能となっている。なお、座面角度は、座面20aにおいて、前端の膨出部位を除く主要部における角度である。
シートクッション20の図示しない支持フレームとその下方に位置するスライドレールアッパ30間には、シートクッション20を前傾する方向へ付勢する付勢機構としてのネジリバネ32が取付けられている。なお、図6(a)〜図6(c)では、ネジリバネ32の図示は省略している。
ネジリバネ32の付勢力は、後述する自動保持機構40によるシートクッション20の姿勢の保持がされていない状態で、着座者Tがシートクッション20の座面20aの後端側から体重を前端側へ移動した場合、或いは、腰をシートクッション20から浮かした場合、シートクッション20の後端側を持ち上げることが可能に設定されている。
また、ネジリバネ32の付勢力は、後述する自動保持機構40によるシートクッション20の姿勢の保持がされていない状態で、シートクッション20の座面20aの後端側に一般的な成人体重がかかった際には、シートクッション20の後端側を下方へ移動可能に設定されている。例えば、図3及び図4では、着座者Tの体重は、シートクッション20の座面20aの後端寄りにかかるため、ネジリバネ32の付勢力に抗して、シートクッション20の後端を下方へ移動できるものとなっている。
図6(a)〜図6(c)に示すように、シートクッション20の右側部26側には、自動保持機構40が設けられている。
図6(c)に示すように自動保持機構40は、シートクッション20の右側部26側のリンク28と一体に形成された規制板41と、シートクッション20の右側部26側のリンク29に設けられたロッド装置42とを有している。
規制板41には、透設された第1係止孔41aと、反リンク29側に凹設された節度凹部41bが上下に配置されている。節度凹部41bは、後述するロッド装置42のロッド44の係入及び離脱がしやすいようにその深さが浅く形成されるとともにその周縁は斜状に形成されている。
また、リンク28には第2係止孔28aが透設されている。第2係止孔28a、第1係止孔41a、及び節度凹部41bは、リンク28、リンク29が作動したときに、後述するロッド装置42のロッド44の先端の移動軌跡と相対するように配置されている。
図7(a)に示すようにロッド装置42は、前記リンク29に対して一体に固定されたケース43と、リンク28及び規制板41の移動軌跡と直交する方向においてケース43内を移動自在に配置されたロッド44とを備えている。ロッド44は、先端がケース43及びリンク29を摺動自在に貫通して配置されている。
図7(a)に示すように、ロッド44には、ケース43の内端壁43aに係止するフランジ45が形成されており、フランジ45が該ケース43の端壁に係止したとき、リンク29からの突出量を最大としている。フランジ45とケース43の外端壁43b間には、付勢部材としてのコイルスプリング46が配置され、常時、ロッド44をリンク28及び規制板41の移動軌跡側へ付勢している。
ロッド44は、最大の突出量で突出した際には、第1係止孔41aまたは第2係止孔28aに係入可能となっている。
図7(a)に示すように、ロッド44が第1係止孔41aに係入された際には、図3及び図6(a)に示すように、シートクッション20は、見晴らし重視時の座面角度となる。見晴らし重視時の座面角度は、後述する快適性重視時の座面角度よりも小さくされていてシートクッション20の座面20aは水平、または若干後傾した状態で保持される。
図7(b)に示すように、ロッド44が第2係止孔28aに係入された際には、図4及び図6(b)に示すように、シートクッション20は、快適性重視時の座面角度となる。快適性重視時の座面角度は、見晴らし重視時のときよりも大きくなり、シートクッション20は見晴らし重視時よりも座面20aが後傾した状態で保持される。この快適性重視時のシートクッション20の上下位置は、座面が最も後傾する位置に相当する。
また、図7(c)に示すように、ロッド44が節度凹部41bに係入された際には、図5及び図6(c)に示すように、シートクッション20は、後端が前端よりも高くなって座面20aが前傾した状態となる。この状態では、シートクッション20が前傾するため、着座者Tは、シートクッション20により、シート装置10から離座することを促進する、すなわち、離座しやすくできるとともに本実施形態では降車をしやすくするようにされている。
ここで、ロッド44が、節度凹部41bに係入されたときの、シートクッション20の上下位置は、離座促進位置に相当する。
次に、自動保持機構40によるシートクッション20の姿勢の保持を解除する操作機構50を説明する。
図2に示すようにシートクッション20の左側部25には、支持フレームの左側板部34に対して回動自在に支持された操作軸51が突出され、その突出端に操作レバー52が一体に固定されている。操作レバー52の先端は、前方へ向かって延出されている。なお、図2において、左側板部34の外方は、シートカバー36にて覆われている。
図2、図3に示すように操作軸51には、従動レバー53が一体に固定されている。図3に示すように従動レバー53は、先端が後方へ向かって延出されているとともに、付勢部材としての図示しない付勢ばねにより、図3において、反時計回り方向に付勢されている。また、操作レバー52は、反時計回り方向の回動を規制する図示しないストッパにて係止されることにより操作レバー52の先端を前方へ向かうようにしている。
図3に示すように、従動レバー53の先端には、リンクケーブル55におけるリンクワイヤ56の一端が取付けられ、図7(a)に示すように、リンクワイヤ56の他端がロッド44の基端に取付けられている。操作機構50は、操作軸51、操作レバー52、リンクケーブル55により構成されている。
図示しない付勢ばね及びコイルスプリング46の付勢力に抗して操作レバー52を時計回り方向に回動操作することにより、図7(a)、図7(b)に示すように、第1係止孔41a、第2係止孔28a内に係入した状態のロッド44は、第1係止孔41a、第2係止孔28aから反係入方向へ移動されて離脱することが可能となっている。
また、第1係止孔41aまたは第2係止孔28aからロッド44が離脱した状態で、リンク機構27が作動し、かつ、操作レバー52の操作が解除された場合には、ロッド44は、コイルスプリング46及び図示しない付勢ばねの付勢力により、規制板41、またはリンク28の側面に当接した状態となる。この状態で、リンク機構27が作動すると、コイルスプリング46及び図示しない付勢ばねの付勢力により、隣接する他の係止孔、或いは節度凹部41bに係入可能となっている。
(実施形態の作用)
上記のように構成されたシート装置10の作用を説明する。
<見晴らし重視の状態から、快適性重視の状態への遷移>
図3に示す、シートクッション20が見晴らし重視時の状態となっているときから説明する。図7(a)に示すように、自動保持機構40のロッド44が規制板41の第1係止孔41aに係入されることによりシートクッション20の姿勢が保持されている。この状態では、シートクッション20の座面角度は、快適性重視時の座面角度よりも小さくされていることにより、ヒップポイントHPのフロアFからの高さは、快適性重視時よりも高くなる。このため、この状態で着座している着座者Tは広く見渡すことができる。
この状態で、着座者Tが、シートクッション20を快適性重視時の姿勢にしたい場合には操作レバー52を操作して、自動保持機構40のロッド44を規制板41の第1係止孔41aから外した後、操作レバー52の操作を解除する。すると、着座者Tの体重がシートクッション20の座面20aの後端寄りにかかっているため、ネジリバネ32の付勢力に抗して、シートクッション20の後端が下方へ移動する。このとき、操作レバー52の操作が解除されているため、図7(a)に示すロッド44の先端は、コイルスプリング46等の付勢力により、規制板41、及びリンク28の側面に当接して相対的に摺接し、第2係止孔28aと相対すると、第2係止孔28a内に挿入(係入)してリンク機構27の作動をロックする(図7(b)、図6(b)参照)。このようにして図4に示すようにシートクッション20を快適性重視の状態にして、ヒップポイントHPのフロアFからの高さを、見晴らし重視時よりも低くすることができる。
<快適性重視の状態から見晴らし重視の状態への遷移>
図4に示す快適性重視の状態から見晴らし重視の状態に変える場合には、着座者Tは、体重をシートクッション20の座面20aの後端側から、ネジリバネ32によるシートクッション20の後端の持ち上がりが可能な領域まで前方へ移動した後に、操作レバー52を操作して、自動保持機構40のロッド44を第2係止孔28aから外す。その後、操作レバー52の操作を解除する。なお、着座者Tによる体重の移動と、操作レバーによるロッド44の解除の操作は、逆順でもよい。
すると、ネジリバネ32の付勢力により、シートクッション20の後端が上方へ移動する。このとき、操作レバー52の操作が解除されているため、ロッド44の先端は、コイルスプリング46等の付勢力により、リンク28、及び規制板41側面に当接して相対的に摺接し、第1係止孔41aと相対すると、第1係止孔41a内に挿入(係入)してリンク機構27の作動をロックする(図7(a)、図6(a)参照)。このようにして図3に示すようにシートクッション20を見晴らし重視の状態にすることができる。
<見晴らし重視の状態から離座する場合>
また、着座者Tが、見晴らし重視時(図3参照)のシートクッション20に着座している状態から、降車したい場合には、操作レバー52を操作して、自動保持機構40のロッド44を規制板41の第1係止孔41aから外した状態にした後、操作レバー52の操作を解除する。
この状態で、着座者Tがシートクッション20の座面20aの後端側から、体重をネジリバネ32によるシートクッション20の後端の持ち上がりが可能な領域まで前方へ移動し、或いは、腰をシートクッション20から浮かせると、ネジリバネ32の付勢力によりシートクッション20の後端が持ち上がる。
このとき、操作レバー52の操作が解除されているため、図7(a)に示すロッド44の先端は、コイルスプリング46等の付勢力により、規制板41の側面に当接して相対的に摺接し、節度凹部41bと相対すると、節度凹部41b内に係入してリンク機構27の作動を規制する(図7(c)、図6(c)参照)。
このとき、図5に示すように、シートクッション20は、後端が前端よりも高くなって前傾した状態となる。この状態では、シートクッション20が前傾するため、着座者Tは、シートクッション20により、シート装置10から降りることを促進する、すなわち、降車がしやすくなる。また、ロッド44が節度凹部41b内に係入されることにより、シートクッション20のその後の不要な作動をなくして、シートクッション20の上下位置を保持することができる。
なお、着座者Tが、快適性重視時(図4参照)のシートクッション20に着座している状態から、降車したい場合には、一旦、シートクッション20を快適性重視の状態から見晴らし重視の状態への遷移した後、上記の方法でおこなえばよい。
<着座する場合>
また、図5の状態のシートクッション20に、人(着座者T)が座る場合は、着座者Tとなる人は、シートクッション20の座面20aの後端側であって、体重をネジリバネ32の付勢力に抗して、シートクッション20の後端が下方へ移動する領域に座る。この結果、シートクッション20の後端は、ネジリバネ32の付勢力に抗して、下方へ移動する。
このとき、リンク28の規制板41の節度凹部41b内に係入していたロッド装置42のロッド44は、コイルスプリング46等の付勢力に抗してリンク28の下動により節度凹部41bから離脱し、規制板41の側面を摺接する。この後、ロッド44が規制板41の41aに相対すると、コイルスプリング46等の付勢力により、第1係止孔41a内に挿入(係入)してリンク機構27の作動をロックする(図7(a)、図6(a)参照)。この結果、シートクッション20は、図3に示すように見晴らし重視の状態となる。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態のシート装置10は、前端が軸支されたシートクッション20に対して、複数の上下位置への後端の変位を許容することによりシートクッション20の座面20aの前傾及び後傾を可能とするリンク機構27(傾動許容機構)を有している。また、シート装置10は、前傾する方向へシートクッション20を付勢するネジリバネ32(付勢機構)と、各上下位置にシートクッション20が位置する毎に、その上下位置を自動的に保持する自動保持機構40を有している。また、シート装置10は、自動保持機構40によるシートクッション20の後端の上下位置の保持を解除する操作機構50とを備えている。また、複数の上下位置の中には、座面20aの前傾を最も大きくして、着座者Tの離座を促進する離座促進位置も含むようにしている。この結果、本実施形態によれば、シートクッションが離座促進位置に位置した際に、着座者が不安を抱くことなく、シートクッションから離座することができる。
また、着座者が離座する際、離座が促進されるため、着座者の離座時の筋負担を軽減することができる。
(2)本実施形態では、自動保持機構40は、シートクッション20が離座促進位置に位置している状態で、座面20aの中でネジリバネ32(付勢機構)の付勢力に打ち勝つ領域に着座者の体重を掛けた際に、自動的にシートクッション20の保持が解除されるようにしている。
この結果、本実施形態によれば、自動保持機構は、シートクッションが離座促進位置に位置している状態で、着座者が体重をかけた際に、自動的に前記シートクッションの保持を解除することができる。
(3)本実施形態では、自動保持機構40は、リンク機構27(傾動許容機構)が作動し、操作機構50が解除されている場合に、各上下位置にシートクッション20を保持することができる。
(4)本実施形態では、複数の上下位置のうちには、座面20aが最も後傾する位置、すなわち、快適性重視となる位置を含むようにしている。この結果、本実施形態によれば、座面が最も後傾する位置、すなわち、快適性重視となる位置にシートクッション20が位置したときにおいても、自動保持機構により、その上下位置を保持できるとともに、操作機構により、自動保持機構の上下位置の保持を解除できる。
また、快適性重視時では、座面角度は、見晴らし重視時のときよりも、大きいため、車両が制動したときの姿勢維持のための筋力の使用を軽減でき、着座者には快適な着座姿勢を付与することができる。
(5)本実施形態では、シートクッション20は、座面20aが最も後傾する位置に位置している状態で着座者の体重移動と操作機構50の解除操作により見晴らし重視の状態へ遷移することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
前記実施形態では、傾動許容機構をリンク機構27としたが、傾動許容機構はリンク機構に限定するものでなく、シートクッション20の後端における上下方向への揺動を許容するものであればよい。
前記実施形態では、付勢機構をネジリバネ32としたが、ネジリバネ32に限定するものではなく、コイルスプリング等の他の弾性部材であってもよい。
前記実施形態では、シートクッション20の上下位置は、3つとしたが、2つ以上であればよく、その複数の上下位置中に、離座促進位置を含むようにすればよい。
前記実施形態の、第1係止孔41a、第2係止孔28aの代わりに非貫通孔をそれぞれ設けて、それらをロッド44が係入離脱する第1係止部、第2係止部としてもよい。
10…シート装置、20…シートクッション、20a…座面、
21…シートバック、22…ヘッドレスト、23…支持フレーム、
24…カバー、25…左側部、26…右側部、
27…リンク機構(傾動許容機構)、28、29…リンク、
28a…第2係止孔、30…スライドレールアッパ、
31…スライドレール、32…ネジリバネ(付勢機構)、
34…左側板部、36…シートカバー、
40…自動保持機構、41…規制板、41a…第1係止孔、
41b…節度凹部、42…ロッド装置、43…ケース、44…ロッド、
45…フランジ、46…コイルスプリング、
50…操作機構、51…操作軸、52…操作レバー、
53…従動レバー、55…リンクケーブル、56…リンクワイヤ、
F…フロア、T…着座者、HP…ヒップポイント。

Claims (5)

  1. 前端が軸支されたシートクッションに対して、複数の上下位置への後端の変位を許容することにより該シートクッションの座面の前傾及び後傾を可能とする傾動許容機構と、
    前記シートクッションを前傾する方向へ付勢する付勢機構と、
    各上下位置に前記シートクッションが位置する毎に、その上下位置を自動的に保持する自動保持機構と、
    前記自動保持機構による前記シートクッションの後端の上下位置の保持を解除する操作機構とを備え、
    前記複数の上下位置の中には、前記座面の前傾を最も大きくして、着座者の離座を促進する離座促進位置を少なくとも含むシート装置。
  2. 前記自動保持機構は、前記シートクッションが前記離座促進位置に位置している状態で、前記シートクッションの座面の中で前記付勢機構の付勢力に打ち勝つ領域に着座者の体重を掛けた際に、自動的に前記シートクッションの保持が解除されるものである請求項1に記載のシート装置。
  3. 前記自動保持機構は、前記傾動許容機構が作動し、前記操作機構が解除されている場合に、各上下位置に前記シートクッションを保持するものである請求項1また請求項2に記載のシート装置。
  4. 前記複数の上下位置のうちには、前記座面が最も後傾する位置を含む請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のシート装置。
  5. 前記シートクッションは、前記座面が最も後傾する位置に位置している状態で着座者の体重移動と前記操作機構の解除操作により見晴らし重視の状態へ遷移するものである請求項4に記載のシート装置。
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