JP7187113B2 - 再生ウェーハの製造方法 - Google Patents

再生ウェーハの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7187113B2
JP7187113B2 JP2018193356A JP2018193356A JP7187113B2 JP 7187113 B2 JP7187113 B2 JP 7187113B2 JP 2018193356 A JP2018193356 A JP 2018193356A JP 2018193356 A JP2018193356 A JP 2018193356A JP 7187113 B2 JP7187113 B2 JP 7187113B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
wafer
grinding wheel
wheel
abrasive grains
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018193356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020061515A (ja
Inventor
将昭 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2018193356A priority Critical patent/JP7187113B2/ja
Priority to KR1020190119568A priority patent/KR20200041781A/ko
Publication of JP2020061515A publication Critical patent/JP2020061515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7187113B2 publication Critical patent/JP7187113B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02002Preparing wafers
    • H01L21/02005Preparing bulk and homogeneous wafers
    • H01L21/02032Preparing bulk and homogeneous wafers by reclaiming or re-processing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02002Preparing wafers
    • H01L21/02005Preparing bulk and homogeneous wafers
    • H01L21/02008Multistep processes
    • H01L21/0201Specific process step
    • H01L21/02013Grinding, lapping
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02002Preparing wafers
    • H01L21/02005Preparing bulk and homogeneous wafers
    • H01L21/02008Multistep processes
    • H01L21/0201Specific process step
    • H01L21/02019Chemical etching

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

本発明は、ウェーハの表面側に回路層を形成する途中又は表面側に回路層を形成した後に、回路層を除去して再生ウェーハを製造する再生ウェーハの製造方法に関する。
半導体デバイスの製造工程では、シリコン等から成るウェーハの表面上に回路層を形成して、次に、ウェーハを分割予定ラインに沿って切断することで、ウェーハから複数の半導体デバイスを製造する。
ところで、半導体デバイスの製造工程中には、回路層に不良箇所が存在する不良ウェーハが発生する場合や、電気導通の試験等を行うためのテスト回路パターンが形成されたダミーウェーハ等をあえて製造する場合がある。
不良ウェーハ及びダミーウェーハでは、ウェーハの表面から僅か数十μmの厚さ範囲に回路層が形成されているに過ぎないので、ウェーハの表面からこの回路層を除去することで、不良ウェーハ等を新たなウェーハ(即ち、再生ウェーハ)として再利用できる。特に、近年は、半導体デバイスの製造が盛んであり、所定サイズのウェーハの供給は低水準であるので、再生ウェーハを製造するニーズが高まっている。
しかし、回路層には銅(Cu)等の金属や樹脂等が混在しているので、回路層を研削する場合には、回路層が形成されていないウェーハ単体を研削する場合に比べて、研削刃の目詰まり等が生じやすい。それゆえ、回路層を研削して除去することは難しい。そこで、この回路層を研削するための高強度の研削刃(研削砥石)として、ダイヤモンド砥粒がニッケル(Ni)によって電鋳されたパイプ状の電鋳研削刃(研削砥石)が考案された(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-269174号公報
しかしながら、パイプ状の電鋳研削刃で回路層を研削すると、回路層の下方に位置するウェーハに比較的深い破砕層が形成されてしまう。この深い破砕層を全て除去するべくウェーハを更に研削及び研磨すると、再生ウェーハは薄くならざるを得ない。薄くなった再生ウェーハを半導体デバイスの製造工程に再度利用することは難しい。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、パイプ状の電鋳研削刃を用いる場合に比べて破砕層が浅くなるように回路層を研削して除去することにより、ウェーハの除去量を低減することのできる、再生ウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、ウェーハの表面上に回路層を形成する途中又は該表面上に該回路層を形成した後に、該ウェーハの表面側から該回路層を除去し、再生ウェーハを製造する再生ウェーハの製造方法であって、#500以上#1200以下の砥粒がビトリファイドボンドで固定された複数の第1の研削砥石が環状に配置された第1の研削ホイールで、該ウェーハの該表面側の該回路層を研削する粗研削ステップと、該粗研削ステップの後、#2000以上#5000以下の砥粒がビトリファイドボンドで固定された複数の第2の研削砥石が環状に配置された第2の研削ホイールで、該ウェーハの該表面側を研削する仕上げ研削ステップと、該仕上げ研削ステップの後、#6000以上#8000以下の砥粒がビトリファイドボンドで固定された複数の第3の研削砥石が環状に配置された第3の研削ホイールで、該ウェーハの該表面側を研削し、該ウェーハの該表面側に残存する破砕層の厚さを該仕上げ研削ステップ後の破砕層の厚さよりも薄くする最終仕上げ研削ステップと、最終仕上げ研削ステップの後、該ウェーハの該表面側を化学機械的に研磨し、該ウェーハの該表面側に残存する破砕層を除去する研磨ステップと、を備える再生ウェーハの製造方法が提供される。
また、好ましくは、該第1、該第2及び該第3の研削砥石は、中実なセグメント砥石である。
また、好ましくは、再生ウェーハの製造方法では、該回路層をエッチングして改質する予備加工ステップを経ずに、該粗研削ステップを行う。
本発明の一態様に係る再生ウェーハの製造方法では、粗研削ステップを行う第1の研削砥石の結合材にはビトリファイドボンドを用いるので、他の結合材を用いる場合に比べて、回路層の研削に伴い適切に研削砥石が消耗し、研削砥石の自生発刃が生じる。それゆえ、研削砥石の目潰れや目詰まりが生じ難くウェーハを安定的に研削できる。
更に、砥粒がビトリファイドボンドで固定された研削砥石を用いて回路層を除去するので、パイプ状の電鋳研削刃や電鋳ボンドで形成された中実な研削砥石を用いる場合に比べて、ウェーハに係る単位面積当たりの負荷を低減できる。それゆえ、パイプ状の電鋳研削刃や電鋳ボンドの研削砥石を用いる場合に比べて、ウェーハに残存する破砕層を浅くできるので、ウェーハの除去量を低減できる。
加えて、粗研削ステップ後に、第1の研削砥石の番手よりも大きい番手の第2の研削砥石を用いて仕上げ研削ステップを行い、更にその後、研磨ステップを行うので、仕上げ研削ステップを経ずに研磨ステップを行う場合に比べて、粗研削ステップで形成された破砕層を早く除去できる。
加工装置の一例を示す斜視図である。 図2(A)は、第1の研削ホイールの研削面側の斜視図であり、図2(B)は、1個の第1の研削砥石の斜視図である。 図3(A)は、ウェーハの一例を示す斜視図であり、図3(B)は、図3(A)のIII-IIIにおける断面図である。 保護部材が貼り付けられたウェーハの斜視図である。 粗研削ステップ(S20)、仕上げ研削ステップ(S30)及び最終仕上げ研削ステップ(S40)の様子を示す図である。 研磨ステップ(S50)の様子を示す図である。 図7(A)は、粗研削ステップ(S20)、仕上げ研削ステップ(S30)、最終仕上げ研削ステップ(S40)及び研磨ステップ(S50)の各々における除去量を示す図であり、図7(B)は、研磨ステップ(S50)における再生ウェーハの斜視図である。 再生ウェーハの製造方法のフロー図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、加工装置2の一例を示す斜視図である。加工装置2は、被加工物であるウェーハに研削加工等を施す装置である。
加工装置2は、略直方体形状の基台4を具備している。基台4の矩形状の上面の背面側の一辺の近傍には、直方体形状の支持構造6が基台4の上面から突出する態様で設けられている。支持構造6の正面側には、基台4の高さ方向(Z軸方向)に沿って、一対のレール8と、他の一対のレール10とが設けられている。
一対のレール8には、粗研削ユニット送り機構14を構成する昇降板が装着されている。昇降板の表面には、粗研削ユニット12が設けられており、昇降板の裏面には、ナット部が設けられている。このナット部には、モーター部に連結されたZ軸ボールネジが回転可能な態様で連結されている。このモーター部を駆動させることにより、粗研削ユニット12はZ軸方向に沿って移動する。
ここで、粗研削ユニット12の詳細な構成を、図1、図2(A)、図2(B)及び図5を参照して説明する。なお、図2(A)は、第1の研削ホイール26-1の研削面側の斜視図であり、図2(B)は、1個の第1の研削砥石30-1の斜視図である。
粗研削ユニット12は、筒状のスピンドルハウジング20を有する。スピンドル22の上側の端部には、スピンドル22を回転駆動するモーター32が連結されており、スピンドルハウジング20の内部には、スピンドル22が回転可能な態様で収容されている。
スピンドル22の下端部は、スピンドルハウジング20の下面から外部に露出している。図5に示す様に、このスピンドル22の下端部には、円盤状のホイールマウント24が設けられている。ホイールマウント24のスピンドル22とは反対側には、第1の研削ホイール26-1が装着されている。
第1の研削ホイール26-1は、図2(A)に示す様に、ホイールマウント24と概ね径が等しい円環状のホイール基台28を有する。このホイール基台28は、ホイールマウント24に装着される装着面と、この装着面とは反対側に位置する砥石配置面とを有する。ホイール基台28の砥石配置面には、複数の第1の研削砥石30-1が環状に配置されている。
図2(B)に示す様に、本実施形態の第1の研削砥石30-1は、各々湾曲した内周側面30a及び外周側面30bを有する。また、内周側面30a及び外周側面30bの一方の側辺は、矩形状の第1側面30cに接続し、他方の側辺は、第1側面30cとは反対側に位置する矩形状の第2側面30dに接続する。
また、第1の研削砥石30-1の各側面の高さ方向の一辺は、頂面30eに接続されており、高さ方向の他の一辺は、底面に接続されている。この底面には、接着剤30fが塗布されており、第1の研削砥石30-1は接着剤30fを介して、ホイール基台28の研削面に固定されている。第1の研削砥石30-1は、頂面30eから底面へ貫通する柱状の空間(例えば、貫通穴部)が設けられていない、中実なセグメント砥石である。
第1の研削砥石30-1(即ち、ビトリファイドボンド研削砥石)では、砥粒がビトリファイドボンドで固定されている。第1の研削砥石30-1は、例えば、アルミナ、炭化ケイ素、ダイヤモンド、CBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒をセラミックス等の結合材(即ち、ビトリファイドボンド)に混合し、次いで、混合物をプレス成形した後、焼結することにより製造される。
第1の研削砥石30-1は、パイプ状の電鋳研削刃や電鋳ボンドで形成された中実な研削砥石(以下、まとめて電鋳ボンドの研削砥石と称する)に比べて消耗しやすいので、自生発刃しやすい。それゆえ、第1の研削砥石30-1は、電鋳研削刃に比べて目潰れや目詰まりが生じ難く(即ち、切れ味が維持されやすく)、安定的な研削能力が発揮できる。従って、電鋳ボンドの研削砥石を用いる場合に比べて、単位面積当たりのウェーハに係る負荷を低減しても必要な研削能力が発揮されるので、ウェーハの被研削面に形成される破砕層を浅くできる。
本実施形態の第1の研削砥石30-1の砥粒には、粒度が#500以上#1200以下の砥粒が用いられる。記号#及びその右に示される数字は粒度を示しており、記号#の右に示される数字は番(又は番手)と呼ばれる。
「#500以上#1200以下」における「以上」及び「以下」は、番(又は番手)の下限及び上限を示している。番手が小さいほど、砥粒の最大径は大きく、番手が大きいほど、砥粒の最大径は小さい。
本実施形態で記載する粒度は、日本工業標準調査会(JISC:Japanese Industrial Standards Committee)により制定されるJIS規格のJISR6001-2:2017(研削といし用研削材の粒度-第2部:微粉)を参考にしており、砥石を製造及び販売する業界で通常使用されている表記に従う又は準ずる。
粒度の決め方の詳細は、上述のJISR6001-2:2017に記載されている。例えば、砥粒の粒度は、沈降管試験方法等を用いることにより定められる。本実施形態の砥粒の粒度は、例えば、上述の沈降管試験方法により定められる。
但し、沈降管試験方法で記載されていない粒度の標準粒度分布は、電気抵抗試験方法で記載されている粒度の標準粒度分布から類推適用することにより定められてもよい。例えば、沈降管試験方法における#3000よりも大きい番手の標準粒度分布は、電気抵抗試験方法における#3000、#4000、#6000及び#8000の標準粒度分布を類推適用することにより、定められる。また、JISR6001-2:2017に記載された沈降管試験方法に準じて、各粒度に対応する標準粒度分布が定められてもよい。
ここで、粗研削ユニット12の説明を終了し、加工装置2の他の構成の説明に移る。粗研削ユニット12を正面視した場合に、一対のレール8の右側には、他の一対のレール10が設けられている。他の一対のレール10には、仕上げ研削ユニット送り機構18を構成する昇降板が装着されている。
仕上げ研削ユニット送り機構18も、粗研削ユニット送り機構14と同様に、昇降板、ナット部、Z軸ボールネジ及びモーター部等により構成されている。昇降板の表面側には仕上げ研削ユニット16が接続されており、モーター部を駆動させることにより仕上げ研削ユニット16はZ軸方向に沿って移動する。
仕上げ研削ユニット16は、スピンドルハウジング20、スピンドル22、ホイールマウント24及び第2の研削ホイール26-2等を有しており、粗研削ユニット12と同様に構成されている。
第2の研削ホイール26-2の研削砥石(即ち、第2の研削砥石30-2)には、第1の研削砥石30-1に比べて大きい番手の(即ち、最大径がより小さい)砥粒がビトリファイドボンドで固定されている。本実施形態の第2の研削砥石30-2の砥粒には、粒度が#2000以上#5000以下の砥粒が用いられる。
上述の点を除いて、仕上げ研削ユニット16の構成は、粗研削ユニット12とほぼ同じである。例えば、第1の研削砥石30-1と同様に、第2の研削砥石30-2も中実なセグメント砥石である。それゆえ、複数の第2の研削砥石30-2の配置及び第2の研削ホイール26-2の構成等についてはこれ以上の詳細を省略する。
粗研削ユニット12及び仕上げ研削ユニット16の下方には、ターンテーブル34が配置されている。ターンテーブル34は、支持構造6の正面側において、基台4の上面と略平行に配置されている。
このターンテーブ34は、例えば、不図示の回転駆動機構によって矢印36で示す方向に回転される。ターンテーブル34上には、円周方向に略四等分された領域の各々に1個のチャックテーブル38が配置されている。
各チャックテーブル38は、ターンテーブル34が矢印36の方向に90度回転するたびに、ウェーハ搬入・搬出領域A(以下、単に領域A)、粗研削加工領域B(以下、単に領域B)、仕上げ研削加工領域C(以下、単に領域C)、最終仕上げ研削加工領域D(以下、単に領域D)に順次移動される。
各チャックテーブル38の上部には円盤状の多孔質部材(不図示)が設けられており、この多孔質部材の上面は、ウェーハを吸引して保持する保持面38a(図5を参照)である。チャックテーブル38の下方には、一端が吸引源(不図示)に接続された吸引路(不図示)が設けられており、この吸引路の他端は、多孔質部材に接続されている。
保持面38a上に載置されたウェーハに対して吸引源により生じた負圧を作用させることで、ウェーハは保持面38aに吸引保持される。また、チャックテーブル38には不図示の回転機構が接続されており、チャックテーブル38は、保持面38aに垂直な軸の周りに回転できる。
領域Bの上方には粗研削ユニット12が配置され、領域Cの上方には仕上げ研削ユニット16が配置されている。更に、領域Dの上方には、最終仕上げ研削ユニット40が配置されている。なお、図1においては、最終仕上げ研削ユニット40は、簡略化して直方体形状で示されている。
最終仕上げ研削ユニット40は、スピンドルハウジング20、スピンドル22、ホイールマウント24及び第3の研削ホイール26-3等を有しており、粗研削ユニット12と同様に構成されている。
研削ホイール26の研削砥石(即ち、第3の研削砥石30-3)には、第2の研削砥石30-2に比べて大きい番手の(即ち、最大径がより小さい)砥粒がビトリファイドボンドで固定されている。本実施形態の第3の研削砥石30-3の砥粒には、粒度が#6000以上#8000以下の砥粒が用いられる。
なお、上述の点を除いて、最終仕上げ研削ユニット40の構成は、粗研削ユニット12とほぼ同じである。例えば、第1の研削砥石30-1と同様に、第3の研削砥石30-3も中実なセグメント砥石である。それゆえ、複数の第3の研削砥石30-3の配置及び第3の研削ホイール26-3の構成等についてはこれ以上の詳細な説明を省略する。
支持構造6とは反対側に位置する基台4の上面の正面側には、水平方向に突出する2つの突出部が設けられている。2つの突出部の一方の上面には、加工前のウェーハを収容する第1のカセット62が着脱可能に載置され、2つの突出部の他方の上面には、加工後のウェーハを収容する第2のカセット64が着脱可能に載置される。
第1のカセット62及び第2のカセット64とターンテーブル34との間には、ウェーハ搬送ロボット66が設けられている。また、ウェーハ搬送ロボット66の近傍には仮置きテーブル68及びスピンナ洗浄ユニット70が設けられている。
ウェーハ搬送ロボット66は、第1のカセット62内に収容されているウェーハを仮置きテーブル68に搬出する。また、ウェーハ搬送ロボット66は、スピンナ洗浄ユニット70で洗浄された加工後のウェーハを第2のカセット64に搬送する。
基台4の仮置きテーブル68側の端部側面には、搬送ユニット72が設けられている。搬送ユニット72は、Z軸方向に沿って設けられた一対の支持柱74を有する。一対の支持柱74の上端には、Y軸方向に沿って設けられた板状の案内レール76が固定されている。
案内レール76には、不図示のY軸移動機構が設けられている。また、案内レール76のY軸移動機構には、直方体状の移動ブロック78が設けられており、この移動ブロック78には、Z軸方向に沿う棒状の支持ロッド80の上端が接続されている。
この支持ロッド80は、不図示の昇降機構によりZ軸方向に移動可能である。支持ロッド80の下端には、X軸方向に沿ってターンテーブル34側へ延伸しているアーム部82の一端が接続されている。このアーム部82には、不図示のX軸移動機構を介して、ウェーハを吸着する円盤状の吸着パッド84が設けられている。
搬送ユニット72は、上述のX軸、Y軸及びZ軸移動機構を利用して、加工前のウェーハを仮置きテーブル68から領域Aに位置付けられたチャックテーブル38に搬入する。また、搬送ユニット72は、加工後のウェーハを領域Aに位置付けられたチャックテーブル38からスピンナ洗浄ユニット70に搬送する。
ウェーハは、スピンナ洗浄ユニット70で洗浄及び乾燥され、その後、ウェーハ搬送ロボット66により第2のカセット64へ搬送される。その後、第2のカセット64は、加工装置2とは別の研磨装置(不図示)へ搬送される。
研磨装置の概要を図6に示す。研磨装置は、加工装置2と同様に、第2のカセット64から搬出されたウェーハを吸引して保持するチャックテーブル38を有する。チャックテーブル38には不図示の回転機構が接続されており、チャックテーブル38は保持面38aに垂直な軸の周りに回転できる。
研磨装置は、チャックテーブル38に保持されたウェーハを研磨する研磨ユニット42を備える。研磨ユニット42は、スピンドルハウジング(不図示)中に回転可能に収容されているスピンドル44を有する。
スピンドル44の一端は、スピンドルハウジングの下面から外部に露出しており、このスピンドル44の一端には、円盤状のホイールマウント46が固定されている。ホイールマウント46には、着脱可能な態様で研磨ホイール48が装着されている。
研磨ホイール48は、ホイールマウント46と概ね径が等しい円盤状の基台50を有する。基台50の底面には、円盤状の研磨パッド52が貼り付けられている。この研磨パッド52は、例えば、ポリウレタンやフェルトに、アルミナ、炭化ケイ素、ダイヤモンド、CBN等の砥粒を分散させて、当該砥粒をボンド剤で固定することで形成されている。
基台50及び研磨パッド52の中心部は空洞になっており、この空洞には、スピンドル44及びホイールマウント46の中心部を貫通するように形成された研磨液供給路54が接続している。
研磨液供給路54と、基台50及び研磨パッド52の空洞とを介して、研磨パッド52の研磨面(下面)には、研磨液が供給される。なお、研磨液に砥粒が含まれている場合には、研磨パッド52は砥粒を含まなくてよい。
次に、加工装置2及び研磨装置を用いて加工されるウェーハ1について説明する。図3(A)は、ウェーハ1の一例を示す斜視図であり、図3(B)は、図3(A)のIII-IIIにおける断面図である。ウェーハ1は、シリコン等の半導体材料で形成され、略円盤形状を有する。ウェーハ1の表面1a上には、回路層3が形成されている。
なお、本実施形態では、ウェーハ1の表面1aとは反対側の回路層3の面を、回路層3の表面3aと称する。また、ウェーハ1の表面1aとは反対側のウェーハ1の面を、ウェーハ1の裏面1bと称する。なお、ウェーハ1の裏面1bとは反対側を、ウェーハ1の表面1a側と称する場合がある。
ウェーハ1の表面1a側は、格子状に配列された複数の分割予定ライン7により、複数の領域に区画されている。区画された各領域にはIC(integrated circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイス5が形成されている。例えば、分割予定ライン7に沿ってウェーハ1が加工されると、ウェーハ1は複数のデバイスチップに分割される。
次に、再生ウェーハの製造方法の各ステップについて説明する。本実施形態では、ウェーハ1の表面1a側から回路層3を除去することにより、再生ウェーハを製造する。除去対象の回路層3は、形成途中の(即ち、部分的に完成した)状態であってよく、形成後の(即ち、完成した)状態であってもよい。
再生ウェーハの製造方法では、まず、加工装置2外に配置されたテープ貼り付け装置等を用いて、ウェーハ1の裏面1bに保護部材9を貼り付ける(保護部材貼り付けステップ(S10))。
保護部材9は、ウェーハ1と略同じ大きさを有する円形状の樹脂製のフィルムである。保護部材9は基材層と粘着層とを有しており、この粘着層をウェーハ1の裏面1bに貼り付けることにより、保護部材9とウェーハ1とが一体化される。図4は、保護部材9が貼り付けられたウェーハ1の斜視図である。
保護部材貼り付けステップ(S10)の後、保護部材9と一体化されたウェーハ1は、第1のカセット62に収容されて加工装置2へ搬送される。そして、ウェーハ1は、ウェーハ搬送ロボット66により仮置きテーブル68へ搬送され、次いで、搬送ユニット72により、仮置きテーブル68から領域Aに位置するチャックテーブル38へ搬送される。
その後、チャックテーブル38に接続されている吸引源の負圧を作用させて、ウェーハ1をチャックテーブル38で吸引保持する。次いで、ターンテーブル34を矢印36の方向に90度回転させることにより、上述のウェーハ1が載置されたチャックテーブル38を領域Aから領域Bへ移動させる。
そして、上述の粗研削ユニット12を用いて、ウェーハ1の表面1a側を粗研削する(粗研削ステップ(S20))。なお、ウェーハ1の裏面1bに保護部材9を貼り付けることなくウェーハ1の表面1a側を粗研削してもよく、この場合、保護部材貼り付けステップ(S10)は省略されてもよい。
図5は、粗研削ステップ(S20)、仕上げ研削ステップ(S30)及び最終仕上げ研削ステップ(S40)の様子を示す図である。なお、仕上げ研削ステップ(S30)及び最終仕上げ研削ステップ(S40)については後述する。
粗研削ステップ(S20)では、スピンドル22とチャックテーブル38とを、それぞれ所定の方向に回転させる。そして、純水等の研削液をウェーハ1の表面1a側に供給しながらスピンドル22を降下させ、回路層3の表面3aに第1の研削砥石30-1を押し当てる。
これにより、回路層3の略全部をウェーハ1から除去する。粗研削ステップ(S20)では、回路層3の厚さに相当する厚さT(図7(A)参照)を除去する。厚さTは、例えば約20μmである。
粗研削ステップ(S20)では、結合材にビトリファイドボンドが用いられた第1の研削砥石30-1を使用するので、電鋳ボンドの研削砥石を用いる場合に比べて、回路層3の研削に伴い適切に研削砥石が消耗し、研削砥石の自生発刃が生じる。それゆえ、研削砥石の目潰れや目詰まりが生じ難くウェーハ1を安定的に研削できる。
粗研削ステップ(S20)では、上述の第1の研削砥石30-1でウェーハ1の表面1a側を研削するので、電鋳ボンドの研削砥石を用いる場合に比べて、ウェーハ1に係る負荷を低くしてもウェーハ1を安定的に研削できる。
それゆえ、ウェーハ1に係る負荷を低く抑えて、ウェーハ1に形成される破砕層1c(図7(A)参照)を浅くできる。このように、粗研削ステップ(S20)では、ウェーハ1よりも研削しにくい回路層3を確実に除去しつつ、且つ、電鋳ボンドの研削砥石を用いる場合に比べて破砕層1cの厚さを薄くできる。
なお、後述の表1に示すように、第1の研削砥石30-1に用いられる砥粒の番手(即ち、#500及び#1200)は、電鋳ボンドの研削砥石を用いる場合に比べて薄い破砕層1cの形成と回路層3の除去とを両立できる砥粒の番手の上限及び下限に対応する。
ところで、本実施形態では、回路層3を除去しやすくするために回路層3を改質する予備加工ステップを経ずに、粗研削ステップ(S20)を行う。それゆえ、予備加工ステップを経ない分、加工工程を簡略化でき、加工時間及び加工コストを省略できる。
なお、上述の予備加工ステップでは、ウェーハ1を硫酸及び過酸化水素の混合溶液に浸すことにより、回路層3がウェットエッチングされて改質される。このウェットエッチングでは、回路層3が部分的に除去される場合もある。
次に、粗研削ステップ(S20)で形成された破砕層1cを除去する工程に移る。本実施形態では、粗研削ステップ(S20)の後、ウェーハ1の表面1a側を引き続き研削する(仕上げ研削ステップ(S30))。
仕上げ研削ステップ(S30)で用いられる砥粒があまりに小さいと、研削に時間を要する。また、粗研削ステップ(S20)で完全には除去できなかった回路層3が一部残っている場合もあるので、あまりに小さい砥粒を用いると回路層3を形成する金属や樹脂等によって砥粒が目詰まるなどしてウェーハ1を適切に研削できなくなる。
更に、仕上げ研削ステップ(S30)で用いられる砥粒が粗研削ステップ(S20)で用いられる砥粒よりも大きい場合、粗研削ステップ(S20)で形成される破砕層1cよりも厚い破砕層1cが形成されてしまうので、好ましくない。
そこで、本実施形態の仕上げ研削ステップ(S30)では、上述の第2の研削砥石30-2を有する第2の研削ホイール26-2用いて破砕層1cを除去する。但し、仕上げ研削ステップ(S30)では、ウェーハ1に破砕層1cよりも薄い破砕層1cが新たに形成される。
仕上げ研削ステップ(S30)では、まず、ターンテーブル34を矢印36の方向に90度回転させることにより、粗研削ステップ(S20)で研削されたウェーハ1が載置されているチャックテーブル38を領域Bから領域Cへ移動させる。
仕上げ研削ステップ(S30)でも、チャックテーブル38と仕上げ研削ユニット16のスピンドル22とを、それぞれ所定の方向に回転させる。そして、純水等の研削液をウェーハ1の表面1a側に供給しながらスピンドル22を降下させ、ウェーハ1の表面1a側に第2の研削砥石30-2を押し当てる。
これにより、仕上げ研削ステップ(S30)では、ウェーハ1の表面1a側を厚さT(図7(A)参照)だけ除去する。厚さTは、粗研削ステップ(S20)で形成された破砕層1cの深さに略対応し、例えば5μmである。
仕上げ研削ステップ(S30)でも、第2の研削砥石30-2の結合材にビトリファイドボンドを用いるので、研削砥石の自生発刃が生じやすい。それゆえ、研削砥石の目潰れや目詰まりが生じにくく、ウェーハ1を安定的に研削できる。
このように、仕上げ研削ステップ(S30)では、回路層3の残り部分及び破砕層1cを除去しつつ、且つ、破砕層1cよりも薄い破砕層1cを形成できる。なお、後述の表2に示すように、第2の研削砥石30-2に用いられる砥粒の番手(即ち、#2000及び#5000)は、研削時の目詰まり等を低減した適切な研削の実行と、破砕層1cよりも薄い破砕層1cの形成とを両立できる砥粒の番手の上限及び下限に対応する。
また、粗研削ステップ(S20)に続いて研磨ステップ(S50)を行う場合に比べて、粗研削ステップ(S20)に続いて、仕上げ研削ステップ(S30)を行い、その後、研磨ステップ(S50)を行う方が、再生ウェーハの製造に要する時間を短縮できる。
本実施形態では、仕上げ研削ステップ(S30)の後、且つ、後述する研磨ステップ(S50)の前に、ウェーハ1の表面1a側を引き続き研削する(最終仕上げ研削ステップ(S40))。最終仕上げ研削ステップ(S40)では、上述の第3の研削砥石30-3を有する第3の研削ホイール26-3を用いて破砕層1cを除去する。
最終仕上げ研削ステップ(S40)で用いられる砥粒があまりに小さいと、研削砥石の目詰まり等が生じ、研削に時間を要する。また、仕上げ研削ステップ(S30)で用いる砥粒が、仕上げ研削ステップ(S30)で用いる砥粒よりも大きい場合、最終仕上げ研削ステップ(S40)で形成される破砕層1cよりも厚い破砕層1cが形成されてしまうので、好ましくない。
そこで、本実施形態の最終仕上げ研削ステップ(S40)では、上述の第3の研削砥石30-3を用いて破砕層1cを除去する。最終仕上げ研削ステップ(S40)では、ウェーハ1の表面1a側に破砕層1cよりも薄い破砕層1cが新たに形成されるが、破砕層の厚さは、破砕層1cが最も薄く、次いで、破砕層1cが2番目に薄く、破砕層1cが最も厚い。それゆえ、最終仕上げ研削ステップ(S40)では、ウェーハ1の表面1a側に残存する破砕層の厚さを、仕上げ研削ステップ(S30)後の破砕層の厚さよりも薄くできる。
一般に、研削による単位時間当たりのウェーハ1の除去量は、研磨による単位時間当たりのウェーハ1の除去量に比べて大きい。それゆえ、最終仕上げ研削ステップ(S40)を行うことにより、最終仕上げ研削ステップ(S40)を省略して後述する研磨ステップ(S50)を行う場合に比べて、再生ウェーハの製造に要する時間を短縮できる。
つまり、粗研削ステップ(S20)、仕上げ研削ステップ(S30)及び研磨ステップ(S50)を順次行う場合に比べて、粗研削ステップ(S20)に続いて、仕上げ研削ステップ(S30)、最終仕上げ研削ステップ(S40)及び研磨ステップ(S50)を順次行う方が、再生ウェーハの製造に要する時間を短縮できる。
勿論、粗研削ステップ(S20)に続いて、仕上げ研削ステップ(S30)及び最終仕上げ研削ステップ(S40)を行ったとしても、電鋳ボンドの研削砥石で回路層3を研削する場合に比べて、十分に破砕層を薄くできる。それゆえ、電鋳ボンドの研削砥石を用いる場合に比べて、ウェーハ1の除去量を低減できる。
最終仕上げ研削ステップ(S40)では、まず、ターンテーブル34を矢印36の方向に90度回転させることにより、ウェーハ1が載置されているチャックテーブル38を領域Cから領域Dへ移動させる。
最終仕上げ研削ステップ(S40)でも、チャックテーブル38とスピンドル22とを、それぞれ所定の方向に回転させる。そして、純水等の研削液をウェーハ1の表面1a側に供給しながらスピンドル22を降下させ、ウェーハ1の表面1a側に第3の研削砥石30-3を押し当てる。
これにより、最終仕上げ研削ステップ(S40)では、ウェーハ1の表面1a側を厚さT(図7(A)参照)だけ除去する。厚さTは、仕上げ研削ステップ(S30)で形成された破砕層1cの深さに略対応し、例えば5μmである。
最終仕上げ研削ステップ(S40)でも、第3の研削砥石30-3の結合材にビトリファイドボンドを用いるので、研削砥石の自生発刃が生じる。それゆえ、研削砥石の目潰れや目詰まりが生じにくく、ウェーハ1を安定的に研削できる。
なお、後述の表3に示すように、第3の研削砥石30-3に用いられる砥粒の番手(即ち、#6000及び#8000)は、研削時の目詰まり等を低減した適切な研削と、破砕層1cよりも薄い破砕層1cの形成とを両立できる砥粒の番手の上限及び下限に対応する。
本実施形態では、最終仕上げ研削ステップの後、ウェーハ1の表面1a側を化学機械的に研磨し、ウェーハ1の表面1a側に残存する破砕層1cを除去する(研磨ステップ(S50))。
研磨ステップ(S50)を行うことにより、残存していた破砕層1cを除去でき、これにより、表面1a側の破砕層を完全に除去できる。研磨ステップ(S50)は、上述の研磨ユニット42を用いて行う。図6は、研磨ステップ(S50)の様子を示す図である。
研磨ステップ(S50)では、まず、加工装置2から取り出したウェーハ1の裏面1b側を研磨装置のチャックテーブル38で吸引して保持する。その後、チャックテーブル38とスピンドル44とを、それぞれ所定の方向に回転させる。そして、研磨液供給路54を介してウェーハ1の表面1a側に研磨液を供給しながらスピンドル44を降下させ、ウェーハ1の表面1a側に研磨パッド52を押し当てる。
研磨ステップ(S50)では、砥粒と研磨液とウェーハ1との化学的作用及び機械的作用により、ウェーハ1の表面1a側を厚さT(図7(A)参照)だけ除去する。厚さTは、例えば2μm以上3μm以下の所定の厚さである。
図7(A)は、粗研削ステップ(S20)、仕上げ研削ステップ(S30)、最終仕上げ研削ステップ(S40)及び研磨ステップ(S50)の各々における除去量を示す図であり、図7(B)は、研磨ステップ(S50)後における再生ウェーハ1cの斜視図である。研磨ステップ(S50)終了後のウェーハ1の表面1aは、再生ウェーハ1cの再生表面1dとなる。
また、本実施形態における再生ウェーハ1cの製造方法のフロー図を図8に示す。上述の様に、本実施形態では、第1の研削砥石30-1を用いることにより、電鋳ボンドの研削砥石を用いる場合に比べて破砕層を浅くできるので、ウェーハ1の除去量を低減できる。
例えば、パイプ状の電鋳研削刃を用いた場合は破砕層の深さが70μmとなり、ウェーハ1を表面1aから少なくとも80μm除去しなければならない。しかしながら、本実施形態では、例えば、破砕層1c(約5μm)、破砕層1c(約5μm)及び破砕層1c(約2μm)の合計約12μmを除去するので、ウェーハ1の除去量を低減できる。
次に、結合材としてビトリファイドボンドを用いた中実な研削砥石である、第1、第2及び第3の研削砥石30-1、30-2及び30-3について、砥粒の粒度と研削結果との関係を表1から表3に示す。表1は、粗研削ステップ(S20)での砥粒の粒度と研削結果との関係を示す。
表1のうちで砥粒の最大径が最も大きい#400では、#500以上#1200以下に比べて破砕層1cが深く残存した。また、表1のうちで砥粒の最大径が最も小さい#1500では、回路層3の金属が第1の研削砥石30-1にこびりついて目詰まりが生じたり、目潰れが生じたりして、第1の研削砥石30-1に対する負荷が上昇して回路層3を適切に研削できなかった。
Figure 0007187113000001
表2は、仕上げ研削ステップ(S30)での砥粒の粒度と研削結果との関係を示す。表2のうちで砥粒の最大径が最も大きい#1500では、#2000以上#5000以下に比べて破砕層1cが深く残存した。また、表2のうちで砥粒の最大径が最も小さい#6000では、第2の研削砥石30-2に目詰まりや目潰れが生じ、第2の研削砥石30-2に対する負荷が上昇してウェーハ1を適切に研削できなかった。
Figure 0007187113000002
表3は、最終仕上げ研削ステップ(S40)での砥粒の粒度と研削結果との関係を示す。表3のうちで砥粒の最大径が最も大きい#5000では、#6000以上#8000以下に比べて破砕層1cが深く残存した。また、表3のうちで砥粒の最大径が最も小さい#10000では、第3の研削砥石30-3に目詰まりや目潰れが生じ、第3の研削砥石30-3に対する負荷が上昇してウェーハ1を適切に研削できなかった。
Figure 0007187113000003
次に、ビトリファイドボンドを用いた中実なセグメント砥石である第1の研削砥石30-1と、電鋳ボンドを用いたパイプ状の電鋳研削刃とを比較した。表4は、粗研削ステップ(S20)での砥粒の粒度と研削結果との関係を示す。
パイプ状の電鋳研削刃は、#400、#800及び#1000のいずれでも良好な結果が得られなかった。#400では、第1の研削砥石30-1を用いた場合の破砕層1cに比べて破砕層が深くなった。
また、#800では、破砕層1cに比べて破砕層が深くなり、且つ、パイプ状の電鋳研削刃への高負荷に起因して電鋳研削刃が破損した。加えて、#1000では、電鋳研削刃に目詰まりや目潰れが生じ、電鋳研削刃に対する負荷が上昇して回路層3を適切に研削できなかった。
Figure 0007187113000004
以上の結果、第1の研削砥石30-1としては、#500以上#1200以下の砥粒が適しており、第2の研削砥石30-2としては、#2000以上#5000以下の砥粒が適しており、第3の研削砥石30-3としては、#6000以上#8000以下の砥粒が適していると言える。また、第1の研削砥石30-1の結合材及び形状については、パイプ状の電鋳研削刃に比べて、ビトリファイドボンド及び中実なセグメント砥石が適していると言える。
なお、研削砥石が中実なセグメント砥石であれば、結合材としてビトリファイドボンドを用いた研削砥石の方が、電鋳ボンドを用いた研削砥石よりも自生発刃し易いので、ウェーハ11に係る単位面積当たりの負荷を低減でき、破砕層を薄くできる。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、仕上げ研削ステップ(S30)の後、最終仕上げ研削ステップ(S40)を省略し、研磨ステップ(S50)を行う。例えば、#5000の砥粒を有する第2の研削砥石30-2で仕上げ研削ステップ(S30)を行い、次いで、研磨パッド52を用いて研磨ステップ(S50)を行う。
第2実施形態では、第1実施形態に比べて、ウェーハ1の加工に要する時間が長くなるが、第2実施形態でも、第1の研削砥石30-1を使用するので、電鋳ボンドの研削砥石を用いる場合に比べて破砕層を浅くすることにより、ウェーハ1の除去量を低減できる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 ウェーハ
1a 表面
1b 裏面
1c、1c、1c 破砕層
1d 再生ウェーハ
1e 再生表面
2 加工装置
3 回路層
3a 表面
4 基台
5 デバイス
6 支持構造
7 分割予定ライン
8、10 レール
9 保護部材
12 粗研削ユニット
14 粗研削ユニット送り機構
16 仕上げ研削ユニット
18 仕上げ研削ユニット送り機構
20 スピンドルハウジング
22 スピンドル
24 ホイールマウント
26-1 第1の研削ホイール
26-2 第2の研削ホイール
26-3 第3の研削ホイール
28 ホイール基台
30-1 第1の研削砥石
30-2 第2の研削砥石
30-3 第3の研削砥石
30a 内周側面
30b 外周側面
30c 第1側面
30d 第2側面
30e 頂面
30f 接着剤
32 モーター
34 ターンテーブル
36 矢印
38 チャックテーブル
38a 保持面
40 最終仕上げ研削ユニット
42 研磨ユニット
44 スピンドル
46 ホイールマウント
48 研磨ホイール
50 基台
52 研磨パッド
54 研磨液供給路
62 第1のカセット
64 第2のカセット
66 ウェーハ搬送ロボット
68 仮置きテーブル
70 スピンナ洗浄ユニット
72 搬送ユニット
74 支持柱
76 案内レール
78 移動ブロック
80 支持ロッド
82 アーム部
84 吸着パッド
、T、T、T 厚さ

Claims (3)

  1. ウェーハの表面上に回路層を形成する途中又は該表面上に該回路層を形成した後に、該ウェーハの表面側から該回路層を除去し、再生ウェーハを製造する再生ウェーハの製造方法であって、
    #500以上#1200以下の砥粒がビトリファイドボンドで固定された複数の第1の研削砥石が環状に配置された第1の研削ホイールで、該ウェーハの該表面側の該回路層を研削する粗研削ステップと、
    該粗研削ステップの後、#2000以上#5000以下の砥粒がビトリファイドボンドで固定された複数の第2の研削砥石が環状に配置された第2の研削ホイールで、該ウェーハの該表面側を研削する仕上げ研削ステップと、
    該仕上げ研削ステップの後、#6000以上#8000以下の砥粒がビトリファイドボンドで固定された複数の第3の研削砥石が環状に配置された第3の研削ホイールで、該ウェーハの該表面側を研削し、該ウェーハの該表面側に残存する破砕層の厚さを該仕上げ研削ステップ後の破砕層の厚さよりも薄くする最終仕上げ研削ステップと、
    最終仕上げ研削ステップの後、該ウェーハの該表面側を化学機械的に研磨し、該ウェーハの該表面側に残存する破砕層を除去する研磨ステップと、を備えることを特徴とする再生ウェーハの製造方法。
  2. 該第1、該第2及び該第3の研削砥石は、中実なセグメント砥石であることを特徴とする請求項に記載の再生ウェーハの製造方法。
  3. 該回路層をエッチングして改質する予備加工ステップを経ずに、該粗研削ステップを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の再生ウェーハの製造方法。
JP2018193356A 2018-10-12 2018-10-12 再生ウェーハの製造方法 Active JP7187113B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018193356A JP7187113B2 (ja) 2018-10-12 2018-10-12 再生ウェーハの製造方法
KR1020190119568A KR20200041781A (ko) 2018-10-12 2019-09-27 재생 웨이퍼의 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018193356A JP7187113B2 (ja) 2018-10-12 2018-10-12 再生ウェーハの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020061515A JP2020061515A (ja) 2020-04-16
JP7187113B2 true JP7187113B2 (ja) 2022-12-12

Family

ID=70220323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018193356A Active JP7187113B2 (ja) 2018-10-12 2018-10-12 再生ウェーハの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7187113B2 (ja)
KR (1) KR20200041781A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007012810A (ja) 2005-06-29 2007-01-18 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置の製造方法
JP2009208212A (ja) 2008-03-06 2009-09-17 Okamoto Machine Tool Works Ltd 基板の薄厚平坦化加工装置
JP2015090945A (ja) 2013-11-07 2015-05-11 株式会社岡本工作機械製作所 再生半導体ウエハの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000269174A (ja) 1999-03-17 2000-09-29 Disco Abrasive Syst Ltd 半導体ウェーハの再生方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007012810A (ja) 2005-06-29 2007-01-18 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置の製造方法
JP2009208212A (ja) 2008-03-06 2009-09-17 Okamoto Machine Tool Works Ltd 基板の薄厚平坦化加工装置
JP2015090945A (ja) 2013-11-07 2015-05-11 株式会社岡本工作機械製作所 再生半導体ウエハの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020061515A (ja) 2020-04-16
KR20200041781A (ko) 2020-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5916513B2 (ja) 板状物の加工方法
JP5963537B2 (ja) シリコンウエーハの加工方法
KR102466056B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법 및 반도체 제조 장치
TWI732012B (zh) 加工裝置
KR102255728B1 (ko) 웨이퍼의 가공 방법
JP6192778B2 (ja) シリコンウエーハの加工装置
JP5498857B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP2008277602A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP5466963B2 (ja) 研削装置
TW202114822A (zh) 修整工具
JP7187113B2 (ja) 再生ウェーハの製造方法
TW202242988A (zh) 加工方法
US20200391337A1 (en) Grinding apparatus and use method of grinding apparatus
JP2009269128A (ja) 研削装置及び研削方法
JP7118558B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP2022062809A (ja) ウェーハの製造方法
JP7301472B2 (ja) ウェーハの加工方法
KR20080113682A (ko) 웨이퍼용 연마 휠 및 이를 갖는 웨이퍼 이면 연마 장치
JP7321649B2 (ja) 研削方法
US20230142939A1 (en) MANUFACTURING METHOD OF SiC SUBSTRATE
EP4186636A1 (en) Grinding wheel and grinding methods
JP2023104444A (ja) 被加工物の加工方法
JP2004058221A (ja) ドレッシングボードおよびその製造方法
JP2023128351A (ja) 加工方法
JP2024068263A (ja) ウェーハの加工方法及び積層ウェーハの加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7187113

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150