JP2018125373A - 基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】除電処理のスループットを向上できる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置10は、帯電した基板に対して、その帯電量を低減する処理を行う装置である。基板処理装置10は、基板保持手段1と、紫外線照射手段2と、静電場形成手段8とを備えている。基板保持手段1は基板を保持する。紫外線照射手段2は、基板保持手段によって保持された基板と、空間を隔てて対向するように配置されており、当該基板へと紫外線を照射する。静電場形成手段8は、電場を当該空間に形成して、当該基板から放出された電子を当該基板から遠ざける。
【選択図】図3

Description

この発明は、基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法に関する。
従来より、半導体基板(以下、単に「基板」という。)の製造工程では、基板処理装置を用いて酸化膜等の絶縁膜を有する基板に対して様々な処理が施される。例えば、表面上にレジストのパターンが形成された基板に処理液を供給することにより、基板の表面に対してエッチング等の処理が行われる。また、エッチング等の終了後、基板上のレジストを除去する処理も行われる。
基板処理装置にて処理される基板には、基板処理装置に搬入される前に、ドライエッチングやプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)等のドライ工程が行われている。このようなドライ工程では、デバイス内に電荷が発生して帯電するため、基板は、帯電した状態で基板処理装置に搬入される(いわゆる、持ち込み帯電)。そして、基板処理装置において、SPM液のような比抵抗が小さい処理液が基板上に供給されると、デバイス内の電荷が、デバイスから処理液へと急激に移動し(すなわち、処理液中へと放電し)、当該移動に伴う発熱によりデバイスにダメージが生じるおそれがある。
そこで、従来から、基板処理装置が使用されている(例えば特許文献1)。この基板処理装置は、光源と、ファンとを備えている。光源は紫外線を照射する光源であり、風道内に配置されている。この風道は例えば筒状部材によって形成されている。ファンは、筒状部材の一端から他端に向かって送風する。光源が、風道内を流れる気体へと紫外線を照射することにより、当該気体をイオン化する。風道の他端から吐出されたイオンを基板に当てることにより、基板の静電気を中和する。つまり基板の電荷を除去できる。
特開平7−022530号公報
ところで、基板の電荷を除去する他の装置としては、基板に対して紫外線を照射する基板処理装置も考えられる。この基板処理装置は紫外線照射器および基板保持部を備える。基板保持部は基板を水平に保持する部材である。紫外線照射器は基板の主面と向かい合うように配置される。紫外線照射器が紫外線を基板の主面に対して照射することにより、基板において光電効果が生じ、電子が基板から放出される。これにより、基板の電荷を除去することができる。
しかしながら、基板から放出された電子が基板の直上の空間に溜まると、当該空間内の電子が互いに反発しあって、再び基板に蓄積する。また、当該空間内の電子と、基板に蓄積された電子とが互いに反発しあうことにより、基板の電子が当該空間へと放出されにくくなる。また、このような現象は除電処理のスループットの低下を招いていた。
そこで、本発明は、除電処理のスループットを向上できる基板処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、基板処理装置の第1の態様は、帯電した基板に対して、その帯電量を低減する処理を行う装置である。基板処理装置は基板保持手段、紫外線照射手段および静電場形成手段を備える。基板保持手段は基板を保持する。紫外線照射手段は、基板保持手段によって保持された基板と、空間を隔てて対向するように配置されており、当該基板へと紫外線を照射する。静電場形成手段は電場を当該空間に形成して、当該基板から放出された電子を当該基板から遠ざける。
基板処理装置の第2の態様は、第1の態様にかかる基板処理装置であって、静電場形成手段は第1電極および直流電源を備える。第1電極は、基板保持手段によって保持された基板に対して紫外線照射手段側に配置されている。直流電源は、基板保持手段よりも高い電位を第1電極へと与える。
基板処理装置の第3の態様は、第2の態様にかかる基板処理装置であって、基板保持手段は接地されている。
基板処理装置の第4の態様は、第2または第3の態様にかかる基板処理装置であって、スイッチを更に備える。スイッチは、第1電極と直流電源との間の電気的な接続/非接続を切り替える。
基板処理装置の第5の態様は、第2から第4のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、第1電極は、基板保持手段によって保持された基板と、紫外線照射手段との間に配置されており、当該基板と向かい合う。
基板処理装置の第6の態様は、第5の態様にかかる基板処理装置であって、第1電極は、直線状、網目状または円周状の形状を有する。
基板処理装置の第7の態様は、第6の態様にかかる基板処理装置であって、紫外線照射手段は一対の第2電極を有する。一対の第2電極は、紫外線照射手段および基板保持手段が並ぶ方向において互いに向かい合って配置されて、紫外線を発生させるための電極である。一対の第2電極のうち基板保持手段側の第2電極は、紫外線を通過させるための網目状の形状を有する。第1電極は網目状の形状を有する。第1電極の開口率は、基板保持手段側の第2電極の開口率よりも大きい。
基板処理装置の第8の態様は、第2から第7のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、第1電極は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、又はそれらの合金によって形成されている。
基板処理装置の第9の態様は、第2から第4のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、第1電極は透明電極であって、基板保持手段によって保持された基板と、紫外線照射手段との間に配置されている。
基板処理装置の第10の態様は、第1から第9のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、気体供給手段を更に備える。気体供給手段は、基板保持手段によって保持された基板と紫外線照射手段との間の空間に不活性ガスを供給する。
基板処理装置の第11の態様は、第1から第10のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、基板の周囲の気圧を減圧する排気部を備える。
基板処理システムの第12の態様は、基板を収容する収容保持部と、基板に対して処理を施すための基板処理部と、収容保持部と基板処理部との間に位置し、収容保持部と基板処理部との間を往復する基板が経由する基板通過部とを備える。基板通過部には、第1から第11のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置が設けられている。
基板処理方法の第13の態様は、帯電した基板に対して、その帯電量を低減する処理を行う方法であって、第1工程から第3工程を備える。第1工程においては、基板を基板保持手段に配置する。第2工程においては、基板保持手段によって保持された基板に対して、空間を隔てて対向するように配置された紫外線照射手段が、当該基板へと紫外線を照射する。第3工程においては、静電場形成手段が、電場を前記空間に形成して、当該基板から放出された電子を当該基板から遠ざける。
基板処理方法の第14の態様は、第13の態様にかかる基板処理方法であって、第3工程は、第2工程よりも前から実行される。
基板処理装置および基板処理システムおよび基板処理方法によれば、紫外線照射によって基板から放出された電子は、静電場形成手段によって形成した電場によって、基板上の空間から遠ざかるように移動する。このため、基板から放出された電子が基板上の空間に滞留して基板が再帯電するという現象が抑制される。その結果、除電処理のスループットを向上できる。
基板処理システムの構成の一例を概略的に示す図である。 基板処理装置の構成の一例を概略的に示す図である。 基板処理装置の構成の一例を概略的に示す図である。 電極の構成の一例を概略的に示す図である。 電極の構成の一例を概略的に示す図である。 基板処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 電極の構成の一例を概略的に示す図である。 電極の構成の一例を概略的に示す図である。 電極の構成の一例を概略的に示す図である。 電極の構成の一例を概略的に示す図である。 紫外線照射器の内部構成と電極の構成の一例を概略的に示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
第1の実施の形態.
<基板処理システムの全体構成の一例>
図1は、基板処理システム100の全体構成の一例を概略的に示す図である。なお、図1および以降の各図においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数を誇張または簡略化して描いている。
基板処理システム100は、半導体基板に対して種々の処理を施すための装置である。この基板処理システム100は、例えば、収容器保持部110、基板通過部120および基板処理部130を備えている。収容器保持部110は基板収容器を保持する。この基板収容器には、例えば複数の基板が収容される。図1の例においては、複数の収容器保持部110が設けられており、これらは、水平面に平行な一方向(以下、X方向とも呼ぶ)に沿って配列されている。
基板処理部130は、基板に対して所定の処理を施すための装置である。図1の例においては、複数の基板処理部130(図示例では基板処理部130a〜130d)が設けられている。基板処理部130a〜130dはそれぞれ基板に対して各種の処理を行う。説明の便宜上、各基板は基板処理部130a〜130dの順に処理を受ける場合を想定する。例えば基板処理部130aは基板に対して処理液(薬液、リンス液またはIPA(イソプロピルアルコール)液などの処理液)を供給する。これにより、処理液に応じた処理が基板に対して行われる。後の基板処理部130cにおける処理にとって、基板に電荷が蓄積されていることは望ましくない。また、基板処理部130bによる処理(例えばIPAを用いた処理)によって、有機物が不純物として基板の主面上に残留することがあり、そのような有機物は除去することが望ましい。
基板通過部120は収容器保持部110と基板処理部130a〜130dの各々との間に位置している。未処理の基板は収容器保持部110から基板通過部120を経由して基板処理部130aへと渡される。基板処理部130aにおいて処理が施された処理済みの基板は、当該基板処理部130aから基板通過部120を経由して、収容器保持部110、或いは、他の基板処理部130bへと渡される。基板処理部130b〜130dの間の基板の時間順次の搬送も同様である。
基板通過部120は例えばインデクサロボット121、パス部122および搬送ロボット123を備えている。インデクサロボット121は次に説明するインデクサ搬送路124をX方向に往復移動することができる。インデクサ搬送路124は、複数の収容器保持部110に隣り合ってX方向に延びる搬送路である。インデクサロボット121は、このインデクサ搬送路124において、各収容器保持部110と対向する位置で停止することができる。
インデクサロボット121は例えばアームとハンドとを有している。ハンドはアームの先端に設けられており、基板を保持したり、或いは、保持した基板を解放できる。ハンドは、アームの駆動によって、水平面に平行かつX方向に垂直な方向(以下、Y方向とも呼ぶ)に往復移動可能である。インデクサロボット121は、収容器保持部110と対向した状態で、ハンドを収容器保持部110へと移動させて、未処理の基板を収容器保持部110から取り出したり、処理済みの基板を収容器保持部110に渡すことができる。
パス部122はインデクサ搬送路124に対して収容器保持部110とは反対側に位置している。例えばパス部122は、インデクサ搬送路124のX方向における中央部と対向する位置に形成されてもよい。例えばパス部122は、基板が載置される載置台あるいは棚を有していてもよい。インデクサロボット121はアームを水平面において180度回転させることができる。これにより、インデクサロボット121はハンドをパス部122へと移動させることができる。インデクサロボット121は、収容器保持部110から取り出した基板をパス部122に渡したり、パス部122に載置された基板をパス部122から取り出すことができる。
搬送ロボット123はパス部122に対してインデクサ搬送路124とは反対側に設けられている。また複数(図1では4つ)の基板処理部130が搬送ロボット123を囲むように配置されている。図1の例においては、基板処理部130の各々に隣接する流体ボックス131が設けられている。流体ボックス131は、隣接する基板処理部130へと処理液を供給し、また当該基板処理部130から使用済の処理液を回収することができる。
搬送ロボット123もインデクサロボット121と同様に、アームおよびハンドを有している。この搬送ロボット123はパス部122から基板を取り出したり、パス部122に基板を渡すことができる。また搬送ロボット123は各基板処理部130へと基板を渡したり、各基板処理部130から基板を取り出すことができる。なおインデクサロボット121および搬送ロボット123は、基板を搬送する搬送手段とみなすことができる。
これらの構成により、例えば次のような概略動作が行われ得る。すなわち、収容器保持部110に収容された各半導体基板は、インデクサロボット121によってパス部122に順次に搬送される。そして、基板は搬送ロボット123によって基板処理部130a〜130dに順次に搬送され、基板処理部130a〜130dにおいてそれぞれの処理を受ける。一連の処理が完了した基板は、パス部122およびインデクサロボット121によって収容器保持部110に戻される。
<基板処理装置>
図2は、基板処理装置10の構成の一例を概略的に示す図である。この基板処理装置10は例えばパス部122に設けられてもよい。図2は、例えばY方向に垂直な断面の構成の一例を示している。なお、基板処理装置10は必ずしもパス部122に設けられる必要はなく、たとえば基板処理部130dとして設けられてもよい。言い換えれば、基板処理装置10は複数の基板処理部130のうちの一部として設けられてもよい。
基板処理装置10は、基板保持部1、移動機構12、紫外線照射器2、静電場形成部8、筒部材3、気体供給部42、排気部61および制御部7を備えている。
<基板保持部>
基板保持部1は、基板W1を水平に保持する部材である。基板W1が半導体基板(すなわち半導体ウエハ)の場合、基板W1は略円形の平板状である。基板保持部1は略円柱状の形状を有しており、上面1aと側面1bと下面1cとを有している。側面1bは上面1aの周縁および下面1cの周縁を連結する。基板保持部1の上面1aの上には、基板W1が載置される。上面1aは例えば円形を有しており、その径は基板W1の径と同程度以上である。
図2および図3に例示するように、上面1aには、一対の溝11が形成されている。一対の溝11の内部には、インデクサロボット121または搬送ロボット123のハンドが挿入される。
基板W1は次のように基板保持部1に載置される。即ち、基板W1は、ハンドの上に載置された状態で、基板保持部1の上方に搬送される。次にハンドが上方から基板保持部1へと移動する。この移動に伴って、ハンドが上方から一対の溝11に挿入される。またこの移動により、基板W1が基板保持部1に載置され、ハンドから離れる。その後、インデクサロボット121または搬送ロボット123はハンドをY方向に移動させて、ハンドを溝11の内部から引き抜く。これにより、基板W1が基板保持部1に載置される。
基板保持部1の上面1aは、溝11とは別の領域において、基板W1へ向かって突起する複数の突起形状(以下、突起部と呼ぶ)を有していてもよい。この突起部はピンとも呼ばれる。この突起部は例えば円柱形状を有している。突起部が設けられる場合には、基板W1はこの突起部の先端によって支持される。突起部以外の基板保持部1(つまり本体部)は例えば導電性樹脂または導電性セラミックなどによって形成される。突起部は、例えば石英によって形成される。なお、突起部も本体部と同じ材料で形成されても構わない。
<紫外線照射器>
紫外線照射器2は基板W1に対して上方側(基板保持部1とは反対側)に配置されている。つまり紫外線照射器2、基板W1および基板保持部1はこの順でZ方向において並んでいる。紫外線照射器2は空間を隔てて、基板W1と対面する。紫外線照射器2は紫外線を発生し、当該紫外線を基板W1の主面(基板保持部1とは反対側の主面)へ照射することができる。紫外線照射器2としては、例えばエキシマUV(紫外線)ランプを採用できる。この紫外線照射器2は、例えば放電用のガス(例えば希ガスまたは希ガスハロゲン化合物)を充填した石英管と、一対の電極とを備えている。放電用のガスは一対の電極間に存在している。一対の電極間に高周波で高電圧を印加することにより、放電用ガスが励起されてエキシマ状態となる。放電用ガスはエキシマ状態から基底状態へ戻る際に紫外線を発生する。
紫外線照射器2は例えば平板状に形成されていてもよい。紫外線照射器2は例えばその法線方向がZ方向に沿う姿勢で配置される。言い換えれば、紫外線照射器2は水平に配置される面光源である。あるいは、紫外線照射器2は棒状の形状を有していてもよい。例えば紫外線照射器2は、その長手方向がX方向に沿う姿勢で配置される。
紫外線照射器2は保護用の石英ガラス板21を有している。石英ガラス板21は基板W1側に設けられている。石英ガラス板21は、紫外線に対して透光性を有するとともに、耐熱性かつ対食性を有している。この石英ガラス板21は、外力から紫外線照射器2を保護するとともに、紫外線照射器2と基板W1との間の雰囲気に対しても紫外線照射器2を保護することができる。紫外線照射器2において発生した紫外線は石英ガラス板21を透過して基板W1へと照射される。
後に詳述するように、電子が蓄積された基板W1の主面に紫外線が照射されることにより、この基板W1から電子が放出される。これによって、基板W1の帯電量を低減することができる。つまり、除電処理を基板W1に対して行うことができる。
<移動機構>
移動機構12は基板保持部1をZ方向に沿って移動させることができる。この移動機構12は、基板保持部1が紫外線照射器2に近い第1位置(図3参照)と、基板保持部1が紫外線照射器2から遠い第2位置(図2参照)との間で、基板保持部1を往復移動させることができる。後に説明するように、第1位置は、紫外線を用いた処理を基板W1に対して行うときの基板保持部1の位置であり、第2位置は、基板W1の授受を行うときの基板保持部1の位置である。移動機構12には、例えばボールねじ機構を採用し得る。移動機構12はベローズによって周囲が覆われていてもよい。
<回転機構>
回転機構14は、基板W1の中心を通り、かつ、Z方向に沿う軸を回転軸として、基板保持部1を回転させる。これにより、基板保持部1に保持された基板W1を回転させることができる。回転機構14は例えばモータを有している。
<筒部材および気体供給部>
筒部材3は内周面3a、外周面3b、上面3cおよび下面3dを有しており、筒状形状を有している。上面3cは、内周面3aと外周面3bとを連結する面であって、紫外線照射器2側の面である。下面3dは、内周面3aと外周面3bとを連結する面であって、紫外線照射器2とは反対側の面である。筒部材3の内周面3aの径は基板保持部1の側面1bの径よりも大きい。図3を参照して、筒部材3は、基板保持部1が第1位置で停止した状態において、基板保持部1を外側から囲んでいる。
基板保持部1が第1位置で停止した状態(図3)において、紫外線照射器2が紫外線を照射する。これにより、紫外線を用いた除電処理が基板W1に対して行われる。その一方で、基板保持部1が第1位置で停止した状態では、基板W1の周囲が紫外線照射器2、筒部材3および基板保持部1によって囲まれる。したがって、この状態では基板W1を基板保持部1から容易に取り出すことができない。
そこで、移動機構12は基板保持部1を第2位置に移動させる(図2)。これにより、基板保持部1は筒部材3の内周面3aの内部から、紫外線照射器2に対して遠ざかる方向に退く。この第2位置において、基板W1は筒部材3の下面3dに対して鉛直下方側(紫外線照射器2とは反対側)に位置する。よって、インデクサロボット121または搬送ロボット123は、筒部材3によって阻害されることなく、基板W1をY方向に沿って移動させて、基板W1を取り出すことができる。逆に、インデクサロボット121または搬送ロボット123は、基板保持部1が第2位置で停止した状態で、基板W1を基板保持部1に載置することができる。
筒部材3には、貫通孔321,322が形成されている。貫通孔321,322は筒部材3を貫通して、紫外線照射器2と基板W1との間の空間(以下、作用空間とも呼ぶ)H1に連通している。具体的には、貫通孔321,322の一端は筒部材3の上面3cにおいて開口している。当該開口部が形成された位置において、筒部材3の上面3cは空隙を介して紫外線照射器2と対向している。当該開口部の各々と紫外線照射器2との間の空間は作用空間H1に連続している。つまり、貫通孔321,322は作用空間H1と連通する。
貫通孔321,322の他端は筒部材3の外周面3bにおいて開口している。貫通孔321,322の他端は気体供給部42に連結されている。具体的には、貫通孔321の他端は気体供給部42aに接続され、貫通孔322の他端は気体供給部42bに接続されている。気体供給部42a,42bは酸素または不活性ガス(例えば窒素またはアルゴンなど)などの気体を、それぞれ貫通孔321,322を経由して作用空間H1に供給することができる。つまり、貫通孔321,322は給気用の経路として機能する。
気体供給部42a,42bの各々は、配管421、開閉弁422および気体収容器423を備えている。以下では、気体供給部42aに属する配管421、開閉弁422および気体収容器423をそれぞれ配管421a、開閉弁422aおよび気体収容器423aと呼び、気体供給部42bに属する配管421、開閉弁422および気体収容器423をそれぞれ配管421b、開閉弁422bおよび気体収容器423bと呼ぶ。気体供給部42a,42bは配管421の接続先を除いて、互いに同一である。気体収容器423a,423bは、作用空間H1へと供給すべき気体を収容している。気体収容器423aは配管421aの一端に連結され、気体収容器423bは配管421bの一端に連結される。開閉弁422aは配管421aに設けられて、配管421aの開閉を切り替え、開閉弁422bは配管421bに設けられて、配管421bの開閉を切り替える。配管421aの他端は貫通孔321の他端に連結され、配管421bの他端は貫通孔322の他端に連結される。
<静電場形成部>
静電場形成部8は電場を作用空間H1に形成する。この電場の方向は紫外線照射器2側から基板W1側へ向かう方向である。よって、電場は、紫外線の照射により基板W1から作用空間H1へと放出された電子に作用して、当該電子を基板W1から遠ざける。
静電場形成部8は電極81、直流電源82およびスイッチ83を備えている。図2および図3の例においては、電極81は紫外線照射器2と基板W1との間に配置されている。より具体的には、電極81は石英ガラス板21の下側の面に取り付けられている。この電極81は導電性を有しており、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、酸化銅、または、それらの合金によって形成される。
ところで、作用空間H1に酸素が存在する場合、紫外線照射器2による紫外線によって当該酸素がオゾンに変化し得る。ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金はオゾンにさらされても問題が無いので、この観点では、これらの材質のいずれかを電極81に採用することが望ましい。
この電極81はZ方向において基板W1の主面の一部のみと対向する。図4は、電極81の構成の一例を概略的に示す平面図である。図4の例では、基板W1が二点鎖線で示されている。図4の例においては、Z方向に沿って見て、電極81は網目状の形状を有している。換言すれば、電極81は、XY平面に広がる平板状の形状を有しており、また、その電極81には、自身をZ方向に貫通する複数の開口811が形成されている。図4の例においては、開口811の各々は六角形の形状を有しており、一の開口811の周囲の6か所に他の開口811が配置されている。つまり、電極81は蜂の巣状の形状を有している。なお、複数の開口811の態様はこれに限らず、適宜に変更しても構わない。例えば図5に示すように、開口811の各々は四角形の形状を有しており、一の開口811の周囲の4か所に他の開口811が配置されてもよい。つまり、開口811が格子状に配置されていてもよい。また図4および図5の例においては、電極81は例えば基板W1の主面に対して全体的に設けられている。つまり、開口811が設けられてないと仮定した場合に、電極81は基板W1の主面と同程度の広さを有している。
紫外線照射器2からの紫外線は電極81が存在しない領域(例えば開口811)を通過して、基板W1の主面に照射される。
直流電源82は電極81と基板保持部1との間に接続されており、基板保持部1の電位よりも高い電位を電極81へと与える。つまり、直流電源82の高電位側の出力端が配線を介して電極81に接続され、直流電源82の低電位側の出力端が配線を介して基板保持部1に接続される。図2および図3の例においては、基板保持部1は接地されている。
スイッチ83は例えば半導体スイッチまたはリレーであって、電極81、直流電源82および基板保持部1の電気的な接続/非接続を切り替える。図1の例においては、スイッチ83は電極81と直流電源82との間に接続されている。スイッチ83のオン/オフは制御部7によって制御される。
スイッチ83がオンすることにより、直流電源82の高電位端が電極81に電気的に接続されて、電極81に高電位が印加される。基板保持部1には直流電源82によって低電位が印加されるので、電極81と基板保持部1との間には、電極81から基板保持部1へ向かう電場が生じる。つまり作用空間H1には、紫外線照射器2側から基板保持部1側へと向かう電場が生じる。スイッチ83がオフすることにより、この電場が消失する。
<密閉空間>
基板処理装置10は密閉空間を形成してもよい。図2および図3の例においては、紫外線照射器2、筒部材3、隔壁5および床部51が互いに連結して、密閉空間を形成している。紫外線照射器2の下面は、その周縁側の部分において、筒部材3側に突起する突起形状を有している。筒部材3の上面3cのうち外周側の部分は、その突起部に連結されている。貫通孔321,322の開口部321a,322aは上面3cのうち内周側の部分に形成されており、紫外線照射器2の下面とZ方向において空隙を介して対面する。隔壁5は筒部材3の下面3dと連結している。隔壁5はZ方向に延在して床部51に連結される。つまり、紫外線照射器2、筒部材3、隔壁5および床部51はチャンバとして機能することができる。紫外線照射器2、筒部材3、隔壁5および床部51によって形成される密閉空間には、基板保持部1、移動機構12、回転機構14および電極81が収容される。
<排気>
隔壁5には、排気用の貫通孔53が形成されている。この貫通孔53はX方向に沿って隔壁5を貫通する。この貫通孔53は排気部61に連結されている。排気部61は、例えば、貫通孔53に連結される配管611などを備えている。基板処理装置10の内部の空気は配管611を経由して外部へと排気される。
<シャッタ>
隔壁5には、基板W1用の出入り口として機能するシャッタ(不図示)が設けられている。シャッタが開くことにより、基板処理装置10の内部と外部とが連通する。インデクサロボット121または搬送ロボット123は、この開いたシャッタを介して基板W1を基板処理装置10の内部に入れたり、また基板W1を取り出すことができる。基板処理装置10がパス部122に設けられる場合には、インデクサロボット121用のシャッタと、搬送ロボット123用のシャッタとが設けられる。
<制御部>
紫外線照射器2、移動機構12、回転機構14、気体供給部41の開閉弁412、スイッチ83およびシャッタは、制御部7によって制御される。
制御部7は電子回路機器であって、例えばデータ処理装置および記憶媒体を有していてもよい。データ処理装置は例えばCPU(Central Processor Unit)などの演算処理装置であってもよい。記憶部は非一時的な記憶媒体(例えばROM(Read Only Memory)またはハードディスク)および一時的な記憶媒体(例えばRAM(Random Access Memory))を有していてもよい。非一時的な記憶媒体には、例えば制御部7が実行する処理を規定するプログラムが記憶されていてもよい。処理装置がこのプログラムを実行することにより、制御部7が、プログラムに規定された処理を実行することができる。もちろん、制御部7が実行する処理の一部または全部がハードウェアによって実行されてもよい。
<基板処理装置の動作>
図6は、基板処理装置10の動作の一例を示すフローチャートである。移動機構12は初期的には、基板保持部1を第2位置で停止させており(図2)、スイッチ83はオフしている。またここでは一例として、排気部61による排気は常時行われている。ステップS1にて、制御部7はシャッタを開いた上で、インデクサロボット121または搬送ロボット123を制御して、基板W1を基板保持部1の上に配置し、シャッタを閉じる。
この基板W1は負に帯電している。例えば、純水(DIW:Deionized water)を基板W1の主面に流すリンス処理において、純水から酸化シリコン膜へ多くの電子が移動する。よってリンス処理後の基板W1は負に帯電している可能性が高い。ここでは、負に帯電した基板W1が基板保持部1の上に配置される。
次にステップS2にて、制御部7は例えば気体供給部41(具体的には開閉弁412)を制御して、気体の供給を開始する。これにより、開口部321a,322aの各々から気体が吐出される。気体としては、例えば窒素を採用することができる。なおステップS1,S2の実行順序は逆であってもよく、これらが並行して実行されてもよい。
次にステップS3にて、制御部7は移動機構12を制御して、基板保持部1を紫外線照射器2へと近づけ、第1位置で停止させる。第1位置において、基板W1と紫外線照射器2との間の距離は例えば数[mm]から数十[mm]程度である。より具体的な一例としては、例えば3[mm]を採用できる。なおこの場合、電極81の厚み(Z方向に沿う厚み)は3[mm]よりも薄く設定される。これにより、電極81と基板W1との衝突を回避できる。
次にステップS4にて、制御部7は回転機構14を制御して、基板W1の回転を開始させ、ステップS5にて、スイッチ83をターンオンし、ステップS6にて、紫外線照射器2に紫外線の照射を開始させる。
なお制御部7は、作用空間H1の雰囲気が所定の雰囲気になったときに、ステップS4〜S6の一組を実行してもよい。例えば制御部7はステップS3からの経過時間を計時する。経過時間の計時はタイマ回路などの計時回路によって行われ得る。制御部7は、この経過時間が第1所定期間よりも大きいか否かを判断し、肯定的な判断をしたときに、ステップS4〜S6の一組を実行してもよい。あるいは、作用空間H1の雰囲気を計測するセンサを基板処理装置10に設けてもよい。制御部7は、作用空間H1の雰囲気が所定の雰囲気になっているか否かを、その計測値に基づいて判断してもよい。
またステップS4〜S6の実行順序は適宜に変更してもよい。或いは、ステップS4〜S4〜S6の少なくともいずれか二つは互いに並行して実行されてもよい。
紫外線照射器2が基板W1に紫外線を照射すること(ステップS6)により、基板W1の電荷が除去される。その理由の一つは、基板W1に光電効果が生じるからである、と考えられている。つまり、紫外線の照射によって、基板W1から作用空間H1へと電子が放出される。紫外線の波長としては例えば252[nm]以下の波長を採用できる。この波長範囲において、基板W1の電荷を効果的に除去できるからである。より効果的な波長として、172±20[nm]内の波長を採用できる。
図6の例においては、紫外線の照射中に基板W1が回転している(ステップS4,S6)ので、基板W1が回転しない場合に比べて、より均一に紫外線を基板W1の主面に照射することができる。
また紫外線の照射中にスイッチ83がオンしている(ステップS5,S6)ので、紫外線の照射中の作用空間H1には電場が生じている。当該電場の方向は紫外線照射器2側から基板W1側へ向かう方向である。よって、基板W1から放出された電子は当該電界に起因して、基板W1から遠ざかる方向に移動する。より具体的には、当該電子は電極81へと移動する。この電子は電極81からスイッチ83および直流電源82を経由して接地へと流れる。
したがって、基板W1から放出された電子が、基板W1の直上に溜まることを抑制することができる。よって、基板W1の直上の電子が互いに反発しあって、再び基板W1へ蓄積されること、即ち基板W1の再帯電を抑制することができる。これにより、除電処理のスループットを向上することができる。
次にステップS7にて、制御部7は、基板W1に対する処理を終了すべきか否かを判断する。例えば制御部7はステップS6からの経過時間が第2所定時間を超えているときに、処理を終了すべきと判断してもよい。あるいは、例えば基板W1の表面電位を測定する表面電位計を基板処理装置10に設け、制御部7がその測定値に基づいて判断を行ってもかまわない。基板W1に対する処理を終了すべきではないと判断したときには、制御部7は再びステップS7を実行する。処理を終了すべきと判断したときには、ステップS8にて、制御部7は回転機構14を制御して、基板W1の回転を停止させ、ステップS8にて紫外線照射器2に紫外線の照射を停止させ、ステップS9にて、スイッチ83をターンオフする。紫外線の照射の停止により、基板W1の除電が終了し、スイッチ83のターンオフにより、作用空間H1の電界が消失する。なおステップS8〜S10の実行順序は適宜に変更することができる。あるいは、ステップS8〜S10の少なくともいずれか二つは互いに並行して実行されてもよい。
以上のように、本基板処理装置10によれば、除電処理のスループットを向上することができる。
ところで、紫外線照射器2の紫外線の強度を増大させれば、基板W1から放出される単位時間当たりの電子の量が増大する。よって、これによってもスループットは向上する。その一方で、作用空間H1に酸素が存在している場合、紫外線の強度を増大すると、紫外線が酸素分子に作用して生じるオゾンの量も増大する。オゾンは酸化力が強いので、基板W1の表面を改質しやすい。つまり、スループット向上のために紫外線の強度を向上すると、基板W1の表面状態が変わりやすい。本基板処理装置10によれば、紫外線の強度を増大させることなく、スループットを向上できる。言い換えれば、本基板処理装置10によれば、スループットの向上とは独立して、基板W1の表面状態に適した紫外線の強度を採用することができる。
また図6の例においては、ステップS5はステップS6よりも前に実行されている。つまり、紫外線の照射開始の前から電場が形成されている。これによれば、紫外線が照射され始めた直後でも、電子は速やかに基板W1から遠ざかる。よって、紫外線の照射開始の後に電場を形成する場合に比して、よりスループットを向上できる。
<窒素の供給>
上述の例では、気体供給部41は作用空間H1に不活性ガス(例えば窒素)を供給している(ステップS2)。これにより、作用空間H1における酸素濃度を低減することができる。この利点について説明する。酸素は不活性ガス(窒素)に比べてイオン化しやすい。よって、もし作用空間H1の酸素濃度が高い場合には、基板W1から放出された電子は直ぐに酸素分子に作用して、酸素イオンになる可能性が高い。酸素イオンは電子単体に比べて重いので、この場合、酸素イオンは基板W1に近い位置で溜まりやすい。電子(イオン)が基板W1に近い位置で溜まると、当該電子は基板W1に戻りやすい。
他方、作用空間H1における酸素濃度が低く、不活性ガス(窒素)の濃度が高い場合には、基板W1からより離れた位置で気体分子に作用してイオン化する、と考えられる。上述の例では、気体供給部41は酸素よりイオン化しにくい不活性ガス(窒素)を作用空間H1に供給して、酸素濃度を低減している。よって、酸素濃度が高い場合に比べて、電子は基板W1からより離れた位置でイオン化する。これによっても、基板W1への再帯電を抑制することができる。
<減圧>
排気部61は密閉空間内の気体を吸引して、基板W1の周囲の気圧を減圧してもよい。これによれば、作用空間H1内の酸素分子の数を低減することができる。したがって、基板W1から放出された電子は酸素をイオン化しにくく、基板W1の直上に溜まりにくい。言い換えれば、電子は基板W1から遠ざかりやすい。よって、基板W1の再帯電を抑制することができる。なお、この場合、気体供給部41は設けられなくてもよい。
<電極の形状>
上述の例では電極81は網目状の形状を有していたものの、例えば直線状の形状を有していてもよい。図7は電極81の構成の他の一例を概略的に示す平面図である。例えば電極81はX方向に延びる直線状の形状を有していてもよい。図7の例においては、この電極81は複数設けられている。複数の電極81は相互に間隔を空けて互いに平行に延在する。複数の電極81は基板W1の主面とZ方向において対面する。
紫外線照射器2からの紫外線は複数の電極81の相互間を通って基板W1の主面に照射される。図6の例においては、基板W1が二点鎖線で示されている。紫外線の照射により基板W1から放出された電子は、電極81へと移動する。なお、電極81は必ずしも複数設けられる必要は無く、単一の電極81が設けられてもよい。
図8は、電極81の構成の他の一例を概略的に示す平面図である。電極81はZ方向から見て蛇行して延在している。図8の例においては、電極81は、X方向に延在する部分とY方向に延在する部分とを交互に有している。言い換えれば、電極81は直線的に蛇行している。電極81は基板W1の主面の一部のみと対向している。紫外線照射器2からの紫外線は電極81と対向していない部分を通って、基板W1の主面へと照射される。紫外線の照射により基板W1から放出された電子は、電極81へと移動する。
図9は、電極81の構成の他の一例を概略的に示す平面図である。電極81は、Z方向から見てリング状(円周状)の形状を有している。図9の例においては、この電極81は複数設けられている。複数の電極81の径は互いに異なっており、これらは相互に間隔を空けて同心円状に配置されている。図9の例においては、複数の電極81は基板W1と同心円状に配置されている。複数の電極81は基板W1の主面とZ方向において対向する。図9の例においては、最も外周側に配置される電極81が基板W1の周縁部分とZ方向において対向している。紫外線照射器2からの紫外線は複数の電極81の相互間を通って、基板W1の主面へと照射される。紫外線の照射により基板W1から放出された電子は、電極81へと移動する。なお、電極81は必ずしも複数設けられる必要は無く、単一の電極81が設けられてもよい。
<電極の材質>
上述の例では、紫外線照射器2からの紫外線は電極81が設けられていない領域を通って基板W1に照射されているものの、必ずしもこれに限らない。例えば電極81は、紫外線照射器2によって照射される紫外線についての透光性を有していてもよい。より具体的には、電極81は透明電極であってもよい。この電極81は、例えば、石英ガラスに透明電極の材料(例えば酸化インジウムスズ)を蒸着することで形成される。この場合、電極81はZ方向において基板W1の主面の全面と対向していてもよい。図10は、電極81の構成の一例を概略的に示す図である。電極81は例えば円状の形状を有しており、基板W1の主面の全面と対向している。紫外線照射器2からの紫外線は電極81を透過して基板W1へと照射される。紫外線の照射により基板W1から放出された電子は、電極81へと移動する。
これによれば、Z方向から見た電極81の面積を向上することができる。つまり、電子を受け取る面を広くすることができる。よって、電極81は電子を受け取りやすい。また電場を均一に形成できる。
<電極の位置>
上述の例では、電極81は紫外線照射器2と基板W1との間に配置されている。しかしながら、必ずしもこれに限らない。例えば電極81は、紫外線照射器2の上方(基板保持部1とは反対側)に配置されてもよい。これによっても、電極81と基板保持部1との間には電場が生じる。よって、基板W1から放出された電子は電極81へと移動する。紫外線照射器2の石英ガラス板21は導電性を有していないので、電子は石英ガラス板21に蓄積され得る。この場合であっても、基板W1から放出された電子を基板W1から遠ざけることができるので、当該電子が基板W1へと戻ることを抑制することができる。要するに、本基板処理装置10において、電極81は基板W1に対して紫外線照射器2側の位置に適宜に配置されていればよい。
その一方で、図2および図3に示すように、電極81が紫外線照射器2と基板W1との間に配置されている場合、電子は電極81からスイッチ83および直流電源82を介して接地へと流すことができる。これによれば、石英ガラス板21などへの電子の蓄積(帯電)を抑制することができる。これは例えば次の点で望ましい。即ち、例えば作業員が基板処理装置10をメンテナンスする際に、部材の帯電に起因した放電を気にしなくてもよいので、作業を行いやすい。
<紫外線照射器と電極>
紫外線照射器2は網目状の電極を有している場合がある。図11は、紫外線照射器2の構成の一例を概略的に示す図である。図11では、図示を簡単にすべく、紫外線照射器2については、一対の電極22,23および石英ガラス板21のみを示している。
電極22は、XY平面に広がる平板状の形状を有しており、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、酸化銅、または、それらの合金によって形成される。電極23は例えば網目状の形状を有している。つまり、電極23は、XY平面に広がる板平板状の形状を有しており、また電極23には、Z方向に自身を貫通する複数の開口231が形成されている。電極23はZ方向において電極22と間隔を隔てて向かい合って配置されている。電極23は電極22に対して石英ガラス板21側に位置している。電極22は例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、酸化銅、または、それらの合金によって形成される。
電極22,23の間の空間には放電用のガスが存在している。電極22,23の間には高い周波数の高電圧が印加される。これにより、放電用ガスが励起されてエキシマ状態となる。放電用ガスはエキシマ状態から基底状態へ戻る際に紫外線を発生する。この紫外線は網目状の電極23の開口231を通過し、さらに石英ガラス板21を透過して外部(基板W1)へと照射される。電極22は、紫外線についての遮光部としても機能することができる。これにより、紫外線照射器2の背面(上面)側から紫外線が照射されることを回避する。
電場形成用の電極81が網目状の形状を有する場合、その開口率は、紫外線用の電極23の開口率よりも大きく設定されてもよい。これによれば、電極23の開口231を通過した紫外線を、より効果的に基板W1側へと通過させることができる。なおここでいう電極23の開口率とは、電極23の全体の面積(即ち、電極23の外側の輪郭によって囲まれる面積)に対する、開口231の面積の総和の比である。電極81の開口率も同様である。
<点光源>
紫外線照射器2は複数の点光源によって構成されてもよい。複数の点光源の各々は紫外線を発生する。この場合、基板W1上における紫外線の強度分布に不均一性が生じる。この場合、電極81が網目状の形状を有していることが望ましい。この電極81によれば、各点光源からの紫外線を散乱または回折させて、基板W1上に照射される紫外線の強度分布をより均一にすることができる。
また、散乱または回折用の網目状の部材が、この紫外線照射器2と電極81との間に設けられる場合には、電極81の開口率はこの網目状の部材の開口率よりも大きく設定されるとよい。これによっても、この網目状の部材を通過した紫外線を、より効果的に基板W1側へと通過させることができる。
変形例.
紫外線照射器2の筐体が金属で構成されている場合、当該筐体は接地されてもよい。この場合、Z方向に見て、電極81は石英ガラス板21の露出面よりも小さくてもよい。
1 基板保持手段(基板保持部)
2 紫外線照射手段(紫外線照射器)
8 静電場形成手段(静電場形成部)
10 基板処理装置
22,23 第2電極(電極)
81 第1電極(電極)
82 直流電源
83 スイッチ
41,42 気体供給手段(気体供給部)
120 基板通過部

Claims (14)

  1. 帯電した基板に対して、その帯電量を低減する処理を行う基板処理装置であって、
    基板を保持する基板保持手段と、
    前記基板保持手段によって保持された基板と、空間を隔てて対向するように配置されており、当該基板へと紫外線を照射する紫外線照射手段と、
    電場を前記空間に形成して、当該基板から放出された電子を当該基板から遠ざける静電場形成手段と
    を備える、基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記静電場形成手段は、
    前記基板保持手段によって保持された基板に対して前記紫外線照射手段側に配置されている第1電極と、
    前記基板保持手段よりも高い電位を前記第1電極へと与える直流電源と
    を備える、基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記基板保持手段は接地されている、基板処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記第1電極と前記直流電源との間の電気的な接続/非接続を切り替えるスイッチを更に備える、基板処理装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    前記第1電極は、前記基板保持手段によって保持された基板と、前記紫外線照射手段との間に配置されており、当該基板と向かい合う、基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置であって、
    前記第1電極は、直線状、網目状または円周状の形状を有する、基板処理装置。
  7. 請求項6に記載の基板処理装置であって、
    前記紫外線照射手段は、前記紫外線照射手段および前記基板保持手段が並ぶ方向において互いに向かい合って配置されて、紫外線を発生させるための一対の第2電極を有し、
    一対の第2電極のうち前記基板保持手段側の第2電極は、紫外線を通過させるための網目状の形状を有し、
    前記第1電極は網目状の形状を有し、
    前記第1電極の開口率は、前記基板保持手段側の前記第2電極の開口率よりも大きい、基板処理装置。
  8. 請求項2から請求項7のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    前記第1電極は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、又はそれらの合金によって形成されている、基板処理装置。
  9. 請求項2から請求項4のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    前記第1電極は透明電極であって、前記基板保持手段によって保持された基板と、前記紫外線照射手段との間に配置されている、基板処理装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    前記基板保持手段によって保持された基板と前記紫外線照射手段との間の前記空間に不活性ガスを供給する気体供給手段を更に備える、基板処理装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    基板の周囲の気圧を減圧する排気部を備える、基板処理装置。
  12. 基板を収容する収容保持部と、
    基板に対して処理を施すための基板処理部と
    前記収容保持部と前記基板処理部との間に位置し、前記収容保持部と前記基板処理部との間を往復する基板が経由する基板通過部と
    を備え、
    前記基板通過部には、請求項1から請求項11のいずれか一つに記載の基板処理装置が設けられている、基板処理システム。
  13. 帯電した基板に対して、その帯電量を低減する処理を行う基板処理方法であって、
    基板を基板保持手段に配置する第1工程と、
    前記基板保持手段によって保持された基板に対して、空間を隔てて対向するように配置された紫外線照射手段が、当該基板へと紫外線を照射する第2工程と、
    静電場形成手段が、電場を前記空間に形成して、当該基板から放出された電子を当該基板から遠ざける第3工程と
    を備える、基板処理方法。
  14. 請求項13に記載の基板処理方法であって、
    前記第3工程は、前記第2工程よりも前から実行される、基板処理方法。
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