JP2018123640A - 建設機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】蝶ねじを要することなく、防塵ネットを容易に着脱させることができる建設機械の提供。【解決手段】本発明は、走行体1、旋回体2、作業装置4、旋回体2に搭載されたエンジン10、エンジン10によって駆動される油圧ポンプ11、ラジエータ12及びオイルクーラ13を含む熱交換器、冷却風を生起させる冷却ファン14、冷却風中の塵埃を捕集する防塵ネット20、及び防塵ネット20が固定された固定板17とを備えた油圧ショベルにおいて、固定板17の開口部17aの上部に設けられた2本のピン21と、防塵ネット20の保持枠20bの上部に形成されてピン21が挿入された2個の穴20b1と、固定板17の開口部17aの下部に設けられた2個のマグネット22と、防塵ネット20の保持枠20bの下部に設けられてマグネット22に接着された接着部とを備えている。【選択図】図3
Description
本発明は、熱交換器における塵埃の体積、目詰まりを防ぐ防塵ネットを備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
エンジンにより駆動される油圧ポンプを有し、油圧ポンプから吐出された作動油により各部アクチュエータを動かす油圧ショベルなどの建設機械は、エンジンを冷却する冷却水や、油圧ポンプから吐出された作動油を冷却する熱交換器を必要としている。熱交換器は、エンジンの駆動に伴って駆動する冷却ファンによって生起された冷却風により冷却される。また、冷却効率を向上させる目的で熱交換器の表面積を増加させるために、熱交換器のコア部分はフィン構造をしている。
通常、建設機械は屋外で使用されることが多い。また、屋内であっても産業廃棄物処理現場などダストすなわち塵埃が舞っているような場所で使用されることもある。このために、それらの塵埃が熱交換器のフィンに堆積し、目詰まりして、冷却風量が制限されることにより、冷却性能が低下する場合がある。そのような状態が続くとオーバーヒートを引き起こし、最悪の場合には建設機械が故障することもある。
したがって、フィンに堆積した塵埃を落とすために定期的に清掃する必要が生じるが、一般に熱交換器は建設機械の建屋内の奥まった場所に設置されるために清掃が容易でない。そこで従来、熱交換器の前面に、すなわち冷却ファンで生起させた冷却風の流れに対して熱交換器の上流側に、脱着が可能な防塵ネットを設置し、防塵ネットに塵埃を捕集し、防塵ネットを定期的に取り外すことにより防塵ネットに捕集された塵埃の清掃を可能とさせる防塵ネット取り付け構造が特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示された防塵ネットは、熱交換器に対向して配置されたネットすなわち網目部と、網目部が保持されたフレームすなわち保持枠とから構成されている。また、防塵ネットの脱着性の向上のために、旋回体に立設されて防塵ネットを支持するポストにフックを設け、防塵ネットのフレームの上部に設けられた掛け金具にフックを引っ掛けるようにして防塵ネットをポストに取り付け、防塵ネットのフレームの下部を蝶ねじでポストに固定した構成となっている。これにより、防塵ネットに捕集された塵埃の清掃に際して行われる防塵ネットの脱着をグランドレベルで行うことができる。
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術は、防塵ネットをポストから取り外すに際して蝶ねじの回転操作が必要になり、防塵ネットの取り外し作業に時間が掛かっていた。また、塵埃清掃後の防塵ネットをポストに固定するに際して蝶ねじと、蝶ねじが螺合するポストの穴との慎重な位置合せが必要になり、防塵ネットの固定作業にも時間が掛かっていた。これらのことから従来技術は、防塵ネットの脱着作業の作業性の点で問題があった。また、蝶ねじが紛失した場合には、安定した防塵ネットの固定を実現できなくなる虞もあった。
本発明の目的は、蝶ねじを要することなく、防塵ネットを容易に脱着させることができる建設機械を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る建設機械は、走行体と、走行体上に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体に取り付けられた作業装置と、前記旋回体に搭載されたエンジンと、前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、前記エンジンを冷却し前記油圧ポンプから吐出された作動油を冷却する熱交換器と、前記熱交換器へ送る冷却風を生起させる冷却ファンと、冷却風の流れに対して前記熱交換器の上流側に配置されて冷却風に含まれる塵埃を捕集する防塵ネットと、前記熱交換器よりも冷却風の上流側に配置され、前記防塵ネットが固定される固定板とを備え、前記固定板は前記熱交換器に冷却風を導く開口部と、前記開口部を囲むように配置されて前記防塵ネットが固定される枠体とから成り、前記防塵ネットは、前記固定板の前記開口部に対向して配置された網目部と、前記網目部が保持された保持枠とから成る建設機械において、前記固定板の前記開口部の上側の領域に位置して前記枠体及び前記保持枠の一方に設けられた複数本のピンと、前記固定板の前記開口部の上側の領域に位置し前記枠体及び前記保持枠の他方に形成されて前記ピンが挿入された複数個の穴と、前記固定板の前記開口部の下側の領域に位置し前記枠体及び前記保持枠の一方に設けられた少なくとも1つのマグネットと、前記固定板の前記開口部の下側の領域に位置し前記枠体及び前記保持枠の他方に設けられて前記マグネットに接着された磁性材料から成る接着部とを備えることを特徴としている。
本発明に係る建設機械は、蝶ねじを要することなく、防塵ネットを容易に脱着させることができる。すなわち本発明は、防塵ネットの脱着に際して蝶ねじの回転操作を要さずに防塵ネットを脱着させることができ、防塵ネットの脱着作業性を従来よりも向上させることができる。これに伴って塵埃の清掃を能率良く行うことができる。また、従来のように蝶ねじの紛失に伴う問題を生じること無く防塵ネットを固定板に確実に固定させることができる。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明に係る建設機械の第1実施形態を構成する油圧ショベルは、走行体1と、旋回装置3を介して走行体1の上に配置された旋回可能な旋回体2と、旋回体2に取り付けられて土砂の掘削作業などを行う作業装置4とを備えている。作業装置4は、旋回体2に上下方向の回動可能に取り付けられたブーム4aと、ブーム4aの先端に上下方向の回動可能に取り付けられたアーム4bと、アーム4bの先端に上下方向の回動可能に取り付けられたバケット4cとを含んでいる。
旋回体2上の前側位置には運転室5が設けられており、後側位置には重量バランスを確保するカウンターウエイト7が設けられている。旋回体2上の運転室5とカウンターウエイト7の間には、エンジンルーム6が配置されている。
図2に示すように、エンジンルーム6内には、エンジン10と、エンジン10によって駆動される油圧ポンプ11と、エンジン10を冷却し油圧ポンプ11から吐出された作動油を冷却する熱交換器とが収容されている。熱交換器は、エンジン冷却水を冷却するラジエータ12と、油圧ポンプ11から吐出される作動油を冷却するオイルクーラ13とを含んでいる。また、図示しないが熱交換器は、過給装置により加圧された空気を冷却するインタークーラも含んでいる。
また、エンジンルーム6内には、エンジン10の駆動に伴って駆動し、ラジエータ12、及びオイルクーラ13を含む熱交換器を冷却する冷却風を生起させる冷却ファン14が収容されている。
エンジンルーム6を形成する建屋の側部には、外気をエンジンルーム6内に取りこむ外気取り入れ口15が形成されている。また、エンジンルーム6の建屋の天井部、及び底部には、エンジンルーム6内に取り込まれ、熱交換器を冷却し熱交換した空気をエンジンルーム6の外部に排出させる排出口16が形成されている。
また、この第1実施形態は、同図2に示すように、冷却風の流れに対して熱交換器の上流側に配置されて熱交換器、例えばオイルクーラ13の前側に配置されて冷却風中に含まれる塵埃を捕集する防塵ネット20が収容されている。
図3に示すように、この第1実施形態は、オイルクーラ13の上部及び側部を覆うカバー18と、冷却風の流れに対してオイルクーラ13の前側に、すなわち冷却風の流れに対してオイルクーラ13の上流側に配置され、例えばカバー18に取り付けられて防塵ネット20が固定された固定板17を備えている。固定板17は、オイルクーラ13に冷却風を導く開口部17aと、この開口部17aを囲むように配置されて防塵ネット20が固定された枠体17bとから構成されている。防塵ネット20は、冷却風の流れに対して固定板17の上流側に位置しており、固定板17の開口部17aに対向して配置された網目部20aと、この網目部20aが保持されて全体が磁性材料から成る保持枠20bとによって構成されている。
また、第1実施形態は、固定板17の開口部17aの上側の領域に位置して固定板17の枠体17b及び防塵ネット20の保持枠20bの一方に、例えば固定板17の枠体17bの上部に2本設けられたピン21と、固定板17の開口部17aの上側の領域に位置して枠体17b及び防塵ネット20の保持枠20bの他方に、すなわち防塵ネット20の保持枠20bの上部に形成されてピン21がそれぞれ挿入された2個の穴20b1とを備えている。
図4に示すように、ピン21は、固定板17の枠体17bに形成された穴17b1、及び防塵ネット20の保持枠20bの穴20b1に挿入された直線形状の軸部21aと、軸部21aの端部に設けられ固定板17の枠体17bのオイルクーラ13側に位置する背面に溶接部21cによって固定される大径部21bとから構成されている。防塵ネット20の穴20b1は、例えば縦方向に延びる長穴から成っている。
また、第1実施形態は図3に示すように、固定板17の開口部17aの下側の領域に位置し固定板17の枠体17b及び防塵ネット20の保持枠20bの一方に、例えば固定板17の枠体17bの下部に2個設けられたマグネット22と、枠体17b及び保持枠20bの他方に、すなわち防塵ネット20の保持枠20bの下部に設けられてマグネット22が接着された2箇所の接着部とを備えている。
マグネット22は、2本のピン21のそれぞれの直下の固定板17の枠体17bの下部に配置してある。これらのマグネット22に接着される接着部は、磁性材料から成る防塵ネット20の保持枠20bのマグネット22に対向する部分によって構成されている。
ピン21は、固定板17の開口部17aの上部の2つの隅部の近傍の領域に位置する枠体17bの上部に設けられており、マグネット22は、固定板17の開口部17aの下側の2つの隅部の近傍の領域に位置する防塵ネット20の保持枠20bの下部に設けられている。すなわち、固定板17の開口部17aの四隅の近傍位置にピン21及びマグネット22の組み合わせが配置されている。
このように構成した第1実施形態では、防塵ネット20をオイルクーラ13の前面に設けた固定板17に取り付ける際には、固定板17に設けたピン21のそれぞれを、防塵ネット20の保持枠20bの2つの穴20b1のそれぞれに挿入させ、ピン21を中心に防塵ネット20の下側を回動させて、保持枠20bの下部の接着部を構成する部分を固定板17に設けたマグネット22のそれぞれに接着することにより容易に取り付けることができる。
このように防塵ネット20を固定板17に取り付けた状態では、固定板17の開口部17aに対向しているオイルクーラ13を、防塵ネット20の網目部20aが覆う状態となる。
したがって、エンジン10の駆動に伴って駆動する冷却ファン14によって生起され、前述したエンジンルーム6を形成する建屋に設けられた外気取り入れ口15から取り入れた冷却風に含まれた塵埃が、防塵ネット20の網目部20aで捕集される。また、このように塵埃が捕集された後の比較的清浄な冷却風がオイルクーラ13に与えられ、さらにオイルクーラ13の後側に配置されたラジエータ12などに与えられる。オイルクーラ13及びラジエータ12などにおいて熱交換された空気は、エンジンルーム6を形成する建屋に設けられた排出口16からエンジンルーム6の外部に排出される。
塵埃が捕集された後の冷却風によってオイルクーラ13内を流れる作動油が冷却され、また、ラジエータ12内を流れるエンジン冷却水が冷却される。ここで、当該油圧ショベルにおいては、エンジンキーがOFFに操作されない限り、作業待機状態であってもエンジン10は駆動状態に保たれる。したがって、冷却ファン14の駆動は作業装置4による作業中はもちろんのこと、作業待機中であっても継続され、冷却ファン14に生起された冷却風が熱交換器に供給され続ける。この間、冷却風に含まれる塵埃が防塵ネット20によって捕集され続ける。
なお、冷却ファン14によって生起された冷却風によって防塵ネット20の保持枠20bが固定板17方向に押圧されることにより、防塵ネット20の下部の接着部と固定板17に設けたマグネット22との間に強い接着力が確保される。したがって、冷却ファン14によって冷却風を生起させたときには、作業装置4による作業などに際して防塵ネット20が固定板17から外れないように保持される。
しかしながら、作業装置4による作業などに伴って旋回体2に大きな振動が与えられた場合などには、図5の(a)の矢印23、及び(b)に示すように、マグネット22と接着する保持枠20bの接着部の一部がマグネット22から防塵ネット20が剥がれて、接着部を中心にオイルクーラ13から離れる方向に回動する可能性もある。このような場合には、ピン21が防塵ネット20の保持枠20bの穴20b1の上側のエッジ部に係合することにより、防塵ネット20のピン21からの離脱を防ぐことができる。
すなわち、この第1実施形態は、防塵ネット20の保持枠20bの接着部がマグネット22から完全に剥がれる前に、ピン21が保持枠20bの穴20b1のエッジ部に係合してマグネット22からの保持枠20bの接着部の離脱を防止できる。その後冷却風によって防塵ネット20が固定板17に押圧されることにより、防塵ネット20の保持枠20bの接着部の全体が再びマグネット22に接着する。
防塵ネット20に捕集された塵埃の清掃のために、防塵ネット20を固定板17から取り外す際には、防塵ネット20を把持してマグネット22の接着力に抗して保持枠20bの接着部をマグネット22から離脱させ、さらにピン21から保持枠20bの穴20b1を引き抜けば防塵ネット20を固定板17から容易に取り外すことができる。
以上のように構成した第1実施形態によれば、従来技術におけるような防塵ネット20を固定する蝶ねじは不要であり、したがって蝶ねじの回転操作を要することなく防塵ネット20の保持枠20bの接着部をマグネット22から取り外して、ピン21を防塵ネット20の保持枠20bの穴20b1から離脱させることにより防塵ネット20を容易に固定板17の枠体17bから取り外すことができる。また、ピン21を穴20b1に挿入させて、防塵ネット20の保持枠20bの接着部をマグネット22に接着させることにより、従来技術におけるような蝶ねじの回転操作を要することなく防塵ネット20を固定板17の枠体17bに容易に固定させることができる。すなわち、第1実施形態は、防塵ネット20の脱着作業性を向上させることができる。これに伴って塵埃の清掃を能率良く行うことができる。また、従来のように蝶ねじの紛失に伴う問題を生じること無く防塵ネット20を固定板17に確実に固定させることができる。
また、この第1実施形態は、固定板17の枠体17bの上部に2つのピン21を設け、防塵ネット20の保持枠20bの上部にピン21が挿入される2つの穴20b1を設けた構成にしてあることにより、仮に何らかの作業中に防塵ネット20の保持枠20bの接着部がマグネット22から離脱したとしても、防塵ネット20の鉛直面内の動きが規制され、防塵ネット20が鉛直面内において回転してしまうことを阻止できる。したがって、防塵ネット20の保持枠20bの接着部とマグネット22の位置関係のずれが抑えられ、仮に作業に伴って前述したように一旦、保持枠20bの接着部がマグネット22から離脱しても、冷却風によって防塵ネット20が固定板17に押圧されることにより、再び保持枠20bの接着部を固定板17に設けられたマグネット22に正しい位置決め関係で接着させることができる。
また、ピン21と穴20b1、マグネット22と接着部の位置関係が、固定板17の開口部17aを防塵ネット20の網目部20aで完全に覆うことのできる位置関係となるように予め設定しておくことにより、防塵ネット20を固定板17に取り付けるに際して、固定板17の枠体17bに設けたピン21に防塵ネット20の保持枠20bの穴20b1を挿入させて、ピン21の部分を中心に防塵ネット20の下側を固定板17方向に回動させれば、特別な位置合せを要することなく防塵ネット20を固定板17に簡単に固定することができる。
また、マグネット22を固定板17の枠体17bの下部に設けてあり、マグネット22に接着する接着部を防塵ネット20の保持枠20bの下部に設けてあることから、地上に立った作業者が防塵ネット20を固定板17から取り外すに際して、作業者の腕及び手の高さ位置がマグネット22及び保持枠20bの接着部に近くなり、この接着部をマグネット22から剥がす力を与えやすい。したがって、保持枠20bの接着部をマグネット22から離脱させる作業が容易となる。
また、固定板17の開口部17aの上側の2つの隅部に対応する位置にピン21及び穴20b1を設けてあり、開口部17aの下側の2つの隅部に対応する位置にマグネット22及び保持枠20bの接着部を配置してあることから、防塵ネット20の保持枠20bの全周を固定板17の枠体17bに密着させるようにして防塵ネット20を固定板17に固定することができる。これにより、防塵ネット20の保持枠20bと固定板17の枠体17bとの隙間から固定板17の開口部17aへ冷却風が流入してしまうことを抑えることができ、防塵ネット20による塵埃の捕集効率を高めることができる。
また、ピン21の大径部21bを、固定板17の枠体17bのオイルクーラ13側に位置する背面に溶接部21cによって固定してあることから、防塵ネット20が取り付けられる固定板17の枠体17bの表面を平滑面に保つことができ、防塵ネット20を固定板17に取り付けた際に、固定板17の枠体17bと防塵ネット20の保持枠20bとが密着するように防塵ネット20を固定することができる。これによっても、防塵ネット20の保持枠20bと固定板17の枠体17bとの間から固定板17の開口部17aへ冷却風が流入することを抑えられる。
また、ピン21が挿入される防塵ネット20の保持枠20bの穴20b1を縦方向に延びる長穴によって構成してあることから、穴20b1にピン21を挿入させる動作を容易に行わせることができる。
図6は本発明の第2実施形態に備えられた防塵ネット取り付け構造を示す分解斜視図、図7は図6のピン部分の拡大側断面図である。この第2実施形態も例えば油圧ショベルであり、防塵ネット取り付け構造を除く基本的な構成は、図1,2に示した第1実施形態と同等である。
図6及び図7に示す第2実施形態は、2つのピン25が、斜め上方に延設した軸部25aと、軸部25aの端部に連設されてオイルクーラ13側に位置する固定板17の枠体17bの背面に係止され、固定板17の枠体17bの上部に溶接部25cを介して固定された係止部25bを有する形状に構成されている。これらのピン25が、固定板17の枠体17bに形成された穴17b1、及び防塵ネット20の保持枠20bに形成された長穴から成る穴20b1に挿入された形態に構成してある。その他の構成は第1実施形態と同等である。
この第2実施形態では、防塵ネット20をオイルクーラ13の前面に設けた固定板17に取り付ける際には、例えば防塵ネット20を少し持ち上げた状態に保持して防塵ネット20の保持枠20bの長穴から成る穴20b1にピン25を挿入させ、引き続いて穴20b1の上端部にピン25を係合させるように防塵ネット20を少し下げ、この状態で防塵ネット20の下側を回動させて、防塵ネット20の保持枠20bの接着部をマグネット22に接着させればよい。
また逆に、防塵ネット20を固定板17から取り外す際には、防塵ネット20の保持枠20bの接着部をマグネット22から引き剥がし、防塵ネット20を例えば少し持ち上げた状態にしながら穴20b1からピン25を離脱させて、防塵ネット20を固定板17から取外せばよい。
このように構成した第2実施形態は、ピン25を斜め上方に延設させてあることから、防塵ネット20の保持枠20bの接着部がマグネット22から仮に離脱したときでも、固定板17からの防塵ネット20の離脱が斜め上方に延設させたピン25によって防止される。その他の作用効果は、第1実施形態と同様である。
図8は本発明の第3実施形態に備えられた防塵ネット取り付け構造を示す分解斜視図、図9は図8のピン部分の拡大側断面図である。
図8及び図9に示す第3実施形態も、2つのピン30が、斜め上方に延設して固定板17の枠体17bの上部に取り付けられているが、この第3実施形態のピン30は、水平方向に伸設して固定板17の枠体17bに取り付けられ、固定板17の枠体17bに形成された穴17b1、及び防塵ネット20に形成された長穴から成る穴20b1に挿入されて防塵ネット20が保持される保持部30aと、この保持部30aから斜め上方に向って折り曲げられた上方折り曲げ部30bと、保持部30aの端部に連設され、オイルクーラ13側において溶接部30dによって固定板17の枠体17bの背面に固定された大径部30cとを有した形状に構成されている。その他の構成は前述した第1実施形態と同等である。
この第3実施形態において、防塵ネット20を固定板17に取り付ける際の動作、及び防塵ネット20を固定板17から取り外す際の動作は、前述した第2実施形態と同等である。防塵ネット20を固定板17に取り付けた状態では、防塵ネット20の保持枠20bの穴20b1の内周面が、ピン30の保持部30aに接触した状態となる。
このように構成した第3実施形態も、基本的にはピン30を斜め上方に延設させてあることから、第2実施形態と同様に、防塵ネット20の保持枠20bの接着部がマグネット22から離脱したときでも、固定板17からの防塵ネット20の離脱を確実に防ぐことができる。また、この第3実施形態は、ピン30の保持部30aが防塵ネット20の保持枠20bの穴20b1の内周面に接触するようにして防塵ネット20がピン30に保持されるので、保持枠20bの穴20b1のエッジ部のピン30との摩擦による磨耗を抑制することができる。これにより防塵ネット20の耐久性の向上に貢献する。また、穴20b1のエッジ部の摩耗によって防塵ネット20が揺動することによる固定板17の枠体17bと防塵ネット20の保持枠20bとの隙間の発生を抑えることができる。その他の作用効果は第1実施形態と同等である。
なお、第1実施形態から第3実施形態では、ピン21,25,30を固定板17の枠体17bに設け、これらのピン21,25,30が挿入される穴20b1を防塵ネット20の保持枠20bに設けてあるが、これとは逆に、ピン21,25,30を防塵ネット20の保持枠20bに設け、長穴から成る穴を固定板17の枠体17bに設けた構成でもよい。
また、第1実施形態から第3実施形態では、ピン21,25,30のそれぞれを2本、穴20b1を2つ設けた構成にしてあるが、ピンを3本以上、穴をピンの数に対応させた数だけ設けた構成でもよい。
また、第1実施形態から第3実施形態では、マグネット22を固定板17の枠体17bに設け、接着部を全体が磁性材料から成る防塵ネット20の保持枠20bに設けたが、これとは逆に、マグネット22を防塵ネット20の保持枠20bに設け、接着部を固定板17の例えば全体が磁性材料から成る枠体17bに設けた構成でもよい。
また、第1実施形態から第3実施形態では、マグネット22を2個、接着部を2つ設けた構成にしてあるが、マグネット22を1個または3個以上設け、接着部をマグネット22の数に対応させて設けた構成でもよい。また、固定板17の開口部17aの下側に位置する枠体17bの下部に設けたマグネット22とは別に、開口部17aの横方向に位置する枠体17bの部分にもマグネットを設け、防塵ネット20の保持枠20bの対応箇所に磁性材料から成る接着部を設けた構成にしてもよい。
また、第1実施形態から第3実施形態では、接着部を含む防塵ネット20の保持枠20bの全体を磁性材料によって構成したが、保持枠20bを例えば剛性を有する合成樹脂によって作製し、磁性材料の金属片、例えば鉄片を接着部として保持枠20bに貼着させた構成でもよい。
また、第1実施形態から第3実施形態では、オイルクーラ13を覆うカバー18に、防塵ネット20が固定される固定板17が取り付けられているが、カバー18とは別体にオイルクーラ13の前側位置に固定板17が設置された構成でもよい。
また、第1実施形態から第3実施形態では、オイルクーラ13に対向させて防塵ネット20を設けてあるが、ラジエータ12に対向させて、また図示しないインタークーラに対向させて防塵ネット20をそれぞれ個別に設けた構成にしてもよい。
また、ラジエータ12、オイルクーラ13、及び図示しないインタークーラを並列に配置し、防塵ネットを、これらのラジエータ12、オイルクーラ13、及び図示しないインタークーラの全てに対向する形状寸法の網目部を有する構成としてもよい。
また、第2実施形態及び第3実施形態では、ピン25,30を斜め上方に延設して固定板17の枠体17bに取り付けた構成にしてあるが、ピンを斜め下方に延設して防塵ネット20の保持枠20bに設け、固定板17にピンが挿入される長穴から成る穴を設けた構成にしてもよい。
このようにピンを構成する場合に、ピンを、水平方向に伸設して防塵ネット20の保持枠20bに取り付けられ、固定板17の枠体17bに形成された穴に挿入されて枠体17bに係合した係合部と、この係合部から斜め下方に向って折り曲げられた下方折り曲げ部を有した形状に形成されていてもよい。
1 走行体
2 旋回体
4 作業装置
6 エンジンルーム
10 エンジン
11 油圧ポンプ
12 ラジエータ(熱交換器)
13 オイルクーラ(熱交換器)
14 冷却ファン
15 外気取り入れ口
17 固定板
17a 開口部
17b 枠体
17b1 穴
18 カバー
20 防塵ネット
20a 網目部
20b 保持枠
20b1 穴
21 ピン
21a 軸部
21b 大径部
21c 溶接部
22 マグネット
25 ピン
25a 軸部
25b 係止部
25c 溶接部
30 ピン
30a 保持部
30b 上方折り曲げ部
30c 大径部
30d 溶接部
2 旋回体
4 作業装置
6 エンジンルーム
10 エンジン
11 油圧ポンプ
12 ラジエータ(熱交換器)
13 オイルクーラ(熱交換器)
14 冷却ファン
15 外気取り入れ口
17 固定板
17a 開口部
17b 枠体
17b1 穴
18 カバー
20 防塵ネット
20a 網目部
20b 保持枠
20b1 穴
21 ピン
21a 軸部
21b 大径部
21c 溶接部
22 マグネット
25 ピン
25a 軸部
25b 係止部
25c 溶接部
30 ピン
30a 保持部
30b 上方折り曲げ部
30c 大径部
30d 溶接部
Claims (4)
- 走行体と、走行体上に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体に取り付けられた作業装置と、前記旋回体に搭載されたエンジンと、前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、前記エンジンを冷却し前記油圧ポンプから吐出された作動油を冷却する熱交換器と、前記熱交換器へ送る冷却風を生起させる冷却ファンと、冷却風の流れに対して前記熱交換器の上流側に配置されて冷却風に含まれる塵埃を捕集する防塵ネットと、前記熱交換器よりも冷却風の上流側に配置され、前記防塵ネットが固定される固定板とを備え、前記固定板は前記熱交換器に冷却風を導く開口部と、前記開口部を囲むように配置されて前記防塵ネットが固定される枠体とから成り、前記防塵ネットは、前記固定板の前記開口部に対向して配置された網目部と、前記網目部が保持された保持枠とから成る建設機械において、
前記固定板の前記開口部の上側の領域に位置して前記枠体及び前記保持枠の一方に設けられた複数本のピンと、
前記固定板の前記開口部の上側の領域に位置し前記枠体及び前記保持枠の他方に形成されて前記ピンが挿入された複数個の穴と、
前記固定板の前記開口部の下側の領域に位置し前記枠体及び前記保持枠の一方に設けられた少なくとも1つのマグネットと、
前記固定板の前記開口部の下側の領域に位置し前記枠体及び前記保持枠の他方に設けられて前記マグネットに接着された磁性材料から成る接着部とを備えることを特徴とする建設機械。 - 請求項1に記載の建設機械において、
前記ピンは、前記枠体から斜め上方に延設して設けられていることを特徴とする建設機械。 - 請求項1に記載の建設機械において、
前記ピンは、前記枠体から水平方向に伸設して設けられて、前記防塵ネットを保持する保持部と、前記保持部から斜め上方に向って折り曲げられた上方折り曲げ部とから構成されることを特徴とする建設機械。 - 請求項2または3に記載の建設機械において、
前記穴は、縦方向に延びる長穴から成ることを特徴とする建設機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017018687A JP2018123640A (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017018687A JP2018123640A (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 建設機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018123640A true JP2018123640A (ja) | 2018-08-09 |
Family
ID=63109431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017018687A Pending JP2018123640A (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 建設機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018123640A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024085210A1 (ja) * | 2022-10-21 | 2024-04-25 | 株式会社小松製作所 | 作業機械の制御システム、作業機械、及び作業機械の制御方法 |
-
2017
- 2017-02-03 JP JP2017018687A patent/JP2018123640A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024085210A1 (ja) * | 2022-10-21 | 2024-04-25 | 株式会社小松製作所 | 作業機械の制御システム、作業機械、及び作業機械の制御方法 |
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