JP2018130791A - 研削ホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物の中心部分にむしれが発生することを抑制することができる研削ホイールを提供すること。【解決手段】研削ホイール1は、チャックテーブルに保持された被加工物201を研削する研削ユニットを構成する回転スピンドルの一端に設けられたホイールマウントに取り付けられるホイール基台10と、ホイール基台10に略円環状に配設された複数の研削砥石20と、を備える。研削砥石20の研削面22の面積は、ホイール基台10の内周側の面積から外周側に徐々に少なく構成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、研削ホイールに関する。
円形の被加工物を研削する研削装置においては、チャックテーブルの上面の中心部を頂点として傘状に形成されたチャックテーブルに被加工物を保持させるとともにチャックテーブルを自転させ、被加工物の円半径部分に研削砥石を接触させて研削するインフィード研削を行っている(例えば、特許文献1参照)。そのため、被加工物の中心部分に、より多く研削砥石が接触し、他の領域に比べて多く研削されて被加工物の厚みが均一にならないという問題がある。
また、近年ではインダクタ、ノイズフィルタなどの各種電子機器の小型化、薄型化の要望に応えるべく、これら電子機器に使用されるコイル部品は、巻線状のコイル導体の外周を磁性体で被覆した構成となっているものが一般的となっている。磁性体は、例えば金属系の磁性粉と樹脂とを混合させて構成されており、コイルの外周側を被覆することで金属層を構成している。磁性粉としては、例えば直径20μmから30μmの磁性粉が用いられ、樹脂としては、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂が用いられている(例えば、特許文献2参照)。このように構成される金属層は、その表面側を特許文献1に示された研削装置により研削されて、表面に磁性粉を露出させることで、磁力特性の向上を図っている。
特開2013−212561号公報 特開2008−072073号公報
特許文献1に示された研削装置の研削ホイールは、被加工物の中心部分を他の領域に比べて研削しすぎる傾向であり、被加工物の中心部分が穴状局所的にえぐられ表面が荒れた状態となる所謂むしれが発生する傾向であった。
また、特許文献1に示された研削装置の研削ホイールは、被加工物として、特許文献2に示された金属層を研削しても、被加工物の中心部分を他の領域に比べて研削砥石が多く当接するために、中心部分にむしれが発生する傾向であった。また、特許文献1に示された研削装置の研削ホイールは、特許文献2に示された金属層を研削すると、被加工物の中心部分を他の領域に比べて研削しすぎる傾向であるために、中心部分の磁性粉を表面から脱落させてしまい、表面に露出する磁性粉を減少させて、金属層の磁力特性を低下させるといった問題が生じている。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被加工物の中心部分にむしれが発生することを抑制することができる研削ホイールを提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の研削ホイールは、チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段を構成する回転スピンドルの一端に設けられたホイールマウントに取り付けられるホイール基台と、該ホイール基台に略円環状に配設された複数の研削砥石と、を備える研削ホイールであって、該研削砥石の研削面の面積は、前記ホイール基台の内周側の面積から外周側に徐々に少なく構成されることを特徴とする。
また、前記研削ホイールにおいて、前記研削砥石は、一つのセグメント砥石から構成されても良い。
また、前記研削ホイールにおいて、前記研削砥石は、複数のセグメント砥石から構成される1つの砥石群でも良い。
また、前記研削ホイールにおいて、前記研削砥石は、前記ホイール基台の内周側から外周側に至る溝が形成されても良い。
また、前記研削ホイールにおいて、前記研削砥石の研削面の面積は、回転方向前側の面積よりも回転方向後側の面積の方が少なくても良い。
そこで、本願発明の研削ホイールは、被加工物の中心部分にむしれが発生することを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る研削ホイールを備える研削装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係る研削ホイールの加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。 図3は、実施形態1に係る研削ホイールの加工対象の被加工物の他の例を示す断面図である。 図4は、実施形態1に係る研削ホイールとチャックテーブルとを示す斜視図である。 図5は、実施形態1に係る研削ホイールなどを示す斜視図である。 図6は、実施形態1に係る研削ホイールの研削中の状態を示す平面図である。 図7は、実施形態2に係る研削ホイールの平面図である。 図8は、実施形態3に係る研削ホイールの平面図である。 図9は、実施形態4に係る研削ホイールの平面図である。 図10は、図9に示された研削砥石の断面図である。 図11は、実施形態5に係る研削ホイールの平面図である。 図12は、実施形態6に係る研削ホイールの平面図である。 図13は、実施形態7に係る研削ホイールの平面図である。 図14は、実施形態8に係る研削ホイールの平面図である。 図15は、本発明品1の研削ホイールの研削中の状態を示す平面図である。 図16は、本発明品2の研削ホイールの研削中の状態を示す平面図である。 図17は、比較例の研削ホイールの研削中の状態を示す平面図である。 図18は、本発明品1の研削ホイールにより研削された被加工物の表面の中心部分を拡大して示す図である。 図19は、本発明品1の研削ホイールにより研削された被加工物の表面の中心部分から離れた外縁部を拡大して示す図である。 図20は、比較例の研削ホイールにより研削された被加工物の表面の中心部分を拡大して示す図である。 図21は、比較例の研削ホイールにより研削された被加工物の表面の中心部分から離れた外縁部を拡大して示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る研削ホイールを図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る研削ホイールを備える研削装置の構成例を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係る研削ホイールの加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。図3は、実施形態1に係る研削ホイールの加工対象の被加工物の他の例を示す断面図である。図4は、実施形態1に係る研削ホイールとチャックテーブルとを示す斜視図である。
実施形態1に係る研削ホイール1は、図1に示す研削装置100を構成する。研削装置100は、被加工物201を研削して、薄化するものである。研削装置100の加工対象である被加工物201は、実施形態1ではシリコン、サファイア、ガリウムヒ素、LT(LiTaO:タンタル酸リチウム)、又はLN(LiNbO:ニオブ酸リチウム)などを基板202とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。被加工物201は、図2に示すように、表面203の交差(実施形態1では、直交)する複数の分割予定ライン204によって区画された複数の領域にそれぞれデバイス205が形成されている。被加工物201は、表面203の裏側の裏面206が研削されて、薄化される。また、本発明では、被加工物201は、石英ガラスなどで構成されたガラス基板でも良い。
また、研削装置100は、図3に示す被加工物201−1を研削することができる。被加工物201−1は、図3に示すように、磁性粉207と、樹脂208とが混合され、樹脂208中に磁性粉207を分散させて構成されている。被加工物200−1は、導体で構成されたコイルの外周を被覆して、コイルの低背化を可能とするものである。被加工物200−1は、表面209が研削されて薄化されて、表面209に磁性粉207が露出されることにより磁力特性を向上する。
被加工物201を構成する磁性粉207は、純鉄(Fe)、カーボニル鉄(Fe−C)、けい素鋼(Fe−Si)、パーマロイ(Fe−Ni)、パーメンジュール(Fe−Co)、スーパーマロイ(Fe−Ni−Mo)、パーメンバー(Fe−Ni−Co)、Fe−Al合金、Fe−Al−Si(好ましくはセンダスト(通称))のうち一以上により構成される。
被加工物201を構成する樹脂208は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂により構成される。樹脂208を構成する熱硬化性樹脂は、ベンゾシクロブテン(BCB)、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹脂(PI)、ポリフェニレンエーテルオキサイド樹脂(PPO)、ビスマレイミドトリアジンシアネートエステル樹脂、フマレート樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリビニルベンジルエーテル樹脂のうち一以上である。樹脂208を構成する熱可塑性樹脂は、超低密度ポリエチレン樹脂(VLDPE)、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、線状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリブテン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、アイソタクチックポリスチレン樹脂、液晶ポリマーのうち一以上である。特に、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂(PI)、ベンゾシクロブテン(BCB)は、低誘電率で且つ低誘電正接であること、及び、耐薬品性に優れており且つ低吸水率であるため高信頼性を確保することができる点で好ましい。
研削装置100は、図1に示すように、装置基台101と、チャックテーブル110と、研削手段である研削ユニット120と、加工送りユニット130と、切り込み送りユニット140とを備える。
チャックテーブル110は、被加工物201が保護部材210(図4に示す)を介して保持面111上に載置されて、被加工物201を保持するものである。チャックテーブル
110は、保持面111を構成する部分がポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続され、保持面111に載置された被加工物201を吸引することで保持する。また。チャックテーブル110は、Z軸方向と平行な軸心回りに回転自在な支持基台112に支持されている。なお、Z軸方向は、鉛直方向と平行である。
加工送りユニット130は、装置基台101上に設置され、チャックテーブル110を保持面111と平行な加工送り方向であるY軸方向に相対移動させるものである。加工送りユニット130は、チャックテーブル110を支持した支持基台112をY軸方向に移動させることで、チャックテーブル110を研削ユニット120から離間した搬出入位置と研削ユニット120の下方の加工位置とに亘って移動させる。
切り込み送りユニット140は、装置基台101に立設するコラム102に固定され、研削ユニット120を保持面111と直交する切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させるものである。コラム102は、装置基台101の加工位置寄りの端部から立設した柱状に形成されている。切り込み送りユニット140は、研削ユニット120を下降させて研削ユニット120の研削ホイール1を加工位置のチャックテーブル110に保持された被加工物201に近付け、研削ユニット120を上昇させて研削ホイール1を加工位置のチャックテーブル110に保持された被加工物201から遠ざける。
加工送りユニット130及び切り込み送りユニット140は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ141、ボールねじ141を軸心回りに回転させる周知のパルスモータ142及びチャックテーブル110又は研削ユニット120をY軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレール143を備える。
研削ユニット120は、切り込み送りユニット140によりチャックテーブル110に保持された被加工物201に研削ホイール1が押しつけられて、純水などの研削液を供給しながらチャックテーブル110に保持された被加工物201を研削するものである。研削ユニット120は、図1及び図4に示すように、切り込み送りユニット140によりZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング121と、スピンドルハウジング121内に軸心回りに回転自在に設けられた回転スピンドル122(図1に示す)と、回転スピンドル122の一端である下端に装着される研削ホイール1と、を備える。回転スピンドル122は、Z軸方向と平行に配置され、図1及び図4に示すスピンドルモータ123により軸心回りに回転される。回転スピンドル122は、下端に研削ホイール1を装着する円盤状のホイールマウント124が取り付けられている。
次に、研削ホイール1を図面に基づいて説明する。図5は、実施形態1に係る研削ホイールなどを示す斜視図である。図6は、実施形態1に係る研削ホイールの研削中の状態を示す平面図である。
研削ホイール1は、図5及び図6に示すように、ホイールマウント124に取り付けられるホイール基台10と、ホイール基台10に略円環状に配設された複数の研削砥石20とを備える。ホイール基台10は、ステンレス鋼又はアルミニウム合金により構成され、円環状に形成されている。
複数の研削砥石20は、ホイール基台10の加工位置に配置されたチャックテーブル110に対向する基台面である下面11に配置されている。複数の研削砥石20は、ホイール基台10の下面11に周方向に等間隔に配置されている。実施形態1において、各研削砥石20は、金属、セラミックス又は樹脂等により構成される結合材(ボンド材ともいう)に、ダイヤモンド、又はCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒を混合して一つの塊に形成された一つの所謂セグメント砥石から構成される。実施形態1において、研削砥石20は、ボンド材としてビトリファイドボンドに、ダイヤモンドとCBNを砥粒として混合したもので構成されているが、本発明では、ボンド材としてレジンボンドを用いても良い。
また、各研削砥石20は、外周面に設けられた複数の段部21によって、研削ホイール1の周方向の長さが研削ホイール1の外周に向かうに従って段階的に短く形成されている。各研削砥石20は、研削ホイール1の周方向の長さが研削ホイール1の外周に向かうにしたがって段階的に短く形成されることにより、加工位置に配置されたチャックテーブル110に対向する研削面22の面積が、ホイール基台10の内周側の面積から外周側に向かうにしたがって徐々に少なくなるように形成されている。また、複数の研削砥石20は、同形状であり、研削面22が同一平坦上に位置している。
また、複数の研削砥石20は、研削時に回転する方向であるZ軸方向と平行な軸心回りの図6等に矢印で示す回転方向211の前方側のホイール基台10の径方向の長さが最も長く、後方側に向かうにしたがってホイール基台10の径方向の長さが段階的に短くなっている。研削砥石20の径方向の長さが回転方向211の後方側に向かうにしたがって段階的に短くなっていることにより、実施形態1に係る研削ホイール1の研削砥石20の研削面22の面積は、回転方向211前側の面積よりも回転方向211後側の面積の方が少なくなっている。
また、実施形態1において、研削砥石20が含む砥粒の平均粒径は、0.25μm以上で100μm以下である。実施形態1において、研削砥石20が含む砥粒は、仕上げ研削に用いるのに最適な砥粒であるが、粗研削に用いるのに最適な砥粒でも良い。即ち、実施形態1において、研削ホイール1は、仕上げ研削用の研削ホイールであるが、本発明では、仕上げ研削用に限定されなくても良く、例えば、粗研削用の研削ホイールでも良い。
このように構成された研削ホイール1は、回転スピンドル122の下端に設けられたホイールマウント124の下面にホイール基台10を重ね、ホイール基台10が図示しないボルトによりホイールマウント124に装着されることによって、ホイールマウント124に装着される。
前述した構成の研削ユニット120は、研削ホイール1で被加工物201を研削する際に、図6に示すように、研削砥石20の外周面を含んだ外縁部23がチャックテーブル110の保持面111に保持された被加工物201の中心212を通る位置に位置付けられる。研削ユニット120は、研削ホイール1が被加工物201に押し付けられた状態で被加工物201に研削液を供給しながら、チャックテーブル110とともに軸心回りに回転されて、被加工物201を研削する。なお、以下、中心212及び中心212付近を、被加工物201の中心部分と記す。研削ホイール1の研削砥石20の外縁部23が、研削時に、被加工物201の中心部分を通るので、被加工物201の中心部分には常に研削砥石20が接触し、被加工物201がチャックテーブル110とともに軸心回りに回転するので、被加工物201の中心部分から離れた外縁部には常に研削砥石20が接触することがない。
以上のように、実施形態1に係る研削ホイール1は、研削砥石20の研削面22の面積がホイール基台10の内周側から外周側に向かうにしたがって徐々に少なくなるように形成されているので、被加工物201の中心部分に接触する研削面22の面積を抑制でき、被加工物201の中心部分を研削する量を抑制することができる。その結果、研削ホイール1は、被加工物201の中心部分を他の領域に比べて研削しすぎることを抑制でき、中心部分にむしれが発生することを抑制することができる。また、実施形態1に係る研削ホイール1は、被加工物201の中心部分を他の領域に比べて研削砥石20が多く当接することを抑制できるので、被加工物201−1を研削した際に中心部分の磁性粉207の脱落を抑制できることができる。また、実施形態1に係る研削ホイール1は、被加工物201の中心部分を他の領域に比べて研削しすぎることを抑制できるので、被加工物201の厚みむらを抑制することができる。
また、研削ホイール1は、仕上げ研削用の研削ホイールであるので、仕上げ研削後の被加工物201の厚みむらを抑制することができる。また、研削ホイール1は、各研削砥石20が一つのセグメント砥石から構成されるので、各研削砥石20をホイール基台10に取り付ける際に係る所要時間を抑制することができる。また、研削ホイール1は、複数の研削砥石20が同形状であるので、複数の研削砥石20を製造する際に、同じ型などを用いることができ、研削砥石20の製造に係るコストの高騰を抑制することができる。また、研削ホイール1は、研削砥石20の研削面22の面積が回転方向211前側の面積よりも回転方向211後側の面積の方が少なくなっているので、研削砥石20のホイール基台10の径方向の長さが長い部分から被加工物201に接触するので、研削砥石20のホイール基台10の径方向の長さが短い部分が過度に摩耗することを抑制することができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る研削ホイールを図面に基づいて説明する。図7は、実施形態2に係る研削ホイールの平面図である。図7は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る研削ホイール1−2は、図7に示すように、実施形態1と同様に、ホイールマウント124に取り付けられるホイール基台10と、ホイール基台10に略円環状に配設された複数の研削砥石20−2とを備える。
実施形態2に係る研削ホイール1−2は、実施形態1と同様に、仕上げ研削用の研削ホイールである。実施形態2に係る研削ホイール1−2の複数の研削砥石20−2は、実施形態1と同様に、ホイール基台10の下面11に周方向に等間隔に配置され、結合材に砥粒を混合して一つの塊に形成された一つのセグメント砥石から構成される。各研削砥石20−2は、研削面22の平面形がホイール基台10の周方向の中央部が外周側に凸に形成され、かつ内周側から外周側に向かうにしたがって徐々に周方向の幅が狭くなる山形に形成されている。また、各研削砥石20−2は、研削面22の平面形の角が曲面で形成されている。各研削砥石20−2は、研削面22の平面形が内周側から外周側に向かうにしたがって徐々に周方向の幅が狭くなる山形に形成されることにより、加工位置に配置されたチャックテーブル110に対向する研削面22の面積が、ホイール基台10の内周側の面積から外周側に向かうにしたがって徐々に少なくなるように形成されている。また、複数の研削砥石20−2は、同形状である。
実施形態2に係る研削ホイール1−2は、研削砥石20−2の研削面22の平面形が内周側から外周側に向かうにしたがって徐々に周方向の幅が狭くなる山形に形成されているので、実施形態1と同様に、被加工物201の中心212及び中心212付近を研削する量を抑制でき、中心部分にむしれが発生することを抑制できるとともに、研削による被加工物201の厚みむらを抑制することができる。また、実施形態2に係る研削ホイール1−2は、仕上げ研削用の研削ホイールであるので、仕上げ研削後の被加工物201の厚みむらを抑制することができる。また、研削ホイール1−2は、各研削砥石20−2が一つのセグメント砥石から構成されるので、各研削砥石20−2をホイール基台10に取り付ける際に係る所要時間を抑制することができ、複数の研削砥石20−2が同形状であるので、複数の研削砥石20−2を製造する際に同じ型などを用いることができ、研削砥石20−2の製造に係るコストの高騰を抑制することができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3に係る研削ホイールを図面に基づいて説明する。図8は、実施形態3に係る研削ホイールの平面図である。図8は、実施形態1及び実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態3に係る研削ホイール1−3は、図8に示すように、実施形態1等と同様に、ホイールマウント124に取り付けられるホイール基台10と、ホイール基台10に略円環状に配設された複数の研削砥石20−3とを備える。
実施形態3に係る研削ホイール1−3は、実施形態1等と同様に、仕上げ研削用の研削ホイールである。実施形態3に係る研削ホイール1−3の複数の研削砥石20−3は、実施形態1等と同様に、ホイール基台10の下面11に周方向に等間隔に配置され、結合材に砥粒を混合して一つの塊に形成された一つのセグメント砥石から構成される。各研削砥石20−3は、研削面22の平面形が、ホイール基台10の周方向の両端に設けられたホイール基台10の径方向と平行な二つの長さの異なる直線23−1,23−2と、直線23−1,23−2の外周側の端同士を連結した直線23−3とで形成された三角形状に形成されている。また、各研削砥石20−3の研削面22の平面形を形成する二つの直線23−1,23−2の内周側の端は、ホイール基台10の周方向に並んでいる。
実施形態3において、研削砥石20−3の研削面22の平面形を構成する二つの直線23−1,23−2のうちの長い直線23−1が、研削ホイール1−3の回転方向211の前方に位置し、短い直線23−2が研削ホイール1−3の回転方向211の後方に位置している。各研削砥石20−3は、研削面22の平面形が、二つの直線23−1,23−2と、直線23−1,23−2同士の外周側の端を連結した直線23−3とで形成された三角形状に形成されることにより、加工位置に配置されたチャックテーブル110に対向する研削面22の面積が、ホイール基台10の内周側の面積から外周側に向かうにしたがって徐々に少なくなるように形成されている。また、複数の研削砥石20−3は、同形状である。
また、研削砥石20−3の研削面22の平面形を構成する二つの直線23−1,23−2のうちの長い直線23−1が、研削ホイール1−3の回転方向211の前方に位置し、短い直線23−2が研削ホイール1−3の回転方向211の後方に位置している。このために、実施形態3に係る研削ホイール1−3の研削砥石20−3の研削面22の面積は、回転方向211前側の面積よりも回転方向211後側の面積の方が少なくなっている。
また、実施形態3に係る研削ホイール1−3は、チャックテーブル110に保持された被加工物201に研削液を供給するための研削液供給孔24を備える。研削液供給孔24は、ホイール基台10の周方向に等間隔に配置され、研削砥石20−3の外周側に配置されている。なお、本発明は、研削液供給孔24を実施形態1及び実施形態2に係る研削ホイール1,1−2に設けても良い。
実施形態3に係る研削ホイール1−3は、研削面22の平面形が、二つの直線23−1,23−2と、直線23−1,23−2の外周側の端同士を連結した直線23−3とで形成された三角形状に形成されているので、実施形態1等と同様に、被加工物201の中心部分を研削する量を抑制でき、中心部分にむしれが発生することを抑制できるとともに、研削による被加工物201の厚みむらを抑制することができる。また、実施形態3に係る研削ホイール1−3は、仕上げ研削用の研削ホイールであるので、仕上げ研削後の被加工物201の厚みむらを抑制することができる。また、研削ホイール1−3は、各研削砥石20−3が一つのセグメント砥石から構成されるので、各研削砥石20−3をホイール基台10に取り付ける際に係る所要時間を抑制することができ、複数の研削砥石20−3が同形状であるので、複数の研削砥石20−3を製造する際に同じ型などを用いることができ、研削砥石20−3の製造に係るコストの高騰を抑制することができる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4に係る研削ホイールを図面に基づいて説明する。図9は、実施形態4に係る研削ホイールの平面図である。図10は、図9に示された研削砥石の断面図である。図9及び図10は、実施形態3と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態4に係る研削ホイール1−4は、図9及び図10に示すように、研削砥石20−4の研削面22にホイール基台10の内周側から外周側に至る溝33が形成されている。溝33は、研削面22から凹に形成され、かつ、実施形態1において、ホイール基台10の径方向と平行に直線状に形成されているとともに、周方向に等間隔に配置されている。溝33の幅は、研削中に、被加工物201−1から脱落した磁性粉207を外周側に排出できる幅である。
実施形態4に係る研削ホイール1−4は、研削面22の平面形が実施形態3と同形状に形成されているので、実施形態1等と同様に、被加工物201の中心部分を研削する量を抑制でき、中心部分にむしれが発生することを抑制できるとともに、研削による被加工物201の厚みむらを抑制することができる。また、実施形態4に係る研削ホイール1−4は、各研削砥石20−4に溝33が形成されているので、研削屑を研削液とともに溝33を通して研削ホイール1−4の外周に排出することができる。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5に係る研削ホイールを図面に基づいて説明する。図11は、実施形態5に係る研削ホイールの平面図である。図11は、実施形態1から実施形態3と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態5に係る研削ホイール1−5は、図11に示すように、実施形態1等と同様に、ホイールマウント124に取り付けられるホイール基台10と、ホイール基台10に略円環状に配設された複数の研削砥石20−5とを備える。
実施形態5に係る研削ホイール1−5は、実施形態1等と同様に、仕上げ研削用の研削ホイールである。実施形態5に係る研削ホイール1−5の複数の研削砥石20−5は、実施形態1と同様に、ホイール基台10の下面11に周方向に等間隔に配置されている。実施形態5に係る研削ホイール1−5の複数の研削砥石20−5は、それぞれが結合材に砥粒を混合して形成された複数のセグメント砥石25から構成される一つの砥石群26である。各研削砥石20−5を構成する複数のセグメント砥石25は、研削面22の平面形がホイール基台10の径方向の長さが異なる長方形に形成されている。各研削砥石20−5の複数のセグメント砥石25は、内周側の端がホイール基台10の周方向に並べられて配置されている。
各研削砥石20−5の複数のセグメント砥石25は、研削時の回転方向211の前方側にホイール基台10の径方向の長さが長いものが配置され、回転方向211の後方側に向かって順にホイール基台10の径方向の長さが短くなっている。各研削砥石20−5は、研削時の回転方向211の前方側にホイール基台10の径方向の長さが長いセグメント砥石25が配置され、回転方向211の後方側に向かって順にセグメント砥石25のホイール基台10の径方向の長さが短くなっていることにより、加工位置に配置されたチャックテーブル110に対向する研削面22の面積が、ホイール基台10の内周側の面積から外周側に向かうにしたがって徐々に少なくなるように形成されている。また、複数の研削砥石20−5は、同形状である。
また、複数の研削砥石20−5は、研削時の回転方向211の前方側にホイール基台10の径方向の長さが長いセグメント砥石25が配置され、回転方向211の後方側に向かって順にセグメント砥石25のホイール基台10の径方向の長さが短くなっていることにより、実施形態5に係る研削ホイール1−5の研削砥石20−5の研削面22の面積は、回転方向211前側の面積よりも回転方向211後側の面積の方が少なくなっている。
また、各研削砥石20−5の複数のセグメント砥石25は、ホイール基台10の周方向に等間隔に配置されている。互いに隣り合うセグメント砥石25間は、ホイール基台10の内周側から外周側に至る溝27を形成する。即ち、各研削砥石20−5は、溝27が形成される。溝27の幅は、実施形態4の溝33の幅と同様に、研削中に、被加工物201−1から脱落した磁性粉207を外周側に排出できる幅である。
実施形態5に係る研削ホイール1−5は、研削時の回転方向211の前方側にホイール基台10の径方向の長さが長いセグメント砥石25が配置され、回転方向211の後方側に向かって順にセグメント砥石25のホイール基台10の径方向の長さが短くなっているので、実施形態1等と同様に、被加工物201の中心部分を研削する量を抑制でき、中心部分にむしれが発生することを抑制できるとともに、研削による被加工物201の厚みむらを抑制することができる。また、実施形態5に係る研削ホイール1−5は、各研削砥石20−5に溝27が形成されているので、研削屑を研削液とともに溝27を通して研削ホイール1−5の外周に排出することができる。
〔実施形態6〕
本発明の実施形態6に係る研削ホイールを図面に基づいて説明する。図12は、実施形態6に係る研削ホイールの平面図である。図12は、実施形態1から実施形態5と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態6に係る研削ホイール1−6は、図12に示すように、実施形態1等と同様に、ホイールマウント124に取り付けられるホイール基台10と、ホイール基台10に略円環状に配設された複数の研削砥石20−6とを備える。
実施形態6に係る研削ホイール1−6は、実施形態1等と同様に、仕上げ研削用の研削ホイールである。実施形態6に係る研削ホイール1−6の複数の研削砥石20−6は、実施形態1と同様に、ホイール基台10の下面11に周方向に等間隔に配置されている。実施形態6に係る研削ホイール1−6の複数の研削砥石20−6は、実施形態5と同様に、それぞれが結合材に砥粒を混合して形成された複数のセグメント砥石25−6から構成される一つの砥石群26である。各研削砥石20−6を構成する複数のセグメント砥石25−6は、研削面22の平面形が互いに同形状の長方形に形成されている。
各研削砥石20−6は、ホイール基台10の内周側に複数のセグメント砥石25−6を周方向に等間隔に並べ、これら周方向に並べられた複数のセグメント砥石25−6のうち回転方向211の前方側のものに最も多くのセグメント砥石25−6を径方向に重ね、後方側に向かうにしたがって径方向に重ねるセグメント砥石25−6の数を徐々に減らしている。各研削砥石20−6のセグメント砥石25−6が回転方向211の後方側に向かうにしたがって径方向に重ねられる数が徐々に減らされていることにより、研削面22の面積が、ホイール基台10の内周側の面積から外周側に向かうにしたがって徐々に少なくなるように形成されている。また、複数の研削砥石20−6は、同形状である。
また、複数の研削砥石20−6は、セグメント砥石25−6が回転方向211の後方側に向かうにしたがって径方向に重ねられる数が徐々に減らされていることにより、実施形態6に係る研削ホイール1−6の研削砥石20−6の研削面22の面積は、回転方向211前側の面積よりも回転方向211後側の面積の方が少なくなっている。
また、各研削砥石20−6のホイール基台10の周方向に互いに隣り合うセグメント砥石25−6間は、ホイール基台10の内周側から外周側に至る溝27を形成する。即ち、各研削砥石20−6は、溝27が形成される。溝27の幅は、実施形態4及び実施形態5と同様に、研削中に、被加工物201−1から脱落した磁性粉207を外周側に排出できる幅である。
実施形態6に係る研削ホイール1−6は、研削時の回転方向211の前方側に最も多くのセグメント砥石25−6が径方向に重ねられ、後方側に向かうにしたがって径方向に重ねられるセグメント砥石25−6の数が徐々に減らされているので、実施形態1等と同様に、被加工物201の中心部分を研削する量を抑制でき、中心部分にむしれが発生することを抑制できるとともに、研削による被加工物201の厚みむらを抑制することができる。また、実施形態6に係る研削ホイール1−6は、実施形態5と同様に、各研削砥石20−6に溝27が形成されているので、研削屑を研削液とともに溝27を通して研削ホイール1−6の外周に排出することができる。
〔実施形態7〕
本発明の実施形態7に係る研削ホイールを図面に基づいて説明する。図13は、実施形態7に係る研削ホイールの平面図である。図13は、実施形態1から実施形態6と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態7に係る研削ホイール1−7は、図13に示すように、実施形態1等と同様に、ホイールマウント124に取り付けられるホイール基台10と、ホイール基台10に略円環状に配設された複数の研削砥石20−7とを備える。
実施形態7に係る研削ホイール1−7は、実施形態1等と同様に、仕上げ研削用の研削ホイールである。実施形態7に係る研削ホイール1−7は、研削砥石20−7として、実施形態2と同様の形状の研削砥石28と、研削砥石28と研削面22の形状が相似形でかつホイール基台10の径方向の厚みが研削砥石28よりも薄い小型研削砥石29とを備える。実施形態7に係る研削ホイール1−7は、ホイール基台10の下面11に周方向に研削砥石28を等間隔に配置し、隣り合う研削砥石28間に二つの小型研削砥石29を配置している。
研削砥石28の研削面22は、実施形態2の研削砥石20−2の研削面22と同形状であり、小型研削砥石29の研削面22は、実施形態2の研削砥石20−2の研削面22と相似形であるので、研削ホイール1−7の研削面22の面積は、ホイール基台10の内周側の面積から外周側に向かうにしたがって徐々に少なくなるように形成されている。
実施形態7に係る研削ホイール1−7は、研削砥石28の研削面22は、実施形態2の研削砥石20−2の研削面22と同形状であり、小型研削砥石29の研削面22は、実施形態2の研削砥石20−2の研削面22と相似形であるので、実施形態1等と同様に、被加工物201の中心部分を研削する量を抑制でき、中心部分にむしれが発生することを抑制できるとともに、研削による被加工物201の厚みむらを抑制することができる。
〔実施形態8〕
本発明の実施形態8に係る研削ホイールを図面に基づいて説明する。図14は、実施形態8に係る研削ホイールの平面図である。図14は、実施形態1から実施形態7と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態8に係る研削ホイール1−8は、図14に示すように、実施形態1等と同様に、ホイールマウント124に取り付けられるホイール基台10と、ホイール基台10に略円環状に配設された複数の研削砥石20−8とを備える。
実施形態8に係る研削ホイール1−8は、実施形態1等と同様に、仕上げ研削用の研削ホイールである。実施形態8に係る研削ホイール1−8は、研削砥石20−8として、ホイール基台10の内周側の周方向の長さが互いに等しく、かつ径方向の厚さが異なる複数種類の研削砥石30,31,32を備える。実施形態8において、研削ホイール1−8は、研削砥石20−8として、厚さが異なる三種類の研削砥石30,31,32を備えるが、研削砥石20−8の種類は三種類に限定されない。実施形態8に係る研削ホイール1−8は、研削砥石30,31,32を同数(実施形態8では、四つずつ)備える。
また、実施形態8において、研削ホイール1−8は、研削砥石30,31,32の内周側を周方向に並べ、同じ厚さの研削砥石30,31,32を周方向に隣り合わせて配置しているともに、各研削砥石30,31,32を周方向に等間隔に配置している。研削砥石30,31,32の内周側を周方向に並べているので、研削ホイール1−8の研削面22の面積は、ホイール基台10の内周側の面積から外周側に向かうにしたがって徐々に少なくなるように形成されている。
実施形態8に係る研削ホイール1−8は、研削面22の面積がホイール基台10の内周側の面積から外周側に向かうにしたがって徐々に少なくなるように形成されているので、実施形態1等と同様に、被加工物201の中心部分を研削する量を抑制でき、中心部分にむしれが発生することを抑制できるとともに、研削による被加工物201の厚みむらを抑制することができる。
次に、本発明の発明者は、研削ホイール1−3,1−6で被加工物201−1の表面209を研削して本発明の効果を確認した。次に、本明細書は、研削ホイール1−3,1−6で被加工物201−1の表面209を研削した結果を図面に基づいて説明する。図15は、本発明品1の研削ホイールの研削中の状態を示す平面図である。図16は、本発明品2の研削ホイールの研削中の状態を示す平面図である。図17は、比較例の研削ホイールの研削中の状態を示す平面図である。図18は、本発明品1の研削ホイールにより研削された被加工物の表面の中心部分を拡大して示す図である。図19は、本発明品1の研削ホイールにより研削された被加工物の表面の中心部分から離れた外縁部を拡大して示す図である。図20は、比較例の研削ホイールにより研削された被加工物の表面の中心部分を拡大して示す図である。図21は、比較例の研削ホイールにより研削された被加工物の表面の中心部分から離れた外縁部を拡大して示す図である。
本明細書は、研削した結果を表1に示す。なお、表1の本発明品1は、実施形態6に係る図15に示す研削ホイール1−6を用いて研削し、本発明品2及び本発明品3は、実施形態3に係る図16に示す研削ホイール1−3を用いて研削し、比較例は、ホイール基台10の径方向に研削面の面積が一定の図17に示す従来の研削ホイール300を用いて研削した。本発明品1及び本発明品2の研削ホイール1−3の研削砥石20−3は、ボンド材としてビトリファイドボンドを用い、本発明品3及び比較例の研削ホイール1−3,300の研削砥石20−3は、ボンド材としてレジンボンドを用いた。図18から図21において、白地で示す部分は、磁性粉207の断面を示し、黒地で示す部分は、樹脂208を示す。
図18の磁性粉207の断面を示す部分の面積と図19の磁性粉207の断面を示す部分の面積との差は、図20の磁性粉207の断面を示す部分の面積と図21の磁性粉207の断面を示す部分の面積との差よりも少ない。図18から図21において、磁性粉207の断面を示す部分が多いことは、多くの磁性粉207を研削したことを示し、磁性粉207の断面を示す部分が少ないことは、多くの磁性粉207を表面209から脱落させてしまうことを示す。したがって、図18から図21によれば、本発明品1は、比較例よりも被加工物201−1の中心部分から磁性粉207を脱落しにくくなっていることが明らかとなった。
また、表1によれば、比較例では、研削後の被加工物201−1の表面にむしれが発生したが、本発明品1、本発明品2及び本発明品3では、中心部分にむしれが発生することを抑制できることが明らかとなった。また、表1の確認では、本発明品1及び本発明品2は、本発明品3よりも被加工物201−1の中心部分から磁性粉207を脱落しにくくなっていることが明らかとなった。レジンボンドはビトリファイドボンドより消耗しやすいために、本発明品3では本発明品1及び本発明品2よりも自生発刃が頻繁に起こり、本発明品3の研削砥石20−3の表面に露出している砥粒が摩耗する前に脱落し、常に新しい砥粒が露出する。そのために本発明品3は、新しく摩耗していない砥粒が磁性粉207に当たり、磁性粉207に与える衝撃が大きいので、磁性粉207が脱落する。しかしながら、本発明品1及び本発明品2は、研削により摩耗した砥粒が磁性粉207に当たるため衝撃が少なく磁性粉207の脱落を抑制出来ると推測できる。
したがって、表1、図18から図21によれば、研削砥石20−3,20−6の研削面22の面積がホイール基台10の内周側から外周側に向かうにしたがって徐々に少なくなるように形成することで、被加工物201−1の中心部分にむしれが発生することを抑制でき、中心部分の磁性粉207の脱落を抑制できることができることが明らかとなった。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、本発明は、実施形態1、実施形態2、実施形態7及び実施形態8に係る研削ホイール1,1−2,1−7,1−8の研削砥石20,20−2,20−7,20−8に溝33を設けても良い。
1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7,1−8 研削ホイール
10 ホイール基台
20,20−2,20−3,20−4,20−5,20−6,20−7,20−8,28,29,30,31,32 研削砥石
22 研削面
25,25−6 セグメント砥石
26 砥石群
27,33 溝
110 チャックテーブル
120 研削ユニット(研削手段)
122 回転スピンドル
124 ホイールマウント
201,201−1 被加工物
211 回転方向


Claims (5)

  1. チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段を構成する回転スピンドルの一端に設けられたホイールマウントに取り付けられるホイール基台と、該ホイール基台に略円環状に配設された複数の研削砥石と、を備える研削ホイールであって、
    該研削砥石の研削面の面積は、前記ホイール基台の内周側の面積から外周側に徐々に少なく構成される研削ホイール。
  2. 前記研削砥石は、一つのセグメント砥石から構成される請求項1に記載の研削ホイール。
  3. 前記研削砥石は、複数のセグメント砥石から構成される1つの砥石群である請求項1に記載の研削ホイール。
  4. 前記研削砥石は、前記ホイール基台の内周側から外周側に至る溝が形成される請求項2又は請求項3に記載の研削ホイール。
  5. 前記研削砥石の研削面の面積は、回転方向前側の面積よりも回転方向後側の面積の方が少ない請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の研削ホイール。
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