JP6280408B2 - 処理ガス流量の決定方法 - Google Patents
処理ガス流量の決定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6280408B2 JP6280408B2 JP2014060284A JP2014060284A JP6280408B2 JP 6280408 B2 JP6280408 B2 JP 6280408B2 JP 2014060284 A JP2014060284 A JP 2014060284A JP 2014060284 A JP2014060284 A JP 2014060284A JP 6280408 B2 JP6280408 B2 JP 6280408B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow rate
- processing
- cleaning discharge
- processing gas
- gas flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Description
前記ステージ電極の表面を構成する金属元素の拡散係数をD、前記ステージ電極の被処理体載置面と前記アースとの間の平均距離をL、前記クリーニング放電における処理ガスの前記被処理体載置面上方のプラズマ放電空間における滞在時間をTgとした場合、
Tg ≦ L2 /(2×D)
の式を満たすように、前記クリーニング放電における前記処理ガスの流量を決定することを特徴とする処理ガス流量の決定方法とする。
前記クリーニング放電は前記載置面が露出された状態で行われ、
前記金属元素の拡散係数をD、前記載置面と前記アースとの間の平均距離をL、前記クリーニング放電における処理ガスの前記載置面上方のプラズマ放電空間における滞在時間をTg、前記処理室における前記被処理体が配置される上方の放電空間の容積をV、前記処理ガスの流量をF、前記処理室の圧力をPとした場合、
Tg = V / (F×105/P) ≦ L2 /(2×D)
の式を満たすように、前記クリーニング放電における前記処理ガスの流量Fを決定することを特徴とする処理ガス流量の決定方法とする。
Tm = L2 /(2×D) (1)
ウエハ上方の放電空間の容積をV、処理ガスの供給量(流量)をF、圧力をPとすると、処理ガスのウエハ上方の空間における滞在時間Tgは、
Tg = V / (F×105/P) (2)
となる。そして、ステージ電極のウエハ戴置面から発生した金属元素がアースに届くよりも早く処理ガスが排気される場合、すなわち
Tm > Tg (3)
である場合、大半の金属元素はアースに到達することなく、処理ガスの流れに乗って排気される。式(2)と式(3)の意図は図4に示した。図4はガス流量とウエハ上方の空間におけるガスの滞在時間Tgとの関係を示す図である。処理ガスの流量を増加させると、処理ガスの滞在時間Tgが短くなり、特に、処理ガスの滞在時間Tgの方が、ステージ電極から発生した金属元素のアースまでの拡散に必要な時間Tmよりも短い場合、アースの金属汚染を大きく低減できる。なお、例えばTmとTgのオーダーが同程度、すなわち
Tm ≒ Tg (4)
の場合では、多少Tmの方がTgよりも大きくても、できるだけガス流量を多く供給して、Tgを小さくすることによりアースへの金属元素の付着を一定程度低減できる。
λ = 1/(π×(rmetal+rgas)2×ngas) (5)
ここでngasはガスの密度、rmetalは金属元素の半径、rgas処理ガスの半径(または平均的な半径)である。なおngasは圧力をPとして
ngas=6.02×1023/2.24×10−3×P (6)
である。
L>10λ (7)
であることが望ましい。
Tm = L2 /(2/(R1/D1+R2/D2+R3/D3)) (8)
(一般化した場合、Tm = L2 /(2/Σ(Rx/Dx))
となる。
Tm < Tg (9)
となり、式(3)を満たさない。これはSF6ガスに比べて分子半径の小さいO2、及び、原子半径の小さいArの組成比が高いためである。そこで、例えばガスの総流量を変えずにArとO2の比率を保ちながら、Tmを大きくする数値を探すと、おおむねR1=0.6、R2=0.2、R3=0.2と、SF6の割合を高くすると、Tmが0.23sまで長くなり、式(3)を満たすようになる。従って、例えばシャワープレートの最大ガス流量などの制限により、ガス流量を大きくすることによってTgを小さくできない場合においては、分子半径(または原子半径)の大きいガスの組成比を大きくすることによってTmを大きくし、金属汚染を低減することができる。もちろん、処理ガスはSF6やO2やArに限定されることなく、特に分子半径や原子半径の大きいガスの添加は、金属汚染低減の観点からは望ましい。また、式(5)において、ガス粒子の平均的な大きさが大きくなると平均自由工程λは小さくなるため、粘性流として傾向が強くなり、処理ガスの平均の原子・分子半径を大きくすることは望ましいといえる。
Claims (7)
- プラズマを用いて被処理体を処理する処理室と、前記処理室にSF 6 を含む処理ガスを供給するガス供給手段と、前記処理室を減圧する排気手段と、前記プラズマを生成するための高周波電源と、前記被処理体を戴置する載置面が金属元素Alを含む材料で構成されたステージ電極と、前記被処理体に入射するイオンを加速するための高周波バイアス電源とを備え、前記処理室の側面には絶縁性セラミックで被覆されたアースが設置され、該アースより上方の空間の内壁は石英材料で構成されたプラズマ処理装置を用いたN枚目の被処理体への所定のプラズマ処理とN+1枚目の被処理体への所定のプラズマ処理の間に前記ステージ電極の載置面が露出した状態で行われるクリーニング放電における処理ガス流量の決定方法において、
前記ステージ電極の表面を構成する金属元素Alの拡散係数をD、前記ステージ電極の被処理体載置面と前記アースとの間の平均距離をL、前記クリーニング放電における処理ガスの前記被処理体載置面上方のプラズマ放電空間における滞在時間をTgとした場合、
Tg ≦ L2 /(2×D)
の式を満たすように、前記クリーニング放電における前記処理ガスの流量を決定することを特徴とする処理ガス流量の決定方法。 - 請求項1に記載の処理ガス流量の決定方法において、
前記クリーニング放電における前記処理ガスはSF 6 、Ar、O 2 の3種類のガスで構成され、各ガスの組成比をRx(X=1〜3、ΣRx=1)、各ガスに対する前記ステージ電極表面を構成する金属元素Alの拡散係数をDx(X=1〜3)とした場合、
前記式は、
Tg ≦ L2 /(2/Σ(Rx/Dx))
で表記されることを特徴とする処理ガス流量の決定方法。 - 請求項1に記載の処理ガス流量の決定方法において、
前記クリーニング放電は、第1クリーニング放電と、これに続く第2クリーニング放電とを含み、
前記第1クリーニング放電における処理ガスの分子半径の平均値が前記第2クリーニング放電における処理ガスの分子半径の平均値によりも大きいことを特徴とする処理ガス流量の決定方法。 - 請求項1に記載の処理ガス流量の決定方法において、
前記クリーニング放電は、第1クリーニング放電と、これに続く第2クリーニング放電とを含み、
前記第1クリーニング放電における処理ガスの流量は、前記第2クリーニング放電における処理ガスの流量よりも大きいことを特徴とする処理ガス流量の決定方法。 - 請求項1に記載の処理ガス流量の決定方法において、
金属元素の平均自由工程をλとしたとき、
L>10λ
の式が成り立つように前記処理室の圧力が設定されることを特徴とする処理ガス流量の決定方法。 - プラズマにより被処理体が処理され前記プラズマに曝される部材が石英で構成された処理室と、前記処理室にSF 6 を含む処理ガスを供給するガス供給手段と、前記処理室の内部に配置され前記被処理体が載せられる載置面が金属元素Alを含む材料で構成されたステージ電極と、前記処理室の側壁に配置され絶縁性セラミックで被覆されたアースとを備えたプラズマ処理装置の前記処理室のクリーニング放電における処理ガス流量の決定方法において、
前記クリーニング放電は前記載置面が露出された状態で行われ、 前記金属元素Alの拡散係数をD、前記載置面と前記アースとの間の平均距離をL、前記クリーニング放電における処理ガスの前記載置面上方のプラズマ放電空間における滞在時間をTg、前記処理室における前記被処理体が配置される上方の放電空間の容積をV、前記処理ガスの流量をF、前記処理室の圧力をPとした場合、
Tg = V / (F×105/P) ≦ L2 /(2×D)
の式を満たすように、前記クリーニング放電における前記処理ガスの流量Fを決定することを特徴とする処理ガス流量の決定方法。 - 請求項6に記載の処理ガス流量の決定方法において、
前記クリーニング放電は、第1クリーニング放電と、これに続く第2クリーニング放電とを含み、
前記第1クリーニング放電における処理ガスの流量は、前記第2クリーニング放電における処理ガスの流量よりも大きいことを特徴とする処理ガス流量の決定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014060284A JP6280408B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 処理ガス流量の決定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014060284A JP6280408B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 処理ガス流量の決定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015185664A JP2015185664A (ja) | 2015-10-22 |
JP6280408B2 true JP6280408B2 (ja) | 2018-02-14 |
Family
ID=54351881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014060284A Active JP6280408B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | 処理ガス流量の決定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6280408B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112609168B (zh) * | 2020-11-30 | 2023-06-06 | 中威新能源(成都)有限公司 | 一种快速清洗大面积真空腔室内累积薄膜的方法 |
JP7471029B1 (ja) | 2023-08-18 | 2024-04-19 | 硅赫微科技(上海)有限公司 | 半導体ウエーハの静電気帯電除去方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008153365A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Renesas Technology Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP5442403B2 (ja) * | 2009-11-18 | 2014-03-12 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板処理装置及びそのクリーニング方法並びにプログラムを記録した記録媒体 |
SG186364A1 (en) * | 2010-08-25 | 2013-01-30 | Linde Ag | Reactor box chamber cleaning using molecular fluorine |
-
2014
- 2014-03-24 JP JP2014060284A patent/JP6280408B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015185664A (ja) | 2015-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102626138B1 (ko) | 피처리체의 처리 방법 | |
KR102385488B1 (ko) | 피처리체를 처리하는 방법 | |
JP6382055B2 (ja) | 被処理体を処理する方法 | |
KR102528430B1 (ko) | 피처리체를 처리하는 방법 | |
JP6366454B2 (ja) | 被処理体を処理する方法 | |
US10763123B2 (en) | Method for processing workpiece | |
TWI686863B (zh) | 蝕刻有機膜之方法 | |
KR102569911B1 (ko) | 포커스 링 및 기판 처리 장치 | |
JP6339961B2 (ja) | エッチング方法 | |
US20150235861A1 (en) | Plasma etching method and plasma etching apparatus | |
JP6521848B2 (ja) | エッチング方法 | |
TWI743123B (zh) | 電漿處理方法 | |
US11264246B2 (en) | Plasma etching method for selectively etching silicon oxide with respect to silicon nitride | |
KR20150048134A (ko) | 플라즈마 처리 방법 및 플라즈마 처리 장치 | |
JP2017010993A (ja) | プラズマ処理方法 | |
KR102531901B1 (ko) | 피처리체를 처리하는 방법 | |
KR20170053134A (ko) | 피처리체를 처리하는 방법 | |
JP6280408B2 (ja) | 処理ガス流量の決定方法 | |
US9721766B2 (en) | Method for processing target object | |
KR102361775B1 (ko) | 플라즈마 처리 방법 | |
US9633864B2 (en) | Etching method | |
JP2015032780A (ja) | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 | |
JP2023067443A (ja) | プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171010 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171211 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171226 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6280408 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |