JP2018131039A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】異径ビードタイプの特徴を活かしたノイズ特性に優れた空気入りタイヤの提供。【解決手段】タイヤ2は、第一サイドウォールの半径方向の長さが第二サイドウォールの半径方向長さより長い。バンド28がバンドコードとトッピングゴムとを備える帯体58が螺旋巻きにされて周方向に延在して形成されている。バンド28が、軸方向に3等分されて、中央部52と、第一サイドウォール側に位置する第一側部54と、第二サイドウォール側に位置する第二側部56とに分けられる。このときに、第一側部54における帯体58の巻回間隔C1は、中央部52における帯体58の巻回間隔Ccより大きい。第二側部56における帯体58の巻回間隔C2は、巻回間隔Ccより小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
特開2016−222163公報には、軸方向一方のサイドウォール(第一サイドウォール)が他方のサイドウォール(第二サイドウォール)よりも半径方向に長いタイヤが開示されている。このタイヤでは、左右のビードの位置が異なる。本発明では、このタイヤは、異径ビードタイプと称される。この異径ビードタイプのタイヤは、特開2016−222165公報にも開示されている。
このタイヤは、第二サイドウォールが車輌の幅方向内側に位置する様に、装着される。タイヤは、走行時に転動し荷重を受けながら変形を繰り返す。この変形の繰り返しによって、タイヤには熱が蓄積される。この車輌幅方向内側に位置する部分は、その外側に位置する部分よりも熱がこもりやすい。第二サイドウォールは剛性が高いので変形が小さい。変形が小さい第二サイドウォール側では熱の蓄積が抑制される。このタイヤは、熱による耐久性の低下を抑制しうる。このタイヤは耐久性に優れている。
特開2016−222163公報 特開2016−222165公報
ところで、車輌の高性能化に伴い、タイヤの性能として、静粛性は欠かせない重要な性能の一つになっている。タイヤは路面を転動する。このとき、タイヤのトレッドパターンや路面の凹凸によって、タイヤに振動が発生する。この振動は、リム、車軸、サスペンション及び車体へ伝播する。車体に伝播した振動は、車室内でロードノイズ(以下、ノイズという)を発生させる。このノイズの周波数域は、主に100Hzから500Hzである。この周波数域は、人の感覚が比較的に敏感な領域であり、このノイズは耳障りな音と認識される。
このノイズは、100Hz前後の周波数(以下、低周波数域という)と、300Hzから500Hzの周波数(以下、高周波数域という)とに、音圧のピークを有する。本発明では、音圧がピークとなる周波数をピーク周波数と称する。このノイズは、100z前後の低周波数域及び300Hzから500Hzの高周波数域に、それぞれピーク周波数を有する。
このノイズを改善する方法として、低周波数域のピーク周波数を更に低い周波数に移行させて、人が耳障りな音と認識しない様にすることが考えられる。しかし、この場合、高周波数域のピーク周波数も低い周波数に移行させることとなる。逆に、高周波数域のピーク周波数を更に高い周波数に移行させて人が耳障りな音と認識しない様にする場合には、低周波数域のピーク周波数も高い周波数に移行させることとなる。この様に、従来のタイヤでは、低周波数域のピーク周波数と高周波数域のピーク周波数とを共に、人が耳障りな音と認識し難い周波数に移行させることは困難であった。
本発明の目的は、異径ビードタイプの特徴を活かしたノイズ特性に優れた空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、路面と接地するトレッド面を形成するトレッドと、上記トレッドの軸方向一方の端から半径方向内向きに延びる第一サイドウォールと、上記トレッドの軸方向他方の端から半径方向内向きに延びる第二サイドウォールと、上記トレッドの半径方向内側に位置するバンドとを備えている。
上記第一サイドウォールの半径方向の長さは、上記第二サイドウォールの半径方向長さより長い。上記バンドは、バンドコードとトッピングゴムとを備える帯体が螺旋巻きにされて周方向に延在して形成されている。上記バンドが、軸方向に3等分されて、軸方向中央に位置する中央部と、上記中央部の軸方向外側で上記第一サイドウォール側に位置する第一側部と、上記中央部の軸方向外側で上記第二サイドウォール側に位置する第二側部とに分けられる。このときに、上記第一側部における上記帯体の巻回間隔C1は、上記中央部における上記帯体の巻回間隔Ccより大きい。上記第二側部における上記帯体の巻回間隔C2は、上記巻回間隔Ccより小さい。
好ましくは、このタイヤは第一支持層及び第二支持層を備えている。上記第一支持層は、上記第一サイドウォールの内側で上記第一サイドウォールに沿って延在している。上記第二支持層は、上記第二サイドウォールの内側で上記第二サイドウォールに沿って延在している。
好ましくは、上記巻回間隔C1は、上記帯体の幅Waの0.7倍以上1.0倍以下である。上記巻回間隔Ccは、上記幅Waの0.3倍以上0.7倍以下である。上記巻回間隔C2は、上記幅Waの0倍以上0.3倍以下である。
好ましくは、上記第一ビードの第一リム径D1と上記第二ビードの第二リム径D2との差は、2インチ以上5インチ以下である。
好ましくは、上記第一ビードの第一リム径D1は、14インチ以上20インチ以下である。
好ましくは、上記第二ビードにおけるタイヤ高さは、73.5(mm)以上である。
好ましくは、上記バンドコードは、アラミド繊維からなっている。
このタイヤでは、異径ビードタイプなので、軸方向一方端側でのトレッドの剛性は、他方端側でのそれに比べて低い。このタイヤでは、赤道面に対して対称なタイヤに比べて、ノイズの低周波数域のピーク周波数はより低い周波数に移行し、その高周波数域のピーク周波数はより高い周波数に移行している。このタイヤでは、バンドの巻回間隔Cc、C1及びC2を調整することで、この低周波数域のピーク周波数は更に低い周波数に移行し、その高周波数域のピーク周波数は更に高い周波数に移行している。これにより、低周波数域のピーク周波数を人が耳障りに感じる周波数域より低い周波数に移行しつつ、高周波数域のピーク周波数を人が耳障りに感じる周波数域より高い周波数に移行しうる。このタイヤは、ノイズ特性に優れている。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの概略が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。 図3(a)は図1のバンドの第一側部がカーカスと共に示された説明図であり、図3(b)は図1のバンドの中央部がカーカスと共に示された説明図であり、図3(c)は図1のバンドの第二側部がカーカスと共に示された説明図である。 図4は、バンドの形成のために用いられる帯状部材の一部が示された断面斜視図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。このタイヤ2は、リム4に組み込まれている。
図1の符号PEは、このタイヤ2の半径方向外側端を表している。一点鎖線ELは、外側端PEを通り、半径方向に延びている。一点鎖線ELは、このタイヤ2の赤道面である。このタイヤの外面は、モールドのキャビティ面によって、成形される。本発明において、赤道面ELは、このモールドのキャビティ面に基づいて特定される。このタイヤ2の形状は赤道面に対して非対称である。
実線BL1は第一ベースラインである。第一ベースラインは、このタイヤ2が装着されるリム4の第一リム径を規定する線に相当する。この第一ベースラインは、軸方向に延びる。実線BL2は、第二ベースラインである。第二ベースラインは、このリム4の第二リム径を規定する線に相当する。この第二ベースラインは、軸方向に延びる。
両矢印H1は、軸方向一方のタイヤ高さを表している。このタイヤ高さH1は、第一ベースラインから外側端PEまでの半径方向高さを表している。この高さH1は、第一ビード12におけるタイヤ高さである。両矢印H2は、軸方向他方のタイヤ高さを表している。このタイヤ高さH2は、第二ベースラインから外側端PEまでの半径方向高さを表している。この高さH2は、第二ビード14におけるタイヤ高さである。両矢印Wは、軸方向におけるこのタイヤ2の最大幅を表している。この幅Wは、このタイヤ2の軸方向幅である。
このタイヤ2は、トレッド6、第一サイドウォール8、第二サイドウォール10、第一ビード12、第二ビード14、カーカス16、ベルト18、一対のクリンチ20、一対のチェーファー22、インナーライナー23、第一支持層24、第二支持層26及びバンド28を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド6は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド6は、路面に接地するトレッド面30を形成する。トレッド6には、溝32が刻まれている。この溝32により、トレッドパターンが形成されている。図示されないが、トレッド6は、キャップ層とベース層とを有している。キャップ層は、ベース層の半径方向外側に位置している。キャップ層は、ベース層に積層されている。キャップ層は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層は、バンド28を覆っている。ベース層は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。
第一サイドウォール8は、トレッド6の軸方向一方端から半径方向内向きに延びている。第二サイドウォール10は、トレッド6の軸方向他方端から半径方向内向きに延びている。第一サイドウォール8は、第二サイドウォール10に比べて、半径方向に長い。第一サイドウォール8及び第二サイドウォール10のそれぞれの半径方向外側部分は、トレッド6と接合されている。それぞれの半径方向内側部分は、クリンチ20と接合されている。このサイドウォール10は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。第一サイドウォール8及び第二サイドウォール10は、カーカス16の損傷を防止する。
第一ビード12は、半径方向において、第一サイドウォール8より内側に位置している。第一ビード12は、軸方向一方に位置するクリンチ20の軸方向内側に位置している。第一ビード12は、内側パート34と外側パート36とを備えている。外側パート36は、軸方向において、内側パート34よりも外側に位置している。
内側パート34は、内側コア38と図示されない内側エイペックスとを備えている。内側コア38は、リング状である。図示されないが、内側コア38は巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。内側エイペックスは、高硬度な架橋ゴムからなる。図示されないが、内側エイペックスは、内側コア38を覆っている。内側エイペックスは、内側コア38から半径方向略外向きに延在している。内側エイペックスの半径方向外側部分は、先細りな形状を呈している。
外側パート36は、外側コア40と図示されない外側エイペックスとを備えている。外側コア40は、リング状である。図示されないが、外側コア40は巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。外側エイペックスは、高硬度な架橋ゴムからなる。図示されないが、外側エイペックスは、外側コア40を覆っている。外側エイペックスは、外側コア40から半径方向略外向きに延在している。外側エイペックスの半径方向外側部分は、先細りな形状を呈している。
図示されないが、第一ビード12の半径方向内側部分では、内側エイペックスは外側エイペックスとは接合している。この様にして、内側エイペックスと外側エイペックスとは一体的に形成されている。
第二ビード14は、半径方向において、第二サイドウォール10より内側に位置している。第二ビード14は、軸方向他方に位置するクリンチ20の軸方向内側に位置している。第二ビード14は、第一ビード12と同様に、内側パート34と外側パート36とを備えている。この内側パート34及び外側パート36は、第一ビード12のそれらと同様に構成されている。
カーカス16は、カーカスプライ42を備えている。カーカスプライ42は、第一ビード12と第二ビード14との間に架け渡されている。カーカスプライ42は、第一サイドウォール8、トレッド6及び第二サイドウォール10の内側に沿って延在している。カーカスプライ42の一方の端部は第一ビード12の内側パート34と外側パート36との間に挟まれている。カーカスプライ42の他方の端部は第二ビード14の内側パート34と外側パート36との間に挟まれている。本発明では、このカーカス16の構造は、インサート構造と称される。このタイヤ2のカーカス16は、一枚のカーカスプライ42からなる。このカーカス16が2枚以上のカーカスプライ42から形成されてもよい。
図示されないが、カーカスプライ42は並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面ELに対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス16はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエチレンテレフタレート繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。剛性の向上の観点から、このコードはアラミド繊維からなることがより好ましい。
ベルト18は、トレッド6の半径方向内側に位置している。ベルト18は、カーカス16の半径方向外側に積層されている。ベルト18は、カーカス16を補強する。ベルト18は、内側層44及び外側層46の2層からなる。外側層40は、内側層44の半径方向外側に積層されている。このタイヤ2では、ベルト18の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅Wの0.7倍以上が好ましい。なお、この最大幅Wは、モールドのキャビティ面の輪郭に基づいて特定される。このタイヤ2では、赤道面ELは、ベルト18の軸方向中央を通っている。このベルト18が、3以上の層を備えてもよい。
このタイヤ2では、軸方向において、内側層44の幅は外側層46の幅よりも若干大きい。図示されないが、内側層44及び外側層46のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層46のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層46のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。好ましい有機繊維としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
一方のクリンチ20は、第一サイドウォール8の半径方向略内側に位置している。このクリンチ20は、軸方向において、第一ビード12及びカーカス16よりも外側に位置している。他方のクリンチ20は、第二サイドウォール20の半径方向略内側に位置している。他方のクリンチ20は、軸方向において、第二ビード14及びカーカス16よりも外側に位置している。この一対のクリンチ20のそれぞれは、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。図1に示される様に、クリンチ20はリム4のフランジ48と当接する。
一方のチェーファー22は、第一ビード12の近傍に位置している。図1に示される様に、タイヤ2がリム4に組み込まれると、このチェーファー22はリム4のシート面50と当接する。この当接により、第一ビード12の近傍が保護される。このタイヤ2では、一方のチェーファー22は、一方のクリンチ20と一体である。従って、チェーファー22の材質はクリンチ20の材質と同じである。チェーファー22は、布とこの布に含浸したゴムとからなってもよい。
他方のチェーファー22は、第二ビード14の近傍に位置している。タイヤ2がリム4に組み込まれると、このチェーファー22はリム4のシート面51と当接する。この当接により、第二ビード14の近傍が保護される。このチェーファー22は、一方のチェーファー22と同様の構成を備えている。
インナーライナー23は、カーカス16の内側に位置している。赤道面の近傍において、インナーライナー23は、カーカス16の内面に接合されている。インナーライナー23は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー23の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー23は、タイヤ2の内圧を保持する。
第一支持層24は、第一サイドウォール8に沿っている。第一支持層24は、第一サイドウォール8よりも軸方向内側に位置している。この第一支持層24は、第一サイドウォール8の側において、カーカス16の軸方向内側に位置している。第一支持層24は、カーカス16と、インナーライナー23とに挟まれている。第一支持層24は、第一ビード12の半径方向外側に位置している。第一支持層24は、半径方向において、内向きに先細りであり外向きにも先細りである。第一支持層24は、三日月に類似の形状を有する。第一支持層24は、架橋ゴムからなる。
第二支持層26は、第二サイドウォール10に沿っている。第二支持層26は、第二サイドウォール10よりも軸方向内側に位置している。この第二支持層26は、第二サイドウォール10の側において、カーカス16の軸方向内側に位置している。第二支持層26は、カーカス16と、インナーライナー23とに挟まれている。この第二支持層26は、第二ビード14の半径方向外側に位置している。第二支持層26は、半径方向において、内向きに先細りであり外向きにも先細りである。第二支持層26は、三日月に類似の形状を有する。第二支持層26は、架橋ゴムからなる。
このタイヤ2がパンクしたときに、この第一支持層24及び第二支持層26が車重を支える。この車重を支持する観点から、これらの架橋ゴムの硬度は65以上が好ましい。一方で、硬度が小さい第一支持層24及び第二支持層26は、第一サイドウォール8及び第二サイドウォール10の撓みを阻害しない。これにより、乗り心地が適切に維持される。この観点から、これらの架橋ゴムの硬度は80以下が好ましい。
本発明において、硬度はJIS−A硬度である。この硬度は、「JIS−K6253」の規定に準拠して、23℃の環境下で、タイプAのデュロメータによって測定される。この硬度は、タイヤ2の断面にタイプAのデュロメータが押し付けられることで測定される。
図2に示される様に、バンド28は、ベルト18の半径方向外側に位置している。バンド28は、半径方向において、ベルト18とトレッド6との間に位置している。軸方向において、バンド28はトレッド6に沿って延在している。このタイヤ2では、軸方向において、バンド28の中央は、トレッド6の中央に一致し、ベルト18の中央に一致している。また、このタイヤ2では、軸方向において、バンド28の中央は、最大幅Wの中央に一致している。軸方向において、バンド28の幅はベルト18の幅よりも大きい。この観点から、この幅Wbはタイヤ2の最大幅Wの0.75倍以上が好ましい。
図2の符号E1は、バンド28の軸方向一方の端を表している。符号E2は、バンド28の軸方向他方の端を表している。両矢印Wbは、バンド28の軸方向の幅を表している。この幅Wbは、一方の端E1から他方の端E2までの軸方向距離として測定される。符号P1は、バンド28において、端E1から幅Wbの1/3倍の位置を表す。符号P2は、バンド28において、端E1から幅Wbの2/3倍の位置を表す。
このバンド28は、軸方向に3等分したときに、中央部52、第一側部54及び第二側部56に分けられる。中央部52は、軸方向中央に位置している。第一側部54は、中央部52の軸方向一方側に位置している。第二側部56は、中央部52の軸方向他方側に位置している。
図2の両矢印W1は、第一側部54の幅を表している。この幅W1は、端E1から点P1までの軸方向距離として測定される。両矢印Wcは、中央部52の幅を表している。この幅Wcは、点P1から点P2までの軸方向距離として測定される。両矢印W2は、第二側部56の幅を表している。この幅W2は、点P2から端E2までの軸方向距離として測定される。
バンド28は、帯体58から形成されている。帯体58は、ベルト18の外側に巻かれている。バンド28は、帯体58が螺旋巻きにされて形成されている。中央部52では、帯体58は、軸方向に間隔Ccを空けて、周方向に巻回されている。第一側部54では、帯体58は、軸方向に間隔C1を空けて、周方向に巻回されている。第二側部56では、帯体58は、軸方向に間隔C2を空けて、周方向に巻回されている。この間隔C1は間隔Ccより大きい。間隔C2は、間隔Ccより小さい。
図3(a)には、第一側部54の一部とベルト18の一部とが示されている。図3(a)の両矢印Waは、帯体58の幅を表す。このタイヤ2では、帯体58の幅Waに特に制限はないが、通常この幅Waは5mm以上30mm以下で適宜設定される。この第一側部54では、この帯体58は、幅Waと同じ間隔C1を空けて巻回されている。この間隔C1は例示であってこれに限定されない。この間隔C1は、中央部52の間隔Ccより大きくされていればよい。
図3(b)には、中央部52の一部とベルト18の一部とが示されている。この中央部52では、帯体58は幅Waの0.5倍の間隔Ccを空けて巻回されている。この間隔Ccは例示であってこれに限定されない。この間隔Ccは、第一側部54の間隔C1より小さく、第二側部56の間隔C2より大きくされていればよい。
図3(c)には、第二側部56の一部とベルト18の一部とが示されている。この第二側部56では、帯体58は、軸方向に隣合う帯体58の断面が軸方向に互いに接している。この第二側部56では、間隔C2は0である。この間隔C2は、例示であってこれに限定されない。この間隔C2は、中央部52の間隔Ccより小さくされていればよい。
このタイヤ2では、間隔Cc、間隔C1及び間隔C2はそれぞれ一定にされているが、これに限られない。間隔Cc、間隔C1及び間隔C2は、中央部52と、第一側部54と、第二側部56とに剛性差を生じる様に設定されればよい。本発明では、間隔Ccは、中央部52において、軸方向に並ぶ帯体58の断面の間の隙間の平均値として求められる。同様に、間隔C1は、第一側部54において、軸方向に並ぶ帯体58の断面の間の隙間の平均値として求められる。間隔C2は、第二側部56において、軸方向に並ぶ帯体58の断面の間の隙間の平均値として求められる。
図3(a)から図3(c)に示される様に、この帯体58は複数のバンドコード60及びトッピングゴム62を備えている。この帯体58では、5本のバンドコード60が帯体58の幅方向に並べられている。トッピングゴム62が、これらのバンドコード60を覆っている。このタイヤ2では、帯体58のバンドコード60の本数に、特に制限はない。ベルト18の拘束の観点から、このバンドコード60の本数は2本以上が好ましい。生産性の観点から、このバンドコード60の本数は20本以下が好ましい。
それぞれのバンドコード60は、螺旋巻きにされている。このバンド28は、いわゆるジョイントレス構造を有する。バンドコード60は、実質的に周方向に延びている。周方向に対するバンドコードの傾斜角度は、5°以下、さらには2°以下である。このバンドコード60によりベルト18が拘束される。このバンド28は、ベルト18のリフティングを抑制する。バンドコード60は、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、アラミド繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維及びポリエチレンナフタレート繊維が例示される。
図示されないが、バンドコード60は複数本の原糸を撚り合わせて構成される。バンドコード60の剛性及び加工性の観点から、バンドコード60を構成する原糸の本数は2本以上が好ましく、3本以下が好ましい。原糸を撚り合わせる回数としては、40回/10cm以上が好ましく、80回/10cm以下が好ましい。
ここで、このタイヤ2の製造方法が説明される。このタイヤ2の製造方法は、予備成形工程及び加硫工程を備えている。
図4には、帯体58を形成する帯体部材64が示されている。この帯体部材64は、コード66と、未加硫のトッピングゴム部材68とを備える。この帯体部材64は、加硫されて、帯体58を形成する部材である。このコード66はバンドコード60を形成する部材であり、このトッピングゴム部材68はトッピングゴム62を形成する部材である。
予備成形工程では、図示されないが、中子が準備される。更に、帯体部材64の他、タイヤの各部を形成する部材が準備される。この中子はトロイダル状の外面を備えている。この外面において、インナーライナー23を形成するインナーライナー部材をはじめとする多数の未加硫ゴム部材が組み合わされる。
ベルト18の外側層46を形成する外側層部材の外側に、帯体部材64が巻回される。第一側部54で隙間C1を形成する様に、巻回ピッチが調整されて、帯体部材64が螺旋巻きにされる。同様に、中央部52で隙間Ccを形成する様に、更に第二側部56で隙間C2を形成する様に、帯体部材64が螺旋巻きにされる。ここでは、この帯体部材64は、第一側部54側から第二側部56側に向かって螺旋巻きされたが、第二側部56側から第一側部54側に向かって螺旋巻きにされてもよい。螺旋巻きにされた帯体部材64の半径方向外側に、トレッド6を形成するトレッド部材が形成される。この様にして、ローカバーが形成される。このローカバーは、中子の外面において組み立てられる。
加硫工程では、このローカバーは中子と共に図示されないモールドに投入される。ローカバーの内面は、中子に当接している。ローカバーの外面は、モールドのキャビティ面と当接する。ローカバーは、モールドのキャビティ面と中子の外面とに挟まれている。ローカバーは、モールド内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、ローカバーからタイヤ2が得られる。
このタイヤ2は異径ビードタイプなので、このタイヤ2の剛性は、第一サイドウォール8側で低く、第二サイドウォール10側で高い。これにより、このタイヤ2では、低周波数域のピーク周波数はより低い周波数に移行している。また、高周波数域のピーク周波数はより高い周波数に移行している。
このタイヤ2はバンド28を備えている。このバンド28は、第一サイドウォール8側でトレッド6の剛性を低くして、第二サイドウォール10側でトレッド6剛性を高くしている。このバンド28は、このタイヤ2の剛性を、第一サイドウォール8側で更に低くして、第二サイドウォール10側で更に高くしている。このタイヤ2では、低周波数域のピーク周波数は更に低い周波数に移行している。また、高周波数域のピーク周波数は更に高い周波数に移行している。
このタイヤ2は、異径ビードタイプの構造とバンド28とを組み合わせることで、ノイズの低周波数域のピーク周波数を低い周波数に移行し、同時に高周波数域のピーク周波数をより高い周波数に移行している。このタイヤ2は、ノイズの低周波数域のピーク周波数を耳障りな音と認識される周波数より低い周波数に移行させ、同時にその高周波数域のピーク周波数を耳障りな音と認識される周波数より高い周波数に移行させうる。このタイヤ2は、耳障りな音を低減しうる。このタイヤ2は、ノイズ特性に優れている。
このタイヤ2では、更に、高硬度の第一支持層24及び高硬度の第二支持層26を備えている。半径方向長さの短い第二サイドウォール10側での第二支持層26による剛性の向上効果は、第一サイドウォール8側での第一支持層24による剛性の向上効果に比較して高い。これにより、第一サイドウォール8側と、第二サイドウォール10側とで、剛性の差が更に大きく設定されうる。この剛性の差は、低周波数域のピーク周波数を更に低い周波数に移行させる一方で、その高周波数域のピーク周波数を更に高い周波数に移行させうる。この第一支持層24及び第二支持層26は、タイヤ2のノイズ特性を更に向上させている。
このタイヤ2では、第一サイドウォール8は、第二サイドウォール10に比べて剛性が低い。更に、第一側部54で巻回間隔C1を調整して、第一サイドウォール8側でトレッド6の剛性を低くしている。これにより、ノイズの低周波数域のピーク周波数を更に低い低周波数に移行させている。この観点から、巻回間隔C1は、好ましくは帯体58の幅Waの0.6倍以上であり、更に好ましくは0.7倍以上である。一方で、この巻回間隔C1が大きいタイヤ2は、プロファイルバランスを損ない易い。このタイヤ2は、高速耐久性や摩耗性能が損なわれ易い。この高速耐久性及び摩耗性能の観点から、この巻回間隔C1は、好ましくは帯体58の幅Waの1.1倍以下であり、更に好ましくは1.0倍以下である。
第二サイドウォール10は、第一サイドウォール8に比べて剛性が高い。更に、第二側部54での巻回間隔C2を調整して、第二サイドウォール10側でのトレッド6の剛性を高くしている。これにより、高周波数域のピーク周波数を更に高い高周波数に移行させている。この観点から、巻回間隔C2は、好ましくは、帯体58の幅Waの0.4倍以下であり、更に好ましくは0.3倍以下であり、特に好ましくは0倍である。即ち、第二側部54では、間隔隙間C2を空けずに間隔することが特に好ましい。
このタイヤ2では、トレッド4の軸方向一方で剛性が低くされ、他方で剛性が高くされている。このタイヤ2では、中央部52を備えることで、剛性の差によって、プロファイルバランスが損なわれることが抑制されている。このタイヤ2では、高速耐久性や摩耗性能が損なわれることが抑制されている。
この中央部52の巻回間隔Ccが大きいタイヤ2は、トレッド4全体の剛性が低下し易い。この剛性の低下は、高周波数域のピーク周波数をより高い周波数に移行させることを阻害する。このタイヤ2のノイズ特性を低下させる。このノイズ特性の観点から、この巻回間隔Ccは、好ましくは帯体58の幅Waの0.7倍以下である。一方で、巻回間隔Ccが小さいタイヤ2は、トレッド4全体の剛性が向上し易い。この剛性の向上は、低周波数域のピーク周波数をより低い周波数に移行させることを阻害する。このタイヤ2のノイズ特性を低下させる。このノイズ特性の観点から、この巻回間隔Ccは、好ましくは帯体58の幅Waの0.3倍以上である。
このタイヤ2が装着されるリム4では、左右方向(軸方向)でリム径が異なる。このリム4は、リム径の異なる二つ割りタイプの正規リムを2つ準備し、一方の正規リムのハーフリムと、他方の正規リムのハーフリムとを組み合わせることで、構成することができる。このリム4は、2つの正規リムを組み合わせて構成しているので、本発明においては、正規リムに準じるリムとして、準正規リムとも称される。本発明において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである
このタイヤ2では、このタイヤ2では、第一ビード12の第一リム径D1と第二ビード14の第二リム径D2とが異なっている。本発明において、第一リム径D1及び第二リム径D2は、JATMA規格における、タイヤの「リム径の呼び」と同義である。
このタイヤ2では、第一リム径D1と第二リム径D2との差を大きくすることで、剛性の差を大きくしうる。この剛性差は、ノイズ特性の向上に寄与しうる。この観点から、第一リム径D1と第二リム径D2との差(D2−D1)は、好ましくは2インチ(50.8(mm))以上である。一方で、この差(D2−D1)が小さいタイヤ2は、プロファイルバランスを損なわない。この観点から、この差(D2−D1)は、好ましくは5
インチ(127(mm))以下である。
第一リム径D1が小さいタイヤ2の剛性は低い。剛性が低く過ぎるタイヤ2では、低周波数域でのピーク周波数を更に低くし難い。この低周波数域でのピーク周波数を更に低くする観点から、第一リム径D1は、好ましくは14インチ(355.6(mm)以上である。一方で、第一リム径D1が大き過ぎるタイヤ2の剛性は高い。剛性が高過ぎるタイヤ2では、高周波数域のピーク周波数を更に高くし難い。この高周波数域でのピーク周波数を更に高くする観点から、第一リム径D1は、好ましくは20インチ(508(mm))以下である。
第二ビード14におけるタイヤ高さH2が小さいタイヤ2の剛性は高い。このタイヤ2では、低周波数域でのピーク周波数を更に低くし難い。この低周波数域でのピーク周波数を更に低くする観点から、高さH2は、好ましくは73.5(mm)以上である。
アラミド繊維からなるベルトコード60は、他の有機繊維からなるコードに比べて伸びが小さい。タイヤ2の剛性の向上の観点から、バンドコード60は、アラミド繊維からなることが好ましい。このバンド28は、軽量化、転がり抵抗の低減及び操縦安定性の向上に寄与する。更に、伸びが小さいアラミド繊維は、タイヤ2の剛性の適正な調整にも寄与する。このアラミド繊維は、ノイズ特性の向上にも寄与する。アラミド繊維からなるバンドコード60では、バンドコード60の剛性及び質量の観点から、この原糸の繊度は600dtex以上が好ましく、1700dtex以下が好ましい。このバンドコードの密度は、40エンズ/5cm以上が好ましい。この密度は、70エンズ/5cm以下が好ましい。
また、このタイヤ2が中子を使用して製造されるので、タイヤ2の製造方法は、ローカバーを膨張させるシェーピング工程を必要としない。このシェーピング工程を採用しないので、アラミド繊維からなるバンドコード60を用いて、安定的にローカバーを成形しうる。
このタイヤ2は、更に、エッジバンドを備えていてもよい。エッジバンドは、例えば半径方向において、ベルト18とバンド28との間に位置する。エッジバンドは、ベルト18の軸方向端の近傍に位置している。エッジバンドは、ベルト18の軸方向端部の外周面を覆う。エッジバンドは、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このエッジバンドは、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト18の端が拘束されるので、ベルト18のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
タイヤ2の形状は赤道面ELに対して非対称である。このタイヤ2の形状は、例えば、断面幅の呼びが同じで、偏平比の呼び及びリム径の呼びが異なる2つのタイヤを、それぞれの赤道面において組み合わせることにより、構成することができる。具体的には、例えば、245/45R18の形状でその小径側の形状を構成し、245/35R20の形状でその大径側の形状を構成することにより、タイヤ2の形状を得ることができる。この場合、モールドのキャビティ面には、245/45R18のタイヤの外面と245/35R20のタイヤの外面とが反映される。中子の外面には、245/45R18のタイヤの内面と245/35R20のタイヤの内面とが反映される。
本発明において、タイヤ高さH1、タイヤ高さH2及び最大幅Wは、タイヤ2に空気を充填した状態で測定される。測定時には、このタイヤ2には荷重がかけられない。測定時におけるタイヤ2の内圧は、用途及び大きさを考慮して、タイヤ2が依拠する規格において定められた正規内圧を参照して決められる。乗用車用であるタイヤ2では、内圧が180kPaとなるように空気が充填された状態で、タイヤ高さH1、タイヤ高さH2及び最大幅Wは測定される。なお、本明細書において正規内圧とは、JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」を意味する。
本発明においては、タイヤ高さH1及びタイヤ高さH2はJATMA規格における断面高さであり、最大幅はJATMA規格における断面幅である。小径側の偏平比(以下、第一偏平比F1という)はタイヤ高さH1の最大幅Wに対する比で表される。大径側の偏平比(以下、第二偏平比F2という)は、タイヤ高さH2の最大幅Wに対する比で表される。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示されたタイヤを製作した。この実施例1では、下記の表1に示されているように、第一リム径D1は18インチである。第二リム径D2は、20インチである。第一偏平比F1及び第二偏平比F2は、下記の表1の通りである。なお、最大幅Wは245mmとされた。第一側部での比(C1/Wa)は1.0であり、中央部での比(Cc/Wa)は0.5であり、第二側部での比(C2/Wa)は0であった。このタイヤのバンドコードは、アラミド繊維からなっていた。カーカスコードは、アラミド繊維からなっていた。ベルトコードは、スチールからなっていた。表1の「S側」は車輌に装着されたときに車輌の幅方向外側にされる側を表し、「NS側」は車輌の幅方向内側にされる側を表している。カーカス構造の欄の「I」はインサート構造を表している。この欄の「T」は折り返し構造を表している。この折り返し構造は、ビードの周りにてカーカスが折り返される構造である。
[比較例1−4]
従来のタイヤが準備された。これらのタイヤの形状は、赤道面に対して対称である。最大幅Wは、いずれも245mmであった。偏平比F1、第一リム径D1、偏平比F2及び第二リム径D2は、下記の表1に示された通りであった。この比較例1−4では、実施例1のバンドの形成に用いた帯体でバンド全体が形成されていた。このバンドの形成では、比(C1/Wa)、比(Cc/Wa)及び比(W2/Wa)のそれぞれは、0.5であった。比較例1のカーカス構造は折り返し構造であり、比較例2−4のカーカス構造はインサート構造であった。
[比較例5]
比(C1/Wa)、比(Cc/Wa)及び比(C2/Wa)が0.5にされた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例2−6]
比(C1/Wa)、比(Cc/Wa)及び比(C2/Wa)が、それぞれ表2に示された通りにされた他は、実施例1と同様にしてタイヤを得た。
[比較例6−8]
タイヤの形状が赤道面に対して対称とされ、偏平比F1、第一リム径D1、偏平比F2、第二リム径D2及びタイヤ高さが表2に示された通りにされた。その他は、実施例1と同様にしてタイヤを得た。
[実施例7−14]
第一リム径D1及び第二リム径D2が変更されて、偏平比F1、偏平比F2及び差(D2−D1)が下記の表3の通りにされた。その他は、実施例1と同様にしてタイヤを得た。
[台上試験ノイズ評価]
タイヤを適合する準正規リム又は正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を230kPaとした。このタイヤの準正規リムが、試験機の車軸に取り付けられた。赤道面上のトレッド面が、加振器で振動させられた。このときに、伝播する振動が加速度計で測定された。この様にして、タイヤの伝達関数(dB)と周波数(Hz)との関係が求められた。この伝達関数から、断面二次共振周波数(Hz)のピーク値が求められた。周波数80Hzから120Hzの低周波数域と300Hzから500Hzの高周波数域とおけるピークの大きさが求められた。その評価結果が、比較例1の値を100とする指数で、表1−3の試験ノイズ(低周波数)及び試験ノイズ(高周波数)の欄に示されている。この評価結果は、指数が大きいほどピークが小さい。この指数は大きいほど好ましい。
[実車ノイズ評価]
タイヤを適合する準正規リム又は正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が230kPaとなるように空気を充填した。このタイヤが、乗用車(高級セダンタイプ)に装着された。この乗用車を、ロードノイズのテストコースで走行させた。この走行時に、ドライバーに、音量レベルを官能評価させた。その評価結果が、比較例1の値を100とする指数で、表1−3の実車ノイズの欄に示されている。この評価結果は、指数が大きいほど評価が高い。この指数は大きいほど好ましい。
[高速耐久性]
タイヤを適合する準正規リム又は正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を280kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、ECE30により規定された荷重/速度性能テストに準拠して、ステップスピード方式により、耐久性の評価がされた。このテストでは、段階的に走行速度を上昇させて、タイヤが破壊したときの速度と時間とが測定された。この評価結果が、比較例1の値を100とする指数で、表1−3の高速耐久性の欄に示されている。この評価結果は、数値が大きいほど耐久性が高い。この指数は大きいほど好ましい。
Figure 2018131039
Figure 2018131039
Figure 2018131039
表1−3に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べてロードノイズが低減されている。実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、種々のタイプの四輪自動車に広く適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・リム
6・・・トレッド
8・・・第一サイドウォール
10・・・第二サイドウォール
12・・・第一ビード
14・・・第二ビード
16・・・カーカス
18・・・ベルト
24・・・第一支持層
26・・・第二支持層
28・・・バンド
42・・・カーカスプライ
52・・・中央部
54・・・第一側部
56・・・第二側部
58・・・帯体
60・・・バンドコード
62・・・トッピングゴム

Claims (7)

  1. 路面と接地するトレッド面を形成するトレッドと、上記トレッドの軸方向一方の端から半径方向内向きに延びる第一サイドウォールと、上記トレッドの軸方向他方の端から半径方向内向きに延びる第二サイドウォールと、上記トレッドの半径方向内側に位置するバンドとを備えており、
    上記第一サイドウォールの半径方向の長さが上記第二サイドウォールの半径方向長さより長く、
    上記バンドがバンドコードとトッピングゴムとを備える帯体が螺旋巻きにされて周方向に延在して形成されており、
    上記バンドが、軸方向に3等分されて、軸方向中央に位置する中央部と、上記中央部の軸方向外側で上記第一サイドウォール側に位置する第一側部と、上記中央部の軸方向外側で上記第二サイドウォール側に位置する第二側部とに分けられたときに、
    上記第一側部における上記帯体の巻回間隔C1が上記中央部における上記帯体の巻回間隔Ccより大きく、上記第二側部における上記帯体の巻回間隔C2が上記巻回間隔Ccより小さい空気入りタイヤ。
  2. 第一支持層及び第二支持層を備えており、
    上記第一支持層が、上記第一サイドウォールの内側で上記第一サイドウォールに沿って延在しており、
    上記第二支持層が、上記第二サイドウォールの内側で上記第二サイドウォールに沿って延在している請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記巻回間隔C1が上記帯体の幅Waの0.7倍以上1.0倍以下であり、上記巻回間隔Ccが上記幅Waの0.3倍以上0.7倍以下であり、上記巻回間隔C2が上記幅Waの0倍以上0.3倍以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記第一ビードの第一リム径D1と上記第二ビードの第二リム径D2との差が2インチ以上5インチ以下である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記第一ビードの第一リム径D1が14インチ以上20インチ以下である請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 上記第二ビードにおけるタイヤ高さが73.5(mm)以上である請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 上記バンドコードがアラミド繊維からなっている請求項1から6のいずれかに記載のタイヤ。
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